JP2009152003A - 電線カバー - Google Patents

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Yuuka Kobayashi
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Abstract

【課題】筒状導出部の小型化を図る。
【解決手段】筒状導出部22は、第1半割体10に形成した第1保持部23と、第2半割体13に形成した第2保持部24とを合体させて構成される。第1保持部23は、第1底壁25の両側縁から一対の第1保持壁26を立ち上げた形態であり、第2保持部24は、第2底壁30の両側縁から一対の第2保持壁31を立ち上げた形態である。第1保持23部と第2保持部24を合体させた状態では、第2保持壁31が第1保持壁26の内面に沿って配されるので、両保持壁26,31の立ち上がり端面同士を突き合わせる形態のものに比べて、立ち上がり方向における両保持壁26,31の重なり寸法分だけ、筒状導出部22を低背化できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電線カバーに関するものである。
特許文献1には、端子金具が収容されるハウジングの後端部に取り付けられる電線カバーについて記載されている。この電線カバーは、略L字形をなす一対の半割体からなり、各半割体は、略L字形をなす基板の両側縁から一対の側壁を立ち上げた形態であり、この一対の半割体を合体させることによって略L字形に屈曲した筒状をなす電線カバーが構成される。
電線カバーの一方の開口端は、ハウジングに嵌合される筒状嵌合部となっており、反対側の開口端は筒状導出部となっている。ハウジングの後端面から引き出された電線の束は、電線カバー内部で屈曲され、筒状導出部から電線カバーの外へ導出させるようになっている。
電線カバーをハウジングに取り付ける際には、一対の半割体を分離させるとともに、いずれか一方の半割体をハウジングに嵌合し、その状態で、そのハウジングに取り付けた側の半割体に電線の束を沿わせ、その後、他方の半割体を合体させる、という手順で作業が行われる。
特開2004−127813公報
この種の電線カバーでは、一対の半割体を分離した状態において、その一対の半割体の両方共にハウジングと嵌合可能な形態にすることが考えられる。このような形態にすれば、電線カバーは略L字形に屈曲しているので、筒状導出部の開口方向、つまり電線の束の導出方向を、互いに逆向きとなる2つの方向から選択して設定することができるようになる。
ところで、電線の束を半割体に沿わせて配索するときには、電線の一部が、側壁を乗り越えて半割体の外へこぼれたり、はみ出したりすることが懸念されるため、その対策として、側壁の立ち上がり寸法を大きくする方法がある。
しかしながら、一対の半割体を合体させた状態では、側壁の立ち上がり端面同士が突き当たるようになっているため、一対の半割体の両方について側壁を高くしてしまうと、電線カバー全体として、両半割体の重なり方向における寸法が大きくなってしまう。
特に、筒状導出部では、筒状導出部の開口の大きさが、電線の束の外径寸法に対して大きくなり過ぎるため、筒状導出部の開口における電線の束との隙間から電線カバー内に異物が侵入する等の不具合が生じる虞がある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、筒状導出部の小型化を図ることを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、一対の半割体を合体させることにより、略L字形に屈曲した筒状に構成されて、コネクタハウジングの後端面から引き出された複数本の電線の束を屈曲させた状態で包囲するようになっており、一方の開口端部が、前記コネクタハウジングの後端部に取り付けられるようになっており、反対側の開口端が、前記電線の束を外部へ導出させるための筒状導出部となっている電線カバーであって、前記筒状導出部が、一方の前記半割体に形成した第1保持部と、他方の前記半割体に形成した第2保持部とを合体させて構成され、前記第1保持部は、第1底壁の両側縁から一対の第1保持壁を立ち上げた形態であり、前記第2保持部は、第2底壁の両側縁から一対の第2保持壁を立ち上げ、前記第1保持部と前記第2保持部を合体させた状態では、前記第2保持壁が前記第1保持壁の内面に沿って配される形態であるところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記第1保持壁の内面には、前記電線の配索方向において前記第2保持壁とは非対応の位置から内側へ突出する規制リブが形成されているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、前記第2保持壁は、その立ち上がり端が前記一対の半割体が合体した状態において前記第1底壁と非接触となる形態とされているところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のものにおいて、前記第1保持壁の外面には、ロック突起が形成され、前記第2保持部には、前記第2底壁から前記第2保持壁の外面に沿い且つ前記第2保持壁との間に間隔を空けて延出した形態のロック片が形成されており、前記一対の半割体を合体させた状態では、前記ロック片が前記第1保持壁の外面に重なって前記ロック突起に係止することで、前記第1保持部と前記第2保持部とを合体状態にロックするとともに、前記第2保持壁が、前記第1保持壁の内面に対して内側への変位を規制可能に当接又は対向するようになっているところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のものにおいて、前記一対の半割体が、前記筒状導出部の開口端とは反対側の端縁において互いにヒンジ部によって連結されているとともに、前記ヒンジ部を折り返し状に変形させることで合体されるようになっており、前記第1保持部と前記第2保持部のうち少なくとも一方には、相手側の前記保持壁の外面又は内面に重なる形態のガイド片が突出形成されているところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
一対の半割体が合体していない状態で、第1保持部及び第2保持部の双方における電線の束のはみ出しを防止するためには、第1保持壁と第2保持壁の双方の立ち上がり寸法を大きくすればよい。この場合、一対の半割体を合体させた状態で、第1保持壁の立ち上がり端面と第2保持壁の立ち上がり端面とが突き当たるようになっているものでは、両半割体を合体させたときに筒状導出部が嵩高になってしまう。
その点、本発明では、一対の半割体を合体させた状態では、第2保持壁が第1保持壁の内面に沿って配されるようになっているので、両保持壁の立ち上がり端面同士を突き合わせる形態のものに比べると、立ち上がり方向における両保持壁の重なり寸法分だけ、筒状導出部を低背化できる。
<請求項2の発明>
第1保持部に配索した電線の束は、規制リブにより第1保持壁の内面から離間するように内側へ寄せられて幅狭にまとめられ、第1保持壁の内面に沿った第2保持壁の進入領域外へ退避した状態に位置決めされる。したがって、一対の半割体を合体させたときに、電線が、第2保持壁の立ち上がり端部と第1底壁との間に噛み込む虞はない。
<請求項3の発明>
一対の半割体を合体させた状態では、第2保持壁の立ち上がり端が第1底壁と非接触となるので、電線が、第2保持壁の立ち上がり端と第1底壁との間に噛み込む虞はない。
<請求項4の発明>
第1保持壁は、第2保持壁によって内側、即ちロック片から離間する方向へ変位することを規制されるので、ロック片とロック突起との係止機能の信頼性に優れている。
<請求項5の発明>
一対の半割体を合体させる過程では、一方の保持部に形成したガイド片が、他方の保持部の保持壁の外面又は内面に重なるようになっているので、第1保持部と第2保持部が保持壁の厚さ方向に位置ずれすることを防止できる。
<実施形態1>
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図8を参照して説明する。本実施形態の電線カバーAは、横長のブロック状をなすコネクタハウジングBの後端部に取り付けられるものであって、コネクタハウジングBの後端面から引き出された複数本(本実施形態では3本であるが、本数はこれに限定されない)の電線Wを纏めて束にした状態で横向きに屈曲された状態で包囲するものである。尚、コネクタハウジングB内には、電線Wに接続された端子金具(図示せず)が収容されている。
電線カバーAは、合成樹脂材料の単一部品からなり、第1と第2の一対の半割体10,13をヒンジ部16で連結した形態である。第1半割体10は、略L字形をなす第1基板11の両側縁から一対の第1側壁12を立ち上げた形態であり、第2半割体13は、第1基板11とは対称な略L字形をなす第2基板14の両側縁から一対の第2側壁15を立ち上げた形態である。両半割体10,13は、ヒンジ部16を折り返し状に変形させながら合体され、全体として略L字形に屈曲した形態の筒状をなす電線カバーAを構成する。
電線カバーAの一方の開口端部は、コネクタハウジングBの後端部に取り付けるための筒状取付部17となっている。筒状取付部17は、第1半割体10の一方の端部に形成した第1取付部18と、第2半割体13の一方の端部に形成した第2取付部19とを合体させて構成され、第1取付部18と第2取付部19の両方ともに、コネクタハウジングBの後端部の下半分領域に対して嵌合可能であり、且つコネクタハウジングBの後端部の上半分領域に対しても嵌合可能となっている。
したがって、電線カバーAをコネクタハウジングBに組み付ける手順としては、2通りが可能である。1つ目は、図2に示すように、第1半割体10をコネクタハウジングBの下半分領域に嵌合させておき、その状態で、電線Wの束を第1半割体10に沿わせて配索し、その後、第2半割体13を第1半割体10に対して上から重ねるようにして合体させる方法である。2つ目の手順としては、第2半割体13をコネクタハウジングBの下半分領域に嵌合させておき、その状態で、電線Wの束を第2半割体13に沿わせて配索し、その後、第1半割体10を第2半割体13に対して上から重ねるようにして合体させる方法がある。
前者の手順で組み付けた場合と、後者の手順で組み付けた場合とでは、電線カバーAの屈曲の向き、即ち電線カバーA内において電線Wの束が転向される向きが左右逆向きとなる。つまり、前者の手順によれば、電線Wの束を図2及び図5における右方へ導出させることができ、後者の手順によれば、電線Wの束を図2における左方へ導出させることができる。
ヒンジ部16は、筒状取付部17を構成する第1取付部18の一方の側縁と第2取付部19の一方の側縁とを連結するような形態となっている。また、第1取付部18におけるヒンジ部16と反対外周の側縁には、係止突起20が形成され、第2取付部19におけるヒンジ部16とは反対側の側縁には、係止片21が形成されている。両半割体10,13を合体させた状態では、係止突起20と係止片21との係止作用により、両半割体10,13(筒状取付部17)が合体状態にロックされる。
また、両半割体10,13を合体させた状態では、第1側壁12の立ち上がり端面のうち後述する第1保持壁26を除く広い領域と、第2側壁15の立ち上がり端面のうち後述する第2保持壁31を除く広い領域とが突き合わされた状態となることで、電線カバーAが筒形状に保たれるようになっている。また、第1側壁12と第2側壁15のうち互いに立ち上がり端面同士を突き当てる領域については、その基板11,14からの立ち上がり寸法が、互いに同じ寸法となっている。
電線カバーAにおけるヒンジ部16(筒状取付部17)とは反対側の開口端部は、筒状取付部17の開口方向に対して略直角方向に開口する筒状導出部22となっている。筒状導出部22は、第1半割体10に形成した第1保持部23と、第2半割体13に形成した第2保持部24とを合体させた構成される。電線カバーAをコネクタハウジングBに組み付ける際には、第1保持部23と第2保持部24のうちいずれか一方の保持部23または24内に、電線Wの束を収まるようにセットする。
第1保持部23は、第1基板11の端部を構成する第1底壁25と、第1底壁25の両側縁から立ち上げられて第1側壁12を構成する一対の第1保持壁26とを備えて構成される。図3に示すように、第1保持壁26の立ち上がり端の高さは、第1側壁12の立ち上がり端よりも高く、電線Wの束を第1底壁25に載置した状態において最も上に位置する電線Wの下端よりも少し上方の位置となっている。つまり、最も上に位置する電線Wが第1保持壁26側へ位置ずれしたときには、その電線Wが第1保持壁26に当接することによって、第1保持部23(第1保持壁26)の外側へはみ出さないようになっている。また、第1保持壁26の厚さは、第1底壁25の厚さよりも少し小さい寸法となっている。
一対の第1保持壁26の内面には、夫々、電線Wの配索方向に間隔を空けた2位置から内側へ突出する一対ずつの規制リブ27が形成されている。規制リブ27は、第1保持壁26の第1底壁25から立ち上がり方向と平行に細長くのび、その形成範囲は、第1底壁25の上面から第1保持壁26の立ち上がり端に至る範囲で連続している。また、対をなす一対の規制リブ27は、電線Wの配索方向における第1保持壁26の両端位置に配置され、一方の規制リブ27は、筒状導出部22の開口端縁(第1保持壁26の端縁)に沿うように配されている。
また、一対の第1保持壁26の外面には、夫々、電線Wの配索方向に間隔を空けた一対ずつのガイドリブ28が形成されている。ガイドリブ28は、規制リブ27と平行に延び、その形成領域は、第1保持壁26の基端(第1底壁25に連なる位置)と立ち上がり端に亘る範囲となっている。対をなすガイドリブ28のうち一方のガイドリブ28は、電線Wの配索方向における第1保持壁26のほぼ中央位置に配置され、他方のガイドリブ28は、筒状導出部22の開口端縁(第1保持壁26の端縁)に沿うように配されている。さらに、第1保持壁26の外面には、対をなすガイドリブ28のほぼ中間位置において突出するロック突起29が形成されている。
第2保持部24は、第2基板14の端部を構成する第2底壁30と、第2底壁30の両側縁から立ち上げられて第2側壁15を構成する一対の第2保持壁31とを備えて構成される。図4に示すように、第2保持壁31の立ち上がり端の高さは、第2側壁15の立ち上がり端よりも高く、電線Wの束を第2底壁30に載置した状態において最も上に位置する電線Wの下端よりも少し上方の位置となっている。つまり、最も上に位置する電線Wが第2保持壁31側へ位置ずれしたときには、その電線Wが第2保持壁31に当接することによって、第2保持部23(第2保持壁31)の外側へはみ出さないようになっている。また、第2底壁30からの第2保持壁31の高さ(立ち上がり寸法)は、第1底壁25からの第1保持壁26の高さ(立ち上がり寸法)と同じ寸法とされている。
また、第2保持壁31のうち第2底壁30に連なる略下半分領域は、厚肉壁32となっていて、この厚肉壁32の厚さは、第2底壁30の厚さと同じ寸法となっている。一方、第2保持壁31のうち立ち上がり端側の略上半分領域は、薄肉壁33となっていて、この薄肉壁33の厚さは、厚肉壁32の厚さよりも小さい寸法となっている。厚肉壁32の内面と薄肉壁33の内面とは面一状に連なっているが、薄肉壁33の外面は、厚肉壁32の内面に対して段差状に凹んだ形態となっている。
薄肉壁33の下端、即ち厚肉壁32の上端の高さ(第2底壁30からの立ち上がり寸法)は、第2側壁15の立ち上がり端よりも低い位置となっており、薄肉壁33の下端と第2側壁15の立ち上がり端との高低差寸法は、上記の第1側壁12の立ち上がり端と第1保持壁26の立ち上がり端との高低差寸法と同じ寸法となっている。また、第2側壁15の立ち上がり端と薄肉壁33(第2保持壁31)の立ち上がり端との高低差寸法は、薄肉壁33の下端と第2側壁15の立ち上がり端との高低差寸法とほぼ同じ寸法とされている。さらに、薄肉壁33の厚肉壁32からの高さ(立ち上がり)寸法は、第1保持壁26の高さ(立ち上がり)寸法よりも小さく設定されている。また、電線Wの配索方向における薄肉壁33の形成領域は、第2保持部24(厚肉壁32)の形成領域よりも少し小さい範囲、即ち厚肉壁32の両端部を除いた範囲となっている。
また、第2保持部24には、両第2底壁30の両側縁の外面から上方へ片持ち状に立ち上がった形態であって、ロック孔35を有する一対のロック片34が形成されている。ロック片34は、第2保持壁31の外面に沿い、且つ第2保持壁31の外面に対して間隔を空けて対向する形態であり、第2保持壁31から離間する方向へ弾性撓みし得るようになっている。さらに、第2保持部24には、ロック片34と同じく、両第2底壁30の両側縁の外面から上方へ片持ち状に立ち上がった形態であって、第2保持壁31の外面に沿い、且つ第2保持壁31の外面に対して間隔を空けて対向する板状のガイド片36が形成されている。ロック片34とガイド片36は、電線Wの配索方向に並び、ロック片34は筒状導出部22の開口端側に位置している。
次に、本実施形態の作用を説明する。
電線カバーAをコネクタハウジングBに組み付ける工程において、図2に示すように、電線Wの束を第1保持部23に配索し、その後、第2半割体13を第1半割体10に被せるように合体させると、合体の過程で、ロック片34よりもヒンジ部16に近い一対のガイド片36が、第2保持壁31の外面に対して摺接するように嵌合し、この嵌合作用により、第1保持部23と第2保持部24が電線Wの配索方向と交差する方向(図2における上下方向)において位置決めされる。また、一対の第2保持壁31が、一対の第1保持壁26の間に進入し、対をなす規制リブ27の間に嵌入しつつ第1保持壁26の内面に摺接する。このとき、電線Wの束は、図3に示すように、規制リブ27によって第1保持壁26の内面よりも内側へ幅寄せされているので、第2保持壁31が電線Wと干渉する虞はない。また、ロック片34がロック突起29と干渉して外側へ弾性撓みする。
尚、第2半割体13をコネクタハウジングBに先に組み付けた状態で、第1半割体10を第2半割体13に対して被せるように合体させる場合も、ガイド片36による位置決め機能、及びロック片34とロック突起29とによるロック機能は、上記と同様に発揮される。また、合体するときに、第1保持壁26は第2保持壁31の外面に沿って嵌合されるので、第2保持部24内に配索されている電線Wに対して第1保持壁26が干渉することはない。
両半割体10,13が正規の合体状態に至ると、ロック片34が弾性復帰してそのロック孔35をロック突起29に係止させ、これにより、両半割体10,13(第1保持部23と第2保持部24)が合体状態にロックされる。また、電線カバーA内で屈曲して配索された電線Wの束は、筒状導出部22から電線カバーAの外部へ導出される。
同じく両半割体10,13が合体した状態では、図1に示すように、第2保持壁31のうち薄肉壁33が、第1保持壁26の内面に当接又は接近して対向するので、第1保持壁26が内側へ変位する虞がなく、第1保持壁26が内側へ変位することに起因してロック突起29とロック孔35との係止代が減少する、という虞はない。
さらに、第2保持壁31の立ち上がり端(図1における下端)は、第1底壁25の上面に対して上下方向(合体方向)において間隔を空けている。また、薄肉壁33の外面と厚肉壁32の外面との境界における段差部が、第1保持壁26の上端(立ち上がり端)に突き当たるので、それ以上の両保持部23,24の接近が規制され、これにより、筒状導出部22が筒形状に保たれる。
上述のように本実施形態においては、一対の半割体10,13を合体させない状態で、第1保持部23及び第2保持部24の双方における電線Wの束のはみ出しを防止するために、第1保持壁26と第2保持壁31の双方の立ち上がり寸法を大きくしている。この場合、一対の半割体10,13を合体させた状態で、第1保持壁26の立ち上がり端面と第2保持壁31の立ち上がり端面とが突き合たるようになっていると、両半割体10,13を合体させたときに筒状導出部22が嵩高になってしまう。
その点、本実施形態では、一対の半割体10,13を合体させた状態では、第2保持壁31が第1保持壁26の内面に沿って配されるようになっているので、両保持壁26,31の立ち上がり端面同士を突き合わせる形態のものに比べると、立ち上がり方向(図1における上下方向であって、第1保持部23と第2保持部24の合体方向とほぼ平行な方向)における両保持壁26,31の重なり寸法分だけ、筒状導出部22が低背化されている。
また、第1保持壁26の内面には、電線Wの配索方向において第2保持壁31とは非対応の位置から内側へ突出する規制リブ27を形成しているので、第1保持部23に配索した電線Wの束は、規制リブ27により第1保持壁26の内面から離間するように内側へ寄せられて幅狭にまとめられ、第1保持壁26の内面に沿った第2保持壁31の進入領域外へ退避した状態に位置決めされている。したがって、一対の半割体10,13を合体させたときに、電線Wが、第2保持壁31の立ち上がり端部と第1底壁25との間に噛み込む虞はない。
また、一対の半割体10,13を合体させた状態では、第2保持壁31の立ち上がり端が第1底壁25と非接触となるので、電線Wが、第2保持壁31の立ち上がり端と第1底壁25との間に噛み込む虞はない。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)第1保持壁の内面に規制リブを形成しない形態であってもよい。
(2)第1保持壁と第1側壁との高低差と、第2保持壁と第2側壁との高低差とは、同じ寸法に限らず、互いに異なる寸法であってもよい。
(3)第1保持壁の厚さは、第1底壁と同じ寸法であってもよく、第1底壁より大きい寸法であってもよい。
(4)第2保持壁の厚肉壁の厚さは、第2底壁より大きい寸法であってもよく、第2底壁よりも小さい寸法であってもよい。
(5)第2保持壁の薄肉壁の厚さは、第2底壁と同じ寸法であってもよく、第2底壁よりも大きい寸法であってもよい。
(6)第1保持部と第2保持部を合体状態にロックするロック手段としては、第1保持壁の外面のロック突起と、第2保持壁の外面のロック凹部とを係止させる構造としてもよい。
(7)第2保持壁の厚さは、立ち上がり方向において一定の寸法であってもよい。
(8)一対の半割体を合体させた状態において、第2保持壁の立ち上がり端が第1底壁に当接する形態としてもよい。
(9)一対の半割体は、ヒンジ部で連結された一体部品である場合に限らず、互いに別体の部品であってもよい。
(10)ガイド片は、相手側の保持壁の外面ではなく、内面に重なる形態であってもよい。
(11)ガイド片は、第1保持部のみに形成してもよく、第1保持部と第2保持部の双方に形成してもよい。
(12)第2底壁からの第2保持壁の高さ(立ち上がり寸法)と、第1底壁からの第1保持壁の高さ(立ち上がり寸法)とは、互いに異なる寸法であってもよい。
実施形態1において一対の半割体を合体した状態における筒状導出部をあらわす断面図 一対の半割体を開いた状態において第1保持部に電線の束を配索した状態をあらわす平面図 一対の半割体を開いた状態において第1保持部に電線の束を配索した状態をあらわす断面図 一対の半割体を開いた状態において第1保持部に電線の束を配索した状態をあらわす断面図 一対の半割体を合体させてコネクタハウジングに取り付けた状態をあらわす平面図 一対の半割体を開いた状態をあらわす側面図 一対の半割体を開いた状態において、図6とは反対側から見た側面図 一対の半割体を開いた状態をあらわす斜視図
符号の説明
A…電線カバー
B…コネクタハウジング
W…電線
10…第1半割体
13…第2半割体
16…ヒンジ部
22…筒状導出部
23…第1保持部
24…第2保持部
25…第1底壁
26…第1保持壁
27…規制リブ
29…ロック突起
30…第2底壁
31…第2保持壁
34…ロック片
36…ガイド片

Claims (5)

  1. 一対の半割体を合体させることにより、略L字形に屈曲した筒状に構成されて、コネクタハウジングの後端面から引き出された複数本の電線の束を屈曲させた状態で包囲するようになっており、
    一方の開口端部が、前記コネクタハウジングの後端部に取り付けられるようになっており、
    反対側の開口端が、前記電線の束を外部へ導出させるための筒状導出部となっている電線カバーであって、
    前記筒状導出部が、一方の前記半割体に形成した第1保持部と、他方の前記半割体に形成した第2保持部とを合体させて構成され、
    前記第1保持部は、第1底壁の両側縁から一対の第1保持壁を立ち上げた形態であり、
    前記第2保持部は、第2底壁の両側縁から一対の第2保持壁を立ち上げ、前記第1保持部と前記第2保持部を合体させた状態では、前記第2保持壁が前記第1保持壁の内面に沿って配される形態であることを特徴とする電線カバー。
  2. 前記第1保持壁の内面には、前記電線の配索方向において前記第2保持壁とは非対応の位置から内側へ突出する規制リブが形成されていることを特徴とする請求項1記載の電線カバー。
  3. 前記第2保持壁は、その立ち上がり端が前記一対の半割体が合体した状態において前記第1底壁と非接触となる形態とされていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の電線カバー。
  4. 前記第1保持壁の外面には、ロック突起が形成され、
    前記第2保持部には、前記第2底壁から前記第2保持壁の外面に沿い且つ前記第2保持壁との間に間隔を空けて延出した形態のロック片が形成されており、
    前記一対の半割体を合体させた状態では、
    前記ロック片が前記第1保持壁の外面に重なって前記ロック突起に係止することで、前記第1保持部と前記第2保持部とを合体状態にロックするとともに、
    前記第2保持壁が、前記第1保持壁の内面に対して内側への変位を規制可能に当接又は対向するようになっていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の電線カバー。
  5. 前記一対の半割体が、前記筒状導出部の開口端とは反対側の端縁において互いにヒンジ部によって連結されているとともに、前記ヒンジ部を折り返し状に変形させることで合体されるようになっており、
    前記第1保持部と前記第2保持部のうち少なくとも一方には、相手側の前記保持壁の外面又は内面に重なる形態のガイド片が突出形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の電線カバー。
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