JP2009156223A - 2次空気供給システムおよび車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】排気ガスの浄化効率を効果的に向上させることができる2次空気供給システムおよびそれを備えた車両を提供する。
【解決手段】2次空気供給システム1000は、CPU162、第1の空気供給管72、第2の空気供給管73、第1遮断弁34および第2遮断弁35を含む。第1の空気供給管72および第2の空気供給管73の一端はエアクリーナボックスに接続され、他端は排気ポート12に接続される。CPU162は、エンジン7の状態に基づいて、第1遮断弁34および第2遮断弁35の開閉動作を制御する。CPU162により第1遮断弁34および第2遮断弁35が選択的に開かれることにより、エアクリーナボックス内の空気が第1の空気供給管72または第2の空気供給管73を介して排気ポート12内に供給される。
【選択図】図2

Description

本発明は、エンジンに2次空気を供給する2次空気供給システムおよびそれを備えた車両に関する。
従来より、車両から排出される排気ガスの浄化を目的として、排気管に2次空気を供給する技術が開発されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1記載の2次空気導入装置においては、排気管に第1のチューブおよび第2のチューブが接続されている。これら第1および第2のチューブを介して排気管内に2次空気が供給される。それにより、排気管内の排気ガスが酸化され、排気ガスが浄化される。
特開2006−183513号公報
ところで、自動二輪車等の車両においては、上記2次空気を用いた排気ガスの浄化に加えて、触媒装置を用いた排気ガスの浄化が行われる。しかしながら、排気管に供給される2次空気の量が多くなると、触媒装置に流入する酸素量が多くなり触媒装置の浄化効率が低下する。そのため、単に上記の2次空気導入装置と触媒装置とを排気管に設けても、排気ガスの浄化効率を効果的に向上させることは困難である。
本発明の目的は、排気ガスの浄化効率を効果的に向上させることができる2次空気供給システムおよびそれを備えた車両を提供することである。
(1)第1の発明に係る2次空気供給システムは、エンジンの排気通路に2次空気を供給する2次空気供給システムであって、2次空気の供給源と、供給源から排気通路に2次空気を供給する第1および第2の経路と、エンジンの状態を判定する判定部と、判定部により判定されたエンジンの状態に基づいて第1および第2の経路をそれぞれ選択的に連通状態または遮断状態に切り替える経路切替手段とを備えたものである。
この2次空気供給システムによれば、供給源から第1および第2の経路を介して排気通路に2次空気が供給される。それにより、エンジンの排気ガスに含まれる未燃成分の酸化反応が促進される。その結果、排気ガスに含まれる未燃成分が除去される。
ここで、排気ガスを効率よく浄化するためには、2次空気による浄化および触媒装置による浄化を適切に組み合わせなければならない。すなわち、排気通路内の空燃比がリーンになるように排気通路に2次空気を供給した場合、排気ガス中の未燃成分(HCおよびCO)を効率よく除去することができるが、触媒装置による窒素酸化物(NOx)の浄化効率が低下する。また、排気通路内の空燃比が理論空燃比になるように排気通路に2次空気を供給した場合、触媒装置による排気ガスの浄化効率は向上するが、2次空気による未燃成分の除去量が減少する。
そこで、この2次空気供給システムにおいては、判定部により判定されたエンジンの状態に基づいて、経路切替手段により第1および第2の経路がそれぞれ選択的に連通状態または遮断状態に切り替えられる。
この場合、エンジンの状態が2次空気による未燃成分の除去量を増加させるべき状態である場合には、第1および第2の経路を連通状態にすることにより2次空気の供給量を増加させることができる。それにより、排気ガス中の未燃成分の酸化反応が十分に促進される。その結果、排気ガス中の未燃成分が効率よく除去される。
また、エンジンの状態が触媒装置による排気ガスの浄化効率を向上させるべき状態である場合には、第1および第2の経路のうち少なくとも一方を遮断状態にすることにより2次空気の供給量を減少させることができる。それにより、排気通路内の空燃比が理論空燃比に近づくので、触媒装置による排気ガスの浄化効率が向上する。
このように、この2次空気供給システムによれば、判定部により判定されるエンジンの状態に基づいて排気通路に供給される2次空気の量を適切に調整することができる。それにより、2次空気による排気ガスの浄化および触媒装置による排気ガスの浄化を適切に組み合わせることができる。その結果、排気ガスの浄化効率を効果的に向上させることが可能になる。
(2)エンジンの状態は、エンジンの燃焼室から排出される窒素酸化物の量に基づいて予め設定される第1および第2の状態を含み、第1の状態における窒素酸化物の量は第2の状態における窒素酸化物の量よりも少なく、経路切替手段は、判定部によりエンジンの状態が第1の状態であると判定された場合に第1および第2の経路を連通状態にし、判定部によりエンジンの状態が第2の状態であると判定された場合に第1および第2の経路のいずれか一方を連通状態にしてもよい。
この2次空気供給システムによれば、エンジンの状態が第1の状態である場合すなわち燃焼室から排出される窒素酸化物の量が少ない場合には、経路切替手段により第1および第2の経路が連通状態にされる。この場合、排気通路に十分な量の2次空気が供給されるので、排気ガスに含まれる未燃成分を効率よく除去することができる。また、排気ガス中に含まれる窒素酸化物の量が少ないので、触媒装置の浄化効率が低下しても、窒素酸化物が外部に排出されることを十分に防止することができる。
また、エンジンの状態が第2の状態である場合すなわち燃焼室から排出される窒素酸化物の量が多い場合には、経路切替手段により第1および第2の経路のいずれか一方が連通状態にされる。この場合、排気通路に供給される2次空気の量が減少し、排気通路内の空燃比が理論空燃比に近づく。それにより、触媒装置の浄化効率が向上するので、排気ガスに含まれる窒素酸化物を確実に除去することができる。
以上の結果、排気ガスの浄化効率を十分に向上させることが可能になる。
(3)2次空気供給システムは、エンジンの吸気量を調整するスロットルバルブをさらに備え、判定部は、エンジンの回転速度およびスロットルバルブの開度に基づいて第1および第2の状態を判定してもよい。
この場合、エンジンの回転速度およびスロットルバルブの開度に基づいて第1および第2の状態を容易に判定することができる。それにより、排気ガスの浄化効率を容易に向上させることができる。
(4)2次空気供給システムは、エンジンの回転速度、スロットルバルブの開度、第1の状態および第2の状態の関係を示す情報を記憶する記憶部をさらに備えてもよい。
この場合、記憶部に記憶される情報に基づいて、第1および第2の状態を確実に判定することができる。それにより、排気ガスの浄化効率を確実に向上させることができる。
(5)判定部は、エンジンの回転速度およびエンジンの吸気ポート内の圧力に基づいて第1および第2の状態を判定してもよい。この場合、第1および第2の状態を容易に判定することができる。それにより、排気ガスの浄化効率を容易に向上させることができる。
(6)2次空気供給システムは、エンジンの燃焼室から排出される窒素酸化物の量を検出する第1の検出器をさらに備え、判定部は、第1の検出器により検出された窒素酸化物の量に基づいて第1および第2の状態を判定してもよい。
この場合、第1の検出器の検出結果に基づいて、第1および第2の状態を確実に判定することができる。それにより、排気ガスの浄化効率を確実に向上させることができる。
(7)エンジンの状態は、エンジンにかかる負荷に基づいて予め設定される第3の状態をさらに含み、第3の状態における負荷は第1および第2の状態における負荷よりも高く、経路切替手段は、判定部によりエンジンの状態が第3の状態であると判定された場合に第1および第2の経路を遮断状態にしてもよい。
エンジンの状態が高負荷状態である場合には、排気ガスの温度が上昇する。そこで、この2次空気供給システムでは、エンジンの状態が第3の状態すなわち高負荷状態である場合には、経路切替手段により第1および第2の経路が遮断状態にされる。それにより、排気通路への2次空気の供給が遮断されるので、排気ガス中の未燃成分の酸化が抑制される。
この場合、未燃成分の酸化反応による排気ガスの温度上昇が防止されるので、排気ガスの温度が過剰に上昇することが防止される。それにより、エンジンが高負荷状態になった場合にも、触媒装置の温度が過剰に上昇することが防止される。その結果、触媒装置の浄化効率の低下および触媒装置の劣化が防止される。
(8)2次空気供給システムは、エンジンの燃焼室内の空燃比が所定の値になるようにエンジンに燃料を供給する燃料供給装置と、排気通路内の酸素濃度を検出する第2の検出器とをさらに備え、燃料供給装置は、判定部によりエンジンが第2の状態であると判定された場合に、第2の検出器により検出された酸素濃度に基づいて排気通路内の空燃比が略理論空燃比になるようにエンジンへの燃料供給量を補正してもよい。
この2次空気供給システムでは、エンジンの状態が第2の状態である場合には、第2の検出器により検出された酸素濃度に基づいてエンジンへの燃料供給量が補正される。それにより、排気通路内の空燃比が略理論空燃比に設定されるので、触媒装置の浄化効率が確実に向上する。
(9)経路切替手段は、判定部によりエンジンの状態が第2の状態であると判定された場合に、燃料供給装置の補正量が小さくなるように第1および第2の経路のうちのいずれか一方を連通状態にしてもよい。
この場合、燃料供給装置による燃料供給量の補正量を小さくすることができるので、エンジンに供給される燃料の増減を小さくすることができる。それにより、エンジンの出力の安定、車両のドライバビリティの向上および燃費の向上が可能になる。
(10)第1および第2の経路のうち少なくとも一方はエンジンの燃焼室から50mm以内の位置において排気通路に接続されてもよい。
この場合、第1および第2の経路の少なくとも一方が燃焼室の近傍に配置されるので、第1または第2の経路から排気通路に供給される2次空気の一部を燃焼室内に流入させることができる。それにより、燃焼室内における混合気の燃焼を安定させることができるとともに、エンジンの出力を安定させることができる。
(11)排気通路内の空燃比は、第1および第2の経路により供給される2次空気により15以上に設定されてもよい。
この場合、第1および第2の経路が連通状態にされることにより、排気通路内の空燃比が15以上に設定される。それにより、排気ガス中の未燃成分の酸化反応が確実に促進される。その結果、排気ガス中の未燃成分をより確実に除去することができる。
(12)第2の発明に係る車両は、エンジンと、駆動輪と、エンジンにより発生された動力を駆動輪に伝達する伝達機構と、エンジンから排出される排気ガスが流通する排気通路と、排気通路に設けられエンジンから排出される排気ガスを浄化する触媒装置と、第1の発明に係る2次空気供給システムとを備えたものである。
この車両においては、エンジンにより発生された動力が伝達機構を介して駆動輪に伝達される。それにより、車両が走行する。また、エンジンから排出される排気ガスは、排気通路内に設けられる触媒装置により浄化される。
また、この車両には、第1の発明に係る2次空気供給システムが設けられている。したがって、エンジンの状態に応じた適切な量の2次空気が排気通路に供給される。それにより、2次空気による排気ガスの浄化および触媒装置による排気ガスの浄化を適切に組み合わせることができる。その結果、排気ガスの浄化効率を効果的に向上させることが可能になる。
本発明によれば、エンジンの状態に応じた適切な量の2次空気が排気通路に供給される。それにより、2次空気による排気ガスの浄化および触媒装置による排気ガスの浄化を適切に組み合わせることができる。その結果、排気ガスの浄化効率を効果的に向上させることが可能になる。
以下、本発明の実施の形態に係る2次空気供給システムおよびそれを備えた車両について図面を用いて説明する。なお、以下の説明においては、車両の一例として自動二輪車について説明する。
(A)第1の実施の形態
(1)自動二輪車の構成
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る2次空気供給システムを備えた自動二輪車を示す外観側面図である。
図1に示すように、自動二輪車100はメインフレーム1を備える。メインフレーム1の前端部には、ヘッドパイプ2が設けられる。ヘッドパイプ2にフロントフォーク3が回動可能に設けられる。フロントフォーク3の下端に前輪4が回転可能に支持される。ヘッドパイプ2の上端には、ハンドル5が取り付けられる。
メインフレーム1の前方および側方を覆うようにカウル6が設けられる。メインフレーム1の中央部には、エンジン7が設けられる。エンジン7の上方には、エアクリーナボックス8が設けられる。エアクリーナボックス8とエンジン7の吸気ポート9とを接続するように、スロットルボディ10が設けられる。
自動二輪車100の前部には、エアクリーナボックス8の内部と外部とを連通させる吸気通路11がカウル6に覆われるように設けられる。吸気通路11の一端は、カウル6の前面において開口している。それにより、外気が吸気通路11、エアクリーナボックス8、スロットルボディ10および吸気ポート9を介してエンジン7内に吸入される。
エンジン7の排気ポート12には、排気管13の一端が接続される。排気管13には、エンジン7から排出される排気ガスを浄化するための触媒装置13aが介挿される。触媒装置13aは、例えば、三元触媒からなる。排気管13の他端には、マフラ装置14が接続される。エンジン7の排気ガスは、排気ポート12、排気管13およびマフラ装置14を介して外部に排出される。
エンジン7の上部には、シート15が設けられる。シート15の下部には、自動二輪車100の各部の動作を制御するECU(Electronic Control Unit;電子制御ユニット)16が設けられる。ECU16の詳細は後述する。
エンジン7の後方に延びるように、メインフレーム1にリアアーム17が接続される。リアアーム17は、後輪18および後輪ドリブンスプロケット19を回転可能に保持する。エンジン7のクランクシャフト71の回転力は、変速機(図示せず)およびチェーン20を介して後輪ドリブンスプロケット19に伝達される。それにより、後輪18が回転する。
メインフレーム1の中央部に、第1の空気供給管72および第2の空気供給管73が設けられる。第1の空気供給管72の一端は、排気ポート12に接続され、他端は、エアクリーナボックス8に接続される。同様に、第2の空気供給管73の一端は、排気ポート12に接続され、他端は、エアクリーナボックス8に接続される。第1および第2の空気供給管72,73の詳細は後述する。
(2)2次空気供給システムの構成
図2および図3は、本実施の形態に係る2次空気供給システムを示す概略図である。なお、図2にはエンジン7の縦断面図が示され、図3にはエンジン7の上面図が示されている。
図2および図3に示すように、本実施の形態に係る2次空気供給システム1000は、エンジン7、ECU16、アクセル開度センサ30、酸素センサ31、エンジンスピードセンサ32、スロットルセンサ33、第1遮断弁34、第2遮断弁35、スロットルバルブ81およびインジェクタ82を含む。
図2に示すように、エンジン7は、シリンダ74およびシリンダヘッド75を有する。シリンダ74内には、ピストン76が上下動可能に設けられる。ピストン76は、コンロッド77およびクランク(図示せず)を介してクランクシャフト71に連結される。
シリンダヘッド75内には、混合気を燃焼させるための燃焼室751が形成される。また、シリンダヘッド75には、燃焼室751とシリンダヘッド75の外部とを連通させるように吸気ポート9および排気ポート12が形成される。
吸気ポート9の下流側の開口端9aに吸気弁77が設けられ、排気ポート12の上流側の開口端12aに排気弁78が設けられる。シリンダヘッド75内には、吸気弁77を駆動するための吸気弁駆動装置79および排気弁78を駆動するための排気弁駆動装置80が設けられる。なお、図2には、吸気弁駆動装置79の1つのカムおよび排気弁駆動装置80の1つのカムがそれぞれ示されている。スロットルバルブ81およびインジェクタ82は、スロットルボディ10に設けられる。
図3に示すように、エンジン7は4つのシリンダ74を有する。吸気ポート9、排気ポート12、スロットルバルブ81およびインジェクタ82(図2参照)はシリンダ74ごとに設けられる。各吸気ポート9のシリンダ74側は2つの通路に分岐している。同様に、各排気ポート12のシリンダ74側は2つの通路に分岐している。したがって、各吸気ポート9はそれぞれ2つの開口端9aを有し、各排気ポート12はそれぞれ2つの開口端12aを有する。また、図2の吸気弁77および排気弁78は、シリンダ74ごとに2つずつ設けられる。
図3に示すように、排気管13の上流側は4つの通路131〜134に分岐している。通路131〜134は、各排気ポート12にそれぞれ接続される。第1の空気供給管72および第2の空気供給管73の一端は、エアクリーナボックス8にそれぞれ接続される。第1の空気供給管72の他端側は、4つの通路721〜724に分岐している。同様に、第2の空気供給管73の他端側は、4つの通路731〜734に分岐している。
通路721〜724は、各排気ポート12の一方の開口端12aの近傍にそれぞれ接続され、通路731〜734は、各排気ポート12の排気管13側にそれぞれ接続される。なお、通路721〜724と排気ポート12との接続部は、開口端12aから50mm以内の位置に設けられることが好ましい。また、通路731〜734と排気ポート12との接続部は、通路721〜724と排気ポート12との接続部から50mm以上離間する位置に設けられることが好ましい。
本実施の形態においては、エアクリーナボックス8内の空気が第1の空気供給管72および第2の空気供給管73を介して排気ポート12内に供給される。なお、以下の説明においては、エアクリーナボックス8内から排気ポート12内に供給される空気を2次空気と称する。
通路721〜724には、逆止弁36がそれぞれ設けられ、通路731〜734には、逆止弁37がそれぞれ設けられている。これにより、排気ポート12からエアクリーナボックス8への排気ガスの逆流が防止される。また、第1の空気供給管72の通路721〜724より上流側に第1遮断弁34が設けられ、第2の空気供給管73の通路731〜734より上流側に第2遮断弁35が設けられる。
アクセル開度センサ30(図2)は、スロットルボディ10のスロットルバルブ81に近接する位置に設けられ、運転者によるアクセルグリップ(図示せず)の操作量(以下、アクセル開度と称する。)を検出する。酸素センサ31は、排気管13に設けられ、排気管13内の酸素濃度を検出する。なお、図3に示すように、酸素センサ31は、通路131〜134と触媒装置13aとの間に設けられる。
エンジンスピードセンサ32(図2および図3)は、エンジン7(クランクシャフト71)の回転速度(以下、エンジンスピードと称する。)を検出する。スロットルセンサ33は、スロットルバルブ81の開度(以下、スロットル開度と称する。)を検出する。
ECU16は、I/F(インターフェース)161、CPU(中央演算処理装置)162、ROM(リードオンリメモリ)163およびRAM(ランダムアクセスメモリ)164を含む。
アクセル開度センサ30(図2)により検出されたアクセル開度、酸素センサ31により検出された酸素濃度、エンジンスピードセンサ32により検出されたエンジンスピード、およびスロットルセンサ33により検出されたスロットル開度は、I/F161を介してCPU162に与えられる。ROM163には、CPU162の制御プログラムが記憶される。RAM164には、2次空気供給システム1000に関する種々のデータが記憶される。また、RAM164は、CPU162の作業領域として機能する。
CPU162は、アクセル開度センサ30の検出値に基づいてスロットルバルブ81の開閉動作を制御する。なお、本実施の形態においては、アクセル開度とスロットル開度との関係を示すデータがRAM164に記憶されている。CPU162は、アクセル開度センサ30の検出値およびRAM164に記憶されているデータに基づいてスロットルバルブ81を制御する。
また、本実施の形態においては、アクセルグリップ(図示せず)とスロットルバルブ81とが機械的に連結されている。この場合、例えば、スロットルバルブ81の開閉動作を機械的に規制することができるので、アクセルグリップの操作量に応じたスロットル開度の上限値を設定することができる。
また、CPU162は、インジェクタ82を制御することにより、燃焼室751内の混合気の空燃比を調整する。本実施の形態においては、CPU162により燃焼室751内の混合気の空燃比が例えばリッチ側に設定される。
また、CPU162は、エンジンスピードセンサ32およびスロットルセンサ33の検出値に基づいて第1遮断弁34および第2遮断弁35の開閉動作を制御する。それにより、エアクリーナボックス8から排気ポート12へ供給される2次空気の量が調整される。
なお、本実施の形態においては、エンジンスピード、スロットル開度、第1遮断弁34の開閉状態、および第2遮断弁35の開閉状態の関係を示す情報がRAM164に記憶されている。CPU162は、エンジンスピードセンサ32の検出値、スロットルセンサ33の検出値およびRAM164に記憶されている情報に基づいて第1遮断弁34および第2遮断弁35を制御する。また、CPU162は、酸素センサ31の検出値に基づいて、インジェクタ82の燃料噴射量を補正する。CPU162の制御動作の詳細は後述する。
(3)排気ポートへの2次空気の供給量
図4は、一般的なエンジンの排気ガスに含まれるHC(炭化水素)、NOx(窒素酸化物)、CO(一酸化炭素)、およびO(酸素)の量(含有率)の一例を示す図である。なお、図4において、縦軸は排気ガス中のHC、NOx、CO、およびOの量を示し、横軸はエンジンの燃焼室内の空燃比(A/F)を示す。また、図4において、“△”はHCの量を示し、“◇”はNOxの量を示し、“○”はCOの量を示し、“●”はOの量を示す。
一般に、自動四輪車では、エンジンの燃焼室内の空燃比が理論空燃比(A/F≒14.7)になるように燃料量が制御される。この場合、図4に示すように、排気ガス中のHCおよびCOの量はNOxの量に比べて少なくなる傾向がある。
一方、自動二輪車においては、エンジンの出力を大きくするとともに良好なドライバビリティを得るために、燃焼室内の混合気の空燃比がリッチ側に設定される場合がある。この場合、図4に示すように、排気ガス中のNOxの量は減少するが、HCおよびCOの量が増加する。したがって、自動二輪車の排気ガスを効率よく浄化するためには、排気ガス中のHCおよびCOを効率よく除去することが重要である。
そこで、本実施の形態に係る自動二輪車100においては、エアクリーナボックス8から排気ポート12内に2次空気が供給される。この2次空気により排気ガス中のHCおよびCOの酸化が促進される。それにより、HCおよびCOが効率よく除去される。以下、本発明者らが見出した2次空気による排気ガスの浄化特性について説明する。
図5は、2次空気によるTHC(全炭化水素)およびCOの浄化特性を示す図である。図5において縦軸は、排気ガスに含まれるTHCおよびCOの量を示し、横軸は排気ポート12内に供給される2次空気量を示す。なお、2次空気量の“a”は排気ガスの空燃比が理論空燃比(A/F≒14.7)になる2次空気量を示し、“b”は排気ガスの空燃比が17になる2次空気量を示す。また、図5において一点鎖線はCOの量を示し、実線はTHCの量を示す。なお、図5は、燃焼室751(図2)内の混合気の空燃比が13に設定されている場合の浄化特性を示す。
図5に示すように、排気ガスに含まれるTHCおよびCOの量は、排気ポート12内に供給される2次空気量の増加に従って減少し、排気ガスの空燃比が約17以上になることにより最小となる。このように、排気ポート12内に十分に2次空気を供給することによりCOおよびTHCを効率よく除去することができる。特に、排気ガスの空燃比を約17に設定することによりCOおよびTHCを確実に除去できることが分かる。
しかしながら、排気ガスの空燃比を常に17に設定した場合、触媒装置13aに流入する酸素量が増加し、触媒装置13aによる排気ガスの浄化効率が低下する。そこで、本発明者らは、種々のシミュレーションおよび実験等に基づいて、排気ポート12内への2次空気の供給量をエンジン7の状態に応じて決定した。それにより、エンジン7(図1)の排気ガスを効率よく浄化しつつ、エンジン7の燃焼効率(出力)を向上させることを可能にした。以下、種々のシミュレーションおよび実験等に基づいて本発明者らが見出した2次空気の適切な供給量について詳細に説明する。
図6〜図8は、NEDC(New European Driving Cycle)モードに基づく試験結果を示す図である。図6は排気ガス中のNOxの検出結果を示し、図7は排気ガス中のHCの検出結果を示し、図8は排気ガス中のCOの検出結果を示す。図6〜図8において、縦軸はスロットル開度を示し、横軸はエンジンスピードを示す。なお、図6〜図8においては、NOx、HCおよびCOの検出結果が“○”で示される。図6〜図8に示される“○”の大きさは、各成分の検出量に比例する。したがって、例えば、図6において“○”の直径が大きくなる条件では、NOxの検出量が多くなる。
図6に示すように、エンジン7が高速かつ高負荷の状態である場合には、エンジン7から排出されるNOxの量が多くなる。また、図7に示すように、エンジン7が低速または低負荷の状態である場合には、エンジン7から排出されるHCの量が多くなる。また、図8に示すように、エンジン7から排出されるCOの量は大きく変化しない。本発明者らは、これら図6〜図8に示される関係に基づいて、エンジン7の状態に応じた2次空気の供給量を決定した。以下、詳細に説明する。
図9は、エンジンスピード、スロットル開度、第1遮断弁34および第2遮断弁35の関係を示す図である。図9において、“0”は、第1遮断弁34および第2遮断弁35がともに開かれることを示し、“1”は、第1遮断弁34が開かれかつ第2遮断弁35が閉じられることを示し、“2”は、第1遮断弁34が閉じられかつ第2遮断弁35が開かれることを示し、“3”は、第1遮断弁34および第2遮断弁35がともに閉じられることを示す。以下、図9に示される関係を選択情報と称する。
なお、図9に示す選択情報は、RAM164(またはROM163)(図2)に記憶される。CPU162は、図9に示す選択情報に基づいて第1遮断弁34および第2遮断弁35を制御する。なお、図9においては、1600rpm、1800rpm、・・・、8000rpmおよび8500rpm、ならびに0.49deg、0.98deg、・・・、11.96degおよび14.04degに対応する選択情報が示されているが、実際には、RAM164(またはROM163)には、任意のエンジンスピードおよび任意のスロットル開度に対応する選択情報が記憶されている。例えば、エンジンスピードが1700rpmでスロットル開度が0.55degの場合には第1遮断弁34および第2遮断弁35がともに開かれることを示すデータが選択情報に含まれている。
図6および図9に示すように、エンジン7から排出されるNOxの量が少ない領域においては、CPU162の制御により、第1遮断弁34および第2遮断弁35がともに開かれる。それにより、第1の空気供給管72および第2の空気供給管73から排気ポート12内へ2次空気が流入する。
この場合、排気ポート12および排気管13内の排気ガスの空燃比が理論空燃比よりもリーンになる。それにより、排気ガス中のHCおよびCOの酸化が促進され、HCおよびCOが効率よく除去される。また、エンジン7から排出されるNOxの量が十分に少ないので、NOxが排気管13から外部に排出されることを防止することができる。以上の結果、排気ガスを効率よく浄化することができる。
また、HCおよびCOの酸化が促進されることにより、排気ガスの温度が上昇する。それにより、触媒装置13aの温度を上昇させることができる。したがって、触媒装置13aの温度が低い場合(例えば、エンジン7の始動時)にも、触媒装置13aを短時間で活性化させることができる。それにより、排気ガスを確実に浄化することができる。
なお、本実施の形態においては、第1の空気供給管72および第2の空気供給管73から排気ポート12内に流入する2次空気により、排気ガスの空燃比が約17になるように、第1の空気供給管72および第2の空気供給管73の寸法等が設定される。
また、図6および図9に示すように、エンジン7から排出されるNOxの量が多くなる領域においては、CPU162の制御により、第1遮断弁34および第2遮断弁35のうち少なくとも1つが閉じられる。それにより排気ポート12内に供給される2次空気の量が減少する。
詳細には、エンジン7が高負荷となる領域では、CPU162により第1遮断弁34および第2遮断弁35がともに閉じられる。それにより、排気ポート12内への2次空気の供給が停止される。
ここで、エンジン7が高負荷となる場合には、排気ガスの温度が高くなる。そこで、本実施の形態においては、排気ポート12内への2次空気の供給を停止することにより、排気ガス中のHCおよびCOの酸化を抑制する。それにより、HCおよびCOの酸化反応による排気ガスの温度上昇を防止することができる。その結果、触媒装置13aの温度が過剰に上昇することを防止することができ、触媒装置13aの浄化効率の低下および触媒装置13aの劣化を防止することができる。なお、本実施の形態においては、触媒装置13aの温度が約900℃以上にならないように、CPU162により第1遮断弁34および第2遮断弁35が閉じられる。
また、エンジン7が高負荷となる領域以外の領域では、CPU162により第1遮断弁34および第2遮断弁35のうち一方の弁が開かれるとともにインジェクタ82の燃料噴射量が調整される。それにより、排気ガスの空燃比が理論空燃比に設定される。その結果、触媒装置13aの浄化効率が最大となり、排気ガス中のNOx、HCおよびCOを効率よく除去することができる。
なお、本実施の形態においては、排気ガスの空燃比を理論空燃比にするために、エンジン7の状態に基づいて第1遮断弁34または第2遮断弁35が選択的に開かれる。以下、第1遮断弁34および第2遮断弁35の選択方法について説明する。
図10は、第1遮断弁34および第2遮断弁35の選択方法の一例を説明するための図である。図10において、縦軸は2次空気の量を示し、横軸はエンジンスピードを示す。また、一点鎖線は、第1の空気供給管72から排気ポート12内に流入する2次空気量を示し、二点鎖線は、第2の空気供給管73から排気ポート12内に流入する2次空気量を示す。また、点線は、燃焼室751(図2)内の混合気の空燃比を13にした状態で排気ポート12(排気管13)内の排気ガスの空燃比を理論空燃比にするために必要な2次空気量(以下、目標2次空気量と称する。)を示す。なお、図10に示す関係は、スロットル開度によって異なる。
図10に示す例では、エンジンスピードが約2000rpm〜約3300rpmの領域では、第1の空気供給管72から排気ポート12内に流入する2次空気量と目標2次空気量との差が、第2の空気供給管73から排気ポート12内に流入する2次空気量と目標2次空気量との差より小さい。そのため、エンジンスピードが2000rpm〜3300rpmの領域では、第1遮断弁34が開かれる。
一方、エンジンスピードが約3300rpm以上の領域では、第2の空気供給管73から排気ポート12内に流入する2次空気量と目標2次空気量との差が、第1の空気供給管72から排気ポート12内に流入する2次空気量と目標2次空気量との差より小さい。そのため、エンジンスピードが3300rpm以上の領域では、第2遮断弁35が開かれる。
以上のように、本実施の形態においては、第1遮断弁34および第2遮断弁35を選択的に開くことにより、排気ポート12内に供給される2次空気量を容易に目標2次空気量に近づけることができる。それにより、排気ガスを効率よく浄化することができる。
なお、本実施の形態においては、排気ガスの空燃比を理論空燃比に設定する場合、CPU162によってインジェクタ82の燃料噴射量が調整される。詳細には、CPU162は、酸素センサ31によって検出される酸素濃度に基づいて排気管13内の空燃比を算出する。そして、CPU162は、算出した空燃比と理論空燃比との差に基づいて、インジェクタ82の燃料噴射量を調整する。
ここで、本実施の形態においては、第1の空気供給管72または第2の空気供給管73から排気ポート12内に流入する2次空気量と目標2次空気量との差が小さくなるように第1遮断弁34および第2遮断弁35が選択的に開かれる。それにより、排気ガスの空燃比を容易に理論空燃比に近づけることができる。この場合、燃料噴射量の補正量を少なくすることができるので、エンジン7の出力を容易に安定させることができる。その結果、自動二輪車100の快適な走行が可能になる。
(4)CPUの制御動作
次に、2次空気量を調整する際のCPU162の制御動作について図面を用いて説明する。なお、以下の説明においては、第1遮断弁34および第2遮断弁35がともに開かれる場合(図9の選択情報が“0”の領域)のエンジン7(自動二輪車100)の状態をリーン状態と称する。また、第1遮断弁34のみが開かれる場合(図9の選択情報が“1”の領域)のエンジン7の状態を第1選択状態と称する。また、第2遮断弁35のみが開かれる場合(図9の選択情報が“2”の領域)のエンジン7の状態を第2選択状態と称する。また、第1遮断弁34および第2遮断弁35がともに閉じられる場合(図9の選択情報が“3”の領域)のエンジン7の状態を第3選択状態と称する。
図11は、CPU162の制御動作を示すフローチャートである。
図11に示すように、CPU162は、エンジンスピードセンサ32(図2)およびスロットルセンサ33(図2)からエンジンスピードおよびスロットル開度を取得する(ステップS1)。
次に、CPU162は、ステップS1において取得したエンジンスピードおよびスロットル開度ならびにRAM164に記憶される選択情報(図9参照)に基づいて、現在のエンジン7の状態がリーン状態であるか否かを判別する(ステップS2)。エンジン7がリーン状態である場合、CPU162は、第1遮断弁34および第2遮断弁35を開く(ステップS3)。その後、CPU162はステップS1の処理に戻る。
ステップS2においてエンジン7がリーン状態ではない場合、CPU162は、ステップS1において取得したエンジンスピードおよびスロットル開度ならびにRAM164に記憶される選択情報に基づいて、現在のエンジン7の状態が第1選択状態であるか否かを判別する(ステップS4)。エンジン7が第1選択状態である場合、CPU162は、第1遮断弁34を開きかつ第2遮断弁35を閉じる(ステップS5)。
次に、CPU162は、酸素センサ31(図2)により検出される酸素濃度に基づいて排気ガスの空燃比を算出する(ステップS6)。次に、CPU162は、ステップS6で算出した排気ガスの空燃比が理論空燃比であるか否かを判別する(ステップS7)。排気ガスの空燃比が理論空燃比である場合、CPU162は、インジェクタ82の燃料噴射量を調整することなくステップS1の処理に戻る。なお、ステップS7においては、排気ガスの空燃比が理論空燃比を含む所定の範囲内(例えば、A/F=14.2〜14.9)の値である場合に、空燃比が理論空燃比であると判別される。
ステップS7において排気ガスの空燃比が理論空燃比でない場合、CPU162は、インジェクタ82の燃料噴射量を調整する(ステップS8)。その後、CPU162はステップS7の処理に戻る。CPU162は、ステップS7において排気ガスの空燃比が理論空燃比であると判別されるまで、ステップS6〜ステップS8の処理を繰り返す。
ステップS4においてエンジン7が第1選択状態ではない場合、CPU162は、ステップS1において取得したエンジンスピードおよびスロットル開度ならびにRAM164に記憶される選択情報に基づいて、現在のエンジン7の状態が第2選択状態であるか否かを判別する(ステップS9)。エンジン7が第2選択状態である場合、CPU162は、第1遮断弁34を閉じかつ第2遮断弁35を開く(ステップS10)。その後、ステップS6の処理に進む。
ステップS9においてエンジン7が第2選択状態ではない場合、CPU162は、現在のエンジン7の状態が第3選択状態であると判別し、第1遮断弁34および第2遮断弁35を閉じる(ステップS11)。その後、CPU162はステップS1に戻る。
(5)本実施の形態の効果
以上のように、本実施の形態においては、エンジン7の状態に応じて排気ポート12(排気管13)内に供給される2次空気の量が調整される。詳細には、エンジン7から排出されるNOxの量が少ない場合には、排気ガスの空燃比がリーンになるように排気ポート12内に2次空気が供給される。それにより、排気ガス中の未燃成分(HCおよびCO)を効率よく除去することができる。
また、2次空気により排気ガスの未燃成分を除去することができるので、触媒装置13aの触媒容積を低減することができる。その結果、自動二輪車100の製造コストを低減することができる。
なお、リーン状態においては、排気ポート12内の排気ガスの空燃比は約15以上に設定されることが好ましい。
また、エンジン7から排出されるNOxの量が多い場合には、排気ガスの空燃比が理論空燃比になるように排気ポート12内に供給される2次空気の量が調整される。それにより、触媒装置13aによる排気ガスの浄化効率を向上させることができる。
また、エンジン7が高負荷となる場合には、排気ポート12内への2次空気の供給が停止される。それにより、未燃成分の酸化反応による排気ガスの温度上昇を防止することができる。その結果、触媒装置13aの過剰な温度上昇を防止することができるので、触媒装置13aの信頼性を向上させることができる。
また、本実施の形態においては、第1遮断弁34および第2遮断弁35を選択的に開くことにより、排気ポート12(排気管13)内に供給される2次空気量を容易に目標2次空気量に近づけることができる。この場合、排気ガスの空燃比を理論空燃比にするために必要となる燃料噴射量の補正量を低減することができる。それにより、エンジン7の出力の安定、自動二輪車100のドライバビリティの向上および燃費の向上が可能になる。
また、内部EGR(Internal Exhaust Gas Recirculation)量が多くなる条件下、すなわちエンジン7が低速および低負荷となる場合には、通路721〜724から2次空気が供給される。この場合、通路721〜724は開口端12aの近傍に接続されているので、2次空気を燃焼室751内へ流入させることができる。それにより、燃焼室751内における混合気の燃焼を安定させることができる。なお、燃焼室751内への2次空気の流入を防止したい場合には、第1遮断弁34を閉じて第2遮断弁35を開けばよい。
また、所定の条件下では第1遮断弁34が閉じられるとともに第2遮断弁35が開かれる。この場合、排気ガス中の未燃成分の酸化反応を促進させつつ燃焼室751近傍の排気ガスの温度上昇を防止することができる。それにより、排気ガスを十分に浄化しつつ、排気ガスからシリンダヘッド75への熱移動を防止することができる。その結果、シリンダヘッド75の温度上昇を防止することができるので、シリンダヘッド75の劣化を防止することができる。
また、本実施の形態においては、第2の空気供給管73はシリンダヘッド75内の前方側に配置されている。この場合、第2の空気供給管73の熱および第2の空気供給管73内の排気ガスの熱をシリンダヘッド75の前面から効率よく放出することができる。それにより、第2の空気供給管73およびシリンダヘッド75の温度上昇を防止することができる。その結果、第2の空気供給管73およびシリンダヘッド75の劣化を確実に防止することができる。
(6)変形例
上記実施の形態では、酸素センサ31の検出値に基づいてCPU162により排気ガスの空燃比が算出されるが、インジェクタ82の燃料噴射量および燃焼室751内への吸入空気量に基づいて排気ガスの空燃比が算出されてもよい。なお、燃焼室751内への吸入空気量は、吸気ポート9に吸気圧センサを設けることにより検出することができる。
また、上記実施の形態においては、エンジンスピードおよびスロットル開度に基づいてエンジン7の状態が判別されているが、エンジン7の状態の判別方法は上記の例に限定されない。例えば、吸気ポート9内に圧力センサを設け、その圧力センサにより検出される吸気ポート9内の圧力(負圧)およびエンジンスピードに基づいてCPU162がエンジン7の状態を判別してもよい。
また、例えば、排気ポート12または排気管13にNOxセンサを設け、そのNOxセンサにより検出されるNOxの量に基づいてCPU162がエンジン7の状態を判別してもよい。また、例えば、排気ポート12の開口端12a近傍に温度センサを設け、その温度センサにより検出される排気ガスの温度に基づいてCPU162がエンジン7の状態を判別してもよい。
また、上記実施の形態においては、第1の空気供給管72および第2の空気供給管73が排気ポート12に接続されているが、第1の空気供給管72および第2の空気供給管73の一方または両方が排気管13に接続されてもよい。
また、上記実施の形態においては、スロットルバルブ81がCPU162により電気的に開閉されているが、スロットルバルブ81が機械的に開閉されてもよい。
また、上記実施の形態においては、排気管13に1つの酸素センサ31が設けられる場合について説明したが、シリンダ74ごとに酸素センサ31が設けられてもよい。例えば、各通路131〜134に酸素センサ31が設けられてもよい。
また、上記実施の形態においては、4気筒エンジンを備える2次空気供給システム1000について説明したが、エンジン7は4気筒エンジンに限定されず、2気筒エンジン、6気筒エンジン、8気筒エンジン等であってもよい。また、エンジン7が単気筒エンジンであってもよい。
また、上記実施の形態においては、インジェクタ82の燃料噴射量を調整することにより排気ガスの空燃比を補正しているが、スロットル開度の調整またはスロットル開度および燃料噴射量の調整により排気ガスの空燃比を補正してもよい。
また、上記実施の形態においては、2次空気の供給源としてエアクリーナボックス8を用いているが、2次空気の供給源はエアクリーナボックス8に限定されない。例えば、スロットルボディ10を2次空気の供給源として用いてもよい。
また、上記実施の形態においては、2次空気供給システム1000を自動二輪車100に設けた場合について説明したが、2次空気供給システム1000を三輪自動車または四輪自動車等の他の車両に設けてもよい。
なお、第1遮断弁34および第2遮断弁35の開閉動作には、ヒステリシス特性を持たせることが好ましい。この場合、第1遮断弁34および第2遮断弁35の不要な開閉動作を防止することができる。それにより、第1遮断弁34および第2遮断弁35の劣化が防止される。
また、排気ガスの空燃比がリッチ側(酸素不足)にならないように2次空気を供給してもよい。この場合、排気ガス中の未燃成分(HCおよびCO)が外部に排出されることを防止することができる。
また、第1の空気供給管72および第2の空気供給管73の寸法、ならびに逆止弁36,37の配置位置等は、排気ポート12内および排気管13内の排気ガスの空燃比および燃焼室751内の混合気の空燃比を所望の値に設定できるようにそれぞれ決定される。例えば、混合気の空燃比が13に設定された状態で第1遮断弁34および第2遮断弁35が開かれることにより排気ガスの空燃比が17になるように、上記の寸法等が決定される。
(B)第2の実施の形態
図12は、本発明の第2の実施の形態に係る2次空気供給システム1001を示す概略図である。
第2の実施の形態に係る2次空気供給システム1001が図3の2次空気供給システム1000と異なるのは以下の点である。
図12に示すように、本実施の形態においては、エアクリーナボックス8から排気ポート12への2次空気供給手段として、第1の共通管701、第1の空気供給管72および第2の空気供給管73が設けられる。
第1の共通管701の一端はエアクリーナボックス8に接続され、第1の共通管701の他端は第3遮断弁38に接続される。また、第1の空気供給管72および第2の空気供給管73の一端は第3遮断弁38に接続される。
本実施の形態においては、エアクリーナボックス8から第1の共通管701に流入する2次空気が、第1の空気供給管72および第2の空気供給管73の一方または両方を介して排気ポート12内に供給される。
図13は、第3遮断弁38の構造の一例を説明するための図である。なお、図13において(a)は、第1の共通管701から第1および第2の空気供給管72,73への2次空気の流入を遮断する場合の第3遮断弁38の状態を示す。また、(b)は、第1の共通管701から第1の空気供給管72への2次空気の流入を可能にするとともに第1の共通管701から第2の空気供給管73への2次空気の流入を遮断する場合の第3遮断弁38の状態を示す。また、(c)は、第1の共通管701から第1および第2の空気供給管72,73への2次空気の流入を可能にする場合の第3遮断弁38の状態を示す。
図13に示すように、第3遮断弁38は円筒部380、第1電磁コイル381、第2電磁コイル382、第3電磁コイル383、弁棒384、遮断板385およびコア386を有する。
第1の共通管701は、円筒部380の一端に接続され、第1の空気供給管72および第2の空気供給管73は、円筒部380の一端側の外周部に接続される。第1〜第3電磁コイル381〜383は、円筒部380の外周面に設けられる。
弁棒384は、円筒部380内に収容される。弁棒384の一端には、円板状の遮断板385が設けられる。遮断板385は、円筒部380の内周面に沿って摺動可能に設けられる。弁棒384の他端には、コア386が設けられる。
この第3遮断弁38においては、CPU162(図2)によって第1電磁コイル381〜第3電磁コイル383が選択的に通電されることにより電磁力が発生する。それにより、円筒部380内において、コア386が第1電磁コイル381の内方の位置(図13(a))、第2電磁コイル382の内方の位置(図13(b))、および第3電磁コイル383の内方の位置(図13(b))のいずれかの位置に移動する。
その結果、遮断板385が、第1の共通管701から第1および第2の空気供給管72,73への2次空気の流入を遮断する位置(図13(a))、第1の共通管701から第1の空気供給管72への2次空気の流入を可能にするとともに第1の共通管701から第2の空気供給管73への2次空気の流入を遮断する位置(図13(b))、および第1の共通管701から第1および第2の空気供給管72,73への2次空気の流入を可能にする位置(図13(c))のいずれかの位置に移動する。
以上のように、本実施の形態においては、第3遮断弁38によって排気ポート12内に供給される2次空気の量を調整することができる。この場合、2次空気の量を調整するために複数の弁を設ける必要がないので、2次空気供給システム1001の低コスト化が可能になる。
なお、第1の空気供給管72の円筒部380への接続部(以下、第1の接続部と称する。)および第2の空気供給管73の円筒部380への接続部(以下、第2の接続部と称する。)の位置は図13の例に限定されない。例えば、第1の接続部と第2の接続部とが図13とは逆の位置に設けられてもよい。
(C)第3の実施の形態
図14は、第3の実施の形態に係る2次空気供給システム1002を示す概略図である。
第3の実施の形態に係る2次空気供給システム1002が図3の2次空気供給システム1000と異なるのは以下の点である。
図14に示すように、本実施の形態においては、エアクリーナボックス8から排気ポート12への2次空気供給手段として、第1の空気供給管72、第2の空気供給管73および4つの第2の共通管702が設けられる。
通路721の一端および通路731の一端は共通の逆止弁391に接続され、通路722の一端および通路732の一端は共通の逆止弁391に接続され、通路723の一端および通路733の一端は共通の逆止弁391に接続され、通路724の一端および通路734の一端は共通の逆止弁391に接続される。
各逆止弁391には、第2の共通管702の一端がそれぞれ接続される。各第2の共通管702の他端は、それぞれ排気ポート12に接続される。
本実施の形態においては、エアクリーナボックス8から第1の空気供給管72および第2の空気供給管73に流入した2次空気は、逆止弁391で合流した後第2の共通管702を介して排気ポート12内に供給される。
この場合、排気ポート12内に2次空気を供給するために複数の供給管を排気ポート12に接続する必要がないので、2次空気供給システム1002の構成を簡略化することができる。
なお、第2の共通管702は排気ポート12に接続されてもよく、排気管13に接続されてもよい。また、第2の共通管702は、開口端12a近傍に接続されてもよく、開口端12aから離間する位置に接続されてもよい。
(D)第4の実施の形態
図15は、第4の実施の形態に係る2次空気供給システム1003を示す概略図である。
第4の実施の形態に係る2次空気供給システム1003が図12の2次空気供給システム1000と異なるのは以下の点である。
図15に示すように、本実施の形態においては、エアクリーナボックス8から排気ポート12への2次空気供給手段として、第1の共通管701、第1の空気供給管72、第2の空気供給管73および4つの第2の共通管702が設けられる。
通路721の一端および通路731の一端は共通の逆止弁391に接続され、通路722の一端および通路732の一端は共通の逆止弁391に接続され、通路723の一端および通路733の一端は共通の逆止弁391に接続され、通路724の一端および通路734の一端は共通の逆止弁391に接続される。
各逆止弁391には、第2の共通管702の一端がそれぞれ接続される。各第2の共通管702の他端は、それぞれ排気ポート12に接続される。
本実施の形態においては、第3遮断弁38によって排気ポート12内に供給される2次空気の量を調整することができる。この場合、2次空気の量を調整するために複数の弁を設ける必要がないので、2次空気供給システム1003の低コスト化が可能になる。
また、エアクリーナボックス8から第1の空気供給管72および第2の空気供給管73に流入した2次空気は、逆止弁391で合流した後第2の共通管702を介して排気ポート12内に供給される。
この場合、排気ポート12内に2次空気を供給するために複数の供給管を排気ポート12に接続する必要がないので、2次空気供給システム1003の構成を簡略化することができる。
(E)請求項の各構成要素と実施の形態の各要素との対応
以下、請求項の各構成要素と実施の形態の各要素との対応の例について説明するが、本発明は下記の例に限定されない。
上記実施の形態では、排気ポート12および排気管13が排気通路の例であり、エアクリーナボックス8またはスロットルボディ10が供給源の例であり、第1の空気供給管72および第2の空気供給管73が第1および第2の経路の例であり、CPU162が判定部の例であり、第1遮断弁34および第2遮断弁35または第3遮断弁38が経路切替手段の例であり、リーン状態が第1の状態の例であり、第1選択状態および第2選択状態が第2の状態の例であり、第3選択状態が第3の状態の例であり、ROM163またはRAM164が記憶部の例であり、NOxセンサが第1の検出器の例であり、インジェクタ82が燃料供給装置の例であり、酸素センサ31が第2の検出器の例であり、後輪18が駆動輪の例であり、後輪ドリブンスプロケット19およびチェーン20が伝達機構の例である。
請求項の各構成要素として、請求項に記載されている構成または機能を有する他の種々の要素を用いることもできる。
本発明は、自動二輪車、自動三輪車および自動四輪車等の種々の車両に有効に利用することができる。
第1の実施の形態に係る2次空気供給システムを備えた自動二輪車を示す外観側面図である。 2次空気供給システムを示す概略図である。 2次空気供給システムを示す概略図である。 排気ガスに含まれるHC、NOx、CO、およびOの量の一例を示す図である。 2次空気によるTHCおよびCOの浄化特性を示す図である。 NEDCモードに基づく試験結果を示す図である。 NEDCモードに基づく試験結果を示す図である。 NEDCモードに基づく試験結果を示す図である。 エンジンスピード、スロットル開度、第1遮断弁および第2遮断弁の関係を示す図である。 第1遮断弁および第2遮断弁の選択方法の一例を説明するための図である。 CPUの制御動作を示すフローチャートである。 第2の実施の形態に係る2次空気供給システムを示す概略図である。 第3遮断弁の構造の一例を説明するための図である。 第3の実施の形態に係る2次空気供給システムを示す概略図である。 第4の実施の形態に係る2次空気供給システムを示す概略図である。
符号の説明
7 エンジン
8 エアクリーナボックス
9 吸気ポート
10 スロットルボディ
12 排気ポート
13 排気管
13a 触媒装置
16 ECU
30 アクセル開度センサ
31 酸素センサ
32 エンジンスピードセンサ
33 スロットルセンサ
34 第1遮断弁
35 第2遮断弁
38 第3遮断弁
72 第1の空気供給管
73 第2の空気供給管
81 スロットルバルブ
82 インジェクタ
162 CPU
163 ROM
164 RAM
751 燃焼室
1000,1001,1002,1003 2次空気供給システム

Claims (12)

  1. エンジンの排気通路に2次空気を供給する2次空気供給システムであって、
    2次空気の供給源と、
    前記供給源から前記排気通路に2次空気を供給する第1および第2の経路と、
    前記エンジンの状態を判定する判定部と、
    前記判定部により判定された前記エンジンの状態に基づいて前記第1および第2の経路をそれぞれ選択的に連通状態または遮断状態に切り替える経路切替手段とを備えたことを特徴とする2次空気供給システム。
  2. 前記エンジンの状態は、前記エンジンの燃焼室から排出される窒素酸化物の量に基づいて予め設定される第1および第2の状態を含み、前記第1の状態における窒素酸化物の量は前記第2の状態における窒素酸化物の量よりも少なく、
    前記経路切替手段は、前記判定部により前記エンジンの状態が前記第1の状態であると判定された場合に前記第1および第2の経路を連通状態にし、前記判定部により前記エンジンの状態が前記第2の状態であると判定された場合に前記第1および第2の経路のいずれか一方を連通状態にすることを特徴とする請求項1記載の2次空気供給システム。
  3. 前記エンジンの吸気量を調整するスロットルバルブをさらに備え、
    前記判定部は、前記エンジンの回転速度および前記スロットルバルブの開度に基づいて前記第1および第2の状態を判定することを特徴とする請求項2記載の2次空気供給システム。
  4. 前記エンジンの回転速度、前記スロットルバルブの開度、前記第1の状態および前記第2の状態の関係を示す情報を記憶する記憶部をさらに備えることを特徴とする請求項3記載の2次空気供給システム。
  5. 前記判定部は、前記エンジンの回転速度および前記エンジンの吸気ポート内の圧力に基づいて前記第1および第2の状態を判定することを特徴とする請求項2記載の2次空気供給システム。
  6. 前記エンジンの燃焼室から排出される窒素酸化物の量を検出する第1の検出器をさらに備え、
    前記判定部は、前記第1の検出器により検出された窒素酸化物の量に基づいて前記第1および第2の状態を判定することを特徴とする請求項2記載の2次空気供給システム。
  7. 前記エンジンの状態は、前記エンジンにかかる負荷に基づいて予め設定される第3の状態をさらに含み、
    前記第3の状態における負荷は前記第1および第2の状態における負荷よりも高く、
    前記経路切替手段は、前記判定部により前記エンジンの状態が前記第3の状態であると判定された場合に前記第1および第2の経路を遮断状態にすることを特徴とする2〜6のいずれかに記載の2次空気供給システム。
  8. エンジンの燃焼室内の空燃比が所定の値になるように前記エンジンに燃料を供給する燃料供給装置と、
    前記排気通路内の酸素濃度を検出する第2の検出器とをさらに備え、
    前記燃料供給装置は、
    前記判定部により前記エンジンが第2の状態であると判定された場合に、前記第2の検出器により検出された酸素濃度に基づいて前記排気通路内の空燃比が略理論空燃比になるように前記エンジンへの燃料供給量を補正することを特徴とする請求項2〜7のいずれかに記載の2次空気供給システム。
  9. 前記経路切替手段は、前記判定部により前記エンジンの状態が第2の状態であると判定された場合に、前記燃料供給装置の前記補正量が小さくなるように前記第1および第2の経路のうちのいずれか一方を連通状態にすることを特徴とする請求項8記載の2次空気供給システム。
  10. 前記第1および第2の経路のうち少なくとも一方は前記エンジンの燃焼室から50mm以内の位置において前記排気通路に接続されることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の2次空気供給システム。
  11. 前記排気通路内の空燃比は、前記第1および前記第2の経路により供給される2次空気により15以上に設定されることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の2次空気供給システム。
  12. エンジンと、
    駆動輪と、
    前記エンジンにより発生された動力を前記駆動輪に伝達する伝達機構と、
    前記エンジンから排出される排気ガスが流通する排気通路と、
    前記排気通路に設けられ前記エンジンから排出される排気ガスを浄化する触媒装置と、
    前記排気通路に2次空気を供給する請求項1〜11のいずれかに記載の2次空気供給システムとを備えたことを特徴とする車両。
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