JP2009143105A - 電子写真装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】半導体レーザアレイのドループ特性が変化した場合でも、正確に光出力変動を補正し、画像濃度変動を抑制することが可能な電子写真装置を提供する。
【解決手段】複数の発光源を有する半導体レーザアレイと、半導体レーザアレイの光出力強度を検出する光出力検出手段と、半導体レーザアレイの各発光源への電流供給量を制御する電流供給手段を有して、複数ビームを走査して感光体上に静電潜像を形成する電子写真装置において、電流供給手段は、半導体レーザアレイの各発光源に対してそれぞれ一定電流を供給する第一の電流源と、半導体レーザアレイの各発光源を一個ずつ発光させたときの光出力検出結果に基づいて各発光源が所望の光出力で発光するように供給電流量を制御する第二の電流源と、半導体レーザアレイの全発光源を発光させたときの光出力検出結果に基づいて、各発光源に供給する電流を制御する第三の電流源を備えたことを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】複数の発光源を有する半導体レーザアレイと、半導体レーザアレイの光出力強度を検出する光出力検出手段と、半導体レーザアレイの各発光源への電流供給量を制御する電流供給手段を有して、複数ビームを走査して感光体上に静電潜像を形成する電子写真装置において、電流供給手段は、半導体レーザアレイの各発光源に対してそれぞれ一定電流を供給する第一の電流源と、半導体レーザアレイの各発光源を一個ずつ発光させたときの光出力検出結果に基づいて各発光源が所望の光出力で発光するように供給電流量を制御する第二の電流源と、半導体レーザアレイの全発光源を発光させたときの光出力検出結果に基づいて、各発光源に供給する電流を制御する第三の電流源を備えたことを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、半導体レーザアレイを搭載したマルチビーム方式の電子写真装置において、半導体レーザアレイの光出力を一定に制御することができる電子写真装置に関するものである。
半導体レーザは、温度が上昇すると光出力が低下するドループ特性を有しており、定電流駆動の場合には光出力が低下するため、一定の光出力を得る手段として、レーザ光出力をフォトダイオードで検出し、この検出結果に基づいてレーザ駆動電流を制御するAPC(Auto Power Control)が用いられている。
半導体レーザアレイの出力ビームを走査して静電潜像を形成する電子写真装置においては、走査ビームが印刷領域外にある間にAPCを実行するが、半導体レーザアレイは各発光素子の自己発熱が相互に干渉するため、素子の温度上昇が速く、印刷領域走査中の光出力低下が画像に影響するという問題がある。また、半導体レーザアレイの光出力制御に従来のAPCを適用した場合、各発光源を単独で発光させたときの光出力が、基準値と等しくなるようにレーザ駆動電流を制御するため、複数発光源が同時に発光して熱的に干渉する場合の光出力変動は補正できなかった。
印刷領域走査中の光出力低下を補正する方法として、APC前後の光出力の差から、一走査期間内のドループ特性を推定し、レーザ供給電流を補正する方法や(例えば、特許文献1参照)、レーザアレイ変調信号のON/OFFパターンに基づいて、レーザアレイの各素子への供給電流を制御する方法(例えば、特許文献2参照)がある。
半導体レーザアレイは各発光素子の自己発熱が相互に干渉するため、素子の温度上昇が速く、印刷領域を走査中に光出力が低下するドループ特性を有するため、画像濃度変動が発生する。また、ドループ特性は、周囲環境温度、半導体レーザアレイ特性の経時変化、半導体レーザアレイの駆動電流、印刷パターン等によって変化する。
本発明の目的は、半導体レーザアレイのドループ特性が変化した場合でも、正確に光出力変動を補正し、画像濃度変動を抑制することが可能な電子写真装置を提供することにある。
前記目的を達成するため本発明は、複数の発光源を有する半導体レーザアレイと、半導体レーザアレイの光出力強度を検出する光出力検出手段と、半導体レーザアレイの各発光源への電流供給量を制御する電流供給手段を有して、複数ビームを走査して感光体上に静電潜像を形成する電子写真装置において、前記電流供給手段は、半導体レーザアレイの各発光源に対し、それぞれ一定電流を供給する第一の電流源と、半導体レーザアレイの各発光源を一個ずつ発光させたときの光出力検出結果に基づいて、各発光源が所望の光出力で発光するように供給電流量を制御する第二の電流源と、半導体レーザアレイの全発光源を発光させたときの光出力検出結果に基づいて、各発光源に供給する電流を制御する第三の電流源 を備えたことを特徴とするものである。
本発明は前述のような構成になっており、半導体レーザアレイのドループ特性が変化した場合でも、正確に光出力変動を補正し、画像濃度変動を抑制することができる。
本発明は、一走査毎に実施するAPC制御の前後で、半導体レーザアレイの全発光源を発光させたときの光出力の差を検出し、この差に基づいて、発光源に供給する電流の増加率を制御する。
図1に、半導体レーザアレイを制御する装置の構成を示す。半導体レーザアレイ6は、4つのLD(Laser Diode)1〜4と、各LDの光出力P1〜P4を同時に受光しても出力が飽和しないフォトダイオード5を内蔵している。LD1〜LD4は順番に一列に並んでおり、LD1とLD4が両端、LD2とLD3が中央に配置されている。半導体レーザアレイ6から出射したビームは、一定速度で回転する回転多面鏡(図示しない)で反射し、Fθレンズ(図示しない)を通り、感光ドラム(図示しない)上を走査する。感光ドラムは一定速度で回転しており、ビームが感光ドラムを走査している期間中にON/OFFすると、ドラム上に静電潜像が形成される。
書き出し検出センサ71は、感光ドラムより先に走査ビームが通過する位置に設置され、ビームを受光すると書き出し位置検出信号を書き込み制御部70へ送信する。書き終わり検出センサ72は、感光ドラムより後に走査ビームが通過する位置に設置され、ビームを受光すると書き終わり位置検出信号を書き込み制御部70へ送信する。
光出力検出部74は、フォトダイオード5で検出した信号を増幅し、LD1制御部10、LD2制御部20、LD3制御部30、LD4制御部40と、書き込み制御部70に光出力モニタ信号PDを送信する。
書き込み制御部70は、コントローラ73より送信された画像データを処理し、変調信号VD1〜VD4を出力し、半導体レーザアレイ6の変調、供給電流の補正等を制御する制御信号を出力する。
LD1制御部10は、ドループ特性補正電流の供給量を制御するドループ補正制御部A11と、光出力が一定になるように一走査毎に供給電流量を制御するAPC制御部12と、常時供給するバイアス電流量を制御するバイアス電流制御部13と、書き込み制御部70が出力する変調信号VD1に従ってON/OFFするスイッチ14から構成され、LD1に供給する電流を制御する。
LD2制御部20、LD3制御部30、LD4制御部40は、LD1制御部10と同様の構成要素を有し、LD2、LD3、LD4に供給する電流を制御する。APC制御部12、22、32、42は同一機能を備え、バイアス電流制御部13、23、33、43も同一機能を備える。ドループ補正制御部A11と、ドループ補正制御部B21と、ドループ補正制御部C31と、ドループ補正制御部D41は、回路定数と変調信号の接続が異なっている。
図2に、LD1制御部10の構成を示す。LD1制御部10は、印刷領域走査中にドループ特性による光出力低下を補正するドループ補正電流I_DRP1を供給するドループ補正制御部A11と、光出力が一定となるように一走査毎に補正するレーザ発光電流I_LD1を供給するAPC制御部12と、バイアス電流I_B1を供給するバイアス電流制御部13と、変調信号VD1に従って変調電流I_MOD1=I_DRP1+I_LD1の供給/停止を制御するスイッチ14から構成され、LD1に対し駆動電流I_OP1を供給する。
ドループ補正電流I_DRP1は、電流源120が供給しており、ドループ補正電流I_DRP1の値は、コンデンサC2に充電した電荷により発生する電圧に比例する。コンデンサC2の充電電流は、コンデンサC1に充電した電荷量に比例した電圧を出力する電圧増幅器116により、スイッチ111〜114と抵抗R11〜R14を通って供給されるが、コンデンサC2が充電されるのは、スイッチ115が非導通、かつ、スイッチ111〜114の何れかが導通した場合である。
スイッチ115は、書き込み制御部70の出力するAPC実行期間を示す信号APCENに従ってON/OFFするスイッチであり、スイッチ115がONすると、コンデンサC2の蓄積電荷は完全に放電され、充電できなくなる。スイッチ111は変調信号VD1に従ってON/OFFするスイッチであり、R11はスイッチ111を流れる充電電流を制限する抵抗である。同様に、スイッチ112、113、114はLD変調信号VD2、VD3、VD4に従ってON/OFFするスイッチであり、R12、R13、R14はスイッチ112、113、114を流れる充電電流を制限する抵抗である。抵抗R11の値は、LD1発光時の自己発熱による光出力低下量に基づいて決定し、光出力低下量が大きいほど、小さな抵抗値を設定する。抵抗R12の値は、LD2発光時の発熱によるLD1の光出力低下量に基づいて決定する。同様に、抵抗R13、R14の値は、LD3、LD4発光時の発熱によるLD1の光出力低下量に基づいて決定する。LD1の温度上昇による光出力低下は、距離が近い発光素子の発熱が大きく影響するため、抵抗値はR11<R12<R13<R14の順に大きくなる。また、抵抗R11〜R14の値と、コンデンサC2の容量と、電圧増幅器116の増幅率は、一走査時間内にコンデンサC2の充電電荷が飽和することがないように設定する。
スイッチ110は、変調信号VD1がONの場合に非導通、OFFの場合に導通するスイッチであり、R10はスイッチ110を流れるコンデンサC2の放電電流を制限する抵抗である。抵抗R10の値は、LD1消灯時の温度低下による光出力の回復量に基づいて決定され、回復量が大きいほど、小さい抵抗値を設定する。光出力の回復量は、半導体レーザアレイ6の両端に配置されたLD1とLD4で大きく、中央に配置されたLD2とLD3で小さくなる。電圧増幅器116の出力電圧を制御するコンデンサC1の充放電は、スイッチ117が導通状態にある間に差動増幅器118が行う。
スイッチ117は、書き終わり位置検出のための探知期間を示す信号VD_ENDがONの場合に導通するスイッチである。差動増幅器118は、+端子と−端子の電圧差に比例した大きさの電流を駆動し、+端子電圧の方が−端子電圧より大きい場合には電流を供給し、−端子電圧の方が+端子電圧より大きい場合には電流を引き抜く。−端子には、半導体レーザアレイ6の光出力の大きさを示す光出力モニタ信号PDを入力し、+端子には、サンプルホールド回路119の出力を接続する。
サンプルホールド回路119は、書き出し位置探知期間を示す信号VD_STRのON直後に、全変調信号VD1〜VD4がONしているタイミングで、光出力モニタ信号PDの値を採取し、この値を保持し、出力する回路である。差動増幅器118は、書き終わり位置探知期間を示す信号VD_ENDがON、かつ、全変調信号VD1〜VD4がONの期間中に、サンプルホールド回路119に保持した値と、光出力モニタ信号PDの値が等しくなるように、コンデンサC1の充放電を行い、電圧増幅器116の出力電圧、すなわち、コンデンサC2の充電電流を制御する。コンデンサC2の充電電流が大きくなると、ドループ補正電流I_DRP1の増加率が大きくなり、ドループ補正電流I_DRP1増加による光出力上昇率がドループ特性による光出力低下率を上回り、光出力P1は上昇していく。コンデンサC2の充電電流が小さくなると、ドループ補正電流I_DRP1の増加率が小さくなり、ドループ補正電流I_DRP1増加による光出力上昇率がドループ特性による光出力低下率を下回り、光出力P1は低下していく。
差動増幅器118は、ドループ補正電流I_DRP1の増加率を制御するが、電流量は直接制御できないため、ゲインを低く設定し、一回の書き終わり位置探知期間内に行うコンデンサC1の充放電量を小さくする。環境温度変化、半導体レーザアレイ6特性の経時変化、及び、特性変化を補正するための駆動電流変化による、一走査時間より長時間にわたるドループ特性変動を、コンデンサC1の充電電荷量、すなわち、ドループ補正電流I_DRP1増加率の増減により補正し、印刷パターンに依存する一走査時間内の光出力変動は、コンデンサC2の充電電荷量によりドループ補正電流I_DRP1の電流量を直接制御して補正する。I_DRP1の大きさは、駆動電流I_OP1=I_MOD1+I_B1の10%以内とする。
APC制御部12は、レーザ発光電流I_LD1を供給する。レーザ発光電流I_LD1は電流源121が供給し、レーザ発光電流I_LD1の大きさはコンデンサC3に充電した電荷により発生する電圧に比例する。コンデンサC3の充放電は、スイッチ122が導通状態にある間に差動増幅器123が実行する。スイッチ122は、APC実行期間を示す信号APCENがON、かつ、変調信号VD1がONの場合に導通するスイッチである。
差動増幅器123は、+端子と−端子の電圧差に比例した大きさの電流を駆動し、+端子電圧の方が−端子電圧より大きい場合には電流を供給し、−端子電圧の方が+端子電圧より大きい場合には電流を引き抜く。−端子には光出力モニタ信号PDを接続し、+端子にはD/Aコンバータ124の出力を接続する。D/Aコンバータ124の出力値は、書き込み制御部70が送信する基準光出力データREF_DATA1により設定する。基準光出力データREF_DATA1は、D/Aコンバータ124の変換結果が、半導体レーザアレイ6の1つの発光源LD1が目標とする光出力で発光したときの光出力モニタ信号値PDrefと等しくなるように設定している。差動増幅器123は、スイッチ122が導通状態の期間中に、PDrefと、光出力モニタ信号PDの値が等しくなるように、コンデンサC3の充電電荷量、すなわち、レーザ発光電流I_LD1の大きさを調整する。
バイアス電流制御部13は、LD1がレーザ発光を開始する閾値未満の電流I_B1を常時供給する。バイアス電流I_B1は電流源131が供給し、その電流量はD/Aコンバータ132の出力値により設定できる。D/Aコンバータ132の出力値は、書き込み制御部70が送信するバイアス電流データBIAS_DATA1により、閾値電流値よりもある一定量だけ小さい値に設定される。バイアス電流I_B1を常時供給することにより、変調信号VD1に対するレーザ発光の応答性が向上し、また、レーザON時とOFF時の供給電流の差が小さくなる、すなわち、ON時とOFF時の発光素子温度差が小さくなるため、ドループ特性が緩和される。
図1に示すドループ補正制御部B21、ドループ補正制御部C31、ドループ補正制御部D41も、ドループ補正制御部A11と同様の構成であるが、ドループ補正制御部A11内の抵抗R10、R11、R12、R13、R14に相当する抵抗の抵抗値と、スイッチ110に相当するスイッチをON/OFFする変調信号が異なる。
以下に本発明の動作を説明する。
環境温度変化、半導体レーザアレイの駆動電流変化、等により半導体レーザアレイのドループ特性が悪化した場合と、ドループ特性の悪化による光出力低下率の増分を、ドループ補正電流の増加率を制御して補正した場合の動作例を図3に示す。
一例として、変調信号VD1は全印刷領域に渡ってONし、変調信号VD2はVD1がONしてから時間Txだけ遅れてONし、変調信号VD3はVD2がONしてから時間Txだけ遅れてONし、変調信号VD4はVD3がONしてから時間Txだけ遅れてONするような画像を印刷する場合の動作について説明する。
光出力モニタ信号PDと、光出力P1と、変調電流I_MOD1と、ドループ補正電流I_DRP1と、C1の充電電荷Q1の時間変化の様子を示した波形において、ドループ特性が悪化した場合の波形を点線で示し、ドループ特性の悪化による光出力低下率の増分を、ドループ補正電流の増加率を制御して補正した場合の波形を実線で示している。各制御信号APCENと、VD_STRと、VD_ENDと、VD1〜VD4は、HighレベルのときにON状態にあり、LowレベルのときにOFF状態にあることを示している。
第一に、ドループ特性が悪化した場合の動作について説明する。タイミングt1から開始するAPC期間において、LD1〜LD4をそれぞれ単独で発光した場合の光出力が目標値P_refで発光するようにレーザ発光電流が制御される。
VD_STRがONし、APC後に最初に全変調信号がONするタイミングt2において、ドループ特性による光出力低下が発生する前の光出力モニタ信号PDの値PDshをサンプルホールド回路119に記憶する。書き出し位置探知期間内では、ドループ補正電流I_DRP1は、変調信号のON時間とコンデンサC1の充電電荷量Qaに比例して増加していくが、ドループ補正電流I_DRP1の増加による光出力上昇率よりも、悪化したドループ特性による光出力低下率の方が大きいため、光出力P1と光出力モニタ信号PDの値は低下していく。
タイミングt3から印刷領域が開始して変調信号VD1がONすると、スイッチ111が導通し、電圧増幅器116が供給する電流が抵抗R11を通ってコンデンサC2を充電する。時間Txの間にドループ補正電流I_DRP1はΔI1aだけ増加し、発光源LD1の自己発熱による光出力低下をある程度補正するが、光出力P1と光出力モニタ信号PDの値は低下していく。
タイミングt4で変調信号VD2がONすると、スイッチ112も導通し、コンデンサC2は抵抗R11と抵抗R12を並列に通る電流により充電されるため、時間Txの間にI_DRP1はΔI2aだけ増加し、発光源LD1の自己発熱と、隣接する発光源LD2の熱干渉による光出力低下をある程度補正するが、光出力P1と光出力モニタ信号PDの値は低下を続ける。
タイミングt5で変調信号VD3がONすると、スイッチ113も導通し、コンデンサC2は抵抗R11と抵抗R12と抵抗R13を並列に通る電流により充電されるため、時間Txの間にI_DRP1はΔI3aだけ増加し、発光源LD1の自己発熱と、隣接する発光源LD2の熱干渉と、発光源LD3の熱干渉による光出力低下をある程度補正するが、光出力P1と光出力モニタ信号PDの値は低下を続ける。
タイミングt6で変調信号VD4がONすると、スイッチ114も導通し、コンデンサC2は抵抗R11と抵抗R12と抵抗R13と抵抗R14を並列に通る電流により充電されるため、時間Txの間にI_DRP1はΔI4aだけ増加し、発光源LD1の自己発熱と、隣接する発光源LD2の熱干渉と、発光源LD3の熱干渉と、最も離れた発光源LD4の熱干渉による光出力低下をある程度補正するが、光出力P1と光出力モニタ信号PDの値は低下を続ける。
印刷領域終了後、タイミングt7でVD_ENDがONして書き終わり位置探知期間が開始すると、差動増幅器118は、タイミングt2で記憶した値PDshと、タイミングt7における光出力モニタ信号PDの差分ΔPDshに比例した大きさの電流でコンデンサC1の充電を開始する。コンデンサC1の充電電荷が増加すると、電圧増幅器116の出力電圧が増加するため、コンデンサC2の充電電流が大きくなり、時間とともにドループ補正電流I_DRP1が大きくなり、ドループ補正電流I_DRP1がある値より大きくなると、光出力P1と光出力モニタ信号PDの値は上昇を開始する。光出力モニタ信号PDの値が上昇して、PDとPDshの差が小さくなるに従い、差動増幅器118の出力するコンデンサC1の充電電流は小さくなっていき、PDとPDshが等しくなったところで充電電流がゼロになり、コンデンサC1の充放電が停止する。
スイッチ117が導通状態のときにコンデンサC1の充放電が停止するのは、ドループ補正電流I_DRP1の増加による光出力上昇率とドループ特性による光出力低下率が等しくなる場合であり、このときコンデンサC1に蓄積されている電荷Qbが、ドループ補正電流I_DRP1の適切な増加率を設定している。タイミングt8でVD_ENDがOFFすると、コンデンサC1は電荷Qbを保持するので、次回の走査開始時には、ドループ補正電流I_DRP1の増加率と、悪化したドループ特性による光出力低下率が同等になるため、一定の光出力を維持できるようになる。
第二に、ドループ特性の悪化による光出力低下率の増分を、ドループ補正電流の増加率を制御して補正した場合の動作について説明する。
タイミングt1から開始するAPC期間において、LD1〜LD4をそれぞれ単独で発光した場合の光出力が目標値P_refで発光するようにレーザ発光電流が制御される。
VD_STRがONし、APC後に最初に全変調信号がONするタイミングt2において、ドループ特性による光出力低下が発生する前の光出力モニタ信号PDの値PDshをサンプルホールド回路119に記憶する。書き出し位置探知期間内では、ドループ補正電流I_DRP1は、変調信号のON時間とコンデンサC1の充電電荷量Qbに比例して増加してくが、ドループ補正電流I_DRP1の増加による光出力上昇率と、悪化したドループ特性による光出力低下率が同等であるため、光出力P1と光出力モニタ信号PDの値はほぼ一定値を維持する。
タイミングt3から印刷領域が開始して変調信号VD1がONすると、スイッチ111が導通し、電圧増幅器116が供給する電流が抵抗R11を通ってコンデンサC2を充電する。時間Txの間にドループ補正電流I_DRP1はΔI1bだけ増加し、発光源LD1の自己発熱による光出力低下を補正するため、光出力P1と光出力モニタ信号PDの値はほぼ一定値を維持する。
タイミングt4で変調信号VD2がONすると、スイッチ112も導通し、コンデンサC2は抵抗R11と抵抗R12を並列に通る電流により充電されるため、時間Txの間にI_DRP1はΔI2bだけ増加し、発光源LD1の自己発熱と、隣接する発光源LD2の熱干渉による光出力低下を補正するため、光出力P1と光出力モニタ信号PDの値はほぼ一定値を維持する。
タイミングt5で変調信号VD3がONすると、スイッチ113も導通し、コンデンサC2は抵抗R11と抵抗R12と抵抗R13を並列に通る電流により充電されるため、時間Txの間にI_DRP1はΔI3bだけ増加し、発光源LD1の自己発熱と、隣接する発光源LD2の熱干渉と、発光源LD3の熱干渉による光出力低下を補正するため、光出力P1と光出力モニタ信号PDの値はほぼ一定値を維持する。
タイミングt6で変調信号VD4がONすると、スイッチ114も導通し、コンデンサC2は抵抗R11と抵抗R12と抵抗R13と抵抗R14を並列に通る電流により充電されるため、時間Txの間にI_DRP1はΔI4bだけ増加し、発光源LD1の自己発熱と、隣接する発光源LD2の熱干渉と、発光源LD3の熱干渉と、最も離れた発光源LD4の熱干渉による光出力低下を補正するため、光出力P1と光出力モニタ信号PDの値はほぼ一定値を維持する。
印刷領域終了後、タイミングt7でVD_ENDがONして書き終わり位置探知期間が開始すると、差動増幅器118は、タイミングt2で記憶した値PDshと、タイミングt7における光出力モニタ信号PDの差に比例した大きさの電流でコンデンサC1の充電を開始するが、PDshとPDの差がほぼゼロであるため、差動増幅器118の出力するコンデンサC1の充放電電流は微量であり、書き終わり探知期間終了のタイミングt8の時点でコンデンサC1に蓄積される電荷量は、ほとんどQbと変わらない。
以上説明したように、本発明によれば、環境温度、半導体レーザアレイ特性の経時変化、バイアス電流、LD発光電流、印刷パターン、等で半導体レーザアレイのドループ特性が変化した場合にも、目標とする光出力Prefで発光するように、ドループ補正電流の増加率を設定することができる。
1は半導体レーザアレイの端部に配置された発光源、2は半導体レーザアレイの中央に配置された発光源、3は半導体レーザアレイの中央に配置された発光源、4は半導体レーザアレイの端部に配置された発光源、5は半導体レーザアレイ内蔵のフォトディテクタ、6は半導体レーザアレイ、10はLD1制御部、11はLD1用のドループ補正制御部A、12はLD1用のAPC制御部、13はLD1用のバイアス電流制御部、14はVD1のON/OFFで導通/非導通を切り替えるスイッチ、20はLD2制御部、21はLD2用のドループ補正制御部B、30はLD3制御部、31はLD3用のドループ補正制御部C、40はLD4制御部、41はLD4用のドループ補正制御部D、70は書き込み制御部、71は書き出し検出センサ、72は書き終わり検出センサ、73はコントローラ、74は光出力検出部である。
Claims (1)
- 複数の発光源を有する半導体レーザアレイと、半導体レーザアレイの光出力強度を検出する光出力検出手段と、半導体レーザアレイの各発光源への電流供給量を制御する電流供給手段を有して、複数ビームを走査して感光体上に静電潜像を形成する電子写真装置において、
前記電流供給手段は、半導体レーザアレイの各発光源に対し、それぞれ一定電流を供給する第一の電流源と、
半導体レーザアレイの各発光源を一個ずつ発光させたときの光出力検出結果に基づいて、各発光源が所望の光出力で発光するように供給電流量を制御する第二の電流源と、
半導体レーザアレイの全発光源を発光させたときの光出力検出結果に基づいて、各発光源に供給する電流を制御する第三の電流源 を備えたことを特徴とする電子写真装置。
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ID=40914312
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007322709A Pending JP2009143105A (ja) | 2007-12-14 | 2007-12-14 | 電子写真装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009143105A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012040779A (ja) * | 2010-08-19 | 2012-03-01 | Ricoh Co Ltd | 半導体レーザ駆動装置及び画像形成装置 |
-
2007
- 2007-12-14 JP JP2007322709A patent/JP2009143105A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012040779A (ja) * | 2010-08-19 | 2012-03-01 | Ricoh Co Ltd | 半導体レーザ駆動装置及び画像形成装置 |
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