JP2009152100A - ビルトイン型ih調理器 - Google Patents

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秀三 岸本
Takanobu Sugioka
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Abstract

【課題】内部スペースが制限された状況において加熱コイルおよび制御装置の冷却効率の向上を図ることができるビルトイン型IH調理器を提供すること。
【解決手段】内部スペースが制限された加熱調理器1において、第2領域31に送り込まれた冷却風も、第3領域32に送り込まれた冷却風も、ともに相対的に定格出力の大きな左加熱コイル7および右加熱コイル8のいずれか一方へ導かれるのであって、左加熱コイル7および右加熱コイル8の両方へは導かれない。第2領域31に送り込まれた冷却風は、左加熱コイル7および右加熱コイル8の両方へ導かれる場合に比べて、第1回路基板36と右加熱コイル8と中央後加熱コイル9とを十分に冷却することができる。第3領域32に送り込まれた冷却風は、左加熱コイル7および右加熱コイル8の両方へ導かれる場合に比べて、第2回路基板37と左加熱コイル7とを十分に冷却することができる。
【選択図】図3

Description

この発明は、キッチンにビルトインされるビルトイン型IH調理器に関する。
従来より、キッチンにビルトインされるビルトイン型IH調理器が知られている。たとえば、特許文献1に記載の誘導加熱調理器は、トッププレート(天板に相当する。)が露出されるようにキッチンキャビネットに組み込まれる。
特許文献1に記載の誘導加熱調理器において、トッププレートの下方には、左右および後方中央に誘導加熱コイルがそれぞれ1つずつ設けられ、左右の誘導加熱コイルの下方には、全ての誘導加熱コイルを制御する回路基板(制御装置に相当する。)が設けられている。そして、トッププレートの後方端部には、吸気口が設けられており、吸気口から誘導加熱調理器内に外気が吸入され、この外気は、誘導加熱コイルおよび回路基板を冷却する。
特開2002−39546号公報
特許文献1に記載の誘導加熱調理器には、誘導加熱コイルや回路基板以外に、ロースター(加熱庫に相当する。)が設けられているので、この誘導加熱調理器では、内部スペースにあまり余裕がない。また、誘導加熱調理器がキッチンにビルトインされる構成上、誘導加熱調理器の外観の寸法が制限されるので、誘導加熱調理器自体を大きくすることによって内部スペースを大きく確保することは困難である。
このように内部スペースが制限された状況において、効率的に誘導加熱コイルおよび回路基板を冷却できることが望ましい。
また、誘導加熱調理器で生じた熱がキッチンにおける誘導加熱調理器の周囲の部分に漏れ伝わることを防止する必要がある。
この発明は、かかる背景のもとになされたもので、内部スペースが制限された状況において加熱コイルおよび制御装置の冷却効率の向上を図ることができるビルトイン型IH調理器を提供することを主たる目的とする。
この発明は、ビルトイン型IH調理器で生じた熱がキッチンにおけるIH調理器の周囲の部分に漏れ伝わることを防止できるビルトイン型IH調理器を提供することを別の目的とする。
請求項1記載の発明は、キッチンにビルトインされるビルトイン型IH調理器であって、被加熱物を収容した容器が載置される天板と、前記天板の下側に左右に並べて配置され、前記天板の左側に載置された容器を加熱するための相対的に定格出力の大きな左加熱コイル、および、前記天板の右側に載置された容器を加熱するための相対的に定格出力の大きな右加熱コイルと、前記天板の下側において、前記左加熱コイルおよび前記右加熱コイルの間で、かつ、前記左加熱コイルおよび前記右加熱コイルの後側に配置され、前記天板の後側中央に載置された容器を加熱するための相対的に定格出力の小さな中央後加熱コイルと、前記右加熱コイルの下方に形成され、第1の制御装置を収納するための上側収納室と、前記上側収納室の下方に形成され、第2の制御装置を収納するための下側収納室と、前記左加熱コイルの下方に配置された加熱庫と、前記加熱庫内に収容された被加熱物を加熱するヒータと、前記天板に形成された外気を取り込むための吸気口と、前記上側収納室および前記下側収納室の後方に配置され、前記吸気口から外気を冷却風として吸い込んで、この冷却風を前記上側収納室および前記下側収納室に送り込む送風手段と、前記上側収納室および前記下側収納室のいずれか一方に送り込まれた冷却風を前記右加熱コイルを経由して前記中央後加熱コイルへ導くための右加熱コイル用冷却風路と、前記上側収納室および前記下側収納室のいずれか他方に送り込まれた冷却風を前記左加熱コイルへ導くための左加熱コイル用冷却風路と、前記天板に形成され、前記左加熱コイルへ導かれた冷却風と、前記右加熱コイルへ導かれてから前記中央後加熱コイルへ導かれた冷却風とが外へ排出される排気口と、を有することを特徴とする、ビルトイン型IH調理器である。
請求項2記載の発明は、前記第1の制御装置は、前記中央後加熱コイルを駆動制御し、前記第2の制御装置は、前記左加熱コイルおよび前記右加熱コイルを駆動制御することを特徴とする、請求項1記載のビルトイン型IH調理器である。
請求項3記載の発明は、前記右加熱コイル用冷却風路は、前記上側収納室に送り込まれた冷却風を前記右加熱コイルへ導き、前記左加熱コイル用冷却風路は、前記下側収納室に送り込まれた冷却風を前記左加熱コイルへ導くことを特徴とする、請求項2記載のビルトイン型IH調理器である。
請求項4記載の発明は、前記下側収納室に送り込まれる冷却風の風量は、前記上側収納室に送り込まれる冷却風の風量よりも多いことを特徴とする、請求項3記載のビルトイン型IH調理器である。
請求項5記載の発明は、前記左加熱コイル用冷却風路および前記右加熱コイル用冷却風路は、一体的に形成されていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載のビルトイン型IH調理器である。
請求項6記載の発明は、前記左加熱コイル用冷却風路には、前記左加熱コイルを支持する支持部が設けられ、前記右加熱コイル用冷却風路には、前記右加熱コイルを支持する支持部が設けられていることを特徴とする、請求項5記載のビルトイン型IH調理器である。
請求項7記載の発明は、前記左加熱コイル用冷却風路には、前記左加熱コイルの周囲に、前記左加熱コイルへ導かれた冷却風を前記排気口へ導くためのガイド壁が備えられており、前記右加熱コイル用冷却風路には、前記右加熱コイルの周囲に、前記右加熱コイルへ導かれた冷却風を前記中央後加熱コイルへ導くためのガイド壁が備えられていることを特徴とする、請求項6記載のビルトイン型IH調理器である。
請求項8記載の発明は、前記左加熱コイルへ導かれた冷却風、および、前記中央後加熱コイルへ導かれた冷却風の一部を前記加熱庫の左側方へ導くガイド部材を有することを特徴とする、請求項1記載のビルトイン型IH調理器である。
請求項9記載の発明は、前記左加熱コイル用冷却風路には、冷却風の一部を、前記左加熱コイルへ導くことなく前記中央後加熱コイルへ導く風分離ガイドが備えられていることを特徴とする、請求項1記載のビルトイン型IH調理器である。
請求項1記載の発明によれば、このビルトイン型IH調理器では、天板の下側に、相対的に定格出力の大きな左加熱コイルと、相対的に定格出力の大きな右加熱コイルと、相対的に定格出力の小さな中央後加熱コイルとが配置されている。そして、このビルトイン型IH調理器では、左加熱コイルの下方に加熱庫が配置され、右加熱コイルの下方には、第1の制御装置を収納するための上側収納室と、第2の制御装置を収納するための下側収納室とが上下に並んで形成されている。つまり、このビルトイン型IH調理器では、内部スペースが制限されている。
このようなビルトイン型IH調理器において、冷却風として天板の吸気口から吸い込まれた外気は、上側収納室および下側収納室に送り込まれる。上側収納室および下側収納室のいずれか一方に送り込まれた冷却風は、右加熱コイル用冷却風路によって、右加熱コイルを経由して中央後加熱コイルへ導かれる。この冷却風は、第1の制御装置および第2の制御装置のいずれか一方と、右加熱コイルと中央後加熱コイルとを冷却する。
そして、上側収納室および下側収納室のいずれか他方に送り込まれた冷却風は、左加熱コイル用冷却風路によって、左加熱コイルへ導かれる。この冷却風は、第1の制御装置および第2の制御装置のいずれか他方と、左加熱コイルとを冷却する。
つまり、上側収納室および下側収納室のいずれか一方に送り込まれた冷却風も、上側収納室および下側収納室のいずれか他方に送り込まれた冷却風も、ともに相対的に定格出力の大きな左加熱コイルおよび右加熱コイルのいずれか一方へ導かれるのであって、左加熱コイルおよび右加熱コイルの両方へは導かれない。
そのため、上側収納室および下側収納室のいずれか一方に送り込まれた冷却風は、左加熱コイルおよび右加熱コイルの両方へ導かれる場合に比べて、第1の制御装置および第2の制御装置のいずれか一方と、右加熱コイルと中央後加熱コイルとを十分に冷却することができる。そして、上側収納室および下側収納室のいずれか他方に送り込まれた冷却風は、左加熱コイルおよび右加熱コイルの両方へ導かれる場合に比べて、第1の制御装置および第2の制御装置のいずれか他方と、左加熱コイルとを十分に冷却することができる。
その結果、このビルトイン型IH調理器では、内部スペースが制限された状況において加熱コイルおよび制御装置の冷却効率の向上を図ることができる。
請求項2記載の発明によれば、第1の制御装置は、相対的に定格出力の小さな中央後加熱コイルを駆動制御する一方で、第2の制御装置は、ともに相対的に定格出力の大きな左加熱コイルおよび右加熱コイルを駆動制御するので、第1の制御装置の発熱量は、第2の制御装置の発熱量より少ない。
そのため、第1の制御装置を冷却した冷却風は、第2の制御装置を冷却した冷却風よりも冷却能力の低下が少ないので、第1の制御装置を冷却した冷却風で右加熱コイルおよび中央後加熱コイルを冷却し、第2の制御装置を冷却した冷却風で左加熱コイルを冷却すれば、左加熱コイル、右加熱コイルおよび中央後加熱コイルをバランスよく冷却することができる。
請求項3記載の発明によれば、右加熱コイル用冷却風路は、上側収納室に送り込まれて第1の制御装置を冷却した冷却風を右加熱コイルへ導く一方で、左加熱コイル用冷却風路は、下側収納室に送り込まれて第2の制御装置を冷却した冷却風を左加熱コイルへ導く。
つまり、相対的に定格出力の小さな中央後加熱コイルを駆動制御する第1の制御装置を冷却した冷却風は、第2の制御装置を冷却した冷却風よりも冷却能力の低下が少ないので、第1の制御装置を冷却した冷却風で右加熱コイルおよび中央後加熱コイルを冷却し、第2の制御装置を冷却した冷却風で左加熱コイルを冷却することによって、左加熱コイル、右加熱コイルおよび中央後加熱コイルをバランスよく冷却することができる。
請求項4記載の発明によれば、下側収納室に送り込まれる冷却風の風量が、上側収納室に送り込まれる冷却風の風量よりも多いので、ともに相対的に定格出力の大きな左加熱コイルおよび右加熱コイルを駆動制御することによって第1の制御装置より発熱量が多い第2の制御装置を十分に冷却することができる。
請求項5記載の発明によれば、左加熱コイル用冷却風路および右加熱コイル用冷却風路は、一体的に形成されているので、部品点数の削減を図ることができる。
請求項6記載の発明によれば、左加熱コイル用冷却風路は、冷却風を導くだけでなく、支持部によって、左加熱コイルを支持することもできる。右加熱コイル用冷却風路は、冷却風を導くだけでなく、支持部によって、右加熱コイルを支持することもできる。
請求項7記載の発明によれば、左加熱コイル用冷却風路において左加熱コイルの周囲に備えられたガイド壁によって、左加熱コイルへ導かれた冷却風を排気口へ円滑に導くことができる。右加熱コイル用冷却風路において右加熱コイルの周囲に備えられたガイド壁によって、右加熱コイルへ導かれた冷却風を中央後加熱コイルへ円滑に導くことができる。
請求項8記載の発明によれば、左加熱コイルへ導かれた冷却風、および、中央後加熱コイルへ導かれた冷却風の一部がガイド部材によって加熱庫の左側方へ導かれる。そのため、加熱庫で生じた熱が加熱庫の左側方を伝ってビルトイン型IH調理器の外部に熱的悪影響を及ぼすことを防止することができる。つまり、ビルトイン型IH調理器で生じた熱がキッチンにおけるIH調理器の周囲の部分に漏れ伝わることを防止できる。
請求項9記載の発明によれば、左加熱コイル用冷却風路に備えられた風分離ガイドは、冷却風の一部を、左加熱コイルへ導くことなく中央後加熱コイルへ導くので、左加熱コイル用冷却風路は、冷却風を左加熱コイルおよび中央後加熱コイルの両方へ導くことができる。
以下では、この発明の一実施形態に係る加熱調理器1を、添付図面を参照して詳細に説明する。
<加熱調理器の概要>
図1は、加熱調理器1を正面右上から見た斜視図である。図2は、図1に示す加熱調理器1の正断面図である。なお、方向について言及する場合には、図示した方向矢印を参照する(以下同様)。ここで、前側と正面側とは同じであり、後側と背面側とは同じであり、左右方向と幅方向とは同じである。
この実施形態に係る加熱調理器1は、キッチン(図示せず)にビルトインされる、いわゆるビルトイン型の誘導加熱調理器(IH調理器)である。図1に示すように、加熱調理器1は、その外殻をなすケーシング2を備えている。
ケーシング2は、平面視においてやや幅広の矩形状であり、かつ、上下方向にやや薄いボックス形状である。ケーシング2は、その主たる部分をなすフレーム3と、フレーム3の上面に設けられた天板4とを有している。
フレーム3は、ケーシング2とほぼ同じ大きさで中空のボックス形状であり、その前側上端部は、幅方向全域に亘って、左側面視で略L字形状に窪んでおり、組み付け部5とされる。組み付け部5には、キッチンに設けられた位置決めバー(図示せず)が嵌まり、これにより、加熱調理器1がキッチンに組み付けられる。
天板4は、ガラス製であって、ケーシング2の上面をなし、平面視で矩形の薄板状に形成されており、フレーム3の上面を覆っている。
天板4の後縁部の左右には、フレーム3の内部に連通する切欠きがそれぞれ設けられており、左側の切欠きは、排気口としての左通風口20とされ、右側の切欠きは、吸気口としての右通風口21とされる。左通風口20および右通風口21のそれぞれは、カバー22によって上から覆われている。カバー22は、格子状に形成されているので、左通風口20および右通風口21は、カバー22によって覆われた状態であっても、外部に連通している(通気性を有している)。つまり、カバー22は、左通風口20および右通風口21のそれぞれを通風可能にカバーしている。
フレーム3では、天板4の下側かつ組み付け部5の後側の空間が、図2に示す上側空間6とされている。上側空間6では、前方左右と後方中央との合計3箇所の位置に、誘導加熱コイルがそれぞれ配置されており、各誘導加熱コイルは、それぞれの位置に応じて、左加熱コイル7、右加熱コイル8、中央後加熱コイル9(図1参照)と区別される。左加熱コイル7および右加熱コイル8は、左右に並べて配置されている。中央後加熱コイル9は、左加熱コイル7および右加熱コイル8の間で、かつ、左加熱コイル7および右加熱コイル8の後側に配置されている。また、左加熱コイル7および右加熱コイル8の定格出力は、ともに相対的に大きく、たとえば3kWである。これに対し、中央後加熱コイル9の定格出力は、相対的に小さく、たとえば1.6kWである。
なお、図1に示すように、天板4の上面において、左加熱コイル7、右加熱コイル8および中央後加熱コイル9のそれぞれに一致する部分には、容器(金属鍋など)の載置位置を示すための環状の囲み線が、印刷などによって表示されている。各囲み線は、それぞれの位置に応じて、左囲み線10、右囲み線11、中央後囲み線12と区別される。左囲み線10は、左加熱コイル7に対応し、天板4の左側に位置している。右囲み線11は、右加熱コイル8に対応し、天板4の右側に位置している。中央後囲み線12は、中央後加熱コイル9に対応し、天板4の後側中央に位置している。
また、フレーム3では、組み付け部5および上側空間6(図2参照)より下側の空間が、図2に示す下側空間13とされ、フレーム3の後壁へ向かって前後に延びる遮熱板14によって、左領域15と右領域16とに左右に仕切られている。左領域15は、左加熱コイル7の下方に形成された空間であり、右領域16に対して、幅方向に1.5倍程大きい。右領域16は、右加熱コイル8の下方に形成された空間である。また、遮熱板14は、例えば金属製であり、左領域15と右領域16とを熱的に遮断している。
左領域15には、加熱庫としてのロースター17が配置されている。ロースター17内には、ヒータ49が設けられており、ロースター17内に収容された被加熱物は、ヒータ49によって加熱される。
右領域16には、左加熱コイル7、右加熱コイル8および中央後加熱コイル9を制御する制御回路基板18と、その制御回路基板18の後方に位置するファンなどの送風手段としての送風装置19(図1参照)とが配置されている。
また、図1に示すように、天板4の前端には、天板4に比べて一段上側へ突き出た操作部24が取り付けられている。操作部24は、組み付け部5の上方に位置にしている。操作部24の上面には、操作ダイヤル23が複数設けられている。操作ダイヤル23は、左加熱コイル7、右加熱コイル8および中央後加熱コイル9による加熱調理を行うときに操作される。
次に、この加熱調理器1の動作について説明する。
まず、被加熱物が収容された容器を、左囲み線10、右囲み線11および中央後囲み線12において対応する囲み線に収まるように(つまり、左加熱コイル7、右加熱コイル8および中央後加熱コイル9において対応する加熱コイルの上に配置されるように)、天板4の上面に載置する。
そして、操作ダイヤル23を操作する。操作ダイヤル23の操作に応じて、左加熱コイル7、右加熱コイル8および中央後加熱コイル9において対応する加熱コイルが、制御回路基板18によって駆動制御される。これに応じて、容器が、その下方にある加熱コイルの電磁誘導作用によって発熱し、容器に収容された被加熱物の加熱調理が行われる。
このとき、送風装置19が作動し、外気が右通風口21からフレーム3内に吸い込まれる。フレーム3内に吸い込まれた外気は、冷却風として、まず、下側空間13の右領域16(図2参照)に流入して制御回路基板18を冷却し、その後、上側空間6に流入して、左加熱コイル7、右加熱コイル8および中央後加熱コイル9を冷却する。そして、これらの加熱コイルを冷却した冷却風(冷却に寄与した後の空気)は、左通風口20から機外へ排出される。
また、ロースター17(図2参照)による加熱調理時において、その中で魚などの被加熱物を焼いた時に発生する煙は、左通風口20から機外へ排出される。
<フレーム>
図3は、天板4が取り外された状態にある加熱調理器1を正面右上から見た斜視図であって、一部を断面で示している。
図1において天板4を取り外すと、図3に示すように、フレーム3の上側空間6が上側に露出される。フレーム3の上端部には、補強板27が取り付けられている。補強板27は、フレーム3の上端部の外側周縁を縁取る額縁形状である。補強板27は、天板4(図1参照)の外側周縁部の下側に取り付けられることによって天板4を補強する。補強板27の左側後縁部および右側後縁部のそれぞれには、上述したカバー22が載置されている(つまり、カバー22は天板4に載置されていない。)。
また、補強板27の左側後縁部には、常態(天板4が取り外されていない状態。以下同じ。)において天板4の左通風口20(図1参照)に連通する貫通穴(左側のカバー22に覆われており、図示されていない。)が形成されており、常態における左通風口20は、この貫通穴を介して、上側空間6に連通している。
また、補強板27の右側後縁部には、常態において天板4の右通風口21(図1参照)に連通する貫通穴(右側のカバー22に覆われており、図示されていない。)が形成されており、常態における右通風口21は、この貫通穴を介して、下側空間13(詳しくは、右領域16)に連通している。
図3の断面部分で示すように、フレーム3において、上側空間6および下側空間13は、略水平方向に延びる区画壁28によって仕切られている。区画壁28の上面(上側空間6側の面)の左側後端には、上向きに延びる格子状の仕切り板29が設けられている。仕切り板29は、左側のカバー22の外縁にほぼ沿うように、区画壁28と補強板27の左側後縁部との間に架設されている。常態において、左通風口20と、上述した補強板27の左側後縁部の貫通穴(図示せず)とは、格子状の仕切り板29における隙間29Aを介して、上側空間6において仕切り板29より前側の領域と連通している。
区画壁28の左端には、ガイド部材としての貫通穴28Aが前後方向に間隔を隔てて複数形成されている。貫通穴28Aは、下側空間13の左領域15、詳しくは、ロースター17の左側方の領域(図2参照)に連通している。
また、フレーム3の下側空間13の右領域16は、第1領域30と、上側収納室としての第2領域31と、下側収納室としての第3領域32と、第4領域33とに区画されている。第1領域30は、右領域16における後上側の領域であり、第2領域31および第3領域32は、第1領域30の前側にある。詳しくは、第2領域31と第3領域32とは、略水平方向に沿って延びる第1隔壁34によって仕切られており、第2領域31が、第1隔壁34を挟んで第3領域32の上側にある。第2領域31および第3領域32は、それぞれの前端において、第1領域30に連通している。第4領域33は、第1領域30および第3領域32の下側にある。第4領域33は、略水平方向に沿って延びる第2隔壁35によって、第1領域30、第2領域31および第3領域32から遮断されている。
第1領域30には、上述した送風装置19が配置されている。第1領域30において送風装置19より後側の部分は、右側のカバー22まで延びており、常態において、天板4の右通風口21(図1参照)に連通している。
第2領域31、第3領域32および第4領域33には、上述した制御回路基板18が配置されている。ここで、制御回路基板18は、中央後加熱コイル9のみの駆動を制御する第1の制御装置としての第1回路基板36と、左加熱コイル7および右加熱コイル8の両方の駆動を制御する第2の制御装置としての第2回路基板37と、加熱調理器1における電気部品を総合的に制御する第3回路基板38とを含んでいる。第1回路基板36は、第2領域31に収納され、第2回路基板37は、第3領域32に収納され、第3回路基板38は、第4領域33に収納されている。第1回路基板36および第2回路基板37は、発熱しやすいので、第1回路基板36および第2回路基板37のそれぞれには、放熱フィン39が取り付けられている。
<保持プレート>
図4は、図3において、左加熱コイル7、右加熱コイル8および中央後加熱コイル9を取り外した状態を示す。図5において、図5(a)は、保持プレート40の平面図であり、図5(b)は、保持プレート40を正面右上から見た斜視図であり、図5(c)は、保持プレート40の底面図であり、図5(d)は、保持プレート40を正面右下から見た斜視図である。図6は、図5(a)、図5(b)、図5(c)および図5(d)のそれぞれにおいて、左加熱コイル7、右加熱コイル8および中央後加熱コイル9を取り付けた状態を示す。図7は、天板4が取り外された状態にある加熱調理器1の平面図であって、保持プレート40が破線で示されている。
図3に示すように、フレーム3の上側空間6には、保持プレート40が設けられており、左加熱コイル7および右加熱コイル8は、保持プレート40に保持されている。なお、中央後加熱コイル9は、区画壁28に支持されている。
図3において左加熱コイル7、右加熱コイル8および中央後加熱コイル9を取り外すと、図4に示すように、保持プレート40が上方に露出される。また、区画壁28において、保持プレート40の後方には、突起が複数形成されており、この突起は、保持突起48とされる。保持突起48は、針状であり、区画壁28の上面から上方ヘ突出している。中央後加熱コイル9は、これらの保持突起48が差し込まれることによって、上側空間6において、やや浮いた状態で保持されている(図3参照)。
なお、保持突起48の位置における中央後加熱コイル9と区画壁28との間には、ばね46(図6(d)参照)が介挿されており、ばね46の伸長力によって、中央後加熱コイル9(図3参照)は、上方、つまり天板4側(図1参照)へ付勢されている。これにより、常態では、中央後加熱コイル9と天板4との間隔、換言すれば、中央後加熱コイル9と、天板4(詳しくは、図1に示す中央後囲み線12部分)に載置された容器との間隔が狭まる。そのため、中央後加熱コイル9による電磁誘導作用が促進され、容器を効率的に発熱させることができる。
図5に示すように、保持プレート40は、幅方向に長手で上下方向に薄い板状である。
平面視における保持プレート40の外側周縁部のほぼ全ては、下側へ屈曲している(図5(b)および図5(d)参照)。そのため、保持プレート40の裏面(下面)には、その全域に亘って、上側に窪む凹部41が形成されている(図5(d)参照)。
図5(a)および図5(b)に示すように、保持プレート40の左側部分42は、平面視において、左後側に傾く略U字形状である。左側部分42の上面には、支持部としての複数のボス43が、左側部分42の略U字形状に沿うように、間隔を隔てて設けられている。ボス43は、上向きに突出する円筒形状である。そして、左側部分42の上面には、複数の穴が形成されている。これらの穴は、左側穴44とされ、保持プレート40の裏側(下側)の凹部41に連通している(図5(c)および図5(d)参照)。また、左側部分42には、その略U字形状の外周縁に沿って上側に延びるリブが設けられており、ガイド壁としての左側リブ45とされる。左側リブ45は、左側部分42と同様に、平面視において、左後側に傾く略U字形状であり、ボス43および左側穴44を略水平方向における外側から取り囲むように設けられている。
保持プレート40の右側部分50は、平面視において、略D字形状である。すなわち、平面視における右側部分50の略中央には、貫通穴が形成されており、この貫通穴は右側穴51とされる。右側部分50において右側穴51を区画する周縁部52は、全域に亘って下側へ屈曲している(図5(b)および図5(d)参照)。この周縁部52によって、右側穴51は、右側部分50の裏側(下側)では、凹部41から遮断されている(図5(c)および図5(d)参照)。右側部分50の上面には、支持部としての複数のボス53が、右側穴51を取り囲むように、間隔を隔てて設けられている。ボス53は、ボス43と同形状である。また、右側部分50には、上側に延びるリブが設けられており、ガイド壁としての右側リブ54とされる。右側リブ54は、平面視において、右後側に傾く略U字状であり、右側穴51およびボス53を水平方向における外側から取り囲むように設けられている。また、左側リブ45と右側リブ54とは、保持プレート40の幅方向中央を基準として、ほぼ左右対称となっている。
右側部分50の左後端には、斜め左後へ突き出る突出部55が形成されている。図5(c)および図5(d)を参照して、平面視(つまり背面視)における突出部55の外側周縁部56は、平面視における保持プレート40の外側周縁部の一部なので、上述したように下側へ屈曲しているが、外側周縁部56の一部は、切欠かれており、切欠き57とされる。切欠き57は、凹部41に連通している。
ここで、左側部分42における凹部41を左側凹部58といい、右側部分50における凹部41を、風分離ガイドとしての右側凹部59という。左側凹部58と右側凹部59とは互いに連通している。
次に、保持プレート40を基準として、左加熱コイル7、右加熱コイル8および中央後加熱コイル9の位置関係について説明する。
図6に示すように、保持プレート40において、左加熱コイル7は、左側部分42の上面において左側リブ45に囲まれた部分に配置され、右加熱コイル8は、左側部分42の上面において右側リブ54に囲まれた部分に配置される(図6(a)および図6(b)参照)。図6(c)および図6(d)に示すように、左加熱コイル7は、左側部分42の左側穴44を上から覆い、右加熱コイル8は、右側部分50の右側穴51を上から覆っている。また、右側部分50の左後端の突出部55では、切欠き57が、中央後加熱コイル9に臨んでいる。
そして、左加熱コイル7は、左側部分42のボス43(図5参照)によって、左側部分42の上面からやや浮いた状態で支持されている。また、右加熱コイル8は、右側部分50のボス53(図5参照)によって、右側部分50の上面からやや浮いた状態で支持されている。
ここで、ボス43およびボス53のそれぞれの内側には、ばね47が配置されており(図2参照)、これらのばね47の伸長力によって、左加熱コイル7および右加熱コイル8は、上方、つまり天板4側へ付勢されている。これにより、中央後加熱コイル9について上述したのと同様に、常態では、左加熱コイル7と天板4(詳しくは図1に示す左囲み線10部分)に載置された容器との間隔、右加熱コイル8と天板4(詳しくは図1に示す右囲み線11部分)に載置された容器との間隔が狭まる。そのため、左加熱コイル7および右加熱コイル8による電磁誘導作用が促進され、容器を効率的に発熱させることができる。
次に、フレーム3の上側空間6における、保持プレート40、左加熱コイル7、右加熱コイル8および中央後加熱コイル9の位置関係について説明する。
図7に示すように、平面視において、保持プレート40、左加熱コイル70および右加熱コイル8は、上側空間6の略前半分の領域に配置されており、中央後加熱コイル9は、上側空間6の略後半分の領域で左右のカバー22に挟まれるように配置されている。また、保持プレート40および中央後加熱コイル9は、上側空間6では、区画壁28の上面に載置されている。そのため、保持プレート40の下面の凹部41(図6(d)参照)が区画壁28によって下から塞がれるので、凹部41において上述した切欠き57(図6(d)参照)以外の部分は、外部(上側空間6)から遮断されている。
ここで、区画壁28において、保持プレート40の右側部分50に対向する部分には、2つの貫通穴が形成されている。これらの貫通穴は、第1貫通穴60と第2貫通穴61とに区別される。
第1貫通穴60は、区画壁28の右側前端部に形成されており、フレーム3の下側空間13の右領域16における第3領域32(図3参照)に連通している。そして、この第1貫通穴60は、右側部分50における凹部41(図6(d)参照。詳しくは、右側凹部59)にも連通している。つまり、凹部41と第3領域32とが、第1貫通穴60を介して互いに連通している。
第2貫通穴61は、区画壁28において、第1貫通穴60の後方に形成されており、フレーム3の下側空間13の右領域16における第2領域31(図3参照)に連通している。そして、この第2貫通穴61は、右側部分50における右側穴51(図6参照)にも連通している。つまり、右側穴51と第3領域32とが、第2貫通穴61を介して互いに連通している。
次に、加熱調理器1の動作中における、上述した冷却風の流れを詳しく説明する。なお、天板4は取り外されていない(常態にある。)。
図4を参照して、送風装置19が作動すると、上述したように、外気(冷却風)が、図4の太い実線矢印で示すように、右通風口21からフレーム3内(下側空間13の右領域16における第1領域30)に吸い込まれる。この冷却風は、送風装置19から吐出された後に分岐して、第1領域30に連通する第2領域31および第3領域32へ送り込まれる。
ここで、第1領域30と第3領域32との連通部分を第1領域30と第2領域31との連通部分より大きくしたり、ガイドを設けたりして、第3領域32へ優先的に冷却風が送り込まれるようにしている。そのため、第3領域32へ送り込まれる冷却風の風量は、第2領域31へ送り込まれる冷却風の風量よりも多い。
第2領域31に流れ込んだ冷却風(以下では、太い破線の矢印で示す。)は、第1回路基板36を冷却してから、区画壁28の第2貫通穴61を介して、保持プレート40の右側部分50における右側穴51に到達する。右側穴51に到達した冷却風は、右側部分50の上面において右側リブ54に囲まれた部分を流れる。これにより、冷却風は、右側リブ54に囲まれるように配置された右加熱コイル8(図3参照)を冷却する。冷却風は、右側リブ54によって、右加熱コイル8に向うようにガイドされる。右加熱コイル8を冷却した空気は、右側リブ54において欠けた部分54Aを介して上側空間6を後方へ流れ、中央後加熱コイル9(図3参照)を冷却する。中央後加熱コイル9を冷却した冷却風は、仕切り板29の隙間29Aを介して、左通風口20から機外へ排出される。ここで、右加熱コイル8へ導かれた冷却風を、右側リブ54によって、欠けた部分54Aにおいて、中央後加熱コイル9へ円滑に導くことができる。
このように、保持プレート40の右側部分50(詳しくは、右側リブ54と右側リブ54に囲まれた右側部分50の上面と右側穴51とが含まれる。)が、右加熱コイル用冷却風路をなし、第2領域31に送り込まれた冷却風を、右加熱コイル8を経由して中央後加熱コイル9へ導く。
第3領域32に流れ込んだ冷却風(以下では、太い1点鎖線の矢印で示す。)は、第2回路基板37を冷却してから、区画壁28の第1貫通穴60を介して、保持プレート40の右側部分50における凹部41(右側凹部59)に流入する(図7参照)。右側凹部59に流入した冷却風において、そのほとんどは、図7に示すように、左側凹部58へ流れる。左側凹部58へ流れる冷却風は、保持プレート40の左側部分42の左側穴44を介して、左側部分42の上面において左側リブ45に囲まれた部分を流れる(図2も参照)。これにより、冷却風は、左側リブ45に囲まれるように配置された左加熱コイル7(図3参照)を冷却する。冷却風は、左側リブ45によって、左加熱コイル7に向うようにガイドされる。左加熱コイル7を冷却した冷却風は、図4に示すように、左側リブ45において欠けた部分45Aを介して上側空間6を後方へ流れる。このように上側空間6を流れる冷却風のうち、一部の冷却風は、区画壁28の貫通穴28Aから、下側空間13の左領域15におけるロースター17の左側方へ流れ(図2の点線の矢印参照)、残りの冷却風は、仕切り板29の隙間29Aを介して、左通風口20から機外へ排出される。ここで、左加熱コイル7へ導かれた冷却風を、左側リブ45によって、欠けた部分45Aにおいて、左通風口20および貫通穴28Aへ円滑に導くことができる。なお、上述したように右加熱コイル8を経由して中央後加熱コイル9へ導かれた冷却風(図7参照)の一部も、貫通穴28Aによって、ロースター17の左側方へ導かれる。つまり、左加熱コイル7へ導かれた冷却風、および、中央後加熱コイル9へ導かれた冷却風の一部が貫通穴28Aによってロースター17の左側方へ導かれる(図2参照)。そのため、ロースター17で生じた熱がロースター17の左側方を伝って加熱調理器1の外部に熱的悪影響を及ぼすことを防止することができる。つまり、加熱調理器1で生じた熱がキッチンにおける加熱調理器1の周囲の部分に漏れ伝わることを防止できる。
このように、保持プレート40において、凹部41と左側部分42(詳しくは、左側リブ45と左側リブ45に囲まれた左側部分42の上面と左側穴44とが含まれる。)とが、左加熱コイル用冷却風路をなし、第3領域32に送り込まれた冷却風を、図7に示すように、左加熱コイル7へ導く。
一方、右側凹部59に流入した冷却風において、一部は、左側凹部58へ流れることなく、図7の太い2点鎖線の矢印で示すように、右側部分50の突出部55の切欠き57を介して、右側凹部59の外へ流出する。この冷却風は、上側空間6を後方へ流れ、中央後加熱コイル9を冷却し、その後、仕切り板29の隙間29A(図4参照)を介して、左通風口20から機外へ排出される。
つまり、右側凹部59は、冷却風の一部を、左加熱コイル7へ導くことなく、中央後加熱コイル9へ導くので、右側凹部59を有する凹部41は、冷却風を左加熱コイル7および中央後加熱コイル9の両方へ導くことができる。なお、このように中央後加熱コイル9へ導かれた冷却風の一部は、貫通穴28Aによって、ロースター17の左側方へ導かれ得る(図2参照)。
なお、上述した右加熱コイル用冷却風路および左加熱コイル用冷却風路、つまり、右側部分50、左側部分42および凹部41は、ともに保持プレート40において一体的に形成されているので、部品点数の削減を図ることができる。そして、図2に示すように、右加熱コイル用冷却風路(右側部分50)は、冷却風を導くだけでなく、ボス53によって、右加熱コイル8を支持することもできる。左加熱コイル用冷却風路(左側部分42)は、冷却風を導くだけでなく、ボス43によって、左加熱コイル7を支持することもできる。
以上より、この加熱調理器1では、天板4の下側に左加熱コイル7と右加熱コイル8と中央後加熱コイル9(図3参照)とが配置されており、左加熱コイル7の下方にロースター17が配置され、右加熱コイル8の下方には、第2領域31と第3領域32とが上下に並んで形成されていることから、内部スペースが制限されている。
このような加熱調理器1において、図4に示すように、冷却風として天板4の右通風口21から吸い込まれた外気は、太い実線の矢印で示すように、第2領域31および第3領域32に送り込まれる。第2領域31に送り込まれた冷却風は、太い破線の矢印で示すように、保持プレート40の右側部分50によって、右加熱コイル8を経由して中央後加熱コイル9へ導かれる(図7参照)。この冷却風は、第1回路基板36と右加熱コイル8と中央後加熱コイル9とを冷却する。
そして、第3領域32に送り込まれた冷却風は、太い1点実線の矢印で示すように、保持プレート40の左側部分42および凹部41によって、左加熱コイル7へ導かれる(図7参照)。この冷却風は、第2回路基板37と左加熱コイル7とを冷却する。
つまり、第2領域31に送り込まれた冷却風も、第3領域32に送り込まれた冷却風も、ともに相対的に定格出力の大きな左加熱コイル7および右加熱コイル8のいずれか一方へ導かれるのであって、左加熱コイル7および右加熱コイル8の両方へは導かれない(図7参照)。
そのため、第2領域31に送り込まれた冷却風は、左加熱コイル7および右加熱コイル8の両方へ導かれる場合に比べて、第1回路基板36と右加熱コイル8と中央後加熱コイル9とを十分に冷却することができる。そして、第3領域32に送り込まれた冷却風は、左加熱コイル7および右加熱コイル8の両方へ導かれる場合に比べて、第2回路基板37と左加熱コイル7とを十分に冷却することができる。
その結果、この加熱調理器1では、内部スペースが制限された状況において加熱コイル7〜9および第1回路基板36および第2回路基板37の冷却効率の向上を図ることができる。
また、第1回路基板36は、相対的に定格出力の小さな中央後加熱コイル9を駆動制御する一方で、第2回路基板37は、ともに相対的に定格出力の大きな左加熱コイル7および右加熱コイル8を駆動制御するので、第1回路基板36の発熱量は、第2回路基板37の発熱量より少ない。
そのため、第1回路基板36を冷却した冷却風は、第2回路基板37を冷却した冷却風よりも冷却能力の低下が少ない。そこで、図4および図7に示すように、第1回路基板36を冷却した冷却風で右加熱コイル8および中央後加熱コイル9を冷却し(太い破線の矢印)、第2回路基板37を冷却した冷却風で左加熱コイル7を冷却することにより(太い1点実線の矢印)、左加熱コイル7、右加熱コイル8および中央後加熱コイル9をバランスよく冷却することができる。
ここで、上述したように、第3領域32に送り込まれる冷却風の風量が、第2領域31に送り込まれる冷却風の風量よりも多いので、ともに相対的に定格出力の大きな左加熱コイル7および右加熱コイル8を駆動制御することによって第1回路基板36より発熱量が多い第2回路基板37を十分に冷却することができる。
この発明は、以上の実施形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。たとえば、送風装置19によって冷却風を左通風口20から強制排気しているが、送風装置19を用いずに自然排気してもよい。
加熱調理器1を正面右上から見た斜視図である。 図1に示す加熱調理器1の正断面図である。 天板4が取り外された状態にある加熱調理器1を正面右上から見た斜視図であって、一部を断面で示している。 図3において、左加熱コイル7、右加熱コイル8および中央後加熱コイル9を取り外した状態を示す。 図5(a)は、保持プレート40の平面図であり、図5(b)は、保持プレート40を正面右上から見た斜視図であり、図5(c)は、保持プレート40の底面図であり、図5(d)は、保持プレート40を正面右下から見た斜視図である。 図5(a)、図5(b)、図5(c)および図5(d)のそれぞれにおいて、左加熱コイル7、右加熱コイル8および中央後加熱コイル9を取り付けた状態を示す。 天板4が取り外された状態にある加熱調理器1の平面図であって、保持プレート40が破線で示されている。
符号の説明
1 加熱調理器
4 天板
7 左加熱コイル
8 右加熱コイル
9 中央後加熱コイル
17 ロースター
19 送風装置
20 左通風口
21 右通風口
28A 貫通穴
31 第2領域
32 第3領域
36 第1回路基板
37 第2回路基板
41 凹部
42 左側部分
43 ボス
45 左側リブ
49 ヒータ
50 右側部分
53 ボス
54 右側リブ
59 右側凹部

Claims (9)

  1. キッチンにビルトインされるビルトイン型IH調理器であって、
    被加熱物を収容した容器が載置される天板と、
    前記天板の下側に左右に並べて配置され、前記天板の左側に載置された容器を加熱するための相対的に定格出力の大きな左加熱コイル、および、前記天板の右側に載置された容器を加熱するための相対的に定格出力の大きな右加熱コイルと、
    前記天板の下側において、前記左加熱コイルおよび前記右加熱コイルの間で、かつ、前記左加熱コイルおよび前記右加熱コイルの後側に配置され、前記天板の後側中央に載置された容器を加熱するための相対的に定格出力の小さな中央後加熱コイルと、
    前記右加熱コイルの下方に形成され、第1の制御装置を収納するための上側収納室と、
    前記上側収納室の下方に形成され、第2の制御装置を収納するための下側収納室と、
    前記左加熱コイルの下方に配置された加熱庫と、
    前記加熱庫内に収容された被加熱物を加熱するヒータと、
    前記天板に形成された外気を取り込むための吸気口と、
    前記上側収納室および前記下側収納室の後方に配置され、前記吸気口から外気を冷却風として吸い込んで、この冷却風を前記上側収納室および前記下側収納室に送り込む送風手段と、
    前記上側収納室および前記下側収納室のいずれか一方に送り込まれた冷却風を前記右加熱コイルを経由して前記中央後加熱コイルへ導くための右加熱コイル用冷却風路と、
    前記上側収納室および前記下側収納室のいずれか他方に送り込まれた冷却風を前記左加熱コイルへ導くための左加熱コイル用冷却風路と、
    前記天板に形成され、前記左加熱コイルへ導かれた冷却風と、前記右加熱コイルへ導かれてから前記中央後加熱コイルへ導かれた冷却風とが外へ排出される排気口と、
    を有することを特徴とする、ビルトイン型IH調理器。
  2. 前記第1の制御装置は、前記中央後加熱コイルを駆動制御し、
    前記第2の制御装置は、前記左加熱コイルおよび前記右加熱コイルを駆動制御することを特徴とする、請求項1記載のビルトイン型IH調理器。
  3. 前記右加熱コイル用冷却風路は、前記上側収納室に送り込まれた冷却風を前記右加熱コイルへ導き、
    前記左加熱コイル用冷却風路は、前記下側収納室に送り込まれた冷却風を前記左加熱コイルへ導くことを特徴とする、請求項2記載のビルトイン型IH調理器。
  4. 前記下側収納室に送り込まれる冷却風の風量は、前記上側収納室に送り込まれる冷却風の風量よりも多いことを特徴とする、請求項3記載のビルトイン型IH調理器。
  5. 前記左加熱コイル用冷却風路および前記右加熱コイル用冷却風路は、一体的に形成されていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載のビルトイン型IH調理器。
  6. 前記左加熱コイル用冷却風路には、前記左加熱コイルを支持する支持部が設けられ、
    前記右加熱コイル用冷却風路には、前記右加熱コイルを支持する支持部が設けられていることを特徴とする、請求項5記載のビルトイン型IH調理器。
  7. 前記左加熱コイル用冷却風路には、前記左加熱コイルの周囲に、前記左加熱コイルへ導かれた冷却風を前記排気口へ導くためのガイド壁が備えられており、
    前記右加熱コイル用冷却風路には、前記右加熱コイルの周囲に、前記右加熱コイルへ導かれた冷却風を前記中央後加熱コイルへ導くためのガイド壁が備えられていることを特徴とする、請求項6記載のビルトイン型IH調理器。
  8. 前記左加熱コイルへ導かれた冷却風、および、前記中央後加熱コイルへ導かれた冷却風の一部を前記加熱庫の左側方へ導くガイド部材を有することを特徴とする、請求項1記載のビルトイン型IH調理器。
  9. 前記左加熱コイル用冷却風路には、冷却風の一部を、前記左加熱コイルへ導くことなく前記中央後加熱コイルへ導く風分離ガイドが備えられていることを特徴とする、請求項1記載のビルトイン型IH調理器。
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