JP3928139B1 - 射出成形機のテーブル回転装置及びこれを備える射出成形機 - Google Patents

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Abstract

【課題】正確にテーブルの位置決めを行うことが可能な射出成形機のテーブル回転装置及びこれを備える射出成形機を提供する。
【解決手段】少なくとも一面に歯が形成され、テーブル3の外周3aに巻き掛けられたタイミングベルト34と、タイミングベルト34が巻き掛けられた駆動プーリ31と、駆動プーリ31を回転駆動しタイミングベルト34を回動させてテーブル3を回転させる駆動手段30とを備え、テーブル3に保持した固定側金型K1をテーブル3の回転によって所定の射出成形位置に搬送する射出成形機Aのテーブル回転装置Bにおいて、タイミングベルト34と平行にテーブル3の外周3aに巻き掛けられ、テーブル3の回転に従動して回動する位置検出用タイミングベルト40と、位置検出用タイミングベルト40の回動状態を検出してテーブル3の位置を検出する位置検出手段41を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、固定側金型を保持したテーブルを回転させて固定側金型を所定位置に搬送するための射出成形機のテーブル回転装置及びこれを備える射出成形機に関する。
従来、複雑な形状の成形品を大量に能率よく生産できることから射出成形法が用いられ、この射出成形には、省スペースで且つ自動化を容易に行なえるなどの利点から金型の開閉を上下方向に行う竪型射出成形機が多用されている。一般に、竪型射出成形機は、固定側金型が載置され、回転して固定側金型を所定の射出成形位置に搬送する円形のテーブル(ロータリーテーブル)と、テーブルを回転可能に支持する固定盤と、固定盤に対して上下動可能に設けられ、保持した可動側金型を固定側金型に係合させて型締めを行なう可動盤とを備えて構成されている。
また、この種の竪型射出成形機には、テーブルを回転させるためのテーブル回転装置として、例えば特許文献1に開示されるような、回転軸に駆動プーリが取り付けられた(円形駆動部が設けられた)サーボモータ(駆動手段)と、テーブルの外周及び駆動プーリに巻き掛けられたタイミングベルトを備えたものがある。このテーブル回転装置においては、タイミングベルトの一面に形成された歯がテーブルの外周(外周面)に形成された歯及び駆動プーリの歯に噛合し、サーボモータの駆動により駆動プーリを介してタイミングベルトが回動して、テーブルが回転する。また、サーボモータに、回転軸の回転角度を検出してそれに応じた信号を発生するエンコーダ(ロータリーエンコーダ、位置検出手段)が具備されており、このエンコーダからの信号を基にテーブルの回転速度や位置を制御するようにしている。
一方、例えば特許文献2に開示された竪型射出成形機には、テーブルの下面に位置決めブロックが設けられ、固定盤を支持するベット(マシンボディ)にストッパが設けられている。この竪型射出成形機においては、テーブルの回転を減速制御しながらストッパに位置決めブロックを機械的に当ててテーブルの回転を停止させることができ、これにより、固定側金型を所定の射出成形位置に配置できるようにしている。
特開平10−646号公報 特許第3701813号公報
しかしながら、テーブルを回転させるタイミングベルトは、張力が作用した状態でテーブルに巻き掛けられているため、僅かとは言え伸びが生じる。また、このタイミングベルトの伸び量は、テーブルの回転抵抗の大きさ、例えば固定側金型の質量やテーブルと固定盤との摩擦の大きさなどによって異なる。このため、サーボモータにエンコーダを設けた場合には、タイミングベルトの伸びに起因して、エンコーダの検出結果と実際のテーブルの位置に狂いが生じ、テーブルの停止位置がずれ、固定側金型が所定の射出成形位置からずれてしまう。そして、このようにテーブル位置決め精度が低下した場合には、金型内にインサート品を装填するインサートロボットの動作不良に伴う成形サイクルの停止や、インサート不良の発生、成形品の寸法精度の低下、一対の金型を係合させる金型ガイドピンの早期摩耗、ひいては金型の破損が生じてしまう。
また、予めタイミングベルトの伸び量を見越してエンコーダの検出結果に補正をかけることも考えられるが、テーブルの回転抵抗は温度や潤滑の状況によって変化し一定ではないため、やはりテーブルを安定して正確に位置決めすることができない。
さらに、タイミングベルトに噛合して回転する位置検出用プーリが回転軸に取り付けられたエンコーダを、サーボモータと分離して別途設けた場合においても、構造が複雑化するとともに、やはりタイミングベルトの回動状態(回動速度や位置)をエンコーダで検出することになるため、タイミングベルトの伸びに起因して正確にテーブルの位置決めを行うことができない。
一方、特許文献2に開示された竪型射出成形機においては、テーブルを位置決めブロックとストッパで機械的に位置決めするため、タイミングベルトの伸びに起因したテーブルの位置決め精度の低下が発生しない。しかしながら、位置決めブロックがストッパに当たって跳ね返りテーブルの停止位置がずれることがないように、テーブルを十分に減速させながら位置決めブロックをストッパに当てる必要が生じ、成形サイクルが長くなるという問題があった。
また、テーブルを正逆回転させて繰り返し固定側金型の搬送を行った際に徐々にストッパ位置がずれるおそれもあり、このようにストッパ位置がずれた場合には、その位置調整に多大な労力と時間を要する。さらに、位置決めブロックとストッパでテーブルの位置決めを行う構成では、任意の位置で正確にテーブルを停止させることができないという問題もあった。
本発明は、上記事情を鑑み、正確にテーブルの位置決めを行うことが可能な射出成形機のテーブル回転装置及びこれを備える射出成形機を提供することを目的とする。
上記の目的を達するために、この発明は以下の手段を提供している。
本発明の射出成形機のテーブル回転装置は、少なくとも一面に歯が形成され、テーブルの外周に巻き掛けられたタイミングベルトと、前記歯と噛合して前記タイミングベルトが巻き掛けられた駆動プーリと、該駆動プーリを回転駆動し前記タイミングベルトを回動させて前記テーブルを回転させる駆動手段とを備え、前記テーブルに保持した固定側金型を前記テーブルの回転によって所定の射出成形位置に搬送する射出成形機のテーブル回転装置において、前記タイミングベルトと平行に前記テーブルの外周に巻き掛けられ、前記テーブルの回転に従動して回動する位置検出用タイミングベルトと、前記位置検出用タイミングベルトの回動状態を検出して前記テーブルの位置を検出する位置検出手段を備えることを特徴とする。
この発明においては、テーブルを回転させるテーブル駆動用のタイミングベルトとは別に、テーブルに巻き掛けられた位置検出用タイミングベルトがテーブルの回転に従動して回動するため、すなわちこの位置検出用タイミングベルトはテーブルを回転させるためのものではないため、テーブルの回転抵抗の大きさに係らず伸びが生じることがない。そして、このような位置検出用タイミングベルトの回動状態(回動速度や位置)を位置検出手段で検出してテーブルの位置を検出することができるため、正確にテーブルの位置を検出することが可能になる。
また、位置検出用タイミングベルトの回動状態を検出してテーブル位置を検出することによって、従来の位置決めブロックやストッパを用いてテーブルを停止させる場合と比較し、任意の位置で正確にテーブルを停止させることが可能になる。
さらに、テーブル駆動用のタイミングベルトは、テーブル回転時に大きな張力が繰り返し作用するため、比較的短時間で交換が必要になるが、このとき、位置検出用タイミングベルトをそのまま残した状態でタイミングベルトの交換作業を行なうことができる。このため、位置検出用タイミングベルトで位置決めされたテーブルに新品のタイミングベルトを取り付けることができ、交換時のテーブルの原点調整などの作業を不要にできる。これにより、短時間で効率的に交換作業を行なうことが可能になる。
また、位置検出用タイミングベルトをテーブルに巻き掛け、この位置検出用タイミングベルトの回動状態を検出する位置検出手段を設けるという簡単な構造で、テーブルの正確な位置決めが可能になるため、既存のテーブル回転装置(射出成形機)への設置も容易であり、既存の射出成形機のテーブル位置決め精度を容易に向上させることが可能になる。
また、本発明の射出成形機のテーブル回転装置においては、前記位置検出手段が、ロータリーエンコーダとされ、該ロータリーエンコーダの回転軸あるいは該回転軸に取り付けた位置検出用プーリに、前記位置検出用タイミングベルトが巻き掛けられていることが望ましい。
この発明においては、位置検出用タイミングベルトの回動状態、ひいてはテーブルの位置(回転)を、ロータリーエンコーダの回転軸の回転によって検出することができる。また、このとき、テーブルとロータリーエンコーダの回転軸の回転速度比を大きくすることができるため、すなわちテーブルに対し回転軸を小さくするほどに回転速度比が大きくなるため、テーブル位置の分解能を大幅に向上させることが可能になり、精度良くテーブル位置を検出することが可能になる。
さらに、本発明の射出成形機のテーブル回転装置において、前記位置検出用タイミングベルトは、両端部が前記テーブルの外周に着脱可能に固定されて前記テーブルに巻き掛けられていることがより望ましい。
この発明においては、例えば無端状(環状)の位置検出用タイミングベルトをテーブルに巻き掛けて用いた場合、交換時に、テーブル回転中心に上下に貫通して可動盤を上下動可能に支持するタイバーを抜き取らざるを得ず、交換作業が大掛かりになるのに対し、両端部をテーブルから取り外して位置検出用タイミングベルトを取り除くことができるため、タイバーの抜き取りを不要にでき、短時間で容易に交換作業を行なうことが可能になる。
また、本発明の射出成形機のテーブル回転装置においては、前記位置検出手段の検出結果に基づいて前記駆動手段の駆動を制御する制御手段を備えることがさらに望ましい。
この発明においては、位置検出手段の検出結果を基に、制御手段で駆動手段をフィードバック制御することができるため、テーブルの停止位置や回転速度を制御して正確にテーブルを位置決めすることができる。
本発明の射出成形機は、上記のいずれかに記載の射出成形機のテーブル回転装置を備えた射出成形機であって、前記テーブルに保持した固定側金型と該固定側金型に型締めする可動側金型とを上下方向に相対移動させて型締めまたは型開きを行う竪型射出成形機であることを特徴とする。
この発明においては、上記の効果が付与された竪型射出成形機を提供できる。
本発明の射出成形機のテーブル回転装置及びこれを備える射出成形機によれば、正確にテーブル位置を検出できるため、固定側金型を確実に所定の射出成形位置に搬送することができる。これにより、金型内にインサート品を装填するインサートロボットの動作不良に伴う成形サイクルの停止や、インサート不良の発生、成形品の寸法精度の低下、一対の金型を係合させる金型ガイドピンの早期摩耗、ひいては金型の破損などの不都合を確実に解消することが可能になる。
以下、図1から図3を参照し、本発明の一実施形態に係る射出成形機のテーブル回転装置及びこれを備える射出成形機について説明する。本実施形態は、正確にテーブル(ロータリーテーブル)を位置決めすることが可能なテーブル回転装置及びこれを備える竪型射出成形機に関するものである。
本実施形態の竪型射出成形機(射出成形機)Aは、図1に示すように、一対の金型(固定側金型K1と可動側金型K2)の型締めを行なう型締機構1と、この型締機構1の上方に配置され、型締めした一対の金型K1、K2のキャビティー内に例えば溶融樹脂などを射出する図示せぬ射出機構とから構成されている。なお、図1は、竪型射出成形機Aの型締時の状態と、型開き時の状態を部分的に混在して示したものであり、中心線(竪型射出成形機の軸線O1)を境に、主に右側に型締時の状態を、左側に型開き時の状態を示している。
型締機構1は、固定盤2と、テーブル3と、可動盤4と、3本のタイバー5と、エンドプレート6と、トグル機構7と、ねじ軸(ボールネジ)8と、テーブル3を回転させるテーブル回転装置Bとが主な構成要素とされている。
固定盤2は、マシンボディ10の上端に固定して設けられた略平盤状の固定側基盤であり、その上面が竪型射出成形機Aの軸線O1に直交する水平面とされている。また、この固定盤1には、竪型射出成形機Aの軸線O1と軸線を同軸上に配したねじ軸8の上端側を軸線回りに回転可能に支持する軸受部11が設けられている。
テーブル3は、図1から図3に示すように、円板状に形成されており、竪型射出成形機Aの軸線O1と平行する回転中心軸O2を備えて回転可能に固定盤2上に載置されている。また、テーブル3は、固定盤2の一部の上面を覆うように設けられている。さらに、このテーブル3には、上面側に、一対の金型K1、K2のうち固定側金型K1を保持する図示せぬ複数のボルト締結孔やガイド部などからなる金型保持部が形成されている。なお、本実施形態のテーブル3は、例えば、複数の金型保持部が周方向に等間隔で形成されて、複数の固定側金型K1が設置されるように形成されている。また、テーブル3の外周面(外周)3aには歯が形成されている。
可動盤4は、図1に示すように、略平盤状に形成されており、その軸線を竪型射出成形機Aの軸線O1と同軸上に配した状態で、テーブル3の上方に設けられている。また、可動盤4には、テーブル3の上面と対向する下面側に、射出成形時にテーブル3上の固定側金型K1と型締めされる可動側金型K2を保持する図示せぬ金型保持部が設けられている。さらに、可動盤4には、その軸線を中心として上面から下面に貫通し、射出機構の射出ノズルが挿入される射出ノズル挿入孔4aが形成されている。そして、このように構成した可動盤4は、上下方向(垂直方向)に延設した3本のタイバー5の上端が繋げられて支持されている。
3本のタイバー5は、図1に示すように、正面視で互いに平行に且つそれぞれの軸線を上下方向に配して設けられ、図2及び図3に示すように、平面視で各タイバー5の軸線を結ぶ直線からなる形状が正三角形または二等辺三角形を呈するように配置されている。また、3本のタイバー5のうち、1本のタイバー5aは、その軸線をテーブル3の回転中心軸O2と同軸上に配設され、テーブル3及びマシンボディ10を貫通して上下動可能に設けられている。一方、残りの2本のタイバー5bは、テーブル3の外周3aよりも僅かに外側にそれぞれ配置され、マシンボディ10を貫通して上下動可能に設けられている。また、各タイバー5の下端は、図1に示すように、固定盤2の下方に可動盤4と平行に設けられ、各タイバー5を一体に保持するエンドプレート6に固定されている。
トグル機構7は、一体に繋がる可動盤4と3本のタイバー5とエンドプレート6とを上下動させて、可動盤4及びテーブル3に保持した一対の金型K1、K2を型締めしたり、型開きするための機構である。このトグル機構7は、図1に示すように、トグルリンク12とトグルピン13とトグルピース14とクロスヘッド15がそれぞれ回動自在に連結して形成されている。また、マシンボディ10の底部側に、ねじ軸8の下端に取り付けたプーリ20aと、例えばサーボモータなどの電動機20bと、この電動機20bの回転軸に取り付けられたプーリ20cと、両プーリ20a、20cに巻き掛けられた無端状の伝動ベルト20dとからなる伝動機構20が設けられている。そして、この伝動機構20の駆動によって、ねじ軸8がその軸線回りに正逆回転すると、ねじ軸8に螺合したボールナット16に繋がるクロスヘッド15が上下動する。また、トグルリンク12とトグルピース14とがそれぞれの連結部分で回動し上下方向に伸縮するように移動することによって、エンドプレート6が上下に移動する。これにより、エンドプレート6に一体に固定したタイバー5が上下に移動し、可動盤4が上下動する。
本実施形態のテーブル回転装置Bは、図1及び図2に示すように、例えばサーボモータなどのモータ(駆動手段)30と、このモータ30の回転軸に取り付けられた駆動プーリ31と、アイドラプーリ32と、一端と他端がテーブル3の外周面(外周)3aに、周方向に間隔をあけて固定部材33によって着脱可能に固定されたテーブル駆動用のタイミングベルト34とを備えて構成されている。また、タイミングベルト34は、テーブル3の外周3aに巻き掛けられるとともに、駆動プーリ31及びアイドラプーリ32に巻き掛けられている。さらに、タイミングベルト34は、テーブル3側を向く一面に歯が形成されており、この歯をテーブル3の外周面3aに形成された歯及び駆動プーリ31の歯に噛合させて張設されている。そして、モータ30の駆動により駆動プーリ31が回転するとタイミングベルト34が回動して、テーブル3が回転する。これにより、固定型金型K1が搬送される。
一方、本実施形態のテーブル回転装置Bには、図1及び図3に示すように、タイミングベルト34と平行に、テーブル3の外周3aに巻き掛けられた位置検出用ベルト(位置検出用タイミングベルト)40と、回転軸41aに位置検出用プーリ41bが取り付けられ、この位置検出用プーリ41bに位置検出用ベルト40が巻き掛けられたエンコーダ(ロータリーエンコーダ、位置検出手段)41とが具備されている。
位置検出用ベルト40は、一端と他端(両端部)がテーブル3の外周面3aにそれぞれ固定部材42を介して着脱可能に固定されている。また、本実施形態において、この位置検出用ベルト40の一端は、タイミングベルト34の一端と、位置検出用ベルト40の他端は、タイミングベルト34の他端と、それぞれ、テーブル3の周方向の同位置に配されて固定されている。さらに、位置検出用ベルト40は、テーブル3の外周面3a側を向く一面に歯が形成されており、位置検出用プーリ41bの外周に形成された歯と噛合して張設されている。なお、この位置検出用ベルト40は、位置検出用プーリ41b(エンコーダ41)の位置を調整することによって、適度な張力が付与されている。そして、このような位置検出用ベルト40は、テーブル3の回転に従動して回動し、位置検出用プーリ41bとともにエンコーダ41の回転軸41aを回転させる。このとき、エンコーダ41は、回転軸41aの回転から位置検出用ベルト40の回動状態、すなわち位置検出用ベルト40の回動速度や位置を検出し、テーブル3の回転速度や位置を検出する。
さらに、本実施形態のテーブル回転装置Bには、図1に示すように、エンコーダ41及びモータ30にそれぞれ繋がる制御手段45が設けられている。この制御手段45は、エンコーダ41が検出した結果を受けるとともに、この検出結果に基づいてモータ30の駆動、ひいてはテーブル3の回転速度や停止位置を制御する。
ついで、上記の構成からなるテーブル回転装置B及びこれを備える竪型射出成形機Aの作用及び効果について説明する。
はじめに、本実施形態の竪型射出成形機Aを用いて成形品を製造する際には、トグル機構7によって可動盤4を上方に配した状態で、テーブル3に固定側金型K1を載置しつつ保持させる。そして、テーブル回転装置Bのモータ30を駆動して駆動プーリ31を回転させ、タイミングベルト34を一方向に回動させるとともに、固定型金型K1が射出成形を行なう所定の位置に配されるように、すなわち可動盤4に保持した可動側金型K2の直下に配されるようにテーブル3を回転させる。
このとき、例えば固定側金型K1の質量やテーブル3と固定盤2の摩擦などに起因した回転抵抗よりも大きな力を伝達してテーブル3を回転させるため、タイミングベルト34には、大きな張力が作用し、僅かとは言え伸びが生じる。そして、テーブル3の正逆回転を繰り返し行なうほどにこの伸び量は徐々に大きくなってゆく。このため、従来のテーブル回転装置のように、モータ30にエンコーダを設けた場合には、タイミングベルト34の伸びに起因して、エンコーダの検出結果と実際のテーブル3の位置に狂いが生じ、テーブル3の停止位置がずれ、固定側金型K1が所定の射出成形位置からずれて配置されてしまう。
これに対し、本実施形態では、タイミングベルト34とは別に、位置検出用ベルト40がテーブル3に巻き掛けられ、この位置検出用ベルト40の回動速度や位置を検出するようにエンコーダ41が設けられている。そして、テーブル3を回転させるためのものではなくテーブル3の回転に従動してこの位置検出用ベルト40が回動するため、位置検出用ベルト40には、テーブル3回転時に大きな張力が生じることがない。このため、位置検出用ベルト40には伸びが生じることがなく、このような位置検出用ベルト40の回動状態を検出するエンコーダ41によって、常時正確にテーブル3の位置が検出される。
そして、このようなエンコーダ41の正確な検出結果を基に、制御手段45がモータ31の駆動をフィードバック制御するため、タイミングベルト34の伸びに係りなく、正確にテーブル3の停止位置や回転速度が制御される。これにより、固定側金型K1が所定位置に配されるようにテーブル3が位置決めされて停止する。
また、このとき、図2及び図3に示すように、テーブル3に対しエンコーダ41の位置検出用プーリ41bの大きさが極めて小さいため、テーブル3とエンコーダ41の回転軸41aの回転速度比が極めて大きくなる。このため、テーブル3の位置の分解能が非常に大きくなり、この点からも高精度でテーブル3の位置を検出することが可能になる。
さらに、このようにタイミングベルト34をテーブル3の位置検出に使用しないことにより、タイミングベルト34の一面の歯を、大ピッチで且つ高容量で形成することが可能になる。これにより、テーブル3の回転の高応答化、すなわちテーブル3を回転させる力を正確にタイミングベルト34から伝達でき、テーブル3を円滑に回転させることが可能になる。さらに、これに伴い、上下方向の幅を小さくしてタイミングベルト34を形成することも可能になり、テーブル3ひいては竪型射出成形機Aの小型化を図ることが可能になる。
また、逆に、位置検出用ベルト40には、テーブル回転時に大きな張力が作用しないため、位置検出用プーリ41bの歯とこの位置検出用ベルト40の歯を小さなピッチで形成することが可能になる。これにより、位置検出用ベルト40の回動に伴って回転する位置検出用プーリ41b、ひいてはエンコーダ41の回転軸41aの回転ムラを極めて小さく抑えて円滑に回転させることが可能になるため、エンコーダ41の検出結果と実際のテーブル3の回転状態を精度良く一致させることが可能になる。
したがって、本実施形態の射出成形機のテーブル回転装置B及びこれを備える射出成形機Aによれば、正確にテーブル3の位置を検出できるため、固定側金型K1を確実に所定の射出成形位置に搬送することができ、これにより、金型K1内にインサート品を装填するインサートロボットの動作不良に伴う成形サイクルの停止や、インサート不良の発生、成形品の寸法精度の低下、一対の金型K1、K2を係合させる金型ガイドピンの早期摩耗、ひいては金型K1、K2の破損などの不都合を解消することが可能になる。
また、位置検出用ベルト40をテーブル3に巻き掛け、この位置検出用ベルト40の回動状態を検出するエンコーダ41を設けるという簡単な構造であるため、既存のテーブル回転装置(射出成形機)への設置も容易であり、既存の射出成形機のテーブル位置決め精度を容易に向上させることができる。
一方、一般に、この種のテーブル回転装置Bにおいては、テーブル回転時にタイミングベルト34に大きな張力が発生するため、比較的短時間でタイミングベルト34の交換が必要になる。これに対し、本実施形態では、位置検出用ベルト40をそのままテーブル3に巻き掛け残した状態でタイミングベルト34の交換作業を行なうことができる。このため、位置検出用ベルト40で位置決めされたテーブル3に新品のタイミングベルト34を取り付けることができ、この交換時に、テーブル3の原点調整などの作業を不要にできる。よって、短時間で効率的にタイミングベルト34の交換作業を行なうことが可能になる。
さらに、無端状(環状)のタイミングベルトや位置検出用ベルトをテーブル3に巻き掛けて用いた場合には、各ベルトを交換する際に、テーブル3の回転中心に上下に貫通して設けられたタイバー5aを抜き取る必要が生じる。これに対し、本実施形態では、タイミングベルト34と位置検出用ベルト40が、固定部材33、42を介してそれぞれ一端と他端(両端部)を着脱可能に固定して設けられているため、両端部をテーブル3から取り外してタイミングベルト34及び位置検出用ベルト40を容易に取り除くことができ、タイバー5aの抜き取り作業を不要にできる。これにより、短時間で容易に交換することが可能になる。
なお、本発明は、上記の一実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、本実施形態では、テーブル駆動用のタイミングベルト34と位置検出用ベルト40がそれぞれ、一端と他端をテーブル3の外周3aに固定させて設けられているものとしたが、これらのベルト34、40はそれぞれ無端状(環状)に形成してテーブル3に巻き掛けられてもよい。
また、本実施形態では、位置検出手段が位置検出用プーリ41bを回転軸41aに取り付けたエンコーダ(ロータリーエンコーダ)41であるものとしたが、例えば小型のエンコーダ付サーボモータであってもよい。さらに、位置検出用プーリ41bを備えることなく、回転軸41aに位置検出用ベルト40の歯と噛合する歯を形成して直接位置検出用ベルト40が回転軸41aに巻き掛けられてもよい。
また、本実施形態では、テーブル回転装置Bのテーブル3に回転力を与えるための機構が、タイミングベルト34と電動機30と駆動プーリ31とアイドラプーリ32で構成されているものとしたが、少なくともこの機構にはタイミングベルト34とこのタイミングベルト34を回動させる電動機30が具備されていればよい。また、これに関連して、本実施形態では、タイミングベルト34が、その一面に歯が形成され、テーブル3の外周3aに形成した歯に噛合して設けられるものとしたが、タイミングベルト34は、一面と他面の両面に歯を形成したり、他面のみに歯を形成してもよい。また、テーブル3の外周3aに歯が形成されていなくてもよい。
さらに、本実施形態では、一対の金型K1、K2を上下方向に相対移動させて型締めや型開きを行なう竪型射出成形機Aについて説明を行なったが、本発明のテーブル回転装置Bは、一対の金型K1、K2を水平方向に相対移動させて型締めや型開きを行う横型射出成形機に具備されてもよい。
本発明の一実施形態に係る竪型射出成形機を示す図である。 本発明の一実施形態に係るテーブル回転装置を示す平面図であり、テーブル駆動用のタイミングベルトを強調して示した図である。 本発明の一実施形態に係るテーブル回転装置を示す平面図であり、位置検出用タイミングベルトを強調して示した図である。
符号の説明
1 型締機構
2 固定盤
3 テーブル
3a 外周面(外周)
4 可動盤
5 タイバー
6 エンドプレート
7 トグル機構
8 ねじ軸
10 マシンボディ
11 軸受部
20 伝動機構
30 モータ(駆動手段)
31 駆動プーリ
32 アイドラプーリ
33 固定部材
34 タイミングベルト
40 位置検出用ベルト(位置検出用タイミングベルト)
41 エンコーダ(ロータリーエンコーダ、位置検出手段)
41a 回転軸
41b 位置検出用プーリ
42 固定部材
A 竪型射出成形機(射出成形機)
B テーブル回転装置
O1 軸線
O2 軸線

Claims (5)

  1. 少なくとも一面に歯が形成され、テーブルの外周に巻き掛けられたタイミングベルトと、前記歯と噛合して前記タイミングベルトが巻き掛けられた駆動プーリと、該駆動プーリを回転駆動し前記タイミングベルトを回動させて前記テーブルを回転させる駆動手段とを備え、前記テーブルに保持した固定側金型を前記テーブルの回転によって所定の射出成形位置に搬送する射出成形機のテーブル回転装置において、
    前記タイミングベルトと平行に前記テーブルの外周に巻き掛けられ、前記テーブルの回転に従動して回動する位置検出用タイミングベルトと、前記位置検出用タイミングベルトの回動状態を検出して前記テーブルの位置を検出する位置検出手段を備えることを特徴とする射出成形機のテーブル回転装置。
  2. 請求項1記載の射出成形機のテーブル回転装置において、
    前記位置検出手段が、ロータリーエンコーダとされ、該ロータリーエンコーダの回転軸あるいは該回転軸に取り付けた位置検出用プーリに、前記位置検出用タイミングベルトが巻き掛けられていることを特徴とする射出成形機のテーブル回転装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の射出成形機のテーブル回転装置において、
    前記位置検出用タイミングベルトは、両端部が前記テーブルの外周に着脱可能に固定されて前記テーブルに巻き掛けられていることを特徴とする射出成形機のテーブル回転装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の射出成形機のテーブル回転装置において、
    前記位置検出手段の検出結果に基づいて前記駆動手段の駆動を制御する制御手段を備えることを特徴とする射出成形機のテーブル回転装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の射出成形機のテーブル回転装置を備えた射出成形機であって、
    前記テーブルに保持した固定側金型と該固定側金型に型締めする可動側金型とを上下方向に相対移動させて型締めまたは型開きを行う竪型射出成形機であることを特徴とする射出成形機。
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