JP2009142377A - ミシンの中押さえ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】縫製中に縫製物におけおる縫製箇所の厚みが変化した場合であっても、中押さえの下死点における針板からの高さ位置を調節することにより、ミシン主軸に過度の負荷が加わってしまうのを防止するとともに、縫製不良が発生してしまうのを防止する。
【解決手段】 中押さえ6を所望の前記高さ位置に下降させるために高さ調節モータ52が出力する初期出力値によって中押さえ6を下降させ、中押さえ6により縫製物を押さえつけた結果、高さ調節モータ52が実際に出力した現実出力値と初期出力値とを比較し、現実出力値と初期出力値との偏差が予め決定されている基準値を超えた場合には、偏差が基準値となるように高さ調節モータ52の出力値を修正し、修正した出力値に基づいて中押さえ6を下降させることにより、中押さえ6の高さ位置を調節する制御を行う制御手段55を有する。
【選択図】 図4

Description

本発明はミシンの中押さえ装置に係り、特に縫製物を針板に押し付ける際の中押さえの下死点における針板からの高さ位置を調節可能なミシンの中押さえ装置に関する。
従来より、縫製物を上面から押圧して搬送する送り歯を用いずに縫製物を搬送させながら縫製を行うミシンにおいては、縫製物に挿通させた縫い針を縫製物から引き抜く際に縫い針とともに縫製物が上昇してしまうのを防止するため、縫い針を縫製物から引き抜く際に、縫製物における縫い針の挿通部分の周辺を上方から針板に押さえつける中押さえ装置が用いられている。
図6は、従来のミシンの中押さえ装置の一例を示す分解斜視図であり、図6に示すように、従来の中押さえ装置71は、中押さえ棒抱き72に支持された中押さえ棒73の下端部に中押さえ75が装着されており、中押さえ75は、図示しない偏心カムを介してミシン主軸に連結された揺動軸79の駆動により上下動するようになっている。揺動軸79の一端部は、第1リンク80の一端部に回動自在に連結され、第1リンク80の他端部は、第2リンク81の一端部に回動自在に連結されている。また、第2リンク81の他端部は、第3リンク82の一端部に回動自在に連結されており、第3リンク82の他端部には、第4リンク83の一端部が第3リンク82の長手方向に対して直列となるように回動自在に連結されている。第4リンク83の他端部には、中押さえ75が装着された中押さえ棒抱き72が連結されており、これにより、揺動軸79は、複数のリンク80、81、82、83を介して中押さえ75に連結されている。
そして、この中押さえ装置71においては、ミシン主軸の回転駆動によって偏心カムを介して揺動軸79がその軸線に略直交する方向に揺動すると、この揺動軸79の揺動によって各リンク80、81、82、83を介して中押さえ棒抱き72が上下動し、中押さえ棒抱き72に支持された中押さえ棒73とともに中押さえ75も上下動するようになっている。このとき、中押さえ75は、ミシン主軸の回転駆動によって上下動する図示しない針棒の下端部に装着された縫い針の上下動に同期し、縫い針が縫製物に挿通される前に縫製物を押さえつける位置に下降し、縫い針が縫製物から引き抜かれた後に縫製物から離間して上昇するように、上下動するようになっている。
また、このような中押さえ装置71においては、縫製物の縫製箇所が厚く中押さえ75が所定の高さ位置まで下降できない場合、所定の高さ位置まで中押さえ75を下降させようとするミシン主軸に逆に負荷が加わってしまうのを防止するため、中押さえ75が縫製物を押さえつける際の中押さえ75の下死点における針板からの高さ位置を調節可能な高さ調節手段85を備える中押さえ装置71が用いられている。
高さ調節手段85は、第3リンク82と第4リンク83との連結部を、上下方向に移動可能とし、かつ上下方向を横切る左右方向への移動を規制するための案内部材86と、案内部材86を左右方向へ揺動させる移動リンク87と、移動リンク87に偏心カム88を介して連結される伝達軸89とを有している。伝達軸89は、高さ調節手段85を駆動するための高さ調節手段駆動装置として図示しない高さ調節モータに連結されている。
そして、高さ調節手段85は、高さ調節モータの駆動によって伝達軸89が回動すると、この伝達軸89の回動により偏心カム88を介して移動リンク87が伝達軸89の軸線に略直交する方向に揺動し、この移動リンク87の揺動によって案内部材86が左右方向に揺動するようになっている。このとき、案内部材86に連結された第3リンク82および第4リンク83は、案内部材86によって左右方向への移動が規制されるとともに、上下方向に移動し、第3リンク82の一端部と第4リンク83の他端部とが近離するように第4リンク83の他端部が上下動する。これにより、第4リンク83に連結された中押さえ棒抱き72を上下動させることにより、中押さえ75を上下動させて中押さえ75の下死点における針板からの高さ位置を調節することができるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−109922号公報
しかし、前述のような従来のミシンの中押さえ装置71においては、縫製開始時に縫製物の厚みに応じて中押さえ75の下死点における針板からの高さ位置を調節することができるが、縫製中に縫製物における縫製箇所の厚みが変化して厚くなってしまう場合には、前述の高さ調節手段85によって中押さえ75の下死点における針板からの高さ位置を調節することができなかった。このため、縫製中に縫製物の厚みが変化して厚くなってしまう場合には、中押さえ75により縫製物を過度に押さえつけながら縫製することとなるとともに、所定の高さ位置まで中押さえ75を下降させようとするミシン主軸に逆に負荷が加わってしまうという問題を有していた。
そこで、従来のミシンの中押さえ装置71は、縫製中に縫製物の厚みが変化して厚くなってしまう場合に、ミシン主軸に逆に負荷が加わってしまうのを低減するための付勢手段92を有している。
この付勢手段92は、第2リンク81に連結された位置決めリンク93、位置決めリンク93に連結され位置決めリンク93とともにアーム部95に回動自在に取り付けられたストッパ96、ストッパ96の上方への回動を規制する規制部材97、およびアーム部95における位置決めリンク93の下方に固定されたばね掛け98と位置決めリンク93との間に架け渡された中押さえ補助ばね99を有している。そして、中押さえ補助ばね99は、縫製物の縫製箇所が厚くなって中押さえ75が所定の高さ位置に下降することができない結果、第2リンク81と第3リンク82との接続部位が上方に移動する際に、この接続部位を下方に向けて付勢することによって、所定の高さ位置まで中押さえ75を下降させようとするミシン主軸に逆に負荷が加わってしまうのを低減するようになっている。
しかし、前述の付勢手段92を有する従来のミシンの中押さえ装置71においては、縫製中に縫製物の厚みが変化して厚くなってしまった場合に、ミシン主軸に過度の負荷が加わってしまうのを低減することが可能であるが、中押さえ75により縫製物を過度に押さえつけることを防止することはできなかった。このため、縫製物は中押さえ75によって締め付けられてしまい、締め付けられた縫製箇所を縫製することにより縫い目が吊れて、縫製不良が発生してしまうおそれがあるという問題を有していた。
本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、縫製中に縫製物における縫製箇所の厚みが変化した場合であっても、中押さえの下死点における針板からの高さ位置を調節することにより、ミシン主軸に過度の負荷が加わってしまうのを防止するとともに、縫製不良が発生してしまうのを防止することができるミシンの中押さえ装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、請求項1に記載の発明に係るミシンの中押さえ装置の特徴は、ミシン主軸の駆動により縫い針の上下動と同期して上下動し、縫製物に挿通された前記縫い針が前記縫製物から引き抜かれる際に前記縫製物における前記縫い針の挿通箇所周辺を針板に押さえつける中押さえと、前記縫製物を前記針板に押しつける際の前記中押さえの下死点における前記針板からの高さ位置を調節する高さ調節手段を駆動する高さ調節手段駆動装置と、前記中押さえを所望の前記高さ位置に下降させるために前記高さ調節手段駆動装置が出力する初期出力値によって前記中押さえを下降させ、前記中押さえにより前記縫製物を押さえつけた結果、前記高さ調節手段駆動装置が実際に出力した現実出力値と前記初期出力値とを比較し、前記現実出力値に基づいて前記高さ調節手段駆動装置の出力値を修正し、前記修正した出力値に基づいて前記中押さえを下降させることにより、前記中押さえの前記高さ位置を調節する制御を行う制御手段とを有する点にある。
この請求項1に記載の発明によれば、中押さえ装置は、現実出力値に基づいて高さ調節手段駆動装置の出力値を修正し、次針を下降させるのにともない、中押さえを修正した出力値によって下死点において針板から所定の高さ位置に下降するようになっている。これにより、縫製中に縫製物における縫製箇所の厚さが変化した場合であっても、中押さえによって縫製物を一定の圧力によって押さえつけながら縫製することができる。
また、請求項2に記載の発明に係るミシンの中押さえ装置の特徴は、請求項1に記載のミシンの中押さえ装置において、前記制御手段は、前記現実出力値と前記初期出力値とを比較し、前記現実出力値と前記初期出力値との偏差が予め決定されている基準値を超えた場合には、前記偏差が前記基準値となるように前記高さ調節手段駆動装置の出力値を修正し、前記修正した出力値に基づいて前記中押さえを下降させる点にある。
ここで、本発明に係る基準値は、所定範囲の数値でも、所定の特定の数値であってもよい。
この請求項2に記載の発明によれば、中押さえ装置は、現実出力値と初期出力値の偏差が基準値と異なる場合には、偏差が基準値となるように初期出力値を修正し、次針を下降させるのにともない、中押さえを修正した出力値によって下死点において針板から所定の高さ位置に下降するようになっている。これにより、縫製中に縫製物における縫製箇所の厚さが変化した場合であっても、中押さえによって縫製物を一定の圧力によって押さえつけながら縫製することができる。
さらに、請求項3に記載の発明に係るミシンの中押さえ装置の特徴は、請求項1に記載のミシンの中押さえ装置において、前記制御手段は、前記現実出力値と前記初期出力値とを比較し、前記現実出力値と前記初期出力値とが異なる場合には、前記高さ調節手段駆動装置による出力値を前記現実出力値と同一になるように修正し、前記修正した出力値に基づいて前記高さ調節手段駆動装置により前記中押さえを下降させる点にある。
この請求項3に記載の発明によれば、中押さえ装置は、現実出力値と初期出力値の偏差が基準値と異なる場合には、高さ調節手段駆動装置による出力値を現実出力値と同一になるように修正し、中押さえを修正した出力値によって下死点において針板から所定の高さ位置に下降するようになっている。これにより、縫製中に縫製物における縫製箇所の厚さが変化した場合であっても、中押さえによって縫製物を一定の圧力によって押さえつけながら縫製することができる。
以上述べたように、本発明に係るミシンの中押さえ装置によれば、修正した出力値によって中押さえを下降させることにより、縫製中に縫製物における縫製箇所の厚さが変化した場合であっても、中押さえによって縫製物を一定の圧力によって押さえつけながら縫製することができる。これにより、縫製物の厚みが厚くなってしまった場合であっても、中押さえによって縫製物を過度に押さえつけてしまうのを防止することができる。この結果、縫製物が引き吊れた状態によって縫製を行うことにより縫製不良が発生してしまうことを確実に防止することができるとともに、ミシン主軸に過度の負荷が加わってしまうのを確実に防止することができる。
以下、本発明に係るミシンの中押さえ装置の一実施形態を図1から図5を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係るミシンの中押さえ装置を示す斜視図、図2は、図1のミシンの中押さえ装置を示す分解斜視図、図3は、図1のミシンの中押さえ装置を備えたミシンの構成を示すブロック図である。
図1乃至図3に示すように、本実施形態に係る中押さえ装置1は、下端部に縫い針が装着された図示しない針棒を上下動させるためのミシン主軸3に連結されており、この中押さえ装置1においては、主軸モータ5の駆動によるミシン主軸3の回転により、縫い針の上下動と同期して、図示しない縫製物を針板に押さえつける中押さえ6が上下動するようになっている。
ミシン主軸3には、偏心カム8が固定されており、偏心カム8には、接続リンク9が連結されている。接続リンク9には、揺動軸抱き10が連結されており、揺動軸抱き10には、揺動軸11の一端部が連結されている。揺動軸11の他端部には、中押さえ6の上下方向の移動量を調節するための中押さえ調節腕12の基端部が固定されており、中押さえ調節腕12には溝カム13が形成されている。この溝カム13は、弧状の長孔に形成されており、この溝カム13には、第1リンク15の一端部が段ねじ17によって固定されている。
第1リンク15の他端部には、第2リンク19の一端部が段ねじ20によって連結されており、第2リンク19は、ミシンのアーム部22に第2リンク19の長手方向における中央部を軸として回動自在に取り付けられている。第2リンク19の他端部には、第3リンク23の一端部が段ねじ25により回動自在に連結されており、第3リンク23の他端部には、第4リンク26の一端部が段ねじ27により第3リンク23の長手方向に対して直列となるように回動自在に連結されている。第4リンク26の他端部には、リンク中継板29が段ねじ30により連結されており、リンク中継板29には、中押さえ棒抱き31が固定されている。中押さえ棒抱き31には、上下方向にのびる中押さえ棒32が保持されており、中押さえ棒32の下端部には、中押さえ6が装着されている。中押さえ棒32の上端部には、中押さえばね33がボルト35およびナット36により中押さえ棒抱き31に取り付けられている。
中押さえ装置1は、中押さえ6の下死点におけるミシンの針板からの高さ位置を調節する高さ調節手段43を備えている。高さ調節手段43は、第4リンク26の一面側に配置された略三角板状の案内部材45を有しており、案内部材45の上端部は段ねじ46によってアーム部22に回動自在に取り付けられている。案内部材45の下端部近傍には、上下方向に長尺な長孔45aが第3リンク23および第4リンク26を連結する段ねじ27の径より若干大きな幅寸法によって形成されており、長孔45aには、段ねじ27が上下方向に移動可能に挿通されている。これにより、案内部材45は、段ねじ27によって第3リンク23および第4リンク26に連結され、第3リンク23および第4リンク26の連結部の上下方向への移動を可能にするとともに、上下方向を横切る左右方向への移動を規制するようになっている。
また、案内部材45には、案内部材45を左右方向に揺動させる移動手段としての移動リンク48の一端部が、長孔45aの上部近傍において段ねじ49により連結されており、移動リンク48の他端部には、伝達軸50の一端部が連結された偏心カム51が連結されている。伝達軸50の他端部には、高さ調節手段駆動装置としてのステッピングモータからなる高さ調節モータ52が連結されており、高さ調節モータ52の駆動力が伝達軸50、偏心カム51、移動リンク48、案内部材45に伝達され、案内部材45の揺動によって第3リンク23および第4リンク26の連結部を上下動させることにより、中押さえ6の下死点における下死点における針板からの高さ位置を調節することができるようになっている。高さ調節モータ52は、中押さえ6を下死点において所望の高さ位置に下降させるために初期出力パルスを出力する一方、高さ調節モータ52には、初期出力値によって中押さえ6を下降させて中押さえ6により縫製物を押さえつけた結果、高さ調節モータ52が実際に出力した現実出力パルスがフィードバックされるようになっている。
中押さえ装置1は、図3に示すように、中押さえ装置1の各部の動作を制御する制御手段55ミシンの各部の動作を制御する制御手段55を有しており、この制御手段55は、中押さえ装置1の各部の動作を制御する制御手段55としても機能するようになっている。
制御手段55は、ミシンの各部の動作を制御するCPU56、EEPROM、EPROM等からなるメモリ57、縫製パターンの縫製プログラムや、高さ調節モータ52の駆動のための出力パルスと中押さえ6の下死点における針板からの高さ位置とを対応づけた中押さえデータ等を格納したROM58、および作業領域を提供するRAM59等から構成されている。
また、ミシンは、ミシンの各部に対する各指示を入力するための入力手段として液晶表示装置61に積層して配置されたタッチパネル62を有しており、このタッチパネル62は、液晶表示装置61の表示にしたがって中押さえ6を下死点において針板から所望の高さ位置に下降させるために高さ調節モータ52が出力する初期出力値を設定することが可能な入力手段として機能するようになっている。
そして、制御手段55は、タッチパネル62によって設定された高さ調節モータ52の初期出力パルスによって中押さえ6を下降させて中押さえ6により縫製物を押さえつけた結果、高さ調節モータ52が実際に出力した現実出力値に対応して、中押さえ6の下死点における針板からの高さ位置を調節する制御を行うようになっている。本実施形態においては、高さ調節モータ52にフィードバックされた現実出力パルスと初期出力パルスとのパルス数を比較し、両パルス数の偏差が予め決定されている基準値を超えた場合、偏差が基準値となるように高さ調節モータ52の初期出力パルスを修正し、修正した出力パルス数に基づいて中押さえ6を上下動させるようになっている。これにより、中押さえ6の下死点における針板からの高さ位置を調節するようになっている。ここで、本実施形態における基準値は、所定範囲の数値でも、また所定の特定数値であってもよい。
なお、本発明に係る中押さえ装置1において、制御手段55による中押さえ6の下死点における針板からの高さ位置を調節する制御は、本実施形態に限定されるものではなく、現実出力値に基づいて、中押さえ6の下死点における針板からの高さ位置を調節するものであればよい。例えば、制御手段55は、現実出力パルスと初期出力パルスとを比較し、現実出力パルスと初期出力パルスとが異なる場合には、高さ調節モータ52による出力パルスを現実出力パルスと同一になるように修正し、修正した出力パルスに基づいて高さ調節モータ52により中押さえ6を上下動させることにより、中押さえ6の下死点における針板からの高さ位置を調節するようにしてもよい。
次に、本実施形態の作用について説明する。
まず、中押さえ装置1における中押さえ6の動作について説明する。
ミシンの操作者が縫製物を針板の上面に載置し、操作部63によりミシンの縫製を開始する操作を行うと、操作者によって選択されたROM58に記録されている縫製プログラムにしたがってミシン主軸3の駆動が開始され、ミシン主軸3の駆動によって偏心カム8が回動する。この偏心カム8の回動により、接続リンク9の先端は左右方向に揺動し、これにともない、接続リンク9に連結された揺動軸抱き10も左右方向に揺動する。続いて、揺動軸抱き10が揺動することにより、揺動軸11も揺動するため、第1リンク15の一端部が揺動支点となって第1リンク15の他端部が左右方向に揺動する。この第1リンク15の他端部の揺動にしたがって、第2リンク19の他端部は上下方向に揺動し、第2リンク19の他端部に連結された第3リンク23および第4リンク26は、上下方向に揺動する。さらに、この第3リンク23および第4リンク26の揺動にしたがって、第4リンク26に連結された中押さえ棒32は上下動し、これにより、縫い針の上下動に同期して、縫い針が縫製物に挿通される前に縫製物を押さえつける位置に下降し、縫い針が縫製物から引き抜かれた後に縫製物から離間して上昇するように中押さえ6も上下方向に移動する。これにより、縫い針が縫製物から引き抜かれるときに、中押さえ6によって縫製物における縫い針の挿通部分の周辺を上方から針板に押さえつけることができる。
次に、縫製中の中押さえ装置1による高さ調節の動作について説明する。
図4に示すように、ミシンの操作者が縫製物を針板の上面に載置し(ST1)、操作部63によりミシンの縫製を開始する操作を行うと(ST2)、ミシン主軸3が回転駆動し(ST3)、縫い針の下降にともなって、タッチパネル62により設定された高さ調節モータ52の初期出力パルスに基づき中押さえ6を下降させて縫製物を針板に押さえつける(ST4)。続いて、制御手段55は、中押さえ6を所定の高さ位置に下降させるために高さ調節モータ52から出力される初期出力パルスをROM58から入力するとともに、中押さえ6を下降させたことにより実際に出力され高さ調節モータ52にフィードバックされた現実出力パルスを高さ調節モータ52から入力する。
そして、制御手段55は、初期出力パルスと現実出力パルスとを比較し、初期出力パルスと現実出力パルスとの偏差が、異なるか否かを判断する(ST5)。ここで、偏差と基準値とが異なると判断した場合には、偏差が基準値となるように高さ調節モータ52の出力パルスを修正した後(ST6)、中押さえ6を上昇させる(ST7)。ここで、本実施形態において、縫製中に縫製物の縫製箇所における厚みが厚くなった場合には、初期出力パルスに基づく所定の高さ位置まで中押さえ6を下降させることができないので、現実出力パルスは初期出力パルスよりも低くなり、偏差が生じることとなる。一方、縫製中に縫製物の縫製箇所における厚みが薄くなった場合には、現実出力パルスは初期出力パルスと異ならず、偏差は生じない。
続いて、制御手段55は、実行されている縫製プログラムに基づき、直前の縫製が最終針か否かを判断し(ST8)、最終針でないと判断した場合には(ST8においてNo)、ミシン主軸3の回転駆動によって(ST3)、ST6において修正された出力パルスによって中押さえ6をさらに下降させる(ST4)。
図5は、制御手段55が初期出力パルスに基づいて高さ調節モータ52により中押さえ6を下降させた場合と、修正された出力パルスに基づいて中押さえ6を下降させた場合を比較した表である。図5に示すように、中押さえ装置1は、修正された出力パルスに基づいて中押さえ6を下降させることにより、中押さえ装置1は、縫製中に中押さえ6の下死点における針板からの高さ位置を調節することができる。一方、制御手段55は、直前の縫製が最終針でないと判断した場合には(ST8においてYes)、縫製動作を終了する。
また、初期パルスと現実出力パルスとの偏差が、異ならないと判断した場合には(ST5においてNo)、初期出力パルスを修正することなく中押さえ6を上昇させて(ST7)、直前の縫製が最終針か否かを判断する(ST8)。
このように本実施形態によれば、中押さえ装置1は、初期出力パルスと高さ調節モータ52が実際に出力した現実出力パルスとを比較し、両出力パルスの偏差が基準値と異なる場合には、偏差が基準値となるように初期出力パルスを修正し、次針を下降させるのにともない、中押さえ6を修正した出力パルスによって下死点において針板から所定の高さ位置に下降するようになっている。
したがって、修正した出力パルスによって中押さえ6を下降させることにより、縫製中に縫製物における縫製箇所の厚さが変化した場合であっても、中押さえ6によって縫製物を一定の圧力によって押さえつけながら縫製することができる。これにより、縫製物の厚みが厚くなってしまった場合であっても、中押さえ6によって縫製物を過度に押さえつけてしまうのを防止することができる。この結果、縫製物が引き吊れた状態によって縫製を行うことにより縫製不良が発生してしまうことを確実に防止することができるとともに、ミシン主軸3に過度の負荷が加わってしまうのを確実に防止することができる。
また、従来のミシンの中押さえ装置1においては、縫製中に縫製物の厚みが変化して厚くなってしまう場合に、所定の高さ位置まで中押さえ6を下降させようとするミシン主軸3に逆に加わってしまう負荷を低減するための付勢手段を備えている。一方、本発明に係る中押さえ装置1においては、縫製中に縫製物の厚みが変化して厚くなった場合であっても、中押さえ6の下死点における針板からの高さ位置を調節することができるので、従来の中押さえ装置1における付勢手段を備える必要がなく、製造コストの低廉化を図ることができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々変更することが可能である。
本発明に係るミシンの中押さえ装置の一実施形態を示す分解斜視図 図1のミシンの中押さえ装置を示す斜視図 図1のミシンの中押さえ装置の構成を示すブロック図 図1のミシンの中押さえそうにおける中押さえを下降させる工程を示すフローチャート 初期出力値に基づいて中押さえを下降させた場合と、修正された出力値に基づいて中押さえを下降させた場合を比較した表 従来のミシンの中押さえ装置の一例を示す分解斜視図
符号の説明
1 中押さえ装置
2 縫い針
3 ミシン主軸
5 主軸モータ
6 中押さえ
40 針板
43 高さ調節手段
45 案内部材
45a 長孔
48 移動リンク
50 伝達軸
51 偏心カム
52 高さ調節モータ
55 制御手段
56 CPU
57 メモリ
58 ROM
59 RAM
61 液晶表示装置
62 タッチパネル
63 操作部

Claims (3)

  1. ミシン主軸の駆動により縫い針の上下動と同期して上下動し、少なくとも縫製物に挿通された前記縫い針が前記縫製物から引き抜かれる際に前記縫製物における前記縫い針の挿通箇所周辺を針板に押さえつける中押さえと、
    前記縫製物を前記針板に押しつける際の前記中押さえの下死点における前記針板からの高さ位置を調節する高さ調節手段を駆動する高さ調節手段駆動装置と、
    前記中押さえを所望の前記高さ位置に下降させるために前記高さ調節手段駆動装置が出力する初期出力値によって前記中押さえを下降させ、前記中押さえにより前記縫製物を押さえつけた結果、前記高さ調節手段駆動装置が実際に出力した現実出力値と前記初期出力値とを比較し、前記現実出力値に基づいて前記高さ調節手段駆動装置の出力値を修正し、前記修正した出力値に基づいて前記中押さえを下降させることにより、前記中押さえの前記高さ位置を調節する制御を行う制御手段とを有することを特徴とするミシンの中押さえ装置。
  2. 前記制御手段は、前記現実出力値と前記初期出力値とを比較し、前記現実出力値と前記初期出力値との偏差が予め決定されている基準値を超えた場合には、前記偏差が前記基準値となるように前記高さ調節手段駆動装置の出力値を修正し、前記修正した出力値に基づいて前記中押さえを下降させることを特徴とする請求項1に記載のミシンの中押さえ装置。
  3. 前記制御手段は、前記現実出力値と前記初期出力値とを比較し、前記現実出力値と前記初期出力値とが異なる場合には、前記高さ調節手段駆動装置による出力値を前記現実出力値と同一になるように修正し、前記修正した出力値に基づいて前記高さ調節手段駆動装置により前記中押さえを下降させることを特徴とする請求項1に記載のミシンの中押さえ装置。
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