JP2009155973A - シールド工法セグメント用コーキング材 - Google Patents

シールド工法セグメント用コーキング材 Download PDF

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Abstract

【課題】比較的低い取付精度であっても止水性を発揮し、かつ、耐久性に優れたコーキング材を提供する。
【解決手段】シールド工法に用いられ、隣接するセグメント間に取り付けられるシールド工法セグメント用コーキング材10aであって、軟質ソリッドゴムからなるコア層11と、軟質ソリッドゴムより硬い硬質ソリッドゴムからなり、コア層11の周囲を覆う被覆層12とを備える。また、トンネル壁体の内周面を形成するセグメント内周面部に一体的に設けられた無筋コンクリートからなる防食層と、セグメントが他のセグメントと接合するセグメント接合部の前記内周側に、上記のコーキング材が接着剤および/または粘着剤で取り付けられたシールド工法用セグメントおよびこのようなセグメントで構築されるトンネル壁体。
【選択図】図1

Description

本発明は、シールドマシンで地中を掘進しながらセグメントを接合してトンネルの壁体を構築するシールド工法において、セグメント間に取り付けられるコーキング材、並びに、そのコーキング材が用いられるシールド工法用セグメントおよびトンネル壁体に関する。
下水管渠、自動車や電車の通行路などに利用される多くのトンネルがシールド工法で掘られている。シールド工法とは、シールドマシンで地中を掘進しながら、シールドマシンの後方で複数のセグメントを組み合わせることによりトンネルの壁体を構築してトンネルを完成させる工法をいう。
シールド工法で用いられるセグメントは、例えばコンクリートブロック片であり、例えば4〜5つのセグメントを組み合わせることによって、トンネル壁体の一部となる円筒を形成する。シールドマシンが、このような円筒を順次、掘進の進行方向に組み上げることによって、トンネル壁体は構築される。シールド工法において、このようなセグメントの組み上げ工程を一次覆工という。また、セグメントにより構築されたトンネル壁体の内周に、無筋コンクリートや樹脂等を用いて防食層を設ける工程を二次覆工という。二次覆工を省くために、防食層を予め一体化した二次覆工一体型セグメントが利用されることも多い。
このような二次覆工一体型セグメントを用いてトンネル壁体が構築される場合、特に下水管渠のトンネル内を流れる下水等が外部の土壌へ浸出することを防ぐために、セグメント間にコーキング材が取り付けられる。特許文献1には、充填性材料部(目地材料部)と止水材料部とを隣接して一体成形したコーキング材が提案されている。
特開2004−137874号公報
しかしながら、特許文献1で提案されたコーキング材は、その止水性がコーキング材の取付精度に影響されるという問題がある。止水性は、止水材料部が圧縮されることによって発揮される。そのため、止水材料部が圧縮されるように、コーキング材を正確に取り付ける必要がある。また、特許文献1で提案されるコーキング材は、目地材料部が発砲材料からなるため、摩耗しやすいという問題もある。
そこで、本発明は上記の問題を解決するため、比較的低い取付精度であっても止水性を発揮し、かつ、耐久性に優れたコーキング材を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するべく鋭意検討した結果、本発明に到達した。すなわち、本発明のコーキング材は、シールド工法に用いられ、隣接するセグメント間に取り付けられるコーキング材であって、軟質ソリッドゴムからなるコア層と、前記軟質ソリッドゴムより硬い硬質ソリッドゴムからなり、前記コア層の周囲を覆う被覆層とを備える。
ここで、本発明における「軟質ソリッドゴム」の「軟質」とは、JIS K6253に基づく硬さが通常E1〜E55であることを意味し、「硬質ソリッドゴム」の「硬質」とは、JIS K6253に基づく硬さが通常A25〜A65であることを意味する。
本発明によると、柔軟なコア層による優れた充填性および優れた止水性と、硬い被覆層による優れた耐摩耗性とを実現することが可能になる。また、コーキング材のいずれの部分も止水性を発揮できるため、比較的低い精度でコーキング材が取り付けられる場合であっても十分な止水性を実現でき、コーキング材の取付に関する工事の効率も向上させることが可能になる。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る第1のコーキング材の断面図である。シールド工法セグメント用コーキング材としてのコーキング材10aは、隣接するセグメントの境界に形成されるトンネル壁体の溝に取り付けられる。コーキング材10aは、その溝を充填する長尺の部材であり、軟質ソリッドゴムからなるコア層11と、硬質ソリッドゴムからなる被覆層12とを備える。被覆層12は、コア層11の横断面上においてその周囲を覆う。また被覆層12は、コア層11の長手方向の両端面部も覆ってもよい。コーキング材10aの長さは、適用される箇所のセグメントの長さと同じまたはほぼ同じである。コーキング材10aの断面における幅は、取り付けられる溝の幅の120%〜140%程度が好ましく、かつ、コーキング材10aの断面積は、取り付けられる溝の断面積の80%〜100%程度が好ましい。ここで、コーキング材10aの断面における幅とは、セグメントの溝を形成する二側面のそれぞれと接する二面間の、セグメントに挟まれて潰される前の自然状態での距離であり、後に詳述する第1取付面部13と第2取付面部14の間の距離である。上記のような幅と断面積であれば、セグメント間に取り付けられたコーキング材10aが押し潰されて変形した場合に、トンネル壁体の内周面(以下、「トンネル内周面」という。)からトンネル中心方向に著しく突き出すことがなく、セグメント間の境界をシールすることができる。また、被覆層12の厚さは、例えば、すべての箇所で一定である。また、被覆層12の厚さは、好適な物理的強度、圧縮応力、追従性、復元性の観点から0.5mm以上でかつコーキング材の半分の厚さの50%以下が好ましい。
軟質ソリッドゴムには、JIS K6253に基づく硬さがE1〜E55であるソリッドゴムが適用され、好ましくは、軟質ソリッドゴムには、同硬さがE1〜E45であるソリッドゴムが適用される。また、硬質ソリッドゴムには、JIS K6253に基づく硬さがA25〜A65であるソリッドゴムが適用され、好ましくは、同硬さがA30〜A60であるソリッドゴムが適用され、さらに好ましくは上述の被覆層12の厚さとの関係で最適な硬度が選択される。
コーキング材10aを構成するソリッドゴムの具体的な材料として、従来から一般的に使用されているゴムが用いられ、例えば、天然ゴム、スチレンブタジエンゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ブタジエンゴム、エチレンプロピレンゴム、アクリルゴム、エピクロルヒドリンゴム、シリコーンゴム、クロロスルホン化ポリエチレンゴム、またはフッ素系ゴム等が挙げられ、これらが単独でまたは2種類以上混合されて用いられてよい。工業上の観点および、耐薬品性等の耐久性の観点から、エチレンプロピレンゴムが好ましい。
コア層11を形成する軟質ソリッドゴムおよび被覆層12を形成する硬質ソリッドゴムは、それぞれ上述の材料ゴムに添加される添加剤の配合組成を調整することにより、所望の硬さとなるように製造される。添加剤としては、充填剤、軟化剤が挙げられる。
充填剤の具体例として、カーボンブラック、ケイ酸、ケイ酸塩、炭酸カルシウム、クレー、タルク、炭酸マグネシウム、硫酸バリウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、ゼオライトおよび珪藻土等が挙げられる。これらのうち、カーボンブラック、ケイ酸、ケイ酸塩、炭酸カルシウム、クレーおよびタルクのいずれか1つまたは複数の組み合わせが好ましい。
充填剤の使用量(重量部)は、ゴム100重量部に対して、軟質ソリッドゴムの場合、混練加工性、押出し加工性および押出し外観の観点から好ましくは30〜250、さらに好ましくは50〜150であり、硬質ソリッドゴムの場合、同様の観点から好ましくは30〜300、さらに好ましくは50〜200重量部である。
軟化剤の具体例として、プロセスオイル(パラフィン系、ナフテン系および芳香族系プロセスオイル)、なたね油、綿実油、パーム油、やし油、落花生油、トール油、パインタール、可塑剤(カルボン酸エステル系(フタル酸エステル、アジピン酸エステル、セバシン酸エステル、マレイン酸エステル、フマル酸エステル、トリメリット酸エステル、クエン酸エステル、オレイン酸エステル、リシノール酸エステル、ステアリン酸エステル、グリコール酸エステル等)、リン酸エステル系(トリイソプロピルフェニルホスフェート等))等、およびサブ(黒サブ、白サブ、アメサブ)等が挙げられる。これらのうち、プロセスオイル(パラフィン系、ナフテン系および芳香族系プロセスオイル)のいずれか1つまたは複数の組み合わせが好ましい。
軟化剤の使用量(重量部)は、ゴム100重量部に対して、軟質ソリッドゴムでは、混練加工性、押出し加工性およびブリード抑制の観点から好ましくは80〜300、さらに好ましくは130〜250であり、硬質ソリッドゴムでは同様の観点から好ましくは2〜120、さらに好ましくは10〜80である。
コーキング材10aは、これらの材料を用いて、概ね押出成型と加硫成型とを経て製造される。具体的には、軟質ソリッドゴムを押し出す第1押出機と硬質ソリッドゴムを押し出す第2押出機のそれぞれに、バンバリーミキサー等で混練した材料ゴムと添加剤をセットする。次に、第1押出機と第2押出機により、未加硫状態の軟質ソリッドゴムと未加硫状態の硬質ソリッドゴムの二重押し出しを行い、軟質ソリッドゴムを硬質ソリッドゴムで被覆したゴム体を形成する。このゴム体を熱風加硫槽内を通過させることで連続的な加硫成型を行う。これによって、軟質ソリッドゴムと硬質ソリッドゴムが一体化し、本発明に係るコーキング材が製造される。なお、他の製造方法によって製造されても構わないのはもちろんである。
このように、コア層11が軟質ソリッドゴムからなることによって、コーキング材10aの圧縮時の変形が容易になり、溝を確実に充填することができ、優れた止水性の実現が可能になる。また、被覆層12が硬質ソリッドゴムからなることによって、優れた耐摩耗性を実現することが可能になる。さらに、コーキング材10aの全体が止水性を発揮できるため、コーキング材10aの取付精度によらずに十分な止水性を実現でき、コーキング材10aの取付に関する工事の効率も向上させることが可能になる。
次に、コーキング材10aの応用例について説明する。コーキング材10aは、第1取付面部13と、第2取付面部14と、外周面部15と、内周面部16とに囲まれている。第1取付面部13および第2取付面部14は、溝を形成する2つのセグメントの一方および他方にそれぞれ接してセグメントに取り付けられる。外周面部15は、セグメントへの取付時に、トンネル半径方向にトンネル中心から遠い側(以下、「外周側」という。)に位置付けられ、トンネル壁体の溝の底部と対向するようにセグメントに取り付けられる。内周面部16は、セグメントへの取付時に、トンネル半径方向にトンネル中心から近い側(以下、「内周側」という。)に位置付けられる面であり、トンネル内周面を形成して露出する。
コーキング材10aが適用されるセグメントの具体例を図2に示す。図2に示されるセグメント100は、複数組み合わされることによってトンネル壁体を構築する部材であり、セグメント接合部110と、セグメントリング接合部111と、保護部112と、コーキング材取付部113と、セグメント外周面部117とを備える。セグメント接合部110は、トンネル壁体の周方向で他のセグメントと接合する。セグメント内周面部としての保護部112は、トンネル壁体の構築時にトンネル壁体の内周側に位置づけられトンネル内周面を形成する部位であり、例えばセグメント本体に塗布された無筋コンクリート、樹脂などにより防食機能、防水機能などの1つまたは複数を発揮する。なお、二次覆工一体型セグメントでない場合、セグメント内周面部は保護部112ではなく露出したセグメント本体である。コーキング材取付部113は、セグメント内周側の周縁部に設けられた窪みであり、コーキング材が取り付けられる部位である。セグメント外周面部117は、トンネル壁体の構築時にトンネル壁体の外周側に位置づけられる部位である。
図3は、コーキング材取付用の溝114を拡大して示す図である。本図は、セグメント接合部1110a,110bが接合することによって形成される溝の例を示すが、セグメントリング接合部111においても同様である。セグメント100aと他のセグメント100bは互いに、隣接するセグメントである。セグメント100aのコーキング材取付部113a,113bはそれぞれ、セグメント接合部110a,110b(セグメントリング接合部111a,111b)と平行な溝側部115a,115bと、溝側部115a,115bとセグメント接合部110a,110b(セグメントリング接合部111a)とを接続する溝底部116a,116bとを備える。セグメント100aと他のセグメント100bが接合することにより、各セグメント100a,100bの溝側部115a,115bと溝底部116a,116bによって囲まれるコーキング材取付用の溝114が形成される。なお、本実施の形態のセグメント100では、溝がセグメント内周側の周縁部の全周に形成されるが、溝はセグメント内周側の周縁部の一部に形成されてもよい。
図4に示されるように、コーキング材10aは、溝114がコーキング材10aによって充填されるようにセグメント100aの溝側部115aに取り付けられる。すなわち、コーキング材10aの取付位置は、溝側部115aに接する位置であればよい。ただ、後述するようにセグメント100bが接合されるとコーキング材10aは押し潰されるため、押し潰されて変形したコーキング材10aがトンネル内周面からトンネル中心方向に著しく突き出し、または、その反対方向に著しく窪まない位置が好ましい。
他のセグメント100bは、図4の矢印に示すように、セグメント100aに取り付けられたコーキング材10aが溝側部115bに当接するように、セグメント100aに接合され、例えばボルトとナットのような接合具によって接合される。コーキング材10aは、セグメント100a,100bの一方または両方に、固着して備えられることが好ましい。この場合、コーキング材10aは、例えば、アクリル樹脂系、合成ゴム系などの接着剤により接着されていてもよいし、アクリル樹脂系、合成ゴム系などの粘着材で貼り付けられていてもよい。このとき、接着剤または粘着材がコーキング材10aの取付時に塗布され、そのコーキング材10aがセグメント100aに固着されてもよいが、コーキング材10aが、その周囲の一部または全部に、不織布などの担持体に接着剤または粘着材を予め塗布または含浸させた固着層を備えることが好ましい。固着層を備えることにより、接着剤または粘着材の塗布作業を簡素化することが可能になる。
図5は、第1のコーキング材10aが取り付けられた状態を示す図である。図4に示される状態から、セグメント100aと他のセグメント100bとが接合される。そして、コーキング材10aは対向する溝側部115a,115bに挟んで押し潰され、溝114は図5に示されるようにコーキング材10aによって充填される。この結果、セグメント100a,100bそれぞれの保護部112a,112bとコーキング材10aの内周面16とによって、トンネル壁体の内周面であるトンネル内周面131(図8参照)が形成される。
トンネル壁体(130:図8参照)は、複数のセグメントにより構築される。各セグメントは、上述のようにコーキング材10aを挟んで接合される。まず、セグメント接合部110をボルトとナットなどにより接合させて図6に示すように周方向にセグメントを組み合わせることによって、トンネル壁体の一部を形成する筒状の部材であるセグメントリングが構築される。図7は、セグメントリング120の例を示す。トンネルの掘進に伴って、シールドマシンの進行方向に順次、セグメントリング接合部111をボルトとナットなどにより接合させる。これにより、図8に示すようなトンネル壁体130が構築される。図9にトンネル内周面131を平面に展開した図を示す。本図に示されるように、1つのセグメントリングは例えば4つのセグメント100a,100b,100c,100dから構成される。なお、1つのセグメントリングを構築するセグメントの数は、4つに限られず、3つ、5つなどそれ以外でもよい。
また、図9に示されるように、トンネル内周面の展開図でのセグメントの形状は、長方形と2種類の台形を含む。掘進方向が矢印132で指し示される方向である場合、セグメント100d,100a,100cを組んだ後、セグメント100bを矢印133で指し示される方向に挿入することにより、セグメントを100a,100b,100c,100dを容易に密着させて組み上げることが可能になる。なお、トンネル内周面の展開図でのセグメントの形状は、これに限られず、複数のセグメントを組み合わせて、セグメントリングまたはトンネル壁体を構築できる形状であればよい。
以上、第1のコーキング材10aと、それが応用されるセグメントおよびトンネル壁体について説明したが、第1のコーキング材10aの形状は、以上説明したものに限られるわけではない。例えば、図1に示される第1のコーキング材10aについて、第1取付面部13と、第2取付面部14と、外周面部15と、内周面部16とはいずれも平面であるが、各面部13,14,15,16の形状は平面に限られない。以下に、実施の形態1の変形例について、図10から図14を参照しながら説明する。なお、コーキング材の断面形状は長さ方向で必ずしも同一である必要はなく、適宜異なる断面形状が1つのコーキング材に組み合わされてもよい。
なお、図1に示される第1のコーキング材の第1取付面13の形状は平面であるが、第1取付面13の形状は一部または曲面を含んでいてもよい。また、第1取付面13の形状は、取り付けられるセグメントの部位の形状に応じて適宜、選択されてもよい。例えば、セグメントの取付部位の形状が平面である場合には、図1に示されるように、第1取付面13の形状は平面であることが好ましいが、セグメントの取付部位が段差を有する場合には、第1取付面13もセグメントの取付部位の形状に応じた段差を有することが好ましい。
また、コーキング材の第2取付面14の形状も、上述の第1取付面13の形状と同様に、一部または曲面を含んでいてもよく、また、取り付けられるセグメントの部位の形状に応じて適宜、選択されてもよい。例えば、図10は、第2取付面14が波形状である例を示す。また、図11は、第2取付面14が段差を有する例、図12は、第2取付面14の一部、トンネル半径方向の外周側が波形状である例、図13は、第2取付面14が窪みを有する例をそれぞれ示す。ここに挙げた第2取付面14の形状の例は、第1取付面13にも適用され得る。
このように、セグメントの取付部位の形状に応じた第1および/または第2取付面13,14の形状を選択することによって、第1および/または第2取付面13,14とセグメントとを密着させることができ、より高い充填性および止水性を実現することが可能になる。
図1に示される第1のコーキング材の内周面部16の形状は平面であるが、内周面部16の形状はこれに限られず一部に曲面を含みまたは全部が曲面であってもよい。例えば、図12に示すようにコーキング材10aの内周面部16が内方に窪んでいてもよい。コーキング材10aが溝に取り付けられると、セグメントに挟まれ押しつぶされる。内周面部10aが内方に窪むことによって、取り付けられたセグメント10aがトンネルの中心方向へトンネル内周面131から突き出すことが防止され、滑らかなトンネル内周面131を形成することが可能になる。
図1に示されるように、第1のコーキング材10aの被覆層12の厚さは、すべて均一であるとしたが、被覆層12の一部の厚さが、他の部分の厚さと異なってもよい。図14は、第1取付面部13を含む被覆層12の厚さが、他の面部(第2取付面部14,外周面部15,内周面部16)を含む被覆層12の厚さより厚いコーキング材の例を示す。上述のように被覆層12は硬質ソリッドゴムからなるため、コーキング材10aが溝114に取り付けられた場合、被覆層12が厚い部分の変形は、他の部分に比べて小さくなる。例えば、図14に示されるコーキング材10aが溝114に取り付けられた場合、第1取付面13を含む被覆層12の変形量が、他の面部を含む被覆層12に比べて小さくなり、第1取付面13は形状の変化が少ないため、セグメント100に対するコーキング材10aの位置ずれを防止できる一方で、第2取付面14が変形してセグメント100と密着する。したがって、取付時のコーキング材の位置ずれを防止しながら、優れた止水性と充填性を発揮する。
実施の形態2.
実施の形態1の第1のコーキング材10aでは、コア層11が、同種の軟質ソリッドゴムで充填されている例について説明したが、中空な部分である中空部または硬さが異なる軟質ソリッドゴムを有する部分をコア層11の中に備えてもよい。本実施の形態では、コア層11が中空部を有する例について説明する。
図15は、中空部を備える第2のコーキング材を示す図である。シールド工法セグメント用コーキング材としての第2のコーキング材10bは、図15に示すように、コア層11の中に柔軟部としての中空部17を備える。中空部17はコーキング材の長さ方向に連続する中空である。なお、中空部7は、コア層11とは異なる種類のソリッドゴムまたは発泡ゴムに囲まれることによって、形成されてもよい(図示せず)。
第2のコーキング材10bの断面における中空部17の形状は楕円形であり、その面積は、コア層11の面積の約15%である。なお、中空部17の形状および大きさはこれに限られない。例えば、中空部17の断面形状は、円形、楕円形、三角形、台形などであってもよい。また、中空部17は、同一の断面または異なる断面の複数の中空を含んでもよく、またそれらは同一のまたは異なる長さであってよい。コーキング材の断面における中空部17の面積の合計は、変形を容易にして止水性と充填性を向上させるために、同一断面におけるコア層11の面積の10〜80%であることが好ましい。
また、第2のコーキング材10bの中空部17は、第2のコーキング材の断面において、中央より内周面部16に近い領域に設けられるが、その位置はこれに限定されない。例えば、中空部17は、コーキング材の断面において、中央領域、中央より外周面部15に近い領域に設けられてもよい。ただ、図7に示される第2のコーキング材10bのように、中央より内周面部16に近い領域に設けられることが好ましく、これによって、比較的強度が弱い部分であるセグメント100のコーナー部分損傷を防止することができる。
なお、本実施の形態の柔軟部は中空であるとしたが、柔軟部は、本実施の形態の中空部17に該当する部分に、コア層11を形成する軟質ソリッドゴムより柔らかい素材、例えば軟質ソリッドゴムまたは発泡ゴムなどが充填されてもよい。
コーキング材10bも、実施の形態1のコーキング材10aと同様に、図16に示されるように、互いに隣接するセグメント100a,100bそれぞれの溝側部115a,115bの間に挟まれ、図17に示されるように押し潰され、溝114を充填する。コーキング材10bが柔軟部を備えることにより、セグメントに挟まれるコーキング材が変形しやすくなり、溝114を確実に充填できる。これにより、止水性と充填性を向上させることが可能になる。
実施の形態3.
本実施の形態では、実施の形態1および実施の形態2で説明したコーキング材を適用可能なシールド工法用セグメントの他の例について説明する。
図18は、実施の形態3に係るセグメントの接合部近傍の断面図である。本図は、トンネル壁体130の円周と直行する面での断面を示す。実施の形態1のセグメント100が備える同一の部位には、同一の参照符号を付している。実施の形態3に係るセグメント200a(200b)は、図18に示すように、実施の形態1のセグメント100が備える各部に加えて、隣接する他のセグメント200b(200a)と接する接合部110a(110b)に、トンネル壁体の円周方向に横切って設けられる中空202を形成する止水材取付部201a(201b)を備える。止水材取付部201a(201b)には、中空202を充填する長尺テープ状の止水材204が取り付けられる。なお、セグメント200a(200b)の溝114に取り付けられるコーキング材は、図18に示されるコーキング材10aであってもよく、また第2のコーキング材10bであってもよい。
止水材取付部201a(201b)は、溝114よりも外周側にある接合部110a(110b)のいずれか、すなわち、溝114を形成するコーキング材取付部113a(113b)の溝底部116a(116b)から、セグメント外周面部117a(117b)の端部218a(218b)までにある接合部110a(110b)のいずれかに設けられればよい。例えば、セグメントをボルトとナットのような接合用金具で接合する場合、止水材を接合用金具より外周側の接合部と、コーキング材と接合用金具の間とのそれぞれに配置されることが好ましい。これにより、下水管渠等に使用されるトンネル壁体を構築する場合、トンネル外部から地下水などがトンネル内部に浸入すること、および、トンネル内部を流れる下水などがトンネル外部に浸出することを防止でき、トンネル内外での水の流通に起因する接合用金具の腐食等によるトンネル壁体の強度低下を防止できる。
止水材204の材質は、水膨張性ゴムでも非膨張性ゴムでもよいが、セグメント200a,200bの接合時に大きな圧縮応力を必要とせず、高い止水性が得られる観点から水膨張性ゴムが好ましい。水膨張性ゴムが用いられる場合、特に吸水して元の体積に対して1.2〜6倍の体積に膨張するものが好ましく、クロロプレンゴム等の合成ゴムまたは天然ゴムに高吸水性樹脂等の水膨張性材料を練り込んだものや、ゴム自体が水を吸収して膨張する水膨張性ポリウレタンゴム等が挙げられる。水質の影響を受けず長期に渡って安定して水膨張するという点で水膨張性材料として水膨張性ポリウレタンを練り込んだゴムまたは水膨張性ポリウレタンゴムがさらに好ましい。非膨張性ゴムが用いられる場合、上述のコーキング材10aを構成する素材の例として述べたもの等が挙げられ、ソリッドゴムでも一部または全部が発泡した発泡ゴムであってもよい。また、水膨張性ゴムおよび非膨張性ゴムは、それぞれ単独で、または複合一体化してテープ状に成形したものが止水材として用いられる。
テープ状止水材204の大きさと形状は、配置される箇所の形状に合うものであればよく、とくに限定されないが、止水材204の断面積は、セグメント200a,200b間の中空202の断面積に対して50%〜150%、特に80%〜100%が好ましい。
止水材204をセグメント間200a,200bに配置する場合、少なくとも一方のセグメント200a,200bに固定するのが好ましい。固着させる方法は、上述のコーキング材に適用される方法と同様に、接着剤、粘着材を塗布する方法、これらを含む固着層を予め備える方法等がある。なお、止水材取付部201a(201b)により形成される1箇所の中空202に取り付けられる止水材は、好ましくは一方のセグメント201aまたは201bに固定された1個の止水材であってもよく、また、セグメント201aおよび201bのそれぞれに固着されているでも2個であってもよい。
本実施の形態のセグメント200a(200b)は、実施の形態1のセグメント100a(100b)の場合と同様に、複数が組み合わされてセグメントリングとなり、そのセグメントリングが順次重ねられることによってトンネル壁体が構築される。止水材取付部201a(201b)を備えるセグメント200a(200b)およびそれによって構築されるトンネル壁体は、セグメント間のシール性を向上させ、本発明に係るコーキング材10a,10bと併用することで、セグメント間のほぼ完全なシールを実現することが可能になる。
以上、本発明のコーキング材、セグメント、およびセグメント構造体の実施の形態について詳細に説明したが、具体的な構成は上述の実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計変更等も本発明に含まれる。
以下実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例1〜2.比較例1.
実施例1および実施例2ではそれぞれ、図19および図20に示す断面形状のコーキング材を試験材として用い、それぞれについて止水性能試験と耐磨耗性試験とを行った。実施例1および実施例2で用いられたコーキング材は、上述の製法に従いソリッドゴムの二重押出によって成型された硬さが異なる2種類のソリッドゴムからなる。比較例1では、押出成型されたソリッドゴム301および目地材料としての発泡ゴム302を接着剤で貼り合わせたコーキング材を基準材として用いた。図21は、比較例1で用いられた基準材となるコーキング材の断面形状を示す。ソリッドゴム301は、止水機能を発揮する止水材料部であり、発泡ゴム302は、目地材料部である。
耐磨耗性試験では、各試験材の表面をスチールウール(0番)で擦り傷の有無、程度を確認した。また、耐水性試験は、耐水性試験装置を用いて行った。ここから、耐水性試験装置とそれを用いた試験方法について説明する。
図22は、試験材が取り付けられた耐水性試験装置の概要を示す概念図である。図22に示されるように、耐水性試験装置は、対向する1組のステンレス製のフランジ311と、圧力ゲージ312と、空気抜き口313と、水圧ポンプを接続が接続され、水を所望の圧力で供給することによって加圧する加圧口314と、水315と、試験材316bとを備える。
1組のフランジ301は、両端がボルトで締結されている。各フランジ311には窪みがあり、1組のフランジ311は、その窪みが向かい合うように配置される。試験材316bは、対向するフランジ311の間であって、フランジ311の窪みを縁取るように配置される。フランジ311を締結するボルトが締められると、試験材316bが、フランジ311に挟まれ、押し潰されて変形する。これにより、セグメントに挟まれるコーキング材の状態が耐水性試験装置において再現される。水315は、空気抜き口313から排気されながら、試験材316とフランジ311によって画される空間に充填される。
図23は、ボルトを締める前のフランジ311の間に設置された試験材316aの状態を示す図である。本図は、水315が充填される空間の中心(フランジ311中心)から試験材316aの継ぎ目部分を見た図であり、この点は、以下で説明する図24も同様である。試験材316aは、図23に示されように試験材同士に隙間318を設けてフランジ311に設置される。図24は、フランジ311の間に設置され、ボルトが締められた後の試験材316bの状態を示す図である。また、図25は、変形前の試験材316aと変形後の試験材316bの継ぎ目部分を示す図である。図25は、耐水性試験装置の上方から見た各試験材316a,316bの状態を示す。ボルトが締められることによって、変形前の試験材316aは図25に示されるように、押し潰され、変形後の試験材316bに変形する。試験材316aの設置時に設けられた隙間318は、図24および図25に示されるように、試験材316aの変形によってなくなる。このように、予め隙間318を開けて試験材316aを設置することによって、施工精度の悪い状態での止水性能を同時に確認することができる。
図26は、基準材が取り付けられた耐水性試験装置を示す概念図である。耐水性試験装置の構成は、取り付けられている試験材316bを基準材316dに代えた点を除いて、図22で説明した耐水性試験装置と同じである。また、基準材316c,316dも、試験材316a,316bと同様に配置される。すなわち、ボルトを締める前に、基準材316cは、図27および図28に示されるように隙間318を開けてフランジ311に置かれる。ここで、図27は、ボルトを締める前のフランジ311の間に設置された基準材316cの状態を示す図であり、図28は、変形前の基準材316cの継ぎ目部分を示す図である。図27は、フランジ311中心から試験材316aの継ぎ目部分を見た図であり、この点は、以下で説明する図29も同様である。また、図28は、耐水性試験装置の上方から見た基準材316cの状態を示す。
ボルトが締められることによって、変形前の基準材316cは図29に示されるように、押し潰され、変形後の試験材316dに変形する。基準材316cの設置時に設けられた隙間318は、図29および図30に示されるように、基準材316cの変形によってなくなる。ここで、図29は、フランジ311の間に設置され、ボルトが締められた後の基準材316dの状態を示す図であり、図30は、変形前の基準材と変形後の基準材の継ぎ目部分を示す図である。図30は、耐水性試験装置の上方から見た各基準材316c,316dの状態を示す。このように、試験材316a,316bと同様に基準材316c,316dを配置することによって、本発明に係るコーキング材が用いられる試験材316a,316bの止水性を評価することが可能になる。
Figure 2009155973
(*1)JIS K6253による硬さ
(*2)試験材の内部に位置するため
表1において用いた成形品材料は以下のとおりである。
(1)実施例1〜2のコア層ソリッドゴム組成
軟質ソリッドゴム EPDM 100
カーボンブラック 70
炭酸カルシウム 30
パラフィン系プロセスオイル 180
(2)実施例1〜2の被覆層ソリッドゴム組成
硬質ソリッドゴム EPDM 100
ケイ酸 30
クレー 40
炭酸カルシウム 80
パラフィン系プロセスオイル 52
(3)比較例1の止水材料部ソリッドゴム
ソリッドゴム EPDM 100
カーボンブラック 110
炭酸カルシウム 30
パラフィン系プロセスオイル 68
(4)比較例1の目地材料部発泡ゴム
発泡ゴム EPDM 100
炭酸カルシウム 60
タルク 50
パラフィン系プロセスオイル 40
表1の結果から、本発明のコーキング材(実施例1〜2)は、比較のもの(比較例1)に比べ傷つきにくい点で耐摩耗性に優れること、および止水性能に優れることがわかる。また、本発明のコーキング材は、施工精度が悪い条件下、例えばセグメントへのコーキング材の貼付が本来の位置よりずれて、セグメントリング、さらにトンネル壁体に組上げたときに間隙が生じる恐れがある場合でも、コア層が軟質であることから比較のもの(比較例1)に比べコーキング材が全体にわたって追従性および充填性に優れ、セグメント接合時の圧縮変形により間隙を埋めることができる。
本発明のコーキング材は、シールド工法セグメント間のシールに利用でき、セグメント内周面に防食性、止水性などを有する保護層を有する二次覆工一体型セグメントを利用するシールド工法によるトンネル壁体の構築等に幅広く好適に利用することができる。
実施の形態1に係る第1のコーキング材の断面図である。 コーキング材が適用されるセグメントの一例を示す斜視図である。 コーキング材取付用の溝を拡大して示す図である。 第1のコーキング材のセグメント間への取り付け方を説明するための図である。 第1のコーキング材がセグメント間に取り付けられている状態を示す図である。 セグメントリングの組み上げ方を説明するための図である。 セグメントリングを示す斜視図である。 トンネル壁体の例を示す斜視図である。 トンネル内周面の展開図である。 第1のコーキング材の第1変形例を示す図である。 第1のコーキング材の第2変形例を示す図である。 第1のコーキング材の第3変形例を示す図である。 第1のコーキング材の第4変形例を示す図である。 第1のコーキング材の第5変形例を示す図である。 実施の形態2に係る第2のコーキング材の断面図である。 第2のコーキング材のセグメント間への取り付け方を説明するための図である。 第2のコーキング材がセグメント間に取り付けられている状態を示す図である。 実施の形態3に係るセグメント間にコーキング材が取り付けられている状態を示す図である。 実施例1で用いられた試験材であるコーキング材の断面図である。 実施例2で用いられた試験材であるコーキング材の断面図である。 比較例1で用いられた基準材であるコーキング材の断面図である。 試験材が取り付けられた耐水性試験装置の概要を示す概念図である。 ボルトを締める前のフランジの間に設置された試験材の状態を示す図である。 フランジの間に設置され、ボルトが締められた後の試験材の状態を示す図である。 変形前の試験材と変形後の試験材の継ぎ目部分を示す図である。 基準材が取り付けられた耐水性試験装置を示す概念図である。 ボルトを締める前のフランジの間に設置された基準材の状態を示す図である。 変形前の基準材の継ぎ目部分を示す図である。 フランジの間に設置され、ボルトが締められた後の基準材の状態を示す図である。 変形前の基準材と変形後の基準材の継ぎ目部分を示す図である。
符号の説明
10a,10b コーキング材
11 コア層
12 被覆層
13 第1取付面部
14 第2取付面部
15 外周面部
16 内周面部
17 中空部
100,200 セグメント
110 セグメント接合部
111 セグメントリング接合部
112 保護部
113 コーキング材取付部
114 溝
115 溝側部
116 溝底部
120 セグメントリング
130 トンネル壁体
131 トンネル内周面部
201 止水材取付部
202 中空
204 止水材

Claims (8)

  1. シールド工法に用いられ、隣接するセグメント間に取り付けられるシールド工法セグメント用コーキング材であって、
    軟質ソリッドゴムからなるコア層と、
    前記軟質ソリッドゴムより硬い硬質ソリッドゴムからなり、前記コア層の周囲を覆う被覆層とを備えることを特徴とするシールド工法セグメント用コーキング材。
  2. 前記コア層の硬さ(JIS K6253)が、E1〜E45であることを特徴とする請求項1のシールド工法セグメント用コーキング材。
  3. 前記被覆層の硬さ(JIS K6253)が、A30〜A60であることを特徴とする請求項1または2のシールド工法セグメント用コーキング材。
  4. 前記被覆層の厚さが、0.5mm以上でかつ前記コーキング材の半分の厚さの50%以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項のシールド工法セグメント用コーキング材。
  5. 前記コーキング材の長さ方向に連続した中空を前記コーキング材の内部に形成する中空部を備える請求項1〜4のいずれか1項のシールド工法セグメント用コーキング材。
  6. シールド工法に用いられるシールド工法用セグメントであって、
    トンネル壁体の内周面を形成するセグメント内周面部に一体的に設けられた無筋コンクリートからなる防食層と、
    セグメントが他のセグメントと接合するセグメント接合部の前記内周側に、接着剤および/または粘着剤で取り付けられたシールド工法セグメント用コーキング材とを備え、
    前記シールド工法セグメント用コーキング材は、
    軟質ソリッドゴムからなるコア層と、
    前記軟質ソリッドゴムより硬い硬質ソリッドゴムからなり、前記コア層の周囲を覆う被覆層とを備えるシールド工法用セグメント。
  7. シールド工法で構築されるトンネル壁体であって、
    トンネル壁体を形成するセグメントと、
    前記トンネル壁体の内周面を形成するセグメント内周面部であり、前記セグメントに隣接するセグメントと前記セグメントとの境界に設けられた溝状のコーキング材取付部と、
    前記コーキング材取付部に取り付けられるシールド工法セグメント用コーキング材とを備え、
    前記シールド工法セグメント用コーキング材は、
    軟質ソリッドゴムからなるコア層と、
    前記軟質ソリッドゴムより硬い硬質ソリッドゴムからなり、前記コア層の周囲を覆う被覆層とを備えるトンネル壁体。
  8. さらに、前記隣接するセグメントと前記セグメントとの間に取り付けられる長尺テープ状の止水材と、
    前記隣接するセグメントと前記セグメントとが接する接合部に、前記トンネル壁体の円周方向に横切って設けられ、前記止水材が取り付けられる中空を形成する止水材取付部とを備えることを特徴とする請求項7のトンネル壁体。
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