JP5162301B2 - 出入管理システム - Google Patents
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しかし、この場合、装置を設置した部屋までのルートを入退室管理機能で通行規制してしまうと、出勤時に認証用カードを使用して装置が設置された部屋まで移動することができなくなる。よって、装置を設置した部屋までのルートは通行規制することができず、セキュリティの面で好ましくない。
本実施形態において、出入管理システムは、管理対象である建物にて、建物を利用する企業の社員の出退勤管理及び入退室管理を行う。建物の内部は、社員以外(権限を持たない者)による出入を規制すべき領域(規制エリア)であり、規制エリアへの出入や規制エリア内の各領域間の移動が制限される。
出入制御装置Mは、制御対象のカードリーダCR及び電気錠付き扉Dと接続され、カードリーダCRで読み取った認証用カードに付されたIDコード及び有効期限に基づき、利用者の正当性を認証して電気錠付き扉Dを施解錠制御する。これにより、領域間の利用者の出入を制御・管理している。なお、出入制御装置M1〜5(及び管理対象の電気錠付扉DとカードリーダCR)は、本発明の出入制御装置の機能を担う。
図3は、社員が所持する認証用カードCの構成を示す図である。
認証用カードCは、非接触式の通信にて読み取り及び書き込みが可能なICカード(Integrated
Circuit Card)であり、主に、無線通信部120、記憶部140、制御部160、を含んで構成される。
無線通信部120は、所定の周波数の無線信号を送受信するアンテナと、送受信信号を変調又は復調する通信回路等で構成され、カードリーダCRや出勤登録装置Sとの間で無線通信を行う。
Memory)等で構成され、認証に用いられる記憶データが記憶される。記憶部140は、認証用カードCを所持する社員を特定するため、認証用カードC毎に固有に付与されたIDコードを記憶している。また、記憶部140には、認証用カードCの使用を有効とする期間を示す有効期限が記憶される。有効期限は、年月日と時刻で表され、該時刻が到来するまでは認証用カードCが有効となる。この有効期限は、出入制御装置Mによる利用者認証の際に用いられるため、カード所持者である社員は、有効期限が到来するまでの間、規制エリアでの入退室が可能となる。
Processing Unit)等で構成される。制御部160は、無線通信部120にてカードリーダCR又は出勤登録装置Sから質問信号を受けると、記憶部140からIDコード及び有効期限を読み出し、これらのデータにて変調した応答信号を無線通信部120から送出させる。また、無線通信部120にて出勤登録装置Sから有効期限の書き込み指示信号を受信すると、受信した有効期限を記憶部140に書き込む。
また、認証用カードCは、非接触式のICカードに限るものではなく、接触式のICカード、接触式の磁気カード、RFIDタグ、RFID通信が可能な携帯電話などが適用可能である。
出勤登録装置Sは、主に、電気錠制御部210、リーダ通信部220、時計部230、LAN通信部240、記憶部250、制御部260、を含んで構成される。
電気錠制御部210は、自己が管理する電気錠付き扉D6と接続され、電気錠付き扉D6に設けた電気錠に対して電流(電圧)を印加することで施解錠制御する手段である。電気錠制御部210は、通常、電気錠付き扉D6を施錠状態に維持し、制御部260からの指示に従い、電気錠付き扉D6を一時的に解錠状態に切り替え制御する。
ここで、リーダライタRWは、所定の周波数の無線信号を送受信するアンテナと、送受信信号を変調又は復調する通信回路等で構成され、認証用カードCとの間で無線通信してカード情報(記憶データ)を読み取る。リーダライタRWは、所定距離内に対して質問信号を送出し、認証用カードCから送出された応答信号を受信する。そして、受信した応答信号を復調して認証用カードCのIDコード及び有効期限を抽出し、出勤登録装置Sへ抽出したカード情報を認証要求信号として送出する。また、リーダライタRWは、出勤登録装置Sから有効期限の書き込み制御信号を受信すると、新たな有効期限を含む書き込み指示信号をIDコードを用いて認証用カードCを指定して所定範囲へ送出し、認証カードCにカード情報を更新させる。また、規制エリアの内側に設置されたリーダライタRW12には、社員が退勤する際に退勤登録を指示するための操作ボタンが設けられ、操作ボタンにより退勤登録が指示されている状態で認証用カードCを読み取ったときは、認証要求信号に退勤要求である旨の情報を付して出勤登録装置Sへ送信する。
LAN通信部240は、Ethernet(登録商標)規格等に基づいて構築されたLAN(Local Area Network)において、管理装置Pとの間で通信を行う。
制御部260は、受信した認証要求信号が退勤要求によるものと判断した場合は、記憶部250の出退勤履歴に退勤時刻を登録する。また、退勤登録と同時に、現時刻または現時刻から所定時間を減算した時刻(過去の時刻)若しくは現時刻を有効期限として算出し、ライト部220を介して認証用カードCが記憶している有効期限を更新する。これにより、退勤登録を行った時点で、社員は認証用カードCを使って規制エリアへ出入することができなくなる。
出入制御装置Mは、主に、電気錠制御部310、リーダ通信部320、記憶部330、時計部340、LAN通信部350、制御部360、を含んで構成される。
電気錠制御部310は、自己が管理する電気錠付き扉Dと接続され、電気錠付き扉Dに設けた電気錠に対して電流(電圧)を印加することで施解錠制御する手段である。電気錠制御部310は、通常、電気錠付き扉Dを施錠状態に維持し、制御部360からの指示に従い、電気錠付き扉Dを一時的に解錠状態に切り替え制御する。
記憶部330は、各種プログラムやデータを記憶するROMやRAM等で構成される。記憶部330には、入退室の権限が与えられたIDコードが記憶される。
時計部340は、現在の時刻を計時する手段である。定期的にLAN通信部350を介して受信した正規時刻データにより調時される。
LAN通信部350は、Ethernet(登録商標)規格等に基づいて構築されたLANにおいて、管理装置Pとの間で通信を行う。
また、制御部360は、社員の入退室を許容した際には、LAN通信を行うLAN通信部350を介して、使用された認証用カードCのIDコード及び入退室の記録(ログ)を管理装置Pへ送信する。これにより、管理装置Pは、規制エリアにおける社員の現在位置および過去の入退室履歴を一元管理することができる。
まず、出勤登録装置Sが認証要求を受けたときの動作について、図7及び図8を参照して説明する。図7は、リーダライタRW11から認証要求信号を受信した際の出勤登録装置Sの処理を示すフローチャートである。
管理対象の建物に従事する社員は、出勤時に規制エリア内へ進入する際、あるいは勤務中に規制エリア外へ出たあと再び規制エリア内に進入する際、リーダライタRW11に認証用カードCを近接させて読み取らせる。
現在の時刻が有効期限を過ぎていると判定した場合は(S506のNo)、正当な利用者ではないと判断し、リーダライタRW11へ認証に失敗した旨を通知して処理を終了する(S502)。一方、現在の時刻が有効期限内であると判定した場合は(S506のYes)、使用可能な状態の認証用カードCを所持した正当な利用者であると判断し、リーダライタRW11へ認証に成功した旨を通知する(S508)。同時に、電気錠付き扉D6を解錠制御して利用者の通行を物理的に許容し(S510)、処理を終了する。
管理対象の建物に従事する社員は、勤務中あるいは退勤時に規制エリア外へ出る際、リーダライタRW12に認証用カードCを近接させて読み取らせる。また、退勤時には、リーダライタRW12の操作ボタンを操作して退勤要求であることを指示する。
現在の時刻が有効期限を過ぎていると判定した場合は(S606のNo)、正当な利用者ではないと判断し、リーダライタRW12へ認証に失敗した旨を通知して処理を終了する(S602)。一方、現在の時刻が有効期限内であると判定した場合は(S606のYes)、使用可能な状態の認証用カードCを所持した正当な利用者であると判断し、リーダライタRW12へ認証に成功した旨を通知する(S608)。同時に、電気錠付き扉D6を解錠制御して利用者の通行を物理的に許容し(S610)、処理を終了する。
管理対象の建物に従事する社員は、規制エリアの各部屋を入退室する際、電気錠付き扉D付近に設けられたカードリーダCRに認証用カードCを近接させてカード情報を読み取らせ、出入制御装置Mへ認証要求の操作を行なう。
まず、読み取った認証カードのIDコードが記憶部330に登録されているIDコードと一致するか否か照合する(S700)。一致しない場合は(S700のNo)、正当な利用者ではないと判断し、カードリーダCRへ認証に失敗した旨を通知して処理を終了する(S710)。
一方、IDコードが一致し、且つ、現在の時刻が有効期限内であると判定した場合は(S720のYes)、使用可能な状態の認証用カードCを所持した正当な利用者であると判断し、カードリーダCRへ認証に成功した旨を通知する(S730)。同時に、電気錠付き扉Dを解錠制御して利用者の通行を物理的に許容し(S740)、処理を終了する。
また、上記実施形態においては、上限時間Tを連続勤務可能な上限の時間数としているが、上限の終了時刻を用いてもよい。この場合は、出勤登録時の有効期限の算出を省略し、上限時間Tをそのまま有効期限として認証用カードに書き込む構成とする。
M・・・出入制御装置
CR・・・カードリーダ
RW・・・リーダライタ
D・・・電気錠付扉
P・・・管理装置
210・・・電気錠制御部
220・・・リーダ通信部
230・・・時計部
240・・・LAN通信部
250・・・記憶部
260・・・制御部
310・・・電気錠制御部
320・・・リーダ通信部
330・・・記憶部
340・・・時計部
350・・・LAN通信部
360・・・制御部
Claims (3)
- 規制エリアの各部屋間の通行を規制する出入制御装置と、前記規制エリアへの進入を規制する出勤登録装置とから構成される出入管理システムであって、
前記出入制御装置は、
利用者が所持する記憶媒体の識別コード及び有効期限を読み出す読出部と、
前記記憶媒体から読み出した識別コードが正規の識別コードであり且つ現時刻が当該記憶媒体から読み出した有効期限内であると通行規制を解除する制御部とを具備し、
前記出勤登録装置は、
前記記憶媒体の識別コード及び有効期限を読み出す読出部と、
前記記憶媒体へ有効期限を書き込む書込部と、
前記読出部が前記記憶媒体を認識したとき、利用者による通行要求であるか出勤要求であるかを判断し、前記通行要求と判断した場合は、前記記憶媒体から読み出した識別コードが正規の識別コードであり且つ現時刻が当該記憶媒体から読み取った有効期限内であれば通行規制を解除し、前記出勤要求と判断した場合には、現時刻が当該記憶媒体から読み取った有効期限内であるか否かにかかわらず、前記記憶媒体から読み出した識別コードが正規の識別コードであれば当該記憶媒体に有効期限を書き込んで使用可能な状態とする制御部とを具備する、ことを特徴とした出入管理システム。 - 前記出勤登録装置は、更に、前記記憶媒体の識別コードに対応させて当該記憶媒体を所持する利用者の勤務状態を記録する記憶部を有し、
前記出勤登録装置の制御部は、
前記読出部が前記記憶媒体を認識したとき、前記記憶部の前記勤務状態が既出勤であれば前記通行要求と判断し、前記勤務状態が未出勤であれば前記出勤要求と判断する、請求項1に記載の出入管理システム。 - 前記記憶部は、更に、利用者の出勤予定の時間帯である出勤時間帯を記憶し、
前記出勤登録装置の制御部は、
前記読出部が前記記憶媒体を認識したとき、現時刻が前記出勤時間帯であり且つ前記勤務状態が未出勤であれば前記出勤要求と判断する、請求項2に記載の出入管理システム。
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