JP2009158255A - 燃料電池用の単電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料電池の単電池作製上の要求される寸法の緩和による製作の簡素化を図ると共に、この種電池における使用材料の劣化を防止し、延いては燃料電池の寿命が向上する燃料電池を提供する。
【解決手段】単電池10は、電解質膜11と、燃料極12と、酸化剤極15と、燃料極12に燃料ガスxを供給する燃料極セパレータ23Aと、酸化剤極15に酸化剤ガスyを供給する酸化剤極セパレータ23Bから構成される。燃料極12の少なくとも一辺が、燃料極セパレータ23Aの端部位置まで延長し、酸化剤極15の少なくとも一辺が、酸化剤極セパレータ23Bの端部位置まで延長し、且つ、燃料電池10の通常発電部を除く燃料極12の延長部と酸化剤極15の延長部が電解質膜11を介して重ならない構成とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料ガスと酸化剤ガスを導入して化学反応により発電を行う燃料電池の触媒層に係り、特に、燃料電池の局部電池による燃料電池の劣化を抑制すべく改良した燃料電池用の単電池に関するものである。
従来、この種の燃料電池は、複層構成された単電池の各々に水素等の燃料と空気等の酸化剤を供給して、電気化学的に反応させることにより、燃料の持つ化学エネルギーを電気エネルギーに直接変換して外部へ取り出すことのできる電池である。
この種の燃料電池は、比較的小型であるにもかかわらず高効率で、環境性に優れており、また発電に伴う発熱を温水や蒸気として回収することにより、コージェネレーションシステムとしての適用が可能であることから、工場や病院などの業務用、一般家庭用、自動車用など、幅広い用途への採用が期待されている。
また、特に固体高分子形燃料電池の単電池は、高分子電解質膜の両面に燃料極及び酸化剤極を接合した膜電極接合体を、その両側に燃料ガス流路及び酸化剤ガス流路が形成されたセパレータで挟んだ構造を有している。
これらの燃料極及び酸化剤極は触媒層及びガス拡散層からなる。触媒層は、白金や白金合金のような金属触媒を担持した炭素担体と高分子電解質との複合体から構成されている。ガス拡散層はカーボンペーパーやカーボンクロス、またはこれらに炭素粉末を結着したものから構成されている。
この種の燃料電池の単電池は、一般に、このような構造を備えた単電池を多数積層してなるスタックから構成されている。
このような膜電極接合体は、燃料極触媒層及び酸化剤極触媒層を高分子電解質膜に対して部分的に接合し、燃料極及び酸化剤極の周囲にガスケットを設置している。この構造は電池組み立て時において燃料極触媒層及び酸化剤極触媒層の位置がずれると電池特性が不十分であったり、電池材料劣化を加速させたり、また位置あわせが煩雑となったりする可能性がある。
従来のこの種の燃料電池の単電池として、燃料極触媒層及び酸化剤触媒層を高分子電解質膜に部分的に接合する単電池構造に対して、燃料極触媒層及び酸化剤極触媒層をガス供給部材よりも広く接合し、製造誤差や組み付け誤差によっても燃料ガス及び酸化剤ガスを有効に活用する単電池構造のものが出現している(例えば、特許文献1参照)。
図8は、従来の燃料電池の単電池の概要を示す要部断面図である。図8に示す燃料電池の単電池1は、触媒を担持した触媒電極2,2が両面に塗布された電解質膜3と、この電解質膜3の両面の触媒電極2,2に燃料ガスaと酸化剤ガスbとを拡散供給するガス拡散層4,4およびこのガス拡散電極4,4にガスを供給するガス供給部材(セパレータ)5,5とを備えている。
ガス供給部材5は、電解質膜3に塗布された触媒電極2,2の塗布領域より内側の領域に燃料ガスaと酸化ガスbを供給する作用をなす単電池である。
電解質膜3には、ガス供給部材5により供給される燃料ガスaおよび酸化ガスbの供給領域の外周部の所定の範囲(図8のe参照)にも触媒電極2,2が塗布されている。
この所定の範囲とは、製造誤差および組み付け誤差等の要因により供給領域の外周部に燃料ガスaと酸化ガスbが供給されないよう調整された範囲である。
ガス供給部材(セパレータ)5は、電解質膜3の流路を形成し、燃料ガスaを一方の面に塗布された触媒電極2に供給する流路6を形成している。
一方、酸化ガスbを、電解質膜3の他方の面に塗布された触媒電極2に供給する流路7を形成している。
また、一方のガス供給部材5の流路6は、燃料ガスaが流通して電解質膜3の一方の面の燃料ガス供給領域では、一方の面に塗布された触媒電極2の塗布領域の一部が含まれないよう形成される。
他方のガス供給部材5の流路7は、酸化ガスbの流路7により電解質膜3の他方の面に酸化ガスbを供給可能な酸化ガス供給領域では、前記他方の面に塗布された触媒電極2の塗布領域の一部が含まれないよう形成されている。
このように、燃料ガスaや酸化ガスbの供給領域を有効に用いて所望の電力が得られる構成とすることにより、燃料電池の単電池として小型化を図ることができるものである。
特開2002−373680号公報
しかしながら、燃料電池の単電池の製造時にあっては、一般的に各部品間の位置合わせ、特にガス拡散電極4,4とガス供給部材5,5の位置関係は、ガス漏れ対策として重要であって、ガス漏れを防止するためにガスケットを敷設してガス漏れを防ぐように構成したものがあるが、燃料電池の長期運転によりガスケットが劣化してくると、両触媒層の一部はマニホールド内のガスに暴露することとなる。
また、位置合わせ誤差によっては微調整が必要となるため、相応の寸法精度や電池製造時の位置合わせ技術が必要であった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、電池作製上の要求される寸法の緩和による製作の簡素化を図ると共に、この種の電池における使用材料の劣化を防止し、燃料電池の寿命が向上する燃料電池の単電池を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明によれば、電解質膜と、燃料極と、酸化剤極と、前記燃料極に燃料ガスを供給する燃料極セパレータと、前記酸化剤極に酸化剤ガスを供給する酸化剤極セパレータから構成される燃料電池用の単電池において、前記燃料極の少なくとも一辺が、前記燃料極セパレータの端部位置まで延長し、前記酸化剤極の少なくとも一辺が、前記酸化剤極セパレータの端部位置まで延長し、且つ、燃料電池の通常発電部を除く前記燃料極の延長部と前記酸化剤極の延長部が電解質膜を介して重ならないことを特徴とする燃料電池用の単電池を提供する。
上記目的を達成するために、本発明によれば、電解質膜と、燃料極と、酸化剤極と、前記燃料極に燃料ガスを供給する燃料極セパレータと、前記酸化剤極に酸化剤ガスを供給する酸化剤極セパレータから構成される燃料電池用の単電池において、前記燃料極セパレータに燃料ガスを導く燃料ガス入口マニホールドと前記燃料極セパレータから燃料ガスを排出する燃料ガス出口マニホールドを備え、前記燃料極及び酸化剤極が、電池断面にて前記燃料ガス入口マニホールドまたは前記燃料ガス出口マニホールドの少なくともどちらか一方に面する前記燃料極セパレータ及び前記酸化剤極セパレータの端部位置まで延長して設けられていることを特徴とする燃料電池用の単電池を提供する。
本発明によれば、燃料極及び酸化剤極を拡大することにより電池作製時における燃料極及び酸化剤極の位置あわせ等の煩雑な作業が低減され、電池作製の簡素化ができる。
また、長期発電において燃料極ガスケットが劣化し、局部電池が形成されても酸化剤極が部分的に高電位に保持されることを抑制し、局部電池による電池材料劣化加速を抑制することができる。
本発明に係る燃料電池の単電池の実施形態について説明する。
図1は、本発明の燃料電池の単電池の一実施形態における、燃料ガス及び酸化剤ガスのガス流れ方向と触媒層と電解質膜の位置関係を一部の部品を省略して示す概要図である。図2は、図1のA−A線に沿う断面図で、図3は、図1のB−B線に沿う断面図である。
図2及び図3に示す燃料電池の単電池10は、単セルの中心部を構成する電解質膜11と、その両側面に白金または白金合金を担持した炭素を塗布して形成した燃料極触媒層20及び酸化剤極触媒層21と、各々に燃料極ガス拡散層17及び酸化剤極ガス拡散層18と、燃料極触媒層20及び燃料極ガス拡散層17に燃料ガスxを供給する燃料極セパレータ23Aと酸化剤極触媒層21及び酸化剤極ガス拡散層18に酸化剤ガスyを供給する酸化剤極セパレータ23Bと、燃料極12内の燃料ガスxと燃料極12外のガス(例えば、外気)の混合を防止する燃料極ガスケット14と、酸化剤極15内の酸化剤ガスyと酸化剤極15外のガスの混合を防止する酸化剤極ガスケット16を備えている。
また、電極である燃料極12及び酸化剤極15の電極において、それぞれ電極12および15が燃料極セパレータ23A及び酸化剤極セパレータ23Bの端まで延長して設けられる。
電解質膜11は、その一方の壁面側に燃料極触媒層20と酸化剤極触媒層21が接合され、各々に燃料ガス拡散層17と酸化剤ガス拡散層18が接合され、両側から燃料ガス流路r1を形成するセパレータ23Aと酸化剤ガス流路r2を形成するセパレータ23Bにより挟持した重層構成に形成される。
セパレータ23Aには、複数の交差するトンネル状に形成した燃料ガス流路r1が形成され、この燃料ガス流路r1を流れる燃料ガスxが、燃料ガス拡散層17に拡散して流入するように設けられる。
セパレータ23Bには、複数の交差するトンネル状に形成した酸化剤ガス流路r2が形成され、この酸化剤ガス流路r2を流れる酸化剤ガスyが、酸化剤ガス拡散層18に拡散して流入するように設けられる。
これらの燃料極ガスケット14及び酸化剤極ガスケット16は、燃料極12及び酸化剤極15内のガスが周囲のガスと混合しないようにシール作用をなすために設けられる。
また、燃料極セパレータ及び酸化剤極セパレータに燃料ガスx及び酸化剤ガスyを導入・導出するために、図1に示すように、それぞれ相対向して一対のマニホールド25Aおよび25B(想像線図示)が設けられる。
この一対のマニホールド25Aは、燃料極12側において、燃料ガスxを導き入れる燃料ガス入口マニホールド25A1と、燃料極セパレータ23Aを通過した後、この燃料ガスxを外部へ導出する燃料ガス出口マニホールド25A2が設けられる。
また、他方の一対のマニホールド25Bは、酸化剤極15側において、酸化剤ガスyを導き入れる酸化剤ガス入口マニホールド25B1と、酸化剤極セパレータ23Bを通過した後、この酸化剤ガスyを外部へ導出する酸化剤ガス出口マニホールド25B2が設けられる。
燃料極12及び酸化剤極15が、図示のように、電池断面にて燃料ガス入口マニホールド25A1もしくは燃料ガス出口マニホールド25A2に面する燃料極セパレータ23A及び酸化剤極セパレータ23Bの端部位置まで延長して設けられる。
なお、燃料極12および酸化剤極15の両端は、図1及び図2に示すように、燃料ガスxが供給もしくは排出される側において、電解質膜11の幅員とほぼ同等幅に設けられ、酸化剤ガスyが供給もしくは排出される側においては、図1及び図3に示すように、電解質膜11の幅員と同等幅とせず、燃料極12及び酸化剤極15の両端は、燃料極12側については、図2に示すように、電池断面において、相対向して設けられる燃料ガスマニホールド25Aの燃料ガス入口マニホールド25A1および燃料極ガス出口マニホールド25A2に面する燃料極セパレータ23A及び酸化剤極セパレータ23Bの端部位置まで延長して設けられる。
また、燃料極12及び酸化剤極15は、図3に示す電池断面において、両辺に相対向して設けられる酸化剤ガスマニホールド25Bの酸化剤ガス入口マニホールド25B1および酸化剤ガス出口マニホールド25B2(いずれも図示せず)に面する燃料極セパレータ23A及び酸化剤極セパレータ23Bの端部位置までは延長して設けない構成である。
次に、本発明の燃料電池の単電池10の作用について、図4〜図7を参照して説明する。
図4は、図1及び図2に示す燃料極触媒層および酸化剤極触媒層に流入する燃料ガスおよび酸化剤ガスの電気化学反応を示す説明図である。図5は、図1及び図3に示す燃料極触媒層および酸化剤極触媒層を、酸化剤ガスマニホールドまで延長したと仮定した際に生じる局部電池において、燃料極触媒層および酸化剤極触媒層に流入する燃料ガスおよび酸化剤ガスの電気化学反応を示す説明図である。図6は、図4に示す燃料電池の電気化学反応を模擬した試験における燃料電池の特性を示すグラフである。図7は、図6に示す局部電池の電気化学反応を模擬した試験結果を示すグラフである。
単電池10の通常発電部では、図2に示す燃料極12部分に水素が存在し、触媒上にて水素酸化反応が生じる。また単電池10の通常発電部の酸化剤極15には酸素が存在し、触媒上にて酸素還元反応が生じる。この状態において、燃料極12及び酸化剤極15は燃料ガスマニホールド25Aまで延長しているので、燃料極12の延長部位と燃料ガスマニホールド25Aに接する部位とで局部電池が形成され燃料極12の延長部でプロトン還元反応が生じる。
他方、酸化剤極15の延長部位と燃料ガスマニホールド25Aに接する部位で局部電池が形成され、酸化剤極15の延長部位で水素酸化反応が生じる。
これらの局部電池ではカーボン酸化反応は生じないため、電池特性低下は加速されない。
この結果、図4の構成による通常発電部の試験結果について、図6のグラフに示すように、発電作用時間が経過しても燃料電池の特性に大きな影響を与える触媒表面積が低下しない特性が得られた。
ここで、上述した実施態様においては、燃料極12及び酸化剤極15を、燃料ガスマニホールド25A側へ延長した際に生じる局部電池であるのに対して、燃料極12および酸化剤極15を、酸化剤ガスマニホールド25B側へ延長したと仮定した際に生じる局部電池においての燃料電池特性について実験を試み、その作用・効果について比較検証した。
この結果、図5に示すような電気化学反応が生じた。図5に示す燃料極12及び酸化剤極15における電気化学反応は、単電池10の通常発電部では燃料極12側には水素が存在するため、触媒上で水素酸化反応が生じ、酸化剤極15側には酸素が存在するため、触媒上で酸素還元反応が生じる。
また燃料極12および酸化剤極15を酸化剤ガスマニホールド25Bまで延長しているので、酸化剤ガスマニホールド25B内の酸素によって燃料極12の延長部の触媒上で酸素還元反応が生じ、燃料極12の発電部位と酸化剤ガスマニホールド25Bに接する延長部位とで局部電池が形成される。
他方で、酸化剤極15の発電部位と酸化剤ガスマニホールド25Bに接する部位とで局部電池が形成され、酸化剤極15の酸化剤ガスマニホールド25Bに面する部位では酸化剤極15中のカーボンの酸化反応が生じる。
これにより、カーボン酸化反応は電池特性を著しく低下させることになり、白金触媒面積低減やガス拡散阻害、またはガスリークを引き起こす。
図7は、図5の電気化学反応を模擬した試験結果を示す。これより、時間が経過するに従って酸化剤極中の触媒表面積が低下していくことがわかる。これは、酸化剤極にてカーボン酸化反応が進行し、それに伴いカーボンに担持されている白金触媒が溶解、脱離していることを示している。
以上のことから、燃料極12及び酸化剤極15を酸化剤ガスマニホールド25Bまで延長すると、局部電池が形成されることによるカーボン酸化反応から電池特性が顕著に低下することが明らかである。
したがって、本実施形態においては、図2に示すように燃料極12及び酸化剤極15は共に酸化剤ガスマニホールド25B側には延長しない。
以上のように、燃料電池を構成する単電池10は、燃料極12及び酸化剤極15を燃料極セパレータ23A及び酸化剤極セパレータ23Bが電池断面にて燃料極マニホールド25Aに面する端部位置まで延長して設けた構成としたことにより、単電池10の燃料極12及び酸化剤極15の積層加工工程において、電解質膜11または燃料極12または酸化剤極15またはセパレータ23Aまたは23B端面との位置合わせが容易であり、加工作業が容易となる効果がある。
また、単電池10によれば、燃料極12に燃料ガスxを導く燃料ガスマニホールド25Aを備え、酸化剤極15に酸化剤ガスyを導く酸化剤ガスマニホールド25Bを備え、燃料極12及び酸化剤極15を電池断面にて燃料ガスマニホールド25Aに面する燃料極セパレータ23A及び酸化剤極セパレータ23Bの端部位置まで延長し、さらには燃料極12及び酸化剤極15を電池断面にて酸化剤ガスマニホールド25Bに面する燃料極セパレータ23A及び酸化剤極セパレータ23Bの端部位置まで延長しない、すなわち電解質膜11と同等幅としない構成を採用したため、酸化剤極15のカーボン腐食の進行を低減することができ、単電池10としての耐久性をより一層改善することができる。
従って、単電池10によれば、燃料極12および酸化剤極15の少なくとも一方が、両燃料ガスマニホールド25Aに面する側のみ延長して設けた構成、すなわち、燃料極12及び酸化剤極15を燃料ガス入口マニホールド25A1及び燃料ガス出口マニホールド25A2まで延長した電池構造を採用したことにより、電解質膜11または燃料極12または酸化剤極15またはセパレータ23Aまたは23B端面との位置合わせの上で燃料電池製造工程の簡素化を図ることができ、かつ電池材料劣化の加速を抑制することができる。
なお、本発明の燃料電池用の単電池10の燃料極12及び酸化剤極15は、その両方を、電池断面にて燃料ガス入口マニホールド25A1及び燃料ガス出口マニホールド25A2に面する端部位置まで延長するとし、電池断面にて酸化剤ガス入口マニホールド25B1及び酸化剤ガス出口マニホールド25B2に面する端部位置までは延長しないとしたが、必ずしもその必要はなく、燃料極12及び酸化剤極15のどちらか一方の電極を、燃料極セパレータ及び酸化剤極セパレータのどちらか一方の、少なくとも一辺の端部位置まで延長しても良い。ただしその際に限っては、通常発電部位を除く燃料極12の延長部位と酸化剤極15の延長部位を、電解質膜11を間に挟んで重ならないようにする。これは図6における局部電池は、通常発電部を除いた燃料極12及び酸化剤極15の延長部が電解質膜11を間に挟んで重なることによって形成されるためである。仮に通常発電部位を除く燃料極12の延長部位と酸化剤極15の延長部が電解質膜11を介して重なり、且つ延長部が空気等の酸化剤ガスに接する場合には図6に示す局部電池が形成され、その結果酸化剤極の延長部でカーボン酸化反応が起こり、電池特性が劣化する。従って、燃料極セパレータ及び酸化剤極セパレータのどちらか一方の、少なくとも一辺の端部位置まで延長し、その際に限っては、通常発電部位を除く燃料極12の延長部位と酸化剤極15の延長部位を、電解質膜11を介して重ならない構造をとることで、電解質膜11または燃料極12または酸化剤極15またはセパレータ23Aまたは23B端面との位置合わせの上で燃料電池製造工程の簡素化を図ることができ、また、カーボン酸化反応による電池材料劣化加速を抑制することができ、電池の耐久性を向上することができる。
また、発明の燃料電池用の単電池10の燃料極12及び酸化剤極15は、両電極を燃料極セパレータ及び酸化剤極セパレータの端部位置まで延長する必要はなく、両電極の燃料極触媒層及び酸化剤極触媒層のみを両セパレータの端部位置まで延長しても良い。図4及び図6で説明される局部電池は、触媒層で起こるためであり、これによって電解質膜11または燃料極触媒層20または酸化剤極触媒層21との位置あわせの上で燃料電池製造工程の簡素化を図ることができ、また、カーボン酸化反応による電池材料劣化加速を抑制することができ、電池の耐久性を向上することができる。
本発明の燃料電池の一実施形態における、燃料ガス及び酸化剤ガスのガス流れ方向と触媒層と電解質膜の位置関係を一部の部品を省略して示す概要図。 図1のA−A線に沿う断面図。 図1のB−B線に沿う断面図。 図1及び図2に示す燃料極触媒層および酸化剤極触媒層に流入する燃料ガスおよび酸化剤ガスの電気化学反応を示す説明図。 図1及び図3に示す燃料極触媒層および酸化剤極触媒層を、酸化剤ガスマニホールドまで延長したと仮定した際に生じる局部電池において、燃料極触媒層および酸化剤極触媒層に流入する燃料ガスおよび酸化剤ガスの電気化学反応を示す説明図。 図4に示す燃料電池の電気化学反応を模擬した試験における燃料電池の特性を示すグラフ。 図6に示す局部電池の電気化学反応を模擬した試験結果を示すグラフ。 従来の燃料電池の単電池の概要を示す要部断面図。
符号の説明
10 単電池(燃料電池)
11 電解質膜
12 燃料極(電極)
14 燃料極ガスケット
15 酸化剤極(電極)
16 酸化剤極ガスケット
17 燃料ガス拡散層
18 酸化剤ガス拡散層
20 燃料極触媒層
21 酸化剤極触媒層
23A,23B セパレータ
25A 燃料ガスマニホールド
25B 酸化剤ガスマニホールド
25A1 燃料ガス入口マニホールド
25A2 燃料ガス出口マニホールド
25B1 酸化剤ガス入口マニホールド
25B2 酸化剤ガス出口マニホールド
r1 燃料ガス流路
r2 酸化剤ガス流路
x 燃料ガス
y 酸化剤ガス

Claims (3)

  1. 電解質膜と、燃料極と、酸化剤極と、前記燃料極に燃料ガスを供給する燃料極セパレータと、前記酸化剤極に酸化剤ガスを供給する酸化剤極セパレータから構成される燃料電池用の単電池において、
    前記燃料極の少なくとも一辺が、前記燃料極セパレータの端部位置まで延長し、前記酸化剤極の少なくとも一辺が、前記酸化剤極セパレータの端部位置まで延長し、且つ、燃料電池の通常発電部を除く前記燃料極の延長部と前記酸化剤極の延長部が電解質膜を介して重ならない構成としたことを特徴とする燃料電池用の単電池。
  2. 電解質膜と、燃料極と、酸化剤極と、前記燃料極に燃料ガスを供給する燃料極セパレータと、前記酸化剤極に酸化剤ガスを供給する酸化剤極セパレータから構成される燃料電池用の単電池において、
    前記燃料極セパレータに燃料ガスを導く燃料ガス入口マニホールドと前記燃料極セパレータから燃料ガスを排出する燃料ガス出口マニホールドを備え、前記燃料極及び酸化剤極が、電池断面にて前記燃料ガス入口マニホールドまたは前記燃料ガス出口マニホールドの少なくともどちらか一方に面する前記燃料極セパレータ及び前記酸化剤極セパレータの端部位置まで延長して設けた構成であることを特徴とする燃料電池用の単電池。
  3. 前記電解質膜にはその両面に燃料極触媒層及び酸化剤極触媒層が設けられ、当該燃料極触媒層及び酸化剤極触媒層を、燃料極セパレータ及び前記酸化剤極セパレータの端部位置まで延出して設けたことを特徴とする請求項1または2記載の燃料電池用の単電池。
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