JP2009154496A - 画像形成方法及び中間転写記録媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】
繊維質素材へ堅牢度に優れ、光輝性の意匠性を有する画像の形成が、低コストで製造できる画像形成方法及び中間転写記録媒体を提供する。
【解決手段】
(1)基材11、剥離層12及びカチオン性ウレタン系樹脂とカチオン性フィックス剤とと光輝性細片とを含む受容層21が積層された中間転写記録媒体10の準備し、(2)前記受容層21へインクジェット方式で画像103を形成し、(3)受容層21面へ接着層19と繊維質素材の被転写体100を重ねアイロンで加熱加圧して転写し、(4)基材11を剥離する工程と、からなることを特徴とし、受容層21の光輝性細片が面積が0.01〜1mm2の多角形のホログラムフレークで、カチオン性ウレタン系樹脂:カチオン性フィックス剤:ホログラムフレーク=100:5〜20:0.2〜10であることも特徴とする。
【選択図】 図5

Description

本発明は、画像形成方法に関し、さらに詳しくは、個人用途などの1枚のみ又は少ロットの画像を、Tシャツ等の繊維素材に重ねてアイロン等で加熱加圧することで転写することのできる中間転写記録媒体を用いた画像形成方法及び中間転写記録媒体に関するものである。
本明細書において、配合を示す「比」、「部」、「%」などは特に断わらない限り質量基準であり、「/」印は一体的に積層されていることを示す。また、「PET」は「ポリエチレンテレフタレート」、「IPA」は「イソプロピルアルコール」、「MEK」は「メチルエチルケトン」の略語、機能的表現、通称、又は業界用語である。
(主なる用途)本発明の中間転写記録媒体を用いた画像形成方法で画像を転写してなる繊維質素材の被転写体(媒体)の主なる用途としては、例えば、Tシャツなどの衣類、カートン、ケース、外装紙などの包装材類、バッグ類などの装身具、鑑賞券、グリーティングカード、封筒、タグ、しおり、カレンダー、ポスター、パンフレット、ネームプレート、レポート用紙など文具類、建材、パネル、エンブレム、履物、靴などの類などがある。
しかしながら、個人用途などの1枚のみ又は少ロットの画像を、アイロン等で加熱加圧することで転写する用途であれば、特に限定されるものではない。
(背景技術)近年、個人の好みが多様化し個性化が進み、多くの個人向け商品は多品種小ロット生産の傾向が高まっている。ステーショナリーやアパレル製品では、1個人に1つのオンリーワン製品までが要望されている。しかしながら、従来の布や紙などの繊維質素材、例えばTシャツへの画像の形成は直接スクリーン印刷するか、転写紙へオフセットやスクリーン印刷法で印刷した後に、Tシャツへ転写する方法のために、少ロット製品では極端に製造コストが上昇して現実的ではないという問題点があった。
従って、布や紙などの繊維質素材への少ロットの画像形成方法は、如何に容易に低コストにて製造でき、かつ、画像は高画質で、洗濯などの使用での耐久性に優れることが求められている。
(先行技術)従来、剥離シート、絵柄を有する絵柄保持層および熱可塑性ポリマーから形成された接着層の構成で、上記絵柄保持層が親水性ポリマーからなり、絵柄保持層のインク吸収性が接着層のインク吸収性よりも大とすることで、接着層側からインクを滲透させて絵柄を形成することを特徴とする転写シート(本願発明の中間転写記録媒体に相当する)が知られている(例えば、特許文献1参照。)。しかしながら、絵柄保持層と接着層とにインク吸収性の差をつけるために材料が限定され、製造コストが高いという問題点がある。
また、Tシャツ等の表面に加熱したアイロンにて押さえることで転写する熱転写シートであって、Tシャツ等に転写された転写シートのカラートナー画像が表面化しないように、片面にシリコーン層を形成した基材に溶剤系ポリウレタン樹脂を塗布した乾燥塗膜にて形成したa層、該a層の上に水溶性ポリウレタン樹脂に酸化チタン15部と多孔性シリカ混入品50部と熱可塑性粉体等を混入したウレタン樹脂製の水性インク受容層を乾燥塗膜として形成したb層、そして該b層の上に多孔性シリカ混入品と熱可塑性粉体等を混入したウレタン樹脂を塗布した乾燥塗膜を形成したc層にて構成した撥水性熱転写シートが知られている(例えば、特許文献2参照。)。しかしながら、受容層がa層b層c層の3層からなり、工程が煩雑でコストが高くなるという欠点がある。
さらに、本出願人も、被転写体に受容層を熱転写して形成するもので、受容層はインクジェット用インクを受容するための多孔質または粒子状形態を備えているので、被転写体の種類を問わず高画質を得ることができる、基材の一方の面に、剥離可能な受容層を設けたインクジェット用受容層転写シート(本発明の中間転写記録媒体に相当する)を開示している(例えば、特許文献3参照。)。しかしながら、専用紙と同等の高画質を得ることを目的とするもので、画像の洗濯などの使用での耐久性については記載も示唆もされていない。
特開昭62−242600号公報 特開2004−232148号公報 特開平11−277895号公報
そこで、本発明はこのような問題点を解消するためになされたものである。その目的は、少ロットの布や紙などの繊維質素材への画像の形成が、容易に低コストにて製造でき、かつ、光回折性を有するメタリック調やラメ調の光輝性を有する意匠性を有し、画像は高画質で、洗濯などの使用での耐久性に優れる画像形成方法及び中間転写記録媒体を提供することである。
上記の課題を解決するために、請求項1の発明に係わる画像形成方法は、中間転写記録媒体を用いて被転写体へ画像を形成する画像形成方法であって、(1)基材と、該基材の一方の面に少なくとも剥離層、及びカチオン性ウレタン系樹脂とカチオン性フィックス剤と光輝性細片とを含む受容層が順に積層されてなる中間転写記録媒体を準備する準備工程と、(2)前記中間転写記録媒体の前記受容層へインクジェット方式で印刷画像を形成する画像形成工程と、(3)画像を形成した前記中間転写記録媒体の前記受容層面へ、厚味が30〜150μmのフィルム状の接着層と繊維質素材の前記被転写体を重ね合わせた後に、前記中間転写記録媒体の面からアイロンで加熱加圧して転写する転写工程と、(4)前記中間転写記録媒体の前記基材を剥離し除去する剥離工程と、からなるように、したものである。
請求項2の発明に係わる画像形成方法は、中間転写記録媒体を用いて被転写体へ画像を形成する画像形成方法であって、(1)基材と、該基材の一方の面に少なくとも剥離層、及びカチオン性ウレタン系樹脂とカチオン性フィックス剤と光輝性細片とを含む受容層が順に積層されてなる中間転写記録媒体を準備する準備工程と、(2)前記中間転写記録媒体の前記受容層へインクジェット方式で印刷画像を形成する画像形成工程と、(3)画像を形成した前記中間転写記録媒体の前記受容層面へ、厚味が30〜150μmのフィルム状の接着層を積層する積層工程と、(4)該接着層面へ、繊維質素材の前記被転写体を重ね合わせた後に、前記中間転写記録媒体の面からアイロンで加熱加圧して転写する転写工程と、(5)前記中間転写記録媒体の前記基材を剥離し除去する剥離工程と、からなるように、したものである。
請求項3の発明に係わる中間転写記録媒体は、請求項1〜2のいずれかに記載の画像形成方法に用いる中間転写記録媒体であって、基材と、該基材の一方の面に少なくとも剥離層、及びカチオン性ウレタン系樹脂とカチオン性フィックス剤と光輝性細片とを含む受容層が順に積層されてなり、該受容層が光輝性効果を呈し、かつ、インクジェット方式で画像が印字できるように、したものである。
請求項4の発明に係わる中間転写記録媒体は、上記光輝性細片がホログラムフレークであり、該ホログラムフレークの面積が0.01〜1mm2の多角形で、かつ、受容層の配合割合が質量基準でカチオン性ウレタン系樹脂:カチオン性フィックス剤:ホログラムフレーク=100:5〜20:0.2〜10でラメ調の光輝性効果を呈するように、したものである。
請求項1〜2の本発明によれば、布や紙などの繊維質素材へ、少ロットの画像の形成を容易に低コストで製造でき、前記画像は光輝性の意匠性を有する画像形成方法が提供される。
請求項3の本発明によれば、布や紙などの繊維質素材への画像の形成が、容易に低コストにて製造でき、かつ、1枚毎の個別情報の印字などの少ロットの画像で、メタリック調やラメ調の光輝性を有する意匠性を有するインクジェット受容層へ、インクジェット方式が印字できる中間転写記録媒体が提供される。
請求項4の本発明によれば、請求項3の効果に加えて、画像がラメ調の光輝性を有する意匠性を有し、かつ、洗濯などの使用でも耐堅牢性に優れる中間転写記録媒体が提供される。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら、詳細に説明する。
図1は、本発明の1実施例を示す画像形成方法のステップ図である。
図2は、本発明の1実施例を示す画像形成方法のステップ図である。
図3は、本発明の1実施例を示す中間転写記録媒体の断面図である。
図4は、本発明の中間転写記録媒体の受容層へ画像を形成した断面図である。
図5は、図4の画像を形成した中間転写記録媒体とフィルム状の接着層と被転写体を重ね合わせて、アイロン転写する説明図である。
図6は、本発明の1実施例を示す中間転写記録媒体の断面図である。
(画像形成方法)次に、本発明の中間転写記録媒体を用いる画像形成方法について説明する。本発明の画像形成方法は、図1に示すように、ステップ1の中間転写記録媒体の準備工程、ステップ2の画像形成工程、ステップ3の転写工程、ステップ4の剥離工程、とからなっている。また、図2に示すように、ステップ1の中間転写記録媒体の準備工程、ステップ2の画像形成工程、ステップ13の積層工程、ステップ14の転写工程、ステップ15の剥離工程、とからなり、予め画像を形成し、接着層を積層した後に、アイロン転写してもよい。
(中間転写記録媒体)次に、本発明の中間転写記録媒体10について説明する、該中間転写記録媒体10は、図3に示すように、基材11と、該基材11の一方の面へ剥離層12、及び受容層21を有し、基材11/剥離層12/受容層21の層構成とする。また、図6に示すように、予め画像を形成し、接着層を積層してなる、基材11と、該基材11の一方の面へ剥離層12、プライマ層16(必要に応じて)、受容層21(画像103が形成された)、接着剤層18、接着層19とし、基材11/剥離層12/プライマ層16(必要に応じて)/受容層21(画像103が形成された)/接着剤層18/接着層19の層構成としておけば、被転写体100へ重ねてアイロン転写するだけでよい。本発明の中間転写記録媒体10の受容層21は、カチオン性ウレタン系樹脂とカチオン性フィックス剤と光輝性細片とを含み、該受容層が光輝性効果を呈し、かつ、インクジェット方式で画像が印字できる。さらに、受容層21に含まれる光輝性細片をホログラムフレークとし、該ホログラムフレークの面積が0.01〜1mm2の多角形で、かつ、受容層の配合割合が質量基準でカチオン性ウレタン系樹脂:カチオン性フィックス剤:ホログラムフレーク=100:5〜20:0.2〜10とすることで、ラメ調の光輝性効果を発現する。また、層間及び/又は層表面へ、必要に応じてプライマ層16や着色層などの他の層を設けてもよい。
(ステップ1:中間転写記録媒体の準備工程)本発明の中間転写記録媒体10は、図3に示すように、基材11と、該基材11の一方の面へ剥離層12、及び受容層21を有する。
(基材)基材11としては、従来の中間転写記録媒体に使用されているものと同じ基材をそのまま用いることができ、特に限定するものではない。好ましい基材11の具体例としては、グラシン紙、コンデンサー紙またはパラフィン紙等の薄紙、あるいは、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル、ポリプロピレン、ポリカーボネート、酢酸セルロース、ポリエチレン誘導体、ポリメチルペンテン等のプラスチックの延伸または未延伸フィルムが挙げられる。また、これらの材料を2種以上積層した複合フィルムも使用することができる。基材フィルムの厚さは、その強度および耐熱性等が適切になるように材料に応じて適宜選択することができるが、通常は1〜100μm程度のものが好ましく用いられる。
(剥離層)転写時の剥離性を向上させるために、剥離層12を設け、必要に応じて、離型層も設けてもよく、離型層及び剥離層12の両方を設け、離型層と剥離層12との間で剥離させることで、より転写性を向上できる。剥離層12は転写後には被転写体へ転写移行して、保護層としての機能を合わせ持つ。剥離層12としては、一般的には酢酸セルロースなどのセルロース誘導体、ポリ(メタ)クリル酸エチルなどのアクリル系樹脂、ポリビニルブチラールなどのビニル共重合体の熱可塑性樹脂や、不飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、アミノアルキッド樹脂などの熱硬化型の樹脂を用いて形成することができる。また、剥離層12には箔切れ性を向上させるために、マイクロシリカやポリエチレンワックスなどのフィラーを含有させることが好ましい。剥離層は、上記の樹脂を溶媒へ分散又は溶解して、ロールコート、グラビアコートなどの公知のコーティング方法で、少なくとも1部に塗布し乾燥して塗膜を形成したりすれば良い。剥離層の厚さとしては、通常は0.1μm〜5μm程度、好ましくは0.5μm〜2μm程度である。
(離型層)必要に応じて設ける離型層としては、通常、離型性樹脂、離型剤を含んだ樹脂、電離放射線で架橋する硬化性樹脂などがある。離型層の形成は、該樹脂を溶媒へ分散又は溶解して、ロールコート、グラビアコートなどの公知のコーティング方法で、塗布し乾燥して、温度150℃〜200℃程度で焼き付ける。離型層の厚さとしては、通常は0.01μm〜5.0μm程度、好ましくは0.5μm〜3.0μm程度である。離型層及び剥離層12の両方を設ける場合には、適宜組み合わせて用いればよく、この場合も、剥離層は転写後には被転写体へ転写移行して、保護層としての機能を合わせ持つ。
(受容層)剥離層12面へ受容層21を設ける。該受容層21は少なくともカチオン性ウレタン系樹脂とカチオン性フィックス剤と光輝性細片とを含ませることで、光輝性効果を呈し、かつ、インクジェット方式で画像が印字できる。インクジェット方式での画像の形成は、低コストにて容易に製造でき、かつ、1枚毎の個別情報の印字などの少ロットの画像でも、オンデマンドで対応できる。該画像はメタリック調やラメ調の光輝性の意匠性を有する受容層を背景に特異な意匠性を発揮できる。また好ましくは、光輝性細片をホログラムフレークとすることでラメ調の光輝性効果を発現させ、さらに好ましくは、ホログラムフレークの面積を0.01〜1mm2の多角形で、かつ、受容層の配合割合が質量基準でカチオン性ウレタン系樹脂:カチオン性フィックス剤:ホログラムフレーク=100:5〜20:0.2〜10とすることで、独特で好感触なラメ調の光輝性効発現させることができ、かつ、洗濯などの使用でも耐堅牢性に優れている。
(カチオン系ウレタン系樹脂)カチオン性ウレタン系樹脂としてはカチオン性基を有するポリカーボネート系ポリウレタン、ポリテトラメチレンエーテルグリコール系ポリウレタン、ポリエステルエーテル系ポリウレタン、ポリブチレンアジペート系ポリウレタン、ポリメチルペンタンアジペート系ポリウレタン、ポリノナンジオールアジペート/ポリオクタンアジペート系ポリウレタン、ポリメチルペンタンアジペート系ポリウレタンなどのウレタン系樹脂で、好ましくは自己乳化性又は水性で、カチオン性親水基を有するポリカーボネート系又はポリエステル系のポリオールと脂肪族イソシアネートの反応物が好ましい。カチオン性基としては1〜3級アミン或いは4級アンモニウム塩基などが例示できる。
(カチオン性フィックス剤)カチオン性フィックス剤としては、ポリアミン誘導体や脂肪族アミン塩、4級アンモニウム塩(例えば、脂肪族4級アンモニウム塩、芳香族4級アンモニウム塩、複素環4級アンモニウム塩等)などの染料固着剤が例示でき、これらの単独で又は2種以上組み合わせてもよい。好ましいカチオン性フィックス剤には、脂肪族4級アンモニウム塩(例えば、テトラメチルアンモニウムクロライド、テトラエチルアンモニウムクロライド、テトラメチルアンモニウムブロマイド、テトラエチルアンモニウムブロマイド等のテトラC1−6アルキルアンモニウムハライド、トリメチルラウリルアンモニウムクロライド、トリメチルラウリルアンモニウムブロマイド等のトリC1−6アルキルC8−20アルキルアンモニウムハライド、ジメチルジラウリルアンモニウムクロライド、ジメチルジラウリルアンモニウムブロマイド等のジC1−6アルキルジC8−20アルキルアンモニウムハライド)などが例示できる。
(ホログラムフレーク)光輝性細片としてはホログラムフレーク、又は金属細片を用いることができる。ホログラムフレークとしては、次のような方法で作成できる。
(1)4〜25μm程度のPETフィルムへ、必要に応じてプライマ層を設けて、真空成膜法でアルミニウムなどで、厚さが0.02〜1μm程度の金属薄膜を成膜し、該PET/金属薄膜の金属薄膜面から微細エンボス法などで、ホログラムや回折格子などのレリーフを賦型する。次に、打ち抜き加工により、面積が0.01〜1mm2程度、好ましくは0.05〜0.16mm2程度で、多角形のホログラムフレークとすればよい。多角形とは頂点が3〜10程度、好ましくは3〜6程度の多角形で、辺長は不等でもよく、形状も正多角形、不等多角形でもよい。また、打ち抜きでの不可避なバリ、糸引きを容認する。具体的には、ホログラムサプライ(社)のホログラムフレークが例示できる。
(2)12〜50μmのPETフィルムへ、耐熱性離型層を設け、真空成膜法でアルミニウムなどで、厚さが0.02〜1μm程度の金属薄膜を成膜し、該PET/金属薄膜の金属薄膜面から微細エンボス法などで、ホログラムや回折格子などのレリーフを賦型する。次に、金属薄膜を離型層から剥離し分離して、粉砕し細分化すればよい。なお、ホログラムや回折格子は公知の2光束干渉法や描画法でよく、光回折性の凹凸(レリーフ)とし、該レリーフを公知のエンボスなどで、例えば上記のPET/金属薄膜の金属薄膜面へ賦型すればよい。必要に応じて金属薄膜面へプライマ層を設けてもよい。
(配合比)受容層21の配合割合は、質量基準でカチオン性ウレタン系樹脂:カチオン性フィックス剤:ホログラムフレーク=100:5〜20:0.2〜10とする。カチオン性フィックス剤の含有割合が上記範囲未満では定着性が悪く、上記範囲を越えると洗濯中に溶出して堅牢性を低下させる。ホログラムフレークの含有割合が上記範囲未満では光輝性が悪く、上記範囲を越えると受容層面が埋まって透明感がなくなり、インクジェットによる画像が観察し難くなる。
(フィラー)また、必要に応じてフィラーを添加してもよく、透明性を害さない程度に含有させることで、インクジェットインクの吸収性を良くできる。具体的にはシリカ、アルミナ、炭酸カルシウム、プラスチックピグメント等の透明性の高い微粒子やワックス等で、マイクロシリカが好ましい。フィラーの配合割合は質量基準で(カチオン性ウレタン系樹脂+カチオン性フィックス剤):フィラー=100:1〜10程度である。フィラーの含有割合が上記範囲未満ではインキの吸収性や定着性が悪く、上記範囲を越えると受容層の透明性が低下し、インクジェットによる画像が見えにくくなる。
(インキ化)インキ化は、少なくともカチオン性ウレタン系樹脂及びカチオン性フィックス剤とを含み、必要に応じてフィラーを含ませ、さらに必要ならば、例えば、各種の安定剤、充填剤、反応開始剤、硬化剤ないし架橋剤、などを任意に添加したりして、ボールミルやアトライターなどで適宜溶剤に溶解又は分散して、コ−ティング剤組成物(インキ、塗布液)を調整する。高輝度のラメ調の効果を維持するために、沈降がなく分散状態を保持するための分散剤などの添加が好ましい。
(形成法)該コ−ティング剤組成物を基材11にロールコート法、グラビアコート法、コンマコート法、スクリーン印刷法などの公知のコーティングや印刷法で塗布し乾燥させる。該受容層21の厚さは、0.5〜30μm程度、好ましくは1〜10μmである。但し、光輝性細片の厚さが受容層21の厚さより薄い場合、例えば、厚さが4〜25μmのホログラムフレークを使用した場合には、ホログラムフレークの部分が厚くなる。また、塗布直後の受容層21コ−ティング剤組成物(インキ、塗布液)は乾燥塗膜の厚さは2〜5倍程度あり、乾燥の過程で平面状に沈降し、高輝度のラメ調の効果がより効果的となる。
(金属細片)光輝性細片としてはホログラムフレークの代わりに、金属細片を用いてもよく、受容層をメタリック調の効果を呈することができる。金属細片としては、次のような方法で作成できる。
(1)12〜50μmのPETフィルムへ、耐熱性離型層を設け、真空成膜法でアルミニウムなどの金属薄膜を成膜した後に、金属薄膜を離型層から剥離し分離して、粉砕し細分化すればよい。
(2)また、高輝度を維持するために、金属細片をセルロース誘導体で表面処理してもよい。金属細片の金属としては特に限定されないが、アルミニウムが好適に使用でき、金属細片の厚さは、0.01〜0.1μm程度、好ましくは0.03〜0.08μmであり、インキ中に分散させた金属細片の大きさは、直径が5〜100μm程度、好ましくは5〜25μm程度で、さらに好ましくは10〜15μmである。大きさが、この範囲未満の場合はインキ塗膜の輝度が不十分となり、この範囲を超えると、グラビア版のセルに入りにくく、またスクリーン版が目詰まりし易く、印刷塗膜の光沢が低下する。まず、PETフィルム/剥離層/金属薄膜/表面の酸化防止トップコート層からなる蒸着フィルムを作成し、該蒸着フィルムを溶剤中に浸積して、金属蒸着膜を剥離、撹拌、濾別、乾燥して、金属蒸着膜細片を得、さらに、撹拌しながら、セルロース誘導体溶液を加えて表面に、セルロースアセテートプロピオネート、エチルセルロースなどのセルロース誘導体を吸着させればよい。剥離層、トップコート層は特に限定されないが、例えば、セルロース誘導体、アクリル樹脂、塩素化ポリプロピレンなどが適用できる。該表面処理の後、金属蒸着膜細片を分離、又は金属蒸着膜細片スラリーをそのまま、少なくともカチオン性ウレタン系樹脂及びカチオン性フィックス剤とを含むバインダ、並びに溶剤へ配合、分散させてインキ化すればよい。インキ中への分散性を向上させて、インキ塗膜の金属光沢を高輝度としたものである。なお、金属細片を用いた場合の、フィラーや、形成法はホログラムフレークを用いた場合と同様でよい。
(変形形態)本発明に用いる光輝性細片として、ホログラムフレークを透明ホログラムにして構成してもよい。ホログラムとしては、フレネルホログラム、フラウンホーファーホログラム、レンズレスフーリエ変換ホログラム、イメージホログラム等のレーザ再生ホログラム、及びレインボーホログラム等の白色光再生ホログラム、さらに、それらの原理を利用したカラーホログラム、コンピュータホログラム、ホログラムディスプレイ、マルチプレックスホログラム、ホログラフィックステレオグラム、ホログラフィック回折格子、電子線直接描画等の機械的に形成された回折格子などがある。また、同様の効果が得られる万線、ヘアーライン、モスアイなどの凹凸のレリーフであれば、ホログラムに代えて、構成してもよい。さらに、金属細片に代えて、パール粉、又はパール粉と金属細片を併用して構成してもよい。
(定着性)従来の受容層はポリビニルアルコールなどの水溶性樹脂を主体とするもので、耐水性は著しく悪く、また、多孔質質のフィラーを用いたり、受容層塗工液の溶媒として良溶媒と貧溶媒を用いて、乾燥中に相分離、ゲル化させて多孔質の網目構造とさせたり、していたが、画像の定着性が充分でなく、洗濯時に画像が淡くなる問題点もあった。本発明の中間転写記録媒体10の受容層21によれば、インクジェット方式によって印画された画像は高画質で定着性がよく、洗濯堅牢度も向上する。定着性と洗濯堅牢度の両立は定かではないが、カチオン性ウレタン系樹脂とカチオン性フィックス剤とを含み、また必要に応じてフィラーとを含むことで、塗膜自身の凝集状態が密ではなくかなり粗状になっているために、画像成分の浸透性や密着性が向上し、また、画像を構成する染料などがカチオン性ウレタン系樹脂やカチオン性フィックス剤と反応し不溶化するため、と推測される。
(他の層)本発明の中間転写記録媒体10は、基材11/剥離層12/プライマ層16(必要に応じて)/受容層21をからなり、受容層21面は露出させ、それ以外の表面、層間には必要に応じて他の層を設けてもよい。基材11と受容層21との間には、絵柄印刷層、反射層、磁気記録層、隠蔽層などを設けるとより効果的である。
(ステップ2:画像形成工程)次に、図4に示すように、ステップ1で準備した中間転写記録媒体10の受容層21面へインクジェット方式で画像を印字し形成する。該インクジェット方式は特に限定されず、例えば、バブルジェット(登録商標)方式、パルスジェット方式、荷電制御方式などの公知のものでよい。画像の色も特に限定されず、カラー、単色、複色などいずれでもよい。画像のパターンも特に限定されず、文字、記号、数字、イラスト、写真などいずれでもよい。画像は転写されて剥離層12面から観察されるので、剥離層12面から正常に観察できるように印字すればよい。
(インクジェット画像)従来のインクジェット方式では一般的な印字による画像であり、金属調やラメ様効果などの光輝性を有する意匠性が劣っていた。本発明の中間転写記録媒体10によれば、インクジェット方式で印字が可能で、該印字は1枚毎に個人の好みに応じた画像などの少ロット対応でき、個人にオンリワンな画像を印字できる。インクジェット方式で画像103が印字された中間転写記録媒体10は、受容層21の光回折性を有するメタリック調やラメ調の光輝性、又はメタリックやラメ調などの面に画像103が印字されており、光輝性を有する意匠性に優れている。これを用いて、例えばTシャツへ転写すれば、1人1人の好みに応じ異なるオンリワンな画像を有するTシャツができる。
(ステップ3:転写工程)図5に示すように、画像を形成した中間転写記録媒体10の画像103面へ、厚味が30〜150μmのフィルム状の接着層19と繊維質素材の被転写体100を重ね合わせた後に、中間転写記録媒体10の面から、高温に加熱したアイロンを当てて強く押えて、加熱加圧して転写すればよい。
(接着層)接着層19としては、常温または常圧では接着性がなく、加熱または加圧した時にのみ接着力を発揮する感熱または感圧接着剤であれば特に限定されないが、アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリエステル樹脂等の比較的低融点の樹脂が好ましい。取扱性などからフィルム状で厚味が30〜150μmが好ましい。また、接着層19には白色顔料、体質顔料、蛍光増白剤を含有させてもよく、これらは転写後の白色度を向上させたり、被転写体100の色を隠蔽して色調のよい画像が得られる。被転写体100の色を隠蔽して高画質の画像を得るために、画像103を形成した受容層21面へ、着色層を追加してもよく、該着色層はインクジェエト方式で画像の印字後に、例えば白色を印字したり、オフセット印刷やスクリーン印刷方式で印刷してもよい。
(被転写体)被転写体100としては繊維質素材であれば特に限定されず、紙パルプ、天然又は合成樹脂繊維、ガラス繊維などの繊維を、抄紙、織物、不織布などが例示できる。形態としても特に限定されず、例えば、ノート及びカタログなどの紙類、Tシャツ、エプロン、帽子などの衣類、靴類などが例示できる。また、被転写体100の媒体はその少なくとも1部に着色、印刷、その他の加飾が施されていてもよい。
(ステップ4:剥離工程)転写後に、中間転写記録媒体10の基材11を剥離し除去すれば、画像が移行した被転写体100が得られる。
また、本発明は、被転写体100へ重ねてアイロン転写するだけで転写できるように、基材11/剥離層12/プライマ層16(必要に応じて)/受容層21(画像103が形成された)/接着剤層18/接着層19の層構成(図6)としてもよい。画像形成工程までは、図1の(ステップ2:画像形成工程)と同じで、次いで、図2に示すように、ステップ13:積層工程、ステップ14:転写工程を経て剥離工程を行う。剥離工程は、図1のステップ4:剥離工程と同じであり、説明は省略する。
(ステップ13:積層工程)画像を形成した中間転写記録媒体10の画像103面へ、厚味が30〜150μmのフィルム状の接着層19を積層する。該接着層19は前述の接着層19と同じものが適用できる。該フィルム状の接着層19を中間転写記録媒体10の画像103面へ積層する。積層は公知のドライラミネーション法が適用できる。
(ステップ14:転写工程)中間転写記録媒体10の上記接着層19面へ、繊維質素材の被転写体100を重ね合わせた後に、中間転写記録媒体10の面から、高温に加熱したアイロンを当てて強く押えて、加熱加圧して転写すればよい。
(変形形態)本発明は、次のように変形して実施することを含むものである。
(1)受容層21としてトナー密着性のある合成樹脂を含む層とし、画像の形成がノンインパクト方式であるように構成してもよい。
(2)受容層21としてオフセットインキ密着性のある合成樹脂を含む層とし、画像の形成がオフセット印刷であるように構成してもよい。
以下、実施例及び比較例により、本発明を更に詳細に説明するが、これに限定されるものではない。なお、溶媒を除き、各層の各組成物は固形分換算の質量部である。
(実施例1)基材11として厚さ50μmのPETフィルムを用い、該基材11の一方の面へ、ロールコーティング法で、下記の剥離層樹脂組成物(塗工液)を乾燥後2μmになるように塗布し乾燥して、剥離層12を形成した。
・<剥離層の樹脂組成物>
剥離ニス45−3(アクリル系樹脂、昭和インク社製、商品名) 10質量部
マイクロシリカ(平均粒子径0.5μ) 0.5質量部
溶媒(MEK:トルエン=1:1) 90質量部
該剥離層12面へ、下記のプライマ層の組成物をグラビアリバースコーターで乾燥後の厚さが1μmになるように、塗工し100℃で乾燥させて、プライマ層とした。
・<プライマ層組成物途工液>
ポリエステル樹脂 10質量部
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 10質量部
マイクロシリカ(平均粒子径0.5μ) 1質量部
溶媒(MEK:トルエン=1:1) 80質量部
該プライマ層面へ、下記の受容層組成物(pH=3.5)をグラビアリバースコーターで乾燥後の厚さが5μmになるように、塗工し乾燥させて、受容層21とし、実施例1の中間転写記録媒体10を得た。
・<受容層組成物途工液(pH=3.5)>
第4級アンモニウム塩型ポリカーボネート系ポリウレタン 20質量部
ダンフィックス505RE(日東紡績社製;ポリカチオン性フィックス剤)2質量部
ホログラムフレーク 0.4質量部
マイクロシリカ(平均粒子径0.5μ) 1質量部
溶媒(水:IPA=3:1) 80質量部
なお、ホログラムフレークは、厚さ12μmの易接着PETフィルム/厚さ500nmのアルミニウム薄膜へホログラフィック回折格子をエンボス法で複製した。なお、ホログラフィック回折格子は2光束干渉法で撮影した。次に、マグネチックダイカッターで菱形に打ち抜き、100メッシュ(MAX254μm)の篩分けして、面積0.06mm2程度のホログラムフレークとした。
(実施例2)受容層組成物途工液として、下記の塗工液を用いる以外は、実施例1と同様にして、実施例2の中間転写記録媒体10を得た。
・<受容層組成物途工液>
第4級アンモニウム塩型ポリカーボネート系ポリウレタン 20質量部
ダンフィックス505RE(日東紡績社製;ポリカチオン性フィックス剤)2質量部
ホログラムフレーク 0.1質量部
マイクロシリカ(平均粒子径0.5μ) 1質量部
溶媒(水:IPA=3:1) 80質量部
(実施例3)受容層組成物途工液として、下記の塗工液を用いる以外は、実施例1と同様にして、実施例3の中間転写記録媒体10を得た。
・<受容層組成物途工液>
第4級アンモニウム塩型ポリカーボネート系ポリウレタン 20質量部
ダンフィックス505RE(日東紡績社製;ポリカチオン性フィックス剤)2質量部
ホログラムフレーク 2質量部
マイクロシリカ(平均粒子径0.5μ) 1質量部
溶媒(水:IPA=3:1) 80質量部
(実施例4)ホログラムフレークとして、面積0.01mm2(100μm角)の四角形とする以外は、実施例1と同様にして、実施例4の中間転写記録媒体10を得た。
(実施例5)ホログラムフレークとして、面積0.16mm2(400μm角、1/64インチ角)の正六角形とする以外は、実施例1と同様にして、実施例5の中間転写記録媒体10を得た。
(実施例6)ホログラムフレークとして、面積0.64mm2(800μm角)の正六角形とする以外は、実施例1と同様にして、実施例6の中間転写記録媒体10を得た。
(比較例1)受容層組成物途工液として、下記の塗工液を用いる以外は、実施例1と同様にして、比較例1の中間転写記録媒体を得た。
・<受容層組成物途工液>
第4級アンモニウム塩型ポリカーボネート系ポリウレタン 20質量部
ダンフィックス505RE(日東紡績社製;ポリカチオン性フィックス剤)2質量部
ホログラムフレーク 3質量部
マイクロシリカ(平均粒子径0.5μ) 1質量部
溶媒(水:IPA=3:1) 80質量部
(比較例2)ホログラムフレークとして、面積0.0025mm2(50μm角)の四角形とする以外は、実施例1と同様にして、比較例2の中間転写記録媒体10を得た。
(比較例3)ホログラムフレークとして、面積1.61mm2(1.27mm角)の四角形とする以外は、実施例1と同様にして、比較例3の中間転写記録媒体10を得た。
(実施例7〜12、比較例4〜6)実施例1〜6、比較例1〜3で得た中間転写記録媒体10をA4サイズに切り出して、その受容層21面へ、600dpiのカラーインクジェットプリンターを用いて、複数のハート形のイラストを多色の画像103として印字(形成)した。
次に、中間転写記録媒体10の画像103が形成された受容層21面へ、接着層19として、厚さが50μmのエリーテルUE−3800フィルム(ユニチカ社製、ポリエステル系ホットメルト型接着剤、商品名)、及び被転写体として、ポリエステル製のTシャツへ重ねて、中間転写記録媒体10面から加熱したアイロンを押し当てて転写した後に、基材11を剥離して、それぞれ画像が転写された実施例7〜12、比較例4〜6のTシャツを得た。
(評価)上記の実施例1〜6の中間転写記録媒体10を用いて転写した実施例7〜12のいずれのTシャツの画像も高画質で、光回折性を有するラメ調の光輝性を背景にした特異な高意匠性を有し、該Tシャツを洗濯機に入れ、30℃のぬるま湯で2分間もみ洗いし風乾し、画像を目視にて観察したところ、著しいホログラムフレークの脱落はなかった。
しかしながら、比較例1〜3の中間転写記録媒体10を用いて転写した比較例4〜6のいずれのTシャツの画像も洗濯性はよかったが、比較例4の画像は、ホログラムフレークが密集していて判読し難かった。比較例5の画像は、ホログラムフレークが細か過ぎて、ラメ調効果が認められなかった。比較例6の画像は、ホログラムフレークが大き過ぎて判読し難かった。
(実施例13)実施例1で得た中間転写記録媒体10の受容層21面へ、600dpiのカラーインクジェットプリンターを用いて、写真を画像103として印字(形成)した。該画像103面と、厚さが50μmのエリーテルUE−3800フィルム(ユニチカ社製、ポリエステル系ホットメルト型接着剤、商品名)とを、接着剤として2液ウレタン系接着剤を用いて、公知のドライラミネーション法で積層した。該接着層面へ、被転写体として、木綿40%−ポリエステル60%製のTシャツへ重ねて、中間転写記録媒体10面から加熱したアイロンを押し当てて転写した後に、基材11を剥離して、画像が転写されたTシャツを得た。
該Tシャツの画像は高画質で、該Tシャツを洗濯機に入れ、30℃のぬるま湯で2分間もみ洗いし風乾し、画像を目視にて観察したところ、著しいホログラムフレークの脱落はなかった。
本発明の1実施例を示す画像形成方法のステップ図である。 本発明の1実施例を示す画像形成方法のステップ図である。 本発明の1実施例を示す中間転写記録媒体の断面図である。 本発明の中間転写記録媒体の受容層へ画像を形成した断面図である。 図4の画像を形成した中間転写記録媒体とフィルム状の接着層と被転写体を重ね合わせて、アイロン転写する説明図である。 本発明の1実施例を示す中間転写記録媒体の断面図である。
符号の説明
10:中間転写記録媒体
11:基材
12:剥離層
16:プライマ層
19:接着層
21:受容層
100:被転写体
103:画像

Claims (4)

  1. 中間転写記録媒体を用いて被転写体へ画像を形成する画像形成方法であって、(1)基材と、該基材の一方の面に少なくとも剥離層、及びカチオン性ウレタン系樹脂とカチオン性フィックス剤と光輝性細片とを含む受容層が順に積層されてなる中間転写記録媒体を準備する準備工程と、(2)前記中間転写記録媒体の前記受容層へインクジェット方式で印刷画像を形成する画像形成工程と、(3)画像を形成した前記中間転写記録媒体の前記受容層面へ、厚味が30〜150μmのフィルム状の接着層と繊維質素材の前記被転写体を重ね合わせた後に、前記中間転写記録媒体の面からアイロンで加熱加圧して転写する転写工程と、(4)前記中間転写記録媒体の前記基材を剥離し除去する剥離工程と、からなることを特徴とする画像形成方法。
  2. 中間転写記録媒体を用いて被転写体へ画像を形成する画像形成方法であって、(1)基材と、該基材の一方の面に少なくとも剥離層、及びカチオン性ウレタン系樹脂とカチオン性フィックス剤と光輝性細片とを含む受容層が順に積層されてなる中間転写記録媒体を準備する準備工程と、(2)前記中間転写記録媒体の前記受容層へインクジェット方式で印刷画像を形成する画像形成工程と、(3)画像を形成した前記中間転写記録媒体の前記受容層面へ、厚味が30〜150μmのフィルム状の接着層を積層する積層工程と、(4)該接着層面へ、繊維質素材の前記被転写体を重ね合わせた後に、前記中間転写記録媒体の面からアイロンで加熱加圧して転写する転写工程と、(5)前記中間転写記録媒体の前記基材を剥離し除去する剥離工程と、からなることを特徴とする画像形成方法。
  3. 請求項1〜2のいずれかに記載の画像形成方法に用いる中間転写記録媒体であって、基材と、該基材の一方の面に少なくとも剥離層、及びカチオン性ウレタン系樹脂とカチオン性フィックス剤と光輝性細片とを含む受容層が順に積層されてなり、該受容層が光輝性効果を呈し、かつ、インクジェット方式で画像が印字できることを特徴とする中間転写記録媒体。
  4. 上記光輝性細片がホログラムフレークであり、該ホログラムフレークの面積が0.01〜1mm2の多角形で、かつ、受容層の配合割合が質量基準でカチオン性ウレタン系樹脂:カチオン性フィックス剤:ホログラムフレーク=100:5〜20:0.2〜10でラメ調の光輝性効果を呈することを特徴とする請求項3に記載の中間転写記録媒体。
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