JP2009154189A - レーザ加工用ノズルの切断性能評価方法およびその装置並びにレーザ加工用ノズルの切断性能評価装置を備えたレーザ切断加工機 - Google Patents

レーザ加工用ノズルの切断性能評価方法およびその装置並びにレーザ加工用ノズルの切断性能評価装置を備えたレーザ切断加工機 Download PDF

Info

Publication number
JP2009154189A
JP2009154189A JP2007336316A JP2007336316A JP2009154189A JP 2009154189 A JP2009154189 A JP 2009154189A JP 2007336316 A JP2007336316 A JP 2007336316A JP 2007336316 A JP2007336316 A JP 2007336316A JP 2009154189 A JP2009154189 A JP 2009154189A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nozzle
impact pressure
assist gas
cutting
laser processing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007336316A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4966846B2 (ja
Inventor
Toshimitsu Kurakane
寿充 倉金
Hiroshi Sako
宏 迫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Amada Co Ltd
Original Assignee
Amada Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Amada Co Ltd filed Critical Amada Co Ltd
Priority to JP2007336316A priority Critical patent/JP4966846B2/ja
Publication of JP2009154189A publication Critical patent/JP2009154189A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4966846B2 publication Critical patent/JP4966846B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Laser Beam Processing (AREA)

Abstract

【課題】 レーザ切断加工を行う以前に個々のレーザ加工用ノズルの切断性能を定量的に判定できるレーザ加工用ノズルの切断性能評価方法およびその装置並びにレーザ加工用ノズルの切断性能評価装置を備えたレーザ切断加工機の提供。
【解決手段】 レーザ加工用ノズル11から噴射されるアシストガスが流入可能な切断溝幅とほぼ同等な直径を有するアシストガス流入口23を備えた衝撃圧力測定器21を設け、前記アシストガス流入口と前記ノズルとの間の距離であるノズル間隙を連続的または段階的に変化させながら、前記ノズル間隙の変化に対応する前記アシストガスの衝撃圧力を測定して、前記衝撃圧力が切断許容衝撃圧力以上のほぼ一定の衝撃圧力を備えたレーザ加工用ノズルであるか否かを判定することを特徴とするレーザ加工用ノズルの切断性能評価方法および装置。
【選択図】 図1

Description

本発明はレーザ加工用ノズルの切断性能評価方法およびその装置並びにレーザ加工用ノズルの切断性能評価装置を備えたレーザ切断加工機に関する。
レーザ加工に使用されるノズルの形式には、ノズルの形状が下方に収束する円錐形状の標準ノズル(Conical Cylindrical Nozzle,CCNと略記)と、図3に示す如き、流路面積が一端狭まりその後広がるような形状を有するラバールノズルLNとも呼ばれる超音速ノズル(Super Sonic Nozzle,SSNと略記)とがある。
超音速ノズル(SSN)では、図3(a)に示すように、ノズル出口に到達したアシストガスの圧力をPe、ノズル外の大気圧(または背圧)をPaとするとき、Pe=Paになるように製作された超音速ノズル(SSN)の場合、適正膨張の状態でガスが流れるので、ガス流速および密度を広い範囲で定常状態に保持することが可能となり、高ギャップ(ワークとノズル先端との距離、すなわちノズルギャップが大なること)でレーザ切断を行うことができる。そのため、加工中のスパッタやワークとノズルとの接触による損傷を受け難いなどの長所がある。
一方、標準ノズル(CCN)はノズルの口径が数種類あり、加工する材料の種類やその板厚などによって、ノズルの口径およびアシストガスの供給圧力を決定してレーザ切断加工を行っている。また、ノズルから噴射されたアシストガスの状態は、図3(b)に示す如き、超音速ノズル(SSN)でいうところの不足膨張(Pe>Pa)の状態でアシストガスが流れるので、ノズルギャップを大きくするとアシストガスガスの圧力が急激に低下して切断加工ができなくなる。そのため、ノズルギャップを小さく設定して切断加工を行わなければならず、ノズル先端部にスパッタが付着し易く、またワークとノズルとの接触による損傷の可能性も大きい。
前述の標準ノズル(CCN)および超音速ノズル(SSN)の性能検査は、通常は圧力−流量測定や、流量密度分布測定などの検査方法により性能検査が行われている。その他に、例えば、超音速ノズル(SSN)の上流側に集音マイクロホンを設置し、超音速ノズル(SSN)内の気体の流速が超音速範囲に達すると、超音速ノズル(SSN)内で発生する音は集音マイクロホンに達することがないので、この境界の変化を検出して超音速ノズル(SSN)の音速維持範囲を検出するものがある(例えば、特許文献1)。
特開平07−280629号公報
しかしながら、標準ノズル(CCN)は一度に大量生産されるため、性能検査が行われないものもあり、使用開始の最初から切断加工不良を起こすものもある。また、超音速ノズル(SSN)の場合、Pe=Paの条件を満足して、適正膨張の状態でガスが流れるように製作しても、ガスの流れの状態はノズル内面の加工形状の影響を大きく受けるため、完全な適正膨張の状態のアシストガス流を作り出すのは困難であった。そのため、レーザ切断加工時のノズルギャップに対して切断が不安定な領域が存在していた。
また前述の切断不安定領域も、ノズルの加工精度に著しく依存しており、ノズルによってどんなノズルギャップの場合に、その切断不安定領域が存在するのかは実際にノズルを加工してみないと分からなかった。いずれにしても、ノズルの加工精度がレーザ加工精度を左右するという事実が判明しているにも関わらず、ノズルの加工精度の良否を定量的に、かつレーザ加工に先立って知ることができなかった。
本発明は上述の如き従来技術の問題を解決するためになされたものであり、本発明の課題は、レーザ切断加工を行う以前に個々のレーザ加工用ノズルの切断性能を定量的に判定できるレーザ加工用ノズルの切断性能評価方法およびその装置並びにレーザ加工用ノズルの切断性能評価装置を備えたレーザ切断加工機を提供することである。
上述の課題を解決する手段として請求項1に記載のレーザ加工用ノズルの切断性能評価方法は、レーザ加工用ノズルから噴射されるアシストガスが流入可能な切断溝幅とほぼ同等な直径を有するアシストガス流入口を備えた衝撃圧力測定器を設け、前記アシストガス流入口と前記ノズルとの間の距離であるノズル間隙を連続的または段階的に変化させながら、前記ノズル間隙の変化に対応する前記アシストガスの衝撃圧力を測定して、前記衝撃圧力が切断許容衝撃圧力以上のほぼ一定の衝撃圧力を備えたレーザ加工用ノズルであるか否かを判定することを要旨とするものである。
請求項2に記載のレーザ加工用ノズルの切断性能評価装置は、レーザ加工用ノズルから噴射されるアシストガスが流入可能な切断溝幅とほぼ同等な直径を有するアシストガス流入口を備えた衝撃圧力測定器を設け、前記レーザ加工用ノズルを前記衝撃圧力測定器のアシストガス流入口と同軸に設けると共に、前記アシストガス流入口に対する間隙を連続的または段階的に位置決め自在に設け、前記レーザ加工用ノズルの間隙を連続的または段階的に変化させながら、前記ノズル間隙の変化に対応する前記アシストガスの衝撃圧力を測定して、前記衝撃圧力が切断許容衝撃圧力以上のほぼ一定の衝撃圧力を備えたレーザ加工用ノズルであるか否かを判定することを要旨とするものである。
請求項3に記載のレーザ切断加工機は、レーザ加工用ノズルから噴射されるアシストガスが流入可能な切断溝幅とほぼ同等な直径を有するアシストガス流入口を備えた衝撃圧力測定器をレーザ切断加工機のワークテーブルに設け、前記レーザ加工用ノズルを前記衝撃圧力測定器のアシストガス流入口の軸心に移動位置決め可能に設け、該レーザ加工用ノズルの前記アシストガス流入口に対する間隙を連続的または段階的に変化させながら、前記ノズル間隙の変化に対応する前記アシストガスの衝撃圧力を測定して、前記衝撃圧力が切断許容衝撃圧力以上のほぼ一定の衝撃圧力を備えたレーザ加工用ノズルであるか否かを判定可能にしたことを要旨とするものである。
本発明によれば、切断加工前にレーザ加工用ノズルからワークに対して噴射されるアシストガスの衝撃圧力を測定して、この衝撃圧力が切断許容衝撃圧力以上のほぼ一定の衝撃圧力を備えたレーザ加工用ノズルであるか否かを判定することができる。
またどんなノズルギャップの場合にその切断不安定領域が存在するのか、また、ノズルの加工精度の良否を定量的に、かつレーザ加工に先立って知ることができる。すなわち、レーザ加工用ノズルの製造加工時の加工精度の差による、レーザ加工精度に対する影響を回避することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面によって説明する。
図1は本発明に係るレーザ切断加工機1の要部の説明図であり、第2図はこのレーザ切断加工機1に設けられた衝撃圧力測定器21の説明図である。なお、レーザ切断加工機1は公知のレーザ加工機であるのでその詳細な説明は省略する。
図1に示すように、レーザ切断加工機1のワークテーブル3には、このワークテーブル3の上方を跨いでY軸方向(X軸方向に直交)に延伸する門形のX軸キャリッジ5が設けてあり、このX軸キャリッジ5は、図示省略のガイド手段を介して数値制御装置7の制御の下にX軸方向の適宜な位置へ移動位置決め自在に設けてある。
ワークテーブル3の上方に位置するX軸キャリッジ5には、レーザ加工ヘッド9が前記数値制御装置7の制御の下にY軸方向とZ軸方向(X、Y軸方向に直交)の適宜な位置へ移動位置決め自在に設けてある。
このレーザ加工ヘッド7には、レーザ発振器(図示省略)から導かれたレーザ光をワークWの表面に集光する集光レンズの如き光学系(図示省略)が設けてある。
また、レーザ加工ヘッド9の下部には、レーザ加工時に前記集光レンズで集光されたレーザ光と共にワーク表面の加工部へ酸素または窒素ガス等のアシストガスを噴射するためのレーザ加工用ノズル11が設けてある。
前記レーザ加工用ノズル11には、ノズルの形状が下方に収束する円錐形状の標準ノズル(Conical Cylindrical Nozzle,CCNと略記)または、図3に示す如く流路面積が一端狭まり、その後広がるような形状を有するラバールノズルLNとも呼ばれる超音速ノズル(Super Sonic Nozzle,SSNと略記)とが着脱交換自在に設けてある。
レーザ切断加工機1のワークテーブル3には、前記レーザ加工用ノズル11から噴射されるアシストガスのワーク表面における衝撃圧力を測定するための衝撃圧力測定器21が設けてある。
この衝撃圧力測定器21のワークテーブル3への取り付け位置は、レーザ加工時に邪魔にならないように通常のレーザ加工を行う領域からはずれた適宜な位置に設けてある。
この衝撃圧力測定器21には、前記レーザ加工用ノズル11から噴射されるアシストガスが流入可能な円形の流入口23を備えた測定面板25を備えており、前記流入口23の直径は、集光されたレーザ光の特性と切断溝幅を考慮して、直径が0.1〜0.5mmに設定してある。
前記測定面板25には、アシストガスの衝撃圧力を検出するための圧力センサー27が設けてあり、この圧力センサー27は信号線29を介して前記数値制御装置7に接続してある。なお、前記測定面板25の表面位置は切断されるワークの表面位置と同一の水準に調節可能に設けてある。
前記衝撃圧力測定器21の計測回路の概要を図2により説明する。
前記圧力センサー27の出力が電源35に接続されたアンプ31を介してデータロガー(DATA LOGGER)33に収集入力される様に接続してある。また、このデータロガー33と前記数値制御装置7とが接続してあり、データロガー33は数値制御装置7の測定用のプログラムにより制御されるようになっている。
上述の衝撃圧力測定器21で、レーザ加工用ノズル11の衝撃圧力を測定する場合には、まず始めに、レーザ切断加工機1の数値制御装置7の測定用のプログラムによる指令により、レーザ加工ヘッド9に取り付けられたレーザ加工用ノズル11の中心と、衝撃圧力測定器21のアシストガスが流入可能な円形の流入口23との中心が一致するようにレーザ加工ヘッド9を移動位置決めし、次いで、レーザ加工用ノズル11の下端面のZ軸座標値が前記測定面板25の表面位置(Z軸座標値:Z=0、ノズルギャップ:G=0)に一致するように原点設定を行う。
この原点設定位置(Z軸座標値:Z=0、ノズルギャップ:G=0)から、測定用のプログラムによる指令により、測定範囲(0.5mm〜10mm)内でZ軸座標を段階的に0.5mmずつ上昇させていき、この時の各ノズルギャップ位置におけるアシストガスの衝撃圧力[MPa]をデータロガー33を介して数値制御装置7に読み込んで、ノズルギャップ[mm]と衝撃圧力[MPa]との関係を記録する。なお、Z軸座標を連続的に上昇させながら衝撃圧力を測定しても良い。
図4は、ノズル径が2.0[mm]で0.8[MPa]仕様で製作された2個の超音速ノズル(SSN)Type.1とType.2とを、上述の衝撃圧力測定器21でノズルギャップが0.5mm〜10mmの範囲における衝撃圧力の測定結果をグラフにしたものであり、縦軸は衝撃圧力[MPa]、横軸はノズルギャップ[mm]を示す。
この2個の超音速ノズル(SSN)Type.1とType.2のノズル形状の設計寸法は同一であるが製作時の形状精度に差があるため、図4のグラフからわかる様に、Type.1とType.2のノズルではノズルギャップに対する衝撃圧力の変動値に固体差があることが判る。
図5は、上述の超音速ノズル(SSN)のType.1とType.2を使用して、板厚1.0mmステンレス鋼板(SUS304)を実際に切断加工したときのノズルギャップと切断速度との関係を縦軸に切断速度[m/min]、横軸にノズルギャップ[mm]を採って示したものである。
図4のグラフから、Type.1のノズルの場合、ノズルギャップが1.5mm〜3.0mmの範囲では衝撃圧力が急激に低下していることが判る。一方、第5図からは上述のノズルギャップが1.0mm〜3.0mmの範囲では切断加工が不能である。
一方、図4に示したようにType.2のノズルの場合、ノズルギャップを大きくしても衝撃圧力の大きさに殆ど変化がなく、ほぼ0.4[MPa]を維持していることが判る。また、第5図からはType.1のノズルの場合と異なり、ノズルギャップの測定範囲0.5mm〜10mm(実験値は0.5mm〜9.0mm)の全領域において、約35[m/min]の切断速度で安定して切断加工が可能であることが判る。
図6は、ノズル径が2.0[mm]で、レーザ加工機からのアシストガスの供給圧力を0.8[MPa]としたとき、標準ノズル(CCN)における衝撃圧力をノズルギャップが0.5mm〜10mmの範囲で測定した結果のグラフで、縦軸は衝撃圧力[MPa]、横軸はノズルギャップ[mm]である。
図7は、ノズル径が2.0[mm]で、レーザ加工機からのアシストガスの供給圧力を0.8[MPa]としたとき、標準ノズル(CCN)におけるノズルギャップと切断速度との関係をプロットしたグラフであり、縦軸が切断速度[m/min]、横軸はノズルギャップ[mm]で、0.5mm〜10mmの範囲を示してある。
図6のグラフからは、標準ノズル(CCN)の衝撃圧力の分布は、超音速ノズル(SSN)とは異なりノズルギャップが増加するに連れてなだらかに減少していることが判る。つまり、0.5mm〜2.0mmほどの限定的な狭いノズルギャップ範囲でしか安定した切断加工が望めないことが判る。
また、図7のノズルギャップと切断速度との関係をプロットしたグラフからも、衝撃圧力測定によって得られた衝撃圧力が一定値(実測値では約0.4[MPa])以下に下がると切断加工ができなくなっていることが判る。
上述のことから、超音速ノズル(SSN)の方が良好な切断加工ができるノズルギャップの範囲が広く有利であることが理解できる。しかしながら、超音速ノズル(SSN)においても、加工精度の個体差が切断性能を大きく左右することも理解できる。
以下に、図8を参照しながら、前述の衝撃圧力と焦点裕度の関係に関して説明する。始めに、焦点裕度(Δf)なる用語の意味について説明する。焦点裕度(Δf)なる用語は本願発明者の造語であって、一般的には焦点深度と呼ばれるものに類似するものである。
通常、焦点深度はレンズなどの光学部品のみに起因する物理的特性であるが、ここで定義する焦点裕度とは、レーザ切断されるワークにも起因するものであって、図8に示すように、集光レンズ41でレーザ光LBを集光した場合、最小スポット径がdの焦点位置(Fp=0)の近傍位置において、焦点がほぼ合っていると見なされるレンズ側の光軸領域の上限を「Fp=+1」、焦点下方の下限を「Fp=−1」とするとき、通常はこの上・下限の領域の大きいことを焦点深度が大と称するが、切断加工されるワークによってはこの上限位置「Fp=+1」または下限位置「Fp=−1」で有効な切断加工ができない場合がある。
上述のように、上限位置「Fp=+1」または下限位置「Fp=−1」で有効な切断加工ができない場合、焦点深度は大でも焦点裕度(Δf)は小であるとする。勿論、この逆の場合もある。
一方、上限位置「Fp=+1」または下限位置「Fp=−1」で有効な切断加工ができる場合、焦点裕度(Δf)は、Δf=2となる。つまり、焦点裕度(Δf)とは、切断加工可能な余裕度を示し、焦点裕度(Δf)が大きいほど切断加工性能が安定していることを示すものである。
図9、図10は、前記超音速ノズル(SSN)Type.1、Type.2とは別に製作したノズル径が2.0[mm]で0.8[MPa]仕様の超音速ノズル(SSN)で、ノズルギャップに対する衝撃圧力分布と、ノズルギャップに対する焦点裕度に関する測定データとを示したものである。
図9、図10に示すように、衝撃圧力が下限点付近(約0.3MPa)でノズルギャップが(0.5〜3.0mm)の範囲においては、焦点裕度(Δf)も殆ど無く、衝撃圧力と焦点裕度とは関連していることが判る。
以上の説明から、レーザ加工の切断速度と焦点裕度は衝撃圧力に大きく関係し、この衝撃圧力を測定し、この衝撃圧力の分布データを数値制御装置に取り込むことにより、個々のレーザ加工ノズルの性能を定量的に評価判断することができる。また、これにより、衝撃圧力の変動が大きく切断許容圧力値よりも小さいノズルギャップに対しては、そのノズルギャップ領域を切断不良領域として回避し、切断不良を起こさない加工を行うことができる。
本発明に係る本発明に係るレーザ切断加工機の要部の説明図。 本発明に係る衝撃圧力測定器の計測回路の概要の説明図。 本発明に係る超音速ノズルの説明図であり、 図3(a)は適正膨張状態でのガスが流れを示し、図3(b)は不足膨張状態でアシストガスが流れを示す図。 ノズル径が2.0[mm]で0.8[MPa]仕様の超音速ノズル(SSN)Type.1とType.2の衝撃圧力[MPa]とノズルギャップ[mm]との関係の実測値を示したグラフ。 超音速ノズル(SSN)のType.1とType.2を使用して、板厚1.0mmステンレス鋼板(SUS304)を実際に切断加工したときのノズルギャップと切断速度との関係の実測値を示したグラフ。 ノズル径が2.0[mm]で、レーザ加工機からのアシストガスの供給圧力を0.8[MPa]としたとき、標準ノズル(CCN)における衝撃圧力[MPa]とノズルギャップ[mm]との関係の実測値を示したグラフ。 ノズル径が2.0[mm]で、レーザ加工機からのアシストガスの供給圧力を0.8[MPa]としたとき、標準ノズル(CCN)におけるノズルギャップと切断速度との関係の実測値を示したグラフ。 焦点裕度の関係に関する説明図。 別の超音速ノズル(SSN)ノズル径が2.0[mm]で0.8[MPa]仕様の超音速における衝撃圧力[MPa]とノズルギャップ[mm]との関係の実測値を示したグラフ。 Type.1、Type.2とは別のノズル径が2.0[mm]で0.8[MPa]仕様の超音速ノズル(SSN)で、ノズルギャップに対する焦点裕度に関する測定データのグラフ。
符号の説明
1 レーザ切断加工機
3 ワークテーブル
5 X軸キャリッジ
7 数値制御装置
9 レーザ加工ヘッド
11 レーザ加工用ノズル
21 衝撃圧力測定器
23 流入口
25 測定面板
27 圧力センサー
29 信号線
31 アンプ
33 データロガー
35 電源

Claims (3)

  1. レーザ加工用ノズルから噴射されるアシストガスが流入可能な切断溝幅とほぼ同等な直径を有するアシストガス流入口を備えた衝撃圧力測定器を設け、前記アシストガス流入口と前記ノズルとの間の距離であるノズル間隙を連続的または段階的に変化させながら、前記ノズル間隙の変化に対応する前記アシストガスの衝撃圧力を測定して、前記衝撃圧力が切断許容衝撃圧力以上のほぼ一定の衝撃圧力を備えたレーザ加工用ノズルであるか否かを判定することを特徴とするレーザ加工用ノズルの切断性能評価方法。
  2. レーザ加工用ノズルから噴射されるアシストガスが流入可能な切断溝幅とほぼ同等な直径を有するアシストガス流入口を備えた衝撃圧力測定器を設け、前記レーザ加工用ノズルを前記衝撃圧力測定器のアシストガス流入口と同軸に設けると共に、前記アシストガス流入口に対する間隙を連続的または段階的に位置決め自在に設け、前記レーザ加工用ノズルの間隙を連続的または段階的に変化させながら、前記ノズル間隙の変化に対応する前記アシストガスの衝撃圧力を測定して、前記衝撃圧力が切断許容衝撃圧力以上のほぼ一定の衝撃圧力を備えたレーザ加工用ノズルであるか否かを判定することを特徴とするレーザ加工用ノズルの切断性能評価装置。
  3. レーザ加工用ノズルから噴射されるアシストガスが流入可能な切断溝幅とほぼ同等な直径を有するアシストガス流入口を備えた衝撃圧力測定器をレーザ切断加工機のワークテーブルに設け、前記レーザ加工用ノズルを前記衝撃圧力測定器のアシストガス流入口の軸心に移動位置決め可能に設け、該レーザ加工用ノズルの前記アシストガス流入口に対する間隙を連続的または段階的に変化させながら、前記ノズル間隙の変化に対応する前記アシストガスの衝撃圧力を測定して、前記衝撃圧力が切断許容衝撃圧力以上のほぼ一定の衝撃圧力を備えたレーザ加工用ノズルであるか否かを判定可能にしたことを特徴とするレーザ切断加工機。
JP2007336316A 2007-12-27 2007-12-27 レーザ加工用ノズルの切断性能評価方法およびその装置並びにレーザ加工用ノズルの切断性能評価装置を備えたレーザ切断加工機 Expired - Fee Related JP4966846B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007336316A JP4966846B2 (ja) 2007-12-27 2007-12-27 レーザ加工用ノズルの切断性能評価方法およびその装置並びにレーザ加工用ノズルの切断性能評価装置を備えたレーザ切断加工機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007336316A JP4966846B2 (ja) 2007-12-27 2007-12-27 レーザ加工用ノズルの切断性能評価方法およびその装置並びにレーザ加工用ノズルの切断性能評価装置を備えたレーザ切断加工機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009154189A true JP2009154189A (ja) 2009-07-16
JP4966846B2 JP4966846B2 (ja) 2012-07-04

Family

ID=40958774

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007336316A Expired - Fee Related JP4966846B2 (ja) 2007-12-27 2007-12-27 レーザ加工用ノズルの切断性能評価方法およびその装置並びにレーザ加工用ノズルの切断性能評価装置を備えたレーザ切断加工機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4966846B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101626134B1 (ko) 2014-12-24 2016-05-31 주식회사 포스코 디스케일링 노즐의 충돌압 측정 장치
CN105772949A (zh) * 2016-03-28 2016-07-20 天津宏光伟业激光科技有限公司 一种光纤激光切割机
WO2019077875A1 (ja) * 2017-10-19 2019-04-25 株式会社アマダホールディングス レーザ加工方法及びレーザ加工機
JP2020099918A (ja) * 2018-12-21 2020-07-02 株式会社安藤・間 鋼コンクリート複合部材の切断方法及び切断装置
US11318565B2 (en) 2018-08-24 2022-05-03 Fanuc Corporation Machining condition adjustment device and machine learning device
US11958135B2 (en) 2018-08-24 2024-04-16 Fanuc Corporation Machining condition adjustment device and machine learning device

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105643115A (zh) * 2016-03-28 2016-06-08 天津宏光伟业激光科技有限公司 一种金属激光切割机

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6160284A (ja) * 1984-08-30 1986-03-27 Toshiba Corp レ−ザ加工方法
JPH0788667A (ja) * 1993-09-22 1995-04-04 Tanaka Seisakusho Kk レーザ加工機
JPH09168885A (ja) * 1995-12-20 1997-06-30 Mitsubishi Electric Corp レーザ加工装置およびレーザ加工方法
JPH1190671A (ja) * 1997-09-17 1999-04-06 Shin Nippon Koki Co Ltd レーザ加工装置におけるアシストガスの噴射圧力制御方法及び装置
JP2001018082A (ja) * 1999-07-05 2001-01-23 Amada Co Ltd レーザ加工方法
JP2003251487A (ja) * 2002-03-05 2003-09-09 Shin Nippon Koki Co Ltd アシストガスの圧力制御方法および同装置
JP2007061861A (ja) * 2005-08-31 2007-03-15 Shibuya Kogyo Co Ltd レーザ加工装置
JP2007296580A (ja) * 2006-04-07 2007-11-15 Nissan Tanaka Corp レーザピアシング方法及び加工装置

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6160284A (ja) * 1984-08-30 1986-03-27 Toshiba Corp レ−ザ加工方法
JPH0788667A (ja) * 1993-09-22 1995-04-04 Tanaka Seisakusho Kk レーザ加工機
JPH09168885A (ja) * 1995-12-20 1997-06-30 Mitsubishi Electric Corp レーザ加工装置およびレーザ加工方法
JPH1190671A (ja) * 1997-09-17 1999-04-06 Shin Nippon Koki Co Ltd レーザ加工装置におけるアシストガスの噴射圧力制御方法及び装置
JP2001018082A (ja) * 1999-07-05 2001-01-23 Amada Co Ltd レーザ加工方法
JP2003251487A (ja) * 2002-03-05 2003-09-09 Shin Nippon Koki Co Ltd アシストガスの圧力制御方法および同装置
JP2007061861A (ja) * 2005-08-31 2007-03-15 Shibuya Kogyo Co Ltd レーザ加工装置
JP2007296580A (ja) * 2006-04-07 2007-11-15 Nissan Tanaka Corp レーザピアシング方法及び加工装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101626134B1 (ko) 2014-12-24 2016-05-31 주식회사 포스코 디스케일링 노즐의 충돌압 측정 장치
CN105772949A (zh) * 2016-03-28 2016-07-20 天津宏光伟业激光科技有限公司 一种光纤激光切割机
WO2019077875A1 (ja) * 2017-10-19 2019-04-25 株式会社アマダホールディングス レーザ加工方法及びレーザ加工機
JP6567794B1 (ja) * 2017-10-19 2019-08-28 株式会社アマダホールディングス レーザ加工方法及びレーザ加工機
US11318565B2 (en) 2018-08-24 2022-05-03 Fanuc Corporation Machining condition adjustment device and machine learning device
US11958135B2 (en) 2018-08-24 2024-04-16 Fanuc Corporation Machining condition adjustment device and machine learning device
JP2020099918A (ja) * 2018-12-21 2020-07-02 株式会社安藤・間 鋼コンクリート複合部材の切断方法及び切断装置
JP7343970B2 (ja) 2018-12-21 2023-09-13 株式会社安藤・間 鋼コンクリート複合部材の切断方法及び切断装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4966846B2 (ja) 2012-07-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4966846B2 (ja) レーザ加工用ノズルの切断性能評価方法およびその装置並びにレーザ加工用ノズルの切断性能評価装置を備えたレーザ切断加工機
JP5260644B2 (ja) 対象物の縁部におけるレーザ光線の接触点を検出するための方法及びレーザ加工機
CN103869750B (zh) 通过至少一个加工射流来加工一系列工件的方法和加工装置
JPS61123493A (ja) レ−ザ加工装置
JP2008264954A (ja) 工具及び工具の補正方法
KR102321951B1 (ko) 레이저 빔의 기준 초점 위치를 결정하는 방법
US11478876B2 (en) Laser processing system, jet observation apparatus, laser processing method, and jet observation method
De Keuster et al. Monitoring of high-power CO 2 laser cutting by means of an acoustic microphone and photodiodes
JP2009184032A (ja) 放電加工方法及びその装置
US11577340B2 (en) Laser processing system, jet observation apparatus , laser processing method, and jet observation method
JP6770032B2 (ja) レーザ加工システム、及びレーザ加工方法
JP2007319927A (ja) 孔加工方法及び孔加工装置
JP6731464B2 (ja) アシストガス流量の計算装置及び計算方法
JP6725605B2 (ja) レーザ加工システム、及びレーザ加工方法
JP6791918B2 (ja) レーザ加工システム、噴流観測装置、レーザ加工方法、及び噴流観測方法
US11014198B2 (en) Laser processing system, jet adjustment device, and laser processing method
RU2205096C1 (ru) Способ поддержания заданного расстояния между соплом и обрабатываемой поверхностью при лазерной обработке и устройство для его осуществления
JP5013430B2 (ja) レーザー加工装置
Subasi et al. Real-time measurement of laser beam characteristics for a waterjet-guided laser machine
JP2008068325A (ja) レーザ溶接の出力変調波形の決定方法
JP2015160226A (ja) レーザ加工機
JP6048657B2 (ja) ウォータージェット加工方法とウォータージェット加工装置
JPH03285783A (ja) レーザ切断加工装置
De Keuster et al. Acoustic and optical monitoring of high-power CO2 laser cutting
JPS62110887A (ja) レ−ザ切断機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100125

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110922

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120306

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120402

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4966846

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150406

Year of fee payment: 3

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees