JP2009164294A - 多層回路基板および半導体装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 搭載された電子部品の電極を効率よく引き出すことができる配線パターンを有した多層回路基板を提供すること。
【解決手段】 第1の回路基板4aにおいて、ランド5は少なくとも、回路パターン7の他端の側から連続した第1の列、第2の列、および、第3の列を形成し、第1の列においては、全てのランド5に回路パターン7の一端が接続され、第2の列においては、一つおきのランド5に回路パターンの一端が接続され、第3の列においては、第2の列で回路パターン7の一端が接続されていないランド5に対応する位置のランド5に、回路パターン7の一端が接続される。
【選択図】 図4
【解決手段】 第1の回路基板4aにおいて、ランド5は少なくとも、回路パターン7の他端の側から連続した第1の列、第2の列、および、第3の列を形成し、第1の列においては、全てのランド5に回路パターン7の一端が接続され、第2の列においては、一つおきのランド5に回路パターンの一端が接続され、第3の列においては、第2の列で回路パターン7の一端が接続されていないランド5に対応する位置のランド5に、回路パターン7の一端が接続される。
【選択図】 図4
Description
本発明は、搭載された電子部品の電極からの回路パターンを引き出す多層回路基板、および、この多層回路基板に、電子部品としての半導体チップが搭載された半導体装置に関する。
近年、半導体装置を構成するため基板上に搭載された状態で樹脂封止等によりパッケージングされる半導体チップは、微細プロセスの発展により高集積、多機能、多電極の構造を持つものが少なくない。このような半導体チップのパッケージングを可能にするためには、半導体チップ上の電極配置として狭ピッチでかつ多列の電極配置を持たせることが一般的である。
このような多電極を必要とする半導体チップにおいて、チップの実装面に、例えば格子状にアレイ電極を配置して、フェースダウン方式を用いたフリップチップ接続により半導体チップを基板に実装して半導体装置を構成する方法がある。なお、ここで、フェースダウン方式とは、半導体チップを搭載する基板の半導体チップ搭載領域に、半導体チップをその機能素子面が向かい合うようにして搭載し、半導体チップ搭載領域内において、半導体チップの実装面に形成されたアレイ電極と、このアレイ電極と対応する位置に配置された基板の電極パッドとを、バンプ接続技術によって接続することをいう。
半導体チップを搭載する基板として、しばしば多層回路基板が用いられる。この多層回路基板は、表面にランドと呼ばれる電極とこの電極に接続された回路パターンを有する回路基板が、多数枚積層されたものである。多層回路基板の最表層である半導体チップの搭載面には半導体チップと接続する電極であるランドを有し、積層されるそれぞれの回路基板には、異なる回路基板の表面に形成されたランド同士を電気的に接続するためにその基板を厚さ方向に貫通するビアが形成され、多層回路基板の半導体チップの搭載面とは異なる側の表面には、2次実装用の電極とその電極上にたとえば半田ボール電極が配置されている。そして、多層回路基板には、半導体チップと接続するランドから、積層された基板上に形成されたランドと回路パターンと、回路基板を貫通するビアを経由して、半田ボール電極までを電気的に導通する回路が形成されている。
上記したように、半導体チップの格子状の電極配列は、チップサイズと電極数の関係から、電極のサイズが小さくなり、かつ、電極間隔もますます狭くなっている。そして、半導体チップの電極に対応する位置に電極を持つ半導体チップ搭載基板においても、電極から回路パターンを引き出すには基板製造においての配線導体形成技術における、最小の配線幅や最小の配線間隔を採用して対応することが必要となる。
次に、従来の多層回路基板における一般的な配線パターン引き出し例を、図16から図20を用いて説明する。図16から図19までが、従来の多層回路基板104を構成する各層の回路基板上の配線パターンを示す平面図であり、図20は、図16から図19までの各図に、H−H’線で示した部分の断面方向の構成を示す断面図である。
なお、以下、図16〜図19においては、多層回路基板の表面に形成されるランドとして、8列4行の格子状に配列されたものについて説明する。説明の便宜上、ランドの列を1から8までの数字で、行をaからdまでの英字で表すこととする。
図16は、従来の多層回路基板104の最表層である1層目の回路基板104aでの配線パターンを示す平面図である。図16に示すとおり、1層目の回路基板104aにおける配線パターンは、電極であるランド105に一端が接続された回路パターン107が接続され、回路パターン107の他端が1層目の回路基板104aの周辺部分にまで伸びている。このようにして、電極であるランド105の電位は、ランド105が形成されていない領域まで引き出される。
配線形成上の制約から、隣り合うランド105同士の隙間に通せる配線が1本までであるとした場合に、1層目の回路基板104aで引き出すことのできるランド105は、図16に示すように2列目までである。1層目の回路基板104aで引き出すことができない3列目以降に位置するランド105の電位は、2層目以降の回路基板において引き出すことが必要となるため、3列目以降のランド105には、2層目の回路基板104b上のランド115と導通させるための1層目のビア108が形成されている。なお、図20に示すように、多層回路基板104において各層の回路基板104a〜104d上に形成されるランド105、115、125、135は、各回路基板の積層方向において重複する位置、すなわち回路基板の面に垂直な、厚さ方向の真下に当たる位置に形成されている。したがって、2層目の回路基板104bのランド115と接続する1層目のビア108は、図20に示すように、多層回路基板104の積層方向に真っ直ぐ形成されている。なお、後述する2層目のビア118,および、3層目のビア128も同様に、多層回路基板104の積層方向に真っ直ぐ形成されている。
図17は、2層目の回路基板104b上の配線パターンを示す平面図である。図17に示すとおり、2層目の回路基板104bでは、図16に示した1層目の回路基板104aにおいて引き出された1列目と2列目のランド105の直下に相当する位置には、ランド115が形成されておらず、3列目から8列目までの6列のランド115が形成されている。このように、2層目の回路基板104bでは、ランド115が形成されていない1列目と2列目に相当する部分を、回路パターン117を形成する引き出し領域として使用することができる。このため、図17に示すように、1層目の回路基板104aのランド105と1層目のビア108によって導通された2層目の回路基板104b上のランド115のうち、3列目のランド115に接続される回路パターン117をこの引き出し領域に配置し、さらにその回路パターン117の間に4列目のランド115に接続される回路パターン117を配置することができる。
このようにして、2層目の回路基板104bにおいて、3列目のランド115と4列目のランド115との電位を、ランド形成領域外に引き出すことができる。また、2層目の回路基板104bで引き出せなかった、5列目から8列目までの列を形成するランド115には、2層目の回路基板104bから3層目の回路基板104cへの導通を行う、2層目のビア118が形成される。
図18は、3層目の回路基板104cの配線パターンを示す平面図である。図18に示すとおり、3層目の回路基板104cでは、図16に示した1層目の回路基板104aおよび図17に示した2層目の回路基板104bにおいて引き出された、1列目から4列目までを形成するランド105、115の直下に相当する位置には、ランド125が形成されておらず、5列目から8列目までの4列のランド125が形成されている。
そして、この1列目から4列目までの列を形成するランド105,115の直下に相当する部分が、3層目の回路基板104cでの引き出し領域となる。このため、図18に示すように、5列目のランド125に接続される回路パターン127はこの引き出し領域に配置し、さらにその回路パターン127の間に6列目のランド125に接続される回路パターン127を配置することができる。
このようにして、3層目の回路基板104cにおいて、5列目のランド125と6列目のランド125との電位を、ランド形成領域外に引き出すことができる。また、さらに、3層目の回路基板104cで引き出せなかった、7列目と8列目を形成するランドには、3層目の回路基板104cから4層目の回路基板104dへの導通を行う、3層目のビア128が形成される。
そして、4層目の回路基板104dの配線パターンを示す平面図である図19のように、4層目の回路基板104dにおいて、1列目から6列目までの列を形成するランド105,115,125の直下に相当する部分が、ランド135が形成されていない引き出し領域となり、この引き出し領域を用いて残る7列目と8列目を形成するランド135からの電位を、ランド形成領域の外に引き出している。
このようにして、従来の多層回路基板では、最表層である1層目から4層目までの4層の回路基板の表面に形成された回路パターンを用いることで、1列目から8列目までのランドの電位をランド形成領域外に引き出すことができる。
上記のように、従来の多層回路基板の基本的な配線パターンによれば、2列分のランドの電位をランド形成領域外に引き出す毎に、1枚ずつ回路基板を増やすことが必要になる。しかし、回路基板の層数を増やすと基板コストが高くなることから、むやみに回路基板の層数を増やすことができないため、結果として、多層回路基板に搭載される半導体チップの格子状電極の数に制約が及ぶ。多層回路基板でそれぞれの電極毎に引き出せない部分の、半導体チップ上の電極は、例えば電源等として用いる同一電位の電極として割り付けて半導体装置を構成することになる。
このような、多層回路基板におけるランドから電位を引き出すパターンに関し、その配置を工夫して、より少ない回路基板の層数で多数の電極パターンに対応する技術が提案されている(特許文献1参照)。
この、特許文献1に記載の技術は、回路基板上に形成されたランド列におけるランドの数やランドピッチなどから所定の数を求め、各列におけるランドの組み合わせから各層での回路基板で優先的に引き出すランドを定めることで、多層回路基板を構成する回路基板の層の数を少なくしようとするものである。
特許第3386977号公報
しかし、上記特許文献1に記載の配線パターンを用いても、多層回路基板を構成する基板の層数を限定した場合には、引き出すことができるランドの列数は十分とは言えない。
図21から図23は、特許文献1に示された配線パターンに基づいた、ランドから引き出す配線パターンの例を示す図である。なお、ここでは、一つおきのランドを優先して電位を引き出す構成を考え、また、各層の回路基板におけるランドとランドとの間に配線できる配線パターンの数は1本であるとする。
図21は、特許文献1に記載の配線パターンを用いた従来の多層回路基板204の最表層である、1層目の回路基板204aの配線パターンを示す平面図である。図21に示すように、まず1列目のランド205からはそのまま配線パターン207でランド形成領域外に引き出すことができる。そして、2列目以降、一つおきのランド205を優先して回路パターンで引き出すことを考える。ここでは、図21に示すように、図中上から2番目のb行に位置するランド205と最下行であるd行に位置するランド205からの引き出しを行うことにする。それぞれのランド205の間に配線することかできる回路パターン207の数が1本ずつであるため、図21に示すように、b行とd行において、2列目を形成するランド205と3列目を形成するランド205から、回路パターン207を用いて引き出すことになる。
なお、この1層目の回路基板204aで引き出されなかったランド205には、2層目の回路基板204bへの1層目のビア208が形成されている。
2層目の回路基板204bの平面図である図22に示すように、2層目の回路基板204bでは、まず2列目と3列目を形成するランド215のうち、1層目の回路基板204aで引き出されなかったa行とc行とを構成するランド215が回路パターン217によって引き出される。
3列目以降の列を構成するランド215の引き出しの検討に際しては、図21に示した1層目の回路基板204aのランド205からの引き出しと同様、b行とd行のランドからの引き出しを優先して考えることになる。このうち、4列目を形成するランド215は、そのまま真っ直ぐにランド形成領域外に引き出すことができる。さらに、5列目と6列目を形成するランドを、ランド同士の間隔部分を使って引き出すことができる。2層目の回路基板204bで引き出されなかったランド215には、3層目の回路基板204cのランド225と接続するための2層目のビア218が形成される。
図23に示す、3層目の回路基板204cにおける引き出しパターンでは、まず2層目の回路基板204bで引き出されなかった、a行とc行において、4列目、5列目、6列目を構成するランド225からの引き出しが行われる。さらに、b行とd行とにおいては、7列目と8列目を形成するランド225の引き出しを行うことができる。このとき、7列目を形成するランド225は、ランド225の間隔を使わずに直接引き出すことができるため、このスペースを使うことで、a行とc行とにおける7列目を構成するランド225の引き出しも行うことができる。
このように、3層目までの回路基板204a〜204cを用いることで、7列目までの全てのランドと、8列目のランドのうちの半数を引き出すことができ、従来の基本的なランドからの引き出し配線のパターンでは、3層の回路基板であれば6列目までの引き出ししかできないことと比較すると、より多くのランドを引き出すことができる。しかし、図23に示すように、この特許文献1の方法であっても、8列目を形成するランドのうちの半数は、引き出せずに残った状態となってしまうため、1列目から8列目までの8つの列を形成するランド全てを3層の回路基板で引き出すことはできない。
本発明はこのような従来技術の課題を解決するものであり、搭載された電子部品の電極を効率よく引き出すことができる配線パターンを有した多層回路基板、及び、この多層回路基板を用いた半導体装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の多層回路基板は、複数の列を形成して規則的に配置されたランドと、一端が前記ランドに接続され、他端が前記ランドの配置された領域から外側に引き出された回路パターンとを有する回路基板が、複数枚積層された多層回路基板であって、前記ランドは、前記回路基板それぞれの表面において、積層される他の前記回路基板に形成されたランドの位置と前記回路基板の積層方向に重複する位置に設けられ、 前記回路基板で、前記回路パターンの一端が接続されない前記ランドは、積層方向に重複する位置に形成された、より下層の他の前記回路基板に形成されたランドとビアを介して接続され、前記回路基板で、前記回路パターンの一端が接続された前記ランドに積層方向に重複する位置には、より下層の他の前記回路基板にランドが形成されず、第1の前記回路基板において、前記ランドは少なくとも、前記回路パターンの前記他端の側から連続した第1の列、第2の列、および、第3の列を形成し、前記第1の列においては、全ての前記ランドに前記回路パターンの一端が接続され、前記第2の列においては、一つおきの前記ランドに前記回路パターンの一端が接続され、前記第3の列においては、前記第2の列で前記回路パターンの一端が接続されていない前記ランドに対応する位置の前記ランドに、前記回路パターンの一端が接続され、前記第1の回路基板に隣接してその下方に位置する第2の前記回路基板では、前記第1の回路基板の前記第2の列、および、前記第3の列において前記回路パターンの一端が接続されない前記ランドと前記回路基板の積層方向において重複する位置に設けられた前記ランドに、前記回路パターンの一端が接続されていることを特徴とする。
また、本発明の半導体装置は、本発明にかかる多層回路基板に、電子部品としての半導体チップが搭載されたことを特徴とする。
本発明にかかる多層回路基板は、搭載される電子部品の多数の電極を、少ない層数の回路基板によって引き出すことができる。
また、本発明にかかる半導体装置は、実装面に多数のアレイ電極を有する半導体チップの電極からの引き出しを少ない回路基板で実現することができる。
本発明の多層回路基板は、複数の列を形成して規則的に配置されたランドと、一端が前記ランドに接続され、他端が前記ランドの配置された領域から外側に引き出された回路パターンとを有する回路基板が、複数枚積層された多層回路基板であって、前記ランドは、前記回路基板それぞれの表面において、積層される他の前記回路基板に形成されたランドの位置と前記回路基板の積層方向に重複する位置に設けられ、 前記回路基板で、前記回路パターンの一端が接続されない前記ランドは、積層方向に重複する位置に形成された、より下層の他の前記回路基板に形成されたランドとビアを介して接続され、前記回路基板で、前記回路パターンの一端が接続された前記ランドに積層方向に重複する位置には、より下層の他の前記回路基板にランドが形成されず、第1の前記回路基板において、前記ランドは少なくとも、前記回路パターンの前記他端の側から連続した第1の列、第2の列、および、第3の列を形成し、前記第1の列においては、全ての前記ランドに前記回路パターンの一端が接続され、前記第2の列においては、一つおきの前記ランドに前記回路パターンの一端が接続され、前記第3の列においては、前記第2の列で前記回路パターンの一端が接続されていない前記ランドに対応する位置の前記ランドに、前記回路パターンの一端が接続され、前記第1の回路基板に隣接してその下方に位置する第2の前記回路基板では、前記第1の回路基板の前記第2の列、および、前記第3の列において前記回路パターンの一端が接続されない前記ランドと前記回路基板の積層方向において重複する位置に設けられた前記ランドに、前記回路パターンの一端が接続されている。
このようにすることで、多層回路基板を構成する各層の回路基板からの引き出しを、基板上のスペースを効率よく用いて効果的に行うことができ、少ない層数の多層回路基板を用いて、多数の電極を有する電子部品の電極の引き出しを行うことができる。
上記した本発明にかかる多層回路基板においては、前記第1の回路基板において前記第3の列に隣り合う第4の列を形成する前記ランドと、前記回路基板の積層方向において重複する位置に設けられた前記第2の回路基板の前記ランドが形成する列が、前記第2の回路基板を前記第1の回路基板として取り扱う際における前記第1の列となることが好ましい。
このようにすることで、積層される多数の回路基板の配線パターンの設計を効果的に行うことができ、少ない層数で多数の電極を有する電子部品からの引き出しを行う多層回路基板を得ることができる。
また、本発明にかかる多層回路基板においては、前記ランドが、最表層に位置する前記回路基板と対向して搭載される電子部品の、実装面に形成された電極の配置と同じ配置であることが好ましい。
このようにすることで、搭載される電子部品の全ての電極に対して、少ない層数の回路基板を用いて、効果的な引き出しを行うことができる。
また、本発明にかかる多層回路基板は、前記ランドが、縦横に並んだ格子状配列で配置されている場合、もしくは、前記ランドが、スタッガー配列で配置されている場合に、より好ましく適用することができる。
さらに、本発明の半導体装置は、上記した本発明にかかる多層回路基板に、電子部品としての半導体チップが搭載されている。
このようにすることで、微細化、多電極化が進む半導体チップの電極を少ない層数の多層回路基板で引き出して、2次実装をすることができる低コストの半導体装置を得ることができる。
以下、本発明にかかる多層回路基板、そしてこの多層回路基板を用いた半導体装置について、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
図1から図3は、本発明の実施形態にかかる半導体装置の構成を示す図である。
図1から図3は、本発明の実施形態にかかる半導体装置の構成を示す図である。
図1は、本実施形態にかかる半導体装置1を、搭載される半導体チップ2の側から見た平面図である。また、図2は、図1に示した半導体装置1の断面構成図、図3は、図2においてAとして示した点線領域部分の拡大図である。
本実施形態にかかる半導体装置1は、半導体チップ2をフェースダウン方式で多層回路基板4の一方の面に搭載したものであり、多層回路基板4の半導体チップ2が搭載されない他方の側の面には、2次実装用の半田ボール電極6を備える構造となっている。
図3に拡大図を示すように、半導体チップ2のフェース面、すなわち多層回路基板4へ搭載される実装面側の面に配置された電極3は、対向する多層回路基板4の最表層の回路基板において、それぞれが電極3に対応する同じ位置に形成された電極であるランド5に接続される。ランド5からは、多層回路基板4の最表面である1層目の回路基板4aの表面に形成された導体からなる回路パターン7、多層回路基板4の2層目の回路基板4bの回路パターン17、同じく3層目の回路基板4cの回路パターン27や、1層目の回路基板4aを貫通して導通させる1層目のビア8,2層目のビア18などを経由して、2次実装用の半田ボール電極6に接続される。また、1層目のランド5からは、1層目の回路基板4aで回路パターン7によって半導体チップ2の搭載領域外に引き出されたのち、多層回路基板4を貫通するビア9を介して、2次実装用の半田ボール電極6に接続されるという経路も形成されている。
次に、本実施形態にかかる多層回路基板4の配線パターンについて、図4から図7を用いて説明する。図4から図6が、本実施形態にかかる多層回路基板4の各層の回路基板4a〜4cの平面図であり、図7は、図4から図6中に示したB−B’線における断面構造を示す断面図である。
図4は本実施形態にかかる多層回路基板4の最表層である1層目の回路基板4aの配線パターンを示す平面図である。この1層目の回路基板4aは、多層回路基板4の最表層に当たるため、電極であるランド5には半導体チップ2の実装面側の電極3が接続されることになる。そして、この1層目の回路基板上4aのランド5の配置は、半導体チップ2の実装面の電極3と同じ配置となっている。
本実施形態では、多層回路基板4のランド配置は縦方向と横方向に多数のランドが並んだ格子状配列である。この格子状パターンにおける縦横のピッチは同一ピッチである。また、本実施形態の多層回路基板4でのランドの配置を説明する上で、説明の便宜上ランドが形成する列は8列としてこれを1から8までの数字で示し、ランドの配列が形成する行を4行としてこれをaからdまでの英字で表すこととする。なお、本実施形態の多層回路基板のランドの数が、8列4行の例に限られるものでないことは言うまでもない。また、ランドの縦横の間隔(ピッチ)は、必ずしも全く同一である必要はない。さらに、従来の多層回路基板における配線パターンによる引き出しと比較するため、本実施形態の説明においても、それぞれのランドの間に通すことのできる回路パターンの数は1本であるとする。
図4に示すように、本実施形態にかかる多層回路基板4における第1の回路基板である1層目の回路基板4aの表面で、第1の列である1列目を形成するランド5は、回路パターン7によってそのままランド形成領域外に引き出される。次に、第2の列である2列目を形成するランド5は、その一つおきに配置されたものが選択され、これが、1列目を形成するランド5の間隔を通して、回路パターン7によってランド形成領域外に引き出される。図1では、2列目を形成するランド5のうち、a行とc行に位置するランド5が選択され、引き出されている。
次に、第3の列である3列目を形成するランド5においては、2列目で選択されなかったランド5に対応するランド5、すなわち、格子状配列において、2列目で選択されなかった行であるb行とd行に位置する3列目のランド5が選択される。これら3列目のb行とd行に位置するランド5に一端が接続された回路パターン7は、1列目のランド5の間隔部分において、2列目のランド5に接続された回路パターン7が通っていない部分の間隔を用いて、ランド形成領域外に引き出される。
1層目の回路基板4aでランド形成領域外に引き出されるランド5は、以上であり、結果として1列目ではa行からd行までに位置する全ての行を形成するランド5が計4つ、2列目からは、一つおきに選択されたa行とc行に位置するランド5の計2つ、そして3列目からは、2列目で選択されなかったランド5に対応する、b行とd行に位置するランド5の計2つの、合計8個のランド5が引き出されることになる。
なお、1層目の回路基板4aで回路パターン7による引き出しが行われなかったランド5は、図7に示すように、それぞれのランド5の積層方向に重複する位置、すなわち、多層回路基板4の厚さ方向の真下の位置に配置される、2層目の回路基板4bに形成されるランド15と接続するための、1層目のビア8が形成されている。なお、図7に示すように、本実施形態の多層回路基板4では、各層の回路基板4a〜4cに形成されるランド5,15,25が、それぞれ回路基板の積層方向に重複する位置に配置されているため、各層の回路基板4a〜4cを貫通するビア8,18は、多層回路基板4に対する垂直方向に伸びる形状となっている。
次に、図5は、本実施形態の多層回路基板4における第2の回路基板としての2層目の回路基板4bの表面に形成された配線パターンを示す平面図である。図5に示すように、2層目の回路基板4bには、図4で示した1層目の回路基板4aに形成されたランド5と多層回路基板の積層方向に重複する位置にランド15が形成されている。但し、1層目の回路基板4aで回路パターン7により引き出された、1列目を形成する4つのランド、2列目を形成するa行とc行に位置する2つのランド、さらに、3列目を形成するb行とd行に位置する2つのランドの、合計8つのランドに対応する位置には、2層目の回路基板4bでは、ランド15が形成されていない。図5においては、この2列目と3列目のランドが形成されていない領域を領域Cとして点線で示す。そして、2層目の回路基板4bにおいて、この、ランド15が形成されていないC部領域は、2層目の回路基板4bでの回路パターン17による引き出し領域として活用される。
本実施形態にかかる多層回路基板4の、2層目の回路基板4bにおいては、まず、2列目と3列目において、1層目の回路基板4aで引き出されなかった、ランド15からの引き出しが行われる。2列目を形成するランド15のうちのb行とd行に位置するランド15、および、3列目を形成するランド15のうちのa行とc行に位置するランド15である。
次に、第2の回路基板である2層目の回路基板4bにおいて、配線パターンを検討するのであるが、本発明においては、この場合には2層目の回路基板4bを第1の回路基板として考えることとなる。このように、2層目の回路基板4bを第1の回路基板として捉えた場合には、ランドが形成する4列目の列が、第1の列に相当する。したがって、この4列目を形成するランド15に対しては、a行からd行に位置する4つのランド15全てに回路パターン17の一端が接続され、ランド形成領域外に引き出されている。上記したように、2層目の回路基板4bでは、ランドが形成する列の2列目及び3列目の1層目の回路基板4aで引き出されたランド5に重複する部分が、ランド15の引き出し領域Cとなっているため、そのスペースが広く、複数本の回路パターン17を形成することができる。
また、2層目の回路基板4bを第1の回路基板として考えたときに、第2の列に相当する5列目では、一つおきに選択されたランド15、図5に示す本実施形態の多層回路基板4の場合であれば、b行とd行とに位置するランド15に、回路パターン17の一端が接続され、引き出しが行われている。また、2層目の回路基板4bを第1の回路基板として捉えたときに、第3の列に相当する6列目を形成するランド15からは、5列目を形成するランド15のうち引き出されなかったランド15であるa行とc行に位置するランド15に対応する、6列目のa行とc行とに位置するランド15に、回路パターン17の一端が接続されて引き出されている。
このように、2層目の回路基板4bからは、2列目を形成するb行とd行に位置するランド15の2つ、3列目を形成するa行とc行に位置するランド15の2つ、4列目を形成するランド15からは、a行からd行までに位置する全てのランドである4つ、5列目を形成するランド15からは、b行とd行に位置するランド15の2つ、さらに、6列目を形成するランド15からは、a行とc行とに位置するランド15の2つという、計12個のランド15を回路パターン17によってランド形成領域外に引き出すことができる。
なお、2層目の回路基板4bで引き出すことができなかったランド15には、図7に示すように、その直下に形成されるより下層のランド25、すなわち3層目の回路基板4cに形成されたランド25に接続するための、2層目のビア18が形成されている。
図6は、本実施形態の多層回路基板4の3層目の回路基板4cの表面に形成された配線パターンを示す平面図である。上記のように、2層目の回路基板4bにおいて配線パターンを検討する際に、2層目の回路基板4bを第1の回路基板として捉えた場合には、この3層目の回路基板4cが第2の回路基板に相当する。
図6に示すように、3層目の回路基板4c上には、1層目の回路基板4aに形成されたランド5と、多層回路基板4の積層方向に重複する位置にランド25が形成されている。但し、1層目の回路基板4aと2層目の回路基板4bとにおいて、回路パターン7,17で引き出されたランド5,15に相当する部分には、ランドは形成されていない。図6では、5列目と6列目においてランド25が形成されていない領域を、引き出し領域Cとして示している。
図6に示す3層目の回路基板4cでは、まず、2層目の回路基板4bで引き出されなかった、5列目を形成するa行とc行に位置するランド25と、6列目形成するb行とd行に位置するランド25とが、回路パターン27によって引き出されている。
さらに、7列目を形成するランド25は、引き出し領域Cを用いることでそのまま回路パターン27の一端を接続してランド25を引き出すことができ、さらに、8列目を形成するランド25からは、7列目のランド25の間隔部分にそれぞれ対応する回路パターン27を1本ずつ形成することで、残っている全てのランド25をランド形成領域外に引き出すことができる。
このように、本実施形態の半導体装置1にかかる多層回路基板4では、本発明の考え方に基づいて、1層目の回路基板4aでの配線パターンを検討する際には、1層目の回路基板4aを第1の回路基板であるとして、また、2層目の回路基板4bにおける配線パター ンを検討する際には、2層目の回路基板4bを1の第1の回路基板として考える。
そして、1層目の回路基板4aと2層目の回路基板4bにおいて、ランドが形成する列のうち、第1の列からは全てのランドに回路パターンの一端を接続して引き出し、次の第2の列からは、一つおきに選択されたランドに回路パターンの一端を接続して引き出し、さらに続く第3の列からは、第2の列では引き出されなかったランドに対応するランドに、回路パターンの一端を接続して引き出しを行っている。このような引き出しを繰り返すことで、本実施形態の多層回路基板4では、8つの列を形成するランド全てを、3層の回路基板で引き出すことができ、少ない回路基板でより多くの数のランドからの引き出しを行うことができるという、優れた効果を得ることができる。
このため、このような多層回路基板4によって、搭載される電子部品の電極からの引き出しを有効に行うことができる。また、搭載される電子部品として半導体チップを用いた半導体装置として、微細化技術によって集積密度が向上し、多数のアレイ電極を有する半導体チップを、効率よく2次接続することができる半導体装置を得ることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態にかかる半導体装置の多層回路基板について、図8から図11を用いて説明する。なお、この第2の実施形態においては、半導体装置としての構成は上記図1から図3を用いて説明した第1の実施形態にかかるものと同じであり、多層回路基板の配線パターンのみが異なるため、以下、この多層回路基板についてのみの説明を行う。
次に、本発明の第2の実施形態にかかる半導体装置の多層回路基板について、図8から図11を用いて説明する。なお、この第2の実施形態においては、半導体装置としての構成は上記図1から図3を用いて説明した第1の実施形態にかかるものと同じであり、多層回路基板の配線パターンのみが異なるため、以下、この多層回路基板についてのみの説明を行う。
図8から図10は、第2の実施形態の多層回路基板34の各層の回路基板34a〜34cの配線パターンを示す平面図であり、図11は、図8から図10にD−D’として示した部分の断面構造を示す断面図である。
本実施形態においては、多層回路基板34に形成されるランドとして、9列4行の格子状配列を構成しているものについて考える。また、各層の回路基板34a〜34cにおいて、ランドとランドとの間隔には、2本の回路パターンを形成できることとする。
図8は、本実施形態にかかる多層回路基板34における、最表層に位置する1層目の回路基板34aの配線パターンを示す平面図である。この1層目の回路基板34aにおける配線パターンを検討する場合には、1層目の回路基板34aを第1の回路基板として考える。
図8に示すように、本実施形態の多層回路基板34の第1の回路基板としての1層目の回路基板34aでは、1列目を形成するa行からd行に位置する全てのランド35に、回路パターン37の一端が接続されてランド形成領域からの引き出しが行われる。また、第1の回路基板における第1の列である、2列目を形成するa行からd行に位置する4つのランド35に対しては、それぞれ全てのランド35に回路パターン37の一端が接続され、この回路パターン37は1列目を形成するランド35の間の部分を通ってランド形成領域外に引き出される。
次の第2の列に相当する、3列目を形成するランド35に対しては、一つおき、すなわち図8に示すようにb行とd行に位置するランド35に回路パターン37の一端が接続され、ランド形成領域外に引き出される。そして、第3の列に相当する、4列目を形成するランド35に対しては、第2の列に相当する3列目において引き出されなかったランド35、すなわちa行とc行とに位置するランド35に対応する,4列目のa行とc行に位置するランド35に、回路パターン37の一端が接続されてランド形成領域外に引き出されている。
このようにして、本実施形態にかかる多層回路基板において、第1層の回路基板では、1列目の4つ、2列目の4つ、3列目と4列目の2つずつの、合わせて12個のランド35から、引き出しが行われる。なお、図11に示すように、本実施形態にかかる多層回路基板34においても、1層目の回路基板34aにおいて引き出されなかったランド35には、より下層の回路基板である2層目の回路基板34bのランド45に接続するための1層目のビア38が形成されている。
本実施形態にかかる多層回路基板34においても、第1の実施形態にかかる多層回路基板4と同様に、2層目の回路基板34bでは、1層目の回路基板34aでランドが形成された位置の直下で、かつ、1層目の回路基板34aで引き出されたランド35の直下に相当する部分以外の部分に、ランドが形成されている。また、1層目の回路基板34aで引き出されたランド35に相当する部分の直下の部分が、ランド45からの引き出しを行うための引き出し領域Eとなることも、上記した第1の実施形態にかかる多層回路基板の場合と同じである。
図9に示す、2層目の回路基板34bは、1層目の回路基板34aを第1の回路基板として考えた場合の第2の回路基板に相当する。このため、3列目と4列目を形成するランド45について、1層目の回路基板34aで引き出されなかったランドの位置に対応する3列目のa行とc行、さらに、4列目のb行とd行とに位置するランド45からの引き出しが行われている。
次に、2層目の回路基板34bにおける配線パターンを検討する場合には、上記第1の実施形態での場合と同じく、2層目の回路基板34bを第1の回路基板として考える。したがって、次の5列目が、2層目の回路基板34bを第1の回路基板としたときの、第1の列に相当する。
この5列目を形成するランド45においては、a行からd行の全ての行に対応するランド45に回路パターン47の一端が接続されて、ランド形成領域からの引き出しが行われる。そして、第2の列に相当する、6列目を形成するランド45に対しては、一つおきのランドである、a行とc行とに位置するランド45に、回路パターン47の一端が接続され、ランド形成領域からの引き出しが行われる。また、さらに続く、第3の列に相当する7列目を形成するランド45に対しては、6列目で引き出されなかったランド45である、b行とd行に位置するランド45に対応する位置に形成された、7列目のb行とd行とに位置するランド45に回路パターン47の一端が接続され、引き出しが行われる。
このように、2層目の回路基板34bにおいても、まず、部分的に残った3列目と4列目を形成するランド45からの引き出しが行われ、さらに、続く5列目を第1の列と考えて、列を形成する全てのランド45が引き出される。そして、さらに続く第2の列である6列目を形成するランド45については、一つおきのランド45からの引き出しが行われ、さらに次の第3の列である7列目を形成するランド45に対しては、6列目で引き出されなかったランド45に対応する位置に形成されたランド45からの引き出しが行われる。
結果として、2層目の回路基板34bからは、3列目の2つ、4列目の2つ、5列目の4つ、6列目の2つ、7列目の2つの、合計12個のランドからの引き出しが行われる。また、2層目の回路基板34bで引き出されなかったランド45には、より下層である3層目の回路基板34cのランド55と接続するための、2層目のビア48が形成されている。
図10は、本実施形態にかかる多層回路基板34の3層目の回路基板34cでの配線パターンを示す平面図である。3層目の回路基板34cでは、2層目の回路基板34bで引き出されなかった、6列目においてb行とd行とに位置するランド55、さらに、7列目においてa行とc行とに位置するランド55に、回路パターン57の一端が接続されてランド形成領域からの引き出しが行われる。
また、8列目を形成するランド55からは、そのまま引き出し領域Eを用いてa行からd行までの全てのランド55からの回路パターンによる引き出しが行われ、さらに、9列目を形成するランド55に一端が接続された回路パターン57を、8列目を形成するランド55の間の部分を通すことで、9列目を形成するa行からd行までの全てのランド55からの引き出しが行われる。
このようにすることで、3層目の回路基板34cにおいては、6列目を形成する2つ、7列目を形成する2つ、さらに、8列目と9列目を形成するそれぞれ4つの、合わせて12個のランド55からの引き出しが行われる。
以上のようにして、本実施形態にかかる多層回路基板34では、本発明における配線パターン設計の考え方を用いることで、9列目までのランドに対し、3層の回路基板で引き出しを行うことができる。なお、本実施形態の多層回路基板34においては、1層目の回路基板34aについては、ランド35とランド35との間を通すことができる回路パターン37の数を2本として説明したが、図9及び図10から明らかなように、2層目の回路基板34bと3層目の回路基板34cとでは、隣り合うランド45,55同士の間には1本の回路パターン47,57しか形成されていない。したがって、本実施形態における多層回路基板34においては、2層目及び3層目の回路基板における配線設計の裕度を確保することができ、回路基板を製造する際のコストをより一層低減することができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の多層回路基板の第3の実施形態として、回路基板上の電極であるランドが、いわゆるスタッガー配列となっている場合の例について図12から図15を用いて説明する。ここで、スタッガー配列とは、図12に示すように、隣り合う列におけるランドの配置位置を2分の1ピッチずつずらして、隣り合う列に配置されたランドのちょうど中間の位置にランドを形成していく配列のことをいう。
次に、本発明の多層回路基板の第3の実施形態として、回路基板上の電極であるランドが、いわゆるスタッガー配列となっている場合の例について図12から図15を用いて説明する。ここで、スタッガー配列とは、図12に示すように、隣り合う列におけるランドの配置位置を2分の1ピッチずつずらして、隣り合う列に配置されたランドのちょうど中間の位置にランドを形成していく配列のことをいう。
図12から図14が本実施形態にかかる多層回路基板64の各層の回路基板64a〜64cの配線パターンを示す平面図であり、また、図15は、図12から図14における各層の回路基板64a〜64cの平面図において、F−F’線として示す部分の断面構造を示す断面図である。
なお、本実施形態においては、多層回路基板の最表層である1層目の回路基板64aに形成される、半導体チップ2の搭載面の電極に対応するランド65が形成する列として8列の場合を示し、また、各列を形成するランドの数を上記第1及び第2の実施形態の場合と同じく4つとしている。なお、本実施形態は、ランドがスタッガー配列となっている場合の例を示すため、各列を構成するランド65の位置は隣り合う列毎に半ピッチずつずれている。しかし、本発明の適用上、この半ピッチのずれは特別な対応を必要とするものではないため、図12から図14の平面図において、各列を形成するランドのうち図中一番上に位置するランドをa行に位置するランドとし、以下、順次b行、c行、d行に位置するランドとして説明する。また、ランドの各行については、上記第1の実施形態および第2の実施形態の多層回路基板についての説明と同様、図中aからdの英文字で示している。さらに、本実施形態において、各層の回路基板におけるランドとランドとの間に配置することができる回路パターンの数は、第1の実施形態の場合と同じく1本であるとする。
図12に示すとおり、本実施形態にかかる多層回路基板64の1層目の回路基板64aの配線パターンでは、まず第1の列に相当する1列目を形成するランド65に対して、a行からd行までを形成する4つのランド全てに回路パターン67の一端部が接続され、そのままランド形成領域外に引き出されている。次に、第2の列に相当する2列目を形成するランド65に対しては、一つおきのランド65が選択されて、a行とc行に位置するランド65からの引き出しが行われる。さらに、第3の列に相当する3列目を形成するランド65に対しては、2列目で引き出しされなかったランド65であるb行とd行に位置するランド65に対応する、3列目のb行とd行に位置するランド65からの引き出しが行われている。
なお、本実施形態においても、1層目の回路基板64aにおいて、引き出されなかったランド65については、より下層に位置する2層目の回路基板64bにおいて、回路基板の積層方向において重複する位置である、それぞれのランド65の真下に位置するランド75との接続を行うための、1層目のビア68が形成されている。
次に、図13に示すように、2層目の回路基板64bにおける配線パターンは、2列目を形成するランド75については、1層目の回路基板64aで引き出されなかったb行とd行に位置するランド75からの引き出しが行われ、3列目を形成するランド75についても、1層目の回路基板64aで引き出されなかった、a行とc行とに位置するランド75からの引き出しが行われている。
さらに、続く4列目を形成するランド75に対しては、2層目の回路基板74bを第1の回路基板としたときに第1の列に相当することから、a行からd行に位置する全てのランド75からの引き出しが行われている。続く第2の列に相当する5列目を形成するランド75については、一つおきに選択された、b行とd行とに位置するランド75からの引き出しが行われ、続く第3の列に相当する、6列目を形成するランド75については、5列目を形成するランド75で引き出されなかった、a行とc行とを形成するランド75に対応する、6列目におけるa行とc行のランド75からの引き出しが引き出し領域Gを用いて行われる。
2層目の回路基板64bにおいても引き出されなかったランド75には、本実施形態の場合も、より下層に位置する3層目の回路基板64cに形成されているランド85に接続するための2層目のビア78が形成されている。
図14は、本実施形態にかかる多層回路基板64の、3層目の回路基板64cの配線パターンを示す平面図である。図14に示すように、3層目の回路基板64cでは、まず、2層目の回路基板64bで一つおきの引き出しが行われた5列目と6列目を形成するランド85に対しては、2層目の回路基板64bで引き出されなかった5列目のa行とc行とに位置するランド85から、また、6列目を形成するランドについては、b行とd行とに位置するランド85からの引き出しが行われている。
7列目を形成するランド85及び8列目を形成するランド85に対しては、引き出し領域Gを用いることで、a行からd行の全ての行に位置するランド85からの引き出しを行うことができる。
このように、第3の実施形態として示したスタッガー配列パターンのランドについても、本発明の配線パターンについての考え方を適用することで、第1の実施形態として示した格子状配列の場合と同じように、8列までのランドを3層の回路基板に形成された回路パターンでランド形成領域外に引き出すことができる。
以上、本発明の半導体装置、及びこれに用いられる多層回路基板の配線パターンについて、具体的な実施の形態として説明を行った。なお、上記本発明の各実施の形態にかかる説明では、説明の便宜上電極であるランドとして、その列数や行数を限って説明したが、本発明の適応において、これらの列数行数に限られるものではないことは言うまでもない。また、各層の回路基板において、ランドの間に配置できる回路パターンの数の制約を適宜設けたものとして説明したが、この制約も本発明を限定するものではない。
さらに、説明の便宜のため、多層回路基板を構成する回路基板の数として、3層までのものについてのみの説明を行ったが、本発明が適用される多層回路基板が3層までのものに限られないことは言うまでもない。その場合、多層回路基板を構成する、それぞれの層の回路基板での配線パターンを設計するにあたって、順次その基板を第1の基板として把握し、第1の列から第3の列までを形成するランドに対して、本発明の考え方を適用すればよい。
本発明にかかる多層回路基板は、構成する回路基板の層数を増やすことなく効果的に搭載される電子部品の電極パターンを引き出すことが可能となる。このため、多端子の電極配列を有する電子部品の搭載基板として有用である。また、電子部品として、半導体チップを用いることで、多電極アレイを有する半導体チップを用いた半導体装置として有用である。
1 半導体装置
2 半導体チップ
3 電極
4 多層回路基板
4a 1層目の回路基板
4b 2層目の回路基板
4c 3層目の回路基板
5、15,25 ランド
6 半田ボール電極
7、17,27 配線パターン
8、18 ビア
2 半導体チップ
3 電極
4 多層回路基板
4a 1層目の回路基板
4b 2層目の回路基板
4c 3層目の回路基板
5、15,25 ランド
6 半田ボール電極
7、17,27 配線パターン
8、18 ビア
Claims (6)
- 複数の列を形成して規則的に配置されたランドと、一端が前記ランドに接続され、他端が前記ランドの配置された領域から外側に引き出された回路パターンとを有する回路基板が、複数枚積層された多層回路基板であって、
前記ランドは、前記回路基板それぞれの表面において、積層される他の前記回路基板に形成されたランドの位置と前記回路基板の積層方向に重複する位置に設けられ、
前記回路基板で、前記回路パターンの一端が接続されない前記ランドは、積層方向に重複する位置に形成された、より下層の他の前記回路基板に形成されたランドとビアを介して接続され、
前記回路基板で、前記回路パターンの一端が接続された前記ランドに積層方向に重複する位置には、より下層の他の前記回路基板にランドが形成されず、
第1の前記回路基板において、前記ランドは少なくとも、前記回路パターンの前記他端の側から連続した第1の列、第2の列、および、第3の列を形成し、
前記第1の列においては、全ての前記ランドに前記回路パターンの一端が接続され、
前記第2の列においては、一つおきの前記ランドに前記回路パターンの一端が接続され、
前記第3の列においては、前記第2の列で前記回路パターンの一端が接続されていない前記ランドに対応する位置の前記ランドに、前記回路パターンの一端が接続され、
前記第1の回路基板に隣接してその下方に位置する第2の前記回路基板では、前記第1の回路基板の前記第2の列、および、前記第3の列において前記回路パターンの一端が接続されない前記ランドと前記回路基板の積層方向において重複する位置に設けられた前記ランドに、前記回路パターンの一端が接続されていることを特徴とする多層回路基板。 - 前記第1の回路基板において前記第3の列に隣り合う第4の列を形成する前記ランドと、前記回路基板の積層方向において重複する位置に設けられた前記第2の回路基板の前記ランドが形成する列が、前記第2の回路基板を前記第1の回路基板として取り扱う際における前記第1の列となる請求項1に記載の多層回路基板。
- 前記ランドが、最表層に位置する前記回路基板と対向して搭載される電子部品の、実装面に形成された電極の配置と同じ配置である請求項1または2に記載の多層回路基板。
- 前記ランドが、縦横に並んだ格子状配列で配置されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の多層回路基板。
- 前記ランドが、スタッガー配列で配置されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の多層回路基板。
- 請求項1から5のいずれか1項に記載の多層回路基板に、電子部品としての半導体チップが搭載されたことを特徴とする半導体装置。
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JP2014130978A (ja) * | 2012-12-30 | 2014-07-10 | Kyocer Slc Technologies Corp | プローブカード用配線基板 |
-
2007
- 2007-12-28 JP JP2007341109A patent/JP2009164294A/ja not_active Withdrawn
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