JP2009149028A - 粉塵除去装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】印刷物の品質を向上させることができると共にブランケットの洗浄作業を軽減することができる粉塵除去装置を提供する。
【解決手段】粉塵除去装置1は、任意の隣接する2本のガイドロール間6,6で、走行するウェブ8に対しパルス化された圧縮空気を噴射してこのガイドロール間6,6でウェブ8を振動させることによりウェブ8から粉塵を浮き上がらせるウェブ振動手段2と、ガイドロール6よりも下流側に位置するガイドロール群のうちの少なくとも1つのガイドロール6でウェブ8とそのガイドロール6とが当接する当接箇所に向けて圧縮空気を噴射することによりウェブ振動手段2により浮き上がらせた粉塵を分離する圧縮空気噴射手段3と、圧縮空気噴射手段3によりウェブ8から分離された粉塵を吸引する粉塵吸引手段4と、を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、ウェブの粉塵を除去する粉塵除去装置に関する。
新聞紙等の大部数印刷される印刷物の多くはオフセット印刷機により印刷される。オフセット印刷では、版ロールに形成されたインク画像が、一旦、ブランケットに転写され、このブランケットに転写されたインク画像がウェブに写されることにより印刷が行われる。
この印刷工程において、ウェブに粉塵等の異物が存在すると、インク画像がウェブへ転写されるときに、インクがウェブに転写されるのとは逆に異物がブランケットに付着してしまい、印刷物に欠損部(ヒッキー)が生じてしまうことがある。また、ブランケットに粉塵等が堆積すると、印刷物にカスレが生じることもある。これは、粉塵等の堆積物(パイリング)には粘着性があるため当該部分のインクの剥離が完全に行われずウェブへのインクの転写が十分に実施されないことから生じるものである。
新聞紙等、大部数印刷する印刷物を形成する輪転機では、一旦、ヒッキーやパイリングが生じると、大量の損紙(不良印刷品)が生じてしまう。そのため、ヒッキーやパイリングが検出されたときには、その都度、ブランケットの洗浄が行われる。ブランケットの洗浄においては、洗浄布や洗浄液などを使用するため産業廃棄物が出てしまう。特に、大部数印刷する輪転機では、ブランケットの洗浄回数が多く、大量の産業廃棄物が発生してしまうので、大きな問題となっていた。
そこで、洗浄作業を軽減するため、ヒッキーやパイリングの原因となる粉塵を版ロールから除去する粉塵除去装置が提案されている(特許文献1参照)。
特開平09−123429号公報
この粉塵除去装置は、版ロールに空気を噴射して粉塵を除去する構成とされており、版ロールの洗浄作業を軽減することができる。しかしながら、この技術をオフセット印刷に適用したとしても、ブランケットの洗浄作業を軽減することができるものの、ウェブに粉塵等の異物が存在した場合に生じてしまうヒッキーの発生を防止することはできなかった。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、印刷物の品質を向上させることができると共にブランケットの洗浄作業を軽減することができる粉塵除去装置を提供することを目的とする。
本発明に係る粉塵除去装置は、複数本のガイドロールにより搬送されるウェブから粉塵を除去する粉塵除去装置において、任意の隣接する2本のガイドロール間で、走行するウェブに対しパルス化された圧縮空気を噴射してこのガイドロール間でウェブを振動させることによりウェブから粉塵を該ウェブ表面に浮き上がらせるウェブ振動手段と、前記2本のガイドロールよりも下流側に位置するガイドロール群のうちの少なくとも1つのガイドロールで前記ウェブと当該ガイドロールとが当接する当接箇所に向けて圧縮空気を噴射することにより、前記ウェブ振動手段によりウェブ表面に浮き上がらせた粉塵をウェブから分離する圧縮空気噴射手段と、この圧縮空気噴射手段によりウェブから分離された粉塵を吸引する粉塵吸引手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、ウェブ自体に圧縮空気を噴射して粉塵を分離しその粉塵を粉塵吸引手段で吸引することにより、粉塵の発生源であるウェブからその粉塵を除去する構成とされていることから、ウェブから粉塵を除去すると共にブランケットへの粉塵の付着を防止することができるので、パイリング及びヒッキーの発生を防止することができる。したがって、印刷の品質を向上させながら、ブランケットの洗浄作業の軽減を図ることができる。また、この結果、産業廃棄物も減少する。
また、ウェブ自体を振動させて粉塵をウェブ表面に浮き上がらせるので、圧縮空気の噴射のみによっては除去しきれない粉塵をも除去することができる。また、ウェブ自体をガイドロール間で振動させることにより、このガイドロール間の全領域のウェブに波動を確実に伝達させることができるので、一部分において処理が施されない非処理領域が発生するといった事態を発生させることもなく、ウェブに付着した粉塵をウェブ表面に確実に浮き上がらせることができる。また、パルス化した圧縮空気をウェブに噴射することによってウェブを振動させることから、ウェブの強度やウェブの走行速度等の条件に適した振幅状態で、ウェブを振動させることができる。
また、ウェブがガイドロールに当接する当接箇所に向けて圧縮空気を噴射することから、ウェブ表面の空気層を破壊することができるので、ウェブを振動させてウェブから浮き上がらせた粉塵をさらに分離させることができる。すなわち、走行するウェブ上には境界層が形成されているため、ウェブの振動により浮き上がらせた粉塵はウェブ上にのった状態にあるが、ガイドロール面上(ガイドロールとウェブとの当接箇所)への圧縮空気の噴射によりウェブ表面の空気層(境界層を含む)を破壊することができるので、その粉塵をウェブから完全に分離させることができる。これにより、その粉塵収集効率を格段に向上させることができる。
また、この粉塵除去装置の構成要素である、ウェブ振動手段、圧縮空気噴射手段、及び粉塵吸引手段のいずれもウェブに対して非接触であり、ウェブとこれら手段との間に摩擦が生じないことから、この粉塵除去装置による粉塵の発生はない。すなわち、粉塵の交換といった事態(大きな粉塵が除去するかわりに微小な粉塵が形成されてしまうといった事態)も生じさせず、確実に粉塵を除去することができる。
また、上記の粉塵除去装置において、前記圧縮空気噴射手段からの圧縮空気の噴射を受けるガイドロールより上流側に位置するガイドロール群のうちのウェブ表面に当接する少なくとも1つのガイドロールが接地されたことを特徴としてもよい。
この構成によれば、ウェブ表面に当接するガイドロールが接地されることから、このガイドロールを介してウェブ表面の電荷を除去することができるので、ウェブ表面からの粉塵の分離を促進することができる。これにより、粉塵の収集効率を向上させることができる。
また、上記の粉塵除去装置において、前記圧縮空気噴射手段と前記粉塵吸引手段との間に、前記ウェブ表面の空気層を乱流化する乱流化手段を設けたことを特徴としてもよい。
この構成によれば、ウェブ表面の空気層を乱流化してその空気層を破壊又は消滅することができることから、圧縮空気噴射手段からの圧縮空気をウェブ表面に到達させて、ウェブ上にある粉塵を境界層上空にまで巻き上げることができるので、これによって、粉塵の収集効率をさらに向上させることができる。
また、上記の粉塵除去装置において、ウェブとウェブの継ぎ目の走行位置を検出し該継ぎ目が前記ウェブ振動手段の圧縮空気の噴射を受ける位置に到達してから前記粉塵吸引手段の圧縮空気の吸引位置を通過するまでの間、前記ウェブ振動手段及び前記圧縮空気噴射手段の各圧縮空気の噴射を停止させるように前記ウェブ振動手段及び前記圧縮空気噴射手段を制御する噴射制御手段を備えたことを特徴としてもよい。
この構成によれば、継ぎ目には圧縮空気が噴射されないことから、圧縮空気によって継ぎ目が捲れあがって継ぎ目が破損するといった事態の発生を防止することができる。
また、上記の粉塵除去装置において、前記噴射制御手段は、前記継ぎ目が前記ウェブ振動手段の圧縮空気の噴射を受ける位置に近づいたことを検出したときから前記ウェブ振動手段及び前記圧縮空気噴射手段の各圧縮空気の噴射圧の減圧を開始し、前記継ぎ目が前記粉塵吸引手段の吸引位置を通過したことを検出したときから徐々に前記ウェブ振動手段及び前記圧縮空気噴射手段の圧縮空気の噴射圧を回復させるように、前記ウェブ振動手段及び前記圧縮空気噴射手段を制御することを特徴としてもよい。
この構成によれば、ウェブ振動手段及び圧縮空気噴射手段による圧縮空気の噴射の停止は、継ぎ目が前記ウェブ振動手段の圧縮空気の噴射を受ける位置に到達したときに同時に行うのではなく、継ぎ目がウェブ振動手段の圧縮空気の噴射を受ける位置に近づいたことを検出したときから開始し、また、ウェブ振動手段及び圧縮空気噴射手段による圧縮空気の噴射の回復は、継ぎ目が粉塵吸引手段の吸引位置を通過したことを検出したときから徐々にウェブ振動手段及び圧縮空気噴射手段の圧縮空気の噴射圧を回復させることから、ウェブに圧縮空気の噴射圧の急激な変化を与えることはないので、これら動作の停止及び回復によって生じるウェブの皺、亀裂等の発生を抑制することができる。すなわち、ウェブに継ぎ目があっても、ウェブの使用不可領域を最小限度に抑制することができる。
本発明によれば、ウェブから粉塵を除去すると共にブランケットへの粉塵の付着を防止することができるので、パイリング及びヒッキーの発生を防止することができる。したがって、印刷の品質を向上させながら、ブランケットの洗浄作業の軽減を図ることができる。また、この結果、産業廃棄物も減少する。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る粉塵除去装置の斜視図である。図2は、本発明の実施の形態に係る粉塵除去装置のウェブ振動手段の部分省略斜視図である。図3は、本発明の実施の形態に係る粉塵除去装置の構成図である。図4は、本発明の実施の形態に係る粉塵除去装置のガイドロール、圧縮空気噴射手段、及び粉塵吸引手段の配置を説明した説明図である。図5は、本発明の実施の形態に係る粉塵除去装置の圧縮空気噴射手段のリンク機構を説明した分解斜視図である。図6は、本発明の実施の形態に係る粉塵除去装置のガイドロールの接地を説明した概略斜視図である。図7は、本発明の実施の形態に係る粉塵除去装置の粉塵吸引手段の断面図である。
本発明の実施の形態に係る粉塵除去装置1は、ガイドロール6により搬送されるウェブ8の粉塵を除去するものであり、振動手段2と、圧縮空気噴射手段3と、粉塵吸引手段4と、を備えたものである。
ウェブ振動手段2は、圧縮空気をウェブ8に噴射することによりウェブ8を振動させるものである。具体的には、任意の隣接する2本のガイドロール間6,6で走行するウェブ8にパルス化された圧縮空気を噴射することにより、そのガイドロール間6,6でウェブ8を縦(ウェブ8の表面に対して垂直な方向)に振動させる。そして、この振動により、ウェブ8に付着した紙粉等の粉塵をウェブ8の表面から浮き上がらせる。
ウェブ振動手段2は、図2に示すように、12個の圧縮空気噴射装置24,24・・により構成されており、各圧縮空気噴射装置24は略等間隔に一直線状に配置されている。そして、ウェブ振動手段2は、ウェブ8の幅方向全域にわたって圧縮空気が噴射されるように、各圧縮空気噴射装置24がウェブ8に横断するように配置されている。
圧縮空気噴射装置24は、圧縮空気を保持する保持空間を備えた本体部(図示省略)と、圧縮空気を噴射する噴射ノズル21と、本体部の内部から噴射ノズル21のノズル穴を開閉する電磁弁(図示省略)と、を備えている。
圧縮空気は、外部に設けられたコンプレッサにより空気が圧縮され、空気供給管22を介して圧縮空気噴射装置24に供給される。電磁弁は、コントローラによりその開閉が制御されており、その開閉によって、圧縮空気が所定の間隔で断続的に噴射されるように制御される。圧縮空気の断続化のパターン(以下、断続化をパスル化ともいう。)は、ウェブ8の寸法、材質、ウェブ8の走行速度等を考慮して定められるウェブ8の所定の振幅を実現できるように、調整される。例えば、ウェブ8の振動による皺等の発生を考慮しなくてよい場合は、ガイドロール間6,6で共振が生じる状態(ウェブ8の縦振動が大きくなる状態)のパルスパターンが選択される。ウェブ8の皺の発生、破損防止等を考慮する場合は、ウェブ8の共振の発生を避けたパルスパターンが選択される。
このような構成によれば、ウェブ8自体を振動させることができるので、ウェブ8自体に付着した粉塵をウェブ8の表面から浮き上がらせることができる。また、ウェブ8に付着した粉塵を接着によって除去するクリーニングローラのようにウェブ8との物理的な接触によって粉塵を除去するのではなく、ウェブ8と接触しないでパルス化した圧縮空気によりウェブ8を振動させて粉塵を除去することから、粉塵の除去処理の際に摩擦が生じず、摩擦に起因する粉塵が発生することもないので、高速に走行するウェブ8に対しても適用することができる。
圧縮空気噴射手段3は、圧縮空気の噴射圧によりウェブ8の表面の空気層を破壊し、ウェブ振動手段2によりウェブ8の表面に浮き上がらせた粉塵をウェブから分離するものである。また、圧縮空気噴射手段3はウェブ8の表面に付着した粉塵を分離するものでもある。
圧縮空気噴射手段3の構造は、ウェブ振動手段2の構造と同様であり、12個の圧縮空気噴射装置24により構成されており、各圧縮空気噴射装置24は略等間隔に一直線状に配置されたものである。また、電磁弁はコントローラによりその開閉が制御され、圧縮空気がパルス化される。なお、圧縮空気噴射手段3のパルスパターンは、ウェブ8の表面に付着した粉塵を効率的に分離しうるように調整される。
また、圧縮空気噴射手段3は、図3及び4に示すように、ウェブ振動手段2よりもウェブ8の下流側で、ガイドロール6とウェブ8とが当接する当接面(当接箇所)に対して横方向(当接箇所の接線方向)から圧縮空気が噴射されるように配置される。具体的には、ウェブ振動手段2が、任意の一のガイドロール6とこれに隣接した次のガイドロール6との間に配置された場合は、このガイドロール(一のガイドロール6に隣接した次のガイドロール)6若しくはこのガイドロール6よりも下流に配置されたガイドロール6において、そのガイドロール6とウェブ8とが当接する当接面に対して横方向から圧縮空気が噴射されるように、噴射ノズル21の方向が設定される。また、圧縮空気が最も効率的にウェブ8に当たるように、ウェブ8とガイドロール6との当接面のうちその中間部(ガイドロール6に巻きつけられたウェブ8のなす角度の全範囲においてそのなす角度θが1/2となる部分、すなわち、ウェブ8の走行経路の最も外側にあたる箇所)65に向けて圧縮空気が噴射される。また、その中間部65においてウェブ8の幅方向全域にわたって均等に圧縮空気が当たるように、その中間部65から適宜の距離D1を隔てて噴射ノズル21が配置される。なお、この中間部65と噴射ノズル21との間隔は、噴射ノズル21の噴射速度、噴射角度、噴射ノズル同士21,21の間隔等の条件により適宜調整される。
また、圧縮空気噴射手段3は、その噴射方向角度及びウェブ8と噴射ノズル21との距離を調整して粉塵のウェブ8からの分離の効果が最もあらわれる位置に配置され得るように、リンク機構を介して周囲の壁等に固定されている(図5参照)。リンク機構は、圧縮空気噴射手段3の両端を支持する2つの支持部32,32を備えており、各支持部32は、2つの枢軸固定部材(以下、第1枢軸固定部材33、第2枢軸固定部材34という。)により構成されている。
第1枢軸固定部材33は、圧縮空気噴射手段3の端部に設けられた枢軸35に回動自在に嵌合する嵌合部36と、第2枢軸固定部材34と連結する連結部37を備えている。第2枢軸固定部材34は、建物の壁等に固定される固定部材45に設けられた枢軸46に回動自在に嵌合する嵌合部47と、第1枢軸固定部材33と連結する連結部48を備えている。これらの連結部37,48には、第1枢軸固定部材33の嵌合部36と第2枢軸固定部材34の嵌合部47との距離が調整されうるように、その方向(距離が伸縮される方向)に沿った長孔の貫通孔49が設けられ、この貫通孔49にボルトを挿通させて第1枢軸固定部材33の連結部37と第2枢軸固定部材34の連結部48とが相互に係合される構造とされている。
このようなリンク機構の構造により、圧縮空気噴射手段3は、ウェブ8に対する噴射角度、ウェブ8と噴射ノズル21との間隔を容易に調整することができる構成とされている。
粉塵吸引手段4は、ウェブ8から分離された粉塵を吸引するものであり、吸引ノズル41と吸引装置(図示省略)とを備えている。
粉塵吸引手段4は、圧縮空気噴射手段3によってウェブ8から分離された粉塵が、最も効率的に吸引できる位置に配置される。具体的には、図3及び4に示すように、圧縮空気噴射手段3が配置された位置より下流側に配置され、この圧縮空気噴射手段3により圧縮空気が噴射されるウェブ8の当接面の中間部65に対して略垂直な方向で粉塵を吸引しうるように配置されている。また、粉塵吸引手段4の吸引ノズル41の開口部42は、ウェブ8の当接面の中間部65から1〜2mmの間隔D2を隔てて配置されている。つまり、粉塵吸引手段4は、ウェブ8の当接面の横方向から噴射される圧縮空気でウェブ8表面の空気層(走行するウェブ8上に形成される境界層を含む空気層)が破壊されることにより巻き上げられる粉塵を吸引ノズル41から吸引するように、配置されている。
また、圧縮空気噴射手段3と粉塵吸引手段4との間には、ウェブ8の表面の空気層を乱流化させるための乱流化手段5が配置されている。
具体的には、粉塵吸引手段4の開口部42には、乱流化手段5としての凹部が設けられている。凹部は、どのような形状であってもよく、例えば、断面視で半円、V字状等が採用される。凹部は、圧縮空気噴射手段3と粉塵吸引手段4との間に配置され、凹部の開口部がウェブ8側に向けられる。この凹部により、ウェブ8の表面に乱流を生じさせることができる。
また、凹部としては、図7に示すような形状、すなわち、奥へV字状に窄まった形状を採用することが好ましい。このような形状により、効果的に乱流を生じさせることができる。
すなわち、このような乱流化手段5により、ウェブ8の表面の空気層(境界層を含む)を乱流化してその空気層を破壊又は消滅させることができるので、圧縮空気噴射手段3からの圧縮空気をウェブ8の表面に到達させて、ウェブ8上にある粉塵を境界層の上空にまで巻き上げることができ、これによって、粉塵の収集効率をさらに向上させることができる。
また、図3に示すように、圧縮空気噴射手段3からの圧縮空気の噴射を受けるガイドロールより上流側に位置するガイドロール6群のうち、ウェブ8表面に当接するガイドロール6が接地される。
このような接地によれば、このガイドロール6を介してウェブ8表面の電荷を除去することができるので、ウェブ8表面からの粉塵の分離を促進することができる。これにより、粉塵の収集効率を向上させることができる。
また、ガイドロール6の接地はその枢軸61が直接接地されることにより行われる。具体的には、図6に示すように、アース線63aにより接地された銅メッキ棒63がガイドロール6の枢軸61の表面に当接され、ガイドロール6の枢軸61の接地が行われる。これにより、ガイドロール6の電位が実質的に0となる。
従来、ガイドロール6はベアリング62を介して建物の壁などに固定されることから、ガイドロール6の接地は建物の壁に当接する部分で行われていた。しかし、このような接地の場合、ガイドロール6の枢軸61とベアリング62と摺接面の間に潤滑油が介在しているためガイドロール6の電位が0にはなっていなかった。そのため、その僅かなガイドロール6の電位のため粉塵がガイドロール6の方向に引き寄せられ、ウェブ8から粉塵が分離されず、粉塵吸引効率が高くならないといった問題があった。一方、上記の手段によれば、ガイドロール6は、ガイドロール6が建物の壁に当接する部分(すなわち、地面に連続した壁とガイドロール6との当接部分)において接地されるのではなく、ガイドロール6の枢軸61が直接接地されることから、ガイドロール6の電位を0に近づけることができるので、静電気による粉塵のガイドロール6側への付着を防止し、粉塵のウェブ8表面からの分離を促進することができる。これにより、粉塵の収集効率を向上させることができる。なお、ガイドロール6の接地は、ガイドロール6の本体にアース線63aを当接させることにより行ってもよい。
以上の粉塵除去装置1によれば、ウェブ8自体に圧縮空気を噴射して粉塵を分離しその粉塵を粉塵吸引手段4で吸引することにより、粉塵の発生源であるウェブ8からその粉塵を除去する構成とされていることから、ウェブ8から粉塵を除去すると共にブランケットへの粉塵の付着を防止することができるので、パイリング及びヒッキーの発生を防止することができる。したがって、印刷の品質を向上させながら、ブランケットの洗浄作業の軽減を図ることができる。また、この結果、産業廃棄物も減少する。
また、ウェブ8自体を振動させて粉塵をウェブ8の表面に浮き上がらせるので、圧縮空気の噴射のみによっては除去しきれない粉塵をも除去することができる。また、ウェブ8自体をガイドロール間6,6で振動させることにより、このガイドロール間6,6の全領域のウェブ8に波動を確実に伝達させることができるので、一部分において処理が施されない非処理領域が発生するといった事態を発生させることもなく、ウェブ8に付着した粉塵をウェブ8の表面に確実に浮き上がらせることができる。また、パルス化した圧縮空気をウェブ8に噴射することによってウェブ8を振動させることから、ウェブ8の強度やウェブ8の走行速度等の条件に適した振幅状態でウェブ8を振動させることができる。
また、ウェブ8がガイドロール6に当接する当接箇所64に向けて圧縮空気を噴射することから、ウェブ8の表面の空気層を破壊することができるので、ウェブ8を振動させてウェブ8から浮き上がらせた粉塵をさらに分離させることができる。すなわち、走行するウェブ8上には境界層が形成されているため、ウェブ8の振動により浮き上がらせた粉塵はウェブ8上にのった状態にあるが、ガイドロール6面上(ガイドロール6とウェブ8との当接箇所64)への圧縮空気の噴射によりウェブ8の表面の空気層(境界層を含む)を破壊することができるので、その粉塵をウェブ8から完全に分離させることができる。これにより、その粉塵収集効率を格段に向上させることができる。
また、この粉塵除去装置1の構成要素である、ウェブ振動手段2、圧縮空気噴射手段3、及び粉塵吸引手段4のいずれもウェブ8に対して非接触であり、ウェブ8とこれら手段との間に摩擦が生じないことから、この粉塵除去装置1による粉塵の発生はない。すなわち、粉塵の交換といった事態(大きな粉塵が除去するかわりに微小な粉塵が形成されてしまうといった事態)も生じさせず、確実に粉塵を除去することができる。
次に、ウェブ8の継ぎ目が走行するときの粉塵除去装置1の制御について説明する。
新聞紙等、大部数の印刷では、1回の印刷作業で2本以上のウェブロールが消費される場合がある。この場合、印刷を間断なく実施するために、使用されて無くなりつつあるウェブロールに新たなウェブロールを自動的につなぐ作業(以下、ペースタともいう。)が行われる。
印刷作業の短縮化のためペースタが実行されてもウェブの走行は停止されず、継続してウェブ8を走行させるが、この継ぎ目に圧縮空気が噴射されると皺が拡散する等の問題が生じる。そのため、ウェブ8の継ぎ目が、ウェブ振動手段2の圧縮空気の噴射を受ける位置に到達してから粉塵吸引手段4の吸引位置を通過するまでの間、圧縮空気の噴射を停止(又は噴射を減圧)するように、ウェブ振動手段2及び圧縮空気噴射手段3が制御される。また、圧縮空気の噴射を急激に停止すると、ウェブ8に皺が広がるので、その停止は徐々に実行される。すなわち、圧縮空気の噴射圧が徐々に減圧されて停止される。このような圧縮空気の噴射の制御は、粉塵除去装置1に備えられた噴射制御手段により行われる。
以下、具体的に、ウェブ振動手段2、圧縮空気噴射手段3、及び粉塵吸引手段4の制御について説明する。
図8は、ウェブ振動手段の電磁弁の制御を示したフロー図である。
ウェブ振動手段2の電磁弁の制御は次のように行われる。
印刷が開始される前は、ウェブ振動手段2の電磁弁は待機状態に維持される(S1)。
ウェブ8が走行し始め、ウェブ振動手段2を動作させる制御開始条件が整ったとき(S2:YES)には、ウェブ振動手段2の電磁弁は、予め設定されたパターンで開閉動作を繰り返すように制御される。
印刷が進行し、ウェブロールがなくなりつつあるとき、ペースタが実行されるが、このペースタが実行される前に、ウェブロールの残量や走行する継ぎ目(ペースタにより形成されるウェブとウェブの継ぎ目)の検出等によりペースタ制御条件が成立しているか判断される。ペースタ制御とは、ペースタが実行される場合に実施される、ウェブ振動手段2、圧縮空気噴射手段3、及び粉塵吸引手段4の制御であり、また、ペースタ制御条件とは、ペースタ制御を実行する状態にあるかどうかを判断するための条件である。例えば、ペースタ制御条件は、ウェブロールの残量が所定量以下になったことの検出、継ぎ目(又はウェブ)がウェブ振動手段2の圧縮空気の噴射を受ける位置より手前に設定された所定位置を継ぎ目が通過したことの検出、継ぎ目が粉塵吸引手段4の吸引位置を通過したことの検出等であり、これらの検出によりペースタ制御条件の成立の可否が判断される。
ペースタ制御条件が成立していない場合(S4:NO)は、印刷が終了されるか否か確認される(S5)。印刷を終了する場合(S5:YES)は、ウェブ振動手段2は待機状態とされる。他方、印刷が終了されず引き続き印刷が行われる場合(S5:NO)は、ウェブ振動手段2は動作状態(予め設定されたパターンで開閉動作を繰り返す状態)とされる(S3)。
ペースタ制御条件が成立している場合は、ペースタ制御条件成立時における噴射圧の設定が確認される(S6)。ペースタ制御条件成立下での圧縮空気噴射手段3の噴射圧を減圧することとなっている場合(S6:減圧設定)は、電磁弁の設定は変更されずにそのまま動作するように制御される。
一方、ペースタ制御条件成立下での圧縮空気噴射手段3の噴射圧を停止することとなっている場合(S6:停止設定)は、全電磁弁がOFFとされ、噴射ノズル21が閉じられる(S7)。そして、所定時間経過後、ペースタ制御条件が成立しているか否か確認される(S8)。ペースタ制御条件が成立しているときは、電磁弁がOFFのまま維持される(S8:NO)。ペースタ制御条件が成立しなくなったとき(S8:YES)は、印刷が終了されるか否か確認される(S5)。以降は、上記と同様の制御が行われる。
なお、圧縮空気噴射手段3の電磁弁の制御は、ウェブ振動手段2の電磁弁の制御と同様であるため、説明を省略する。
図9は、圧縮空気噴射手段の制御を示したフロー図である。
圧縮空気噴射手段3の噴射圧の制御は次のように行われる。
印刷が開始される前は、圧縮空気噴射手段3の噴射圧は待機設定圧で維持される(S21)。
次に、ウェブ8が走行し始め、圧縮空気噴射手段3を動作させる制御開始条件が整ったとき(S22:YES)には、噴射圧が徐々に増圧される(S23)。そして、予め設定した設定圧に到達したか確認される(S24)。噴射圧が設定圧に到達していないときは、更に増圧される(S24:NO)。噴射圧が設定圧に到達したときは、その設定圧に維持される(S25)。
印刷が進行し、ウェブロールがなくなりつつあるとき、ペースタが実行されるが、このペースタが実行される前に、ウェブロールの残量や走行する継ぎ目の検出等によりペースタ制御条件が成立しているか判断される。ペースタ制御条件が成立していない場合(S26:NO)は、印刷が終了されるか否か確認される(S27)。印刷を終了する場合(S27:YES)は、圧縮空気噴射手段3は待機状態とされる(S21)。他方、印刷が終了されず引き続き印刷が行われる場合(S27:NO)は、圧縮空気噴射手段3は設定圧に維持される(S25)。
ペースタ制御条件が成立している場合は、ペースタ制御条件成立時における噴射圧の設定が確認される(S28)。噴射圧を減圧する設定となっている場合(S28:減圧設定)は、ペースタ制御条件成立時に許容される噴射圧(例えば、継ぎ目を破損させず継ぎ目からの皺を拡張させない程度の噴射圧。以下、ペースタ圧ともいう。)にまで徐々に減圧される(S29)。所定時間経過後、ペースタ制御条件が成立しているか否か確認される(S30)。ペースタ制御条件が成立しているときは、噴射圧はペースタ圧で維持される(S30:NO)。ペースタ制御条件が成立しなくなったとき(S30:YES)は、噴射圧は設定圧まで徐々に増圧される(S31)。さらに、予め設定した設定圧に到達したか確認される(S32)。噴射圧が設定圧に到達していないときは、更に増圧される(S32:NO)。噴射圧が設定圧に到達したときは、印刷を終了するか否か確認される(S27)。以降は、上記と同様の制御が行われる。
一方、ペースタ制御条件が成立している場合であって噴射圧を停止する設定となっている場合(S28:停止設定)は、噴射の減圧が開始され、徐々に減圧され、最終的には噴射が停止される(S33)。そして、所定時間経過後、ペースタ制御条件が成立しているか否か確認される(S34)。ペースタ制御条件が成立しているときは、噴射が停止状態で維持される(S34:NO)。そして、ペースタ制御条件が成立しなくなったとき(S34:YES)は、噴射圧は設定圧まで徐々に増圧される(S35)。さらに、予め設定した設定圧に到達したか確認される(S36)。噴射圧が設定圧に到達していないときは、更に増圧される(S36:NO)。噴射圧が設定圧に到達したときは、印刷を終了するか否か確認される(S27)。その後は、上記と同様の制御が行われる。
なお、ウェブ振動手段2の噴射圧の制御は、圧縮空気噴射手段3の噴射圧の制御と同様であるため、説明を省略する。
図10は、粉塵吸引手段の制御を示したフロー図である。
粉塵吸引手段4の吸引装置の制御は次のように行われる。
印刷が開始される前は、粉塵吸引手段4の吸引装置の動作は待機状態に維持される(S41)。
次に、ウェブ8が走行し始め、粉塵吸引手段4を動作させる制御開始条件が整ったとき(S42:YES)には、粉塵吸引手段4の吸引装置の運転が開始される(S43)。
印刷が進行し、ウェブロールがなくなりつつあるとき、ペースタが実行されるが、このペースタが実行される前に、ウェブロールの残量や走行する継ぎ目の検出等によりペースタ制御条件が成立しているか判断される。ペースタ制御条件が成立していない場合(S44:NO)は、印刷を終了するか否か確認される(S45)。印刷を終了しない場合は、そのまま運転される。
一方、印刷を終了する場合(S45:YES)は、ウェブ8を切断する作業があるか確認される(S46)。ウェブ8の切断作業がある場合は、粉塵吸引手段4は待機状態とされる(S46:YES)。ウェブ8の切断作業がない場合は、吸引装置の停止条件が成立しているか確認される(S47)。吸引装置の停止条件が成立していない場合は、所定時間経過後、再度、吸引装置の停止条件が成立しているか確認される(S47:NO)。吸引装置の停止条件が成立している場合は、粉塵吸引手段4は待機状態とされる(S47:YES)。
ペースタ制御条件が成立している場合は、ペースタ制御条件成立時における吸引装置の動作設定が確認される(S48)。具体的には、ペースタ制御条件成立時において吸引装置を動作させるか停止させるかの選択設定が確認される。ペースタ制御条件成立時において吸引装置の動作設定として停止を選択されていない場合(S48:NO)は、吸引装置はそのまま運転される。
一方、ペースタ制御条件成立時において吸引装置の動作設定として停止が選択されている場合(S48:YES)は、吸引装置の運転が停止される(S49)。そして、所定時間経過後、ペースタ制御条件が満たされているか否か確認される(S50)。ペースタ制御条件が成立しているときは、吸引装置の運転は停止のまま維持される(S50:NO)。そして、ペースタ制御条件が成立しなくなったとき(S50:YES)は、吸引装置の運転が再開される(S51)。さらに所定時間経過後、印刷が終了されるか否か確認される(S45)。その以降は、上記と同様の制御が行われる。
なお、上記に示したウェブ振動手段2、圧縮空気噴射手段3、及び粉塵吸引手段4の制御は、ペースタ実行により形成される継ぎ目があるウェブにだけ適用されるのではなく、当初から継ぎ目が存在するウェブにも適用されうる。
以上の粉塵除去装置1の制御によれば、継ぎ目には圧縮空気が噴射されず、或いは圧縮空気が噴射されるにしてもその継ぎ目には当該部分が破損されず皺が拡張しない程度の圧縮空気しか噴射されないことから、圧縮空気によって継ぎ目が捲れあがって継ぎ目が破損したり、その部分から皺が拡張してしまい廃棄部分が増大したりするといった事態の発生を防止することができる。
また、ウェブ振動手段2及び圧縮空気噴射手段3による圧縮空気の噴射の停止は、継ぎ目がウェブ振動手段2の圧縮空気の噴射を受ける位置に到達したときと同時に行うのではなく継ぎ目がウェブ振動手段2の圧縮空気の噴射を受ける位置に近づいたことを検出したときから開始し、また、ウェブ振動手段2及び圧縮空気噴射手段3による圧縮空気の噴射の回復は、継ぎ目が粉塵吸引手段4の吸引位置を通過したことを検出したときから徐々にウェブ振動手段2及び圧縮空気噴射手段3の圧縮空気の噴射圧を回復させることから、ウェブ8に圧縮空気の噴射圧の急激な変化を与えることはないので、これら動作の停止及び回復によって生じるウェブ8の皺、亀裂等の発生を抑制することができる。すなわち、ウェブ8に継ぎ目があっても、ウェブ8の使用不可領域(廃棄部分)を最小限度に抑制することができる。この結果、産業廃棄物を削減できる。
本発明の実施の形態に係る粉塵除去装置の斜視図である。 本発明の実施の形態に係る粉塵除去装置のウェブ振動手段の部分省略斜視図である。 本発明の実施の形態に係る粉塵除去装置の構成図である。 本発明の実施の形態に係る粉塵除去装置のガイドロール、圧縮空気噴射手段、及び粉塵吸引手段の配置を説明した説明図である。 本発明の実施の形態に係る粉塵除去装置の圧縮空気噴射手段のリンク機構を説明した分解斜視図である。 本発明の実施の形態に係る粉塵除去装置のガイドロールの接地を説明した概略斜視図である。 本発明の実施の形態に係る粉塵除去装置の粉塵吸引手段の断面図である。 ウェブ振動手段の電磁弁の制御を示したフロー図である。 圧縮空気噴射手段の制御を示したフロー図である。 粉塵吸引手段の制御を示したフロー図である。
符号の説明
1 粉塵除去装置
2 ウェブ振動手段
3 圧縮空気噴射手段
4 粉塵吸引手段
5 乱流化手段
6 ガイドロール
8 ウェブ

Claims (5)

  1. 複数本のガイドロールにより搬送されるウェブから粉塵を除去する粉塵除去装置において、
    任意の隣接する2本のガイドロール間で、走行するウェブに対しパルス化された圧縮空気を噴射してこのガイドロール間でウェブを振動させることによりウェブから粉塵を該ウェブ表面に浮き上がらせるウェブ振動手段と、
    前記2本のガイドロールよりも下流側に位置するガイドロール群のうちの少なくとも1つのガイドロールで前記ウェブと当該ガイドロールとが当接する当接箇所に向けて圧縮空気を噴射することにより、前記ウェブ振動手段によりウェブ表面に浮き上がらせた粉塵をウェブから分離する圧縮空気噴射手段と、
    この圧縮空気噴射手段によりウェブから分離された粉塵を吸引する粉塵吸引手段と、を備えたことを特徴とする粉塵除去装置。
  2. 請求項1に記載の粉塵除去装置において、
    前記圧縮空気噴射手段からの圧縮空気の噴射を受けるガイドロールより上流側に位置するガイドロール群のうちのウェブ表面に当接する少なくとも1つのガイドロールが接地されたことを特徴とする粉塵除去装置。
  3. 請求項1又は2に記載の粉塵除去装置において、
    前記圧縮空気噴射手段と前記粉塵吸引手段との間に、前記ウェブ表面の空気層を乱流化する乱流化手段を設けたことを特徴とする粉塵除去装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一つに記載の粉塵除去装置において、
    ウェブとウェブの継ぎ目の走行位置を検出し該継ぎ目が前記ウェブ振動手段の圧縮空気の噴射を受ける位置に到達してから前記粉塵吸引手段の吸引位置を通過するまでの間、前記ウェブ振動手段及び前記圧縮空気噴射手段の各圧縮空気の噴射を停止させるように前記ウェブ振動手段及び前記圧縮空気噴射手段を制御する噴射制御手段を備えたことを特徴とする粉塵除去装置。
  5. 請求項4に記載の粉塵除去装置において、
    前記噴射制御手段は、前記継ぎ目が前記ウェブ振動手段の圧縮空気の噴射を受ける位置に近づいたことを検出したときから前記ウェブ振動手段及び前記圧縮空気噴射手段の各圧縮空気の噴射圧の減圧を開始し、前記継ぎ目が前記粉塵吸引手段の吸引位置を通過したことを検出したときから徐々に前記ウェブ振動手段及び前記圧縮空気噴射手段の圧縮空気の噴射圧を回復させるように、前記ウェブ振動手段及び前記圧縮空気噴射手段を制御することを特徴とする粉塵除去装置。
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