JP3158923U - 射出成形機の型締装置 - Google Patents

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宮木 毅
毅 宮木
由純 杉江
由純 杉江
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Abstract

【課題】簡易な構成により型移動機構のボールネジの端部の共振を抑制することができる、電動機を用いた型移動機構が型締機構とは別に設けられる射出成形機の型締装置を提供する。【解決手段】型締装置12は、電動機31が取付けられる金型取付盤20またはベースと、電動機31により回転可能であって金型取付盤20またはベースに対して軸方向に移動不能に設けられたボールネジ32と、ボールネジ32が挿通されるボールネジナット33と、ボールネジナット33が取付けられる金型取付盤16と、金型取付盤16におけるボールネジ端部側のボールネジ32の周囲に取付けられボールネジ回転時の共振を防止するボールネジ共振防止機構51を備える。【選択図】図1

Description

本考案は、射出成形機の型締装置に関し、特には電動機を用いた型移動機構が型締機構とは別に設けられる射出成形機の型締装置に関するものである。
射出成形機の型締装置については、トグル機構を用いて可動盤を移動させる型開閉機構(型移動機構)と金型を型締する型締機構を兼用したものが知られている。また特許文献1や特許文献2のように型開閉機構が型締機構とは別に設けられたものも知られている。後者のタイプは、大型の射出成形機に多く用いられる。そして前記後者のタイプにおいては、従来から可動盤等を移動させる型開閉機構は、油圧シリンダが多く用いられてきた。しかし近年では、省エネルギー、位置制御の正確さ、および高速化の点から電動機を用いた型開閉機構が多く用いられている。
そして前記後者のタイプにおいて電動機を用いた型開閉機構は、一般的に固定盤やベース上に電動機が固定され、電動機により回転可能なボールネジが配設され、可動盤にはボールネジが挿通されるボールネジナットが固定されるタイプのものが多い。そしてボールネジは最大型開量(デーライト)に応じた長さのものが取り付けられ、ボールネジの可動盤側の端部は自由端になっているものがほとんどである。しかし可動盤を型閉した場合、可動盤に固定されるボールネジナットは固定盤側に移動されるので、ボールネジの自由端の部分が一定以上の長さにわたって軸支されないことになる。そしてボールネジの自由端の部分が一定以上の長さにわたって軸支されない状態で、電動機によりボールネジを一定回転数以上の回転数で回転すると、特に前記ボールネジの自由端側が共振するという問題があった。
前記の問題に対応するものとして、特許文献1および特許文献2ではボールネジの端部を別の部材(特許文献1では受圧盤20、特許文献2ではステーホルダ5)に軸支させるようにしている。そして特許文献1にも記載されるように、ボールネジとこれらの別部材の関係は、型締シリンダの作動時に僅かに間隔が変更されるので、ボールネジは受圧盤等に対して型開閉方向にも移動されるように取付けられている。
特開2008−307739号公報(請求項1、図1) 特開2003−181894号公報(0040、図1)
ところが射出成形機の型締装置のタイプによっては、受圧盤やステーホルダといった部材がない型締装置の場合には、ボールネジの端部を前記部材に軸支させることができないという問題がある。またボールネジの端部を軸支させるためだけに、ベース上にボールネジの端部を軸支するための部材をわざわざ設けることは、コストアップに繋がる。本考案では上記の問題を鑑みて、電動機を用いた型移動機構が型締機構とは別に設けられる射出成形機の型締装置において、簡単な構造により型移動機構のボールネジの端部の共振を防止する機構を提供することを目的とする。
本考案の請求項1に記載の射出成形機の型締装置は、電動機を用いた型移動機構が型締機構とは別に設けられる射出成形機の型締装置において、電動機が取付けられる金型取付盤またはベースと、前記電動機により回転可能であって前記電動機が取付けられる金型取付盤またはベースに対して軸方向に移動不能に設けられたボールネジと、前記ボールネジが挿通されるボールネジナットと、前記ボールネジナットが取付けられる金型取付盤と、
前記ボールネジナットが取付けられる金型取付盤におけるボールネジ端部側のボールネジの周囲に取付けられボールネジ回転時の共振を防止するボールネジ共振防止機構と、が備えられたことを特徴とする。従ってボールネジナットが取付けられる金型取付盤にボールネジ回転時の共振を防止するボールネジ共振防止機構を設けるという簡単な構造により型移動機構のボールネジの共振を問題がない程度に防止することができる。
本考案の請求項2に記載の射出成形機の型締装置は、請求項1において、前記ボールネジナットが取付けられる金型取付盤におけるボールネジ端部側のボールネジの周囲にはボールネジのネジ部に移動自在に当接してボールネジ回転時の共振を防止するボールネジ共振防止機構が配設されたことを特徴とする。従って請求項1の効果に加えて、ボールネジナットが取付けられる金型取付盤に、ボールネジのネジ部に移動自在に当接させるという簡単な構造によりボールネジ共振防止機構を設けることができる。
本考案の請求項3に記載の射出成形機の型締装置は、請求項1において、前記ボールネジナットが取付けられる金型取付盤におけるボールネジ端部側のボールネジの周囲には前記ボールネジに対して平行にガイド部材が固定され、ボールネジ端部近傍の非ネジ部に設けられた部材が前記ガイド部材に対して移動自在に当接してボールネジ回転時の共振を防止するボールネジ共振防止機構が配設されたことを特徴とする。従って請求項1の効果に加えて、ボールネジのネジ部に当接せずにボールネジの共振を問題がない程度に防止することができる。
本考案の請求項4に記載の射出成形機の型締装置は、請求項3において、前記ボールネジナットが取付けられる金型取付盤にはボールネジナットの支持部が設けられ、前記支持部のボールネジ端部側のボールネジの周囲には前記ボールネジのネジ部に対して平行かつ非接触に中空の筒部が固定され、ボールネジ端部近傍の非ネジ部に設けられた部材が前記中空の筒部の内孔に対して移動自在に当接してボールネジ回転時の共振を防止するボールネジ共振防止機構が配設されたことを特徴とする。従って請求項3の効果に加えて、中空の筒部をガイド部材としてボールネジのネジ部に当接せずにボールネジの共振を問題がない程度に防止することができる。
本考案の請求項5に記載の射出成形機の型締装置は、請求項4において、電動機が取付けられる金型取付盤に対してボールネジナットが取付けられる金型取付盤が設けられ、
前記電動機が取付けられる金型取付盤と前記ボールネジナットが取付けられる金型取付盤のいずれか一方の金型取付盤にはロッドがタイバを兼ねた型締機構の型締シリンダが配設され、タイバには係止部が形成され、いずれか他方の金型取付盤には前記係止部に係止されるハーフナットが配設され、ボールネジナットが取付けられる金型取付盤のみにボールネジ回転時の共振を防止するボールネジ共振防止機構が配設されたことを特徴とする。従って請求項4の効果に加えて、型締シリンダのロッドがタイバを兼ねた型締機構を用いた型締装置において、ボールネジナットが取付けられる金型取付盤のみにボールネジ回転時の共振を防止するボールネジ共振防止機構を取付けるという簡単な構造により、他のホルダ等を用いずにボールネジの共振を問題がない程度に防止することができる。
本考案の請求項6に記載の射出成形機の型締装置は、請求項4において、固定盤である金型取付盤に対して可動盤である金型取付盤が設けられ、前記固定盤である金型取付盤と前記可動盤である金型取付盤との間に型開閉方向に移動可能な中間盤である金型取付盤が設けられ、前記固定盤である金型取付盤、前記可動盤である金型取付盤、および前記中間盤である金型取付盤のうちの少なくとも一つの金型取付盤はボールネジナットが取付けられる金型取付盤であって、前記ボールネジナットが取付けられる金型取付盤のみにはボールネジ回転時の共振を防止するボールネジ共振防止機構が配設されたことを特徴とする。従って請求項4の効果に加えて、固定盤、可動盤、および中間盤が設けられた型締装置において、ボールネジナットが取付けられる金型取付盤のみにボールネジ回転時の共振を防止するボールネジ共振防止機構を取付けるという簡単な構造により、他のホルダ等を用いずにボールネジの共振を問題がない程度に防止することができる。
本考案の請求項7に記載の射出成形機の型締装置は、請求項6において、前記中間盤である金型取付盤には型開閉方向と直交する方向の回転軸を中心に回転し中間金型が取付けられる中間回転盤または前記回転軸を中心に回転する中間金型が取付けられるとともに、固定盤である金型取付盤の固定金型と中間盤である金型取付盤の一方の中間金型が型合せされた際には、可動盤である金型取付盤の可動金型と中間盤である金型取付盤の他方の中間金型が型合せされ、前記回転軸の回転後に、固定盤である金型取付盤の金型と中間盤である金型取付盤の他方の中間金型が型合せされた際には、可動盤である金型取付盤の可動金型と中間盤である金型取付盤の一方の中間金型が型合せされることを特徴とする。従って請求項6の効果に加えて、中間金型を回転させて複合成形品を成形可能な型締装置において、他のホルダ等を用いずにボールネジの共振を問題がない程度に防止することができる。
本考案の請求項8に記載の射出成形機の型締装置は、請求項5または請求項6において、ボールネジ端部近傍の非ネジ部にはベアリングが固定され、前記ベアリングまたはベアリングに装着された部材が前記中空の筒部の内孔に対して当接して移動自在に設けられたことを特徴とする。従って請求項5または請求項6の効果に加えて、ベアリングを用いることによりより一層円滑にボールネジの共振を問題がない程度に防止することができる。
本考案の請求項9に記載の射出成形機の型締装置は、請求項5または請求項6において、
前記中空の筒部において、ボールネジ端部近傍の非ネジ部に設けられた部材が移動時に当接するストローク部分を除外した両側には、それぞれ開口部が形成されていることを特徴とする。従って請求項5または請求項6の効果に加えて、前記中空の筒部とボールネジが相対的に移動した際に、前記筒部内の空気が大きく圧縮されることはない。
本考案の請求項10に記載の射出成形機の型締装置は、請求項7において、前記中間盤である金型取付盤にはボールネジナットの支持部が設けられ、前記支持部のボールネジ端部側のボールネジの周囲には前記ボールネジのネジ部に対して平行かつ非接触状態に中空の筒部が固定され、ボールネジの端部近傍の非ネジ部に設けられたベアリングまたはベアリングに装着された部材が前記中空の筒部の内孔に対して当接して移動自在に設けられ、
前記中空の筒部は、型閉された際に固定金型または中間金型の側方、或いは可動金型または中間金型の側方に位置することを特徴とする。従って請求項7の効果に加えて、固定金型、中間金型、および可動金型の周りの作業スペースがグリスや潤滑油で汚れることがない。また中間盤の近傍は、ボールネジの端部を保持する部材等を別個に設けることが困難であるが、本考案によれば、中間盤にボールネジ共振防止機構を設けることによりボールネジの共振を問題がない程度に防止することができる。
本考案の射出成形機の型締装置は、電動機を用いた型移動機構が型締機構とは別に設けられる射出成形機の型締装置において、電動機が取付けられる金型取付盤またはベースと、前記電動機により回転可能であって前記電動機が取付けられる金型取付盤またはベースに対して軸方向に移動不能に設けられたボールネジと、前記ボールネジが挿通されるボールネジナットと、前記ボールネジナットが取付けられる金型取付盤と、前記ボールネジナットが取付けられる金型取付盤におけるボールネジ端部側のボールネジの周囲に取付けられボールネジ回転時の共振を防止するボールネジ共振防止機構と、が備えられたことを特徴とする。従ってボールネジナットが取付けられる金型取付盤にボールネジ回転時の共振を防止するボールネジ共振防止機構を設けるという簡単な構造により型移動機構のボールネジの端部の共振を問題がない程度に防止することができる。
図1は、本実施形態の射出成形機の型締装置の型開時の概略図である。 図2は、本実施形態の射出成形機の型締装置の型閉時(型締成形中)の概略図である。 図3は、本実施形態のボールネジの回転時の共振を防止するボールネジ共振防止機構を示す拡大図である。 図4は、別の実施形態のボールネジの回転時の共振を防止するボールネジ共振防止機構を示す拡大図である。 図5は、別の実施形態の射出成形機の型締装置の概略図である。
本考案の実施形態の射出成形機11について、図1、図2を参照して説明する。射出成形機11は、複合成形品を成形する成形機であって、型締装置12とその両側に設けられた第1の射出装置13と第2の射出装置14から基本的な部分が構成される。射出成形機11の型締装置12は、電動機31,43を用いた型移動機構30,42が型締機構とは別に設けられるタイプである。型締装置12の詳細については、ベースには型開閉方向に向けてリニアガイド等の直動ガイドが固定され、前記直動ガイド上には、可動金型15が取付けられる金型取付盤である可動盤16が設けられている。そして可動金型15には複合成形品の小面積の外枠部を1次成形により成形するためのキャビティ形成面17と前記キャビティ形成面17に連通される樹脂通路18が設けられている。また可動盤16の一方には、固定金型19が取付けられる金型取付盤である固定盤20がベース上に固着されている。そして固定金型19には複合成形の大面積の主要部を2次成形により成形するためのキャビティ形成面21と前記キャビティ形成面21に連通される樹脂通路22が設けられている。従って可動金型15のキャビティ形成面17と固定金型19のキャビティ形成面21は形状が相違している。
次に型締機構である型締シリンダ23について説明する。固定盤20の四隅近傍には型締シリンダ23(図1等の概略図では1個の型締シリンダ23のみ断面を記載)が設けられ、型締シリンダ23のラムがタイバ24を兼ねている。型締シリンダ23は双方向作動型のシリンダからなり、固定盤20内のタイバ24の側に大面積の型締用油室25が設けられるとともに、反タイバ側(第2の射出装置側)には小面積の強力型開用油室26が設けられている。また型締シリンダ23には毎サイクルの型締と強力型開によって変更されるタイバ24の位置を、補正するための調整手段27が設けられている。なお各型締シリンダ23は、図示しないサーボバルブ等により個別に制御されるようにすることが望ましい。前記の場合、固定盤20と各ラムの間または固定盤20の四隅と可動盤16の四隅の間には位置を検出する位置センサ(図示せず)がそれぞれ設けられ、各タイバ24の相対的な位置関係を検出および制御することにより一方の固定盤20に対して他方の可動盤16が平行制御される。
そして固定盤20から可動盤16側に向けて平行に設けられた四本のタイバ24の他方側の部分には、ハーフナット28が係止される複数の凹溝からなる係止部29が型開閉方向の所定長さにわたって設けられている。そしてタイバ24は前記可動盤16の四隅近傍に挿通され、可動盤16はタイバ24にガイドされつつ直動ガイド上を型開閉方向に移動されるようになっている。また前記ハーフナット28は、可動盤16の反固定盤側の面のタイバ24が挿通された部分の周囲に配設され、タイバ24の係止部29に対して係合位置と離脱位置の間で往復移動可能に設けられている。
次に型締機構とは別に設けられる電動機31を用いた型移動機構30について説明する。固定盤20(またはベース上)に設けられた支持部20aには第一の型移動機構30の電動機であるサーボモータ31が固定されるとともにボールネジ32が前記サーボモータ31により回転可能に軸支されている。そしてボールネジ32は、前記サーボモータ31の駆動軸と直接またはベルトを介して接続され、前記固定盤20またはベースに対しては軸方向に移動不能に設けられている。また可動盤16にはボールネジナット33の支持部16aが設けられ、前記ボールネジナット33には前記ボールネジ32が挿通されている。またサーボモータ31は、内蔵するロータリエンコーダ31aにより可動金型15および可動盤16の移動制御および位置検出が可能である。なお図1の概略図では第一の型移動機構30は省略して1基のみが記載されているが、固定盤20の側面の低位置と可動盤16の側面の低位置、および固定盤の側面の高位置と可動盤の側面の高位置にそれぞれ第一の型移動機構30が設けられている。従って第一の型移動機構30は、射出装置14の側から見た場合、金型取付盤の対角方向に取付けられている。そして可動盤16の反固定盤側には特許文献2のステーホルダに相当するような、ボールネジ32の端部を保持する部材は設けられておらず、ボールネジ32は可動盤16のみに保持される。
ボールネジナット33が取付けられる金型取付盤である可動盤16のみのボールネジ32のボールネジ端部側(図1において左側)のボールネジ端部32aの周囲には、ボールネジ32の回転時の共振を防止するボールネジ共振防止機構51が備えられている。なおボールネジ共振防止機構51については、可動盤16と中間盤35の間に設けられる第二の型移動機構42にも同様のボールネジ共振防止機構52が設けられているので、その項において詳述する。
次に中間盤35と中間金型38,39について説明する。固定金型19が取付けられる金型取付盤である固定盤20と可動金型15が取付けられる金型取付盤である可動盤16との間には、金型取付盤である中間盤35が型開閉方向に移動自在に配設されている。図1または図2に示されるように中間盤35は、一定の厚みを有する盤体であり、中央部に開口部を有する額縁形状をしている。そして中間盤35の四隅近傍にはそれぞれタイバ24が挿通されている。中間盤35のうち上2本のタイバ24,24が挿通される上部梁部材の中央部分と下2本のタイバ24,24が挿通される下部梁部材の中央部分の間には、上下方向(型開閉方向に直交する方向)に回転軸36が設けられている。そして回転軸36の上側部分は、上部梁部材の貫通孔に設けられた図示しないラジアルベアリング等により回転自在に保持されている。また回転軸36の下側部分は、下部梁部材に設けられた図示しないスラストベアリング等により自重が支承され回転自在に保持されている。そして中間盤35の前記回転軸36には回転軸36の軸芯を中心に回転軸36と共に回転する中間回転盤37が固定されている。中間回転盤37の両側の盤面には第1の中間金型38と第2の中間金型39がそれぞれ取付けられるようになっている。従って中間盤35である金型取付盤には型開閉方向と直交する方向の回転軸36を中心に回転し中間金型38,39が取付けられる中間回転盤37が設けられ(中間回転盤37は中間盤35の一部を構成する)、中間金型38,39についても中間回転盤37と共に前記回転軸36の軸芯を中心に回転する。
それぞれの中間金型38,39のキャビティ形成面は同一形状をしており、1次成形の際に1次キャビティA1を形成するキャビティ形成面34aと、2次成形の際に2次キャビティB1を形成するキャビティ形成面34bがそれぞれ形成されている。また前記第1の中間金型38と第2の中間金型39には、それぞれ成形終了した複合成形品を突出すための図示しないエジェクタ機構が内蔵されている。そして図2に示されるように第1の中間金型38が可動金型15と型閉されて1次成形用の1次キャビティA1が形成されている際は、第2の中間金型39が固定金型19と型閉されて2次成形用の2次キャビティB1が形成され、その後に一度型開され、中間回転盤37が180°回転(反転)されて再び型閉されると、第1の中間金型38が固定金型19と型閉されて2次成形用の2次キャビティB1が形成され、第2の中間金型39が可動金型15と型閉されて1次成形用の1次キャビティA1が形成されるようになっている。
そして中間盤35の上部梁部材の中央部の上部には中間盤回転用のサーボモータ40が配置されている。そしてサーボモータ40の駆動軸と中間回転盤37の回転軸36はベルトまたは減速機等を介して接続され、サーボモータ40の回転により回転角度が制御されて中間回転盤37が回転されるようになっている。また中間盤35には、それぞれ中間回転盤37を位置決め固定するための位置決めピン41が少なくとも1箇所に設けられている。位置決めピン41は油圧シリンダとそのシリンダロッドが先細のテーパー形状をしたピンからなる。また中間回転盤37には中間回転盤37が固定盤等と正対した際に前記位置決めピン41を挿入可能な位置に位置決め用の穴が少なくとも2箇所に設けられている。そして前記位置決めピン41を突出させ位置決め用の穴に挿入することにより中間回転盤37が回転不能に位置固定されるようになっている。
次に第二の型移動機構42である金型取付盤である中間盤35の型移動機構について説明する。中間盤35と可動盤16の間には、中間盤35および中間金型38,39を移動制御するとともに中間盤35等の位置を可動盤16に対して固定的に保持可能な第二の型移動機構42が備えられている。図1等の概略図では第二の型移動機構42は省略して1基のみが記載されているが、少なくとも2基以上、更に好ましくは両側に2基づつ合計4基が配設される。第二の型移動機構42については、可動盤16の四隅近傍の位置に支持部16bが外側に向けて固定され、前記支持部16bにサーボモータ43が固定されるとともにボールネジ44が可動盤16に対して型開閉方向に移動不能に軸支されている。ただし可動盤16は固定盤20やベースに対しては移動されるから、ボールネジ44もベースに対しては型開閉方向に移動されることになる。そして前記サーボモータ43の駆動軸とボールネジ44が直接またはベルトを介して接続されている。前記サーボモータ43は、内蔵するロータリエンコーダ43aにより中間盤35の移動制御および位置検出が可能であり、またサーボモータ43をサーボロックすることにより、中間回転盤37を可動盤16に対して固定的に位置保持できる。
またボールネジナット33が取付けられる金型取付盤である中間盤35の両側にそれぞれ設けられた支持部35aには、それぞれボールネジナット45が固定され、前記ボールネジナット45には前記ボールネジ44が挿通されている。支持部35aおよびボールネジナット45は、ボールネジ44の数に対応して設けられるのは言うまでもない。そして中間盤35のボールネジ端部側(図1において右側、図3において矢印Aの方向)のボールネジ44の周囲には、ボールネジ回転時の共振を防止するボールネジ共振防止機構52が備えられている。本実施形態では第二の型移動機構42のボールネジ共振機構52は、中間盤35のみに取り付けられている。
ボールネジ共振防止機構52について図3により詳述すると、ボールネジナット45の支持部35aのボールネジ端部側Aの面には、ボールネジナット45と同芯にガイド部材である中空の筒部53がボールネジ44と平行に固定されている。そして前記中空の筒部53は、ボールネジ44のネジ部54の周囲に同芯であって非接触状態に固定されている。前記中空の筒部53の長さは、可動盤16と中間盤35が型閉されて最も間隔が狭り、ボールネジ端部44aが支持部35a等から最も突出した際にも、ボールネジ端部44aが中空の筒部53の内孔53bの中に留まる長さとなっている。そして中間盤35の側面における前記支持部35aよりも固定盤側(ボールネジ端部側A)には、支持部35aと平行に前記中空の筒部53を支持する別の支持部35bが設けられている。そして前記支持部35bに形成された孔35cに前記中空の筒部53が挿通されている。また中空の筒部53の外周部の一部は拡径したフランジ53aとなっており、そのフランジ53aの部分が支持部35bのボールネジ端部側Aの側面に面接触してフランジ53aに設けられた穴に介してボルトで支持部53の前記側面に固定されるようになっている。
ボールネジ44のボールネジ端部44aの近傍(ボールネジ端部44aから一定の範囲内)はネジが切られていない非ネジ部55が設けられ、前記非ネジ部55にはベアリング56(ラジアルベアリング)が固定されている。そしてベアリング56の外周側は中空の筒部53の内孔53bに当接する円筒形の部材57が装着されている。なおベアリング56の外周が直接、中空の筒部53の内孔に当接するようにしてもよい。そしてガイド部材である中空の筒部53の内孔53bに対してボールネジ44にベアリング56を介して装着される円筒形の部材57が移動自在に当接される(この場合は摺動自在)ようになっている。また前記中空の筒部53において、前記ボールネジ端部44aの近傍の非ネジ部55に設けられた部材57が移動時に当接する範囲であるストローク部分Bを除外した両側には、それぞれ開口部58a,58bが形成されている。このような構造とすることによりボールネジ44のグリスや潤滑油があちこちに落下せず、中空の筒部44内に溜めることができる。また前記中空の筒部53が完全に密閉されていると、前記中空の筒部53と、ベアリング56を含むボールネジ44が相対的に移動した際に、筒部内の空気が圧縮されて行き場を無くすので、前記のように中空の筒部53の両側に開口58a,58bを設けることが望ましい。なおガイド部材については中空の筒部53に限定されず、ボールネジ44と平行に設けられた他の部材であってもよい。
次に射出装置について説明する。可動盤16の側方には第1の射出装置13が設けられている。本実施形態では第1の射出装置13は、可動盤16の型開閉移動とともに全体が移動可能に設けられ、更に可動金型15に対して進退移動されるようになっている。なお第1の射出装置13については、可動盤16の上部に固定されたものや、型締装置12に対して直角方向に配置されたものでもよい。第1の射出装置13が型締装置12に対して直角方向に配置される場合は、中間金型38,39と可動金型15が型締された際に前記いずれかの金型15,38,39の側面か、或いは可動盤16または中間盤35の側面にノズルが当接されるような位置に配置される。また固定盤20の側方には第2の射出装置14が設けられている。本実施形態では第2の射出装置14は、ベース上に設けられ、固定金型19に対して進退可能となっている。
次に図1ないし図3により複合成形品の射出成形機11の型締装置の作動方法、とりわけ型移動時について説明する。まず図1は、可動金型15が取付けられた金型取付盤である可動盤16と、中間金型38,39がそれぞれの面に取付けられた金型取付盤である中間盤35が型開完了位置にある状態である。この状態で可動盤16と中間盤35は、第一の型移動機構30のサーボモータ31と中間盤35の第二の型移動機構42のサーボモータ43により固定的に保持されている。また中間回転盤37は中間盤35の位置決めピン41により固定されている。そして前回に成形された複合成形品は、第1の中間金型38のエジェクタ機構により突出され、図示しない取出機により取出される。また回転された第2の中間金型39には、前回に成形された1次成形品である外枠部が残留した状態にある。次に型開閉機構30のサーボモータ31が駆動され可動盤16が固定盤20に向けて移動される。また同時に中間盤35の第二の型移動機構42のサーボモータ43が駆動されて、中間盤35は可動盤16に対して当接する方向に移動される。しかしこの際の中間盤35の可動盤16へ向けての移動速度は、可動盤16の固定盤20へ向けての移動速度の半分程度であるので、実際には中間盤35は固定盤20に対して接近する方向に移動される。
この際に型締装置12の第一の型開閉機構30と第二の型開閉機構42ともにボールネジ32,44の回転時の共振を防止するボールネジ共振防止機構51,52が取付けられているので、高速で可動盤16または中間盤35を移動させたとしてもボールネジ32,44の共振が防止される。図3により第二の型開閉機構52を例に更に詳しく説明すると、可動盤16と中間盤35が型閉される際に可動盤16に対して中間盤35が近接方向に移動されると、ボールネジ端部44aは、中間盤35に対してボールネジ端部側Aに向けて相対的に移動されることになる。この際にガイド部材である中空の筒部53の内孔53bに対して、ボールネジ端部44aの近傍の非ネジ部55に設けられた部材57が当接して移動することにより、ボールネジ44の端部側が支承され続け、共振が問題にならない程度に防止される。なおボールネジ端部44aの近傍の非ネジ部55にはベアリング56が固定され、前記ベアリング56またはベアリング56に装着された部材57が前記中空の筒部53の内孔53bを摺動するタイプのボールネジ共振防止機構52の場合、より円滑な作動が行われる。また前記中空の筒部53の両側部分には、開口部58a,58bが形成されているので、中空の筒部53内で空気が圧縮されることがない。
そして前記ボールネジナット45とボールネジ共振防止機構52が取付けられる金型取付盤が中間盤35である場合には、前記中空の筒部53は、型閉された際に固定金型19または中間金型39等の側方(第二の型移動機構42を可動盤16と中間盤35の間に設けた場合)、或いは可動金型15または中間金型38等の側方(第二の型移動機構42を固定盤20と中間盤35の間に設けた場合)に位置することになる。しかしボールネジ44のネジ部54が中空の筒部53によりカバーされているので、固定金型19、中間金型38,39、および可動金型15の周囲にグリスや潤滑油が飛散や落下して作業スペースが汚れることが無くなるか減少する。
そして図2に示されるように、第1の中間金型38および可動金型15と、固定金型19および第2の中間金型39との型閉が完了すると位置決めピン41が抜かれるとともに、ハーフナット28がタイバ24の係止部29に係合される。そして型締シリンダ23の型締用油室25に作動油が供給されて型締が行われる。この際には型開閉機構30と中間盤35の第二の型移動機構42のサーボモータ31,43はフリーな状態かまたは型締に応じて僅かに作動される。そして型締完了確認後に、第1の射出装置13から可動金型15と第1の中間金型38の間に形成された外枠部を成形するための1次キャビティA1に射出を行い1次成形を行う。本実施形態では1次成形は、一般的な射出成形で行われる。
次に型締シリンダ23の圧抜きを行って型締力を解除し、第一の型移動機構30のサーボモータ31はフリーのまま中間盤35の第二の型移動機構42のサーボモータ43をサーボロック(位置決め保持)する。そして次に図3に示されるように、固定金型19と第2の中間金型39の間に形成された主要部を成形するための2次キャビティB1(一部は1次成形品Aによって形成される)で1次成形とは別のタイミングで2次成形を行う。複合成形品の主要部は、外枠部と比較して大面積であって板厚が薄いので2次成形では、射出圧縮成形により成形がなされる。射出圧縮成形では、第2の射出装置14から前記2次キャビティB1に射出が行われると樹脂圧により2次キャビティB1の容積は一旦増大されるが、4個の型締シリンダ23をサーボバルブ等により個別に制御し2次キャビティB1内の溶融樹脂の圧縮成形を行う。なお1次成形、2次成形ともに、成形方法は限定されない。
そして主要部が射出圧縮成形により2次成形され、その冷却が完了すると次に強力型開に移行する。大面積の主要部の離型には大きな型開力が必要となるので、型締シリンダ23の強力型開用油室26に作動油を供給して強力型開を行う。その際は中間盤35の第二の型移動機構42のサーボモータ43をサーボロックしておくことにより、可動盤16と中間盤35の間を固定的に保持して可動金型15と第1の中間金型38の間の1次キャビティA1が開かないようにし、固定金型19に対して第2の中間金型39を移動させて、所定間隔だけ第2の中間金型39を型開する。そして中間盤35および第2の中間金型39が所定間隔だけ型開された後は、ハーフナット28の係合を解除する。その後、第一の型移動機構30のサーボモータ31の駆動により可動盤16を型開方向へ移動させるとともに、中間盤35の第二の型移動機構42のサーボモータ43も駆動させ、中間盤35を可動盤16から離れる方向へ移動させて、再び型開完了位置に移動させる。この型開き方向への移動の際は、ボールネジ共振防止機構51,52の中空の筒部53の内孔53b内でボールネジ32,44が抜ける方向に相対移動されるが、型閉の際と同様にボールネジ32,44の共振が防止できる。
そして型開完了位置で、中間盤35の上部梁部材に設けられた中間盤回転用のサーボモータ40を駆動させ、中間回転盤37と共に、1次成形品Aが残留した第1の中間金型38と2次成形が完了し複合成形品が残留した第2の中間金型39を180°回転(反転)させる。なお中間金型38,39の回転は、一方方向のみに回転させるものでもよく、反転させるものでもよい。また中間金型38,39の回転は、中間盤35の移動と並行して開始するようにしてもよい。そして回転が完了すると、再び図1の状態となりエジェクタ機構により複合成形品の突出しが行われる。
そして固定盤20である金型取付盤の固定金型19と中間盤35である金型取付盤の中間金型38,39(回転軸36や中間回転盤37等を介して取付けられている)の一方が型合せされた際には、可動盤16である金型取付盤の可動金型15と中間盤35である金型取付盤の中間金型38,39の他方が型合せされていたものが、回転軸36の回転後(反転後)には、固定盤20である金型取付盤の固定金型19と中間盤35である金型取付盤の中間金型38,39の他方が型合せされた際には、可動盤16である金型取付盤の可動金型15と中間盤35である金型取付盤の中間金型38,39の一方が型合せされるようになる。そして再び第一の型移動機構30により可動盤16を固定盤20に向けて移動させるとともに、第二の型移動機構42により可動盤16と中間盤35との間も型閉される方向へ移動させて再び型閉を行い、型閉完了後には型締を行って再び1次成形と2次成形が行われる。
また本考案は上記の実施形態に限定されず次のようなものでもよい。中間盤である金型取付盤には、回転する中間盤と中間金型(または中間金型)は設けられておらず、単に中間盤の両側に中間金型が取付けられたものでもよい。そして型締装置がスタックモールドのように用いられるものでもよい。また中間盤の回転軸に直接中間金型が取付けられたり、回転軸の上の回転テーブルに中間金型が載置されるものでもよい。そして中間盤35等が設けられた型締装置における固定盤20と可動盤16の間の第一の型移動機構30は、電動機が可動盤16に設けられたものでもよい。またボールネジナット33とボールネジ共振防止機構51は、固定盤20に設けられたものでもよい。また可動盤16と中間盤35の間の第二の型移動機構42は、電動機が中間盤35に設けられ、ボールネジナット45とボールネジ共振防止機構52が可動盤16に設けられたものでもよい。更には第二の型移動機構42については、固定盤20と中間盤35の間に設けてもよく、その場合もいずれか一方の盤に電動機を設け、いずれか他方の盤にボールネジナットとボールネジ共振防止機構を設けれるようにすればよい。従って固定盤20、可動盤16、および中間盤35の少なくとも一つの金型取付盤がボールネジナットが取付けられる金型取付盤となり、前記ボールネジナットが取付けられる金型取付盤のみにボールネジ共振防止機構が取付けられる。
またボールネジ共振防止機構については、図4に示される実施形態のものでもよい。図4に示されるボールネジ共振防止機構61は、前記ボールネジ端部側Cのボールネジ62の周囲に設けられ、ボールネジ62のネジ部63に当接してボールネジ回転時の共振を防止するものである。具体的には、中間盤等の金型取付盤64の側面に形成されるボールネジナット65の支持部66のボールネジ端部側Cには、ボールネジナット65の支持部66とは別の支持部67が設けられている。そして前記支持部67からボールネジ端部側Cへ向けてボールネジ62の両側にローラ支持部68,68が形成されている。そしてローラ支持部68,68のボールネジ62と平行に設けられた軸69,69にはローラ70,70が回転自在に設けられている。各ローラ70はボールネジ62のネジ部62に当接するように設けられ、その長さは、ボールネジ62の1ピッチ分Pよりも長くボールネジ62のネジ部63の2山に当接可能となっている。また前記ローラ70は少なくとも2個が設けられボールネジ62の回転時には前記ローラ70も共に定位置で回転されるようになっている。このような構造のボールネジ共振防止機構61によりローラ70によりボールネジ62の共振を防止することが可能である。
更に型締装置については、図5に示される実施形態のものでもよい。図5に示される型締装置81は、固定盤82と可動盤83の2枚の金型取付盤からなるものであり、型移動機構84の電動機85が取付けられる固定盤82である金型取付盤に対してボールネジナット86とボールネジ共振防止機構87が取付けられる可動盤83である金型取付盤が設けられている。そして前記電動機85が取付けられる固定盤82と前記ボールネジナット86とボールネジ共振防止機構87が取付けられる可動盤83とのいずれか一方の金型取付盤にはロッドがタイバ88を兼ねた型締機構の型締シリンダ89が配設されている。そして前記タイバ88には係止部90が形成され、いずれか他方の金型取付盤には前記係止部90が係止されるハーフナット91が配設されている。そしてボールネジ84は、電動機により回転可能であって、前記電動機や電動機が取付けられる固定盤82等の金型取付盤に対して軸方向に移動不能となっている。またボールネジ84は、ボールネジナット86に挿通され、可動盤83およびボールネジナット86におけるボールネジ端部側Dにボールネジ共振防止機構87が設けられている。そして型締装置81には、ステーホルダ等は設けられておらず、可動盤83のみにボールネジ共振防止機構87が設けられる。ボールネジ共振防止機構87の構造は、図3または図4に示されるものが用いられる。なお図5の実施形態において、型移動機構の電動機85を可動盤83に設け、ボールネジナット86とボールネジ共振防止機構87を固定盤82のみに設けてもよい。
本考案の射出成形機の型締装置は、縦方向に型開閉する縦型型締装置を用いたものでもよい。また本考案の射出成形機により成形される成形品は、樹脂成形のみならず金属成形やその他の成形材料により成形を行うものでもよい。
11 射出成形機
12,81 型締装置
15 可動金型
16,83 可動盤
16a,35a,35b,66,67 支持部
19 固定金型
20,82 固定盤
23,89 型締シリンダ
30 第一の型移動機構
31,40,43,85 サーボモータ(電動機)
32,44,62,84 ボールネジ
33,45,65,86 ボールネジナット
35 中間盤
36 回転軸
37 中間盤
38 第1の中間金型
39 第2の中間金型
42 第二の型移動機構
51,52,61,87 ボールネジ共振防止機構
53 中空の筒部
53b 内孔
56 ベアリング
57 部材
58a,58b 開口部

Claims (10)

  1. 電動機を用いた型移動機構が型締機構とは別に設けられる射出成形機の型締装置において、
    電動機が取付けられる金型取付盤またはベースと、
    前記電動機により回転可能であって前記電動機が取付けられる金型取付盤またはベースに対して軸方向に移動不能に設けられたボールネジと、
    前記ボールネジが挿通されるボールネジナットと、
    前記ボールネジナットが取付けられる金型取付盤と、
    前記ボールネジナットが取付けられる金型取付盤におけるボールネジ端部側のボールネジの周囲に取付けられボールネジ回転時の共振を防止するボールネジ共振防止機構と、
    が備えられた射出成形機の型締装置。
  2. 前記ボールネジナットが取付けられる金型取付盤におけるボールネジ端部側のボールネジの周囲にはボールネジのネジ部に移動自在に当接してボールネジ回転時の共振を防止するボールネジ共振防止機構が配設されたことを特徴とする請求項1に記載の射出成形機の型締装置。
  3. 前記ボールネジナットが取付けられる金型取付盤におけるボールネジ端部側のボールネジの周囲には前記ボールネジに対して平行にガイド部材が固定され、
    ボールネジ端部近傍の非ネジ部に設けられた部材が前記ガイド部材に対して移動自在に当接してボールネジ回転時の共振を防止するボールネジ共振防止機構が配設されたことを特徴とする請求項1に記載の射出成形機の型締装置。
  4. 前記ボールネジナットが取付けられる金型取付盤にはボールネジナットの支持部が設けられ、前記支持部のボールネジ端部側のボールネジの周囲には前記ボールネジのネジ部に対して平行かつ非接触に中空の筒部が固定され、
    ボールネジ端部近傍の非ネジ部に設けられた部材が前記中空の筒部の内孔に対して移動自在に当接してボールネジ回転時の共振を防止するボールネジ共振防止機構が配設されたことを特徴とする請求項3に記載の射出成形機の型締装置。
  5. 電動機が取付けられる金型取付盤に対してボールネジナットが取付けられる金型取付盤が設けられ、
    前記電動機が取付けられる金型取付盤と前記ボールネジナットが取付けられる金型取付盤のいずれか一方の金型取付盤にはロッドがタイバを兼ねた型締機構の型締シリンダが配設され、
    タイバには係止部が形成され、
    いずれか他方の金型取付盤には前記係止部に係止されるハーフナットが配設され、
    ボールネジナットが取付けられる金型取付盤のみにボールネジ回転時の共振を防止するボールネジ共振防止機構が配設されたことを特徴とする請求項4に記載の射出成形機の型締装置。
  6. 固定盤である金型取付盤に対して可動盤である金型取付盤が設けられ、
    前記固定盤である金型取付盤と前記可動盤である金型取付盤との間に型開閉方向に移動可能な中間盤である金型取付盤が設けられ、
    前記固定盤である金型取付盤、前記可動盤である金型取付盤、および前記中間盤である金型取付盤のうちの少なくとも一つの金型取付盤はボールネジナットが取付けられる金型取付盤であって、
    前記ボールネジナットが取付けられる金型取付盤のみにはボールネジ回転時の共振を防止するボールネジ共振防止機構が配設されたことを特徴とする請求項4に記載の射出成形機の型締装置。
  7. 前記中間盤である金型取付盤には型開閉方向と直交する方向の回転軸を中心に回転し中間金型が取付けられる中間回転盤または前記回転軸を中心に回転する中間金型が取付けられるとともに、
    固定盤である金型取付盤の固定金型と中間盤である金型取付盤の一方の中間金型が型合せされた際には、可動盤である金型取付盤の可動金型と中間盤である金型取付盤の他方の中間金型が型合せされ、
    前記回転軸の回転後に、固定盤である金型取付盤の金型と中間盤である金型取付盤の他方の中間金型が型合せされた際には、可動盤である金型取付盤の可動金型と中間盤である金型取付盤の一方の中間金型が型合せされることを特徴とする請求項6に記載の射出成形機の型締装置。
  8. ボールネジ端部近傍の非ネジ部にはベアリングが固定され、前記ベアリングまたはベアリングに装着された部材が前記中空の筒部の内孔に対して当接して移動自在に設けられたことを特徴とする請求項5または請求項6に記載の射出成形機の型締装置。
  9. 前記中空の筒部において、ボールネジ端部近傍の非ネジ部に設けられた部材が移動時に当接するストローク部分を除外した両側には、それぞれ開口部が形成されていることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の射出成形機の型締装置。
  10. 前記中間盤である金型取付盤にはボールネジナットの支持部が設けられ、前記支持部のボールネジ端部側のボールネジの周囲には前記ボールネジのネジ部に対して平行かつ非接触状態に中空の筒部が固定され、
    ボールネジの端部近傍の非ネジ部に設けられたベアリングまたはベアリングに装着された部材が前記中空の筒部の内孔に対して当接して移動自在に設けられ、
    前記中空の筒部は、型閉された際に固定金型または中間金型の側方、或いは可動金型または中間金型の側方に位置することを特徴とする請求項7に記載の射出成形機の型締装置。
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CN107523862A (zh) * 2017-08-25 2017-12-29 浙江羿阳太阳能科技有限公司 一种硅棒用组合加工装置

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