JP2009157241A - 電子機器用筐体、電子機器、撮像装置及び電子機器用筐体の製造方法 - Google Patents

電子機器用筐体、電子機器、撮像装置及び電子機器用筐体の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】簡単な構造で、構造部品を容易に組み立てる電子機器用筐体、電子機器、撮像装置及び電子機器用筐体の製造方法を提供する。
【解決手段】アルミニウム合金を用いて押出し形成により形成された中空の筒状の筐体11の内面には、リブ状に形成された固定部12aが一体成形される。蓋40が取り付けられた内部ユニット20を枠10に挿入し、底面部材30と内部ユニット20とをねじ止めし、蓋40と筐体11とをネジ止めする。これにより、内部ユニット20が枠にフローティング構造で取り付けられる。また、フローティング構造を用いることにより、内部ユニット20を落下などの衝撃から保護することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は電子機器用筐体、電子機器、撮像装置及び電子機器用筐体の製造方法に係り、特に押出し成形を用いた電子機器用筐体、電子機器、撮像装置及び電子機器用筐体の製造方法に関する。
特許文献1には、レールと、底面と、組み立て用のネジに適合する下穴とが押出し成形により一体成形された筐体が提案されている。
特許文献2には、押出し成形により形成された部材と、プレス成形により形成された部材とで構成された筐体が提案されている。
特開2003―60361号公報 特開2005―45025号公報
特許文献1、2に記載の筐体は、いずれも押し出し成形により形成されているが、押出し成形では寸法精度がよくないため、構造部品を位置決めして取り付ける場合には、寸法調整を行う部材を別途用いなくてはならないという問題がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、押出し成型を用いることで、簡単な構造で、構造部品を容易に組み立てることができる電子機器用筐体、電子機器、撮像装置及び電子機器用筐体の製造方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1に記載の電子機器用筐体は、押出し成形により形成され、両端に開口部を有する中空の金属製の筐体と、前記筐体の内側に一体成形された樹脂製又はゴム製の固定部材と、を備え、前記固定部材は、前記筐体の押出し方向と同一方向に延びる複数本のリブを有し、前記複数本のリブが前記筐体内に収容される内部構造部材に当接することを特徴とする。このように、筐体の内側に複数本のリブが一体形成されることで、内部構造部材をフローティング構造で位置決めすることができる。したがって、部品点数、組立工程を削減することができる。また、固定部材により寸法精度を出すため、筐体の歩留まりを向上させることができる。
請求項2に記載の電子機器用筐体は、請求項1に記載の電子機器用筐体において、前記リブは、前記筐体の押出し方向と略同一の長さで形成されたことを特徴とする。これにより、内部構造部材をしっかりとフローティング構造で位置決めすることができる。
請求項3に記載の電子機器用筐体は、請求項1又は2に記載の電子機器用筐体において、前記固定部材は、前記複数本のリブを前記筐体の一方の端面に沿って帯状に連結する連結部を有することを特徴とする。これにより、筐体の角が内部構造部材に当たることがなく、内部ユニットを保護することができる。
請求項4に記載の電子機器用筐体は、請求項1、2又は3に記載の電子機器用筐体において、前記筐体には後加工により孔が形成され、前記固定部材の一部が、前記孔の内周面に沿って形成されたことを特徴とする。これにより、孔から露出される部品を保護することができる。
請求項5に記載の電子機器用筐体は、請求項1から4のいずれかに記載の電子機器用筐体において、前記筐体には後加工により孔が形成され、前記複数本のリブは、少なくとも前記孔の両側に形成されたことを特徴とする。これにより、モニタ、レンズユニットなどの孔から露出される部材の位置決めと保護とを同じ部品で行うことができる。
請求項6に記載の電子機器用筐体は、請求項1から5のいずれかに記載の電子機器用筐体において、前記固定部材と一体形成され、前記筐体の一方の開口部を塞ぐ端面部材を備えたことを特徴とする。これにより、部品数を削減することができる。また、樹脂により内部ユニットを保護することができる。また、端面部材を有することにより、内部構造部材を筐体の押出し方向に位置決めすることができる。
請求項7に記載の電子機器用筐体は、請求項6に記載の電子機器用筐体において、前記端面部材に孔が形成されたことを特徴とする。これにより、後加工の工程数を削減することができる。
請求項8に記載の電子機器は、請求項1から7のいずれかに記載の電子機器用筐体と、前記筐体の開口部を覆う板状の部材と、前記筐体の内部に固定される内部構造部材であって、複数の部材又はユニットが一体となるように結合された内部構造部材と、を備えた電子機器であって、前記内部構造部材は、前記固定部材の複数本のリブにより、前記筐体の押出し方向と直交する方向に位置決めされ、前記板状の部材により、前記筐体の押出し方向に位置決めされることを特徴とする。これにより、内部構造部材を押出し方向と直交する方向に位置決めすることができる。また、部品点数や組立工程を削減することができる。また、内部構造部材がフローティング構造で位置決めされるため、衝撃により内部構造部材に含まれる部品に加わる力を緩和し、電子機器が破壊することを防ぐことができる。
請求項9に記載の電子機器は、押出し成形により形成され、両端に開口部を有する中空の金属製の電子機器用筐体と、前記筐体の開口部を覆う板状の部材と、前記筐体の内部に固定される内部構造部材であって、複数の部材又はユニットがフレームに組み立てられることにより一体となるように結合された内部構造部材と、前記フレームの外側に一体成形された樹脂製又はゴム製の固定部材であって、前記内部構造部材が前記筐体内に収容されたときに前記筐体の押出し方向と同一方向となる方向に延びる複数本のリブを有する固定部材と、を備え、前記内部構造部材は、前記複数本のリブが前記筐体に当接することにより、前記筐体の押出し方向と直交する方向に位置決めされることを特徴とする。
請求項9に記載の電子機器によれば、内部構造部材のフレームの外側には、前記内部構造部材が前記筐体内に収容されたときに前記筐体の押出し方向と同一方向となる方向に延びる複数本のリブを有する固定部材が一体成形される。これにより、内部構造部材を押出し方向と直交する方向に位置決めすることができる。また、部品点数や組立工程を削減することができる。また、内部構造部材がフローティング構造で位置決めされるため、衝撃により内部構造部材に含まれる部品に加わる力を緩和し、電子機器が破壊することを防ぐことができる。
請求項10に記載の電子機器において、請求項8又は9に記載の電子機器であって、前記内部構造部材はレンズユニットを有し、前記筐体には前記レンズユニットを露出させるための孔が形成され、前記固定部材の複数本のリブは、前記内部構造部材が前記筐体内に収容されたときに、少なくとも前記孔の両側に位置するように形成されたことを特徴とする。これにより、レンズユニットの位置決めと保護とを同じ部品で行うことができる。
請求項11に記載の電子機器用筐体の製造方法は、押出し成形により中空の筒状の部材を形成する工程と、前記押出し成形と同じ方向の型開き方向で樹脂を一体成形する工程であって、前記中空の筒状の部材の内側に、前記押出し成形の押出し方向と同一方向に延びる複数本のリブを有する固定部材を一体成形する工程と、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、押出し成型を用いることで、簡単な構造で、構造部品を容易に組み立てる電子機器用筐体、電子機器、撮像装置及び電子機器用筐体の製造方法を提供することができる。
<第1の実施の形態>
第1の実施の形態は、筐体の上下方向の押出し成形により筐体を形成し、筐体の内側に樹脂製の固定部材を一体成形する形態である。押出し成形とは、材料に圧力をかけてダイス穴から押出すことにより、所定の断面形状を持つ成形品を成形するものであり、成形後の材料を所定の長さで切断することで、部品が形成される。
図1は本発明の第1の実施の形態に係るカメラ1の分解斜視図である。カメラ1は、主として、枠10と、内部ユニット20と、底面部材30と、蓋40とで構成される。枠10の内部にレンズユニット、モニタ、基板などの各種部品を一体となるように組み立てた内部ユニット20及び内部ユニット20に取り付けられた蓋40を組み込んだ後で、底面部材40を内部ユニット20にネジ止めし、蓋40で枠10の上面を覆うことにより、カメラ1が組み立てられる。
枠10は、主として、筐体11と、固定部材12とで構成される。図2(a)は、枠10の断面図であり、図2(b)は、枠10を図2(a)のA−A断面で切断したときの斜視図である。図3は、筐体11に内部ユニット20を挿入した場合の断面図である。
筐体11は、アルミニウム合金を用いて押出し形成により形成された中空の筒状の部材であり、一定の肉厚で略矩形形状に形成される。筐体11の前面には、他の部分の肉厚より厚肉の厚肉部が押出し成形により同時に形成され、厚肉部は、撮影者がカメラ1を把持するときの指係り部として使用される。筐体11に用いるアルミニウム合金としては、強度、成形性、コストなどを考慮し、押出性に優れ、耐食性、表面処理性も良好なAl−Mg−Si系のA6063、Al−Mn系のA3003、A3004などを使用することができる。
筐体11の前面には、後加工によりレンズ用の孔11aと、フラッシュ用の孔11bが形成される。また、筐体11の背面には、後加工によりモニタ用の孔11cが形成される。
固定部材12は、材質はエラストマーであり、主として、リブ12aと、帯状部12bとで構成され、アウトサート成形(インサート成形ともいう)により筐体11の内側の面に一体成形される。アウトサート成形とは、金型の中に金属部品をセットし、次いで樹脂を射出成形する方法である。本実施の形態では、以下に示すリブ12aの形状とするため、射出成形の型開き方向と、筐体11の押出し方向とを同じ方向としている。アウトサート成形を用いることで、金属の強度などの金属の特徴と、弾力性などの樹脂の特徴とを組み合わせることで、丈夫で複雑な形状の部品を製造することができる。
リブ12aは、筐体11の押出し方向に延びるリブである。リブ12aは筐体11の内面に複数本設けられ(図2(a)参照)、その長さは筐体11の長さと略同一である(図2(b)参照)。また、リブ12aの先端(内側)はR形状となっており、リブ12aと内部ユニット20とが線で当接するようになっている(図3参照)。これにより、内部ユニット20を筐体11に固定することなく、筐体11の内部に取り付けることができる(フローティング構造)。また、フローティング構造を用いることにより、内部ユニット20を落下などの衝撃から保護することができる。
帯状部12bは、複数本のリブ12aを連結するものであり、筐体11の上端面と略同一面上に、筐体11の内面に沿って帯状に形成される。すなわち、筐体11の上端面の内側は帯状部12bによって覆われる。これにより筐体11のエッジと内部ユニット20とが接触しないようになっている。
内部ユニット20は、主として、底面側にネジ穴(図示せず)が形成されたフレーム21と、レンズユニット22と、基板23と、モニタ(例えば、液晶パネル)24とで構成される。フレーム21の内部に、レンズユニット22、基板23、モニタ24等の各種部品を組み立てることで、内部に組み立てられる各種部品を一体のユニットとしている。
底面部材30及び蓋40は、筐体11の断面形状と略同一形状の板状の部材であり、ネジ等により枠10又は内部ユニット20に固定される。また、底面部材30及び蓋40には、座ぐり穴を有するネジ孔(図示せず)が形成される。
次に、上記のように形成されたカメラ1の組み立てについて説明する。
まず、内部ユニット20と蓋40とをネジ止めし、一体の部材とする。そして内部ユニット20及び蓋40を、図1に示すように筐体11の上端面から枠10の内部に挿入する。帯状部12bが形成されているため、挿入時に内部ユニット20と筐体11とが接触することで内部ユニットに含まれる各種部品が破壊することを防止することができる。
その結果、図3に示すように、リブ12aがそれぞれ内部ユニット20と当接することで、内部ユニット20が、枠10の周方向、すなわち筐体11の押出し方向と垂直方向に位置決めされる。この時、複数形成されたリブ12aのうちの2個のリブ12aは、レンズユニット22の両脇に位置し、同様に2個のリブ12aは、モニタ24の両脇に位置する。このように、デリケートな部品の近傍にリブ12aを設けることで、レンズユニット22やモニタ24等の位置決めが重要なデリケートな部品を正確に位置決めすることができる。それと同時に、衝撃によりレンズユニット22やモニタ24等デリケートな部品が衝撃により破壊することを防ぐことができる。
次に、底面部材30を枠10の下端面に当接させ、底面部材30と内部ユニット20とをネジ止めする。これにより、内部ユニット20が枠10の縦方向、すなわち筐体11の押出し方向に位置決めされる。
最後に、蓋40と筐体11とをネジ止めする。これにより、内部ユニット20と枠10とが固定される。これにより、内部ユニット20が枠にフローティング構造で取り付けられる。
本実施の形態によれば、押出し成形により形成された金属性の筐体11にエラストマーの固定部材12を一体成形することで、簡単な構造で各種部品を容易に位置決めすることができる。また、固定部材12にエラストマーを用いることで、内部ユニット20の位置決めと同時に、衝撃などの外力から内部ユニット20を保護する役割を果たすことができる。
また、本実施の形態によれば、アウトサート成形により金属製の筐体11と樹脂製の固定部材12とが一体形成されるため、筐体11の後加工を削減し、かつ組立工程を簡易化することができる。
また、本実施の形態によれば、押出し成形にくらべて射出成形は寸法制度がよいという利点を生かすことで、押出し成形により形成される筐体11の歩留まりを向上させ、コストダウンを図ることができる。
なお、本実施の形態では、筐体11に固定部材12を一体形成したが、図4に示すように、内部ユニット20のフレーム21にエラストマーの固定部材25(リブ12aと同じ方向に形成された複数本のリブ25a及び帯状部25b)を一体成形するようにしても、同様の効果が得られる。
また、本実施の形態では、固定部材12としてエラストマーを用いたが、弾力性のある材料、例えば他の軟質樹脂やゴムを使用することもできる。
また、本実施の形態では、筐体11に固定部材12を一体成形するのに射出成型を用いたが、成形方法はこれに限らない。
また、本実施の形態では、リブ12aを筐体11と略同一の長さに形成したが、内部ユニットの位置決め及び衝撃緩和の役割を果たせるのであれば、略同一の長さに限らず様々な長さとすることができる。
また、本実施の形態では、ネジ頭が底面部材30や蓋40の表面に対して凸とならないように、座ぐり穴を有するネジ孔としたが、ネジ孔は座ぐり穴を有する必要はない。
<第2の実施の形態>
第1の実施の形態は、筐体の上下方向の押出し成形により筐体を形成し、筐体の内側に樹脂製の固定部材を一体成形する形態であるが、固定部材を一体成形するのは筐体の内側には限らない。
第2の実施の形態は、筐体の内面に加えて、底面を一体形成により形成する形態である。なお、第1の実施の形態と同一の部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
図5は本発明の第2の実施の形態に係るカメラ2の分解斜視図である。カメラ2は、主として、枠10’と、内部ユニット20’と、蓋40’とで構成される。枠10’の内部にレンズユニット、モニタ、基板などの各種部品を一体となるように組み立てた内部ユニット20’を組み込んだ後で、蓋40’を内部ユニット20’にネジ止めすることにより、カメラ2が組み立てられる。
枠10’は、主として、筐体11と、固定部材13とで構成される。図6(a)は、枠10’の断面図であり、図6(b)は、枠10’を図6(a)のB−B断面で切断したときの斜視図である。
固定部材13は、材質はプラスティック(例えばABS)であり、主として、リブ13aと、衝撃緩衝部13bと、底面部13cとで構成され、アウトサート成形(インサート成形ともいう)により筐体11の内面及び底面に一体成形される。第1の実施の形態と同様に、射出成形の型開き方向と、筐体11の押出し方向とを同じ方向である。
リブ13aは、筐体11の押出し方向に延びるリブであり、先端(内側)がR形状となるように形成された部材である。これにより、リブ13aと内部ユニット20’とが線で当接する。リブ13aは、図6(a)に示すように、筐体11の前面側及び背面側の面の内側に複数本設けられる。また、背面に形成されたリブ13aは、図6(b)に示すように、筐体11に形成されたモニタ用の孔11cの高さと略同一の高さまで形成される。また、前面に形成されたリブ13aは、図示しないが、筐体11に形成されたレンズ用の孔11aの高さと略同一の高さまで形成される。これにより、レンズユニット22やモニタ24の位置決めを行い、かつレンズユニット22やモニタ24を衝撃から保護することができる。
衝撃緩衝部13bは、筐体11の押出し方向を長手方向とした柱形状の部材であり、筐体11の側面の内側に形成される。これにより、落下などの衝撃から内部ユニット20’を保護することができる。
底面部13cは、筐体11の底面側の開口部を覆うように、リブ13a及び衝撃緩衝部13bと一体に形成される。また、底面部13cには、底面部13cの形成と同時に、複数の孔が形成される。これらの孔は、カメラ2組立後にはUSB、電池、メモリカードなどの着脱口として使用される。また、底面部13cには、座ぐり穴を有するネジ孔13c−1が形成される。
内部ユニット20’は、図7に示すように、主として、フレーム21’と、レンズユニット22と、基板組立23’と、モニタ24とで構成される。フレーム21’は略矩形形状の板状の部材であり、上側の端面及び下側の端面にはネジ穴21a’、21b’が形成される。フレーム21’の前面に、レンズユニット22及び基板組立23’等の各種部品を取り付け、フレーム21’の背面にモニタ24等を取り付けることで、内部に組み立てられる各種部品を一体のユニットとしている。
蓋40’は、筐体11の断面形状と略同一形状の板状の部材であり、ネジ等により枠10に固定される。また、蓋40’には、座ぐり穴を有するネジ孔40a’が形成される。
次に、上記のように形成されたカメラ2の組み立てについて説明する。
まず、内部ユニット20’を、図5に示すように、筐体11の上端面から枠10’の内部に挿入する。筐体11の上端面の近傍にはリブ13a及び衝撃緩衝部13bが形成されていないため、内部ユニット20’を筐体11に容易に挿入することができる。内部ユニット20’を更に挿入すると、リブ13a及び衝撃緩衝部13bがそれぞれ内部ユニット20と当接することで、内部ユニット20’が、枠10’の周方向、すなわち筐体11の押出し方向と垂直方向に位置決めされる。
内部ユニット20’が固定部材13の底面部13cに当接したところで、内部ユニット20’と底面部13cとをネジ止めする。これにより、内部ユニット20’が枠10’の縦方向、すなわち筐体11の押出し方向に位置決めされ、かつ内部ユニット20’が筐体11に固定されることなく、筐体11内部に取り付けられる(フローティング構造)。
最後に、蓋40’と内部ユニット20’とをネジ止めし、蓋40’と枠10’とを固定する。これにより、内部ユニット20が枠にフローティング構造で取り付けられる。
本実施の形態によれば、筐体11に一体成形する固定部材13の材質としてABSなどのプラスティックを用いることで、リブ13a、衝撃緩衝部13bのみでなく底面部13cをも一体成形できる。これにより、部品点数や組立工程を削減することができる。
また、本実施の形態によれば、ABSなどのプラスティックを用いることで、底面部に孔を形成するなどの複雑な形状の部材を一体成形することができる。これにより、後加工の工程を削減することができる。
なお、本実施の形態では、図8の実線に示すように、蓋40’と内部ユニット20’とをネジ止めしたが、図8の点線に示すように、蓋40’と固定部材13とのネジ止めや、蓋40’と筐体11とのネジ止めでもよい。また、図9は蓋40’’が筐体11の上端面と同じ高さに取り付けられる変形例であるか、図9の実線に示すように、蓋40’’ と内部ユニット20’とをネジ止めしたが、図8の点線に示すように、蓋40’’と固定部材13とのネジ止めでもよい。なお、蓋40’、40’’を固定部材13に取り付ける場合には、射出成形時に衝撃緩衝部13bに下穴を形成し、タッピングネジを用いてネジ止めをすればよく、筐体11やフレーム21’に後加工によりネジ穴を形成する工程を削減することができる。
<第3の実施の形態>
第1の実施の形態は、筐体の内側に樹脂製の固定部材を一体成形する形態であり、第2の実施の形態は、筐体の内面に加えて、底面を一体形成により形成する形態であるが、筐体に一体成形される固定部材の形態はこれに限らない。
第3の実施の形態は、筐体に後加工により形成された孔から固定部材を露出させる形態である。図10(a)は、第3の実施の形態に係る枠10’’の背面斜視図であり、図10(b)は、枠10’’に内部ユニット20及びストラップ50を取り付けた場合のC−C断面図である。なお、第1の実施の形態と同一の部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
カメラ3は、主として、枠10’’と、内部ユニット20と、底面部材30と、蓋40とで構成される。枠10’’の内部にレンズユニット、モニタ、基板などの各種部品を一体となるように組み立てた内部ユニット20及び内部ユニット20に取り付けられた蓋40を組み込んだ後で、底面部材40を内部ユニット20にネジ止めし、蓋40で枠10’’の上面を覆うことにより、カメラ3が組み立てられる。
枠10’’は、主として、筐体11と、固定部材14とで構成される。
筐体11は、アルミニウム合金を用いて押出し形成により形成された中空の筒状の部材であり、その前面には、後加工によりレンズ用の孔11aと、フラッシュ用の孔11bが形成され背面には、後加工によりモニタ用の孔11c’が形成され、側面にはストラップ用の孔11dが形成される。モニタ用の孔11c’は、貫通孔11c−1と、貫通孔11c−1の背面側に所定の深さで形成された、貫通孔11c−1より大きい略矩形形状の孔11c−2とで構成される。
固定部材14は、材質はエラストマーであり、主として、筐体11の内面全体を覆うように形成されたベース14aと、リブ14bと、モニタ用の孔11cを覆うモニタガード14cと、ストラップ用の穴11dを覆うストラップガード14dとで構成され、アウトサート成形(インサート成形ともいう)により筐体11の内面に一体成形される。
ベース14aは、筐体11の内面全体を所定の肉厚で覆うように形成されている。これにより筐体11のエッジと内部ユニット20とが接触しないようになっている。
リブ14bは、筐体11の押出し方向に延びるリブである。リブ14bは、筐体11の長さと略同一の長さを有し、断面は略矩形形状である。
モニタガード14cは、所定の肉厚で孔11c−1の内面全体を覆うように形成され、長さは穴11c−2の深さと略同一、すなわちモニタガード14cの表面と穴11c−2の底面とが同一面となるように形成される。
ストラップガード14dは、所定の肉厚でストラップ用の穴11dの内面全体に形成され、長さは筐体11の板厚と略同一、すなわちストラップガード14dの表面と筐体11の表面とが同一面となるように形成される。
ストラップ50は、ストラップ部50aと、抜け止め部50bとで構成される。抜け止め部50bの幅は、ストラップガード14dの長さより短く、かつストラップガード14dの幅より長くなるように形成される。抜け止め部50bは、衝撃緩和のため、樹脂製であることが望ましい。
次に、上記のように形成されたカメラ3の組み立てについて説明する。
まず、一体の部材となるように組み立てられた内部ユニット20及び蓋40を、筐体11の上端面から枠10’’の内部に挿入する。
次に、内部ユニット20を指などでリブ14bに押し付けらながら、ストラップガード14dの外側からストラップ50を挿入する。抜け止め部50bを縦方向にした状態で、抜け止め部50bを枠10’’の内部に挿入し、抜け止め部50bを約90度回転させる。そして、内部ユニット20をリブ14bに押し付けていた力を除去することにより、抜け止め部50bはベース14aに所定の圧力で当接し、抜け止め部50bと内部ユニット20とが所定の圧力で当接し、内部ユニット20とリブ14bとが所定の圧力で当接する。また、内部ユニット20の前面側及び背面側は、ベース14aに所定の圧力で当接する。これにより、内部ユニット20及びストラップ50を筐体11に固定することなく、内部ユニット20及びストラップ50が筐体11内部に取り付けられる(フローティング構造)。
そして、底面部材30と内部ユニット20とをネジ止めし、蓋40と筐体11とをネジ止めする。
本実施の形態では、内部ユニット20及びストラップ50は、ベース14aを介して筐体11に押し付けられているため、衝撃などの外力を受けたときに、内部ユニット20及びストラップ50が筐体11のエッジによって破壊されることを防止することができる。
また、本実施の形態では、ベース14aが表面に露出されているため、筐体11のエッジを端面処理することなく、安全面にも配慮した筐体とすることができる。
なお、本発明は、デジタルカメラ筐体のみでなく、携帯電話、PDA、音楽プレーヤーなどの様々な電子機器に適用することができる。また、本発明は、アルミニウム合金を用いて押出し成形を行ったが、アルミニウムに限らず、例えば、マグネシウム合金、銅合金などの押出し成形が可能な様々な材料を用いることができる。また、放熱を考慮しない場合には、プラスティック材料を用いてもよい。
また、本発明では、筐体の断面形状が略矩形形状の場合を例に説明したが、略矩形状に限らず、様々な形状を用いることができる。また、本発明では、筐体の上下方向の押出し成形により筐体を形成したが、筐体の左右方向の押出し成形により筐体を形成してもよい。
本発明の第1の実施の形態に係るカメラ1の要部分解斜視図である。 カメラ1の枠10の断面図であり、(a)は筐体11の切断面と平行な面における断面図であり、(b)は(a)のA−Aにおける断面図である。 カメラ1の要部断面図である。 カメラ1の変形例である。 本発明の第2の実施の形態に係るカメラ2の要部分解斜視図である。 カメラ2の枠10’の断面図であり、(a)は筐体11の切断面と平行な面における断面図であり、(b)は(a)のB−Bにおける断面図である。 カメラ2の内部ユニット20’の斜視図である。 カメラ2の要部断面図である。 カメラ2の変形例である。 (a)は本発明の第3の実施の形態に係るカメラ3の枠10’’の背面斜視図であり、(b)はカメラ3の要部断面図である。
符号の説明
1、2、3:カメラ、10、10’、10’’:枠、11:筐体、12、13、14:固定部材、20、20’:内部ユニット、30:底面部材、40:蓋、50:ストラップ

Claims (11)

  1. 押出し成形により形成され、両端に開口部を有する中空の金属製の筐体と、
    前記筐体の内側に一体成形された樹脂製又はゴム製の固定部材と、を備え、
    前記固定部材は、
    前記筐体の押出し方向と同一方向に延びる複数本のリブを有し、
    前記複数本のリブが前記筐体内に収容される内部構造部材に当接する
    ことを特徴とする電子機器用筐体。
  2. 前記リブは、前記筐体の押出し方向と略同一の長さで形成されたことを特徴とする請求項1に記載の電子機器用筐体。
  3. 前記固定部材は、前記複数本のリブを前記筐体の一方の端面に沿って帯状に連結する連結部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の電子機器用筐体。
  4. 前記筐体には後加工により孔が形成され、
    前記固定部材の一部が、前記孔の内周面に沿って形成された
    ことを特徴とする請求項1、2又は3に記載の電子機器用筐体。
  5. 前記筐体には後加工により孔が形成され、
    前記複数本のリブは、少なくとも前記孔の両側に形成された
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の電子機器用筐体。
  6. 前記固定部材と一体形成され、前記筐体の一方の開口部を塞ぐ端面部材を備えたことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の電子機器用筐体。
  7. 前記端面部材に孔が形成されたことを特徴とする請求項6に記載の電子機器用筐体。
  8. 請求項1から7のいずれかに記載の電子機器用筐体と、
    前記筐体の開口部を覆う板状の部材と、
    前記筐体の内部に固定される内部構造部材であって、複数の部材又はユニットが一体となるように結合された内部構造部材と、を備えた電子機器であって、
    前記内部構造部材は、
    前記固定部材の複数本のリブにより、前記筐体の押出し方向と直交する方向に位置決めされ、
    前記板状の部材により、前記筐体の押出し方向に位置決めされる
    ことを特徴とする電子機器。
  9. 押出し成形により形成され、両端に開口部を有する中空の金属製の電子機器用筐体と、
    前記筐体の開口部を覆う板状の部材と、
    前記筐体の内部に固定される内部構造部材であって、複数の部材又はユニットがフレームに組み立てられることにより一体となるように結合された内部構造部材と、
    前記フレームの外側に一体成形された樹脂製又はゴム製の固定部材であって、前記内部構造部材が前記筐体内に収容されたときに前記筐体の押出し方向と同一方向となる方向に延びる複数本のリブを有する固定部材と、
    を備え、
    前記内部構造部材は、前記複数本のリブが前記筐体に当接することにより、前記筐体の押出し方向と直交する方向に位置決めされる
    ことを特徴とする電子機器。
  10. 請求項8又は9に記載の電子機器であって、
    前記内部構造部材はレンズユニットを有し、
    前記筐体には前記レンズユニットを露出させるための孔が形成され、
    前記固定部材の複数本のリブは、前記内部構造部材が前記筐体内に収容されたときに、少なくとも前記孔の両側に位置するように形成された
    ことを特徴とする撮像装置。
  11. 押出し成形により中空の筒状の部材を形成する工程と、
    前記押出し成形と同じ方向の型開き方向で樹脂を一体成形する工程であって、前記中空の筒状の部材の内側に、前記押出し成形の押出し方向と同一方向に延びる複数本のリブを有する固定部材を一体成形する工程と、
    を含むことを特徴とする電子機器用筐体の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017003816A (ja) * 2015-06-11 2017-01-05 アルプス電気株式会社 レンズ駆動装置

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