JP2009150126A - 竪樋伸縮継手と竪樋継手構造 - Google Patents
竪樋伸縮継手と竪樋継手構造 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】竪樋を安定して保持することのできる竪樋伸縮継手と、この竪樋伸縮継手を用いた竪樋継手構造を提供すること。
【解決手段】上下2本の竪樋同士3a、3bを接続する継手本体4の上筒部14と下筒部15とが、上下方向に伸縮可能な伸縮筒部16により上下に接続され、上筒部、下筒部のそれぞれに外側に突出する被保持部20、21が配設され、建物躯体に固定される控え具2の上下方向に延びる保持筒部5の内周部に、各被保持部に対応して被保持部の厚みより縦幅の大きい、溝状の保持部24、25が形成され、各被保持部の外周端部が保持部に挿入され、被保持部が保持部の上下端に当接する範囲内で上筒部、下筒部が、それぞれ、控え具の保持筒部に保持された状態において、保持筒部の内部を上下に移動可能である。
【選択図】図1
【解決手段】上下2本の竪樋同士3a、3bを接続する継手本体4の上筒部14と下筒部15とが、上下方向に伸縮可能な伸縮筒部16により上下に接続され、上筒部、下筒部のそれぞれに外側に突出する被保持部20、21が配設され、建物躯体に固定される控え具2の上下方向に延びる保持筒部5の内周部に、各被保持部に対応して被保持部の厚みより縦幅の大きい、溝状の保持部24、25が形成され、各被保持部の外周端部が保持部に挿入され、被保持部が保持部の上下端に当接する範囲内で上筒部、下筒部が、それぞれ、控え具の保持筒部に保持された状態において、保持筒部の内部を上下に移動可能である。
【選択図】図1
Description
本発明は、外気温度の変化にともなう竪樋の伸縮を吸収して竪樋を上下に接続し、躯体に固定する竪樋伸縮継手と、この竪樋伸縮継手を用いた竪樋継手構造に関する。
軒樋で受けた雨水を軒下に導き、排水するために、竪樋が軒樋に接続されるが、竪樋は建物の高さ方向に配設されるので、所定長さの複数本が上下に接続されている。上下に配置される2本の竪樋同士の接続には竪継手が使用される。また、竪樋は、建物躯体に控え金具を介して固定される。控え金具は竪樋を保持する保持部を有している。
このように、竪樋の配設には竪継手および控え金具が必要とされ、竪継手および控え金具はともに配設後に露出するものであり、しかも互いに異なる形状を有しているため、複数の配設およびランダムな配列と相まって建物の外観に違和感を与えていた。また、竪樋には合成樹脂製のものが汎用されており、特に合成樹脂製の竪樋は、外気温度の変化にともなって伸縮しやすいため、伸縮によって竪樋が竪継手から外れてしまうことがある。
このような問題を解消するために、本出願人は、伸縮自在な蛇腹状の弾性体から形成された継手本体を介して竪樋を接続するとともに、継手本体を含む接続部を被覆して隠す化粧部材を設け、化粧部材に躯体に固定する固定用穴を設けた竪樋の継手構造を提案している(特許文献1)。この竪樋の継手構造により、継手本体を含む接続部が、躯体に固定される化粧部材によって隠され、露出せず、化粧部材のみが露出するので、統一感のある外観が形成され、見栄えが向上し、伸縮自在な弾性体によって竪樋の伸縮を吸収し、竪樋が継手本体から外れるのを防止することができる。
特開2000−248697号公報
しかしながら、その後の検討により、先に提案した竪樋の継手構造には改善すべき点が見出された。それは、化粧部材における竪樋の支持についてである。
上記竪樋の継手構造では、継手本体が化粧部材の下側から抜けて外部に出ることがないように、継手本体の下端を化粧部材で支持するようにしている。具体的には、継手本体の下端を断面略コ字型形状で下方に開放した受け溝に形成し、この受け溝で継手本体の下方に位置している竪樋の端縁部を受けるとともに、化粧部材に支持されるようにしている。このようにすることで、継手本体は化粧部材に支持されるので、継手本体の化粧部材からの抜け外れは確かに防止される。
しかしながら、継手本体の伸縮可能な範囲は、継手本体の上下端が化粧部材の取付穴の開口縁に接触するまでとなっており、伸縮の自由度が比較的大きく、しかも、継手本体の伸縮が化粧部材にガイドされるようにはなっていない。継手本体により接続された上下2本の竪樋は、化粧部材の上下の取付穴の開口によって保持されているのみであり、このため、竪樋はぐらつきやすく、強風が吹くと容易にあおられるなどの懸念がある。
本発明は、以上の通りの事情に鑑みてなされたものであり、先に提案した竪樋の継手構造の利点である良好な施工外観および竪樋の外気温度の変化にともなう伸縮に起因する竪樋の外れの防止を実現するとともに、竪樋を安定して保持することのできる竪樋伸縮継手と、この竪樋伸縮継手を用いた竪樋継手構造を提供することを課題としている。
本発明は、上記の課題を解決するために、以下の特徴を有している。
すなわち、第1の発明は、竪樋伸縮継手に関し、上下方向に延びる保持筒部と、建物の躯体に固定可能な固定部とを備えた控え具と、控え具の保持筒部の内部において上下動可能に保持されるとともに、上下方向に伸縮可能とされた、上下に配置される2本の竪樋同士を接続する継手本体とを備えた竪樋伸縮継手であって、継手本体は、上側の竪樋の下端部に装着可能な上筒部と、下側の竪樋の上端部に装着可能な下筒部と、上筒部と下筒部とを上下に接続し、上下方向に伸縮可能な伸縮筒部とを備え、上筒部の下端外周部および下筒部の上端外周部のそれぞれに、竪樋接続時に竪樋の外側面より外側に突出する被保持部が配設され、各被保持部に対応して控え具の保持筒部の内周部に、被保持部の厚みより縦幅が大きい、溝状の保持部が形成され、各被保持部の外周端部が保持部に挿入され、被保持部が保持部の上下端に当接する範囲内で上筒部、下筒部のそれぞれが、控え具の保持筒部に保持された状態において、伸縮筒部の上下方向の伸縮をともないながら保持筒部の内部を上下に移動可能であり、上筒部および下筒部の両被保持部とともに伸縮筒部が、控え具の保持筒部の内部に隠蔽されていることを特徴としている。
第2の発明は、上記第1の発明の特徴を有する竪樋伸縮継手を用いた竪樋継手構造に関し、上側の竪樋の下端部に上筒部が装着され、下側の竪樋の上端部に下筒部が装着されて継手本体が、上下に配置された2本の竪樋同士を接続し、上筒部、下筒部のそれぞれの被保持部が、固定部において躯体に固定された控え具の保持筒部の保持部に挿入され、被保持部が保持部の上下端に当接する範囲内で上筒部、下筒部のそれぞれが、控え具の保持筒部に保持された状態において、伸縮筒部の上下方向の伸縮をともないながら保持筒部の内部を上下に移動可能とされ、継手本体は、竪樋の外気温度の変化にともなう伸縮を伸縮筒部の伸縮によって吸収し、上下2本の竪樋の接続部が控え具の保持筒部の内部に隠蔽されているとともに、竪樋が、継手本体を介して控え具の保持筒部に保持され、かつ、竪樋が、接続部においてのみ竪樋伸縮継手により建物の躯体に固定されていることを特徴としている。
上記第1の発明によれば、上下に配置される2本の竪樋同士を接続する継手本体が備える、上側の竪樋の下端部に装着可能な上筒部および下側の竪樋の上端部に装着可能な下筒部は、同じく継手本体が備える上下方向に伸縮可能な伸縮筒部により上下に接続され、上筒部については下端外周部に、下筒部については上端外周部に、それぞれ、外側に突出する被保持部が配設され、建物の躯体に固定部において固定される控え具が備える上下方向に延びる保持筒部の内周部に、各被保持部に対応して被保持部の厚みより縦幅の大きい、溝状の保持部が形成され、各被保持部の外周端部が保持部に挿入され、被保持部が保持部の上下端に当接する範囲内で上筒部、下筒部は、それぞれ、控え具の保持筒部に保持された状態において、伸縮筒部の上下方向の伸縮をともないながら保持筒部の内部を上下に移動可能であるので、上筒部および下筒部の保持筒部からの抜け外れが防止されるとともに、上下動が許容範囲内に制限され、上筒部、下筒部がそれぞれ装着され、接続される上下2本の竪樋を継手本体を介して控え具の保持筒部に安定して保持することができ、竪樋のぐらつきが十分抑えられ、強風によってあおられる恐れはほとんどない。
また、竪樋の外気温度の変化にともなう伸縮は、継手本体において、上筒部、下筒部をそれぞれ上下動させ、伸縮筒部により吸収されるため、竪樋が上筒部および下筒部から外れるのが防止される。さらに、上筒部および下筒部の両被保持部とともに伸縮筒部は、控え具の保持筒部の内部に隠蔽されているので、露出することがなく、竪樋伸縮継手の使用による施工外観の低下を十分抑えることができる。
上記第2の発明によれば、上記第1の発明の効果に加え、竪樋の接続部が露出せず、竪樋が、接続部においてのみ竪樋伸縮継手により建物の躯体に固定されているので、接続された竪樋はあたかも1本の連続する長尺物のような外観を呈し、しかも控え具の外観が統一化されることから、総じて施工外観が統一感のある見栄えの良好なものとなる。
図1、図2は、それぞれ、本発明の竪樋伸縮継手の一実施形態を示した分解斜視図、斜視図である。
図1および図2に示した竪樋伸縮継手1は、建物の躯体に固定される控え具2と、上下に配置される2本の竪樋3a、3bを接続する継手本体4とを備えている。
控え具2は、上下方向に延びる円筒状の保持筒部5と、建物の躯体に木ねじ、釘などの固定具により固定可能な矩形板状の固定部6とを備えている。固定部6には、建物の躯体に均等かつ強固に固定されるように、幅方向の中央部において上下2箇所に、前後に貫通する円形の取付孔7が形成され、固定具の挿入をスムーズに可能としてもいる。保持筒部5と固定部6とは、両者間に配設されたアーム8によって連結一体化されている。
保持筒部5は、直径方向に2分割され、アーム8が外周部において接続している半部5aに対して他の半部5bが、各々の半部5a、5bの近接する一端部においてヒンジ9によって接続されている。したがって、半部5bは、ヒンジ9を回動軸として左右方向(図1図中の矢印方向)に回動自在であり、保持筒部5は開閉自在となっている。また、半部5bには、ヒンジ9と反対側に位置する一端縁の外周面部に、断面略半円形状で、弾性を有する固定片10が配設され、半部5bの一端縁から外側に突出している。固定片10に対応して半部5aのヒンジ9と反対側に位置する一端縁部の外周面に、固定片10が嵌合可能な断面略半円形状の嵌合突起11が突設されている。半部5bを回動させ、固定片10を嵌合突起11に弾性的に嵌合させると、保持筒部5は閉まり、円筒形状を安定して維持する。
このような控え具2は、合成樹脂、金属などから形成することができ、また、金属製の芯材に合成樹脂を被覆した複合材から形成することなどもできる。
また、控え具2については、保持筒部5を図3に示したものとすることもできる。図3に示した控え具2における保持筒部5は、図1に示した保持筒部5と同じく直径方向に2分割され、開閉自在とされているが、アーム8が外周部において接続している半部5aと他の半部5bとは連結されてなく、また、半部5bの両側端縁側の曲率半径が半部5aの曲率半径より大きく、半部5bの両側端縁部が半部5aの両側端縁部に外側から重合して円筒状に形成されるようになっている。そして、半部5bの両側端縁部における高さ方向の中央部に内外を貫通し、矩形状の開口を有する取付孔12が形成されている。取付孔12に対応して半部5aの両側端縁部の外周面に、取付孔12に係合可能な鉤爪状の係合突起13が突設されている。半部5bの両側端縁部を半部5aの両側端縁部に外側から重ね合わせ、取付孔12に係合突起13を係合させることにより、半部5bは半部5aに被着され、保持筒部5は閉まり、円筒形状を安定して維持する。
本発明の竪樋伸縮継手には、控え具における保持筒部の分割形式および結合方式に様々なものを適宜に採用することができる。
図1に示したように、継手本体4は、上側の竪樋3aの下端部内側に装着可能な円筒状の上筒部14と、下側の竪樋3bの上端部内側に装着可能な下筒部15と、上筒部14と下筒部15とを上下に接続し、上下方向に伸縮可能な伸縮筒部16とを備えている。
伸縮筒部16は、本体部として蛇腹部17を有する筒状のものであり、蛇腹部17によって上下方向の伸縮が可能となっている。伸縮筒部16は、たとえば、合成樹脂、ゴムなどの弾性を有する材料から形成することができる。また、伸縮筒部16は、後述する本発明の竪樋継手構造の一実施形態を示す図4の断面図に示したように、上端部18および下端部19は円筒状であり、各々の外径は上筒部14、下筒部15の内径に略等しく、上端部18は、上筒部14の下端部の内部に挿入され、外周面が上筒部14の内周面に密着するとともに、接着剤によって上筒部14の下端部に固定されている。伸縮筒部16の下端部19は、下筒部15の上端部の内部に挿入され、同じく外周面が下筒部15の内周面に密着するとともに、接着剤によって下筒部15の上端部に固定されている。このようにして、伸縮筒部16は上筒部14、下筒部15を上下に接続し、継手本体4は上下方向に伸縮可能とされ、継手本体4において上筒部14は、伸縮筒部16を介して下筒部15と連通している。
図1に示したように、上筒部14および下筒部15には、上筒部14については下端外周部に、下筒部15については上端外周部に、それぞれ、外側に突出する円環状の被保持部20、21が一体的に配設されている。被保持部20、21はともに、上筒部14および下筒部15に竪樋3a、3bが接続されたときに、竪樋3a、3bの外側面より外周端部22、23が外側に突出する幅を有している。
このような上筒部14および下筒部15も、控え具2と同様に、合成樹脂、金属などから形成することができ、また、金属製の芯材に合成樹脂を被覆した複合材から形成することなどもできる。
そして、竪樋伸縮継手1では、上筒部14および下筒部15に配設された各被保持部20、21に対応して、控え具2の保持筒部5の内周部に、被保持部20、21の厚みt1、t2より縦幅w1、w2が大きい、溝状の保持部24、25が形成されている。保持部24、25は、保持筒部5を形成する半部5a、5bの両方の内周部に形成されている。図3に示した保持筒部5では、半部5bについては、半部5aの両側端縁部に重合する両側端縁部には保持部24、25を省略することもできる。
図1および図2に示した竪樋伸縮継手1では、継手本体4の上筒部14および下筒部15に配設された各被保持部20、21の外周端部22、23を、控え具2の保持筒部5が開いた状態において、半部5aに形成された対応する保持部24、25にそれぞれ挿入し、外周端部22、23の下端を保持部24、25の下端上に載置して上筒部14および下筒部15を保持筒部5の半部5aに仮保持させた後、他の半部5bを回動させ、保持筒部5を閉めると、半部5bの内周部に形成された各保持部24、25にも、上筒部14および下筒部15の各被保持部20、21の外周端部22、23が挿入され、外周端部22、23の下端が保持部24、25の下端上に載置され、継手本体4は、控え具2の保持筒部5に保持され、継手本体4と控え具2とは竪樋伸縮継手1として一体となる。
竪樋伸縮継手1では、被保持部20、21が保持部24、25の上下端に当接する範囲内で上筒部14、下筒部15のそれぞれが、控え具2の保持筒部5に保持された状態において、伸縮筒部16の上下方向の伸縮をともないながら保持筒部5の内部を、図2図中に矢印で示したように、上下に移動することができる。したがって、上筒部14および下筒部15の保持筒部5からの抜け外れが防止されるとともに、竪樋3a、3bの外気温度の変化にともなう伸縮は、継手本体4において、上筒部14、下筒部15をそれぞれ上下動させ、伸縮筒部16で吸収することができ、竪樋3a、3bが上筒部14および下筒部15から外れるのが防止される。しかも、継手本体4における上筒部14および下筒部15の上下動は、被保持部20、21が保持部24、25の上下端に当接する範囲内(この範囲は、竪樋3a、3bの伸縮を吸収するのに許容される範囲であり、竪樋3a、3bを形成する材料の熱膨張率、熱収縮率などに応じて適宜設定されるものである)に制限されるため、上筒部14、下筒部15にそれぞれ連結され、接続される上下2本の竪樋3a、3bを継手本体4を介して控え具2の保持筒部5に安定して保持することができ、竪樋3a、3bのぐらつきが十分抑えられ、強風によってあおられる恐れはほとんどない。竪樋3aの下端部外周面および竪樋3bの上端部外周面を保持筒部5の内周面に摺接させることも可能であり、この場合は、さらに竪樋3a、3bのぐらつきを抑えることができる。
また、上筒部14および下筒部15の両被保持部20、21とともに伸縮筒部16は、控え具2の保持筒部5の内部に隠蔽されているので、露出することがなく、竪樋伸縮継手1の使用による施工外観の低下を十分抑えることができる。さらに、上筒部14および下筒部15は、竪樋3a、3bの内側に装着されるので、施工状態において上筒部14および下筒部15はともに露出せず、施工外観の向上により一層寄与する。
なお、図3に示した控え具2を備えた竪樋伸縮継手1では、図1および図2に示した竪樋伸縮継手1と、継手本体4と控え具2とを一体化する操作において半部5bの取付けに上記した通りの若干の相違があるが、図3に示した控え具2を備えた竪樋伸縮継手1も、図1および図2に示した竪樋伸縮継手1と全く同様な効果を奏する。
また、竪樋伸縮継手1における控え具2の保持筒部5の形状ならびに継手本体4の上筒部14、下筒部15および伸縮筒部16の形状は、竪樋3a、3bの形状に対応させることができ、竪樋3a、3bが丸樋であれば、上記の通りの円筒状とし、角樋であれば、その外周および内周形状に応じた角筒状とすることができる。継手本体4の被保持部20、21の形状は、控え具2の保持筒部5の形状に対応させて決めることができる。
図4は、図1および図2に示した竪樋伸縮継手1および図3に示した控え具2を備えた竪樋伸縮継手1に共通する、本発明の竪樋継手構造の一実施形態を示した断面図である。
図4に示した竪樋継手構造では、竪樋伸縮継手1が備える継手本体4の上筒部14が上側の竪樋3aの下端部に装着され、下筒部15が下側の竪樋3bの上端部に装着され、継手本体4が、上下に配置された2本の竪樋3a、3b同士を接続している。竪樋3aの下端は、上筒部14の下端外周部に配設された被保持部20の上端に当接または近接し、竪樋3bの上端は、下筒部15の上端外周部に配設された被保持部21の下端に当接または近接し、両被保持部20、21の外周端部22、23は、竪樋3a、3bの外周面から外側に突出している。
控え具2は、固定部6の後面を建物26の躯体27の表面に当接させて、前面側より木ねじ28を取付孔7を通じて躯体27にねじ込むことによって固定されている。控え具2の固定に用いることのできる固定具は木ねじ28に制限されず、釘などの適宜なものが選択される。
上下2本の竪樋3a、3bを接続している継手本体4は、建物26の躯体27に固定された控え具2の保持筒部5の内部において上下動可能に保持されるとともに、上下方向に伸縮可能とされている。
すなわち、継手本体4の上筒部14および下筒部15に配設された各被保持部20、21が、竪樋3a、3bの外周面から外側に突出する外周端部22、23において、控え具2が備える保持筒部5の内周部に形成された、対応する保持部24、25にそれぞれ挿入されている。したがって、上筒部14、下筒部15は、それぞれ、被保持部20、21が保持部24、25の上下端に当接する範囲内で、保持筒部5に保持された状態において、伸縮筒部16の上下方向の伸縮をともないながら保持筒部5の内部を上下に移動可能とされている。こうして、継手本体4は、控え具2の保持筒部5の内部で保持され、また、控え具2の保持筒部5の内部で上下動可能であり、伸縮可能となっている。継手本体4は、竪樋3a、3bの外気温度の変化にともなう伸縮を伸縮筒部16の伸縮によって吸収することができ、竪樋3a、3bが上筒部14および下筒部15から外れるのが防止される。しかも、継手本体4における上筒部14および下筒部15の上下動は、被保持部20、21が保持部24、25の上下端に当接する範囲内(この範囲は、竪樋3a、3bの伸縮を吸収するのに許容される範囲であり、竪樋3a、3bを形成する材料の熱膨張率、熱収縮率などに応じて適宜設定されるものである)に制限されるため、上筒部14、下筒部15にそれぞれ連結され、接続される上下2本の竪樋3a、3bが、継手本体4を介して控え具2の保持筒部5に安定して保持され、竪樋3a、3bのぐらつきが十分抑えられ、強風によってあおられる恐れはほとんどない。竪樋3aの下端部外周面および竪樋3bの上端部外周面を保持筒部5の内周面に摺接させることも可能であり、この場合は、さらに竪樋3a、3bのぐらつきを抑えることができる。
また、上下に配置される2本の竪樋3a、3bの接続部、すなわち、上筒部14および下筒部15の両被保持部20、21とともに上側の竪樋3aの下端部および下側の竪樋3bの上端部ならびに伸縮筒部16が、控え具2の保持筒部5の内部に隠蔽されているので、露出することがなく、竪樋伸縮継手1の使用による施工外観の低下を十分抑えることができる。さらに、上筒部14および下筒部15は、竪樋3a、3bの内側に装着されるので、施工状態において上筒部14および下筒部15はともに露出せず、施工外観の向上により一層寄与する。接続された竪樋3a、3bは、あたかも1本の連続する長尺物のような外観を呈する。
その上、図4に示した竪樋継手構造では、竪樋3a、3bは、上記接続部においてのみ竪樋伸縮継手1によって、建物26の躯体27から控え具2のアーム8の長さ分離れて配置されて、建物26の躯体27に固定されてもいる。控え具2の外観が統一化されることから、総じて施工外観が統一感のある見栄えの良好なものとなる。
なお、継手本体4によって接続された上下2本の竪樋3a、3bは、継手本体4において上筒部14および下筒部15は伸縮筒部16を介して連通しているので、上下に連通し、雨水などのスムーズな排水を実現する。
図4に示した竪樋継手構造により竪樋3a、3bを接続し、建物26の躯体27に固定する際の施工手順としては、上下2本の竪樋3a、3bを継手本体4を用いて接続し、接続部に対応する建物26の躯体27に控え具2を木ねじ28、釘などの固定具を用いて固定し、控え具2の保持筒部5を開き、継手本体4の上筒部14および下筒部15に配設された各被保持部20、21の外周端部22、23を保持筒部5の半部5aに形成された対応する保持部24、25に挿入した後、半部5bにより保持筒部5を閉じるという手順が例示される。竪樋伸縮継手1を用いた竪樋継手構造の採用によって施工が複雑化したり、煩雑となったりすることはない。
なお、継手本体4による竪樋3a、3bの接続、控え具2の建物26の躯体27への固定の順序はどちらが先行しても構わない。
1 竪樋伸縮継手
2 控え具
3a、3b 竪樋
4 継手本体
5 保持筒部
6 固定部
14 上筒部
15 下筒部
16 伸縮筒部
20、21 被保持部
22、23 外周端部
24、25 保持部
26 建物
27 躯体
2 控え具
3a、3b 竪樋
4 継手本体
5 保持筒部
6 固定部
14 上筒部
15 下筒部
16 伸縮筒部
20、21 被保持部
22、23 外周端部
24、25 保持部
26 建物
27 躯体
Claims (2)
- 上下方向に延びる保持筒部と、建物の躯体に固定可能な固定部とを備えた控え具と、控え具の保持筒部の内部において上下動可能に保持されるとともに、上下方向に伸縮可能とされた、上下に配置される2本の竪樋同士を接続する継手本体とを備えた竪樋伸縮継手であって、継手本体は、上側の竪樋の下端部に装着可能な上筒部と、下側の竪樋の上端部に装着可能な下筒部と、上筒部と下筒部とを上下に接続し、上下方向に伸縮可能な伸縮筒部とを備え、上筒部の下端外周部および下筒部の上端外周部のそれぞれに、竪樋接続時に竪樋の外側面より外側に突出する被保持部が配設され、各被保持部に対応して控え具の保持筒部の内周部に、被保持部の厚みより縦幅が大きい、溝状の保持部が形成され、各被保持部の外周端部が保持部に挿入され、被保持部が保持部の上下端に当接する範囲内で上筒部、下筒部のそれぞれが、控え具の保持筒部に保持された状態において、伸縮筒部の上下方向の伸縮をともないながら保持筒部の内部を上下に移動可能であり、上筒部および下筒部の両被保持部とともに伸縮筒部が、控え具の保持筒部の内部に隠蔽されていることを特徴とする竪樋伸縮継手。
- 請求項1に記載の竪樋伸縮継手を用いた竪樋の継手構造であって、上側の竪樋の下端部に上筒部が装着され、下側の竪樋の上端部に下筒部が装着されて継手本体が、上下に配置された2本の竪樋同士を接続し、上筒部、下筒部のそれぞれの被保持部が、固定部において躯体に固定された控え具の保持筒部の保持部に挿入され、被保持部が保持部の上下端に当接する範囲内で上筒部、下筒部のそれぞれが、控え具の保持筒部に保持された状態において、伸縮筒部の上下方向の伸縮をともないながら保持筒部の内部を上下に移動可能とされ、継手本体は、竪樋の外気温度の変化にともなう伸縮を伸縮筒部の伸縮によって吸収し、上下2本の竪樋の接続部が控え具の保持筒部の内部に隠蔽されているとともに、竪樋が、継手本体を介して控え具の保持筒部に保持され、かつ、竪樋が、接続部においてのみ竪樋伸縮継手により建物の躯体に固定されていることを特徴とする竪樋継手構造。
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JP2007329183A JP2009150126A (ja) | 2007-12-20 | 2007-12-20 | 竪樋伸縮継手と竪樋継手構造 |
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JP2007329183A JP2009150126A (ja) | 2007-12-20 | 2007-12-20 | 竪樋伸縮継手と竪樋継手構造 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107532631A (zh) * | 2015-04-22 | 2018-01-02 | 胡斯华纳有限公司 | 尤其用于可手动引导的设备的伸缩杆 |
JP2020006046A (ja) * | 2018-07-11 | 2020-01-16 | コクヨ株式会社 | 座席支持用構造体 |
-
2007
- 2007-12-20 JP JP2007329183A patent/JP2009150126A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107532631A (zh) * | 2015-04-22 | 2018-01-02 | 胡斯华纳有限公司 | 尤其用于可手动引导的设备的伸缩杆 |
JP2020006046A (ja) * | 2018-07-11 | 2020-01-16 | コクヨ株式会社 | 座席支持用構造体 |
JP7146158B2 (ja) | 2018-07-11 | 2022-10-04 | コクヨ株式会社 | 座席支持用構造体 |
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