JPH05106431A - 触媒コンバータ用二次空気供給制御装置 - Google Patents
触媒コンバータ用二次空気供給制御装置Info
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- JPH05106431A JPH05106431A JP27105691A JP27105691A JPH05106431A JP H05106431 A JPH05106431 A JP H05106431A JP 27105691 A JP27105691 A JP 27105691A JP 27105691 A JP27105691 A JP 27105691A JP H05106431 A JPH05106431 A JP H05106431A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 排ガスに空気を加えて活性化していない触媒
コンバータに送り込むようにした二次空気導入システム
において、機関の運転状態に応じた浄化効率の高い触媒
コンバータ用二次空気供給制御装置を提供する。 【構成】 内燃機関11の排気通路23の途中に介装さ
れた触媒コンバータ25よりも上流側の排気通路23に
連通してこの排気通路23内に空気を供給し得る二次空
気供給手段と、内燃機関11の運転状態に基づいて排気
通路23内に対する空気の目標供給量を算出する空気供
給量演算手段17と、この空気供給量演算手段17によ
る算出結果に基づいて二次空気供給手段の作動を制御し
て排気通路23内に対する空気の供給量を調整する空気
供給量制御手段とを具えたものである。
コンバータに送り込むようにした二次空気導入システム
において、機関の運転状態に応じた浄化効率の高い触媒
コンバータ用二次空気供給制御装置を提供する。 【構成】 内燃機関11の排気通路23の途中に介装さ
れた触媒コンバータ25よりも上流側の排気通路23に
連通してこの排気通路23内に空気を供給し得る二次空
気供給手段と、内燃機関11の運転状態に基づいて排気
通路23内に対する空気の目標供給量を算出する空気供
給量演算手段17と、この空気供給量演算手段17によ
る算出結果に基づいて二次空気供給手段の作動を制御し
て排気通路23内に対する空気の供給量を調整する空気
供給量制御手段とを具えたものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、活性化していない状態
の触媒コンバータに対し、内燃機関から排出される燃焼
ガスに空気を加えて送り込むようにした二次空気供給制
御装置に関する。
の触媒コンバータに対し、内燃機関から排出される燃焼
ガスに空気を加えて送り込むようにした二次空気供給制
御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ガソリンや軽油等の化石燃料を使用する
内燃機関から排出される燃焼ガス(以下、これを排ガス
と呼称する)中には、炭化水素や窒素酸化物等の有害物
質が含まれていることが多く、この排ガスをそのまま大
気中に放出することは種々の点で問題がある。
内燃機関から排出される燃焼ガス(以下、これを排ガス
と呼称する)中には、炭化水素や窒素酸化物等の有害物
質が含まれていることが多く、この排ガスをそのまま大
気中に放出することは種々の点で問題がある。
【0003】このようなことから、炭化水素の燃焼によ
る浄化を促進させたり、窒素酸化物の還元を促進させる
ことにより、これらの有害物質を無害化する触媒コンバ
ータが開発され、実用に供されていることは周知の通り
である。つまり、この触媒コンバータを内燃機関の排ガ
ス通路の途中に組み込み、これら有害物質が触媒コンバ
ータを通過する間に無害化された状態となり、大気中に
放出されるようにしている。
る浄化を促進させたり、窒素酸化物の還元を促進させる
ことにより、これらの有害物質を無害化する触媒コンバ
ータが開発され、実用に供されていることは周知の通り
である。つまり、この触媒コンバータを内燃機関の排ガ
ス通路の途中に組み込み、これら有害物質が触媒コンバ
ータを通過する間に無害化された状態となり、大気中に
放出されるようにしている。
【0004】ところが、従来の触媒コンバータは、その
温度によって有害物質の酸化還元反応を促進させる触媒
能力に極端な相違があり、機関の冷態始動後の未活性な
状態では、炭化水素の浄化を充分促進させることができ
なかった。そこで、触媒コンバータが未活性な状態の場
合に、排気通路の途中から外気を導入してこれを排ガス
に加え、炭化水素の浄化を促進させるようにした二次空
気導入システムが開発されるに至っている。
温度によって有害物質の酸化還元反応を促進させる触媒
能力に極端な相違があり、機関の冷態始動後の未活性な
状態では、炭化水素の浄化を充分促進させることができ
なかった。そこで、触媒コンバータが未活性な状態の場
合に、排気通路の途中から外気を導入してこれを排ガス
に加え、炭化水素の浄化を促進させるようにした二次空
気導入システムが開発されるに至っている。
【0005】この二次空気導入システムは、触媒コンバ
ータが未活性な状態の場合に排気通路の途中から一定量
の外気を導入して排ガスと混合させ、排ガス中に含まれ
る炭化水素を外気中の酸素により燃焼させ易くすること
により、炭化水素の浄化を促進させるようにしたもので
ある。
ータが未活性な状態の場合に排気通路の途中から一定量
の外気を導入して排ガスと混合させ、排ガス中に含まれ
る炭化水素を外気中の酸素により燃焼させ易くすること
により、炭化水素の浄化を促進させるようにしたもので
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の二次空気導入シ
ステムの場合、機関の運転状態の変化に関係なく常に一
定量の外気を排ガスと混合させるようにしているため、
機関の冷態始動直後においては空気の過剰な供給に伴っ
て触媒コンバータの活性化を阻害してしまう虞がある。
逆に、この二次空気導入システムの作動終了間際におい
ては空気の供給が不充分となって炭化水素の浄化を効率
良く行うことができなくなる虞もある。
ステムの場合、機関の運転状態の変化に関係なく常に一
定量の外気を排ガスと混合させるようにしているため、
機関の冷態始動直後においては空気の過剰な供給に伴っ
て触媒コンバータの活性化を阻害してしまう虞がある。
逆に、この二次空気導入システムの作動終了間際におい
ては空気の供給が不充分となって炭化水素の浄化を効率
良く行うことができなくなる虞もある。
【0007】何れにしても、従来の二次空気導入システ
ムでは機関の運転状態に関係なく一定量の空気を排ガス
と混合するようにしているため、炭化水素の浄化効率が
必ずしも高いとは言えず、何らかの改善が望まれてい
た。
ムでは機関の運転状態に関係なく一定量の空気を排ガス
と混合するようにしているため、炭化水素の浄化効率が
必ずしも高いとは言えず、何らかの改善が望まれてい
た。
【0008】
【発明の目的】本発明は、活性化していない状態の触媒
コンバータに対し、機関からの排ガスに空気を加えて送
り込むようにした二次空気導入システムにおいて、機関
の運転状態に応じた浄化効率の高い触媒コンバータ用二
次空気供給制御装置を提供することを目的とする。
コンバータに対し、機関からの排ガスに空気を加えて送
り込むようにした二次空気導入システムにおいて、機関
の運転状態に応じた浄化効率の高い触媒コンバータ用二
次空気供給制御装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1番目の本発明による
触媒コンバータ用二次空気供給制御装置は、内燃機関の
排ガスの排気通路の途中に介装された触媒コンバータよ
りも上流側の前記排気通路に連通してこの排気通路内に
空気を供給し得る二次空気供給手段と、前記内燃機関の
運転状態に基づいて前記排気通路内に対する空気の目標
供給量を算出する空気供給量演算手段と、この空気供給
量演算手段による算出結果に基づいて前記二次空気供給
手段の作動を制御して前記排気通路内に対する空気の供
給量を調整する空気供給量制御手段とを具えたものであ
る。
触媒コンバータ用二次空気供給制御装置は、内燃機関の
排ガスの排気通路の途中に介装された触媒コンバータよ
りも上流側の前記排気通路に連通してこの排気通路内に
空気を供給し得る二次空気供給手段と、前記内燃機関の
運転状態に基づいて前記排気通路内に対する空気の目標
供給量を算出する空気供給量演算手段と、この空気供給
量演算手段による算出結果に基づいて前記二次空気供給
手段の作動を制御して前記排気通路内に対する空気の供
給量を調整する空気供給量制御手段とを具えたものであ
る。
【0010】第2番目の本発明による触媒コンバータ用
二次空気供給制御装置は、上述した第1番目の構成に加
え、二次空気供給手段によって供給された空気を含む排
ガスの空燃比を検出する空燃比センサと、この空燃比セ
ンサからの検出信号に基づいて空気供給量演算手段によ
り算出された空気の目標供給量を補正する空気供給量補
正手段とを具え、空気供給量制御手段はこの空気供給量
補正手段により補正された前記空気の目標供給量に基づ
いて二次空気供給手段の作動を制御して前記排気通路内
に対する空気の供給量を調整するようにしたものであ
る。
二次空気供給制御装置は、上述した第1番目の構成に加
え、二次空気供給手段によって供給された空気を含む排
ガスの空燃比を検出する空燃比センサと、この空燃比セ
ンサからの検出信号に基づいて空気供給量演算手段によ
り算出された空気の目標供給量を補正する空気供給量補
正手段とを具え、空気供給量制御手段はこの空気供給量
補正手段により補正された前記空気の目標供給量に基づ
いて二次空気供給手段の作動を制御して前記排気通路内
に対する空気の供給量を調整するようにしたものであ
る。
【0011】
【作用】空気供給量演算手段は内燃機関の運転状態に基
づいて排気通路内に対する空気の目標供給量を算出す
る。そして、空気供給量制御手段はこの空気供給量演算
手段による算出結果に基づき、排気通路内に空気を供給
する二次空気供給手段の作動を制御する。これにより、
排気通路内を流れる排ガス中の有害成分に対する空気の
供給量が過不足なく適切に調整され、排ガス中に占める
有害成分が効率良く浄化される。
づいて排気通路内に対する空気の目標供給量を算出す
る。そして、空気供給量制御手段はこの空気供給量演算
手段による算出結果に基づき、排気通路内に空気を供給
する二次空気供給手段の作動を制御する。これにより、
排気通路内を流れる排ガス中の有害成分に対する空気の
供給量が過不足なく適切に調整され、排ガス中に占める
有害成分が効率良く浄化される。
【0012】第2番目の本発明では、空燃比センサが二
次空気供給手段によって供給された空気を含む排ガスの
空燃比を検出する一方、空気供給量演算手段により算出
された空気の目標供給量をこの空燃比センサからの検出
信号に基づいて空気供給量補正手段が補正している。こ
れにより、空気供給量制御手段によって制御される排気
通路内への空気供給量がより一層適切に調整され、排ガ
ス中に占める有害成分が更に効率良く浄化される。
次空気供給手段によって供給された空気を含む排ガスの
空燃比を検出する一方、空気供給量演算手段により算出
された空気の目標供給量をこの空燃比センサからの検出
信号に基づいて空気供給量補正手段が補正している。こ
れにより、空気供給量制御手段によって制御される排気
通路内への空気供給量がより一層適切に調整され、排ガ
ス中に占める有害成分が更に効率良く浄化される。
【0013】
【実施例】本発明による触媒コンバータ用二次空気供給
制御装置を四気筒内燃機関を搭載した車両に応用した一
実施例の概略構造を表す図1に示すように、機関11の
燃焼室12に吸気弁13を介して基端側が連通する吸気
管14の先端には、エアクリーナ15が連結されてい
る。このエアクリーナ15内には、機関11の燃焼室1
2に対する吸入空気量を検出するカルマン渦流量計等の
エアフローセンサ16が組付けられ、このエアフローセ
ンサ16には、当該エアフローセンサ16から出力され
る検出信号を受ける電子制御ユニット(以下、これをE
CUと記述する)17が接続している。
制御装置を四気筒内燃機関を搭載した車両に応用した一
実施例の概略構造を表す図1に示すように、機関11の
燃焼室12に吸気弁13を介して基端側が連通する吸気
管14の先端には、エアクリーナ15が連結されてい
る。このエアクリーナ15内には、機関11の燃焼室1
2に対する吸入空気量を検出するカルマン渦流量計等の
エアフローセンサ16が組付けられ、このエアフローセ
ンサ16には、当該エアフローセンサ16から出力され
る検出信号を受ける電子制御ユニット(以下、これをE
CUと記述する)17が接続している。
【0014】前記吸気管14の途中には、図示しないア
クセルペダルの操作に連動して吸気管14に形成された
吸気通路18内の開度を変化させ、燃焼室12内に供給
される吸入空気量を調整するスロットル弁19が組付け
られている。
クセルペダルの操作に連動して吸気管14に形成された
吸気通路18内の開度を変化させ、燃焼室12内に供給
される吸入空気量を調整するスロットル弁19が組付け
られている。
【0015】一方、吸気通路18の下流端側には、機関
11の燃焼室12内へ図示しない燃料を吹き込む燃料噴
射装置の燃料噴射ノズル20が設けられ、前記ECU1
7によりデューティ制御される燃料噴射用電磁弁21を
介して燃料が燃料噴射ノズル20から燃焼室12内へ噴
射されるようになっている。つまり、エアフローセンサ
16からの吸入空気量の検出結果に基づき、ECU17
はこれと対応した燃料が供給されるように燃料噴射用電
磁弁21の開弁時間を制御し、これによって燃焼室12
内が所定の空燃比に設定される。
11の燃焼室12内へ図示しない燃料を吹き込む燃料噴
射装置の燃料噴射ノズル20が設けられ、前記ECU1
7によりデューティ制御される燃料噴射用電磁弁21を
介して燃料が燃料噴射ノズル20から燃焼室12内へ噴
射されるようになっている。つまり、エアフローセンサ
16からの吸入空気量の検出結果に基づき、ECU17
はこれと対応した燃料が供給されるように燃料噴射用電
磁弁21の開弁時間を制御し、これによって燃焼室12
内が所定の空燃比に設定される。
【0016】なお、本実施例の燃料噴射ノズル20は、
機関11の気筒数に対応して吸気通路18の吸気マニホ
ールド部分に四個設けられた、いわゆるマルチポイント
形式のものを採用している。
機関11の気筒数に対応して吸気通路18の吸気マニホ
ールド部分に四個設けられた、いわゆるマルチポイント
形式のものを採用している。
【0017】又、前記機関11の燃焼室12に排気弁2
2を介して基端側が連通する排気通路23を形成した排
気管24には、燃焼室12から排出される排ガス中の窒
素酸化物や炭化水素或いは一酸化炭素等の有害成分を浄
化する触媒コンバータ25が介装されている。そして、
この触媒コンバータ25と燃焼室12との間の排気通路
23の途中には、排ガス中の酸素濃度を広範囲に亙って
連続的に検出し得るO 2センサ26が本発明の空燃比セ
ンサとして介装され、このO2センサ26には当該O2セ
ンサ26から出力される検出信号を受けるECU17が
接続している。
2を介して基端側が連通する排気通路23を形成した排
気管24には、燃焼室12から排出される排ガス中の窒
素酸化物や炭化水素或いは一酸化炭素等の有害成分を浄
化する触媒コンバータ25が介装されている。そして、
この触媒コンバータ25と燃焼室12との間の排気通路
23の途中には、排ガス中の酸素濃度を広範囲に亙って
連続的に検出し得るO 2センサ26が本発明の空燃比セ
ンサとして介装され、このO2センサ26には当該O2セ
ンサ26から出力される検出信号を受けるECU17が
接続している。
【0018】従って、機関11の通常の運転状態では、
スロットル弁19の開度に応じてエアクリーナ15を介
し吸気通路18内に吸入された空気が、燃料噴射ノズル
20から噴射される燃料と適切な空燃比となるように、
O2センサ26からの検出信号に基づいて混合され、燃
焼室12内でこの混合気が点火プラグ27により点火燃
焼し、排ガスとなって排気通路23から触媒コンバータ
25を通り、この間に無害化された状態となって排出さ
れる。
スロットル弁19の開度に応じてエアクリーナ15を介
し吸気通路18内に吸入された空気が、燃料噴射ノズル
20から噴射される燃料と適切な空燃比となるように、
O2センサ26からの検出信号に基づいて混合され、燃
焼室12内でこの混合気が点火プラグ27により点火燃
焼し、排ガスとなって排気通路23から触媒コンバータ
25を通り、この間に無害化された状態となって排出さ
れる。
【0019】前記燃焼室12とO2センサ26との間の
排気管24の途中には、排気通路23内に連通する二次
空気導入通路28を形成する空気導入管29の基端部が
接続している。エアクリーナ30を介して大気と連通し
得るこの空気導入管29の先端部には、二次空気導入通
路28内を開閉し得る二次空気制御弁31が設けられて
おり、又、この空気導入管29の途中には、排気通路2
3内を脈動しつつ流れる燃焼ガスが二次空気導入通路2
8側へ逆流するのを防止すると共に排気通路23内が大
気圧よりも低い場合に外気をこの排気通路23内へ導く
ように機能する本実施例ではリード弁形式の逆止め弁3
2が介装されており、本実施例ではこれら二次空気導入
通路28,逆止め弁32等で本発明の二次空気供給手段
を構成している。
排気管24の途中には、排気通路23内に連通する二次
空気導入通路28を形成する空気導入管29の基端部が
接続している。エアクリーナ30を介して大気と連通し
得るこの空気導入管29の先端部には、二次空気導入通
路28内を開閉し得る二次空気制御弁31が設けられて
おり、又、この空気導入管29の途中には、排気通路2
3内を脈動しつつ流れる燃焼ガスが二次空気導入通路2
8側へ逆流するのを防止すると共に排気通路23内が大
気圧よりも低い場合に外気をこの排気通路23内へ導く
ように機能する本実施例ではリード弁形式の逆止め弁3
2が介装されており、本実施例ではこれら二次空気導入
通路28,逆止め弁32等で本発明の二次空気供給手段
を構成している。
【0020】前記二次空気制御弁31には、負圧室33
を形成するダイヤフラム34が一体的に設けられてお
り、このダイヤフラム34によって仕切られた負圧室3
3内には、二次空気制御弁31を空気導入管29に付勢
することにより、二次空気導入通路28を塞ぐように機
能する圧縮コイルばね35が組み付けられている。
を形成するダイヤフラム34が一体的に設けられてお
り、このダイヤフラム34によって仕切られた負圧室3
3内には、二次空気制御弁31を空気導入管29に付勢
することにより、二次空気導入通路28を塞ぐように機
能する圧縮コイルばね35が組み付けられている。
【0021】つまり、負圧室33内を減圧することによ
り、圧縮コイルばね35のばね力に抗してダイヤフラム
34と共に二次空気制御弁31が図1中、上方に引き上
げられる結果、二次空気導入通路28が大気開放状態と
なり、エアクリーナ30を介し空気が二次空気導入通路
28を介して排気通路23内に導入されるようになって
いる。
り、圧縮コイルばね35のばね力に抗してダイヤフラム
34と共に二次空気制御弁31が図1中、上方に引き上
げられる結果、二次空気導入通路28が大気開放状態と
なり、エアクリーナ30を介し空気が二次空気導入通路
28を介して排気通路23内に導入されるようになって
いる。
【0022】一方、前記燃焼室12とスロットル弁19
との間に介装されて吸気通路18の一部を形成するサー
ジタンク36には、接続配管37を介してバキュームタ
ンク38が連通しており、このバキュームタンク38と
接続配管37との間には、バキュームタンク38からサ
ージタンク36への空気の移動のみ許容する逆止め弁3
9が介装されている。これにより、バキュームタンク3
8内の圧力はサージタンク36内の最低圧力とほぼ等し
い負圧に設定されるようになっている。
との間に介装されて吸気通路18の一部を形成するサー
ジタンク36には、接続配管37を介してバキュームタ
ンク38が連通しており、このバキュームタンク38と
接続配管37との間には、バキュームタンク38からサ
ージタンク36への空気の移動のみ許容する逆止め弁3
9が介装されている。これにより、バキュームタンク3
8内の圧力はサージタンク36内の最低圧力とほぼ等し
い負圧に設定されるようになっている。
【0023】このバキュームタンク38内と前記負圧室
33とは、負圧連通管40を介して連通状態にあり、こ
の負圧連通管40の途中には、デューティ制御されて負
圧連通管40内を大気開放し得る非通電時閉塞型の大気
開放用電磁弁41と、デューティ制御されて負圧連通管
40内を開閉し得る非通電時閉塞型の負圧発生用電磁弁
42とが介装されている。これら大気開放用電磁弁41
及び負圧発生用電磁弁42に対する通電操作は、機関1
1の運転状態に基づいてECU17により行われるよう
になっている。
33とは、負圧連通管40を介して連通状態にあり、こ
の負圧連通管40の途中には、デューティ制御されて負
圧連通管40内を大気開放し得る非通電時閉塞型の大気
開放用電磁弁41と、デューティ制御されて負圧連通管
40内を開閉し得る非通電時閉塞型の負圧発生用電磁弁
42とが介装されている。これら大気開放用電磁弁41
及び負圧発生用電磁弁42に対する通電操作は、機関1
1の運転状態に基づいてECU17により行われるよう
になっている。
【0024】これら二つの電磁弁41,42には前記E
CU17がそれぞれ接続し、機関11の運転状態に応じ
たECU17からの指令に基づいてこれら電磁弁41,
42に対する通電のオン、オフ操作がデューティ制御さ
れるようになっており、本実施例ではこれら二次空気制
御弁31,大気開放用電磁弁41,負圧発生用電磁弁42
等で。ECU17と共に本発明の空気供給量制御手段を
構成している。
CU17がそれぞれ接続し、機関11の運転状態に応じ
たECU17からの指令に基づいてこれら電磁弁41,
42に対する通電のオン、オフ操作がデューティ制御さ
れるようになっており、本実施例ではこれら二次空気制
御弁31,大気開放用電磁弁41,負圧発生用電磁弁42
等で。ECU17と共に本発明の空気供給量制御手段を
構成している。
【0025】例えば、大気開放用電磁弁41のデューテ
ィ率が100%で負圧発生用電磁弁42のデューティ率
が0%の場合、負圧室33内は負圧連通管40を介して
大気開放状態にあり、圧縮コイルばね35のばね力によ
って二次空気導入通路28内が閉塞状態となっているた
め、排気通路23内に外気を吸い込むことはできない。
又、二つの電磁弁41,42のデューティ率が共に0%
の場合、負圧室33内の圧力が一定に保持された状態に
あり、二次空気導入通路28に対する二次空気制御弁3
1の開度が固定された状態となる。逆に、大気開放用電
磁弁41のデューティ率が0%で負圧発生用電磁弁42
のデューティ率が100%の場合、負圧室33内は負圧
連通管40を介してバキュームタンク38内に連通状態
にあり、圧縮コイルばね35のばね力に抗して二次空気
導入通路28が大気開放状態となっているため、排気通
路23内に外気を吸い込むことができる。
ィ率が100%で負圧発生用電磁弁42のデューティ率
が0%の場合、負圧室33内は負圧連通管40を介して
大気開放状態にあり、圧縮コイルばね35のばね力によ
って二次空気導入通路28内が閉塞状態となっているた
め、排気通路23内に外気を吸い込むことはできない。
又、二つの電磁弁41,42のデューティ率が共に0%
の場合、負圧室33内の圧力が一定に保持された状態に
あり、二次空気導入通路28に対する二次空気制御弁3
1の開度が固定された状態となる。逆に、大気開放用電
磁弁41のデューティ率が0%で負圧発生用電磁弁42
のデューティ率が100%の場合、負圧室33内は負圧
連通管40を介してバキュームタンク38内に連通状態
にあり、圧縮コイルばね35のばね力に抗して二次空気
導入通路28が大気開放状態となっているため、排気通
路23内に外気を吸い込むことができる。
【0026】なお、本実施例では大気開放用電磁弁41
と負圧発生用電磁弁42とを同時には通電しないように
しており、このようにして二つの電磁弁41,42のデ
ューティ率を調整することにより、二次空気導入通路2
8に対する二次空気制御弁31の開度を任意に調整し、
排気通路23内に吸入される空気量を適切に制御するこ
とができる。
と負圧発生用電磁弁42とを同時には通電しないように
しており、このようにして二つの電磁弁41,42のデ
ューティ率を調整することにより、二次空気導入通路2
8に対する二次空気制御弁31の開度を任意に調整し、
排気通路23内に吸入される空気量を適切に制御するこ
とができる。
【0027】機関11の運転状態を良好に維持するた
め、本実施例では種々のセンサを設け、これらセンサか
らの検出信号に基づいて点火プラグ27の点火時期や燃
料噴射ノズル20からの燃料の噴射量の他、二次空気の
供給量等を制御している。具体的には、先に述べたエア
フローセンサ15やO2センサ26の他に、機関11に
はこの機関11の冷却水温TWを検出する水温センサ4
3と、当該機関11の回転速度NEを検出する機関回転
速度センサ44とが組み込まれており、更に、二次空気
制御弁31の開度Lを検出する図示しない二次空気制御
弁開度センサがこの二次空気制御弁31に付設され、そ
れぞれECU17に接続している。
め、本実施例では種々のセンサを設け、これらセンサか
らの検出信号に基づいて点火プラグ27の点火時期や燃
料噴射ノズル20からの燃料の噴射量の他、二次空気の
供給量等を制御している。具体的には、先に述べたエア
フローセンサ15やO2センサ26の他に、機関11に
はこの機関11の冷却水温TWを検出する水温センサ4
3と、当該機関11の回転速度NEを検出する機関回転
速度センサ44とが組み込まれており、更に、二次空気
制御弁31の開度Lを検出する図示しない二次空気制御
弁開度センサがこの二次空気制御弁31に付設され、そ
れぞれECU17に接続している。
【0028】ところで、機関11の冷態始動時及びこれ
に続く暖機運転時には、理論空燃比よりも燃料供給量を
増加させる必要があり、未燃状態の余剰燃料が排ガス中
に含まれている。そこで、この余剰燃料に対して理論空
燃比となる二次空気を排気通路23内に供給すること
が、排ガスの浄化及び触媒コンバータ25の活性化を促
進する上で望ましい。
に続く暖機運転時には、理論空燃比よりも燃料供給量を
増加させる必要があり、未燃状態の余剰燃料が排ガス中
に含まれている。そこで、この余剰燃料に対して理論空
燃比となる二次空気を排気通路23内に供給すること
が、排ガスの浄化及び触媒コンバータ25の活性化を促
進する上で望ましい。
【0029】このため、ECU17ではエアフローセン
サ15及び機関回転速度センサ44とO2センサ26と
からの検出信号に基づき、燃焼室12に対する吸入空気
量QA及び機関回転速度NEと排気通路23内の空燃比
(以下、これを実空燃比と呼称する)λEとを算出す
る。そして、これら吸入空気量QA及び機関回転速度NE
から機関11の吸気充填効率(体積効率)EAを求め、
更に前記実空燃比λEと理論空燃比λとの差(以下、こ
れを空燃比偏差と呼称する)Δλを次式(1)により求め
る。 Δλ=λ−λE ・・・ (1) 但し、吸気充填効率EA=(QA/NE)×100 (%)であ
り、この空燃比偏差Δλが本発明の空気供給量補正手段
による補正因子となる。
サ15及び機関回転速度センサ44とO2センサ26と
からの検出信号に基づき、燃焼室12に対する吸入空気
量QA及び機関回転速度NEと排気通路23内の空燃比
(以下、これを実空燃比と呼称する)λEとを算出す
る。そして、これら吸入空気量QA及び機関回転速度NE
から機関11の吸気充填効率(体積効率)EAを求め、
更に前記実空燃比λEと理論空燃比λとの差(以下、こ
れを空燃比偏差と呼称する)Δλを次式(1)により求め
る。 Δλ=λ−λE ・・・ (1) 但し、吸気充填効率EA=(QA/NE)×100 (%)であ
り、この空燃比偏差Δλが本発明の空気供給量補正手段
による補正因子となる。
【0030】又、燃料噴射用電磁弁21の実際の通電時
間TI及び前記吸入空気量QAに対して理論空燃比となる
燃料噴射量に対応した燃料噴射用電磁弁21の通電時間
TSから、この時の空燃比(以下、これを噴射空燃比と
呼称する)λRを次式(2)により算出する。 λR={TS/(TI−TD)}×14.7 ・・・ (2) 但し、TDは通電時間TIに対して燃料が噴射されない無
駄時間である。
間TI及び前記吸入空気量QAに対して理論空燃比となる
燃料噴射量に対応した燃料噴射用電磁弁21の通電時間
TSから、この時の空燃比(以下、これを噴射空燃比と
呼称する)λRを次式(2)により算出する。 λR={TS/(TI−TD)}×14.7 ・・・ (2) 但し、TDは通電時間TIに対して燃料が噴射されない無
駄時間である。
【0031】次に、これら機関回転速度NE及び吸気充
填効率EA及び空燃比偏差Δλ及び噴射空燃比λRから、
排気通路23内に供給すべき目標二次空気量QOを次式
(3)に基づいて算出する。 QO={(14.7/λR)−1+Δλ}×EA×(NE/2)×V ・・・ (3) 但し、Vは機関11の総排気量であり、以上の演算プロ
グラムが本発明の空気供給量演算手段及び空気供給量補
正手段としてECU17内に組み込まれている。
填効率EA及び空燃比偏差Δλ及び噴射空燃比λRから、
排気通路23内に供給すべき目標二次空気量QOを次式
(3)に基づいて算出する。 QO={(14.7/λR)−1+Δλ}×EA×(NE/2)×V ・・・ (3) 但し、Vは機関11の総排気量であり、以上の演算プロ
グラムが本発明の空気供給量演算手段及び空気供給量補
正手段としてECU17内に組み込まれている。
【0032】しかる後、この目標二次空気量QOに対応
する二次空気制御弁31の目標弁開度LOを予め記憶し
てある図2に示す如きマップから読み出し、二次空気制
御弁31の実弁開度LRがこの目標弁開度LOとなるよう
に、図示しない二次空気制御弁開度センサからの検出信
号に基づき、ECU17は大気開放用電磁弁41と負圧
発生用電磁弁42に対する通電のオン、オフをデューテ
ィ制御する。
する二次空気制御弁31の目標弁開度LOを予め記憶し
てある図2に示す如きマップから読み出し、二次空気制
御弁31の実弁開度LRがこの目標弁開度LOとなるよう
に、図示しない二次空気制御弁開度センサからの検出信
号に基づき、ECU17は大気開放用電磁弁41と負圧
発生用電磁弁42に対する通電のオン、オフをデューテ
ィ制御する。
【0033】この場合、本実施例では二次空気制御弁3
1の目標弁開度LOと二次空気制御弁開度センサからの
検出信号に基づいて算出される二次空気制御弁31の実
弁開度LRとの差(以下、これを弁開度偏差と呼称す
る)ΔLを算出し、この弁開度偏差ΔLに対応して予め
記憶してある図3に示す如きマップから大気開放用電磁
弁41及び負圧発生用電磁弁42のデューティ率を読み
出すようにしている。
1の目標弁開度LOと二次空気制御弁開度センサからの
検出信号に基づいて算出される二次空気制御弁31の実
弁開度LRとの差(以下、これを弁開度偏差と呼称す
る)ΔLを算出し、この弁開度偏差ΔLに対応して予め
記憶してある図3に示す如きマップから大気開放用電磁
弁41及び負圧発生用電磁弁42のデューティ率を読み
出すようにしている。
【0034】又、本実施例ではO2センサ26の検出信
号に異常があっても二次空気の供給量を良好に制御でき
るように配慮している。具体的には、機関回転速度NE
及び吸気充填効率EAが決まったならば、設定空燃比を
パラメータとして二次空気供給量を決定できることか
ら、標準的な空燃比を冷却水温TWが30℃の場合に相
当する10%リッチとして二次空気制御弁31の基本弁
開度LBを算出し、この基本弁開度LBに冷却水温TWに
よる空燃比の変化に基づく水温補正係数Kを乗算して二
次空気制御弁31の目標弁開度LOを設定するようにし
ている。
号に異常があっても二次空気の供給量を良好に制御でき
るように配慮している。具体的には、機関回転速度NE
及び吸気充填効率EAが決まったならば、設定空燃比を
パラメータとして二次空気供給量を決定できることか
ら、標準的な空燃比を冷却水温TWが30℃の場合に相
当する10%リッチとして二次空気制御弁31の基本弁
開度LBを算出し、この基本弁開度LBに冷却水温TWに
よる空燃比の変化に基づく水温補正係数Kを乗算して二
次空気制御弁31の目標弁開度LOを設定するようにし
ている。
【0035】つまり、機関回転速度NE及び吸気充填効
率EAとに基づいて予め記憶してある図4に示す如きマ
ップから二次空気制御弁31の基本弁開度LBを読み出
し、更に冷却水温TWに基づいて予め記憶してある図5
に示す如きマップから水温補正係数Kを読み出し、次式
(4)により二次空気制御弁31の目標弁開度LOを算出す
る。 LO=LB×K ・・・ (4)
率EAとに基づいて予め記憶してある図4に示す如きマ
ップから二次空気制御弁31の基本弁開度LBを読み出
し、更に冷却水温TWに基づいて予め記憶してある図5
に示す如きマップから水温補正係数Kを読み出し、次式
(4)により二次空気制御弁31の目標弁開度LOを算出す
る。 LO=LB×K ・・・ (4)
【0036】従って、本実施例ではO2センサ26を触
媒コンバータ25と二次空気導入通路28との間の排気
通路23の途中に組み込むようにしたが、上述したよう
にこのO2センサ26を設けなくても本発明の制御を行
うことが可能である。
媒コンバータ25と二次空気導入通路28との間の排気
通路23の途中に組み込むようにしたが、上述したよう
にこのO2センサ26を設けなくても本発明の制御を行
うことが可能である。
【0037】このような本実施例の制御の流れを表す図
6に示すように、ECU17はまずS1にて水温センサ
28からの検出信号に基づき、機関11の冷却水温TW
が80℃未満であるか否かを判定し、このS1のステッ
プにて機関11の冷却水温T Wが80℃以上である、即
ち機関11の暖機運転を行う必要がなく、触媒コンバー
タ25が活性化していると判断した場合には、S2のス
テップに移行して本発明による二次空気の導入を行わ
ず、通常の運転制御がなされる。
6に示すように、ECU17はまずS1にて水温センサ
28からの検出信号に基づき、機関11の冷却水温TW
が80℃未満であるか否かを判定し、このS1のステッ
プにて機関11の冷却水温T Wが80℃以上である、即
ち機関11の暖機運転を行う必要がなく、触媒コンバー
タ25が活性化していると判断した場合には、S2のス
テップに移行して本発明による二次空気の導入を行わ
ず、通常の運転制御がなされる。
【0038】前記S1のステップにて機関11の冷却水
温TWが80℃未満である、即ち機関11の暖機を行う
必要があり、触媒コンバータ25も活性化していないと
判断した場合には、S3にてO2センサ26が正常に機
能しているか否かを判定する。
温TWが80℃未満である、即ち機関11の暖機を行う
必要があり、触媒コンバータ25も活性化していないと
判断した場合には、S3にてO2センサ26が正常に機
能しているか否かを判定する。
【0039】このS3のステップにてO2センサ26が
正常に機能していないと判断した場合には、S4のステ
ップにて機関回転速度NE及び吸気充填効率EAに基づき
図4に示すマップから基本弁開度LBを読み出し、次い
でS5のステップにて冷却水温TWに基づき図5に示す
マップから水温補正係数Kを読み出す。そして、S6の
ステップにて目標弁開度LOを前記(4)式により算出す
る。
正常に機能していないと判断した場合には、S4のステ
ップにて機関回転速度NE及び吸気充填効率EAに基づき
図4に示すマップから基本弁開度LBを読み出し、次い
でS5のステップにて冷却水温TWに基づき図5に示す
マップから水温補正係数Kを読み出す。そして、S6の
ステップにて目標弁開度LOを前記(4)式により算出す
る。
【0040】しかる後、S7にてこの目標弁開度LOと
二次空気制御弁31の実際の弁開度LRとから弁開度偏
差ΔLを算出する。そして、S8のステップにて弁開度
偏差ΔLに基づき図3に示すマップから大気開放用電磁
弁41或いは負圧発生用電磁弁42のデューティ率を読
み出し、この駆動デューティにて大気開放用電磁弁41
或いは負圧発生用電磁弁42をS9のステップにて駆動
し、二次空気を排気通路23内に吸引させる。
二次空気制御弁31の実際の弁開度LRとから弁開度偏
差ΔLを算出する。そして、S8のステップにて弁開度
偏差ΔLに基づき図3に示すマップから大気開放用電磁
弁41或いは負圧発生用電磁弁42のデューティ率を読
み出し、この駆動デューティにて大気開放用電磁弁41
或いは負圧発生用電磁弁42をS9のステップにて駆動
し、二次空気を排気通路23内に吸引させる。
【0041】一方、前記S3のステップにてO2センサ
26が正常に機能していると判断した場合には、S10
のステップにてO2センサ26からの検出信号に基づき
排気通路23内の実空燃比λEを算出する。そして、算
出された実空燃比λEが正常な算出範囲に入っているか
否かをS11にて判定し、このS11のステップにて実
空燃比λEが正常な算出範囲に入っていると判断した場
合には、S12のステップにて実空燃比λEと理論空燃
比λとから空燃比偏差Δλを前記(1)式により算出す
る。
26が正常に機能していると判断した場合には、S10
のステップにてO2センサ26からの検出信号に基づき
排気通路23内の実空燃比λEを算出する。そして、算
出された実空燃比λEが正常な算出範囲に入っているか
否かをS11にて判定し、このS11のステップにて実
空燃比λEが正常な算出範囲に入っていると判断した場
合には、S12のステップにて実空燃比λEと理論空燃
比λとから空燃比偏差Δλを前記(1)式により算出す
る。
【0042】そして、S13にて前記空燃比偏差Δλが
正であるか否かを判定し、このS13のステップにて空
燃比偏差Δλが正である、即ち排気通路23内の実空燃
比λ Eが理論空燃比λよりもリーン傾向にあると判断し
た場合には、二次空気を更に供給する必要がないことか
ら、S14のステップに移行して本発明による二次空気
の導入を行わず、通常の運転制御がなされる。
正であるか否かを判定し、このS13のステップにて空
燃比偏差Δλが正である、即ち排気通路23内の実空燃
比λ Eが理論空燃比λよりもリーン傾向にあると判断し
た場合には、二次空気を更に供給する必要がないことか
ら、S14のステップに移行して本発明による二次空気
の導入を行わず、通常の運転制御がなされる。
【0043】前記S13のステップにて空燃比偏差Δλ
が負である、即ち排気通路23内の実空燃比λEが理論
空燃比λよりもリッチ傾向にあると判断した場合には、
S15のステップにて噴射空燃比λRを前記(2)式から算
出した後、S16のステップにて目標二次空気量QOを
前記(3)式から算出する。
が負である、即ち排気通路23内の実空燃比λEが理論
空燃比λよりもリッチ傾向にあると判断した場合には、
S15のステップにて噴射空燃比λRを前記(2)式から算
出した後、S16のステップにて目標二次空気量QOを
前記(3)式から算出する。
【0044】しかる後、S17のステップにて前記目標
二次空気量QO及び機関回転速度NEに基づき図2に示す
マップから目標弁開度LO読み出し、S7のステップに
移行して前述の如く大気開放用電磁弁41或いは負圧発
生用電磁弁42をデューティ駆動し、二次空気を排気通
路23内に吸引させる。
二次空気量QO及び機関回転速度NEに基づき図2に示す
マップから目標弁開度LO読み出し、S7のステップに
移行して前述の如く大気開放用電磁弁41或いは負圧発
生用電磁弁42をデューティ駆動し、二次空気を排気通
路23内に吸引させる。
【0045】なお、前記S11のステップにて実空燃比
λEが正常な算出範囲に入っていない、即ち算出された
実空燃比λEの信頼性がないと判断した場合には、S1
8のステップにて空燃比偏差Δλを0に設定し、S13
及びS15のステップへと移行する。
λEが正常な算出範囲に入っていない、即ち算出された
実空燃比λEの信頼性がないと判断した場合には、S1
8のステップにて空燃比偏差Δλを0に設定し、S13
及びS15のステップへと移行する。
【0046】なお、本実施例では吸気通路18内の負圧
を利用して大気を排気通路23内に吸引させるようにし
たが、エアポンプを用いて強制的に排気通路23内に外
気を送り込むようにすることも可能であり、この場合に
は排気通路23内の排気脈動の影響を受けることなく、
任意の量の空気を排ガスに混合させることにより、制御
可能な機関11の運転領域を広げることができる。
を利用して大気を排気通路23内に吸引させるようにし
たが、エアポンプを用いて強制的に排気通路23内に外
気を送り込むようにすることも可能であり、この場合に
は排気通路23内の排気脈動の影響を受けることなく、
任意の量の空気を排ガスに混合させることにより、制御
可能な機関11の運転領域を広げることができる。
【0047】
【発明の効果】本発明の触媒コンバータ用二次空気供給
制御装置によると、機関の運転状態に基づいて排気通路
内に対する空気の目標供給量を算出し、この算出結果に
基づいて排気通路内に対する空気の供給量を調整するよ
うにしたので、従来のものよりも排気通路内を流れる排
ガス中の有害成分に対する空気の供給量が適切に調整さ
れ、排ガス中に占める有害成分を効率良く浄化すること
ができる。
制御装置によると、機関の運転状態に基づいて排気通路
内に対する空気の目標供給量を算出し、この算出結果に
基づいて排気通路内に対する空気の供給量を調整するよ
うにしたので、従来のものよりも排気通路内を流れる排
ガス中の有害成分に対する空気の供給量が適切に調整さ
れ、排ガス中に占める有害成分を効率良く浄化すること
ができる。
【0048】又、空燃比センサによって排気通路内の空
燃比を検出し、空気供給量演算手段により算出された空
気の目標供給量をこの空燃比センサからの検出信号に基
づいて補正するようにしたので、空気供給量制御手段に
よって制御される排気通路内への空気供給量がより適切
に調整され、排ガス中に占める有害成分を更に効率良く
浄化することができる。
燃比を検出し、空気供給量演算手段により算出された空
気の目標供給量をこの空燃比センサからの検出信号に基
づいて補正するようにしたので、空気供給量制御手段に
よって制御される排気通路内への空気供給量がより適切
に調整され、排ガス中に占める有害成分を更に効率良く
浄化することができる。
【図1】本発明による触媒コンバータ用二次空気供給制
御装置を四気筒内燃機関が搭載された車両に応用した一
実施例の概略構造を表す概念図である。
御装置を四気筒内燃機関が搭載された車両に応用した一
実施例の概略構造を表す概念図である。
【図2】目標二次空気量及び機関回転速度と目標弁開度
との関係を表すマップである。
との関係を表すマップである。
【図3】弁開度偏差と電磁弁の駆動デューティとの関係
を表すマップである。
を表すマップである。
【図4】機関回転速度及び吸気充填効率と基本弁開度と
の関係を表すマップである。
の関係を表すマップである。
【図5】冷却水温と水温補正係数との関係を表すマップ
である。
である。
【図6】本実施例による制御の流れを表すフローチャー
トである。
トである。
11は機関、12は燃焼室、13は吸気弁、14は吸気
管、15はエアクリーナ、16はエアフローセンサ、1
7はECU、18は吸気通路、19はスロットル弁、2
0は燃料噴射ノズル、21は燃料噴射用電磁弁、22は
排気弁、23は排気通路、24は排気管、25は触媒コ
ンバータ、26はO2センサ、27は点火プラグ、28
は二次空気導入通路、29は空気導入管、30はエアク
リーナ、31は二次空気制御弁、32は逆止め弁、33
は負圧室、34はダイヤフラム、35は圧縮コイルば
ね、36はサージタンク、37は接続配管、38はバキ
ュームタンク、39は逆止め弁、40は負圧連通管、4
1は大気開放用電磁弁、42は負圧発生用電磁弁、43
は水温センサ、44は機関回転速度センサ、EAは吸気
充填効率、Kは水温補正係数、NEは機関回転速度、LB
は基本弁開度、LOは目標弁開度、LRは実弁開度、ΔL
は弁開度偏差、QAは吸入空気量、QOは目標二次空気
量、TDは通電時間に対して燃料が噴射されない無駄時
間、TIは燃料噴射用電磁弁の実際の通電時間、TSは吸
入空気量に対して理論空燃比となる燃料噴射量に対応し
た燃料噴射用電磁弁の通電時間、TWは冷却水温、Vは
機関の総排気量、λは理論空燃比、λEは実空燃比、λR
は噴射空燃比、Δλは空燃比偏差である。
管、15はエアクリーナ、16はエアフローセンサ、1
7はECU、18は吸気通路、19はスロットル弁、2
0は燃料噴射ノズル、21は燃料噴射用電磁弁、22は
排気弁、23は排気通路、24は排気管、25は触媒コ
ンバータ、26はO2センサ、27は点火プラグ、28
は二次空気導入通路、29は空気導入管、30はエアク
リーナ、31は二次空気制御弁、32は逆止め弁、33
は負圧室、34はダイヤフラム、35は圧縮コイルば
ね、36はサージタンク、37は接続配管、38はバキ
ュームタンク、39は逆止め弁、40は負圧連通管、4
1は大気開放用電磁弁、42は負圧発生用電磁弁、43
は水温センサ、44は機関回転速度センサ、EAは吸気
充填効率、Kは水温補正係数、NEは機関回転速度、LB
は基本弁開度、LOは目標弁開度、LRは実弁開度、ΔL
は弁開度偏差、QAは吸入空気量、QOは目標二次空気
量、TDは通電時間に対して燃料が噴射されない無駄時
間、TIは燃料噴射用電磁弁の実際の通電時間、TSは吸
入空気量に対して理論空燃比となる燃料噴射量に対応し
た燃料噴射用電磁弁の通電時間、TWは冷却水温、Vは
機関の総排気量、λは理論空燃比、λEは実空燃比、λR
は噴射空燃比、Δλは空燃比偏差である。
Claims (2)
- 【請求項1】 内燃機関の燃焼ガスの排気通路の途中に
介装された触媒コンバータよりも上流側の前記排気通路
に連通してこの排気通路内に空気を供給し得る二次空気
供給手段と、前記内燃機関の運転状態に基づいて前記排
気通路内に対する空気の目標供給量を算出する空気供給
量演算手段と、この空気供給量演算手段による算出結果
に基づいて前記二次空気供給手段の作動を制御して前記
排気通路内に対する空気の供給量を調整する空気供給量
制御手段とを具えた触媒コンバータ用二次空気供給制御
装置。 - 【請求項2】 内燃機関の燃焼ガスの排気通路の途中に
介装された触媒コンバータよりも上流側の前記排気通路
に連通してこの排気通路内に空気を供給し得る二次空気
供給手段と、前記内燃機関の運転状態に基づいて前記排
気通路内に対する空気の目標供給量を算出する空気供給
量演算手段と、前記二次空気供給手段によって供給され
た空気を含む前記燃焼ガスの空燃比を検出する空燃比セ
ンサと、この空燃比センサからの検出信号に基づいて前
記空気供給量演算手段により算出された前記空気の目標
供給量を補正する空気供給量補正手段と、この空気供給
量補正手段により補正された前記空気の目標供給量に基
づいて前記二次空気供給手段の作動を制御して前記排気
通路内に対する空気の供給量を調整する空気供給量制御
手段とを具えた触媒コンバータ用二次空気供給制御装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27105691A JPH05106431A (ja) | 1991-10-18 | 1991-10-18 | 触媒コンバータ用二次空気供給制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27105691A JPH05106431A (ja) | 1991-10-18 | 1991-10-18 | 触媒コンバータ用二次空気供給制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05106431A true JPH05106431A (ja) | 1993-04-27 |
Family
ID=17494789
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27105691A Pending JPH05106431A (ja) | 1991-10-18 | 1991-10-18 | 触媒コンバータ用二次空気供給制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05106431A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003040528A1 (de) * | 2001-11-02 | 2003-05-15 | Robert Bosch Gmbh | Verfahren zur steuerung der sekundärluftmenge |
US7987664B2 (en) | 2007-12-27 | 2011-08-02 | Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha | Secondary air supply system and vehicle |
US8014931B2 (en) | 2007-12-27 | 2011-09-06 | Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha | Secondary air supply system and vehicle |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS49119009A (ja) * | 1973-03-23 | 1974-11-14 |
-
1991
- 1991-10-18 JP JP27105691A patent/JPH05106431A/ja active Pending
Patent Citations (1)
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