JP2009163402A - 出退勤登録装置およびこれを利用した出入管理システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の出退勤登録装置は、利用者が所持する記憶媒体から識別コードを読み出すリード部と、記憶媒体へ有効期限を書き込むライト部と、予め利用者の照合用識別コードを記憶した記憶部と、記憶媒体の照合および利用者の出勤登録を行なう制御部を有する出退勤登録装置であって、制御部は、リード部にて読み出した記憶媒体の識別コードを記憶部に記憶されている照合用識別コードと照合し、正規の記憶媒体か否か判定する照合手段と、照合手段にて正規の記憶媒体と判定したとき、利用者の出勤登録を行なう出退勤登録手段と、出退勤登録手段にて利用者を出勤登録したとき、記憶媒体を有効状態に保持するための有効期限を算出し、ライト部から記憶媒体に書き込ませる有効期限算出手段と、 を具備することを特徴とする。
【選択図】図4
Description
そこで、本発明は、利用者が所持する認証用カードを勤務中には、出入管理に使用可能とし、退勤すると使用不能にする出入管理システムの実現を目的とする。
ここで、上限勤務時間とは、利用者の通常の就業時間、またはこれに余裕時間を加算したものであり、利用者が一回の勤務に必要な時間を意味する。上記態様によれば、出勤から退勤までの間は記憶媒体を有効に保持することができる。
上記態様によれば、出勤時刻に応じて記憶媒体を有効とする時間を適切に設定することができ、遅い時間帯に出社した場合であっても必要以上に有効状態を保持することがなく、不正使用のリスクを軽減することができる。
上記態様によれば、退勤登録時には過去の時刻を有効期限に設定するため、記憶媒体を利用するシステムとの間で若干の時刻ずれが生じている場合であっても、退勤時点で確実に記憶媒体を無効状態にすることができる。
本実施形態において、出入管理システムは、管理対象である建物において、建物を利用する企業の社員の出退勤管理及び入退室管理を行う。建物の内部は、主に、「出入規制エリア」、「社員通用エリア」、「一般通用エリア」、に区別される。「出入規制エリア」とは、社員以外(権限を持たない者)による出入を規制すべき領域である。例えば、就業中の社員が通る事務室や各部屋間を繋ぐ廊下などとする。「社員通用エリア」とは、出入規制エリアの外側に存在する領域であり、出勤/退勤する社員が建物に入退館する際に通る領域である。社員通用エリアは、出入規制エリアの出入口へ通じる領域であるのが好ましく、例えば、守衛室のある社員用の通用口や風除室などとする。「一般通用エリア」とは、出入規制エリアの外側に存在する領域であり、社員ではない一般の方や訪問者が建物に入退館する際に通る領域である。一般通用エリアは、社員通用エリアとは別の出入規制エリアの出入口へ通じる領域であり、例えば、エントランスホールや来訪者用の通用口などである。なお、本発明の通用エリアは上記「社員通用エリア」に相当する。
電気錠付き扉Dは、領域間の境界に設けられ、領域間の移動を物理的に規制する手段である。
カードリーダCRは、社員が所持している認証用カードに付されたIDコードを非接触(又は接触)にて読み取る手段であり、電気錠付き扉Dによって移動を規制された2つの領域の扉付近に一対に設けられる。
なお、本発明の出入規制装置は、上記の電気錠付き扉D(規制手段)、カードリーダCR(読取手段)、出入制御装置M(出入制御手段)に相当する。
出退勤登録装置Sは、社員の出社または退社時に、社員が所持している認証用カードに付されたIDコードを非接触(又は接触)にて読み取ることにより、社員の出勤登録および退勤登録を行なう。出退勤登録装置Sは、読み取った認証用カードについて出勤登録したときは、該認証カードの有効期限情報を更新し、以降の出入規制エリアへの入退室を有効化する。一方、読み取った認証用カードについて退勤登録したときには、該認証カードの有効期限情報を更新(若しくは抹消)し、以降の出入規制エリアへの入退室を無効化する。
認証用カードCは、非接触式の通信にて読み取り及び書き込みが可能なICカード(Integrated
Circuit Card)であり、主に、無線通信部120、記憶部140、制御部160、を含んで構成される。
無線通信部120は、所定の周波数の無線信号を送受信するアンテナと、送受信信号を変調又は復調する通信回路等で構成され、カードリーダCRや出退勤登録装置Sとの間で無線通信を行う。
Processing Unit)等で構成される。制御部160は、無線通信部120にてカードリーダCR又は出退勤登録装置Sから質問信号を受けると、記憶部140からIDコード及び有効期限を読み出し、これらのデータにて変調した応答信号を無線通信部120から送出させる。また、無線通信部120にて出退勤登録装置Sから有効期限の書き込み指示信号を受信すると、受信した有効期限を記憶部140に書き込み、記憶部140に記憶している有効期限を更新する。
また、認証用カードCは、非接触式のICカードに限るものではなく、接触式のICカード、接触式の磁気カード、RFIDタグ、RFID通信が可能な携帯電話などが適用可能である。
出退勤登録装置Sは、主に、リード部210、ライト部220、時計部230、操作表示部240、LAN通信部250、記憶部260、制御部270、を含んで構成される。
操作表示部240は、液晶ディスプレイと操作ボタン、若しくはタッチパネル式液晶ディスプレイ等であり、各種情報の表示と操作入力を行う手段である。利用者は、操作表示部240を操作することにより、出勤登録を行なう出勤モードと退勤登録を行なう退勤モードとを切り替える。また、操作表示部240は、現在設定されている出退勤モードが出勤モード及び退勤モードの何れであるかを常時表示する。
LAN通信部250は、Ethernet(登録商標)規格等に基づいて構築されたLAN(Local Area Network)において、管理装置Pとの間で通信を行う。
ID照合手段272は、リード部210にて読み取った認証用カードCのIDコードが記憶部260の出退勤情報に登録されたIDコードであるか否か照合する手段である。
出退勤登録手段274は、操作表示部240にて選択された現在の出退勤モードを記憶保持し、照合成功したIDコードが付された認証用カードCを所持する社員を、出退勤モードに応じて出勤登録又は退勤登録する手段である。
有効期限算出手段276は、出勤登録または退勤登録を行った社員が持つ認証用カードCの有効期限を現在の時刻に基づいて算出し、ライト部220を介して認証用カードCが記憶している有効期限を更新する手段である。
出入制御装置Mは、主に、電気錠制御部310、リーダ通信部320、記憶部330、時計部340、LAN通信部350、制御部360、を含んで構成される。
時計部340は、現在の時刻を計時する手段である。定期的にLAN通信部350を介して受信した正規時刻データにより調時される。
LAN通信部350は、Ethernet(登録商標)規格等に基づいて構築されたLANにおいて、管理装置Pとの間で通信を行う。
ID照合手段362は、認証用カードCのIDコードが記憶部330に登録されたIDコードであるか照合する手段である。
有効性判定手段364は、認証用カードCの有効期限と時計部340から読み出した現在の時刻とを比較して、認証用カードCが有効であるか無効であるか判定する手段である。
管理対象の建物に従事する社員は、出社又は退社する際に社員通用エリアへ進入し、出退勤登録装置Sにて出勤登録又は退勤登録の操作を行なう。出社時に、現在退勤モードである旨が操作表示部240に表示されている場合は、認証用カードCを読み取らせる前に操作表示部240を操作して出勤モードへの切り替え操作を行なう。また、退社時に現在出勤モードである旨が操作表示部240に表示されている場合は、認証用カードCを読み取らせる前に操作表示部240を操作して退勤モードへの切り替え操作を行なう。
管理対象の建物に従事する社員は、操作表示部240にて現在の出退勤モードを確認した後、リード部210に認証用カードCを近接させてカード情報を読み取らせ、出勤登録又は退勤登録の操作を行なう。
まず、読み取った認証カードのIDコードが記憶部270に登録されているIDコードと一致するか否か照合する(S500)。一致しない場合は(S500のNo)、操作表示部240にて照合に失敗した旨をエラー表示する。一致した場合は(S500のYes)、現在設定されている出退勤モードが出勤モードであるか退勤モードであるかを判定し(S520)、モードに応じて以降の処理を実行する。
そして、求めた有効期限をライト部220にて認証用カードCに書き込み(S548)、この時点から有効期限が到来するまでの間、出入規制エリアに配された出入制御装置Mにてこの認証用カードCを使用可能にする。
管理対象の建物に従事する社員は、通行規制エリアの各部屋を入退室する際、電気錠付き扉D付近に設けられたカードリーダCRに認証用カードCを近接させてカード情報を読み取らせ、出入制御装置Mへ認証要求の操作を行なう。
まず、読み取った認証カードのIDコードが記憶部330に登録されているIDコードと一致するか否か照合する(S600)。一致しない場合は(S600のNo)、正当な利用者ではないと判断し、カードリーダCRへ認証に失敗した旨を通知して処理を終了する(S610)。
なお、通行を許可した場合には、IDコード、カードリーダCRの識別情報、入退室した時刻を一つの入退室データとして管理装置Pへ送信するようにしてもよい。
M・・・出入制御装置
CR・・・カードリーダ
D・・・電気錠付扉
P・・・管理装置
210・・・リード部
220・・・ライト部
230・・・時計部
240・・・操作表示部
250・・・LAN通信部
260・・・記憶部
270・・・制御部
272・・・ID照合手段
274・・・出退勤登録手段
276・・・有効期限算出手段
310・・・電気錠制御部
320・・・リーダ通信部
330・・・記憶部
340・・・時計部
350・・・LAN通信部
360・・・制御部
362・・・ID照合手段
364・・・有効性判定手段
Claims (5)
- 利用者が所持する記憶媒体から識別コードを読み出すリード部と、記憶媒体へ有効期限を書き込むライト部と、予め利用者の照合用識別コードを記憶した記憶部と、記憶媒体の照合および利用者の出勤登録を行なう制御部を有する出退勤登録装置であって、
前記制御部は、
前記リード部にて読み出した前記記憶媒体の識別コードを前記記憶部に記憶されている照合用識別コードと照合し、正規の記憶媒体か否か判定する照合手段と、
前記照合手段にて正規の記憶媒体と判定したとき、当該記憶媒体を所持する利用者の出勤登録を行なう出退勤登録手段と、
前記出退勤登録手段にて利用者を出勤登録したとき、当該利用者が所持する記憶媒体を有効状態に保持するための有効期限を算出し、前記ライト部から当該記憶媒体に書き込ませる有効期限算出手段と、
を具備することを特徴とした出退勤登録装置。 - 更に、現在時刻を計時する時計部を有し、
前記記憶部は、利用者が勤務する時間の上限である上限勤務時間を予め記憶しており、
前記有効期限算出手段は、前記出退勤登録手段が前記記憶媒体を所持する利用者を出勤登録すると、前記時計部から取得した現在時刻に、前記上限勤務時間を加えて有効期限を算出する請求項1に記載の出退勤登録装置。 - 前記上限勤務時間は、現在時刻に応じて複数の時間が記憶されており、
前記有効期限算出手段は、現在時刻に応じて前記上限勤務時間を選択する請求項2に記載の出退勤登録装置。 - 更に、現在時刻を計時する時計部を有し、
前記記憶部は、退勤登録後には記憶媒体の有効期限が切れた状態にするための所定時間を予め記憶しており、
前記出退勤登録手段は、前記照合手段が正規の記憶媒体と判定したとき、前記照合の目的が出勤登録か退勤登録かを判定して退勤登録と判定すると、当該記憶媒体を所持する利用者の退勤登録を行い、
前記有効期限算出手段は、前記出退勤登録手段が利用者を退勤登録したとき、前記時計部から取得した現在時刻から所定時間を減じて有効期限を算出し、前記ライト部から当該利用者が所持する記憶媒体に書き込ませる請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の出退勤登録装置。 - 利用者が所持する記録媒体と、建物内の出入規制エリアにて出入口扉や部屋扉での通行規制を行う出入規制装置と、前記出入規制エリアに外接する社員通用エリアにて利用者の出勤登録または退勤登録を行なう出退勤登録装置とから構成される出入管理システムあって、
前記記憶媒体は、固有の識別コード及び有効期限を記憶し、
前記出入規制装置は、
領域の境界にて物理的に利用者の通行を規制する規制手段と、
前記記録媒体から識別コード及び有効期限を読み出す読取手段と、
前記読み出した識別コード及び有効期限と予め記憶している照合用識別コード及び現在時刻と照合し、正規の記録媒体であれば前記規制手段による通行規制を解除する出入制御手段と、を具備し、
前記出退勤登録装置は、
前記記憶媒体から識別コードを読み出すリード部と、
前記記憶媒体へ有効期限を書き込むライト部と、
予め利用者の照合用識別コードを記憶した記憶部と、
前記記憶媒体の照合および利用者の出勤登録を行なう制御部であって、
前記リード部にて読み出した前記記憶媒体の識別コードを前記記憶部に記憶されている照合用識別コードを照合し、正規の記憶媒体か否か判定する照合手段と、
前記照合手段にて正規の記憶媒体と判定したとき、当該記憶媒体を所持する利用者の出勤登録を行う出退勤登録手段と、
前記出退勤登録手段にて利用者を出勤登録したとき、当該利用者が所持する記憶媒体を有効状態に保持するための有効期限を算出し、前記ライト部から当該記憶媒体に書き込ませる有効期限算出手段とを有する制御部と、
を具備することを特徴とした出入管理システム。
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