JP2018147568A - 加熱調理器 - Google Patents
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Description
以下、本発明に係る加熱調理器の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施の形態1に係る加熱調理器1を示す斜視図である。この図1に基づいて、加熱調理器1について説明する。図1に示すように、加熱調理器1は、例えばキッチンのキャビネット内に収納されて使用されるビルトイン型の誘導加熱調理器である。加熱調理器1は、筐体2と、天板3とを備えている。
筐体2は、上面が開口された箱状の部材である。天板3は、筐体2の上部に設置され、筐体2の上面の開口を覆う板状の部材である。筐体2は、奥行方向(矢印Y方向)が幅方向(矢印X方向)よりも若干長くなっている。天板3は、ガラス製のプレート3aと、プレート3aの外周を囲む金属製のプレート枠3bとを有している。天板3のプレート3aには、被加熱物を載置する位置の目安となる第1の位置表示3c及び第2の位置表示3dが設けられている。第1の位置表示3c及び第2の位置表示3dは、加熱調理器1の2つの加熱口に対応して設けられている。第1の位置表示3cは、天板3の前方且つ一側方に設けられ、第2の位置表示3dは、天板3の後方且つ他側方に設けられている。筐体2と天板3とによって、加熱調理器1の外郭が構成されている。
第1の加熱コイル4は、筐体2の内部の前方且つ一側方に設けられており、高周波電流が流れることによって被加熱物を加熱する誘導加熱コイルである。第1の加熱コイル4は、天板3の第1の位置表示3cの下方に設けられている。第1の加熱コイル4には、自身を支持する3つのバネ16a,16b,16cが取り付けられている。第2の加熱コイル5は、筐体2の内部の後方且つ他側方に設けられており、高周波電流が流れることによって被加熱物を加熱する誘導加熱コイルである。即ち、第1の加熱コイル4と第2の加熱コイル5とは、筐体2の内部においてそれぞれ対角線状に配置されている。第2の加熱コイル5は、天板3の第2の位置表示3dの下方に設けられている。第2の加熱コイル5には、自身を支持する3つのバネ16d,16e,16fが取り付けられている。
ファン10は、筐体2の内部において第2の加熱コイル5の下方に設けられており、筐体2の内部に空気を取り込む機器である。本実施の形態1では、ファン10は、例えばシロッコファンである。ファン10の側部には、空気が吹き出される吐出口10aが形成されている。吐出口10aは、筐体2の前方に向かって開口されており、吸気口2aから吸い込まれた空気は、筐体2の前方に吹き出される。
インバーター回路基板6は、筐体2の内部に設けられており、筐体2の内部の前方に配置されている。即ち、インバーター回路基板6の一部は、第1の加熱コイル4に覆われている。インバーター回路基板6は、筐体2の幅方向に長い長方形状をなしている。ここで、筐体2は、奥行方向に長い。即ち、インバーター回路基板6の長手方向と筐体2の長手方向とは、直交している。
電源回路基板13は、筐体2の内部に設けられており、筐体2の内部の後方且つ一側方に配置されている。電源回路基板13は、インバーター回路基板6に電源を供給する。電源回路基板13には、ノイズを除去する除去部品が設けられており、筐体2の内部の部品に供給する電流が流れるケーブルと、外部電源の差込口に接続された電源ケーブルとが接続されている。なお、電源ケーブルは、筐体2に形成された穴を通って外部電源まで延びている。
主基板ホルダー9は、筐体2の内部に設けられ、インバーター回路基板6を筐体2に固定する部材であり、ネジ等で筐体2の内部の前方に固定されている。主基板ホルダー9は、主基板載置部9dと、主基板突起9aと、主基板壁9bと、主基板ロック機構9cとを有している。主基板載置部9dは、インバーター回路基板6が載置される部材である。主基板突起9aは、主基板載置部9dから上方に突出する突起であり、複数設けられている。主基板突起9aは、インバーター回路基板6を支えることによって、インバーター回路基板6に設けられた電子部品7の重さにより主基板載置部9dが撓むことを抑制する。主基板壁9bは、主基板載置部9dの縁部から立設する部材である。主基板壁9bは、筐体2と天板3との間に形成される隙間から液体が内部に入り込んだとき、液体がインバーター回路基板6上に侵入することを抑制する。主基板ロック機構9cは、インバーター回路基板6上の端子に接続されるケーブルの配線方向を固定する機構である。
ファンホルダー11は、筐体2の内部に設けられ、ファン10を筐体2に固定する部材であり、ネジ等で筐体2の内部の後方且つ他側方に固定されている。ファンホルダー11は、ファン載置部11hと、吐出誘導壁11fと、ファン誘導壁11gと、ホルダーボス11b,11c,11d,11eとを有している。ファン載置部11hは、ファン10が載置され、空気が流れる通気穴11aが形成された部材である。吐出誘導壁11fは、ファン載置部11hから前方に延び、ファン10の吐出口10aから吹き出される空気を筐体2の前方に導く壁である。これにより、吐出誘導壁11fは、吐出口10aから吹き出される空気が、ファンホルダー11と主基板ホルダー9との間、インバーター回路基板6と主基板ホルダー9との間に入り込むことを抑制する。
電源基板ホルダー14は、筐体2の内部に設けられ、電源回路基板13を筐体2に固定する部材であり、ネジ等で筐体2の内部の後方且つ一側方に固定されている。電源基板ホルダー14は、電源基板載置部14dと、電源基板突起14aと、電源基板壁14bと、電源基板ロック機構14cとを有している。電源基板載置部14dは、インバーター回路基板6が載置される部材である。電源基板突起14aは、電源基板載置部14dから上方に突出する突起であり、複数設けられている。電源基板突起14aは、電源回路基板13を支えることによって、電源回路基板13に設けられた電子部品7の重さにより電源基板載置部14dが撓むことを抑制する。電源基板壁14bは、電源基板載置部14dの縁部から立設する部材である。電源基板壁14bは、筐体2と天板3との間に形成される隙間から液体が内部に入り込んだとき、液体が電源回路基板13上に侵入することを抑制する。電源基板ロック機構14cは、電源回路基板13上の端子に接続されるケーブルの配線方向を固定する機構である。
ファンカバー12は、ファン10及びヒートシンク8を覆い、筐体2の内部の風路の一部を形成する部材であり、ネジ等で主基板ホルダー9又はファンホルダー11に固定されている。即ち、ファンカバー12は、筐体2の内部において前方且つ他側方に設けられている。ファンカバー12は、カバー本体部12fと、湾曲部12aと、カバー部12bと、カバー突起12cと、カバー誘導壁12dとを有している。カバー本体部12fは、ファン10の上面を覆う部材である。なお、カバー本体部12fの上面と、ファンホルダー11のファン誘導壁11gの上端とは、同等の高さを有しており、ファン誘導壁11gによって上昇した空気は、カバー本体部12fの上面に流入する。
風向誘導部15は、第1の加熱コイル4の下方に設けられ、筐体2の内部の風路の一部を形成する部材であり、ネジ等で主基板ホルダー9に固定されている。即ち、風向誘導部15は、インバーター回路基板6の上方のうち、ファンカバー12が設けられていない部分である筐体2の前方且つ一側方端部に配置されている。風向誘導部15は、風向誘導壁15aと、風向突起15eと、風向ボス15c,15dと、ブロック15bとを有している。風向誘導壁15aは、インバーター回路基板6から流出した空気の流れが第1の加熱コイル4の周囲に沿って曲がるように湾曲しつつ略垂直に立設した部材である。
図6は、本発明の実施の形態1に係る加熱調理器1の空気の流れを示す上面断面図であり、図4のA−A断面図である。また、図7は、本発明の実施の形態1に係る加熱調理器1の空気の流れを示す斜視図である。次に、筐体2の内部における冷却された空気の流れについて説明する。図6及び図7では、ファン10が動作することによって生じる空気の流れを、矢印で概念的に示す。図6に示すように、ファン10が動作すると、筐体2の底面に形成された吸気口2aから外部の空気がファンホルダー11の通気穴11aを通って、ファン10の内部に取り込まれる。ファン10の内部に取り込まれた空気は、冷却風として吐出口10aから吹き出される。ファン10の吐出口10aから吹き出された空気は、筐体2の内部の前方に流れる。
図8は、本発明の実施の形態2に係る加熱調理器200から天板3が外された状態を示す斜視図である。本実施の形態2は、筐体21において排気口21bが形成されている位置が、実施の形態1と相違する。本実施の形態2では、実施の形態1と同一の部分は同一の符号を付して説明を省略し、実施の形態1との相違点を中心に説明する。
図9は、本発明の実施の形態3に係る加熱調理器300から天板3が外された状態を示す斜視図、図10は、本発明の実施の形態3に係る加熱調理器300を示す分解斜視図である。本実施の形態3は、主基板ホルダー9と、ファンホルダー11と、電源基板ホルダー14とが一体化された一体化ホルダー31を有している点で、実施の形態1と相違する。本実施の形態3では、実施の形態1と同一の部分は同一の符号を付して説明を省略し、実施の形態1との相違点を中心に説明する。
図11は、本発明の実施の形態4に係る加熱調理器400から天板3が外された状態を示す斜視図、図12は、本発明の実施の形態4に係る加熱調理器400から天板3が外された状態を示す上面図、図13は、本発明の実施の形態4に係る加熱調理器400を示す正面図である。本実施の形態4は、ファンカバー41がダクト41fとダクト誘導壁41gとを有している点で、実施の形態1と相違する。本実施の形態4では、実施の形態1と同一の部分は同一の符号を付して説明を省略し、実施の形態1との相違点を中心に説明する。
Claims (16)
- 筐体と、
前記筐体の内部において、それぞれ対角線状に配置された第1の加熱コイル及び第2の加熱コイルと、
前記筐体の内部に設けられ、前記第1の加熱コイル及び前記第2の加熱コイルを駆動するインバーター回路基板と、
前記筐体の内部において前記第2の加熱コイルの下方に設けられ、前記インバーター回路基板に向かって空気が吹き出される吐出口が形成されたファンと、を備え、
前記ファンは、前記インバーター回路基板、前記第1の加熱コイル、前記第2の加熱コイルの順に空気が流れる風路を前記筐体の内部に形成する
加熱調理器。 - 前記インバーター回路基板には、
前記第1の加熱コイル及び前記第2の加熱コイルを駆動する電子部品と、
前記電子部品を冷却するヒートシンクと、が設けられており、
前記ファン及び前記ヒートシンクを覆い、前記風路の一部を形成するファンカバーを更に備え、
前記ファンカバーは、
前記ファンの上面を覆うカバー本体部と、
前記カバー本体部に接続され、前記吐出口から吹き出された空気の流れが曲がるように湾曲した湾曲部と、
前記湾曲部に接続され、前記ヒートシンクの上面を覆うカバー部と、を有する
請求項1記載の加熱調理器。 - 前記ファンカバーは、
前記カバー本体部の上面から立設し、前記カバー本体部の上面に流れる空気を上方に誘導するカバー誘導壁を更に有し、
前記カバー誘導壁には、
空気が上方に吹き出されるカバー吹出口が形成されている
請求項2記載の加熱調理器。 - 前記湾曲部の回転半径は、
前記ヒートシンクの幅の長さである
請求項2又は3記載の加熱調理器。 - 前記ファンカバーは、
前記カバー部の上部に設けられ、前記インバーター回路基板に流れる空気の一部が流入する流路が形成されたダクトを更に有し、
前記ダクトの前記流路は、湾曲している
請求項2〜4のいずれか1項に記載の加熱調理器。 - 前記ダクトの前記流路の回転半径は、
前記ヒートシンクの幅の長さである
請求項5記載の加熱調理器。 - 前記第1の加熱コイルの下方に設けられ、前記風路の一部を形成する風向誘導部を更に備え、
前記風向誘導部は、
前記インバーター回路基板から流出した空気の流れが前記第1の加熱コイルの周囲に沿って曲がるように湾曲した風向誘導壁を有し、
前記風向誘導壁には、
空気の一部が上方に吹き出される風向吹出口が形成されている
請求項1〜6のいずれか1項に記載の加熱調理器。 - 前記筐体の内部に設けられ、前記インバーター回路基板が固定される主基板ホルダーを更に備え、
前記主基板ホルダーは、
前記インバーター回路基板が載置される主基板載置部と、
前記主基板載置部から上方に突出する主基板突起と、
前記主基板載置部の縁部から立設する主基板壁と、
前記インバーター回路基板に接続されるケーブルの配線方向を固定する主基板ロック機構と、を有する
請求項1〜7のいずれか1項に記載の加熱調理器。 - 前記風向誘導部は、
前記インバーター回路基板を前記主基板ホルダーに押圧する風向突起と、
前記第1の加熱コイルを支持するバネが載置される風向ボスと、
前記風向誘導壁から側方に延び、空気が前記筐体の底面に流れることを抑制するブロックと、を更に有する
請求項7に従属する請求項8記載の加熱調理器。 - 前記ファンカバーは、
前記インバーター回路基板を前記主基板ホルダーに押圧するカバー突起を更に有する
請求項2〜6のいずれか1項に従属する請求項8記載の加熱調理器。 - 前記筐体の内部に設けられ、前記ファンが固定されるファンホルダーを更に備え、
前記ファンホルダーは、
前記ファンが載置され、空気が流れる通気穴が形成されたファン載置部と、
前記ファン載置部から延び、前記ファンの前記吐出口から吹き出される空気を前記インバーター回路基板に導く吐出誘導壁と、
前記ファン載置部の側方に設けられ、空気をファンの上部に誘導するファン誘導壁と、
前記第2の加熱コイルを支持するバネが載置されるホルダーボスと、を有する
請求項1〜10のいずれか1項に記載の加熱調理器。 - 前記筐体の内部に設けられ、前記インバーター回路基板に電源を供給する電源回路基板と、
前記電源回路基板が固定される電源基板ホルダーと、を更に備え、
前記電源基板ホルダーは、
前記電源回路基板が載置される電源基板載置部と、
前記電源基板載置部から上方に突出する電源基板突起と、
前記電源基板載置部の縁部から立設する電源基板壁と、
前記電源回路基板に接続されるケーブルの配線方向を固定する電源基板ロック機構と、を有する
請求項1〜11のいずれか1項に記載の加熱調理器。 - 前記主基板ホルダーと、前記ファンホルダーと、前記電源基板ホルダーとが、一体化されている
請求項8に従属する請求項11に従属する請求項12記載の加熱調理器。 - 前記筐体の背面には、空気が排出される排気口が形成されており、
前記排気口は、
前記筐体において前記第2の加熱コイルの後方に形成されている
請求項1〜13のいずれか1項に記載の加熱調理器。 - 前記インバーター回路基板には、
前記第1の加熱コイル及び前記第2の加熱コイルを駆動する電子部品と、
前記電子部品を冷却するヒートシンクと、が設けられており、
前記ヒートシンクは、
前記インバーター回路基板の中心から前記筐体の幅方向にずれた位置に配置されている
請求項1〜14のいずれか1項に記載の加熱調理器。 - 前記第1の加熱コイルは、
前記第2の加熱コイルよりも前方に配置されている
請求項1〜15のいずれか1項に記載の加熱調理器。
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