JP2009162888A - 半導体素子の実装構造体および画像表示装置 - Google Patents

半導体素子の実装構造体および画像表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】半導体素子の突起電極を本来実装されるべきパッドからずれて基板上に実装してしまった場合でも、本来実装されるべきパッドとそのパッドに隣接する配線との間のショートを回避することができる半導体素子の実装構造体を提供すること。
【解決手段】基板11と、基板11上に形成される第1の配線101と、基板11上に形成され、且つ表示領域内で第1の配線101と隣接して配置される第2の配線103と、IC配置領域内で第1の配線101上に形成される第1のパッド111−1,111−2と、IC配置領域内で第1の配線101と隣接して第2の配線103上に形成される第2のパッド112−1,112−2と、第1、第2のパッド111−1,111−2,112−1,112−2と接続する複数の突起電極を有する半導体素子と、を備え、第1の配線101は、IC配置領域内で第2のパッド112−1,112−2の直下に絶縁層を介して配置される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、半導体素子の実装構造体およびこの半導体の実装構造体を有する画像表示装置に関するものである。
液晶表示装置や有機EL(electroluminescence)ディスプレイ装置などの画像表示装置においては、ガラス基板上に形成された表示画素に接続される配線に、表示画素を駆動するための駆動用IC(Integrated Circuit)が、COG(Chip On Glass)実装される構造のものが一般的となっている。
たとえば、従来の有機ELディスプレイ装置を構成する表示パネルは、EL層によって構成される表示部材層を含む表示画素がマトリクス状に配置された表示領域を有する第1の基板と、少なくとも第1の基板の表示領域を覆い、第1の基板よりもサイズの小さな第2の基板と、第1の基板上の第2の基板に覆われない領域である張出領域に搭載される駆動用ICと、を備えている。第1の基板には、表示画素の画素電極から必要に応じてTFT(Thin Film Transistor)素子などの電子素子を介して駆動用ICに接続する配線導体や、駆動用ICに所定電圧や信号を供給するための外部接続用の配線導体などが形成されている。また、張出領域に形成されるこれらの配線導体上の所定の位置にはパッドが形成されている。このパッド上に異方性導電フィルムを介して、駆動用ICのバンプが搭載され、第1の基板に駆動用ICが圧接され、搭載される。
表示パネルに実装される駆動用ICは、一般的に100以上のバンプ(突起電極)が形成された多ピン構造を有している。このような多数のバンプを配線導体上のパッドに面積をなるべく取らないように接続するために、第1の基板の張出領域内で隣接する配線導体に設けられるパッドは、千鳥配置となるように形成されている。しかし、駆動用ICのバンプの位置が、本来実装されるべきパッドに対してずれて配置されてしまった場合に、そのバンプは、本来実装されるべきパッドに隣接するパッドや配線導体と、異方性導電フィルム中の導電性粒子を介してショートしてしまう可能性を有していた。そこで、従来では、バンプが、異方性導電フィルム中の導電性粒子を介して、本来接続されるべきパッド以外のパッドや配線導体と導通してしまうことを防止するために、パッドの周囲に絶縁部分を設けるようにしている(たとえば、特許文献1参照)。
特開2000−196703号公報
しかし、上記特許文献1に記載の技術では、パッドと、そのパッドに隣接する配線との間との導通を防止することができない場合がある。図11は、従来の駆動用IC実装部付近の配線導体の一例を示す平面図であり、図12は、図11のD−D断面図である。図11に示されるように、第1の基板300の張出領域313には、駆動用IC搭載領域320があり、この部分に第1のパッド311と第2のパッド312−1,312−2が千鳥配置となるように形成されている。また、第1のパッド311からは図示しない表示領域側に向かって、直線状に第1の配線301が延びており、第2のパッド312−1,312−2からは同じく第2の配線302が延びている。
図12に示されるように、断面では、第1の基板300上に所定の間隔で第1の導電膜301Aが形成されており、1本おきに第1の導電膜301A上に第2の導電膜302Aが積層されている。第1の導電膜301Aのみで形成される配線が第1の配線301であり、第1と第2の導電膜301A,302Aの積層体で形成される配線が第2の配線302である。また、張出領域313上の第1の配線301のパッドおよび第2の配線302のパッド形成位置以外は、絶縁膜303で被覆されている。なお、第2の配線302では、後に形成するパッドが導電性粒子を介して駆動用ICのバンプと接続するために、絶縁膜303よりも高い位置に作製する。そのため、第1の導電膜301A上に第2の導電膜302Aが形成されている。そして、この第2の導電膜302A上の所定の位置に第1と第2のパッド311,312−1,312−2が形成されている。
このとき駆動用IC390のバンプ391が本来実装されるべきパッド311,312−1,312−2からずれて異方性導電フィルム330を介して搭載され、圧接されたものとする。また、第1の配線301を覆う絶縁膜303上には、導電性材料からなる異物332が存在するものとする。この圧接によって、異物332が絶縁膜303を突き破ると、第1の配線301は、第2の配線302(第2のパッド312−1)と接続されているバンプ391に接続されることになる。つまり、図11と図12の領域Qで示されるように、第1の配線301と第2の配線302との間で導通が生じてしまうという問題点があった。その結果、駆動用IC390からの信号が本来伝達すべき配線以外の配線へと流れてしまい、表示パネルの動作に不具合が生じてしまっていた。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、駆動用ICなどの半導体素子を、パッドが配置された基板の張出領域上に実装する際に、本来実装されるべき位置からずれて実装されてしまった場合でも、半導体素子の突起電極と本来実装されるべきパッドとそのパッドに隣接する配線との間のショートを回避することができる半導体素子の実装構造体およびこの半導体の実装構造体を有する画像表示装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し目的を達成するために、本発明は、配線領域およびIC配置領域を有する基板と、前記配線領域から前記IC配置領域にかけて形成される第1の配線と、前記配線領域から前記IC配置領域にかけて形成され、且つ前記配線領域内で前記第1の配線と隣接して配置される第2の配線と、前記IC配置領域内で前記第1の配線上に形成される第1のパッドと、前記IC配置領域内で、且つ前記第1の配線と隣接するようにして前記第2の配線上に形成される第2のパッドと前記IC配置領域に実装され、且つ前記第1、第2のパッドのぞれぞれと電気的に接続される複数の突起電極を有する半導体素子と、を備え前記第1の配線は、前記IC配置領域内で、前記第2のパッドの直下に絶縁層を介して配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、隣接する第2のパッド間に第1の配線を形成しないようにしたので、半導体素子を基板上に実装する際に、半導体素子の突起電極が本来実装されるべき第2のパッドの位置からずれて実装されてしまった場合でも、本来実装されるべき第2のパッドと、該第2のパッドに接続される第2の配線に隣接する第1の配線との前記突起電極を介したショートを回避することができるという効果を有する。
以下に添付図面を参照して、本発明にかかる半導体素子の実装構造体および画像表示装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、これらの実施の形態により本発明が限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。また、以下の実施の形態で用いられる画像表示装置の断面図は模式的なものであり、層の厚みと幅との関係や各層の厚みの比率などは現実のものとは異なる。さらに、以下に示す実施の形態では、画像表示装置が有機ELディスプレイ装置である場合を例に挙げて説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明にかかる画像表示装置の平面図の一例を模式的に示す図であり、図2は、図1のIC配置領域におけるパッドと配線との関係を示す平面透視図である。
まず、図1に示されるように、画像表示装置1は、表示パネル10と、取得した画像データを記憶する記憶部31と、画像データから表示パネル10の各画素に与える信号を生成する演算部32と、を備える。表示パネル10は、有機EL素子からなる発光層を含む配線領域(表示領域12)、および表示領域12での画像表示処理を制御する駆動用IC(半導体素子)を配置するIC配置領域13を有する第1の基板11と、第1の基板11の表示領域12上を覆うように配置される第2の基板21と、を備える。なお、第2の基板21の形成領域が概ね表示領域12と一致する。この表示パネル10において、短手方向をX方向とし、これに垂直な方向をY方向とする。
第1の基板11の表示領域12には、表示画素がマトリクス状に配置されており、各表示画素には、発光素子が形成されている。本実施形態における発光素子は、有機発光層を一対の電極で挟んで形成した有機EL素子である。また、表示画素を駆動するTFTなどの素子を含む図示しない画素回路が表示画素に対応して設けられている。この画素回路は、例えば、有機EL素子を駆動する駆動素子と、画像データに基づいて自表示画素への信号を制御したり、駆動素子の閾値電圧を検出したりするスイッチング素子と、有機EL素子を発光させるための容量を保持する容量素子と、を含む。
表示領域12の行方向(図中のX方向)に配列された表示画素の画素回路群には、たとえば、駆動素子とスイッチング素子に所定の電源電圧を供給する電源線14、スイッチング素子の駆動制御用信号を供給するTth制御線15、およびスイッチング素子の駆動を制御するマージ線16や走査線17が共通に接続される。また、表示領域12の列方向(図中のY方向)に配列された表示画素の画素回路群には、容量素子に画像信号を供給する画像信号線18が共通に接続される。
第1の基板11の表示画素が形成される表示領域12上を覆うように第2の基板21が配置される。この第2の基板21は、たとえば、有機EL素子を封止するために使用される。
また、第1の基板11の第2の基板21で覆われなかった部分(表示領域12の周縁部)は張出領域となっており、ここに駆動用ICを搭載するためのIC配置領域13が設けられている。このIC配置領域13には、表示領域12中に形成された電源線14、Tth制御線15、マージ線16、走査線17および画像信号線18に所定の電圧(信号)を供給する駆動用ICと接続するためのパッドを含む配線導体が形成されている。なお、この図1では、IC配置領域13の行方向(X方向)に延長した領域には、演算部32からの電圧(信号)を各表示画素に供給するための駆動用ICであるラインドライバ19が実装され、IC配置領域13の列方向(Y方向)に延長した領域には、演算部32からのデータ(信号)を各表示画素に供給するための駆動用ICであるデータドライバ20が実装されている。
ラインドライバ19は、電源線14、Tth制御線15、マージ線16、走査線17と接続されるが、このラインドライバ19の実装位置におけるX方向に伸びる配線とパッドとの平面図方向の関係は、図2に示されるようになっている。この図2では、表示領域12内でX方向に延びる複数の第1の配線101(たとえば、Tth制御線15)と複数の第2の配線103(たとえば、電源線14)とが、Y方向に所定の間隔を置いて隣接配置されている。一方、IC配置領域13内では、第1の配線101のラインドライバ19のバンプとの接続位置に第1のパッド111−1,111−2が形成され、第2の配線103のラインドライバ19のバンプとの接続位置に第2のパッド112−1,112−2が形成されている。第1のパッド111−1,111−2は、第2のパッド112−1,112−2に比して、第1の基板11の周縁部側にX方向の位置を揃えて互いに所定の間隔を有した状態で配置されている。また、第2のパッド112−1,112−2は、第1のパッド111−1,111−2よりも表示領域12側にX方向の位置を揃えて、第1のパッド111−1,111−2のY方向の中心位置と重ならないように互いに所定の間隔を有した状態で配置される。つまり、第1のパッド111−1,111−2と第2のパッド112−1,112−2(表示領域12上で隣り合う配線上に形成されるパッド)とは、千鳥配置となるように配置されている。
第1の配線101は、IC配置領域13の表示領域12側に配置された隣接する第2のパッド112−1,112−2の間に形成されないように配線されている。より具体的には、第1のパッド111−2から伸びる第1の配線101は、第2のパッド112−2の下方に位置するように、第2のパッド112−2の下に潜り込んだ状態で配線されている。従来の構造では、隣接する第2のパッド112−1,112−2の間には、第1のパッド111−2から伸びる第1の配線101が配されていたが、本発明では、隣接する第2のパッド112−1,112−2の間には、第1の配線101が形成されない態様となっている。このような配線構造とするために、本実施形態では、第1の配線101が、表示領域12から第1のパッド111−1、111−2に向かって伸びる途中の経路において、第2の配線103と重なるように進路を曲げられて形成され、第1のパッド111−1,111−2と第2のパッド112−1,112−2との間で、進路を曲げる前の配線と同一直線状に位置するように形成される。なお、領域Rにおいて、第1の配線101と第2の配線103とは、後述するように間に絶縁層が形成され、両者は電気的に絶縁されている。
つぎに、このような配線の断面構造について図3を用いて説明する。図3−1は、図2のA−A断面図であり、図3−2は、図2のB−B断面図であり、図3−3は、図2のC−C断面図である。なお、図3−1〜図3−3では、駆動用ICを搭載した状態を示している。図3−1に示されるように表示領域12側では、第1の基板11上の所定の位置に第1の導電性材料からなる第1の配線101が形成されている。この第1の配線101が形成された第1の基板11上の全面にはSiNxなどの第1の絶縁膜102が形成される。この第1絶縁膜102は、第1の配線101が形成されていない位置での厚さが、第1の配線101の厚さよりも厚くなるように形成されている。そして、隣接する第1の配線101の間の第1の絶縁膜102上に第2の導電性材料によって第2の配線103が形成され、第2の配線103上にさらに第2の絶縁膜104が形成されている。このように、第1の配線101は第2の配線103よりも下層に形成されている。
また、図3−2に示されるように、IC配置領域13のラインドライバ実装領域120に形成される第2のパッド112−1,112−2部分では、上述したように、第1の配線101が第2の配線103の直下に位置するように形成される。この場合、第1の配線101と第2の配線103との間には、第1の絶縁膜102が形成されて、電気的に絶縁されている。また、第2の配線103上には、ラインドライバ19のバンプ191と接続するための第2のパッド112−1,112−2が形成されている。
さらに、図3−3に示されるように、IC配置領域13のラインドライバ実装領域120に形成される第1のパッド111−1,111−2部分では、下層の第1の配線101を構成する第1の導電性材料上に絶縁膜を介さずに第2の導電性材料からなる導電膜103Aが重ねて形成されている。なお、この第1のパッド111−1,111−2部分では、この第1の配線101と導電膜103Aの積層体を便宜上、第1の配線101というものとする。そして、この第1の配線101(導電膜103A)の上部が露出する程度に、第1の基板11上に第2の絶縁膜104が形成され、第1の配線101の上部に第1のパッド111−1,111−2が形成される。なお、導電膜103Aと第2のパッド112−1,112−2における第2の配線103とは接続されていない状態にある。
ラインドライバ実装領域120にラインドライバ19を実装する場合には、厚さ方向に導電性を有する異方性導電フィルム130をラインドライバ実装領域120上に形成し、その上にラインドライバ19のバンプ191が形成された側の面を、バンプ191が第1と第2のパッド111,112の位置に重なるように載せ、加圧しながら加熱して、ラインドライバ19のバンプ191と第1と第2のパッド111,112とを異方性導電フィルム130中の導電性粒子131を介して電気的に接続する。
この際、図3−2に示されるように、ラインドライバ19のバンプ191が本来実装されるべき位置からずれて実装された場合でも、隣接する第2のパッド112−1,112−2の間には、第1の配線101が存在しないので、上記した従来の技術によるショートの問題点がない。たとえば、隣接する第2のパッド112−1,112−2間の第1の絶縁膜102上に導電性の異物132が存在し、この異物132が導電性粒子131を介してラインドライバ19のバンプ191と電気的に接続されている場合に、ラインドライバ19の第1の基板11への実装時の圧接によって、異物132が第2の絶縁膜102を突き破ることがある。しかし、このような場合でも、第2のパッド112−1,112−2間の第2の絶縁膜102の下には第1の配線101が形成されていないので、ラインドライバ19の第2のパッド112−1に接続するバンプ191が第1の配線101と接続することを防止することができる。
つぎに、このような画像表示装置の製造方法について説明する。図4−1〜図6−4は、この実施の形態1による画像表示装置の製造方法の一例を模式的に示す図である。具体的には、図4−1〜図4−4は、図2のA−A断面における製造方法の一例を示す図であり、図5−1〜図5−4は、図2のB−B断面における製造方法の一例を示す図であり、図6−1〜図6−4は、図2のC−C断面における製造方法の一例を示す図である。
まず、第1の基板11のIC配置領域13上に、AlNd/Moなどの第1の導電性材料からなる膜を堆積し、フォトリソグラフィ技術とエッチング技術とを用いて、所定の間隔を有する所定形状の第1の配線101を形成する(図4−1、図5−1、図6−1)。なお、この第1の配線101は、表示領域12のTth制御線15などと同一の工程で形成される。また、第1の配線101は、図2の平面図で示したように、隣接する第2のパッド112間の領域に形成されないようにするために、少なくとも第2のパッド112の形成位置を含む領域で、隣接する一方の第2のパッド112の下に位置するように、コの字形状に一部曲げられて形成される。
ついで、第1のパッド111の形成位置近傍の領域を除いたIC配置領域13上に、SiNxなどの第1の絶縁膜102を形成する(図4−2、図5−2)。この第1の絶縁膜102の厚さは、第1の配線101の厚さよりも厚くなるように形成する。ここでは、図6−1に示されるように、第1の配線101の駆動用ICとの接続部となる第1のパッド111の形成位置に対応する領域付近には、第1の絶縁膜102が形成されていないものとする。
その後、IC配置領域13上に、Mo/Al/Moなどの第2の導電性材料からなる膜を堆積し、フォトリソグラフィ技術とエッチング技術とを用いて、直線状の第2の配線103を形成する(図4−3、図5−3、図6−2)。具体的には、表示領域12側では隣接する第1の配線101間に位置するように、第1の絶縁膜102上に第2の配線103が形成される(図4−3)。また、第2のパッド112の形成領域付近では、第1の配線101の形成位置の真上に第1の絶縁膜102を介して第2の配線103が形成される(図5−3)。さらに、第1のパッド111の形成領域では、第1の配線101上に、第2の導電性材料からなる導電膜103Aが形成される(図6−2)。この導電膜103Aは、エッチングによって第2の配線103とは切り離されている。
なお、この第2の配線103は、表示領域12の電源線14などと同一の工程で形成される。また、この第2の配線103は、表示領域12から曲げられることなくIC配置領域13上まで延ばされている。これにより、第1の配線101と第2の配線103は、表示領域12側ではY方向に交互に配置され、IC配置領域13の第2のパッド112を含む領域R上では、第1の配線101の上に第2の配線103が形成される。
ついで、第2のパッド112の形成位置付近の領域を除いたIC配置領域13上に、SiNxなどの第2の絶縁膜104を形成する(図4−4、図6−3)。ここでは、図5−3に示されるように、第2のパッド112の形成位置に対応する領域付近には、第2の絶縁膜104が形成されていないものとする。また、図6−3に示されるように、第1のパッド111の形成位置付近では、第1の配線101の上面が露出するように第2の絶縁膜104が形成されている。
その後、IC配置領域13上に、AlNdなどの第3の導電性材料からなる膜を堆積し、フォトリソグラフィ技術とエッチング技術とを用いて、第1の配線101と第2の配線103の上面が露出されている位置(第1と第2のパッド111,112の形成位置)のみを残すように、第3の導電性材料膜をエッチングして、第1のパッド111−1,111−2と第2のパッド112−1,112−2を形成する(図6−4、図5−4)。
ついで、IC配置領域13のラインドライバ実装領域120上に異方性導電フィルム130を貼り付けた後、ラインドライバ19のバンプ191が、第1のパッド111−1,111−2と第2のパッド112−1,112−2の位置に合うように配置する。そして、加熱加圧して、導電性粒子131を介してラインドライバ19のバンプ191と第1のパッド111−1,111−2と第2のパッド112−1,112−2とを電気的に接続することによって、図3−1〜図3−3に示される画像表示装置が得られる。
本実施の形態1によれば、隣接する第1と第2の配線101,103の第1と第2のパッド111,112を複数列千鳥状に配置されるとともに、第2のパッド112間に第1の配線101が形成されないようにしたので、駆動用ICなどの半導体素子のバンプ(突起電極)が本来実装される位置からずれて配置されてしまった場合でも、そのバンプが本来接続されるべきパッド以外の第1の配線101との電気的な導通を防止することができる。特に、異方性導電フィルム130中に存在する導電性の異物や製造工程の途中で混入する導電性の異物が、半導体素子の圧接時に下層の第1の配線101を覆う目的で形成される第1の絶縁膜102を破ることがあっても、隣接する第2のパッド112間には第1の配線101が存在しないので、半導体素子のバンプが本来接続されるべきパッド以外の第1の配線101とショートすることがない。
実施の形態2.
図7−1〜図7−3は、本発明の実施の形態2による画像表示装置の断面の一例を模式的に示す図であり、図7−1は、図2のA−A断面図であり、図7−2は、図2のB−B断面図であり、図7−3は、図2のC−C断面図である。なお、実施の形態2における画像表示装置の平面図は、図1と図2に示されるものと同様であるので、その説明を省略する。
この実施の形態2の画像表示装置では、実施の形態1において、第2の配線103(導電膜103A)と第1と第2のパッド111,112との間に、たとえばPFA(Tetra fluoro ethylene-perfluoro alkylvinyl ether copolymer)などのSiNxよりも柔らかい材料からなる保護層140と、第1と第2のパッド111,112の形成位置に設けられた保護層140を厚さ方向に貫通してなるコンタクトホール141に形成される第3の導電性材料からなるコンタクト142と、コンタクト142を含む保護層140の上面に形成される第1と第2のパッド111,112と、をさらに備える。なお、その他の実施の形態1と同一の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略している。
このような構成によって、たとえば、異方性導電フィルム130を貼り付ける際に、図7−2に示されるように異方性導電フィルム130の保護層140との界面付近に導電性の異物132が存在し、ラインドライバ19の圧接時にバンプ191と導電性粒子131を介して下方向の圧力が異物132に加えられたとしても、その圧力に応じて保護層140が変形するので、異物132が保護層140を突き破る可能性は低い。その結果、異物132の押し付けによる第1の絶縁膜102の突き破りを防止することができる。
つぎに、この画像表示装置の製造方法の一例について説明する。図8〜図10−3は、この実施の形態2による画像表示装置の製造方法の一例を模式的に示す断面図である。具体的には、図8は、図2のA−A断面における製造方法の一例を示す図であり、図9−1〜図9−3は、図2のB−B断面における製造方法の一例を示す図であり、図10−1〜図10−3は、図2のC−C断面における製造方法の一例を示す図である。
まず、実施の形態1の図5−1〜図5−4に示されるように、ガラス基板などの第1の基板11のIC配置領域13上に、第1の配線101、第1の絶縁膜102、第2の配線103、第2の絶縁膜104を順に形成し、パッド形成位置に対応する位置の第2の配線103(導電膜103A)の上面付近のみを露出させる。
ついで、IC配置領域13上にPFA樹脂などの第1と第2の絶縁膜102,104よりも柔らかい性質を有する材料からなる保護層140を形成する(図8、図9−1、図10−1)。その後、第1と第2の配線101,103の上面を露出させた位置に対応する保護層140上の位置に、たとえばフォトリソグラフィ技術とエッチング技術などの手法を用いてコンタクトホール141を開口する(図9−2、図10−2)。
ついで、保護層140に形成したコンタクトホール141中と保護層140上の全面に、たとえばスパッタ法などの成膜方法でAlNdなどの第3の導電性材料膜を形成する。その後、フォトリソグラフィ技術とエッチング技術を用いて、コンタクトホール141の形成位置を含むパッド形成位置以外の第3の導電性材料膜を除去することによって、コンタクトホール141中にコンタクト142が形成され、コンタクト142上に第1と第2のパッド111−1,111−2,112−1,112−2が形成される(図9−3、図10−3)。
その後は、第1と第2のパッド111−1,111−2,112−1,112−2が形成された保護層140上の全面に異方性導電フィルム130を貼り付けた後、IC配置領域13上にラインドライバ19のバンプ191が、第1と第2のパッド111−1,111−2,112−1,112−2の位置に合うように異方性導電フィルム130を介して配置して、加熱加圧して、導電性粒子131を介してラインドライバ19のバンプ191と第1と第2のパッド111−1,111−2,112−1,112−2とを電気的に接続する。以上によって、図7−1〜図7−3に示される画像表示装置が形成される。
本実施の形態2によれば、第1と第2の絶縁膜102,104上にさらに第1と第2の絶縁膜102,104よりも柔らかい性質を有する材料からなる保護層140を設け、保護層140上に第1と第2の配線101,103に接続される第1と第2のパッド111−1,111−2,112−1,112−2を設けるようにしたので、異方性導電フィルム130を介して駆動用ICを第1の基板11に圧接する際に、図7−2に示されるように導電性の異物132が異方性導電フィルム130の保護層140との界面付近に存在する場合でも、保護層140が導電性の異物132の第1の基板11方向への押し付けを変形によって吸収する。その結果、保護層140が第1と第2の絶縁膜102,104が導電性の異物132によって突き破られることを防止することができ、導電性の異物132が第1と第2の絶縁膜102,104を突き破り、第1の配線101や第2の配線103が導電性粒子131を介して駆動用ICのバンプと電気的に接続されてしまうことを防ぐことができるという効果を有する。
なお、上述した実施の形態では、有機ELディスプレイ装置を例に挙げて説明したが、無機ELディスプレイ装置や液晶表示装置などの画像表示装置にも適用することができる。また、回路が形成された基板上に半導体素子を実装する場合一般的に適用することができる。
また、上述した実施の形態では、配線領域が有機EL素子や電源線等が配置された表示領域12からなる場合について説明したが、配線領域はこれに限らず、演算部32等からの信号を駆動用ICに入力するための配線が形成される領域であってもよい。換言すれば、第1のパッドと接続される第1の配線および第2のパッドと接続される第2の配線は、駆動用ICから電源線等に所定信号を出力するための出力用配線でもよいし、演算部等から駆動用ICに所定信号を入力するための入力用配線でもよい。
本発明にかかる画像表示装置の平面図の一例を模式的に示す図である。 図1のIC配置領域におけるパッドと配線との関係を示す平面透視図である。 図2のA−A断面図である。 図2のB−B断面図である。 図2のC−C断面図である。 図2のA−A断面における製造方法の一例を示す図である(その1)。 図2のA−A断面における製造方法の一例を示す図である(その2)。 図2のA−A断面における製造方法の一例を示す図である(その3)。 図2のA−A断面における製造方法の一例を示す図である(その4)。 図2のB−B断面における製造方法の一例を示す図である(その1)。 図2のB−B断面における製造方法の一例を示す図である(その2)。 図2のB−B断面における製造方法の一例を示す図である(その3)。 図2のB−B断面における製造方法の一例を示す図である(その4)。 図2のC−C断面における製造方法の一例を示す図である(その1)。 図2のC−C断面における製造方法の一例を示す図である(その2)。 図2のC−C断面における製造方法の一例を示す図である(その3)。 図2のC−C断面における製造方法の一例を示す図である(その4)。 図2のA−A断面図である。 図2のB−B断面図である。 図2のC−C断面図である。 図2のA−A断面における製造方法の一例を示す図である。 図2のB−B断面における製造方法の一例を示す図である(その1)。 図2のB−B断面における製造方法の一例を示す図である(その2)。 図2のB−B断面における製造方法の一例を示す図である(その3)。 図2のC−C断面における製造方法の一例を示す図である(その1)。 図2のC−C断面における製造方法の一例を示す図である(その2)。 図2のC−C断面における製造方法の一例を示す図である(その3)。 従来の駆動用IC実装部付近の配線導体の一例を示す平面図である。 図11のD−D断面図である。
符号の説明
1 画像表示装置
10 表示パネル
11 第1の基板
12 表示領域
13 IC配置領域
14 電源線
15 Tth制御線
16 マージ線
17 走査線
18 画像信号線
19 ラインドライバ
20 データドライバ
101 第1の配線
102 第1の絶縁膜
103 第2の配線
103A 導電膜
104 第2の絶縁膜
111,111−1,111−2 第1のパッド
112,112−1,112−2 第2のパッド
120 ラインドライバ実装領域
130 異方性導電フィルム
131 導電性粒子
132 導電性の異物
191 バンプ
140 保護層
141 コンタクトホール
142 コンタクト

Claims (4)

  1. 配線領域およびIC配置領域を有する基板と、
    前記配線領域から前記IC配置領域にかけて形成される第1の配線と、
    前記配線領域から前記IC配置領域にかけて形成され、且つ前記配線領域内で前記第1の配線と隣接して配置される第2の配線と、
    前記IC配置領域内で前記第1の配線上に形成される第1のパッドと、
    前記IC配置領域内で、且つ前記第1の配線と隣接するようにして前記第2の配線上に形成される第2のパッドと、
    前記IC配置領域に実装され、且つ前記第1、第2のパッドのぞれぞれと電気的に接続される複数の突起電極を有する半導体素子と、
    を備え
    前記第1の配線は、前記IC配置領域内で、前記第2のパッドの直下に絶縁層を介して配置されていることを特徴とする半導体素子の実装構造体。
  2. 前記第1および第2の配線が形成された前記基板と前記第1および第2のパッドとの間に、前記絶縁層よりも柔らかい材料からなる保護層をさらに備え、
    前記第1および前記第2のパッドは、前記保護層を貫通して形成されるコンタクトによってそれぞれ前記第1および第2の配線に接続されることを特徴とする請求項1に記載の半導体素子の実装構造体。
  3. 請求項1または2に記載の半導体素子の実装構造体と、前記半導体素子の実装構造体に形成される発光素子と、を含む画像表示装置。
  4. 前記発光素子が有機EL素子であることを特徴とする請求項3に記載の画像表示装置。
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