JP2006009472A - シールドセグメント用コーキング材 - Google Patents

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Abstract

【課題】 トンネル内部の水がセグメント接合部からトンネル外部に浸出することを防止することが可能であり、セグメント端面間の隙間のバラツキや曲がり部への対応が容易で施工性に優れたシールドセグメント用コーキング材を提供する。
【解決手段】 シールドマシンで地盤を掘進しつつ、シールドマシンの後方で掘削部の周囲内壁面に沿ってセグメントを順次組み立てることにより、トンネルの壁体を構築するシールド工法において、互いに隣り合うセグメントの端面間に配置されるコーキング材1であって、止水部2と目地形成部3とが一体的に形成されているとともに、前記止水部2及び/又は目地形成部3の内部に中空部2a及び/又は3aを有する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、シールドマシンを用いてトンネルを構築するシールド工法においてトンネルの壁体を構成するセグメントの接合部に用いられるシールドセグメント用コーキング材に関する。
現在、道路や鉄道等のトンネルあるいは下水管渠築造用のトンネルなどを構築する場合、シールド工法が一般に採用されている。シールド工法とは、先端に掘削刃を備えたシールドマシンを地中で推進させながらトンネル穴を掘削する工法である。
シールド工法では、シールドマシンで地盤を掘進しつつ、シールドマシンの後方で、掘削部の周囲内壁面に沿ってセグメントを順次組み立てることによってトンネルの壁体を構築する一次覆工と、この一次覆工が完了した後に、内壁面をコンクリートや樹脂にてコーティングする二次覆工を行っている。
このようなシールド工法に用いられるセグメントは、例えばトンネル内の円周を複数に分割(例えば4〜6分割)する大きさであり、円周方向及びシールドトンネル延長方向に順次継ぎ足されてゆく。セグメントとしては、コンクリート製セグメント、鋼板のみで製作された鋼製セグメントあるいは鋼殻内中にコンクリートを充填した鋼殻セグメントなどがある(例えば、特許文献1参照。)。
ところで、シールド工法において、コスト縮減・掘削断面積の削減・工期短縮等をはかるために二次覆工を省略したシールド工法が提案されている。
この二次覆工を省略したシールド工法では、内面平滑化などの内面仕上げを施したコンクリート製のセグメント(二次覆工一体型のセグメント)のみでトンネルの壁体を構成しており、覆工体の内壁面にコーティングが施工されないため、下水管渠などを構築する場合、地下水のトンネル内部への浸入を阻止(止水)することに加えて、トンネル内部を流れる下水などの外部への浸出を阻止することも要求される。
上記ような点を考慮し、特許文献2には、トンネル外部への浸出を防止可能なシールドセグメント用コーキング材として、互いに隣り合うセグメントの端面間に配置されるコーキング材であって、止水部と目地形成部とが一体的に形成されていることを特徴とするシールドセグメント用コーキング材などが開示されている。
特開2001−220999号公報 特願2003−148109号公報
しかし、本発明者の検討によれば、上記コーキング材は、トンネル内部側に形成されるセグメント端面間の隙間を埋めることができるとともに、トンネル内部の水がセグメント接合部からトンネル外部に浸出することを確実に防止することができるものの、セグメント端面間の隙間のバラツキや曲がり部への対応が必ずしも容易ではなく、更なる施工性の改良が求められていた。
本発明はそのような点を考慮してなされたもので、トンネル内部の水がセグメント接合部からトンネル外部に浸出することを防止することが可能であり、セグメント端面間の隙間のバラツキや曲がり部への対応が容易で施工性に優れたシールドセグメント用コーキング材の提供を目的とする。
請求項1記載のシールドセグメント用コーキング材は、シールドマシンで地盤を掘進しつつ、シールドマシンの後方で掘削部の周囲内壁面に沿ってセグメントを順次組み立てることにより、トンネルの壁体を構築するシールド工法において、互いに隣り合うセグメントの端面間に配置されるコーキング材であって、止水部と目地形成部とが一体的に形成されているとともに、前記止水部及び/又は目地形成部の内部に中空部を有することを特徴とする。
請求項2記載のシールドセグメント用コーキング材は、請求項1記載のシールドセグメント用コーキング材であって、前記止水部及び/又は目地形成部が、硬度の異なる複数の材料から構成されていることを特徴とする。
請求項3記載のシールドセグメント用コーキング材は、請求項2記載のシールドセグメント用コーキング材であって、前記止水部及び/又は目地形成部の中空部の周囲が硬度の高い層で構成されていることを特徴とする。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のシールドセグメント用コーキング材は、例えば、図3に示すように、セグメント端面の内側の周方向に沿う部分S1と軸方向に沿う部分S2に貼り付けて使用される。そして、セグメント組立時においてセグメントの端面同士を突き合わせた際に、コーキング材の止水部がセグメント端面に圧縮されて止水性が確保されるとともに、セグメント内面側に規制されるセグメント端面間の隙間が目地形成部にて充填される。
しかも、図4に示すように、止水部及び/又は目地形成部の内部に中空部を有するので、優れた防水性を確保することができ、トンネル内部の水がセグメント接合部からトンネル外部に浸出することを確実に防止することができる。さらに、トンネル外部の水がセグメント接合部からトンネル内部に浸出することを防止することも可能であり、セグメント端面間の隙間のバラツキや曲がり部への対応が容易で施工性に優れたものとなる。
次に、本発明の各部を詳細に説明する。
本発明のシールドセグメント用コーキング材において、止水部は、非発泡材料で構成されていることが好ましい。特に、耐水圧・下水等に対する防食性(耐薬品性)・変形追随性等を考慮すると、非発泡のEPDM(エチレン、プロピレンと第3成分との共重合物)またはSBR(スチレンとブタジエンとの共重合物)で構成されていることが好ましい。
本発明のシールドセグメント用コーキング材においては、止水部及び/又は目地形成部の内部に中空部を設けることで、セグメントの端面同士を突き合わせた際に、コーキング材の止水部及び/又は目地形成部が端面に沿って変形し易くなり、セグメント接合部の止水性を高めることができるとともに、セグメント端面間の隙間のバラツキや曲がり部への対応が容易になる。
上記中空部には気体又は液体が注入されていてもよい。この場合には気体や液体の圧力や粘性により、止水部及び/又は目地形成部が端面に沿って確実に変形しやすくなるとともに、端面に対する反発力が適性化が可能となる点で好ましい。
前記止水部には、セグメント端面にて押圧される2つの面のうち、いずれか一方の面に粘接着剤を配置しておいてもよい。このように止水部の片面に粘接着剤を設けておくと、セグメントの端面にコーキング材を貼り付ける際の作業が簡単になる。前記粘接着剤として、例えば、両面粘着テープなどの粘着テープやウレタン系接着剤、エポキシ系接着剤、ポリエステル系接着剤、ゴム系接着剤などの接着剤が挙げられる。なお、このような接着剤は前記目地形成部の片面にも配置しておいてもよい。
目地形成部については、セグメント端面間の隙間を埋めることができる材料であれば、特に限定されないが、発泡材料や水膨張性材料が好ましい。
なお、目地形成部が発泡材料の場合、止水部の接着性を考慮すると、例えば止水部の材料が未発泡のEPDMまたはSBRである場合には、同じ種類の材料つまり発泡したEPDMまたはSBR(ただし、硬さなどの物性は異なる材料)であることが好ましい。
また、目地形成部の材料として、CPE(塩素化ポリエチレン)、CR系の難燃剤または熱膨張型プラスチック耐火材を用いると、例えば、地下鉄などの火災対応を必要とするセグメント内面のコーキングに適用することができる。
なお、CR系の難燃剤とは、クロロプレンゴムなどである。
また、熱膨張型プラスチック耐火材とは、シート状で、シーリング材やコーキング材として用いられるものであり、火災時の熱で膨張し、炎の侵入・拡散を防ぐ機能を有するも
のである。
上記目地形成部は、硬度の異なる複数の材料から構成されていてもよい。具体的には、図5に例示するように、中空部の周囲のみが他の部分より硬度の高い、例えば高硬度の発泡材料や非発泡材料で層状に構成されたものである。この場合、目地形成部が端面に沿って確実に変形しやすくなるとともに、端面に対する反発力を適性化することが出来る点で好ましい。
上記高硬度の発泡材料としては、例えば、止水部及び/又は目地形成部に用いられる発泡したEPDMまたはSBRなどの材料の中でも比較的高い硬度を有する材料である。具体的にはその硬度が50〜60度程度であることが好ましい。
本発明において止水部は、セグメント端面にて押圧される2つの面のうち、いずれか一方の面の形状が凸形に成形されていることが好ましい。このように止水部を凸形とすると、止水部が圧縮されるときの変形性が良好となる。しかも、止水部が圧縮されたときに、凸部の中央部の圧縮応力が大きくなり、より高い止水性能を得ることができる。なお、止水部の両面を凸形としておいてもよい。
本発明のシールドセグメント用コーキング材の製造方法としては、例えば、(1)止水部を構成する材料(未発泡樹脂:例えば非発泡EPDM等)と目地形成部を構成する材料(発泡樹脂:例えば発泡EPDM等)とを共押出することにより一体成形するという方法、あるいは、(2)止水部と目地形成部とをそれぞれ個別に押出成形し、その押出成形工程の後段で止水部と目地形成部とを接着または熱融着等により相互に貼り合わせるという方法などを挙げることができる。
本発明のシールドセグメント用コーキング材は、止水部と目地形成部とが一体的に形成されているとともに、前記止水部及び/又は目地形成部の内部に中空部を有することを特徴とするので、トンネル内部の水がセグメント接合部からトンネル外部に浸出することを防止することが可能であるとともに、セグメントの端面同士を突き合わせた際に、コーキング材の止水部及び/又は目地形成部が端面に沿って変形し易くなり、セグメント端面間の隙間のバラツキや曲がり部への対応が容易で施工性に優れたものとなる。
上記止水部及び/又は目地形成部が、硬度の異なる複数の材料から構成され、例えば、中空部の周囲が硬度の高い層で構成されている場合には、止水部及び/又は目地形成部が端面に沿って確実に変形しやすくなるとともに、端面に対する反発力を適性化することができ、上記効果は更に確実なものとなる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
まず、シールド工法に用いるセグメントについて説明する。
セグメントは、トンネルの壁体を構成するもので、例えば図1に示すように、4つのセグメント11・・11をリング状に組み立てることにより、セグメントリング10を構成することができる。
シールド工法に用いるセグメント11はコンクリート製で、内面平滑化などの内面仕上げが施されてなる2次覆工一体型のセグメントである。また下水管渠の構築を対象とする場合、トンネル底部に配置されるセグメントには、インバート溝付きの2次覆工一体型セグメントが使用される。
このようなセグメント11を用いてシールドトンネルTの壁体を構築する場合、まず、先端に掘削刃を備えたシールドマシン(図示せず)を地中に横方向に推進させ、このシールドマシンの後方に、セグメントリング10の1リング分の空間が形成された時点でシールドマシンの推進を停止し、シールドマシンの後方空間の内壁面に沿ってセグメント11・・11をリング状に組み立てる。次に、同じ要領にて、シールドマシンをセグメントリング10の1リング分だけ推進させてセグメント11・・11をリング状に組み立てるという工程を順次繰り返してゆくことによって、2次覆工を行うことなく、図1に示すようなシールドトンネル(例えば下水管渠)Tを構築することができる。
以上のようなコンパクトシールド工法において、互いに隣り合うセグメント11同士は、連結ボルトによる接合、凹凸の嵌合による接合あるいは連結金具を用いた接合などの接合方法によって相互に連結される。
セグメント11の接合部には、図2に示すように、シール部(凹部)20が設けられている。このシール部20には、トンネル外部からの水(地下水)の浸入を防止(止水)するための水膨張性シール材5が配置される。また、セグメント11の接合部のトンネル内部側には目地部30が設けられており、この目地部30に本発明のシールドセグメント用コーキング材が配置される。
なお、シール部20及び目地部30は、セグメント11の4端面の全てに設けられている(図3参照)。また、セグメント11の目地部30には、図2に示すように、セグメントの軸方向と直交する圧縮面31と目地内面32が形成されている。目地内面32には、2つのセグメント11の端面同士を突き合わせた状態で、2面間の幅寸法がセグメント内部側に向かうに従って縮小するような傾斜面が形成されている。
次に、本発明のシールドセグメント用コーキング材(以下、コーキング材という)の実施形態について図4を参照しながら説明する。
コーキング材1は、止水部2と目地形成部3とが一体的に形成された帯状の部材であり、止水部2及び目地形成部3の内部に中空部2a,3aを有している。止水部2と目地形成部3とは互いに異なる物性の材料で構成されている。
止水部2は、セグメント端面にて押圧される2つの面21,22のうち、一方の面21が凸形(断面略半円形状)に成形されている。止水部2の他方の面22には両面粘着テープ4が長手方向に沿って貼着されている。止水部2の厚み(凸形頂部の最大肉厚)は、セグメント11の目地部30の圧縮面31間の距離よりも所定量(例えば2mm)だけ大きい寸法に設定されている。
目地形成部3は、セグメント11の目地部30の目地内面32(図2)に合わせた形状で、肉厚が先端部(セグメント内部側)に向かうに従って縮小するテーパ形状に成形されている。さらに、目地形成部3は、セグメント11の目地部30に配置された状態で、その目地部30の目地内面32の略全面に隙間なく接触するような形状・寸法に加工されている。
止水部2の材料には、JIS K−6253による硬さが55±5の物性を有するEPDM(未発泡)が用いられている。また、目地形成部3の材料には、JIS K−6253による硬さが35±5の物性を有するEPDM(発泡)が用いられている。
そして、以上の構造のコーキング材1は、例えば、止水部2を構成する樹脂(未発泡EPDM)と目地形成部3を構成する樹脂(発泡EPDM)とを共押出することにより一体成形するという方法で作製される。
尚、例えば、止水部2のみに中空部2aが設けられていてもよいし、また、目地形成部3のみに中空部3aが設けられていてもよい。
次に、本発明のシールドセグメント用コーキング材(以下、コーキング材という)の他の実施形態について図5を参照しながら説明する。
コーキング材1は、止水部2と目地形成部3とが一体的に形成された帯状の部材であり、目地形成部3の内部に中空部3aを有し、中空部3aの周囲が硬度の高い層3b(以下、「高硬度層」ともいう)で構成されている。止水部2と目地形成部3とは互いに異なる物性の材料で構成され、目地形成部3は、高硬度層3bとその他の部分とで、強度の異なる2種の材料で構成されている。
止水部2は、セグメント端面にて押圧される2つの面21,22のうち、一方の面21が凸形(断面略半円形状)に成形されている。止水部2の他方の面22には両面粘着テープ4が長手方向に沿って貼着されている。止水部2の厚み(凸形頂部の最大肉厚)は、セグメント11の目地部30の圧縮面31間の距離よりも所定量(例えば2mm)だけ大きい寸法に設定されている。
目地形成部3は、セグメント11の目地部30の目地内面32(図2)に合わせた形状で、肉厚が先端部(セグメント内部側)に向かうに従って縮小するテーパ形状に成形されている。さらに、目地形成部3は、セグメント11の目地部30に配置された状態で、その目地部30の目地内面32の略全面に隙間なく接触するような形状・寸法に加工されている。
止水部2の材料には、JIS K−6253による硬さが55±5の物性を有するEPDM(未発泡)が用いられている。また、目地形成部3の材料には、高硬度層3bとしてJIS K−6253による硬さが55±5の物性を有するEPDM(未発泡)が用いられ、その他の部分は、同硬さが30±5の物性を有するEPDM(発泡)が用いられている。
そして、以上の構造のコーキング材1は、例えば、止水部2を構成する樹脂(未発泡EPDM)と目地形成部3を構成する樹脂(発泡EPDM)とを共押出することにより一体成形するという方法で作製される。
次に、コーキング材1の使用方法を図4に示すコーキング材1を例に説明する。
まず、図3に示すように、セグメント11端面の内側の周方向に沿う部分S1と軸方向に沿う部分S2、つまりセグメント11の目地部30にコーキング材1を両面粘着テープ4を介して貼り付けておく。なお、コーキング材1を貼り付ける面はセグメント11の2端面とする。
次に、シールド工法において、セグメント11を組み立てる際に、両面粘着テープ4の剥離紙を剥がし、図6及び図7に示すように、2つのセグメント11の端面同士を突き合わせる。このセグメント突合わせにより、コーキング材1の止水部2がセグメント11の端面(目地部30の圧縮面31)にて圧縮されてセグメント接合部の止水性が確保されるとともに、トンネル内部側に形成されるセグメント端面間(目地部30の目地内面32間)の隙間に目地形成部3が充填される。
なお、セグメント組立時において、セグメント11の円周方向における突合わせ力及びセグメント11の軸方向における突合わせ力は、例えば、シールドマシンに搭載されているシールドジャッキ(図示せず)によって与えられる。
以上のように、本実施形態のコーキング材1によれば、トンネル内部側(セグメント内部側)に形成されるセグメント端面間の隙間を充填する、というコーキング材の本来の効果に加えて、トンネル内部の水(下水など)がセグメント接合部からトンネル外部に浸出することを確実に防止できるという効果を達成することができる。
また、本実施形態のコーキング材1では、目地形成部3の形状を、セグメント内部側に向かうに従って縮小するテーパ形状としているので、目地形成部3のトンネル内部側への目地形成部3の位置ずれ、もしくは脱落を防止することができる。さらに、このような目地形成部3と止水部2とを一体的に形成しているので、止水部2の位置ずれも防止することができる。
なお、本発明のシールドセグメント用コーキング材は、下水用の管渠(トンネル)のほか、上水道のトンネル、道路や鉄道等のトンネルあるいは電力・エネルギ用のトンネルなどの各種トンネルを構築するシールドセグメントのコーキング材として使用することができる。
コンパクトシールド工法にて構築されたシールドトンネルの例を模式的に示す斜視図である。 セグメントの接合部の構造を示す断面図である。 セグメントのコーキング材貼付位置を示す斜視図である。 本発明に係るシールドセグメント用コーキング材の実施形態の一例を示す正面図(A)及び縦断面図(B)を併記して示す図である。 本発明に係るシールドセグメント用コーキング材の他の実施形態の一例を示す正面図(A)及び縦断面図(B)を併記して示す図である。 シールドセグメント用コーキング材の使用状態を説明する模式図である。 同じくシールドセグメント用コーキング材の使用状態を説明する模式図である。
符号の説明
1 コーキング材(シールドセグメント用コーキング材)
2 止水部
2a 中空部
21 止水部の一方の面
22 止水部の他方の面
3 目地形成部
3a 中空部
3b 硬度の高い層(高硬度層)
4 両面粘着テープ
10 セグメントリング
11 セグメント(シールドセグメント)
S1,S2 コーキング材の貼付位置
20 シール部
30 目地部
31 圧縮面
32 目地内面
T シールドトンネル

Claims (3)

  1. シールドマシンで地盤を掘進しつつ、シールドマシンの後方で掘削部の周囲内壁面に沿ってセグメントを順次組み立てることにより、トンネルの壁体を構築するシールド工法において、互いに隣り合うセグメントの端面間に配置されるコーキング材であって、止水部と目地形成部とが一体的に形成されているとともに、前記止水部及び/又は目地形成部の内部に中空部を有することを特徴とするシールドセグメント用コーキング材。
  2. 前記止水部及び/又は目地形成部が、硬度の異なる複数の材料から構成されていることを特徴とする請求項1記載のシールドセグメント用コーキング材。
  3. 前記止水部及び/又は目地形成部の中空部の周囲が硬度の高い層で構成されていることを特徴とする請求項2記載のシールドセグメント用コーキング材。
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