JP2009157096A - トナー担持体、現像装置及び画像形成装置 - Google Patents

トナー担持体、現像装置及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】絶縁性支持体上の複数の電極に交番電界を印加した際に確実にトナーのクラウドを発生させることの可能なトナー担持体、これを備えた現像装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】現像ローラ9は、ポリブチレンテレフタレート樹脂からなる回転軸9dを有する柱状に成形された絶縁性支持体9aの周面に蒸着で銅箔膜が形成されたものからフォトレジスト法によって線状の複数の電極9bA及び9bBからなる電極パターン9bが所定間隔で軸方向に平行に形成され、これらの電極を被覆して保護するポリカーボネート樹脂等の合成樹脂からなる表面層9cが形成されている。端子13A、13Bには、交番電圧14が印加され、端子13A及び13Bから印加された交番電界によって、電極パターン9bの複数の電極9bAと9bB間の電界が時間的に変化する。
【選択図】図3

Description

本発明は、トナー担持体、トナー担持体を備えた現像装置及び、現像装置を備えた複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に関する。
複写機、プリンタ等の画像形成装置においては、電子写真プロセスによる現像装置が用いられている。このような現像装置のうち、静電潜像の形成された感光体に対して、現像剤(トナー)を搬送するトナー担持体を接触させずに現像を行う非接触方式の現像装置が注目されている。非接触方式の例としては、パウダーラウンド法・ジャンピング法、電界カーテンを利用した方法等、トナー担持体に交番電界を印加して、感光体表面と対向するトナー担持体表面に交番電界によってトナーが飛翔してトナーの雲状体、即ちクラウドを発生させ、このクラウドから感光体表面の静電潜像にトナーを供給して静電潜像を現像化することが知られている。
例えば、特許文献1に記載されているように、絶縁性支持体上に所定の間隔を空けて複数配列された電極に、交番電圧を印加することによってローラ状トナー担持体の表面にトナーの電界カーテンを形成し、この電界カーテンからトナーを感光体表面に供給することが提案されている。
特開平3−21967号公報
特許文献1記載のものでは、小型で、高画質の現像を得るには優れた現像装置であるが、絶縁性支持体の選定によっては、電極に交番電界を印加してもトナーの電界カーテン(クラウド)が発生せず、全く効果を得ることができないだけでなく、むしろ粗悪な画質の画像が形成されてしまうという問題がある。
本発明者は、前記特許文献1記載の現像装置において、電極に交番電界を印加してもトナー担持体の表面にクラウドが発生されない場合があることに気がつき、この現象について検討を行った。
その結果、絶縁性支持体上に、数十μmの幅で所定間隔を有する複数の電極を形成する際に、フォトレジスト法によって形成した場合に、絶縁性支持体の材質によって、電界カーテンの発生状態が異なることを究明した。即ち、特許文献1に記載されているナイロン樹脂を絶縁性支持体としてこの上に銅箔等の薄い導電性金属膜を形成したものにフォトレジスト法によって所定間隔を有する複数の電極を作製したトナー担持体を使用しても、クラウドの発生が認められなかった。これに対して、ポリエチレンテレフタレート樹脂上に導電性金属膜を形成したものから同様なフォトレジスト法により所定間隔を有する複数の電極を形成したものでトナー担持体を作製したものでは、適切にトナーのクラウドの発生が認められた。
この場合、フォトレジスト法としては、絶縁性支持体上に形成された金属膜上にフォトレジスト膜を形成し、このフォトレジスト膜上に所定形状の電極パターンで露光する。この露光後に露光されていないパターン部分のフォトレジスト膜を溶解、除去し、さらに、露光されていないパターン部分の銅箔層を塩酸、硝酸等の無機酸を含むエッチング液で溶解、除去してナイロン樹脂からなる絶縁性支持体上に所定間隔を有する複数の電極を形成したトナー担持体を作製した。このようにして作製されたトナー担持体をトナーを収納した現像装置内に組み込み、さらに、この現像装置を画像形成装置に組み込み、トナー担持体上の電極に交番電界を印加してクラウドの発生の有無を確認した。
本発明は、上記実情を考慮してなされたものであり、絶縁性支持体上の複数の電極に交番電界を印加した際に確実にトナーのクラウドを発生させることの可能なトナー担持体、これを備えた現像装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、絶縁性支持体上にトナーの搬送方向に対して所定の間隔で並べられた複数の電極を形成し、当該電極を被覆する表面層を形成し、前記複数の電極間の電界が時間的に変化するように電極に電圧を印加する電圧印加手段を備え、前記電極間の電界により前記表面層上にトナーを飛翔させてクラウドを形成するトナー担持体において、前記絶縁性支持体は、前記絶縁体支持上に形成された導電性金属箔から前記所定の間隔でエッチングして前記複数の電極を形成する際に用いられるエッチング液に対して耐薬品性を有する合成樹脂によって形成されていることを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1記載のトナー担持体において、前記エッチング液は無機酸を含む液であり、前記絶縁性支持体は、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリアセタール樹脂の少なくとも1種で構成されていることを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項1又は2記載のトナー担持体において、前記絶縁性支持体は、体積抵抗率1013Ω・cm以上であることを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項記載のトナー担持体において、前記絶縁性支持体は、円柱状体であり、前記トナー担持体は、ローラ状体であることを特徴とする。
また、請求項5の発明は、電極への印加電界により形成されたトナーのクラウドからトナーを感光体に供給するトナー担持体と、該トナー担持体上のトナー量を規制する規制部材とを備える現像装置であって、前記トナー担持体が、請求項1乃至4のいずれか1項記載のトナー担持体であることを特徴とする。
また、請求項6の発明は、請求項5記載の現像装置を用いて電子写真画像を形成することを特徴とする画像形成装置としたものである。
本発明によれば、前記複数の電極は、前記絶縁支持体上に形成された導電性金属箔から前記所定間隔部分をエッチング液によって溶解除去して形成され、前記絶縁性支持体は、前記エッチング液に対して耐薬品性を有する合成樹脂によって形成されていることによって、絶縁性支持体上の複数の電極に交番電界を印加した際に確実にトナーのクラウドを発生させることの可能なトナー担持体、これを備えた現像装置及び画像形成装置を提供することができる。
本発明者は、前述のように、前記特許文献1記載のナイロン樹脂を絶縁性支持体とした場合と、ポリエチレンテレフタレート樹脂を絶縁性支持体とした場合とで、前者では、電極に交番電界を印加してもトナー担持体の表面にクラウドが発生されず、後者では、クラウドの発生が認められる現象が発生することを見出した。
このような検討結果をさらに追求した結果、ナイロン樹脂からなる絶縁性支持体を使用した場合には、エッチング液によって絶縁性が劣化しており、この絶縁性の劣化が原因と考えられる。一方、ポリエチレンテレフタレート樹脂からなる絶縁性支持体を使用した場合には、エッチング液による絶縁性の劣化は認められず、良好なトラウドの発生が認められた。このような検討結果から、良好なクラウドを発生させるためには、絶縁性支持体上に、所定間隔を有する複数の電極をフォトレジスト法によって形成する場合には、エッチング液によって絶縁性が劣化しない絶縁性支持体を使用することが肝要であることを見出し、本発明を完成させるに至った。なお、本発明におけるクラウドとしては、前述の電界カーテンに限らず、ジャンピング法等、所定間隔で配置された電極に交番電界を印加することによってトナーを飛翔させ、感光体表面とトナー担持体表面にトナー雲を発生させるものを意味している。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は、本発明による一実施形態の画像形成装置の概略構成を示す図である。図1において、1は矢印A方向に回転するドラム状の感光体、2は感光体1の表面を一様に帯電する帯電ローラ、3は画像情報に対応するレーザー光等を感光体1の表面に照射する露光装置、4は感光体1の表面に形成された静電潜像にトナーを供給する現像装置である。5は感光体1の表面に現像装置3で形成されたトナー像を転写用紙等の転写材P上に転写する転写ローラ、6は転写材Pにトナー像を転写した後に感光体1の表面に残存するトナーを感光体1の表面から除去するクリーニング装置である。7は、転写材P上に転写された未定着トナー像を加熱、加圧して転写材P上に定着させる定着装置である。
この画像形成装置によって転写材P上にトナー画像を形成する方法について説明する。矢印A方向に回転する感光体1の表面を、帯電ローラ2によって所定の電圧を印加して一様に帯電させる。このように一様に帯電された感光体1の表面に所望の画像情報に対応するレーザー光を露光装置3から照射して感光体1の表面に静電潜像を形成する。続いてこのようにして形成された静電潜像に対して、現像装置4からトナーを供給して静電的に付着させて静電潜像をトナー像化させる。このようにして形成されたトナー像は、転写ローラ5によって感光体1の表面と転写材Pを圧接させて矢印B方向に転写材Pを搬送させながらバイアス電圧を印加して感光体1の表面から転写材Pの表面に転写される。その後転写材P上に転写されたトナー像は、定着装置7の加熱ローラ7a及び加圧ローラ7bによって加熱加圧されて転写材P上に定着される。このようにして転写材P上にトナー像を転写した感光体1は、感光体1の表面に残存するトナーをクリーニング装置6で除去して感光体1の表面をクリーニングし、再び、帯電ローラ2によって一様に帯電される。以後、前述のように、露光装置3によって静電潜像が形成され、現像装置4で静電潜像がトナー像化され、転写ローラ5で転写材P上にトナー像が転写され、クリーニング装置6で感光体1の表面がクリーニングされる動作が繰り返される。
本発明においては、感光体1の表面に形成された静電潜像をトナーでトナー像化する現像装置4に特徴を有する。本実施形態における現像装置4は、図1に示すように、トナーTを収納する容器8内に、トナーを感光体1に開口部8aから供給するトナー担持体である現像ローラ9が回転可能に取り付けられ、図示しない駆動手段によって矢印C方向に回転されるようになっている。そして、循環パドル10によってトナーTを攪拌しながら循環させてトナーTを帯電させると共にトナーTを現像ローラ9の表面に供給する。このようにしてトナーTが供給された現像ローラ9は、その表面にトナーTを静電力によって保持しながら汲み上げられ、現像ローラ9と所定間隔を有して容器8に取り付けられたブレード状のトナー規制部材11によって汲み上げられるトナー量が規制されている。現像ローラ9は、後述するように、開口部8aで交番電界が印加されてトナーTのクラウドが形成される。その結果、このクラウドからトナーTが静電気的に感光体1の表面の静電潜像に供給されてトナー像が形成されるようになっている。なお、図1の符号12は、補給トナーを供給するトナー供給口である。
現像ローラ9は、図2及び図3に示すように、ポリブチレンテレフタレート樹脂からなる直径30mm、長さ230mmの回転軸9dを有する柱状に成形された絶縁性支持体9aの周面に蒸着で0.8μm厚の銅箔膜が形成されたものからフォトレジスト法によって幅d=100μm、長さL=200mmの線状の複数の電極9bA及び9bBからなる電極パターン9bが間隔D=200μmで軸方向に平行に形成されている。さらに、この電極パターン9b上にこれらの電極を被覆して保護するポリカーボネート樹脂等の合成樹脂からなる表面層9cが10μm厚で形成されている。電極パターン9bの電極9bAと9bBは、図3に示すように、対向する端部側がそれぞれ長く形成されており、この長くなった端部9bA1及び9bB1の部分が露出されてそれぞれ容器8の開口部8a側に取り付けられた端子13A、13Bと電気的に接続されている。端子13A、13Bには、交番電圧14が印加され、端子13A及び13Bから印加された交番電界によって、電極パターン9bの複数の電極9bAと9bB間の電界が時間的に変化する。その結果、電極パターン9bの電極9bAと9bB間に印加された電界によって、現像ローラ9の表面層9c上に保持されたトナーTが、図4に示すように、感光体1の表面と現像ローラ9の表面層9cとの間で飛翔してクラウドを形成し、このクラウドのトナーTが感光体1の表面に形成された静電潜像に向かって静電気的に吸引、付着してトナー像を形成するようになっている。
このようなクラウドの形成は、電極パターン9bの電極9bA及び9bBの幅d、間隔D及び交番電圧等によって影響される。良好なクラウドを形成するには、電極パターン9bの電極9bA及び9bBの幅d、間隔Dをそれぞれ40μm〜250μmの幅、85μm〜500μmの間隔とすれば良い。また、交番電圧としては、周波数100Hz〜5KHz、100V〜3KVが好適である。
なお、本実施形態における現像ローラ9においては、交番電圧電源として単相の交番電圧を使用するようにしているが、周期の異なる複数相の交番電圧電源も使用することが可能である。この場合、電極パターン9bとして前記周期に対応させて端部の長さが異なる複数の電極9bを隣接して形成し、同一長さの端部同士で接続する複数の端子を取り付け、各端子から周期の異なる相の交番電圧を印加するようにしても良い。このような周期の異なる複数相の交番電圧電源を使用する場合には、進行波状のクラウドを形成することが可能となる。
次に、本発明による一実施形態の現像ローラの作製について実施例に基づいて説明する。
[実施例]
ポリブチレンテレフタレート樹脂(実施例1)、ポリエチレンテレフタレート樹脂(実施例2)、ポリアセタール樹脂(実施例3)により作製した直径30mm、長さ230mmの円柱状の絶縁性支持体9a上にそれぞれ蒸着によって導電性金属箔膜である0.8μm厚みの銅箔膜を形成した。さらに、これらの銅箔膜上に5μm厚みのレジスト膜を塗布した。銅膜及びレジスト膜に覆われた絶縁性支持体9aに幅d=100μm、長さL=200mmの線状の複数の電極9bA及び9bBを間隔D=200μmで離間させた電極パターン9bをレーザー描画機で露光して、NaCO水溶液中で現像した後、FeCl水溶液に浸漬させてエッチングを行い、前記電極パターンと同一形状の電極パターン9bを有する電極9bA及び9bBを形成した。
次に、このようにして所定の電極パターン9bを有する電極を形成した絶縁性支持体9aの電極9bA、9bB上にこれらの電極を覆う表面層9cとして10μm厚のポリカーボネート樹脂を溶解した塗布液を絶縁性支持体9aの両端で9bA1及び9bB1が露出した状態で塗布した。このようにして作製した現像ローラ9を現像装置4に組み込み、現像装置4の開口部8aに取り付けた端子13A及び13Bに−400Vと0Vのそれぞれをピークに持つ各瞬間における平均電位が−200Vの交流バイアスを5KHzの周波数で交流電源から印加した際のトナー飛翔の有無を観察した。
この場合、奇数番目電極群9bAと偶数番目電極群9bBの交流バイアスは逆位相である。また、現像ローラ9上に汲み上げられる単位面積当りのトナー量は、0.2mg/cmとなるようにした。また、各実施例における絶縁性支持体のエッチング液に対する耐薬品性については、FeCl水溶液に1分間浸漬させて外観評価を行った。また、各合成樹脂の体積抵抗率は三菱化学株式会社製ハイレスタ−UPにて測定した。
また、比較のため、比較例1として、従来、一般的に現像ローラ9の絶縁性支持体として使用されている円柱状のアルミニューム金属支持体上に10μm厚のポリブチレンテレフタレート樹脂からなる絶縁性の塗膜を形成したものを使用した。その後、前述の実施例で記述したようなフォトレジスト法により同一形状の電極パターンを形成し、この電極パターンを被覆するポリカーボネート樹脂からなる表面層を形成して現像ローラを調製し、同様にエッチング液に対する耐薬品性、体積抵抗率を試験、測定し、さらにトナーの飛翔状況を観察した。
同様に、比較例2及び3として、円柱状絶縁性支持体をナイロン樹脂(比較例2)及びアセテート樹脂で構成し、以下、上記実施例と同様にして電極パターン及び表面層を作製し現像ローラを調整した。そして、これらの比較例のものについてもエッチング液に対する耐薬品性、体積抵抗率を試験、測定し、さらにトナーの飛翔状況を観察した。
各実施例及び比較例の測定結果及び観察結果を図5に示す。
図5の結果から明らかなように、比較例1で示す従来の金属支持体上にポリブチレンテレフタレート樹脂からなる絶縁性塗膜を形成したものでは、エッチング液に対する耐薬品性が良好で、体積抵抗率が大きいにも拘わらず、電極に交流バイアスを印加する際に多大な交流電流が必要となるためホッピング電界が弱まったことにより実施例1〜3と同様の操作で電極間の電界を印加しても現像ローラ上のトナーを飛翔させてクラウドを形成することができなかった。
また、比較例2で示すナイロン樹脂で構成した絶縁性支持体を使用した現像ローラでは、エッチング液に対する耐薬品性が悪く、フォトレジスト処理を行うことによって絶縁性が劣化し、実施例1〜3と同様の操作で電極間の電界によりトナー担持体上のトナーを飛翔させてクラウドを形成することができなかった。
また、比較例3で示すアセテート樹脂で構成した絶縁性支持体を使用した現像ローラでは、絶縁性支持体の体積抵抗率が低く電流がリークしてしまうため、実施例1〜3と同様の操作で電極間の電界によりトナー担持体上のトナーを飛翔させてクラウドを形成することができなかった。
これに対し、本発明による実施例1〜3の絶縁性支持体を用いた現像ローラでは、電極9bA及び9bBに逆位相の交流バイアスを印加すると、比較例1で示す金属の支持体に合成樹脂等を被覆したものを絶縁性支持体として用いた場合よりも交流電流値は小さくなったにもかかわらず、電極間の電界により現像ローラ上のトナーを飛翔させてクラウドを形成することができた。
以上のように、本実施形態に係る現像ローラは、円柱状のエッチング液に対して耐薬品性を有する絶縁性支持体9aで構成したので、絶縁性支持体9a上に所定間隔で配置された電極に交番電圧を印加して、交番電界を形成することによって、確実にトナーのクラウドを発生させることが可能となった。
上記実施形態においては、トナー担持体として回転するローラを使用したが、本発明によるトナー担持体としては、ローラに限らず、絶縁性支持体上に所定間隔で複数の電極を配設し、これらの複数の電極を被覆した表面層を形成した無端状のベルトを使用し、好む端状ベルトを現像装置4の開口部8a上で回転移送させるようにすることもできる。また、絶縁性支持体上に所定間隔で複数の電極を配設し、これらの複数の電極を被覆した表面層を形成した円弧状支持体を現像装置4の開口部8a上に固定して配設したものであっても同様の作用、効果を達成することが可能である。
本発明による一実施形態の画像形成装置の概略構成を示す断面図である。 図1で示す画像形成装置で使用される現像装置の現像ローラの構成を示す一部を切り欠いた断面図である。 図1で示す画像形成装置で使用される現像装置の現像ローラの構成を示す斜視図である。 図1で示す画像形成装置で使用される現像装置のトナーのクラウド状態を説明する模式図である。 本発明による実施例及び比較例で示す絶縁性支持体とエッチング液に対する耐薬品性、体積抵抗率、トナーの飛翔状況を表で示す図である。
符号の説明
1…感光体、2…帯電ローラ、3…露光装置、4…現像装置、5…転写ローラ、6…クリーニング装置、7…定着装置、8…容器、8a…開口部、9…現像ローラ、9a…絶縁性支持体、9b…電極パターン、9bA、9bB…電極、9c…表面層、10…循環パドル、11…トナー規制部材、13A、13B…端子、14…交流電圧

Claims (6)

  1. 絶縁性支持体上にトナーの搬送方向に対して所定の間隔で並べられた複数の電極を形成し、当該電極を被覆する表面層を形成し、前記複数の電極間の電界が時間的に変化するように電極に電圧を印加する電圧印加手段を備え、前記電極間の電界により前記表面層上にトナーを飛翔させてクラウドを形成するトナー担持体において、
    前記絶縁性支持体は、前記絶縁体支持上に形成された導電性金属箔から前記所定の間隔でエッチングして前記複数の電極を形成する際に用いられるエッチング液に対して耐薬品性を有する合成樹脂によって形成されていることを特徴とするトナー担持体。
  2. 請求項1記載のトナー担持体において、
    前記エッチング液は無機酸を含む液であり、前記絶縁性支持体は、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリアセタール樹脂の少なくとも1種で構成されていることを特徴とするトナー担持体。
  3. 請求項1又は2記載のトナー担持体において、
    前記絶縁性支持体は、体積抵抗率1013Ω・cm以上であることを特徴とするトナー担持体。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項記載のトナー担持体において、
    前記絶縁性支持体は、円柱状体であり、前記トナー担持体は、ローラ状体であることを特徴とするトナー担持体。
  5. 電極への印加電界により形成されたトナーのクラウドからトナーを感光体に供給するトナー担持体と、該トナー担持体上のトナー量を規制する規制部材とを備える現像装置であって、
    前記トナー担持体が、請求項1乃至4のいずれか1項記載のトナー担持体であることを特徴とする現像装置。
  6. 請求項5記載の現像装置を用いて電子写真画像を形成することを特徴とする画像形成装置。
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