JP2009163811A - 光ディスク装置及び位置制御方法並びに光ピックアップ - Google Patents

光ディスク装置及び位置制御方法並びに光ピックアップ Download PDF

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Abstract

【課題】光ディスクの一様な記録層内形成する記録マークの位置精度を高め得るようにする。
【解決手段】光ディスク装置10は、光ピックアップ17の光路形成部20において参照光ビームLE及び情報光ビームLMの光路をそれぞれ適切に調整した上で、対物レンズ18により参照光ビームLE及び情報光ビームLMをそれぞれ集光し、参照光ビームLEを目標マーク層YGの参照トラックTEに合焦させるよう対物レンズ18をフォーカス方向及びトラッキング方向に位置制御することにより、当該対物レンズ18により集光する情報光ビームLMの焦点FMを目標マーク層YGの目標トラックTGに合わせることができる。
【選択図】図6

Description

本発明は光ディスク装置及び位置制御方法並びに光ピックアップに関し、例えば光ディスクに複数層の記録する光ディスク装置に適用して好適なものである。
従来、光ディスク装置においては、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)及びBlu−ray Disc(登録商標、以下BDと呼ぶ)等、光ディスクに対して光ビームを照射し、その反射光を読み取ることにより情報を再生するようになされたものが広く普及している。
またかかる従来の光ディスク装置では、当該光ディスクに対して光ビームを照射し、当該光ディスクの局所的な反射率等を変化させることにより、情報の記録を行うようになされている。
この光ディスクに関しては、当該光ディスク上に形成される光スポットの大きさは、およそλ/NA(λ:光ビームの波長、NA:開口数)で与えられ、解像度もこの値に比例することが知られている。例えば、BD方式では、直径120[mm]の光ディスクにおよそ25[GB]のデータを記録することができる。
ところで光ディスクには、音楽コンテンツや映像コンテンツ等の各種コンテンツ、或いはコンピュータ用の各種データ等のような種々の情報が記録されるようになされている。特に近年では、映像の高精細化や音楽の高音質化等により情報量が増大し、また1枚の光ディスクに記録するコンテンツ数の増加が要求されているため、当該光ディスクのさらなる大容量化が要求されている。
ここで、1枚の光ディスクに複数の記録層を設けることを検討する。光ディスクは、図1(A)に示すように、仮に従来のDVD方式及びBD方式のように反射層や記録層等の種類の異なる材料を積層する構成とした場合、その製造工程が複雑化し製造コストの上昇等を招いてしまう。
そこで光ディスク装置のなかには、光ディスクの一様な記録層内に記録マークの層(以下、これをマーク層と呼ぶ)を複数積層しながら記録することにより大容量化を図ったものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図1(B)に示すように、かかる構成の光ディスク装置に対応した光ディスク100は、記録層101内が一様であり、当該記録層内には位置の目印となり得るものが存在しない。このため光ディスク100には、トラック等が形成された基準層104が別途設けられている。
すなわち光ディスク装置は、基準層104の基準とするトラック(以下これをトラックTEと呼ぶ)に所定のサーボ光ビームLSを合焦させ、当該サーボ光ビームLSと一致した光軸XLを有する情報光ビームLMを記録層101内の目標とする位置(以下これを目標位置PGと呼ぶ)に合焦させるようになされている。
特開2007−220206公報(第1図、第4図及び第5図)
ところでかかる構成の光ディスク装置は、図2(A)に示すように、基準層104の基準トラックと各マーク層のトラックを対応づけて管理し、情報の記録及び再生を行うことになる。このため光ディスク100は、記録層101内において、ある基準トラックに対応する各マーク層のトラックにより、図2(B)に示すような仮想的な円筒CYLを形成することになる。
このとき光ディスク装置は、光ディスク100が理想的な状態であれば、円筒CYLの中心軸XCを光軸XLに対し平行とする。
しかしながら光ディスク装置では、光ディスク100が理想的な状態から傾いて装着され、或いは光ディスク100自体に反りを生じる可能性がある。このとき円筒CYLの中心軸XCは、図3(A)に示すように、光軸XLに対し平行ではなくなってしまう。
実際上、光ディスク装置は、その個体差等により、光ディスク100の装着時に個別の傾きを持たせてしまう可能性があり、また光ディスク100のチャッキング機構等に起因し、チャッキングの度に傾きが微妙に相違する可能性がある。さらに光ディスク100は、経時変化により、徐々に反り具合が変化する可能性もある。
このため光ディスク装置は、例えば1回目の記録がなされた光ディスク100に対し、記録済みのトラックに続けて新たなトラックを形成しながら2回目の記録を行うような場合に、1回目の記録時と2回目の記録時とで光軸XLに対する円筒CYLの中心軸XCの傾きが変化することが考えられる。
また光ディスク装置では、サーボ光ビームLS及び情報光ビームLMの光軸が互いにずれてしまう場合や、光ディスク100の中心XDと光ディスク装置側のスピンドルモータ等の回転中心XTとがずれてしまう可能性もある。このとき円筒CYLの中心軸XCは、図3(B)に示すように平行移動することになってしまう。
さらに光ディスク100は、記録層101の特性等により経時変化し、例えば図3(C)に示すように収縮する可能性がある。これにより、例えば円筒CYLの下底面から上底面までの距離が変化することになる。
この場合、光ディスク装置は、経時変化後に目標位置PGに応じてサーボ光ビームLSの焦点FSと情報光ビームLMの焦点FMとの距離を単純に設定すると、焦点FMを目標位置PGと異なる他のマーク層に合わせてしまう。
これらの場合、光ディスク装置は、図4に示すように、記録済の領域AR1に上書きして新たな領域AR2を記録してしまう可能性がある。すなわち光ディスク装置は、光ディスク100の反りや傾き等により、記録済のトラックに新たなトラックを上書きしてしまい、既存の情報を誤って消去してしまう恐れがあった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、光ディスクの一様な記録層内に形成する記録マークの位置精度を高め得る光ディスク装置及び位置制御方法並びに光ピックアップを提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明の光ディスク装置及び位置制御方法においては、一様な記録層内に情報を表す記録マークにより同心円状又は螺旋状のトラックが形成される光ディスクに対し情報を記録し又は光ディスクから情報を再生するための情報光ビームと、光ディスクに形成済の参照トラックに照射するための参照光ビームとを、記録層内にそれぞれ集光する対物レンズと、情報光ビームの光軸方向に関し、対物レンズから参照光ビームの焦点までの距離及び対物レンズから情報光ビームの焦点までの距離を同等に揃えると共に、半径方向に関し、情報光ビームの焦点と参照光ビームの焦点とを所定トラック数だけ離隔させるよう、対物レンズへ入射される情報光ビーム及び参照光ビームの光路を形成する光路形成部と、参照光ビームを参照トラックに合焦させるよう対物レンズを位置制御する位置制御部とを設けるようにした。
これにより本発明の光ディスク装置は、参照光ビームの焦点を既存の参照トラックに合焦させるだけで、当該参照トラックから所定トラック数だけ離隔したトラック上に情報光ビームを合焦させることができる。
また本発明の位置制御方法においては、一様な記録層内に情報を表す記録マークにより同心円状又は螺旋状のトラックが形成される光ディスクに対し情報を記録し又は光ディスクから情報を再生するための情報光ビームと、光ディスクに形成済の参照トラックに照射するための参照光ビームとを所定の対物レンズへ入射させるよう、当該情報光ビーム及び当該参照光ビームの光路をそれぞれ形成する光路形成ステップと、対物レンズによって情報光ビーム及び参照光ビームを集光することにより、情報光ビームの光軸方向に関し、対物レンズから参照光ビームの焦点までの距離及び対物レンズから情報光ビームの焦点までの距離を同等に揃えると共に、半径方向に関し、情報光ビームの焦点と参照光ビームの焦点とを所定トラック数だけ離隔させる集光ステップと、対物レンズにより集光された参照光ビームを参照トラックに合焦させるよう対物レンズを位置制御する位置制御ステップとを設けるようにした。
これにより本発明の位置制御方法では、参照光ビームの焦点を既存の参照トラックに合焦させるだけで、当該参照トラックから所定トラック数だけ離隔したトラック上に情報光ビームを合焦させることができる。
さらに本発明の光ピックアップにおいては、一様な記録層内に情報を表す記録マークにより同心円状又は螺旋状のトラックが形成される光ディスクに対し情報を記録し又は光ディスクから情報を再生するための情報光ビームと、光ディスクに形成済の参照トラックに照射するための参照光ビームとを、記録層内にそれぞれ集光する対物レンズと、情報光ビームの光軸方向に関し、対物レンズから参照光ビームの焦点までの距離及び対物レンズから情報光ビームの焦点までの距離を同等に揃えると共に、半径方向に関し、情報光ビームの焦点と参照光ビームの焦点とを所定トラック数だけ離隔させるよう、対物レンズへ入射される情報光ビーム及び参照光ビームの光路を形成する光路形成部と、参照光ビームが参照トラックにより反射されてなる参照反射光ビームを受光することにより、所定の位置制御部に対し、当該参照反射光ビームの受光結果を基に、参照光ビームを参照トラックに合焦させるよう対物レンズを位置制御させる参照光受光部とを設けるようにした。
これにより本発明の光ピックアップでは、所定の位置制御部により参照光ビームの焦点を既存の参照トラックに合焦させるだけで、当該参照トラックから所定トラック数だけ離隔したトラック上に情報光ビームを合焦させることができる。
本発明によれば、参照光ビームの焦点を既存の参照トラックに合焦させるだけで、当該参照トラックから所定トラック数だけ離隔したトラック上に情報光ビームを合焦させることができ、かくして光ディスクの一様な記録層内に形成する記録マークの位置精度を高め得る光ディスク装置及び位置制御方法を実現できる。
また本発明によれば、所定の位置制御部により参照光ビームの焦点を既存の参照トラックに合焦させるだけで、当該参照トラックから所定トラック数だけ離隔したトラック上に情報光ビームを合焦させることができ、かくして光ディスクの一様な記録層内に形成する記録マークの位置精度を高め得る光ピックアップを実現できる。
以下、図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
(1)第1の実施の形態
(1−1)焦点位置制御の基本原理
まず第1の実施の形態による焦点位置制御の基本原理について説明する。第1の実施の形態では、光ディスク装置10から光ディスク100へ情報光ビームLMを照射することにより光ディスク100に情報を記録し、また当該情報光ビームLMが反射されてなる情報反射光ビームLMを検出することにより当該光ディスク100から情報を読み出すようになされている。
実際上光ディスク100は、図5に外観図を示すように、全体として略円板状に構成され、中心にチャッキング用の孔100Hが設けられている。また光ディスク100は、図6に断面図を示すように、情報を記録するための記録層101の両面を基板102及び103により挟んだような構成を有している。
光ディスク装置10は、所定の光源から出射された情報光ビームLMを対物レンズ18により光ディスク100の記録層101内に集光する。この情報光ビームLMが比較的強い記録用の強度であった場合、記録層101内における焦点FMの位置には、記録マークRMが形成される。
因みに記録層101は、例えば樹脂材料に所定の光重合開始剤が混合され硬化された後、情報光ビームLMが集光されるとその焦点FMを中心に温度が急激に上昇され、光重合開始剤残渣が気化することにより、焦点位置を中心とした気泡を形成するようになされている。このときの気泡は、情報光ビームLMの照射終了後もそのまま空洞として残り、記録マークRMとなる。
この記録層101では、記録マークRMの空洞内と記録層101を構成する樹脂材料とで屈折率が大きく相違しているため、当該記録マークRMの光ビームの反射率が比較的高くなる。
このため情報光ビームLMが比較的弱い再生用の強度であった場合、記録層101内における焦点FMの位置に記録マークRMが形成されていれば、当該情報光ビームLMは反射され、情報反射光ビームLMRとなる。
また光ディスク装置10は、光ディスク100に対する対物レンズ18の相対的な位置を制御することにより、記録層101内の様々な箇所に記録マークRMを形成し得るようになされている。
実際上、光ディスク装置10は、光ディスク100の記録層101内に螺旋状のトラックを形成しながら複数の記録マークRMを順次形成するようになされている。このようにして形成された記録マークRMは、光ディスク100の円板面とほぼ平行な平面状に配置され、当該記録マークRMによる層(以下これをマーク層Yと呼ぶ)を形成する。
さらに光ディスク装置10は、情報光ビームLMにおける焦点FMの位置を光ディスク100の厚さ方向に変化させることにより、記録層101内に複数のマーク層Yを形成するようになされている。例えば光ディスク装置10は、光ディスク100の一面100A側から所定の層間隔rごとにマーク層Yを順次形成するようになされている。
かかる構成に加えて光ディスク装置10は、図6及び図7に示すように、対物レンズ18により、目標位置PGを含むマーク層Y(以下、これを目標マーク層YGと呼ぶ)における当該目標位置PGよりも1トラック内周側に形成されているトラック(以下、これを参照トラックTEと呼ぶ)に対し、情報光ビームLMと異なる参照光ビームLEを集光するようになされている。
因みに光ディスク装置10は、光ディスク100の内周側から記録マークRMを螺旋状に順次記録していくため、目標トラックTGに新たに記録マークRMを形成して情報を記録する際、当該目標トラックTGよりも1トラック内周側には必ずトラックが形成されていることになる。このため光ディスク装置10は、目標位置PGの1トラック内周側のトラックを参照トラックTEとするようになされている。
参照光ビームLEは、参照トラックTEを構成する記録マークRMにより反射され、参照反射光ビームLERとなる。光ディスク装置10は、この参照反射光ビームLERを検出すると共に、その検出結果を基に参照光ビームLEを参照トラックTEに合焦させるよう、対物レンズ18の位置制御を行う。
具体的に光ディスク装置10は、非点収差法に従い対物レンズ18を光ディスク100に近接又は離隔させる方向であるフォーカス方向に駆動する位置制御と、プッシュプル法に従い当該対物レンズ18を光ディスク100の半径方向であるトラッキング方向に駆動する位置制御とを行うようになされている。
また光ディスク装置10は、対物レンズ18へ入射する参照光ビームLE及び情報光ビームLMの光路や発散角等をそれぞれ適宜調整することにより、当該対物レンズ18により当該参照光ビームLEを集光する際、その焦点FEを情報光ビームLMの焦点FMよりもちょうど1トラック分内周側に位置させるようになされている。
すなわち光ディスク100の目標マーク層YGでは、図7に示したように、情報光ビームLMによるビームスポットPMが目標トラックTG上に形成され、参照光ビームLEによるビームスポットPEが参照トラックTE上に形成される。
このため光ディスク装置10は、既に形成されている参照トラックTEに参照光ビームLEを合焦させるよう対物レンズ18の位置制御を行うことにより、参照トラックTEよりも1トラック外周側となる目標トラックTG上の目標位置PGに情報光ビームLMを合焦させることができる。
また光ディスク装置10は、参照トラックTEと目標トラックTGとの間隔をちょうど1トラックに合わせることができる。このため光ディスク装置10は、誤って既存のトラックに上書きする危険性を格段に低減することができ、仮に光ディスク100に傾きや反りが生じていたとしても、トラック同士の間隔を一定に保ちながら新たなトラックを記録することができる。
このように光ディスク装置10は、光ディスク100の記録層101内に既に形成されている参照トラックTEに参照光ビームLEを合焦させるよう対物レンズ18の位置制御を行うことにより、目標トラックTG上の目標位置PGに情報光ビームLMを合焦させ得るようになされている。
(1−2)リードインマークの構成
ところで光ディスク100には、図6に示したように、記録層101内に形成される各マーク層Yにおける内周側の部分(以下、これをリードインエリアと呼ぶ)に、リードインマークIMがあらかじめ形成されるようになされている。
このリードインマークIMは、内周側から数トラックにわたって形成されており、各マーク層Yの情報を記録する部分(以下、これをデータエリアと呼ぶ)に初めて記録マークRMを記録する際、当該リードインマークIMの終端部分に続けて当該記録マークRMを記録するためのものである。
実際上、各マーク層YのリードインマークIMは、例えば工場出荷前等に、専用の記録装置等により、高精度に層間隔rを設けながら形成されるようになされている。
このため光ディスク装置10は、光ディスク100に情報を記録する際、リードインマークIMを参照トラックTEとしながら、リードインマークIMの終端部分に続けて記録マークRMを形成することにより、各マーク層Yにおけるデータエリアの開始位置を適切に決定し得ると共に、各マーク層Y同士の間隔を精度良く層間隔rに揃え得るようになされている。
またリードインエリアには、図8にフォーマットを示すように、TOC(Table Of Contents)等の情報が格納されるようになされている。このTOCには、例えば各マーク層Yに記録されているデータのアドレス情報や、実際に情報が記録されている末尾のアドレス情報又は次に情報の記録を開始すべきアドレス等が格納されるようになされている。
実際上光ディスク100は、マーク層Yごとに情報の記録が追記されるようになされており、一連の記録(追記)が行われる度にリードインにTOCが追記される。この場合、最後に記録されたTOCが有効なものとして扱われるようになされている。
因みに光ディスク100では、リードイン1が最初にTOCを記録するための導入部分として利用され、リードイン2が最初にデータエリアにデータを記録するための導入部分として利用されるようになされている。
また光ディスク100は、記録層101における最も一面100A側となる第1のマーク層Y1から順次データを記録するようになされている。このため光ディスク100における第1のマーク層Y1におけるリードインエリアには、当該光ディスク100にデータを追記する際の記録開始点を表すマーク層番号及びアドレス情報等がTOCに格納されるようになされている。
ところで光ディスク装置10は、図3(A)に示したように光ディスク100が反りや傾きを有する場合、理想的な目標位置と実際の情報光ビームLMの焦点FMとの間に、例えば距離dy1でなるずれを生じてしまうことになる。また、参照光ビームLEの光軸XLが仮想的な円筒CYLの中心軸XCに対し傾いた場合にも、同様のずれが生じると考えられる。
また光ディスク装置10は、図3(B)に示したように、例えば参照光ビームLEの光軸XLと仮想的な円筒CYLの中心軸XCとが一致しない場合、当該光軸XLと当該光軸XCとの間に距離dy2でなるずれを生じる可能性がある。
さらに光ディスク装置10は、図6(B)に示すように、例えば光ディスク100を回転駆動するスピンドルモータ15(後述する)の回転中心軸XTと光ディスク100の中心軸XDとの間に距離dy3でなるずれを生じる可能性がある。
そこで光ディスク100は、光ディスク装置10の組立精度等により想定され得る最大の距離dy1、dy2及びdy3をそれぞれ最大距離dy1max、dy2max及びdy3maxとしたとき、リードインエリアのトラッキング方向に関する幅Wの条件を、次に示す(6)式のように定めている。
Figure 2009163811
これにより光ディスク装置10は、参照光ビームLEをリードインエリアに合焦させた際における、情報光ビームLMをリードインエリアの幅Wから外してしまいリードインマークIMに合焦し得なくなる危険性を予め排除することができる。
(1−3)光ディスク装置の構成
次に、具体的な光ディスク装置10及び光ピックアップ17の構成について説明する。
図9に示すように、光ディスク装置10は制御部11を中心に構成されている。制御部11は、図示しないCPU(Central Processing Unit)と、各種プログラム等が格納されるROM(Read Only Memory)と、当該CPUのワークメモリとして用いられるRAM(Random Access Memory)とによって構成されている。
制御部11は、光ディスク100に情報を記録する場合、駆動制御部12を介してスピンドルモータ15を回転駆動させ、ターンテーブル(図示せず)に載置された光ディスク100を所望の速度で回転させる。
また制御部11は、駆動制御部12を介してスレッドモータ16を駆動させることにより、光ピックアップ17を移動軸G1及びG2に沿ってトラッキング方向、すなわち光ディスク100の内周側又は外周側へ向かう方向へ大きく移動させるようになされている。
光ピックアップ17は、対物レンズ18等の複数の光学部品が取り付けられており、制御部11の制御に基づいて光ディスク100へ情報光ビームLM及び参照光ビームLEを照射し、参照光ビームLEが反射されてなるサーボ反射光ビームLERを検出するようになされている。
光ピックアップ17は、サーボ反射光ビームLERの検出結果に基づいた複数の検出信号を生成し、これらを信号処理部13へ供給する。信号処理部13は、供給された検出信号を用いた所定の演算処理を行うことにより、フォーカスエラー信号SFE及びトラッキングエラー信号STEをそれぞれ生成し、これらを駆動制御部12へ供給する。
駆動制御部12は、供給されたフォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号を基に、対物レンズ18を駆動するための駆動信号を生成し、これを光ピックアップ17の2軸アクチュエータ19へ供給する。
光ピックアップ17の2軸アクチュエータ19は、この駆動信号に基づいて対物レンズ18のフォーカス制御及びトラッキング制御を行い、当該対物レンズ18により集光される参照光ビームLEの焦点FEを目標マーク層YGの参照トラックTEに追従させる。
このとき制御部11は、外部から供給される情報に基づき、情報光ビームLMの強度を信号処理部13によって変調することにより目標マーク層YGの目標トラックTGに記録マークRMを形成し、当該情報を記録し得るようになされている。
また光ピックアップ17は、光ディスク100から情報を再生する場合、記録時と同様に参照光ビームLEの焦点FEを目標マーク層YGの参照トラックTEに追従させると共に、比較的弱い一定強度の情報光ビームLMを目標マーク層YGの目標トラックTGへ照射し、記録マークRMが形成されている箇所において当該情報光ビームLMが反射されてなる情報反射光ビームLMRを検出する。
光ピックアップ17は、情報反射光ビームLMRの検出結果に基づいた検出信号を生成し、これを信号処理部13へ供給する。信号処理部13は、検出信号に対し所定の演算処理、復調処理及び復号化処理等を施すことにより、目標マーク層YGの目標トラックTGに記録マークRMとして記録されている情報を再生し得るようになされている。
(1−4)光ピックアップの構成
次に、光ピックアップ17の構成について説明する。この光ピックアップ17は、図10に示すように、多数の光学部品の組み合わせにより構成されており、光路形成部20により情報光ビームLM及び参照光ビームLEの光路を形成している。
光路形成部20は、レーザダイオード31から出射された光ビームLAをホログラムにより参照光ビームLE及び情報光ビームLMに分離し、それぞれの光軸や発散角を調整した上で、対物レンズ18へ入射させるようになされている。
すなわちレーザダイオード31は、波長約405[nm]の青色レーザ光でなる光ビームLAを出射させ、コリメータレンズ32へ入射させる。実際上レーザダイオード31は、制御部11(図9)の制御に基づき発散光でなる所定光量の光ビームLAを出射する。コリメータレンズ32は、光ビームLAを発散光から平行光に変換し、1/2波長板33へ入射させる。
光ビームLAは、1/2波長板33によって偏光方向が所定角度回転されることにより例えばP偏光に調整され、グレーティング34へ入射される。
グレーティング34は、光ビームLAを回折させることにより、0次の回折光でなる情報光ビームLM及び1次の回折光でなる参照光ビームLEに分光し、それぞれを偏光ビームスプリッタ35へ入射させる。
なお光ピックアップ17内では、実際には情報光ビームLM及び参照光ビームLEが互いの光軸を僅かに離隔させた状態で進行するが、いずれもほぼ同様の光路を進行する。このため図10等においては、説明の都合上、情報光ビームLMの光路のみを示し、参照光ビームLEの詳細な光路については省略している。
偏光ビームスプリッタ35は、入射される光ビームの偏光方向により異なる割合で当該光ビームを反射又は透過する反射透過面35Sを有している。例えば反射透過面35Sは、P偏光の光ビームをほぼ全て透過し、S偏光の光ビームをほぼ全て反射するようになされている。
実際上偏光ビームスプリッタ35は、情報光ビームLM及び参照光ビームLEをそれぞれ透過して液晶パネル36へ入射させる。
液晶パネル36は、情報光ビームLM及び参照光ビームLEの球面収差等を補正し、それぞれ1/4波長板37へ入射させる。1/4波長板37は、情報光ビームLM及び参照光ビームLEをそれぞれP偏光から例えば右円偏光に変換してリレーレンズ38へ入射させる。
リレーレンズ38は、可動レンズ39により情報光ビームLM及び参照光ビームLEをそれぞれ平行光から収束光に変換し、収束後に発散光となった当該情報光ビームLM及び参照光ビームLEをそれぞれ固定レンズ40により再度収束光に変換し、ミラー41へ入射させる。
ここで可動レンズ39は、図示しないアクチュエータにより情報光ビームLMの光軸方向に移動されるようになされている。実際上、リレーレンズ38は、制御部11(図9)の制御に基づき当該アクチュエータによって可動レンズ39を移動させることにより、固定レンズ40から出射される情報光ビームLM及び参照光ビームLEの収束状態をそれぞれ変化させ得るようになされている。
ミラー41は、情報光ビームLM及び参照光ビームLEを反射すると共に、円偏光でなる情報光ビームLM及び参照光ビームLEの偏光方向を反転させ、これらを対物レンズ18へ入射させる。
対物レンズ18は、情報光ビームLM及び参照光ビームLEをそれぞれ集光する。ここで対物レンズ18から情報光ビームLMの焦点FM及び参照光ビームLEの焦点FEまでのフォーカス方向に関する距離は、当該情報光ビームLM及び参照光ビームLEがリレーレンズ38から出射されるときの発散角に応じて定まることになる。
因みに光ピックアップ17では、可動レンズ39を所定の基準位置に位置させたときに
情報光ビームLMの焦点FM及び参照光ビームLEの焦点FEを光ディスク100における記録層101と基板102との境界面101Aに合焦させると共に、当該可動レンズ39の移動距離と情報光ビームLMの焦点FM及び参照光ビームLEの焦点FEの移動距離とを比例させるようになされている。
実際上、リレーレンズ38は、制御部11の制御に基づき可動レンズ39を移動させることにより、焦点FM及びFEを記録層内における目標マーク層YGにおおよそ合わせるようになされている。
対物レンズ18は、既存の参照トラックTE付近に参照光ビームLEを集光する。このとき参照光ビームLEは、図6に示したように、参照トラックTE上に形成されている記録マークRMにより反射され、参照反射光ビームLERとなる。
参照反射光ビームLERは、元の参照光ビームLEの光路を反対方向へ進行する。すなわち参照反射光ビームLERは、対物レンズ18により発散角が変換され、ミラー41により反射され、リレーレンズ38により平行光に変換され、1/4波長板37及び液晶パネル36を順次透過し、S偏光の直線偏光として偏光ビームスプリッタ35へ入射される。
偏光ビームスプリッタ35は、S偏光でなる参照反射光ビームLERを反射透過面35Sによって反射し、集光レンズ43へ入射させる。集光レンズ43は、参照反射光ビームLERを集光し、ピンホール板44を介してフォトディテクタ45へ照射させる。
ここで図11に示すように、ピンホール板44は、集光レンズ43(図10)により集光される参照反射光ビームLERの焦点を孔部44H2内に位置させるよう配置されているため、当該参照反射光ビームLERをそのまま通過させることになる。
一方、ピンホール板44は、例えば光ディスク100における基板102の表面や、目標位置PGとは異なるマーク層Yに存在する記録マークRMなどから反射されるような焦点の異なる光(以下、これを迷光LNと呼ぶ)をほぼ遮断することになる。
フォトディテクタ45は、図12に示すように、参照反射光ビームLERを受光するための検出領域45SA、45SB、45SC及び45SD(以下、これらをまとめて検出領域45SA〜45SDとする)が設けられている。
検出領域45SA〜45SDは、参照光ビームLEが目標マーク層YG(図6)に照射されるときにおけるトラックの走行方向と対応する矢印a1方向及びその直交方向に沿って、それぞれ2分割されたような形状となっている。
フォトディテクタ45は、検出領域45SA〜45SDにより参照反射光ビームLERの一部をそれぞれ検出し、このとき検出した光量に応じて検出信号U1A、U1B、U1C及びU1Dをそれぞれ生成して、これらを信号処理部13(図9)へ送出する。
信号処理部13は、いわゆる非点収差法によるフォーカス制御を行うようになされており、次に示す(2)式に従ってフォーカスエラー信号SFE1を算出し、これを駆動制御部12へ供給する。
Figure 2009163811
このフォーカスエラー信号SFE1は、参照光ビームLEの焦点FEと参照トラックTE(すなわち目標マーク層YG)とのフォーカス方向に関するずれ量を表すことになる。
また信号処理部13は、いわゆるプッシュプル法によるトラッキング制御を行うようになされており、次に示す(3)式に従ってトラッキングエラー信号STE1を算出し、これを駆動制御部12へ供給する。
Figure 2009163811
このトラッキングエラー信号STE1は、参照光ビームLEの焦点FEと参照トラックTEとのトラッキング方向に関するずれ量を表すことになる。
さらに信号処理部13は、次に示す(4)式に従い参照トラックTEの再生RF信号SRFEを生成する。
Figure 2009163811
信号処理部13は、参照トラックTEの再生RF信号SRFEに対し所定の復調処理や復号化処理等を施すことにより、情報と共に記録されているアドレス情報を読み出し、当該アドレス情報を参照トラックアドレス情報ASとして駆動制御部12へ供給する。
駆動制御部12は、フォーカスエラー信号SFE1を基にフォーカス駆動信号SFD1を生成し、当該フォーカス駆動信号SFD1を2軸アクチュエータ19へ供給することにより、参照光ビームLEが参照トラックTE、すなわち目標マーク層YGに合焦するよう、対物レンズ18のフォーカス制御を行う。
また駆動制御部12は、トラッキングエラー信号STE1を基にトラッキング駆動信号STD1を生成し、当該トラッキング駆動信号STD1を2軸アクチュエータ19へ供給することにより、参照光ビームLEが参照トラックTEに合焦するよう、対物レンズ18のトラッキング制御を行う。
さらに駆動制御部12は、参照トラックアドレス情報ASを基に、参照光ビームLEが現在合焦しているトラックが正しい参照トラックTE、すなわち目標トラックTGの1トラック内周のトラックであるか否かを判別する。駆動制御部12は、ここで正しい参照トラックTEでなかった場合、当該正しい基準トラックTEに合焦させるよう、対物レンズ18のトラック単位での位置制御を行う。
かくして光ピックアップ17は、参照光ビームLEを用いた対物レンズ18のフォーカス制御及び参照光ビームLEを用いた対物レンズ18のトラッキング制御を行うことにより、当該参照光ビームLEを目標マーク層YGの参照トラックTEに合焦させる。
一方、情報光ビームLMは、光路形成部20を介して対物レンズ18へ入射されることにより、上述したように、その焦点FMが参照光ビームLEの焦点FEからちょうど1トラック分外周側に位置することになる。
すなわち情報光ビームLMの焦点FMは、目標マーク層YGにおける参照トラックTEからちょうど1トラック分外周側となる位置に合焦される。このとき目標マーク層YGには、図7に示したようなビームスポットPE及びPMが形成される。
このため光ピックアップ17は、光ディスク100に情報を記録する場合、既存のトラックから一定の間隔を高精度に保ちながら、新たなトラックとして記録マークRMを記録することができる。
実際上、信号処理部13は、記録すべき情報に対し符号化及び変調等の処理を行うことにより符号「0」及び「1」の組み合わせでなる2値の記録データを生成する。さらに信号処理部13は、例えば当該記録データの符号「1」に対応して記録マークRMを形成する一方、符号「0」に対応して当該記録マークRMを形成しないよう、情報光ビームLM(すなわち光ビームLA)を出射制御するようになされている。
ところで光ピックアップ17では、光ディスク100から情報を再生する際、目標トラックTGの目標位置PGに記録マークRMが形成されていたときに、情報光ビームLMが当該記録マークRMにより反射され、情報反射光ビームLMRとなる。
この情報反射光ビームLMRは、参照反射光ビームLERとほぼ同様の光路を辿り、集光レンズ43(図14)により集光されピンホール板44の孔部44H1(図11)を通過しフォトディテクタ45に照射される。
フォトディテクタ45は、検出領域45Mにより情報反射光ビームLMRを検出し、このとき検出した光量に応じて検出信号U2を生成して、これを信号処理部13(図10)へ送出する。
信号処理部13は、検出信号U2を基に、記録マークRMが形成されているか否かを検出し、例えば記録マークRMが形成されていれば符号「1」に、当該記録マークRMが形成されていなければ符号「0」に割り当てることにより再生RF信号を生成する。信号処理部13は、当該再生RF信号に所定の復調処理及び復号化処理等を施すことにより、記録されている情報を再生することができる。
このように光ピックアップ17は、参照光ビームLEを用いた対物レンズ18のフォーカス制御及びトラッキング制御を行い、当該参照光ビームLEを目標マーク層YGの参照トラックTEに合焦させることにより、情報光ビームLMを当該目標マーク層YGにおける当該参照トラックTEよりも1トラック分外周側の目標トラックTG上に合焦させるようになされている。
(1−5)情報記録処理
ところで光ディスク装置10は、上述したように、光ディスク100のリードインエリア(図8)に格納されるTOCを利用することにより、マーク層Yごとのアドレス管理を行うようになされている。
すなわち光ディスク装置10は、光ディスク100に情報を記録する際、リードインエリアに記録されているTOC等の情報を参照することにより記録を開始すべきアドレスを認識するようになされている。
また光ディスク装置10は、光ディスク100のデータエリア(図8)にデータを記録した後、当該リードインエリアに新たなTOCを追記するようになされている。
ここでは、光ディスク装置10がTOCを参照しながら情報を記録する際の情報記録処理手順について、図13のフローチャートを用いて説明する。
光ディスク装置10の制御部11は、図示しない外部機器等から光ディスク100に情報を記録する記録指示を取得すると、情報記録処理手順RT1を開始し、ステップSP1へ移る。
ステップSP1において制御部11は、駆動制御部12を介してスレッドモータ16を駆動させることにより、光ピックアップ17を光ディスク100の最内周側へ移動させ、次のステップSP2へ移る。
ステップSP2において制御部11は、参照光ビームLEを基に対物レンズ18をフォーカス方向及びトラッキング方向に位置制御することにより、当該参照光ビームLEをリードインエリアにおける中心アドレスに合焦させ、次のステップSP3へ移る。
ステップSP3において制御部11は、1番目のマーク層Y1を目標マーク層YGと設定し、情報光ビームLMを当該目標マーク層YGにおけるリードインマークIMに合焦させるようリレーレンズ38を制御し、次のステップSP4へ移る。
これにより制御部11は、1番目のマーク層Y1のリードインマークIMを利用してリレーレンズ38における可動レンズ39の位置をフィードバック制御することができる。
ステップSP4において制御部11は、参照光ビームLEを目標マーク層YGの参照トラックTEに合焦させるよう対物レンズ18の位置制御を行い、次のステップSP5へ移る。
ステップSP5において制御部11は、リードイン1(図8)以降に記録されているTOCを再生することにより、データの記録を開始すべき記録開始点のマーク層番号及びアドレス情報等を読み出し、次のステップSP6へ移る。
ステップSP6において制御部11は、ステップSP2と同様、参照光ビームLEを基に対物レンズ18の位置制御を行うことにより、当該参照光ビームLEをリードインエリアにおける中心アドレスに合焦させ、次のステップSP7へ移る。
ステップSP7において制御部11は、記録開始点を含むマーク層Yを目標マーク層YGと設定し、情報光ビームLMを当該目標マーク層YGにおけるリードインマークIMに合焦させるようリレーレンズ38を制御し、次のステップSP8へ移る。
これにより制御部11は、記録開始点が含まれる目標マーク層YGのリードインマークIMを利用してリレーレンズ38における可動レンズ39の位置をフィードバック制御することができる。
ステップSP8において制御部11は、参照光ビームLEを目標マーク層YGの記録開始点よりも1トラック分内周側の参照トラックTEに合焦させるよう対物レンズ18の位置制御を行い、次のステップSP9へ移る。
このとき制御部11は、参照トラックTEに参照光ビームLEを合焦させることにより、情報光ビームLMを当該参照トラックTEよりも1トラック分外周側に、すなわち目標トラックTGに合焦させることになる。
ステップSP9において制御部11は、記録開始点からデータの記録を開始して、トラックを形成しながら当該データを順次記録し、当該データの記録を終了すると次のステップSP10へ移る。
ステップSP10において制御部11は、データの記録を終了したアドレスを基に、次にデータを記録する際の記録開始点となるマーク層Y及びアドレスを決定し、そのマーク層番号及びアドレス情報を最新のTOCとして1番目のマーク層Y1におけるリードインエリアに追記する。その後制御部11は、次のステップSP11へ移り一連の情報記録処理手順RT1を終了する。
(1−6)動作及び効果
以上の構成において、光ディスク装置10の光ピックアップ17は、光路形成部20のグレーティング34により光ビームLAを回折させて0次の回折光でなる情報光ビームLM及び1次の回折光でなる参照光ビームLEに分光し、それぞれ対物レンズ18へ入射させる。
光ディスク装置10は、参照光ビームLEを光ディスク100の目標マーク層YGにおける参照トラックTEに合焦させるよう、対物レンズ18をフォーカス方向及びトラッキング方向に位置制御する。
このとき光ディスク装置10は、光ピックアップ17における光路形成部20の光学設計等により、対物レンズ18により集光される情報光ビームLMの焦点FMを、トラッキング方向に関し参照光ビームLEの焦点FEからちょうど1トラック分だけ外周側に位置させる。
従って光ディスク装置10は、参照光ビームLEを目標マーク層YGの参照トラックTEに合焦させるよう対物レンズ18の位置制御を行うことにより、情報光ビームLMの焦点FMを目標マーク層YG上において当該参照トラックTEからちょうど1トラック分外周側に合焦させることができる。
すなわち光ディスク装置10は、参照光ビームLEを目標マーク層YGの参照トラックTEに合焦させるだけで、情報光ビームLMを当該目標マーク層YGに合焦させることができる。
また光ディスク装置10は、光ピックアップ17における光路形成部20の光学設計等により、トラッキング方向に関し焦点FEと焦点FMとの間隔をちょうど1トラック分に固定することができる。
このため光ディスク装置10は、例えば図1(B)に示したように光ディスク100に基準層104を設けておき、他の光ビームを当該サーボ層に合焦させるよう対物レンズの位置制御を行う場合と比較し、特に既存のトラックに続けて新たな記録マークRMを記録する際に、既存のトラックと新たなトラックとのトラック間隔を高い精度で一定に保つことができる。
すなわち光ディスク装置10は、仮に光ディスク100が傾きや反り等を有しており、図2(A)に示した場合と同様に、情報光ビームLMの光軸が記録層101に垂直に入射させ得ない場合であっても、参照光ビームLEを参照トラックTEに合焦させることにより、情報光ビームLMを目標トラックTGに合焦させることができる。
また光ディスク装置10は、図3(C)に示したように、光ディスク100の収縮等により境界面101Aから各マーク層Yまでの間隔が変化していた場合であっても、参照光ビームLEを参照トラックTEに合焦させることにより、既存のトラックとの連続性を保ちながら記録マークRMの記録や再生を行うことができる。
また光ディスク装置10は、各マーク層Yに最初の記録マークRMを形成する場合、光ディスク100に予め形成されたリードインマークIMを参照トラックTEとすることができるので、予め高精度に形成されたリードインマークIMに合わせてマーク層Y同士の間隔を理想的な層間隔rにすることができる。
このとき光ディスク装置10は、リードインマークIMを利用してリレーレンズ38における可動レンズ39の位置をフィードバック制御により微調整することができる。これにより光ディスク装置10は、当該可動レンズ39の位置を単純に設定する場合と比較して、マーク層Y同士の間隔を理想的な層間隔rに一段と近づけることができる。
以上の構成によれば、光ディスク装置10は、光ピックアップ17の光路形成部20において参照光ビームLE及び情報光ビームLMの光路をそれぞれ適切に調整した上で、対物レンズ18により参照光ビームLE及び情報光ビームLMをそれぞれ集光する。さらに光ピックアップ17は、参照光ビームLEを目標マーク層YGの参照トラックTEに合焦させるよう対物レンズ18をフォーカス方向及びトラッキング方向に位置制御することにより、当該対物レンズ18により集光する情報光ビームLMの焦点FMを目標マーク層YGの目標トラックTGに合わせることができる。
(2)第2の実施の形態
(2−1)焦点位置制御の基本原理
次に、第2の実施の形態による焦点位置制御の基本原理について説明する。第2の実施の形態では、図6と対応する図14に示すように、光ディスク100の記録層101に対応する光ディスク200の記録層201にホログラムでなる記録マークRMを形成するようになされている。
すなわち光ディスク装置110は、光ディスク200に情報を記録する際、第1面200A側から対物レンズ121により情報光ビームLM1を集光すると共に、当該情報光ビームLM1と同一の焦点FM1に他面200B側から対物レンズ122により情報光ビームLM2を集光する。この場合、情報光ビームLM1及びLM2は、同一の光源から出射され互いに過干渉性を有するレーザ光でなる。
記録層201は、例えば光重合型フォトポリマにより構成され、その内部にモノマが均一に分散している。このため記録層201は、光が照射されると照射箇所においてモノマが光重合や光架橋等を生じることによりポリマ化し、これに伴い屈折率が変化する。
実際上、記録層201内における焦点FM1の位置には、情報光ビームLM1及びLM2が互いに干渉し強度が高められた部分の屈折率が局所的に変化することにより、ホログラムでなる記録マークRMが形成される。
因みに光ディスク装置110は、光ディスク200から情報を再生する際、例えば第1面200A側から情報光ビームLM1を集光する。ここで焦点FM1に記録マークRM、すなわちホログラムが形成されている場合、当該ホログラムとしての作用により、当該記録マークRMから情報光ビームLM3が出射される。
また第2の実施の形態による光ディスク装置110は、第1の実施の形態において1本であった参照光ビームLEに代えて、3本の参照光ビームLE1、LE2及びLE3を用い、DPP(Differential Push Pull)法によりトラッキング制御を行うようになされている。
すなわち第2の実施の形態による光ディスク装置110は、情報光ビームLMに加えて3本の参照光ビームLE1、LE2及びLE3を対物レンズ121により集光する。
参照光ビームLE1、LE2及びLE3は、いずれも目標トラックTGと同一の目標マーク層YGに合焦されるようになされている。さらに参照光ビームLE1、LE2及びLE3によるビームスポットPE1、PE2及びPE3は、それぞれトラッキング方向に関し互いに1/2トラックずつ離隔するようになされている。
すなわち目標マーク層YGには、図7と対応する図15に示すように、参照光ビームLE2によるビームスポットPE2が目標トラックTGよりも1トラック分内周側の参照トラックTE上に形成される。また当該参照トラックTEの1/2トラック外周側及び1/2トラック内周側には、それぞれ参照光ビームLE1及びLE3によるビームスポットPE1及びPE3が形成される。
さらに情報光ビームLMのビームスポットPMは、参照トラックTEから1トラック分外周側の目標トラックTG上に形成される。
すなわち第2の実施の形態では、CDやDVD等の光ディスクにおいて一般的なトラッキング制御手法であるDPP法と同様に、参照トラックTE及びその1/2トラック外周側及び1/2トラック内周側に参照光ビームLE1、LE2及びLE3の焦点PE1、PE2及びPE3を形成するようになされている。
参照光ビームLE1、LE2及びLE3は、いずれも目標マーク層YGの参照トラックTE上に形成されている記録マークRMに反射されることにより、それぞれ参照反射光ビームLER1、LER2及びLER3となる。
光ディスク装置110は、参照反射光ビームLER1、LER2及びLER3を受光し、その受光結果を基にDPP法に従い対物レンズ121をトラッキング方向に位置制御する。これにより光ディスク装置110は、参照光ビームLEを目標トラックTGよりも1トラック分内周側の参照トラックTEに合焦させる。
因みに光ディスク装置110は、参照反射光ビームLER2の受光結果を基に、第1の実施の形態と同様の非点収差法により対物レンズ121をフォーカス方向に位置制御するようになされている。
このように光ディスク装置110は、参照光ビームLE2を参照トラックTEに合焦させるよう、対物レンズ121をフォーカス方向及びトラッキング方向に位置制御するようになされている。
これにより光ディスク装置110は、情報光ビームLM1の焦点FM1と参照光ビームLE2の焦点FE2との位置関係により、目標マーク層YGにおいて参照トラックTEよりも1トラック外周側の目標トラックTGに情報光ビームLMを合焦させることができる。
なお、第2の実施の形態では、上述した点以外の基本原理については第1の実施の形態と同様であるため、その説明は省略する。
(2−2)光ディスク装置及び光ピックアップの構成
第2の実施の形態による光ディスク装置110は、図9と対応する図16に示すように、第1の実施の形態による光ディスク装置10と比較して制御部11、駆動制御部12、信号処理部13及び光ピックアップ17に代えて制御部111、駆動制御部112、信号処理部113及び光ピックアップ117がそれぞれ設けられている点が異なっているものの、他はほぼ同様に構成されている。
光ピックアップ117は、図17に示すように多数の光学部品が設けられており、大きく分けて第1面光学系150及び第2面光学系170により構成されている。
(2−2−1)第1面光学系の構成
第1面光学系150は、光ディスク200の第1面200Aに対して情報光ビームLM1を照射するようになされており、また当該光ディスク200から入射される情報光ビームLM3を受光するようになされている。
図18において第1面光学系150のレーザダイオード151は、波長約405[nm]の青色レーザ光を射出し得るようになされている。実際上レーザダイオード151は、制御部111(図16)の制御に基づいて発散光でなる光ビームLBを射出し、コリメータレンズ152へ入射させる。コリメータレンズ152は、光ビームLBを発散光から平行光に変換し、1/2波長板153へ入射させる。
このとき青色光ビームLBは、1/2波長板153により偏光方向が所定角度回転され、アナモプリズム154により強度分布が成形された後、偏光ビームスプリッタ155へ入射される。
偏光ビームスプリッタ155は、反射透過面155Sにおいて、光ビームの偏光方向により異なる割合で当該光ビームを反射又は透過するようになされている。例えば反射透過面155Sは、S偏光の光ビームを約50%の割合で反射すると共に残りの50%を透過し、P偏光の光ビームをほぼ100%の割合で透過するようになされている。
実際上、偏光ビームスプリッタ155は、S偏光でなる光ビームLBを反射透過面155Sにより約50%の割合で反射し、1/4波長板156へ入射させると共に、残りの50%を透過し、シャッタ171へ入射させる。以下では、反射透過面155Sにより反射された光ビームを光ビームLB1、反射透過面155Sを透過した光ビームを情報光ビームLM2と呼ぶ。
1/4波長板156は、光ビームLB1を直線偏光から円偏光に変換して可動ミラー41へ照射し、また当該可動ミラー157により反射され光ビームLB1を円偏光から直線偏光に変換し、再度偏光ビームスプリッタ155へ入射させる。
このとき光ビームLB1は、例えば1/4波長板156によりS偏光から左円偏光に変換され、可動ミラー157により反射された際に左円偏光から右円偏光に変換された後、再度1/4波長板156により右円偏光からP偏光に変換される。すなわち光ビームLB1は、偏光ビームスプリッタ155から出射されたときと可動ミラー157により反射された後に再び入射されるときとで、互いの偏光方向が異なることになる。
この場合、光ピックアップ117は、情報光ビームLM1を偏光ビームスプリッタ155から可動ミラー157までの間で往復させることにより、光ビームLB1及び情報光ビームLM2における光路長の差をコヒーレント長以下に抑えるようになされている。因みに可動ミラー157の位置は、制御部111により制御される。
偏光ビームスプリッタ155は、1/4波長板156から入射された光ビームLB1の偏光方向(P偏光)に応じて、反射透過面155Sにより当該光ビームLB1をそのまま透過させ、グレーティング158へ入射させる。
この結果、第1面光学系150は、偏光ビームスプリッタ155、1/4波長板156及び可動ミラー157により、光ビームLB1の光路長を引き延ばすことになる。
グレーティング158は、グレーティング34(図10)と類似した構成を有しており、光ビームLB1を回折させることにより、0次の回折光でなる情報光ビームLM1、1次の回折光でなる参照光ビームLE1、2次の回折光でなる参照光ビームLE2及び3次の回折光でなる参照光ビームLE3に分光し、それぞれを偏光ビームスプリッタ159へ入射させる。
なお光ピックアップ117内では、実際には情報光ビームLM1、参照光ビームLE1、参照光ビームLE2及び参照光ビームLE3が互いの光軸を僅かに離隔させた状態で進行するが、いずれもほぼ同様の光路を進行する。
このため図18等においては、説明の都合上、情報光ビームLM1の光路のみを示し、参照光ビームLE1、参照光ビームLE2及び参照光ビームLE3(以下、これらをまとめて参照光ビームLE1〜LE3と呼ぶ)の詳細な光路については省略している。
偏光ビームスプリッタ159の反射透過面159Sは、例えばS偏光の光ビームをほぼ全て反射し、P偏光の光ビームをほぼ全て透過するようになされている。実際上、偏光ビームスプリッタ159は、反射透過面159Sにおいて情報光ビームLM1及び参照光ビームLE1〜LE3をそのまま透過させ、1/4波長板160により直線偏光(P偏光)から円偏光(右円偏光)に変換させた上で、リレーレンズ161へ入射させる。
リレーレンズ161は、リレーレンズ38(図10)と同様に構成されており、可動レンズ162により情報光ビームLM1及び参照光ビームLE1〜LE3をそれぞれ平行光から収束光に変換し、収束後に発散光となった当該情報光ビームLM1及び参照光ビームLE1〜LE3をそれぞれ固定レンズ163により再度収束光に変換し、ミラー164により反射させ、これらを対物レンズ121へ入射させる。
対物レンズ121は、情報光ビームLM1及び参照光ビームLE1〜LE3をそれぞれ集光し、光ディスク200の第1面200A側から記録層201内へ照射する。
ここで、対物レンズ121から情報光ビームLM1の焦点FM1及び参照光ビームLE1〜LE3の焦点FE1〜FE3までのフォーカス方向に関する距離は、当該情報光ビームLM及び参照光ビームLE1〜LE3がリレーレンズ163から出射されるときの発散角に応じて定まることになる。
実際上、リレーレンズ161は、第1の実施の形態におけるリレーレンズ38と同様、焦点FM1及びFE1〜FE3を、大まかに目標マーク層YGに合わせるよう、2軸アクチュエータ162Aによって可動レンズ162の位置が制御されるようになされている。
このとき対物レンズ121は、参照光ビームLE2を既存の参照トラックTE付近に照射する。また参照光ビームLE1及びLE3は、当該参照光ビームLE2から1/2トラックずつ外周側及び内周側にそれぞれ離隔した位置に合焦される。
参照光ビームLE1〜LE3は、参照トラックTE及び当該参照トラックTEに隣接する他のトラック等において反射されることにより、参照反射光ビームLER1〜LER3となり、図19に示すように、元の参照光ビームLE1〜LE3の光路を反対方向へ進行する。
すなわち参照反射光ビームLER1〜LER3は、対物レンズ121によりある程度収束された後、ミラー164により反射され、リレーレンズ161へ入射される。
続いて参照反射光ビームLER1〜LER3は、リレーレンズ161の固定レンズ163及び可動レンズ162によって平行光に変換され、さらに1/4波長板160により円偏光(左円偏光)から直線偏光(S偏光)に変換された上で、偏光ビームスプリッタ159へ入射される。
偏光ビームスプリッタ159は、参照反射光ビームLER1〜LER3の偏光方向に応じて当該参照反射光ビームLER1〜LER3を反射し、集光レンズ165へ入射させる。集光レンズ165は、参照反射光ビームLER1〜LER3を集光し、フォトディテクタ166へ照射させる。
因みに、第1面光学系150内の各光学部品は、対物レンズ121により参照反射光ビームLER1〜LER3が集光され光ディスク200の目標マーク層YGへ集光されるときの合焦状態が、集光レンズ165により参照反射光ビームLER1〜LER3が集光されフォトディテクタ166に照射されるときの合焦状態に反映されるよう、光学的位置や光学特性等が調整されている。
フォトディテクタ166は、図20に示すように、光ビームが照射される面に4群の検出領域群を有しており、その一部は略正方形状の検出領域がトラックの走行方向(図中矢印a2で示す)に沿った分割線やその直交方向に沿った分割線等により複数に分割されたような形状となっている。
実際上フォトディテクタ166は、検出領域166SG及び166SHにより参照反射光ビームLER1を受光し、検出領域166SA、166SB、166SC及び166SDにより参照反射光ビームLER2を受光し、検出領域166SE及び166SFにより参照反射光ビームLER3を受光するようになされている。
検出領域166SA、166SB、166SC、166SD、166SE、166SF、166SG及び166SHは、それぞれ光ビームの光量を検出し、このとき検出した光量に応じて検出信号U3A、U3B、U3C、U3D、U3E、U3F、U3G及びU3Hをそれぞれ生成し、これらを信号処理部113(図16)へ供給する。
光ピックアップ117は、対物レンズ121について、非点収差法によるフォーカス制御を行うようになされている。すなわち信号処理部113は、次に示す(5)式に従って検出信号U3A〜U3Dを基にフォーカスエラー信号SFE3を算出し、これを駆動制御部112へ供給する。
Figure 2009163811
このフォーカスエラー信号SFE3は、参照光ビームLEの焦点FEと光ディスク200の参照トラックTE、すなわち目標マーク層YGとのフォーカス方向に関するずれ量を表すことになる。
また光ピックアップ117は、対物レンズ121について、DPP法によるトラッキング制御を行うようになされている。
すなわち信号処理部113は、次に示す(6)式に従って検出信号U3A〜U3Dを基にトラッキングエラー信号STE3を算出し、これを駆動制御部112へ供給する。因みに係数kは所定の係数である。
Figure 2009163811
さらに信号処理部113は、次に示す(7)式に従い参照トラックTEの再生RF信号SRFEを生成する。
Figure 2009163811
信号処理部113は、参照トラックTEの再生RF信号SRFEに対し所定の復調処理や復号化処理等を施すことにより、情報と共に記録されているアドレス情報を読み出し、当該アドレス情報を参照トラックアドレス情報ASとして駆動制御部112へ供給する。
駆動制御部112は、フォーカスエラー信号SFE3を基にフォーカス駆動信号SFD3を生成し、これを2軸アクチュエータ123へ供給する。これに応じて2軸アクチュエータ123は、フォーカス駆動信号SFD3に従い、参照光ビームLEが参照トラックTE、すなわち目標マーク層YGに合焦するよう、対物レンズ121をフォーカス方向へ駆動する。
また駆動制御部112は、トラッキングエラー信号STE3を基にトラッキング駆動信号STD3を生成し、2軸アクチュエータ123へ供給する。これに応じて2軸アクチュエータ123は、トラッキング駆動信号STD3に従い、参照光ビームLEが参照トラックTEに合焦するよう、対物レンズ121をトラッキング方向へ駆動する。
さらに駆動制御部112は、参照トラックアドレス情報ASを基に、参照光ビームLEが現在合焦しているトラックが正しい参照トラックTE、すなわち目標トラックTGの1トラック内周のトラックであるか否かを判別する。駆動制御部112は、ここで正しい参照トラックTEでなかった場合、当該正しい参照トラックTEに合焦させるよう、対物レンズ121のトラック単位での位置制御を行う。
かくして光ピックアップ117は、参照光ビームLEを用い対物レンズ121をフォーカス方向及びトラッキング方向に位置制御することにより、当該参照光ビームLEを目標マーク層YGの参照トラックTEに合焦させる。
このとき情報光ビームLM1は、図21に示す光路形成部120を介して対物レンズ121へ入射されることにより、上述したように、その焦点FM1が参照光ビームLE2の焦点FE2からちょうど1トラック分外周側に位置することになる。
すなわち情報光ビームLM1の焦点FM1は、目標マーク層YGにおける参照トラックTEからちょうど1トラック分外周側となる位置に合焦される。このとき目標マーク層YGには、図15に示したようなビームスポットPE1〜PE3及びPMが形成される。
一方、光ディスク200は、記録層201の目標位置PGに記録マークRMが記録されていた場合、上述したように、情報光ビームLM1の焦点FM1が当該記録マークRMに合焦されると、ホログラムとしての性質により、当該記録マークRMから情報光ビームLM3を発生することになる。
この情報光ビームLM3は、第1面光学系150内において参照反射光ビームLER1〜LER3と同様の光路を経ることにより、最終的にフォトディテクタ166へ照射される。
ここで第1面光学系150内の各光学部品は、上述したように、参照反射光ビームLER1〜LER3がフォトディテクタ166に合焦するよう配置されている。このため情報光ビームLM3は、参照反射光ビームLER1〜LER3と同様にフォトディテクタ166に合焦する。
フォトディテクタ166は、受光領域166Mにより情報光ビームLM3の光量を検出し、このとき検出した光量に応じて検出信号U4を生成し、これを信号処理部113(図16)へ供給する。この検出信号U4は、再生RF信号に相当するものである。
信号処理部113は、検出信号U4に対し所定の復調処理や復号化処理等を施すことにより、光ディスク200の目標トラックTGに記録されている情報を再生するようになされている。
このように第1面光学系150は、参照光ビームLE1〜LE3及び情報光ビームLMを対物レンズ121により集光して光ディスク200の第1面200A側から照射すると共に、参照反射光ビームLER1〜LER3及び情報光ビームLM3を受光し、その受光結果を信号処理部113へ供給するようになされている。
(2−2−2)第2面光学系の構成
第2面光学系170(図19)は、光ディスク200の第2面200B側から情報光ビームLM2を照射するようになされており、また第1面光学系150から照射され光ディスク200を透過した情報光ビームLM1を受光するようになされている。
第1面光学系150の偏光ビームスプリッタ155は、上述したように、反射透過面155SにおいてP偏光でなる青色光ビームLBを約50%の割合で透過し、これを情報光ビームLM2としてシャッタ171へ入射させる。
シャッタ171は、制御部111(図16)の制御に基づいて情報光ビームLM2を遮断又は透過するようになされており、当該情報光ビームLM2を透過した場合、偏光ビームスプリッタ172へ入射させる。
因みにシャッタ171としては、例えば情報光ビームLM2を遮断する遮断板を機械的に動かすことにより情報光ビームLM2を遮断又は透過する機械式シャッタや、液晶パネルに印加する電圧を変化させることにより当該情報光ビームLM2を遮断又は透過する液晶シャッタ等を用いることができる。
偏光ビームスプリッタ172の反射透過面172Sは、例えばP偏光の光ビームをほぼ100%の割合で透過し、S偏光の光ビームをほぼ100%の割合で反射するようになされている。実際上、偏光ビームスプリッタ172は、P偏光でなる情報光ビームLM2をそのまま透過させ、ミラー173により反射させた後、1/4波長板174により直線偏光(P偏光)から円偏光(左円偏光)に変換させた上で、リレーレンズ175へ入射させる。
リレーレンズ175は、リレーレンズ161と同様に構成されており、可動レンズ162及び固定レンズ163とそれぞれ対応する可動レンズ176及び固定レンズ177を有している。
リレーレンズ175は、可動レンズ176により情報光ビームLM2を平行光から収束光に変換し、収束後に発散光となった当該情報光ビームLM2を固定レンズ177により再度収束光に変換し、ガルバノミラー178へ入射させる。
またリレーレンズ175は、リレーレンズ161と同様、制御部111(図16)の制御に基づきアクチュエータ176Aによって可動レンズ176を移動させることにより、固定レンズ177から出射される情報光ビームLM2の収束状態を変化させ得るようになされている。
ガルバノミラー178は、情報光ビームLM2を反射し、対物レンズ122へ入射させる。因みに情報光ビームLM2は、反射されるときに円偏光における偏光方向が反転され、例えば左円偏光から右円偏光に変換される。
またガルバノミラー178は、リニアモータやピエゾ素子等によって反射面178Aの角度を変化し得るようになされており、制御部111(図16)の制御に従い反射面178Aの角度を調整することにより、情報光ビームLM2の進行方向を調整し得るようになされている。
対物レンズ122は、2軸アクチュエータ124と一体に構成されており、当該2軸アクチュエータ124により、対物レンズ121と同様、光ディスク200への近接方向又は離隔方向であるフォーカス方向と、光ディスク200の内周側方向又は外周側方向であるトラッキング方向との2軸方向へ駆動され得るようになされている。
この対物レンズ122は、情報光ビームLM2を集光し、光ディスク200の第2面200Bへ照射する。対物レンズ122は、対物レンズ121と同様の光学特性を有しており、当該情報光ビームLM2に関して、リレーレンズ175との光学的な距離等の関係により、開口数(NA)が0.5の集光レンズとして作用することになる。
このとき情報光ビームLM2は、図14に示したように、基板203を透過して記録層201内に合焦する。ここで当該情報光ビームLM2の焦点位置は、リレーレンズ175の固定レンズ177から出射される際の収束状態により定められる。
実際上、第2面光学系170は、制御部111(図16)によってリレーレンズ161における可動レンズ162の位置と共にリレーレンズ175における可動レンズ176の位置が制御されることにより、光ディスク200の記録層201内における情報光ビームLM2の焦点位置を調整するようになされている。
このとき光ディスク装置110では、制御部111(図16)により、光ディスク200に面ブレ等が発生していないと仮定したときの(すなわち理想的な状態の)記録層201内における、対物レンズ121が基準位置にあるときの情報光ビームLM1の焦点FM1に対して、対物レンズ122が基準位置にあるときの情報光ビームLM2の焦点FM2を合わせるようになされている。
ところで、第1面光学系150(図18)の対物レンズ121により集光された情報光ビームLM1は、光ディスク200の記録層201内で焦点FM1に収束した後に発散光となり、当該記録層201及び基板203を透過し、第2面200Bから出射されて、対物レンズ122へ入射される。
このとき第2面光学系170では、情報光ビームLM1が情報光ビームLM2の光路を反対方向へ進行する。すなわち情報光ビームLM1は、対物レンズ122によりある程度収束された後、ガルバノミラー178により反射されて、リレーレンズ175へ入射される。因みに情報光ビームLM1は、反射面178Sにおいて反射される際、円偏光における偏光方向が反転され、例えば左円偏光から右円偏光に変換される。
続いて情報光ビームLM1は、リレーレンズ175の固定レンズ177及び可動レンズ176によって平行光に変換され、さらに1/4波長板174により円偏光(右円偏光)から直線偏光(P偏光)に変換された後、ミラー173により反射されてから、偏光ビームスプリッタ172へ入射される。
偏光ビームスプリッタ172は、情報光ビームLM1の偏光方向に応じて当該情報光ビームLM1を反射し、集光レンズ180へ入射させる。集光レンズ180は、情報光ビームLM1を収束させ、シリンドリカルレンズ181により非点収差を持たせた上で当該情報光ビームLM1をフォトディテクタ182へ照射する。
ここで第2面光学系170は、記録層201内における情報光ビームLM1の焦点FM1に対する情報光ビームLM2の焦点FM2のずれ量が、集光レンズ180により情報光ビームLM1が集光されフォトディテクタ182へ照射されるときの照射状態に反映されるよう、各種光学部品の光学的位置が調整されている。
フォトディテクタ182は、図22に示すように、情報光ビームLM1が照射される面上に、格子状に分割された4つの検出領域182A、182B、182C及び182Dを有している。因みに矢印a3により示される方向(図中の縦方向)は、情報光ビームLM1が照射されるときの、光ディスク200におけるトラックの走行方向に対応している。
フォトディテクタ182は、検出領域182A、182B、182C及び182Dにより情報光ビームLM1の一部をそれぞれ検出し、このとき検出した光量に応じて検出信号U5A、U5B、U5C及びU5D(以下、これらをまとめてU5A〜U5Dと呼ぶ)をそれぞれ生成して、これらを信号処理部113(図16)へ送出する。
光ピックアップ117は、対物レンズ122について、いわゆる非点収差法によるフォーカス制御を行うようになされている。
すなわち信号処理部113は、次に示す(8)式に従って検出信号U5A〜U5Dを基にフォーカスエラー信号SFE5を算出し、これを駆動制御部112へ供給する。
Figure 2009163811
このフォーカスエラー信号SFE5は、情報光ビームLM1の焦点FM1と情報光ビームLM2の焦点FM2とのフォーカス方向に関するずれ量を表すことになる。
また光ピックアップ117は、対物レンズ122について、プッシュプル信号を用いたトラッキング制御を行うようになされている。
すなわち信号処理部113は、次に示す(9)式に従って検出信号U5A〜U5Dを基にトラッキングエラー信号STE5を算出し、これを駆動制御部112へ供給する。
Figure 2009163811
このトラッキングエラー信号STE5は、情報光ビームLM1の焦点FM1と情報光ビームLM2の焦点FM2とのトラッキング方向に関するずれ量を表すことになる。
駆動制御部112は、フォーカスエラー信号SFE2を基にフォーカス駆動信号SFD5を生成し、これを2軸アクチュエータ124へ供給する。これに応じて2軸アクチュエータ124は、フォーカス駆動信号SFD5に従い、対物レンズ122をフォーカス方向へ駆動する。
また駆動制御部112は、トラッキングエラー信号STE5を基にトラッキング駆動信号STD5を生成し、これを2軸アクチュエータ124へ供給する。これに応じて2軸アクチュエータ124は、トラッキング駆動信号STD5に従い対物レンズ122をトラッキング方向へ駆動する。
これにより光ピックアップ117は、フォーカス方向及びトラッキング方向に関し、情報光ビームLM1の焦点FM1に対する情報光ビームLM2の焦点FM2のずれ量を減少させるよう対物レンズ122を位置制御することができる。
さらに光ピックアップ117は、ガルバノミラー178の反射面178Aの角度を変化させることにより、情報光ビームLM2の焦点FM2をタンジェンシャル方向(すなわちトラックの接線方向)に関して移動させるタンジェンシャル制御を行うようになされている。
すなわち信号処理部113は、次に示す(10)式に従って検出信号U5A〜U5Dを基にタンジェンシャルエラー信号SNE5を算出し、これを駆動制御部112へ供給する。
Figure 2009163811
このタンジェンシャルエラー信号SNE5は、いわゆるプッシュプル信号となっており、情報光ビームLM1の焦点FM1と情報光ビームLM2の焦点FM2とのタンジェンシャル方向に関するずれ量を表すことになる。
駆動制御部112は、タンジェンシャルエラー信号SNE5を基にタンジェンシャル駆動信号SND5を生成し、これをガルバノミラー178へ供給する。ガルバノミラー178は、タンジェンシャル駆動信号SND5に従い反射面178Aの角度をタンジェンシャル方向に調整する。
かくして光ピックアップ117は、情報光ビームLM1の焦点FM1に対する情報光ビームLM2の焦点FM2のタンジェンシャル方向に関するずれ量を減少させるよう、ガルバノミラー178をタンジェンシャル制御する。
この結果、光ピックアップ117は、情報光ビームLM2の焦点FM2を情報光ビームLM1の焦点FM1に合わせることができる。
ここで情報光ビームLMは、光路形成部120を介して対物レンズ121へ入射されることにより、上述したように、その焦点FM1が参照光ビームLEの焦点FEからちょうど1トラック分外周側に位置することになる。
すなわち情報光ビームLM2の焦点FM2は、目標マーク層YGにおける参照トラックTEからちょうど1トラック分外周側となる位置、すなわち情報光ビームLM1の焦点FM1に合わされる。
この結果、光ピックアップ117は、光ディスク200に情報を記録する際に、既存のトラックから一定の間隔を高精度に保ちながら、新たなトラックとしてホログラムでなる記録マークRMを記録することができる。
このように第2の実施の形態による光ピックアップ117は、参照光ビームLEを用いた対物レンズ121のフォーカス制御及び参照光ビームLE1〜LE3を用いた対物レンズ121のトラッキング制御を行い、参照光ビームLE2を目標マーク層YGの参照トラックTEに合焦させることにより、情報光ビームLM1を当該目標マーク層YGにおける当該参照トラックTEよりも1トラック分外周側の位置に合焦させるようになされている。
(2−3)動作及び効果
以上の構成において、光ディスク装置110の光ピックアップ117は、光路形成部120における偏光ビームスプリッタ155の反射透過面155SによってP偏光成分の光ビームLB1及びS偏光成分の情報光ビームLM2に分離し、さらにグレーティング158により光ビームLB1を回折させて0次光ビーム、1次光ビーム、2次光ビーム及び3次光ビームに分光することにより、情報光ビームLM及び参照光ビームLE1〜LE3を生成して、それぞれ対物レンズ121へ入射させる。
光ディスク装置110は、参照光ビームLE2を光ディスク200の目標マーク層YGにおける参照トラックTEに合焦させるよう、対物レンズ121をフォーカス方向及びトラッキング方向に位置制御する。
このとき光ディスク装置110は、光ピックアップ117における光路形成部120の光学設計等により、対物レンズ121により集光される情報光ビームLM1の焦点FM1を、トラッキング方向に関し参照光ビームLE2の焦点FEからちょうど1トラック分だけ外周側に位置させる。
従って光ディスク装置110は、参照光ビームLE2を目標マーク層YGの参照トラックTEに合焦させるよう対物レンズ121の位置制御を行うことにより、情報光ビームLM1の焦点FM1を目標マーク層YG上において当該参照トラックTEからちょうど1トラック分外周側に合焦させることができる。
この場合光ディスク装置110は、第1の実施の形態と同様、参照光ビームLE2を目標マーク層YGの参照トラックTEに合焦させるだけで、情報光ビームLMを当該目標マーク層YGに合焦させることができる。
さらに光ディスク装置110は、トラッキング方向に関し参照光ビームLE2の焦点FE2と情報光ビームLMの焦点FM1との間隔をちょうど1トラック分に固定することができるため、既存のトラックと新たなトラックとのトラック間隔を高い精度で一定に保つことができる。
その他、光ディスク装置110は、第1の実施の形態における光ディスク装置10と同様の作用効果を奏し得る。
以上の構成によれば、光ディスク装置110は、光ピックアップ117の光路形成部120において情報光ビームLM1及び参照光ビームLE1〜LE3の光路をそれぞれ適切に調整した上で、対物レンズ121により情報光ビームLM及び参照光ビームLE1〜LE3をそれぞれ集光する。さらに光ピックアップ117は、参照光ビームLE2を目標マーク層YGの参照トラックTEに合焦させるよう対物レンズ121をフォーカス方向及びトラッキング方向に位置制御することにより、当該対物レンズ121により集光する情報光ビームLM1の焦点FM1を目標マーク層YGの目標トラックTGに合わせることができる。
(3)他の実施の形態
なお上述した実施の形態においては、参照トラックTEと目標トラックTGとの間隔を1トラックとするようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、他の任意のトラック数としても良い。
また上述した第1の実施の形態においてはグレーティング34により光ビームLAから回折された0次光及び1次光をそれぞれ情報光ビームLM及び参照光ビームLEとするようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、他の種々の光学部品を用いて光ビームを分光することにより情報光ビームLM及び参照光ビームLEを生成するようにし、或いは情報光ビームLMの光源と異なる他の光源から参照光ビームLEを出射させる等しても良い。
この場合、要は、対物レンズ18により集光された参照光ビームLEの焦点FEを情報光ビームLMの焦点FMと同一のマーク層Y(すなわち目標マーク層YG)における所定トラック数だけ離隔した箇所に合焦させるよう、光路形成部20における参照光ビームLEの光路及び情報光ビームLMの光路が形成されていれば良い。また参照光ビームLEの波長は、必ずしも情報光ビームLMの波長と同一である必要はなく、参照トラックTEから参照反射光ビームLERを得ることができれば良い。第2の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、リレーレンズ38により、フォーカス方向に関する境界面101Aから情報光ビームLMの焦点FM及び参照光ビームLEの焦点FEまでの距離を制御するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、他の種々の光学部品により制御するようにしても良い。第2の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、レーザダイオード31、コリメータレンズ32、グレーティング34及びリレーレンズ38の組み合わせを用いて光路形成部20(図10)を構成するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、各種レンズや各種ビームスプリッタを適宜組み合わせたものを用いて当該光路形成部20を構成するようにしても良い。第2の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、レーザダイオード31から出射される光ビームの波長を約405[nm]とするようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、他の任意の波長であっても良い。この場合、当該波長でなる光ビームにより記録層101内に記録マークRMを形成でき、且つ当該光ビームが当該記録マークRMにより反射された反射光ビームを検出し得れば良い。第2の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、プッシュプル法によるトラッキング制御を行い、また第2の実施の形態においては、DPP法によるトラッキング制御を行うようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば2本の参照光ビームLE1及びLE2を用いてDPP法によるトラッキング制御を行うようにし、あるいは他の種々の手法によりトラッキング制御を行うようにしても良い。
例えば3スポット法を用いる場合、参照光ビームLE1〜LE3によるビームスポットPE1〜PE3(図15)をトラッキング方向に関し3/4トラックずつ離隔させれば良く、また次の(11)式に従いトラッキングエラー信号を生成すれば良い
Figure 2009163811
さらに上述した第1の実施の形態においては、リードインエリアの末尾にリードイン2(図8)を設け、各マーク層Yにおいて当該リードイン2に続けてデータとしての記録マークの記録を開始するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えばリードイン2を設けず、TOCの情報のみを基に各マーク層Yにおいて情報の記録を開始するようにしても良い。
さらに上述した第1の実施の形態においては、リードインエリアにTOCを格納するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、当該TOCを光ディスク100における他の箇所に記録するようにし、或いはリードインエリアに他の種々の情報を格納するようにしても良い。
さらに上述した第1の実施の形態においては、リードインエリアを光ディスク100の最内周側に設けるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば光ディスク100の外周側からデータを順次記録する場合に、リードインエリアを最外周側に設けるようにしても良い。
いずれの場合にしても、光ディスク100のリードインマークIMは、種々のフォーマットとしても良く、要は当該リードインマークIMが参照トラックTEとして機能し得るよう所定トラック数以上形成され、且つ各リードインマークIMの間隔が精度良く層間隔rに揃えられていれば良い。
さらに上述した第1の実施の形態においては、参照反射光ビームLERのみを基に対物レンズ18をフォーカス方向及びトラッキング方向に関し位置制御するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば特許文献1のようにトラッキング用の案内溝を形成した反射面を光ディスクに設け、対物レンズ18を介して別途サーボ用の光ビームを当該反射面に照射し、その反射光に基づく位置制御と、参照反射光ビームLERに基づく位置制御とを適宜組み合わせるようにしても良い。
さらに上述した第1の実施の形態においては、光ディスク100の記録層101を樹脂材料に所定の光重合開始剤が混合され硬化されたものとするようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば記録層101を光重合型フォトポリマにより構成し、その内部にモノマが均一に分散している構成であっても良い。この場合、記録層101は、光が照射されると照射箇所においてモノマが光重合や光架橋等を生じることによりポリマ化し、これに伴い屈折率が変化する。記録層101は、このように屈折率が変化した箇所が記録マークRMとなる。
さらに上述した第1の実施の形態においては、光ディスク100に基板102及び103を設けるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば記録層101の強度が十分である場合などに、当該基板102及び103の一方又は両方を省略しても良い。第2の実施の形態についても同様である。
さらに上述した実施の形態においては、対物レンズとしての対物レンズ18と、光路形成部としての光路形成部20と、位置制御部としての信号処理部13、駆動制御部12及び2軸アクチュエータ19とによって光ディスク装置としての光ディスク装置10を構成する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、その他種々の構成でなる対物レンズと、光路形成部と、位置制御部とによって光ディスク装置を構成するようにしても良い。
さらに上述した実施の形態においては、対物レンズとしての対物レンズ18と、光路形成部としての光路形成部20と、参照光受光部としてのフォトディテクタ45とによって光ピックアップとしての光ピックアップ17を構成する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、その他種々の構成でなる対物レンズと、光路形成部と、参照光受光部とによって光ピックアップを構成するようにしても良い。
本発明は、映像や音声、或いはコンピュータ用のデータ等の情報を光ディスクに記録し、また当該光ディスクから当該情報を再生する光ディスク装置でも利用できる。
光ディスクにおける記録層の構成を示す略線的断面図である。 トラックによる仮想的な円筒の形成を示す略線図である。 記録位置のずれ(1)の説明に供する略線図である。 記録位置のずれ(2)の説明に供する略線図である。 光ディスクの外観構成を示す略線的斜視図である。 第1の実施の形態による光ビームの集光の説明に供する略線的断面図である。 第1の実施の形態による目標マーク層への光ビームの照射の様子を示す略線図である。 リードインエリアのフォーマットを示す略線図である。 第1の実施の形態による光ディスク装置の全体構成を示す略線図である。 第1の実施の形態による光ピックアップの構成を示す略線図である。 ピンホールによる光ビームの選別の説明に供する略線的断面図である。 フォトディテクタにおける検出領域の構成を示す略線図である。 情報記録処理手順を示すフローチャートである。 第2の実施の形態における光ビームの集光の説明に供する略線図である。 第2の実施の形態による目標マーク層への光ビームの照射の様子を示す略線図である。 第2の実施の形態による光ディスク装置の全体構成を示す略線図である。 第2の実施の形態による光ピックアップの構成を示す略線図である。 第2の実施の形態による光ビームの光路(1)を示す略線図である。 第2の実施の形態による光ビームの光路(2)を示す略線図である。 フォトディテクタにおける検出領域の構成を示す略線図である。 第2の実施の形態による光路形成部の構成を示す略線図である。 フォトディテクタにおける検出領域の構成を示す略線図である。
符号の説明
10、110……光ディスク装置、11、111……制御部、12、112……駆動制御部、13、113……信号処理部、17、117……光ピックアップ、18、121、122……対物レンズ、19、123、124……2軸アクチュエータ、20、120……光路形成部、31、151……レーザダイオード、34、158……グレーティング、35、155……偏光ビームスプリッタ、100、200……光ディスク、101、201……記録層、102、103、202、203……基板、LM、LM1、LM2、LM3……情報光ビーム、LE、LE1、LE2、LE3……参照光ビーム、FM、FE、FE1、FE2、FE3……焦点、RM……記録マーク、Y……マーク層、YG……目標マーク層、TG……目標トラック、TE……参照トラック。

Claims (11)

  1. 一様な記録層内に情報を表す記録マークにより同心円状又は螺旋状のトラックが形成される光ディスクに対し上記情報を記録し又は上記光ディスクから上記情報を再生するための情報光ビームと、上記光ディスクに形成済の参照トラックに照射するための参照光ビームとを、上記記録層内にそれぞれ集光する対物レンズと、
    上記情報光ビームの光軸方向に関し、上記対物レンズから上記参照光ビームの焦点までの距離及び上記対物レンズから上記情報光ビームの焦点までの距離を同等に揃えると共に、上記半径方向に関し、上記情報光ビームの焦点と上記参照光ビームの焦点とを所定トラック数だけ離隔させるよう、上記対物レンズへ入射される上記情報光ビーム及び上記参照光ビームの光路を形成する光路形成部と、
    上記参照光ビームを上記参照トラックに合焦させるよう上記対物レンズを位置制御する位置制御部と
    を具えることを特徴とする光ディスク装置。
  2. 上記光路形成部は、
    所定の光源から出射された光ビームを分光することにより上記情報光ビーム及び上記参照光ビームを生成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置。
  3. 上記光路形成部は、
    上記光ビームをグレーティングにより回折させたときの0次回折光を上記情報光ビームとすると共に1次以上の高次回折光を上記参照光ビームとする
    ことを特徴とする請求項2に記載の光ディスク装置。
  4. 上記光ディスクの上記記録層には、
    上記記録マークにより形成されるマーク層が複数積層される際における、上記情報光ビームの光軸方向に関する上記マーク層それぞれの位置を示すリードインマークが予め形成され、
    上記位置制御部は、
    上記リードインマークの近傍を上記目標位置とする場合、上記リードインマークを上記参照トラックとして上記参照光ビームを合焦させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置。
  5. 上記リードインマークは、
    上記マーク層それぞれにおける上記記録マークの記録開始位置を示し、
    上記位置制御部は、
    上記マーク層に最初に上記記録マークを記録する際、上記リードインマークに続けて当該記録マークの記録を開始するよう上記対物レンズを位置制御する
    ことを特徴とする請求項4に記載の光ディスク装置。
  6. 上記リードインマークには、
    上記マーク層ごとに記録を開始すべき開始アドレスの情報が格納され、
    上記位置制御部は、
    上記記録マークを記録する際、上記情報光ビームLMを用いて読み出される上記開始アドレスの情報を基に上記対物レンズを位置制御する
    ことを特徴とする請求項4に記載の光ディスク装置。
  7. 上記光ディスクは、
    内周側から上記記録マークが順次形成され、
    上記光路形成部は、
    上記対物レンズにより集光された上記参照光ビームの焦点を、上記目標位置よりも上記所定トラック数だけ内周側に位置する上記参照トラックに合焦させるよう上記参照光ビームの光路を形成する
    ことを特徴とする請求項4に記載の光ディスク装置。
  8. 上記光路形成部は、
    少なくとも1本の上記参照光ビームを上記対物レンズへ入射させ、
    上記位置制御部は、
    上記参照光ビームが上記参照トラックにより反射されてなる参照反射光ビームを、上記参照トラックの中心線に対応する分割線により分割された受光領域ごとの受光結果に基づくプッシュプル法により、上記参照光ビームを上記参照トラックに合焦させるよう上記対物レンズを位置制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置。
  9. 上記光路形成部は、
    2本又は3本の上記参照光ビームを上記対物レンズへ入射させることにより当該参照光ビームを上記半径方向に関し互いに1/2トラック分ずつ離隔するよう集光させ、
    上記位置制御部は、
    上記参照光ビームが上記参照トラックによりそれぞれ反射されてなる各参照反射光ビームの受光結果に基づくDPP(Differential Push Pull)法により、1本の上記参照光ビームを上記参照トラックに合焦させるよう上記対物レンズを位置制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置。
  10. 一様な記録層内に情報を表す記録マークにより同心円状又は螺旋状のトラックが形成される光ディスクに対し上記情報を記録し又は上記光ディスクから上記情報を再生するための情報光ビームと、上記光ディスクに形成済の参照トラックに照射するための参照光ビームとを所定の対物レンズへ入射させるよう、当該情報光ビーム及び当該参照光ビームの光路をそれぞれ形成する光路形成ステップと、
    上記対物レンズによって上記情報光ビーム及び上記参照光ビームを集光することにより、上記情報光ビームの光軸方向に関し、上記対物レンズから上記参照光ビームの焦点までの距離及び上記対物レンズから上記情報光ビームの焦点までの距離を同等に揃えると共に、上記半径方向に関し、上記情報光ビームの焦点と上記参照光ビームの焦点とを所定トラック数だけ離隔させる集光ステップと、
    上記対物レンズにより集光された上記参照光ビームを上記参照トラックに合焦させるよう上記対物レンズを位置制御する位置制御ステップと
    を具えることを特徴とする位置制御方法。
  11. 一様な記録層内に情報を表す記録マークにより同心円状又は螺旋状のトラックが形成される光ディスクに対し上記情報を記録し又は上記光ディスクから上記情報を再生するための情報光ビームと、上記光ディスクに形成済の参照トラックに照射するための参照光ビームとを、上記記録層内にそれぞれ集光する対物レンズと、
    上記情報光ビームの光軸方向に関し、上記対物レンズから上記参照光ビームの焦点までの距離及び上記対物レンズから上記情報光ビームの焦点までの距離を同等に揃えると共に、上記半径方向に関し、上記情報光ビームの焦点と上記参照光ビームの焦点とを所定トラック数だけ離隔させるよう、上記対物レンズへ入射される上記情報光ビーム及び上記参照光ビームの光路を形成する光路形成部と、
    上記参照光ビームが上記参照トラックにより反射されてなる参照反射光ビームを受光することにより、所定の位置制御部に対し、当該参照反射光ビームの受光結果を基に、上記参照光ビームを上記参照トラックに合焦させるよう上記対物レンズを位置制御させる参照光受光部と
    を具えることを特徴とする光ピックアップ。
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