JP2009154343A - 射出成形機のテーブル回転装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】テーブルのオーバーランによって生じるテーブル回転装置の破損を少なくすることが可能とするとともに、破損部品の交換、修理にかかる作業効率を向上させることができる。
【解決手段】竪型射出成形機のテーブル回転装置1は、テーブル3の回転位置を検出して、所定の位置でテーブル3を停止するためのエンコーダを有する第1停止機構と、テーブル3の内側に設けた当接部材21、及び固定盤2上に固定させたストッパ22A、22Bを有する第2停止機構20とを備えている。テーブル3が第1停止機構によって停止しない場合に、当接部材21をストッパ22に当接させることでテーブル3を機械的に停止させるようにした。
【選択図】図2

Description

本発明は、固定側金型を保持したテーブルを回転させて固定側金型を、射出成形を行う成形位置に搬送させるための射出成形機のテーブル回転装置に関する。
従来、複雑な形状の成形品を大量に能率よく生産できることから射出成形法が用いられ、この射出成形には、省スペースで且つ自動化を容易に行なえるなどの利点から金型の開閉を上下方向に行う竪型射出成形機が多用されている。一般に、この種の竪型射出成形機は、型締機構で固定盤に対して可動盤を上下動させて金型の開閉、型締め動作を行なうようにした型締装置と、フィード機構により可動盤に対して上下動可能に設けられた射出装置とを備えている。
型締装置は、マシンボディの上端側に固定して設けられた固定盤と、固定側金型が載置されるとともに、固定盤に回転可能に支持されていて回転して固定側金型を所定の射出成形位置に搬送する円形のテーブルと、テーブルの上方に配置されていて固定盤に対して上下動可能に設けられ、保持した可動側金型を固定側金型に係合させて型締めを行なう可動盤とを備えて構成されている。さらに、型締装置は、固定盤の下方に設けられたエンドプレートと、固定盤に上下動可能に貫通して設けられていて上端が可動盤に及び下端がエンドプレートに固定されたタイバーと、ねじ軸に繋がっていてこのねじ軸の回転によって上下動するクロスヘッドを介してエンドプレート、ひいてはタイバーを介して可動盤を固定盤に対して上下動させるためのトグル機構とを備えた構造となっている。
また、この種の竪型射出成形機には、テーブルを回転させるテーブル回転装置として、例えば、プーリ(駆動プーリ)を回転させるサーボモータ(駆動手段)と、一端及び他端がテーブルの外周面に固定されてテーブル外周面及びプーリに巻き回されたタイミングベルトとを備えたテーブル回転装置がある。このテーブル回転装置は、タイミングベルトをその歯と噛合する歯を表面に形成した板を介してテーブル側面に固定し、また駆動プーリの歯に噛合し、サーボモータの駆動により駆動プーリを介してタイミングベルトが回動してテーブルを回転させるものである。
そして、テーブルの回転を所定の位置で停止させるためのテーブル回転装置のストッパ機構が、例えば特許文献1、2に開示されている。このストッパ機構は、テーブル本体の内側に位置決めブロックを取り付けて、そのブロックを固定盤上に固定させた固定側ストッパに機械的に当接させて停止させる構造となっている。
特開2000−296532号公報 特開平5−8246号公報
しかしながら、従来の射出成形機のテーブル回転装置では、以下のような問題があった。
すなわち、特許文献1、2では、位置決めブロックと固定側ストッパとの当接動作が射出成形時において繰り返して行われることから、ブロックが破損する頻度が増加するという欠点があった。とくにテーブルを高速回転させる場合や大型及び大重量の金型をテーブルに保持する場合には、ブロックとストッパとの当接による衝撃荷重が大きくなることから、さらにブロックの破損頻度がより高くなるおそれがあった。
また、テーブル回転装置は、駆動モータの動力をタイミングベルト(以下、単に「ベルト」とする)を介して伝達しているが、ベルトの両端部を固定板に固定させ、この固定板をテーブル側面にボルト等で固定することでテーブルと一体とした構造であるので、テーブルは一方向に何周も回転することができない構成となっている。そのため、ブロックが破損してストッパ機能を果たさなくなり、テーブルが停止せずにオーバーランすると、ベルト自体が破損したり、ベルトの固定板が破損したり、固定板の取付部が破損するという問題があった。
さらに、ブロックを固定盤上のストッパに当接させた位置が成形時におけるテーブル回転停止位置となるため、ブロックとストッパとが精度よく取り付けられている必要がある。そのため、破損したブロックやストッパを交換、修理する場合には、テーブル或いは固定盤に対する取り付け位置を微調整する作業が必要となり、多大な労力と時間を要するという問題があることから、その点で改良の余地があった。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、テーブルのオーバーランによって生じるテーブル回転装置の破損を少なくすることが可能な射出成形機のテーブル回転装置を提供することを目的とする。
また、本発明のほかの目的は、破損部品の交換、修理にかかる作業効率を向上させることができる射出成形機のテーブル回転装置を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明に係る射出成形機のテーブル回転装置では、固定盤と、固定盤の上方に位置していて下面に可動側金型を保持する可動盤と、固定盤に回転可能に支持されていて上面に固定側金型を載置させるテーブルと、テーブルを回転させる駆動手段とを備え、テーブルに保持した固定側金型をテーブルの回転によって所定の射出成形位置に搬送する射出成形機のテーブル回転装置において、テーブルの回転位置を検出して、所定の位置でテーブルを停止するための位置検出手段を有する第1停止機構と、テーブルの内側に設けた当接部材及び固定盤上に固定させたストッパを有する第2停止機構とを備え、第1停止機構によってテーブルが停止する位置よりも回転方向で進行側の所定位置において、当接部材がストッパに当接することを特徴としている。
本発明では、射出成形機で成形品を製造する際にテーブルを回転させる場合に、第1停止機構の位置検出手段によってテーブルの回転位置を検出し、その検出値に基づいてテーブルを正確に回転させることができるので、所定の位置に精度よく停止させることができる。そして、例えば駆動手段の動力をテーブルに伝達させるための伝動機構や第1停止機構の制御不能などの不具合によってテーブルがオーバーランした場合には、第2停止機構によって当接部材がストッパに当接することでテーブルを機械的に停止させることができる。このように二段階の停止機構(第1停止機構及び第2停止機構)を備えることで、テーブルのオーバーランを防止することができ、オーバーランによって生じるテーブル回転装置の破損を少なくすることが可能となる。
また、射出成形時には、テーブルの回転を第1停止機構の位置検出手段によって所定の位置に停止させ、上述したような不具合により第1停止機構でテーブルの回転が停止しない場合にのみ、第2停止機構を使用してテーブルの回転を停止させる構造であるので、当接による第2停止機構の破損頻度を低減させることができる。しかも、第2停止機構がオーバーラン防止用の機能を持たせたものであることから、当接部材及びストッパをそれぞれテーブル及び固定盤に高い精度をもって取り付ける必要がなく、これらの部材に対して精密な加工を施すことを不要にすることができる。
また、本発明に係る射出成形機のテーブル回転装置では、当接部材は、ブロック形状をなし、その長手方向をテーブルの回転方向に向けて配置されていることが好ましい。
本発明では、当接部材がテーブルの回転方向に長い形状となっているので、当接部材の剛性をストッパより大きくした構造にすることができ、例えば大きな衝撃で当接部材とストッパとが当接した場合に、テーブルの内側に固定されている当接部材と比べて交換或いは修理が容易かつ効率的に行える固定盤側のストッパが先に破損するような構造にすることができる。
また、本発明に係る射出成形機のテーブル回転装置では、当接部材は、テーブルに一体形成されていることが好ましい。
本発明では、当接部材の固定強度が高められるので、例えば大きな衝撃で当接部材とストッパとが当接した場合に、交換或いは修理が容易な固定盤側のストッパを先に破損させることができる。
本発明による射出成形機のテーブル回転装置によれば、テーブルの回転が第1停止機構で停止しない場合であっても、第2停止機構によってテーブルの回転を停止させることができ、オーバーランを防ぐことができる。そのため、オーバーランによって生じるテーブル回転装置の破損を少なくすることができる。
また、本発明による射出成形機のテーブル回転装置によれば、第1停止機構でテーブルの回転が停止しない場合にのみ、第2停止機構を使用してテーブルの回転を停止させる構造であるので、当接による第2停止機構の破損頻度を低減させることができるうえ、第2停止機構の当接部材及びストッパを高精度な位置決め作業を行って取り付ける必要がないことから、破損部品の交換、修理にかかる作業効率の向上を図ることができる。
以下、本発明の射出成形機のテーブル回転装置の実施の形態について、図1乃至図5に基づいて説明する。
図1は本発明の実施の形態による竪型射出成形機のテーブル回転装置を備えた型締装置の概略構成を示す図、図2はテーブル回転装置の第2停止機構を示す一部破断平面図、図3は図2に示す第2停止機構のA−A線断面図、図4は図2に示す第2停止機構のB−B線矢視図、図5は図2に示す当接部材とストッパとを示す拡大図である。
図1及び図2における符号1は、本実施の形態による射出成形機のテーブル回転装置を示している。本実施の形態は、正確にロータリーテーブル(以下、テーブル3とする)を位置決めして停止するとともに、オーバーランした場合にもテーブル3の回転を停止することができるテーブル回転装置1に関するものである。
竪型射出成形機Aは、固定盤に対して可動盤を上下動させて金型の開閉、型締め動作を行なうようにした型締装置Tと、フィード機構により可動盤に対して上下動可能に設けられた射出装置(図示省略)とを備えた周知の構造をなしている。なお、射出装置における構成その他の詳しい説明については省略する。
ここで、図1は、竪型射出成形機Aの型締時の状態と、型開き時の状態を部分的に混在して示したものであり、中心線(竪型射出成形機Aの軸線O1)を境に、主に左側に型締時の状態を、右側に型開き時の状態を示している。
図1に示すように、型締装置Tは、マシンボディTaに固定された固定盤2と、固定側金型K1が載置されるとともに、固定盤2に回転可能に支持されていて回転して固定側金型K1を所定の射出成形位置に搬送する円形のテーブル3と、テーブル3の上方に配置されていて固定盤2に対して近接離反するように上下動可能に設けられ、保持した可動側金型K2を固定側金型K1に対して開閉させて型締めを行なう可動盤4と、テーブル3を回転させるテーブル回転装置1とを備えて構成されている。
さらに、型締装置Tは、上端側が固定盤2に軸線回りに回転可能に支持されたボールねじ軸(以下、「ねじ軸5」とする)と、固定盤2の下方に設けられたエンドプレート6と、固定盤2に上下動可能に貫通して設けられていて上端が可動盤4に及び下端がエンドプレート6に固定されたタイバー7と、ねじ軸5に繋がっていてねじ軸5の回転によって上下動するクロスヘッド8を介してエンドプレート6を固定盤2に対して上下動させ、タイバー7を介して可動盤4を上下動させるためのトグル機構9とを備えている。
固定盤2は、略平盤状をなし、その面を竪型射出成形機Aの上下方向(垂直方向)に延びる軸線O1に直交する水平方向に向けた状態で配置されている。固定盤2には、竪型射出成形機Aの軸線O1上に配置されるタイバー7(図1では、ねじ軸5の位置に相当)の外周に配置される円筒上の軸回りに回転可能に支持する軸受(図示省略)が設けられ、その軸受にテーブル3が取り付けられている。また、固定盤2には、ハウジングを介して軸受2aが収容されており、その軸受2aに竪型射出成形機Aの軸線O1と同軸上に配した状態で下方に延びるねじ軸5の上端側を挿通させ、軸受2aによってその軸線回りに回転可能に支持されている。
テーブル3は、円板状に形成されており、固定盤2上に上下方向に延びる中心軸O2(竪型射出成形機Aの軸線O1)回りに回転可能に設けられて上面側に保持した固定側金型K1を所定の位置に配置するためのものである。また、テーブル3は、固定盤2の一部の上面を覆うように設けられている。さらに、このテーブル3には、上面側に、一対の金型K1、K2のうち固定側金型K1を保持する図示せぬ複数のボルト締結孔やガイド部などからなる金型保持部が形成されている。そして、テーブル3の外周面3aには、ベルト固定用板を取り付けるための平面が形成され、その平面上にボルト締結孔が設けられている。
可動盤4は、略平盤状に形成されており、固定盤2と平行するように設けられ、固定盤2に対して近接離反するように上下動可能に設けられ、保持した可動側金型K2を固定側金型K1に対して開閉させて型締めを行なうように構成されている。
そして、このように構成した可動盤4は、上下方向(垂直方向)に延設した3本のタイバー7の上端によって支持されている。
ねじ軸5は、固定盤2から鉛直下方向に延ばして設けられ、上端が固定盤2に、下端が可動盤4と平行に設けられたエンドプレート6にそれぞれ回転自在に軸受けされたものである。ねじ軸5の中間部には、クロスヘッド8のボールナット81を螺合させるねじ部51が設けられている。
タイバー7は、本実施の形態では3本(図1では符号7A、7Bが示され、竪型射出成形機Aの軸線O1上に配置されるタイバーは図示が省略されている)設けられ、上述したようにそれぞれの上端が可動盤4に固定され、下端がエンドプレート6に固定されている。すなわち、可動盤4とエンドプレート6とはタイバー7によって一体に結合され、固定盤2に対して上下に移動自在となっている。
そして、3本のタイバー7のうち、1本のタイバー7(図1では、ねじ軸5の位置に相当)は、上述したようにその中心線をテーブル3の回転中心軸と同軸上に配するように設けられ、固定盤2及びテーブル3を貫通して上下動可能に設けられている。一方、残りの2本のタイバー7(7A、7B)は、テーブル3の外縁よりも僅かに外側にそれぞれ配置され、固定盤2を貫通して上下動可能に設けられている。
クロスヘッド8は、固定盤2とエンドプレート6との間において中心部にねじ軸5に螺合するボールナット81を備え、ねじ軸5の中心軸回りの回転運動により鉛直方向に上下移動することで、トグル機構9の原動節を構成する部材である。
つまり、トグル機構9は、サーボモータ等の電動機52の駆動によって無端状の伝動ベルト53を備えた伝動機構を介してねじ軸5がその軸線回りに正逆回転すると、ねじ軸5に螺合したボールナット81に繋がるクロスヘッド8が上下動し、一体に繋がる可動盤4と3本のタイバー7とエンドプレート6とを上下動させて、可動盤4及びテーブル3に保持した一対の金型K1、K2を型締めしたり、型開きするための機構となっている。
次に、テーブル回転装置1の構成について詳細に説明する。
図1に示すように、テーブル回転装置1は、例えばサーボモータなどの駆動モータ11と、この駆動モータ11の回転軸に取り付けられた駆動プーリ12と、アイドラプーリ13と、一端と他端がテーブル3の外周面3aに、周方向に間隔をあけて固定部材14によって着脱可能に固定されたテーブル駆動用のタイミングベルト15とを備えて構成されている。
また、タイミングベルト15は、テーブル3の外周面3aに巻き掛けられるとともに、駆動プーリ12及びアイドラプーリ13に巻き掛けられている。さらに、タイミングベルト15は、外側を向く一面に歯が形成されており、テーブル3の外周面3aに形成された平面にベルト押さえ板(図示省略)を介して固定され、また、アイドラプーリ13で屈曲して駆動プーリ12の歯に噛合させた状態で張設されている。そして、駆動モータ11の駆動により駆動プーリ12が回転するとタイミングベルト15が回動して、テーブル3が回転し、固定型金型K1が所定の位置に搬送される。
さらに、テーブル回転装置1には、テーブル3の回転位置を検出して、所定の位置でテーブル3を停止するための第1停止機構10と、テーブル3の回転時におけるオーバーラン防止用の第2停止機構20(図2参照)とを備えている。
図1に示すように、第1停止機構10は、タイミングベルト15と平行に、テーブル3の外周面3aに巻き掛けられた位置検出用ベルト16と、位置検出用プーリ17aに位置検出用ベルト16が巻き掛けられたエンコーダ17(位置検出手段)とからなる。このエンコーダ17は、その回転軸の回転角度を検出してそれに応じた信号を発生するものであり、その信号を基にテーブル3の回転速度や位置を後述する制御手段19によって制御させるものである。
位置検出用ベルト16は、テーブル3側を向く面に歯が形成されており、テーブル3の外周面3aに形成された平面にベルト押さえ板(図示省略)を介して固定され、また、位置検出用プーリ17aの歯と噛合して張設されている。
そして、このような位置検出用ベルト16は、テーブル3の回転に従動して回動し、位置検出用プーリ17aとともにエンコーダ17の回転軸を回転させる。このとき、エンコーダ17は、回転軸の回転からテーブル3の回転速度や位置を検出する。
さらに、テーブル回転装置1には、エンコーダ17及び駆動モータ11にそれぞれ繋がる制御手段19が設けられている。この制御手段19は、エンコーダ17が検出した結果を受けるとともに、この検出結果に基づいて駆動モータ11の駆動、ひいてはテーブル3の回転速度や停止位置を制御するためのものである。
つまり、第1停止機構10では、駆動モータ11によって回転されたテーブル3がこのエンコーダ17を回転させ、このエンコーダ17によってテーブル3の回転位置を検出することができる構成となっている。したがって、エンコーダ17で検出した情報をフィードバックして、テーブル3の回転角度を算出し、駆動モータ11によってテーブル3を所定の停止位置で停止させる制御を行うテーブル回転の停止機構である。
図2乃至図5に示すように、第2停止機構20は、テーブル3の内側に設けたブロック形状の当接部材21と、固定盤2の上面に固定させたストッパ22(22A、22B)とを有している。当接部材21は、その長手方向がテーブル3の回転方向に向けて配置され、テーブル3の内面外周壁3bと下面3cに接合した状態で一体形成され、テーブル3に対する固定強度が高められた構造となっている。なお、当接部材21は、例えば平面視で長手方向の長さ寸法が50mmであり、短手方向の長さ寸法(幅寸法)が25mmとなる形状をなしている。このように、当接部材21は、テーブル3の回転方向に長い形状となっているので、当接部材21の剛性をストッパ22より大きくした構造にすることができる。
つまり、例えば大きな衝撃で当接部材21とストッパ22とが当接した場合に、テーブル3の内側に固定されている当接部材21と比べて交換或いは修理が容易に行える固定盤側のストッパ22が、当接部材21より先に破損するような構造とすることができる。
ストッパ22A、22Bは、円柱状の鋼材からなり、固定盤2の上面であって、当接部材21がテーブル3とともに回転移動する軌跡上の所定の二箇所に溶接等の固着手段によって固定されている。つまり、ストッパ22A、22Bは、一方(符号22A)が正回転時(図2の矢印E1方向)のテーブル3の回転を停止させる位置に設けられ、他方(符号22B)が逆回転時(図2の矢印E2方向)のテーブル3の回転を停止させる位置に設けられている。
そして、当接部材21とストッパ22A、22Bの取り付け位置は、第1停止機構10によってテーブル3が停止する位置よりも回転方向で進行側に回転して、当接部材21がストッパ22に当接する所定位置とされる。
つまり、第2停止機構20は、テーブル3が第1停止機構10によって正規の停止位置で停止せずに回転を続けた場合に、当接部材21とストッパ22とが当接してテーブル3が機械的に停止するように構成されている。
次に、上記の構成からなるテーブル回転装置1の作用及び効果について説明する。
図1に示すように、まず、本実施の形態の竪型射出成形機Aを用いて成形品を製造する際には、トグル機構9によって可動盤4を上方に配した状態で、テーブル3に固定側金型K1を載置しつつ保持させる。そして、テーブル回転装置1の駆動モータ11を駆動して駆動プーリ12を回転させ、タイミングベルト15を一方向に回動させるとともに、固定型金型K1が射出成形を行なう所定の位置に配されるように、すなわち可動盤4に保持した可動側金型K2の直下に配されるようにテーブル3を回転させる。
このとき、テーブル3に巻き掛けられている位置検出用ベルト16がテーブル3の回転に従動して回動し、エンコーダ17によって位置検出用ベルト16の回動状態(回動速度や位置)を検出し、その検出値に基づいて制御手段19によってテーブル3の正確な回転位置が検出される。
そして、位置検出用プーリ17aが所定の回転量で回転した段階で、制御手段19によって駆動モータ11の駆動を停止させ、テーブル3を所定の位置に精度よく停止させることができる。これにより、固定側金型K1が所定の位置に精度よく配された状態となり、固定側金型K1を確実に所定の射出成形位置に搬送することができる。
次に、上述した第1停止機構10によりテーブル3が所定の位置で停止しない場合の作用について説明する。
図2に示すように、例えばノイズ等で制御不能となる場合、回転中にタイミングベルト15が切断して動力伝達不能となる場合、駆動モータ11が故障した場合、エンコーダ17の故障や位置検出用ベルト16の切断によって位置検出が不能となる場合など、第1停止機構10でテーブル3が所定位置で停止せずにオーバーランした場合には、第2停止機構20の当接部材21がストッパ22に当接することでテーブル3が機械的に停止されることになる。
このように、本テーブル回転装置1では、二段階の停止機構10、20を備えることで、テーブル3のオーバーランを防止することができる。
また、射出成形時には、テーブル3の回転を第1停止機構10のエンコーダ17によって所定の位置に停止させ、第1停止機構10でテーブル3の回転が停止しない場合にのみ、第2停止機構20を使用してテーブル3の回転を停止させる構造であるので、当接による第2停止機構20の当接部材21やストッパ22の破損頻度を低減させることができる。しかも、第2停止機構20がオーバーラン防止用の機能を持たせたものであることから、当接部材21及びストッパ22をそれぞれテーブル3及び固定盤2に高い精度をもって取り付ける必要がなく、これらの部材に対して精密な加工を施すことを不要にすることができる。
上述のように本実施の形態による射出成形機のテーブル回転装置では、テーブル3の回転が第1停止機構10で停止しない場合であっても、第2停止機構20によってテーブル3の回転を停止させることができ、オーバーランを防ぐことができる。そのため、オーバーランによって生じるテーブル回転装置1の破損を少なくすることができる。
また、本実施の形態による射出成形機のテーブル回転装置では、第1停止機構10でテーブル3の回転が停止しない場合にのみ、第2停止機構20を使用してテーブル3の回転を停止させる構造であるので、当接による第2停止機構20の破損頻度を低減させることができるうえ、第2停止機構20の当接部材21及びストッパ22を高精度な位置決め作業を行って取り付ける必要がないことから、破損部品の交換、修理にかかる作業効率の向上を図ることができる。
以上、本発明による射出成形機のテーブル回転装置の実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、本実施の形態では第2停止機構20の当接部材21をテーブル3の内面外周壁3bと下面3cに対して一体形成とした構造となっているが、固定位置はテーブル3の内側であればとくに制限されることはなく、例えばテーブル3の下面3cのみ、或いは内面外周壁3bのみに固定させる構造であってもよく、また当接部材21がテーブル3に対して別体とし、例えば溶接等の固着手段によって一体化させる構造であってもかまわない。
また、第2停止機構20の当接部材21、ストッパ22の形状、大きさ等はとくに制限されることはなく、テーブル3の回転速度、固定側金型K1の重量、大きさ等の条件に応じて任意に設定することができる。例えば、ストッパ22は、固定盤2に雌ねじを形成させ、その雌ねじに螺合するピン状のボルト部材であってもよい。
また、第1停止機構10については、本実施の形態の構成であることに限定されることはない。例えば、位置検出手段としてエンコーダ17を採用しているが、このような形態に限定されることはなく、例えば小型のエンコーダ付サーボモータであってもよく、また、エンコーダ等の位置検出用プーリ17aを備えることなく、回転軸に位置検出用ベルト16の歯と噛合する歯を形成して直接位置検出用ベルト16が回転軸に巻き掛けられてもよい。さらには、第2停止機構20のストッパ22の回転方向で手前の位置に第2のストッパを設けるようにした第1停止機構であってもよい。
さらにまた、本実施の形態では、竪型射出成形機Aを適応対象としているが、本発明のテーブル回転装置1は、一対の金型K1、K2を水平方向に相対移動させて型締めや型開きを行う横型射出成形機に適用させてもかまわない。
本発明の実施の形態による竪型射出成形機のテーブル回転装置を備えた型締装置の概略構成を示す図である。 テーブル回転装置の第2停止機構を示す一部破断平面図である。 図2に示す第2停止機構のA−A線断面図である。 図2に示す第2停止機構のB−B線矢視図である。 図2に示す当接部材とストッパとを示す拡大図である。
符号の説明
1 テーブル回転装置
2 固定盤
3 テーブル
4 可動盤
10 第1停止機構
11 駆動モータ
15 タイミングベルト
16 位置検出用ベルト
17 エンコーダ(位置検出手段)
17a 位置検出用プーリ
20 第2停止機構
21 当接部材
22、22A、22B ストッパ
A 竪型射出成形機(射出成形機)
T 型締装置

Claims (3)

  1. 固定盤と、該固定盤の上方に位置していて下面に可動側金型を保持する可動盤と、前記固定盤に回転可能に支持されていて上面に固定側金型を載置させるテーブルと、前記テーブルを回転させる駆動手段とを備え、前記テーブルに保持した固定側金型を前記テーブルの回転によって所定の射出成形位置に搬送する射出成形機のテーブル回転装置において、
    前記テーブルの回転位置を検出して、所定の位置で前記テーブルを停止するための位置検出手段を有する第1停止機構と、
    前記テーブルの内側に設けた当接部材、及び前記固定盤上に固定させたストッパを有する第2停止機構と、
    を備え、
    前記第1停止機構によって前記テーブルが停止する位置よりも回転方向で進行側の所定位置において、前記当接部材が前記ストッパに当接することを特徴とする射出成形機のテーブル回転装置。
  2. 前記当接部材は、ブロック形状をなし、その長手方向を前記テーブルの回転方向に向けて配置されていることを特徴とする請求項1に記載の射出成形機のテーブル回転装置。
  3. 前記当接部材は、前記テーブルに一体形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の射出成形機のテーブル回転装置。
JP2007333570A 2007-12-26 2007-12-26 射出成形機のテーブル回転装置 Active JP5126667B2 (ja)

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