JP2009143162A - シート体、小冊子体及び封筒 - Google Patents

シート体、小冊子体及び封筒 Download PDF

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Abstract

【課題】個人情報等の漏洩防止が安価に可能なシート体を提供する。
【解決手段】紙基材と、バイアス磁界を発生するバイアス磁界発生源と、磁性体とを有するシート体である。
【選択図】図1

Description

本発明は、シート体、小冊子体及び封筒に関する。
近年、個人情報の漏洩問題が頻出して久しい。例えば、個人情報が記載された各種申し込み用紙等の用紙は、申込者から申込先へ郵送されて、所定の場所で開封され、オペレータにより個人情報について読み取り、コンピュータ等への入力が行われた後、通常は破棄される。この用紙が不正に外部に流出されるのを防止する手立てとして、持ち物検査等を行う方法がある。また用紙にRFID(Radio Frequency Identification)等を貼り付けて同目的を達することも可能だが、コストの面で高すぎる。
不正持ち出しを防止する技術としては、例えば、特許文献1には、書籍本体の表紙内面に、金属等の磁性体により形成された、電磁場等所定の場に影響を与えるシート状タグが貼着されている盗難防止機能付き本が記載されている。特許文献2には、本文頁と表紙を接着剤で綴じ合わせた無線綴じ本において、表紙の背の内側に接着剤又は粘着剤と、高い透磁率/低い保磁力を有する磁気層及び中程度の透磁率/高い保磁力を有する第二の磁気層の二重構造からなる磁性材料を設けた無線綴じ本が記載されている。特許文献3には、大バルクハウゼン特性を有する磁性細線と該線上に所定の間隔を空けて配置した磁性細線より保持力の小さな磁性薄帯とからなるタグにおいて、磁性細線と磁性薄帯をフィルムにより両面からラミネートしてなるタグが記載されている。特許文献4には、第1の紙片の表面または裏面に第2の紙片が接着されてなる葉書であって、第2の紙片には、個人を特定できる情報が表示される表示部分の周囲にスリットが形成され、スリットにより表示部分が第1の紙片から剥離可能に構成されている個人情報漏洩防止用の葉書が記載されている。
特開2001−315464号公報 特開2002−103847号公報 特開2002−312735号公報 特開2005−88261号公報
本発明は、個人情報等の漏洩防止が安価に可能なシート体、小冊子体及び封筒である。
本発明は、紙基材と、バイアス磁界を発生するバイアス磁界発生源と、磁性体とを有するシート体である。
また、前記シート体において、前記紙基材上に、前記バイアス磁界発生源を含むバイアス磁界発生源層と、前記磁性体を含む磁性体層とが装着されていることが好ましい。
また、前記シート体において、前記紙基材の略半分の上に前記バイアス磁界発生源層が装着され、前記紙基材の残りの略半分の上に前記磁性体層が装着されていることが好ましい。
また、前記シート体において、前記紙基材の一部が前記磁性体を含み、前記磁性体を含まない残りの紙基材上に、前記バイアス磁界発生源を含むバイアス磁界発生源層が装着されていることが好ましい。
また、前記シート体において、前記紙基材と前記バイアス磁界発生源とを有する第一シート体と、前記紙基材と前記磁性体とを有する第二シート体とが容易に離脱可能な接着剤で粘着されていることが好ましい。
また、前記シート体において、前記バイアス磁界発生源層が剥離可能に構成されていることが好ましい。
また、前記シート体において、前記磁性体が大バルクハウゼン効果を有することが好ましい。
また、前記シート体において、前記バイアス磁界発生源層が格子状に構成されていることが好ましい。
また、本発明は、紙基材とバイアス磁界を発生するバイアス磁界発生源とを有するシート体と、紙基材と磁性体とを有する少なくとも1枚のシート体と、を含み、両者が分離可能なように構成されている小冊子体である。
また、本発明は、バイアス磁界を発生するバイアス磁界発生源を内側に備えるように構成されている封筒である。
本発明の請求項1によれば、本構成を有さない場合に比較して、個人情報等の漏洩防止が安価に可能なシート体を提供することができる。
本発明の請求項2〜6によれば、本構成を有さない場合に比較して、個人情報等の漏洩防止がより安価に可能なシート体を提供することができる。
本発明の請求項7によれば、本構成を有さない場合に比較して、検出が容易で、個人情報等の漏洩防止が安価に可能なシート体を提供することができる。
本発明の請求項8によれば、本構成を有さない場合に比較して、軽量であり、個人情報等の漏洩防止がより安価に可能なシート体を提供することができる。
本発明の請求項9によれば、本構成を有さない場合に比較して、個人情報等の漏洩防止が安価に可能な小冊子体を提供することができる。
本発明の請求項10によれば、本構成を有さない場合に比較して、個人情報等の漏洩防止が安価に可能な封筒を提供することができる。
本発明の実施の形態について以下説明する。本実施形態は本発明を実施する一例であって、本発明は本実施形態に限定されるものではない。
図1は、本発明の実施形態に係るシート体の構造の一例を示す概略上面図である。また、図2は、図1のシート体のA−A線における概略断面図である。シート体1は、紙基材10と、バイアス磁界発生源12を含むバイアス磁界発生源層14と、磁性体16を含む磁性体層18とを備える。
シート体1において、紙基材10上に、バイアス磁界発生源層14と、磁性体層18とが装着されている。図1の例では、紙基材10の略半分の上にバイアス磁界発生源層14が装着され、紙基材10の残りの略半分の上に磁性体層18が装着されており、折り線20でバイアス磁界発生源層14及び磁性体層18を内側にして二つ折りにできるようになっているが、これに限定されない。バイアス磁界発生源12は予め磁化させておく。
シート体1の具体例としては、例えば、葉書を利用した申し込み用紙がある。顧客に送られて来たときには二つ折りになっており、中身が見えないような仕組みになっている。二つ折りの際、葉書の周辺部に剥離可能な粘着剤が塗布されていてもよい。これにより、開封しなければ中が見えないようにすることができる。粘着剤をはがして二つ折りを元に戻すと、例えば葉書の左側にバイアス磁界発生源層14が、右側に磁性体層18が現れるようになっている。磁性体層18は、個人情報等を書き込むための書き込み欄となっている。
顧客は、書き込み欄に所定の個人情報等を含む情報を記入し、その後、シート体1を折り線20でバイアス磁界発生源層14及び磁性体層18を内側にして二つ折りにして、接着剤等により封印する。二つ折りにすると葉書大の大きさになり、そのまま郵送可能である。封印されたシート体1は、申込先に送られ、所定の場所で開封され、オペレータにより個人情報等について読み取り、コンピュータ等への入力が行われる。
なお、シート体1は二つ折りで用いるのに限らず、例えば、紙基材とバイアス磁界発生源とを有する第一シート体と、紙基材と磁性体とを有する第二シート体とが容易に離脱可能な接着剤で粘着されているシート体であってもよい。
バイアス磁界発生源層14は、バイアス磁界発生源12を含む。バイアス磁界発生源12としてはバイアス磁界を発生する材料であればよく特に制限はないが、例えば、10エルステッド以上、好ましくは100エルステッド以上の磁界で磁化反転が起こる保持力の高い強磁性体などが挙げられる。そのような強磁性体としては、鉄、ニッケル、コバルト等が挙げられる。バイアス磁界発生源層14は、バイアス磁界発生源12である鉄等の強磁性体を箔状にしたもの、プリントしたもの等であってもよいし、バイアス磁界発生源12である鉄等を紙、ポリエチレン、プラスチック等の基材に混合、分散したもの等で磁性体16の応答を阻害するように構成できれば何であってもよい。
磁性体層18は、磁性体16を含む。磁性体としては、例えば、10エルステッド未満の磁界で磁化反転が起こる保磁力の低い強磁性体などが挙げられる。磁性体層18は、磁性体16を紙、ポリエチレン、プラスチック等の基材に混合、分散したもの等である。
磁性体16としては、大バルクハウゼン効果を有する磁性体であることが好ましい。ここで、大バルクハウゼン効果について簡単に説明する。図3は、大バルクハウゼン効果を説明するための図である。大バルクハウゼン効果は、図3(a)に示すようなB−H(磁束密度−磁界)特性、つまり、ヒステリシスループがほぼ長方形で、保磁力(Hc)が比較的小さな材料、例えば、Co−Fe−Ni−B−Siにより構成されるアモルファス磁性体を交番磁界中においた際に、急峻な磁化反転が起きる現象である。このため、励磁コイルに交流電流を流して交番磁界を発生させ、その交番磁界中に磁性体を置くと、磁化反転時に、磁性体の近傍に配置した検知コイルにパルス状の電流が流れることとなる。
例えば、励磁コイルにより図3(b)の上段に示すような交番磁界を発生させた場合、検知コイルには、図3(b)の下段に示すようなパルス電流が流れることとなる。
ただし、検知コイルに流れる電流には、交番磁界によって誘導される交流電流も流れており、パルス電流は、この交流電流に重畳されて検出されることとなる。また、複数の磁性材料を含むものを交番磁界中に置いた場合には、複数のパルス電流が重畳され、図3(c)に示すような電流が検出される。
シート体に上述した磁性体が含まれる場合、交番磁界中にシート体が置かれたときに磁性体に発生する電気的信号(例えば、図3に例示するパルス信号など)を、検出装置により検出することで、シート体の存在を確認できる。しかし、本実施形態に係るシート体1は、磁性体16を含む磁性体層18と共に、バイアス磁界発生源12を含むバイアス磁界発生源層14を有するため、磁性体層18とバイアス磁界発生源層14とが一体となった状態、例えば上記二つ折りの状態でシート体1が磁界中に置かれた場合、バイアス磁界発生源12からのノイズの中に磁性体16からの大バルクハウゼン効果による信号が隠れてしまい、検出装置により検出されない。
例えば、図4に示すように、申込先においてこのシート体1(葉書)を受け取る申込用紙受け取り部屋22の出入り口に交番磁界を発生させる検出装置24を設置しておくと、このシート体1が到着した時には、大バルクハウゼン効果による信号が読み取れない(図4(a))。その後、オペレータによりシート体1が開封され、個人情報等について読み取り、コンピュータ等の入力端末26への入力が行われる。そして、オペレータにより、開封されたシート体1から、バイアス磁界発生源層14が装着された紙基材10の略半分が折り線20で切り取られ、廃棄される。したがって、この残ったシート体3をそのまま出入り口から持ち去ろうとすると、検出装置24において交番磁界により磁性体16から大バルクハウゼン効果による信号が発生し、それが読み取り可能となり、無断持ち出しが検出される。また、磁性体16からの大バルクハウゼン効果による信号が検出されると複写禁止となる複写禁止機能のあるコピー機等の画像形成装置を用意すれば複写もできなくなる。
検出装置24としては、上述した電気的信号が何らかの形で検出できるものであればその構成や使用態様は特に限定されるものではない。しかし、本実施形態においては、人間が通過できる程度の幅を有するように所定の位置に固定して配置された一対の非接触型の検出手段から構成される検出装置(以下、「検出ゲート」と称す場合がある)を用いることが好適である。
この検出ゲートでは、一対の検出手段間に検出エリアが形成されるため、磁性体層18を有するがバイアス磁界発生源層14が除去されたシート体3が、検出ゲートを通過する際に、その存在を感知することが可能である。この検出ゲートを利用してシート体3の存在を検出する場合、上記の通り、画像としてシート体3に形成された機密情報の不正複写や不正持ち出しを防止するなどの用途に利用することが可能である。ただし、本実施形態のシート体は上述した用途での利用のみに限定されるものではない。
大バルクハウゼン効果を有する磁性体としては、一般には永久磁石、例えば希土類系のネオジュウム(Nd)−鉄(Fe)−ボロン(B)を主成分としたもの、サマリウム(Sm)−コバルト(Co)を主成分としたもの、アルニコ系のアルミ(Al)−ニッケル(Ni)−コバルト(Co)を主成分としたもの、フェライト系のバリュウム(Ba)又はストロンチウム(Sr)と酸化鉄(Fe)を主成分としたものや、その他に軟質磁性体、酸化物軟質磁性体等があるが、基本組成がFe−Co−SiやCo−FeNi系であるアモルファス磁性体を用いることが好ましい。
磁性体の形状としては、大バルクハウゼン効果を起こすのに適した縦長の形状であれば特に限定されないが、大バルクハウゼン効果を起こすには、断面積に対して所定の長さが必要となってくることから、基本的にはワイヤ状や帯状などの繊維状であることが好ましく、ワイヤ状であることがより好ましい。
磁性体がワイヤ状である磁性体ワイヤの場合には、上述のように大バルクハウゼン効果を起こすために、その直径は10μm以上であることが好ましい。また、最大直径としては90μm以下が好ましく、80μm以下がより好ましい。直径が90μmを越えると磁性体を磁性体層18に配合しても表面に突出してしまう可能性がある。
磁性体ワイヤの長さは、大バルクハウゼン効果を起こすために10mm以上が好ましい。なお磁性体ワイヤの最大長については、内部に含有されたときに、磁性体層18から露出されない程度の長さであればよく、特に限定はされないが、350mm以下であることが好ましい。なお、磁性体ワイヤの直径や長さは、磁性体層18中に含まれる全ての磁性体ワイヤの直径や長さが上述した範囲を満たすことが好ましい。また、磁性体の表面はパルス信号の出力を高くする等のためにセラミック、ガラス等の絶縁材料により絶縁処理されていてもかまわない。
紙基材は、パルプ繊維を含む。なお、紙基材は、2つ以上の層から構成されていてもよく、また、紙基材の少なくとも片面に必要に応じて顔料塗工層などの表面層を設けることもできる。紙基材には、填料、サイズ剤、紙力増強剤、染料、pH調整剤等、通常の紙媒体に配合される各種助剤を必要に応じて含んでもよい。
本実施形態においては、磁性体層18は、紙基材中に大バルクハウゼン効果を有するアモルファス磁性ワイヤ、例えば直径30μm、長さ25mmのものがランダムに漉き込まれたもの、あるいは葉書の長さ分だけの1〜2本程度が漉き込まれたものである。
また、バイアス磁界発生源層が剥離可能に構成されていてもよい。例えば、図1,2において、バイアス磁界発生源層14をシール状として剥離可能にし、左側のシール(バイアス磁界発生源層14)は取り外すと下側に剥離可能な粘着材が塗布されている。そのシールを右側の書き込み欄(磁性体層18)の上に貼り付け、バイアス磁界発生源層14が装着されていた側を折り線20で切り取る(図5)。シールを貼り付けた右側部分は切り取ると葉書大の大きさになり、そのまま郵送可能である。バイアス磁界発生源層14は、はがすまで郵送されても取れない仕組みになっている。また一旦はがすと二度と貼り付けられないようにもなっている。よって顧客は個人情報等の情報を書き込み欄(磁性体層18)に書き込んだ後、外したバイアス磁界発生源層14をその上に貼り付ければよい。
例えば、図4の申込用紙受け取り部屋22にこのシート体1が到着した時には、大バルクハウゼン効果による信号が読み取れない(図4(a))。その後、オペレータによりシート体1からバイアス磁界発生源層14が取り外され、回収、廃棄される。個人情報等については読み取り、コンピュータ等の入力端末26への入力が行われる。したがって、このシート体3をそのまま出入り口から持ち去ろうとすると、検出装置24において交番磁界により磁性体16から大バルクハウゼン効果による信号が発生し、それが読み取り可能となり、無断持ち出しが検出される。なお、このシールは二度と貼り付けられないようにするのが好ましい。
本実施形態において、図6に示すように、磁性体層18を有さずに、紙基材10の一部が磁性体16を含み、磁性体16を含まない残りの紙基材10上に、バイアス磁界発生源12を含むバイアス磁界発生源層14が装着されていてもよい。図6の例では、紙基材10の略半分の中に磁性体16が漉き込まれており、紙基材10の磁性体16を含まない残りの略半分の上にバイアス磁界発生源12を含むバイアス磁界発生源層14が装着され、折り線20でバイアス磁界発生源層14を内側にして二つ折りにできるようになっているが、これに限定されない。
また、バイアス磁界発生源層14はシート状ではなく、図7のように、格子状にすることも可能である。これにより、シート体1の重量を減らすことができる。この場合、格子の開口部は一辺が10mm以下程度が好ましく7mm以下程度がより好ましく、5mm以下程度がさらに好ましい。上記の通り、磁性体ワイヤの長さは、大バルクハウゼン効果を起こすために10mm以上が好ましいため、格子の開口部は一辺が10mm未満程度であれば、開口部があっても大バルクハウゼン効果による信号が読み取りにくくなるためである。なお、バイアス磁界発生源層14の形状は、シート状、格子状に限られない。また、前記開口部は矩形に限られない。
また、図8に示すように、バイアス磁界発生源層14の上にさらに紙基材11を装着して一体化しておくとなおよい。これにより、シート体1がバイアス磁界発生源層14を含むことが顧客にわかりにくくなり、悪用されることを防止することができる。
さらに、顧客がシート体1からバイアス磁界発生源層14を剥離、除去した後、磁性体層18に個人情報等を書き込み、これを返送してもよい。この場合は返送された時点で申込用紙受け取り部屋22においてシート体1の検知がなされる。また、バイアス磁界発生源層14と磁性体層18とを有するシート体1をラベル状にしてもよい。個人情報等を書き込んだ後、バイアス磁界発生源層14を剥がして、磁性体層18を有するラベルを文書等に貼りつけた後、郵送、回収してもよい。
図9は、本発明の実施形態に係る封筒の構造の一例を示す概略図である。封筒5は、バイアス磁界発生源を含むバイアス磁界発生源層14を内側に備えるように構成されている。例えば、封筒5は、バイアス磁界発生源である鉄等を箔状にしたものを封筒の内側に貼った構造、あるいは同等物質を封筒の内側にプリントした構造になっている。
この場合、申し込み用紙として、磁性体を含む磁性体層を紙基材上に備えるシート体、あるいは紙基材に磁性体を漉き込んだシート体等を用意すればよい。顧客に郵送の際に、この申し込み用紙と返信用の封筒5を重ねて別の封筒に入れて顧客に送ればよい。返信の際にはこの返信用の封筒5に申し込み用紙を入れて返信すればよい。
例えば、図4の申込用紙受け取り部屋22にこの封筒5が到着した時には、大バルクハウゼン効果による信号が読み取れない(図4(a))。その後、オペレータにより封筒5から申し込み用紙が取り出され、封筒5は回収、廃棄される。個人情報等については読み取り、コンピュータ等の入力端末26への入力が行われる。したがって、この申込用紙27をそのまま出入り口から持ち去ろうとすると、検出装置24において交番磁界により磁性体16から大バルクハウゼン効果による信号が発生し、それが読み取り可能となり、無断持ち出しが検出される。
図10は、本発明の実施形態に係る小冊子体の構造の一例を示す概略図である。小冊子体7は、紙基材上にバイアス磁界発生源を含むバイアス磁界発生源層14を有するシート体28と、紙基材30と磁性体16とを有する少なくとも1枚のシート体32と、を含み、シート体28とシート体32とが分離可能なように、例えば手で取れるように構成されている。
小冊子体7の具体例としては、例えば、クレジットカード、携帯電話、銀行口座などを郵送で申し込みをするときに使われる綴り小冊子体である。この場合、個人情報等の情報を書き込むページとしては、磁性体16を含むシート体32を使い、表紙にバイアス磁界発生源層14を有するシート体28を使用すればよい。申込者は、個人情報等をシート体32の書き込み欄に書き込んだ後、シート体32にシート体28を重ね、必要に応じて小冊子体全体を2〜3つ折りにしてから、通常の返信用の封筒に入れる。するとバイアス磁界発生源層14を有するシート体28が小冊子体を2〜3重に覆ってしまうために、ノイズの影響により大バルクハウゼン効果の信号が検知しにくくなるだけではなく、交番磁界が磁性体16に到達することを多少防げるので、大バルクハウゼン効果による信号が発生しにくくなる。また、バイアス磁界発生源層を一層有するシート体に比べて、例えば紙基材の上に貼り付ける鉄などの箔を更に薄くすることができ、重量を減らすことも可能である。なお、返信用の封筒を使わずに、小冊子体の先端部分を糊付け可能として、小冊子の表紙(シート体28)を封書の外側として使用してもよい。
例えば、図4の申込用紙受け取り部屋22にこの小冊子体7が到着した時には、大バルクハウゼン効果による信号が読み取れない(図4(a))。その後、オペレータにより封筒から小冊子体7が取り出され、小冊子体7の表紙(シート体28)は綴じ目で外されて、回収、破棄される。個人情報等については読み取り、コンピュータ等の入力端末26への入力が行われる。したがって、残りのシート体32をそのまま出入り口から持ち去ろうとすると、検出装置24において交番磁界により磁性体16から大バルクハウゼン効果による信号が発生し、それが読み取り可能となり、無断持ち出しが検出される。
本実施形態に係るシート体、小冊子体及び封筒は、文書管理、情報管理を扱う分野、個人情報、機密情報、重要情報等の情報漏えい防止に関する分野等において好適に用いることができる。
本実施形態に係るシート体、小冊子体及び封筒によれば、申し込みから受付までのプロセスにおいて新たな工数を発生させることがない。また、RFID等を用いる方法に比べて個人情報等の漏洩防止を安価に行うことができる。
本発明の実施形態に係るシート体の構造の一例を示す概略上面図である。 図1のA−A線における概略断面図である。 大バルクハウゼン効果を説明するための図である。 本発明の実施形態に係るシート体の検出の様子を示す概略図である。 本発明の実施形態に係るシート体の構造の他の例を示す概略上面図である。 本発明の実施形態に係るシート体の構造の他の例を示す概略断面図である。 本発明の実施形態に係るシート体の構造の他の例を示す概略上面図である。 本発明の実施形態に係るシート体の構造の他の例を示す概略断面図である。 本発明の実施形態に係る封筒の構造の一例を示す概略図である。 本発明の実施形態に係る小冊子体の構造の一例を示す概略図である。
符号の説明
1 シート体、3 シート体、5 封筒、7 小冊子体、10,11,30 紙基材、12 バイアス磁界発生源、14 バイアス磁界発生源層、16 磁性体、18 磁性体層、20 折り線、22 申込用紙受け取り部屋、24 検出装置、26 入力端末、27 申し込み用紙、28,32 シート体。

Claims (10)

  1. 紙基材と、バイアス磁界を発生するバイアス磁界発生源と、磁性体とを有することを特徴とするシート体。
  2. 請求項1に記載のシート体であって、
    前記紙基材上に、前記バイアス磁界発生源を含むバイアス磁界発生源層と、前記磁性体を含む磁性体層とが装着されていることを特徴とするシート体。
  3. 請求項2に記載のシート体であって、
    前記紙基材の略半分の上に前記バイアス磁界発生源層が装着され、前記紙基材の残りの略半分の上に前記磁性体層が装着されていることを特徴とするシート体。
  4. 請求項1に記載のシート体であって、
    前記紙基材の一部が前記磁性体を含み、前記磁性体を含まない残りの紙基材上に、前記バイアス磁界発生源を含むバイアス磁界発生源層が装着されていることを特徴とするシート体。
  5. 請求項1に記載のシート体であって、
    前記紙基材と前記バイアス磁界発生源とを有する第一シート体と、前記紙基材と前記磁性体とを有する第二シート体とが容易に離脱可能な接着剤で粘着されていることを特徴とするシート体。
  6. 請求項2〜4のいずれか1項に記載のシート体であって、
    前記バイアス磁界発生源層が剥離可能に構成されていることを特徴とするシート体。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のシート体であって、
    前記磁性体が大バルクハウゼン効果を有することを特徴とするシート体。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載のシート体であって、
    前記バイアス磁界発生源層が格子状に構成されていることを特徴とするシート体。
  9. 紙基材とバイアス磁界を発生するバイアス磁界発生源とを有するシート体と、紙基材と磁性体とを有する少なくとも1枚のシート体と、を含み、両者が分離可能なように構成されていることを特徴とする小冊子体。
  10. バイアス磁界を発生するバイアス磁界発生源を内側に備えるように構成されていることを特徴とする封筒。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017140792A (ja) * 2016-02-12 2017-08-17 国立大学法人東北大学 セキュリティーマーカー、情報記録媒体、情報記録媒体の判定装置及び複製装置

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