JP2009158274A - Led光源装置、及びこのled光源装置を備える液晶表示装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】基板123の部品実装面123aに、直線的に配設されるLEDチップ124aをシリンドリカルレンズである散乱レンズ124cで覆って構成するLED光源124(LED光源装置)とする。そして、散乱レンズ124cは、部品実装面123aに対して凸面になる湾曲面と、湾曲面の端部から部品実装面123aに向かって先細りとなるテーパ面と、を含んで形成する。
【選択図】図4
Description
また、例えば特許文献3に開示される技術によると、厚くなる導光板を含んで構成されるLED光源装置の厚みが厚くなるという問題がある。
液晶120fのシャッタの開閉と液晶に印加される電圧(≒画素電極120gと対向電極120hの間の電圧)の関係は、所謂、液晶120fの表示モードに依存する。一般的なテレビ受像機向け液晶パネル120(図1参照)の表示モードの一例としては、液晶120fに印加される電圧の絶対値が大きいとき(5V程度)は明るい画素となり、小さいとき(0V程度)は暗い画素となる。この際、0Vと5Vの間の電圧では、非線形的ではあるが電圧の絶対値が大きくなるほど明るくなる。そして、0Vと5Vの間を適当に区切ることで階調表示を行なうことができる。言うまでもないが、本発明はこれら表示モードを限定しない。
また、TFT120eに接続されている走査配線120dに負の電圧が印加されている場合は、信号配線120cと画素電極120gの間は高抵抗の状態となり、液晶120fに印加される電圧は保持される。
このように、走査配線120dと信号配線120cへの電圧によって、液晶120fが制御される構成である。
このような構成とすれば、電圧が印加されている走査配線120dで、明るい画素と暗い画素とが設定できる。そして、走査配線駆動回路120bの走査に伴って、信号配線駆動回路120aが各信号配線120cに印加する電圧を制御することで、全ての走査配線120dに明るい画素と暗い画素を設定することができ、液晶パネル120に映像を構成することができる。
例えば、制御装置125aは、液晶パネル120に表示する画像信号を、液晶120f(図3の(b)参照)ごとの明暗の情報として管理する機能を有する。そして、走査配線駆動回路120bを制御して順次上から下に向かって、走査配線120dの1つに所定の電圧を印加するように走査するとともに、所定の電圧を印加している走査配線120d上の信号配線120cの明暗の情報に対応して、各信号配線120cに所定の電圧が印加されるように信号配線駆動回路120aを制御する構成とすればよい。
さらに、ヒートシンク101は、ヒートシンク101に外接する仮想直方体領域の内部に液晶パネル120と導光板121を収容することで、液晶表示装置1に加重が掛かった際に液晶パネル120と導光板121を保護する役割も有する。
そして、部品実装面123aには、LEDチップ124aを覆うように散乱レンズ124cが備わる。
そして、図4の(b)に示すように、散乱レンズ124cは、LEDチップ124aが配設される方向に沿って形成されるシリンドリカルレンズであることから、図5の(a)に示すテーパ面124c1、及び湾曲面124c2は、LEDチップ124aが配設される方向に沿って形成される。
なお、湾曲面124c2の形状は特に限定するものではなく、例えばテーパ面124c1の広がった側の両端部を直径とする半円などが考えられる。
図5の(c)に示すように、散乱レンズ124cが湾曲面124c2で形成されている、従来の形状の場合、側面視で略扇型に広がって進行する光線Lのうち、部品実装面123aの法線に対して大きな角度で進行する光線Lは、散乱レンズ124cの表面で屈折しても導光板121の入射面121aに入射しない。このように、導光板121の入射面121aに入射しない光線Lは漏れ光線となって、LEDチップ124aが発光する光線Lの、導光板121への入射効率を低下する原因となる。
なお、所定の入射角(臨界角)は、散乱レンズ124cの素材の、空気に対する屈折率によって決定される値である。
なお、LEDチップ124aの光軸は、LEDチップ124aの発光面124a1(図4の(b)参照)に対して鉛直な方向の軸であって、基板123の部品実装面123aにLEDチップ124aが備わる場合、LEDチップ124aの光軸は部品実装面123aの法線と同じ方向の軸となる。
θ3=90−θ1+θ2 (1)
なお、テーパ面124c1が部品実装面123aとなす角θ1の値はこれらの値に限定されるものではなく、散乱レンズ124cがアクリル樹脂で形成されることも限定されない。
図7の(a)は、散乱レンズと導光板の大きさを示す図、(b)は、レンズ径と導光板の厚みの比と導光板への入射効率の関係を示すグラフ、(c)は、LEDチップの大きさとレンズ径の比と導光板への入射効率の関係を示すグラフ、(d)は、散乱レンズ内の光線の進行を示す図である。
図7の(a)に示すように、テーパ面124c1の、部品実装面123aの法線の方向への長さ(以下、テーパ面124c1の高さと称する)をl1、湾曲面124c2の、部品実装面123aの法線の方向への長さ(以下、湾曲面124c2の高さと称する)をl2とする。さらに、湾曲面124c2の、導光板121の厚みl4方向の長さ(シリンドリカルレンズのレンズ径とする)をl3とする。また、LEDチップ124aの部品実装面123aに沿った大きさを、LEDチップ124aの大きさl5とする。
なお、導光板121の厚みl4と散乱レンズ124cのレンズ径l3の比の大きさは、特に限定する値ではなく、例えば要求される導光板121の入射効率に基づいて、適宜設定すればよい。
なお、LEDチップ124aの大きさl5と散乱レンズ124cのレンズ径l3の比の大きさは、特に限定する値ではなく、例えば要求される導光板121の入射効率に基づいて、適宜設定すればよい。
一方、LEDチップ124aから発光されてテーパ面124c1に向かって進行する光線Lは、テーパ面124c1で反射した後、湾曲面124c2に向かって進行し、湾曲面124c2から導光板121の入射面121aに入射する。このような光線Lは、部品実装面123aの法線に対して角度を持って進行し、導光板121に入射する光線Lは、平行光線にはならない。
導光板121に入射する光線Lは、平行光線が多いほど入射効率が高いことから、テーパ面124c1の高さl1を、湾曲面124c2の高さl2より低くすることで、湾曲面124c2によるレンズ効果を高め、導光板121に入射する光線Lの入射効率を高めた。
なお、テーパ面124c1の高さl1と湾曲面124c2の高さl2の比は、特に限定する値ではなく、散乱レンズ124cの素材や要求される入射効率に基づいて、適宜決定すればよい。
サイドライト方式の液晶表示装置1(図1参照)に用いられるLED光源124は、図8の(a)に示すように、側面形状が略半円形のシリンドリカルレンズからなるチップレンズ124c3が、長尺の基板123の長手方向に沿って直線的に配設されるLEDチップ124aを覆うように備わって形成される。
そこで、チップレンズ124c3と同じ素材からなるカバーレンズ124c4を形成し、チップレンズ124c3の表面を覆うように装着することで、図5の(a)に示す散乱レンズ124cを形成できる。
そして、カバーレンズ124c4をチップレンズ124c3の表面に装着するとき、必要に応じ、例えば接着剤で固定する。
なお、接着剤によってカバーレンズ124c4をチップレンズ124c3に固定する場合、チップレンズ124c3の表面とカバーレンズ124c4の内周部124c5を、チップレンズ124c3と同一の屈折率を有する透明な接着剤で接着すれば、チップレンズ124c3とカバーレンズ124c4の境界で屈折が起きない。
前記したように、本実施形態に係るLED光源124は、図5の(a)に示すようにテーパ面124c1と湾曲面124c2からなる散乱レンズ124cによって、LED光源124が発光する光の導光板121(図1参照)への入射効率が高められることから、LED光源124の発光する光の量を抑えることができ、LED光源124の消費電力を抑制できる。結果として、液晶表示装置1の消費電力を抑制できるという優れた効果を奏する。
図9の(a)は、マルチレンズで形成されるLED光源を示す斜視図、(b)は、図9の(a)におけるX4−X4断面図、(c)は、マルチレンズで形成されるLED光源に本実施形態を適用する状態を示す図である。
図9の(a)に示すように、マルチレンズ124dは、例えば、R(Red)、G(Green)、B(Blue)の3色のLEDチップ124aを一つのレンズで覆って、直線的に配設する構成である。
そして、マルチレンズ124dの短辺方向の断面形状は、例えば半円などで形成される。
なお、白色LEDを形成するマルチレンズ124dの場合、マルチレンズ124dには蛍光剤が含まるが、マルチレンズ124dに装着するカバーレンズ124d1には蛍光剤を含まないことが好ましい。
このことによって、液晶表示装置の消費電力を抑制できるという優れた効果を奏する。
120 液晶パネル
121 導光板
121a 入射面
121b 出射面
123 基板
123a 部品実装面
124 LED光源(LED光源装置)
124a LEDチップ
124c 散乱レンズ(レンズ)
124c1、124d3 テーパ面
124c2、124d4 湾曲面
Claims (3)
- 基板の部品実装面に配設されるLEDチップを覆うレンズが、前記部品実装面に備わって形成されるLED光源装置であって、
前記レンズは、前記部品実装面に対して凸面となる湾曲面と、
前記湾曲面の端部から前記部品実装面に向かって先細りとなるテーパ面と、を含んで形成されることを特徴とするLED光源装置。 - 前記LEDチップは、前記部品実装面に直線的に配設され、
前記レンズは、前記LEDチップが配設される方向に沿って形成される前記湾曲面からなるシリンドリカルレンズであって、
前記テーパ面は、前記LEDチップが配設される方向に沿って形成されることを特徴とする請求項1に記載のLED光源装置。 - 液晶パネルと、
前記液晶パネルの背面に設けた導光板と、
前記導光板の、左右両側の少なくとも一方の側面に形成される入射面から前記導光板に光線を入射するように配置した光源装置と、を備え、
前記導光板は、前記入射面から入射する前記光線を導光し、前記液晶パネルに面した出射面から出射して、前記液晶パネルを前記背面から照明する液晶表示装置であって、
前記光源装置は、請求項1または請求項2に記載のLED光源装置であることを特徴とする液晶表示装置。
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