JP2009139635A - 画像形成装置及び制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ベルト部材の寄りを制御する量を最小限に抑えた高精度のベルト部材寄り制御を可能とした画像形成装置及び制御方法を提供する。
【解決手段】画像形成装置は、検知マーク501が形成された上ベルト201、寄り検知センサ213、寄り制御モータ302、CPU702を備える。寄り検知センサ213の読取値が基準範囲内で且つ読取値が基準値に対し5%以上の差異がある場合、以下のベルト寄り制御を行う。寄り検知センサ213の読取値が大きくなる方向に上ベルト201が移動している場合、寄り制御モータ302を正転方向に加速する。また、寄り検知センサ213の読取値が小さくなる方向に上ベルト201が移動している場合、寄り制御モータ302を逆転方向に加速する。また、寄り検知センサ213が検知範囲を外れた状態で上ベルト201が周動している場合、警告を発する。
【選択図】図5

Description

本発明は、画像形成を行う記録紙の搬送に用いる無端のベルトに発生する変動を制御する場合に好適な画像形成装置及び制御方法に関する。
電子写真プロセス方式の画像形成装置では、一般に、入力された画像データに応じて半導体レーザを駆動して発光されるレーザ光をスキャナモータにより回転する回転多面鏡(ポリゴンミラー)で偏向走査し、感光体に照射することで潜像形成を行う。感光体に形成した静電潜像を現像剤(トナー)で現像したトナー画像を転写し定着器で記録紙に定着することで画像形成を行う。このような画像形成装置において、感光体に形成したトナー画像の転写に用いる中間転写部、転写部に記録紙を搬送する搬送ベルトや記録紙に形成したトナー画像の定着を行う定着器として、ベルト部材(以下ベルト)を用いたものがある。
ベルト部材(以下ベルト)を用いた定着器としては、ベルトとローラを組み合わせて記録紙を搬送しながら定着を行う方式が知られている。この方式では、互いに圧接し回転している定着ローラと加圧ローラとの間の圧接部(圧接部)により記録紙を狭持しベルトを介して搬送しながら熱と圧力を加えることにより、トナー画像を記録紙に定着させる。回転駆動させるベルトは回転に伴い、ベルトの寄り(ベルト移動方向に直交するベルト幅方向の変動)が発生する。このため、寄り制御の方法として、例えば突き当て部材を用いてベルト端部を突き当てて寄りを制御する方法がある。しかし、上記のベルトとローラを用いて記録紙を搬送しながら定着を行う定着器の場合、圧接し回転しており多大なトルクで駆動されるため、ベルトの寄り(ベルト移動方向に直交するベルト幅方向の変動)を補正制御した際に圧接されている分その応答性が鈍い。このため、ベルト端部の保護の為にも、突き当て部材に突き当たる前での制御が望まれる。
そこで、一般的にベルトの寄りを制御するものとして、ベルトの端部形状を見ながらベルトの寄りを行う方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002-251080号公報
しかしながら、上記従来技術においては、ベルトの製造上の加工精度の問題によってベルトのエッジは平行とはなっていない。ベルトのエッジの形状を見ながらの制御では、ベルトの寄り量や寄り速度が場所により大きくなるなど、ベルトの寄り量や寄り速度を制度よく検出することが出来ず、ベルト寄りを精度良く制御できない。
しかし、ベルトの寄りを制御する量は、ベルト保護の観点から最小限に押さえたい。このためにも、ベルトの寄り量や寄り速度を正確に検出する必要がある。また、定着器の場合は、ベルトは圧接され回転しており多大なトルクで駆動されるため、ベルト保護の為にも、一層ベルトの寄り制御する量は、最小限に押さえたい。このためにも、ベルトの寄り量や寄り速度を正確に検出する必要がある。
また、ベルトのエッジ形状のばらつきを考慮する為に、無端ベルトのベルトエッジ形状を記憶し、このベルトエッジ形状と無端ベルトのベルト位置の検出結果とを比較して、その差分からベルトの張架ローラの傾きを変えてベルト寄りを制御することもできる。しかし、この方法では、ベルトの移動方向のホームポジションを検出するセンサと、ベルトエッジ形状を記憶する記憶部と、ベルト位置検出手段と、該検出結果とベルトエッジ形状のデータとを比較する手段とが必要になり、装置が複雑でコストアップになる。
本発明の目的は、ベルト部材の寄りを制御する量を最小限に抑えた高精度のベルト部材寄り制御を可能とした画像形成装置及び制御方法を提供することにある。
上述の目的を達成するために、本発明は、ベルト部材と、前記ベルト部材が掛け渡されるベルト保持機構、を有する画像形成装置において、前記ベルト部材における幅方向の端部に対し前記ベルト部材の進行方向に沿って形成された複数のマークを検知するマーク検知手段と、前記マーク検知手段からの情報を基に、前記ベルト部材の回転駆動時における幅方向に対する前記ベルト部材の位置の変動量を検出する寄り検出手段と、前記ベルト寄り検出手段からの情報を基に、前記ベルト保持機構を構成する複数のローラのうちの少なくとも1個のローラの軸を傾けることで、前記ベルト部材を前記ローラの軸方向にスライドさせるベルト寄り制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、ベルト寄り検出手段からの情報を基に、ベルト保持機構を構成する複数のローラのうちの少なくとも1個のローラの軸を傾けることで、ベルト部材をローラの軸方向にスライドさせる。これにより、ベルト部材の寄りを制御する量を最小限に抑えた高精度のベルト部材寄り制御が可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の概略構成を示す構成図である。
図1において、画像形成装置は、複数の画像形成部を並列に配置し電子写真プロセス方式(中間転写方式採用)で画像形成を行うカラー複写機として構成されており、画像読取部1Rと画像出力部1Pから構成されている。画像読取部1Rは、原稿の画像を光学的に読み取り、電気信号(画像読取信号)に変換して画像出力部1Pに出力する。画像出力部1Pは、4つの画像形成部10、給紙ユニット20、中間転写ユニット30、定着ユニット40、制御ユニット80を備えており、画像読取信号に基づき記録紙に画像を形成する。
4つの画像形成部10は、同じ構成を有する。4つの画像形成部10は、それぞれ、電子写真感光体(以下感光体ドラム)11a〜11d、一次帯電器12a〜12d、光学系13a〜13d、現像器14a〜14d、クリーニング部15a〜15d、折り返しミラー16a〜16dを備えている。感光体ドラム11a〜11dは、駆動軸に支持され矢印方向に回転駆動される第1の像担持体である。感光体ドラム11a〜11dの周囲には、それぞれ、一次帯電器12a〜12d、光学系13a〜13d、折り返しミラー16a〜16d、現像器14a〜14d、クリーニング部15a〜15dが配置されている。
一次帯電器12a〜12dは、それぞれ感光体ドラム11a〜11dの表面に均一な帯電量の電荷を与える。光学系13a〜13dは、画像読取部1Rから出力される画像読取信号に応じて変調したレーザ光を折り返しミラー16a〜16dを介して感光体ドラム11a〜11dに照射し露光する。これにより、感光体ドラム11a〜11d上に静電潜像が形成される。現像器14a〜14dは、それぞれ、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの現像剤(以下トナー)を収納しており、感光体ドラム11a〜11d上の静電潜像をトナーにより現像することで顕像化する。
中間転写ユニット30は、駆動ローラ32、従動ローラ33、二次転写対向ローラ34(以上、ベルト保持機構)に緊張状態に巻回(張架)された第2の像担持体としての中間転写ベルト31(ベルト部材)を備えている。駆動ローラ32は、中間転写ベルト31を駆動する。従動ローラ33は、ばね(不図示)の付勢により中間転写ベルト31に適度な張力を与える。中間転写ベルト31における駆動ローラ32と従動ローラ33の間は、一次転写平面Aとして形成されている。二次転写対向ローラ34は、後述の二次転写ローラ36に対向する。
中間転写ベルト31と感光体ドラム11a〜11dが対向する箇所は、それぞれ一次転写領域Ta〜Tdとして形成されている。また、中間転写ベルト31の裏側で、一次転写領域Ta〜Tdに対応する箇所には、それぞれ一次転写用帯電器35a〜35dが配置されている。感光体ドラム11a〜11d上の顕像化されたトナー画像は、一次転写領域Ta〜Tdにおいて中間転写ベルト31に一次転写される。
二次転写ローラ36は、中間転写ベルト31を挟んで二次転写対向ローラ34に対向して配置されている。二次転写ローラ36と中間転写ベルト31との間の圧接部は、二次転写領域Teとして形成されている。二次転写ローラ36は、中間転写ベルト31に対して適度な圧力で加圧されている。中間転写ベルト31に転写されたトナー画像は、二次転写ローラ36により二次転写領域Teにおいて給紙ユニット20から給紙された記録紙(記録媒体)に転写される。トナー画像が転写された記録紙は、搬送ガイド26により定着ユニット40に搬送される。
給紙ユニット20は、記録紙Pを収納するカセット21、記録紙Pを1枚ずつ送り出すピックアップローラ22、送り出された記録紙Pを搬送する給紙ローラ対23、給紙ガイド24、レジストローラ25を備えている。レジストローラ25は、画像形成部10の画像形成タイミングに合わせて記録紙Pを二次転写領域Teへ送り出す。
定着ユニット40は、後述の図2に示すように記録紙を搬送するための2つの定着ベルトと、定着ベルトを回転駆動する各種ローラを備えている。定着ユニット40は、搬送ガイド26から定着ベルト間の圧接部(定着ニップ部)41に送り込まれた記録紙を加熱することでトナー画像を定着する。定着ユニット40によりトナー画像が定着された記録紙は、内排紙ローラ27及び外排紙ローラ28により排紙トレイ29に排出される。
図2は、画像形成装置の定着ユニット40の構成を示す構成図である。
図2において、定着ユニット40は、定着ベルト201、202、各種ローラ203〜206、ハロゲンランプヒータ209、寄り検知センサ213、ベルト寄り制御ユニット214等を備えている。定着ベルト201、202は、厚さ約50μmの金属を基材とし、金属の表面に厚さ約400μmのゴム層を設け、更にゴム層の表面にフッ素表面処理を施した可撓性を有する加熱回転体としての無端のベルトである。定着ベルト201、202は、熱容量が極めて小さく、圧接部(定着ニップ部)41においてハロゲンランプヒータ209の熱を伝える。
定着ベルト201は、駆動ローラ205と従動ローラ206に緊張状態に巻回(張架)されており、ローラ上において周動(周回動作)位置を変化しながら回転駆動される。以後、定着ベルト201を上ベルト201と表記する。定着ベルト202は、従動ローラ203と従動ローラ204に緊張状態に巻回(張架)されており、上ベルト201の回動に従動する従動ベルトである。以後、定着ベルト202を下ベルト202と表記する。下ベルト202は、突き当て部材212によりベルト周動方向(ベルト進行方向)に対して直交する方向への移動が制限されている。
加圧部材207は、加圧ばね等により構成されており、上ベルト201と下ベルト202の接触箇所を加圧している。これにより、上ベルト201と下ベルト202の間にニップ圧が発生した圧接部(定着ニップ部)41を形成している。モータ208は、連結された駆動ローラ205を回転駆動する。ハロゲンランプヒータ209は、従動ローラ203の内部に配設されており、電磁誘導加熱(IH:Induction Heating)方式で加熱を行う。従動ローラ206は、整磁合金により形成されており、ハロゲンランプヒータ209により電磁誘導加熱される。
温度センサ210は、上ベルト201の表面に当接して配置されている。温度センサ211は、下ベルト202の表面に当接して配置されている。寄り検知センサ213(検知手段)は、上ベルト201の位置を検知するための非接触の反射型センサであり、光源(赤外線LED)215と受光素子(寄り検知センサ213の本体部分)から構成されている。光源215は、950nmの波長をピークに持つ±6%の非常に指向性の高い素子である。受光素子は、光源215から発せられる光を受けると起電力を生じる素子(フォトダイオード)である。光源215から発せられた光は、焦点距離5mmにおいて、上ベルト201から反射して受光素子に入力される。
ベルト寄り制御ユニット214は、上ベルト201のベルトの寄り(ベルト移動方向に直交するベルト幅方向の変動)位置を制御するためのものであり、不図示のギア及びローラ軸を介して駆動ローラ205に接続されている。
次に、画像形成装置の定着ユニット40のベルトの寄り制御について説明する。
図3は、ベルト寄り制御ユニット214と駆動ローラ205の構成を示す構成図である。図4は、ベルト寄り制御時の上ベルト201と下ベルト202の状態を示す斜視図である。
図3、図4において、駆動ローラ205の駆動軸303は、ベルトテンショナ301に接続されている。ベルトテンショナ301は、寄り制御モータ302(駆動手段)により駆動される(図3)。実線で示す上ベルト201は、寄り制御モータ302を停止した時の状態であり、破線で示す上ベルト201は、寄り制御モータ302を正転方向に駆動した時の状態である(図4)。ベルト寄り制御ユニット214は、寄り制御モータ302の回転を制御することで以下のベルト寄り制御を行う。
寄り制御モータ302を正転方向に駆動すると、駆動ローラ205の寄り制御側の端部(図4で右端部)は上ベルト201と下ベルト202の間のニップ圧が減少する方向へ移動する。このとき、上ベルト201と下ベルト202の間に発生しているニップ圧は寄り制御側がニップ圧小、非制御側がニップ圧大となる。上ベルト201はニップ圧の低い方向へ逃げる動きをするため、ベルト寄り制御側へ移動する。他方、寄り制御モータ302を逆転方向に駆動すると、上ベルト201と下ベルト202の間に発生しているニップ圧は寄り制御側がニップ圧大、非制御側がニップ圧小となる。上ベルト201は非制御側へ移動する。
次に、画像形成装置の定着ユニット40のベルトの寄り量検知について説明する。
図5は、上ベルト201の通紙領域と非通紙領域と検知マークを示す上面図である。
図5において、定着ユニット40の上ベルト201と下ベルト202の間を記録紙が通過するとき、上ベルト201には通紙領域502と非通紙領域503が形成される。検知マーク501は、例えば「くの字」形状に形成されたベルト寄り検知に用いるマークであり、上ベルト201の非通紙領域503(ベルトの幅方向の端部)に対し周動方向(ベルトの進行方向)に沿って複数個形成されている。即ち、検知マーク501は、周動方向の大きさ(寸法)と周動方向に直交する方向(寄り方向)の大きさ(寸法)が共に同じ(例えば30mm程度)であり、周動方向に等間隔(例えば20mm間隔)で複数個形成されている。
上ベルト201と下ベルト202の表面は、表面性の高い材質から形成されている。これにより、寄り検知センサ213は、上ベルト201の表面からの反射光を検知することができる。他方、検知マーク501は、表面性の低い材質から形成されており、寄り検知センサ213に対して返す反射光は少ない。これにより、寄り検知センサ213は、検知マーク501を検知することができる。尚、上ベルト201の非通紙領域503の周動方向に沿った破線は検知マーク501のセンター位置を示している。
検知マーク501は、寄り制御ユニット214による影響を緩和するために、上ベルト201の幅方向において寄り制御ユニット214の配設箇所に対して反対側の位置に形成されている。これにより、寄り制御ユニット214の駆動時における寄り検知センサ213の焦点距離の変化は最小限となる。尚、検知マーク501を「くの字」形状に形成しているが、これに限定されるものではない。検知マーク501の形状、サイズ、形成位置は一例を示したものであり、形状とサイズは任意のものでよく、形成位置はベルト表面側ではなくベルト裏面側でもよい。
図6は、検知マーク501の形状と寄り検知センサ213の出力変化を示す図である。
図6において、検知マーク501は、「くの字」形状の片側を構成する第1の斜線と、第1の斜線に対しベルト周動方向(ベルト進行方向)において線対称である「くの字」形状の他の片側を構成する第2の斜線とから構成されている(図6の上段参照)。
また、検知マーク501は、ベルト幅方向に対する上ベルト201の変動(図6で上下方向の変動)に比例して第1の斜線と第2の斜線の検知間隔が変化するように構成されている。尚、図6では、上ベルト201に複数個形成されている検知マーク501のうち1個を図示している。
また、検知マーク501を構成する第1の斜線と第2の斜線は、等しい幅を有する平行四辺形(図6の上段参照)により構成されている。更に、第1の斜線と第2の斜線は、ベルト幅方向に対する上ベルト201の変動に関わらず寄り検知センサ213による検知量が一定となるように構成されている。
検知マーク501は、上ベルト201の周動に伴い寄り検知センサ213(図5)の下を通過する。このとき、寄り検知センサ213の出力は、上ベルト201における検知マーク501の有無(マーク部分、非マーク部分)で変化する。即ち、寄り検知センサ213の出力は、非マーク部分で3.3V程度となり、マーク部分(ピーク部分)で0.8V程度となる。
符号603で示すものは、寄り検知センサ213の読取値の変化を示した読取値変化グラフである。また、符号604で示すものは、スレッショルド電圧を1.6Vとして読取値の二値化を行った読取値二値化グラフである。マーク検出値601は、検知マーク501の先端から後端までの通過時間を示しており、上ベルト201の位置に比例して変化する。検知マーク501は、最長部で30mm、最短部で10mmとなっている。また、検知マーク501が形成された上ベルト201は210mm/secの移動速度で周動している。そのため、検知マーク501の検知時間は、検知マーク最長部で143msec、検知マーク最短部で48msecとなる。
検知マーク501の検知時間と上ベルト201の位置は、比例関係にある。また、マーク検出値601は、検知マーク501のサイズを検知するための値であり、上ベルト201の膨張、寄り検知センサ213と上ベルト201との間の距離等の変化により変化する。また、検知マーク501の幅は0.5mmであり、マーク検出値601の検知時間は24msecである。マーク検出値601の変化量を用いることで、寄り検知センサ213の読取値の補正が可能となる。
図7は、制御ユニット80のモータ制御系の構成を示すブロック図である。
図7において、制御ユニット80のモータ制御系は、寄り検知センサ213、A/D変換器701、CPU702、モータドライバ703を備えている。寄り検知センサ213(マーク検知手段)は、上ベルト201における検知マーク501の有無(マーク部分、非マーク部分)を検知し読取値(検知信号)をA/D変換器701に出力する。A/D変換器701は、寄り検知センサ213から出力された読取値(検知信号)をA/D変換(二値化)する。
CPU702(寄り検出手段、ベルト寄り制御手段)は、プログラムに基づき図8のフローチャートに示す処理を実行する。即ち、CPU702は、上ベルト201の変動量に基づき、上ベルト201の変動を解消するように、モータドライバ703を介して寄り制御モータ302の回転(正転/逆転)を制御する。警告部704(警告手段)は、CPU702により上ベルト201が適正な位置を外れた範囲で周動していると判定された場合に、その旨(エラーの発生)を警告する。警告は表示出力または音声出力のどちらでもよい。
次に、上記構成を有する本実施の形態の画像形成装置において寄り検知センサ213の読取値を二値化し、寄り制御モータ制御系にフィードバックするベルト寄り制御について図8を参照しながら説明する。
図8は、寄り制御モータ302の制御の流れを示すフローチャートである。
図8において、まず、制御ユニット80のCPU702は、寄り検知センサ213の出力に基づき上ベルト201の位置を検出する(ステップS801)。即ち、寄り検知センサ213から出力される読取値は、A/D変換器701により二値化され、CPU702に入力される。CPU702は、予め測定(または設定)された基準値と寄り検知センサ213の読取値(検知量)との比較に基づき、上ベルト201の位置を検出する。換言すると、上ベルト201の回転駆動時における幅方向に対する変動量を検出する。ここで、基準値は上ベルト201に寄りが発生していない時の寄り検知センサ213の読取値である。
ステップS801の終了後はステップS803の処理へ移行するが、ステップS803の処理を行ってもよい。即ち、CPU702は、上記の基準値と図6のマーク検出値601とを比較し、図6のマーク検出値602に対して補正を行ってもよい(ステップS802)。具体的には、CPU702は、基準値に対するマーク検出値601の倍率を計算し、計算した倍率をマーク検出値602に対して掛け合わせることで、マーク検出値602の補正値を得ることができる(ステップS803)。即ち、検知マーク501を構成する第1の斜線と第2の斜線の検知間隔を補正することができる。
上述したように検知マーク501は上ベルト201の周動方向に等間隔(20mm間隔)で複数個形成されている。そこで、CPU702は、寄り検知センサ213により複数個の検知マーク501を順次読み取っていった時のマーク検出値602の変化量を監視する。これにより、上ベルト201の寄り方向(幅方向)の移動速度を検出する。
また、上述したように検知マーク501は等間隔、即ち20mm間隔で形成されている。そこで、CPU702は、寄り検知センサ213により検知した或る検知マークと次の検知マークに対応する上ベルト201の移動距離を検出する。更に、CPU702は、算出した移動距離を、或る検知マークと次の検知マークの検知間隔(95msec)で割ることで、上ベルト201の単位時間あたりの寄り方向(幅方向)の移動速度を求める(ステップS804)。
上ベルト201が周動方向に直交する方向(寄り方向)へ変動した位置(寄り位置)を補正するための条件として、CPU702は、上ベルト201が所定の補正範囲内にあるかどうかを判断する(ステップS805)。CPU702は、上ベルト201が所定の補正範囲内にない場合、即ち、寄り検知センサ213が検知範囲を外れた状態で上ベルト201が周動している場合は、エラーと判定し、警告部704により警告を発する。
次に、CPU702は、寄り検知センサ213の読取値が基準値を上回っているかどうかを判定する(ステップS806)。読取値が基準値に対して5%以内である場合は、CPU702は、上ベルト201が適正な位置(センター位置)に存在すると見なして、ベルト寄り制御を行わず、ステップS801へ戻る。
他方、読取値が基準範囲内(寄り検知センサ213が検知マークを検知できる範囲内)で、且つ読取値が基準値に対し5%以上の差異が見られる場合は、CPU702は、以下のベルト寄り制御を行う。
読取値が基準値を上回っている場合、CPU702は、上ベルト201が検知マーク側端部に寄っていると判断する。そこで、CPU702は、寄り検知センサ213の読取値が大きくなる方向に上ベルト201が移動しているかどうかを判定する(ステップS807)。
読取値が大きくなる方向に上ベルト201が移動している場合、即ち上ベルト201の移動方向が検知マーク側端部に更に向かっている場合は、CPU702は、寄り制御モータ302を正転方向に加速する(ステップS809)。更に、CPU702は、上ベルト201の検知マーク側のμを大きくする制御、換言すると上ベルト201における検知マーク側端部とは反対側端部の張力を小さくする制御を行う。これにより、上ベルト201は検知マーク側端部とは反対側(寄り制御側)へ移動する。
他方、読取値が基準値を下回っている場合、CPU702は、寄り検知センサ213の読取値が小さくなる方向に上ベルト201が移動しているかどうかを判定する(ステップS808)。読取値が小さくなる方向に上ベルト201が移動している場合、CPU702は、寄り制御モータ302を逆転方向に加速する(ステップS810)。以上の制御により、上ベルト201と下ベルト202を安定した位置で周動することが可能となる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、ベルトの回転駆動時における幅方向に対するベルトの位置の変動を検出した場合、ベルト保持機構を構成する複数のローラのうちの少なくとも1個のローラの軸を傾ける。これにより、ベルトをローラの軸方向にスライドさせる。即ち、ベルトが幅方向に変動したときのベルトの位置と幅方向の移動速度を検出しベルト寄り制御を行うことで、ベルトの寄りを制御する量を最小限に抑えた高精度のベルト寄り制御が可能となる。
[第2の実施の形態]
本発明の第2の実施の形態は、上記第1の実施の形態に対して、寄り検知センサを磁気センサとして構成した点において相違する。本実施の形態のその他の要素は、上記第1の実施の形態(図1、図2)の対応するものと同一なので説明を省略する。
図9は、本実施の形態に係る画像形成装置の上ベルトの通紙領域と非通紙領域と検知マークを示す上面図である。
図9において、図5と同様に、定着ユニット40の上ベルト201と下ベルト202の間を記録紙が通過するとき、上ベルト201には通紙領域502と非通紙領域503が形成される。寄り検知センサ901は、磁場の強さに応じて抵抗値が変化する磁気抵抗素子からなる磁気センサであり、極めて速い応答速度(5μsec)を有する。寄り検知センサ901は、上ベルト201の表面から鉛直方向に所定距離(2mm程)離れた位置に配置されている。
検知マーク902は、磁性体から構成されたベルト寄り検知に用いるマークであり、上ベルト201の非通紙領域503の周動方向に沿って等間隔で複数個形成されている。検知マーク902は、本実施の形態では上記第1の実施の形態と同様に「くの字」形状に形成されている。
図10は、寄り検知センサ901の出力変化を示す図である。
図10において、検知マーク902は、上ベルト201の周動(周回動作)に伴い寄り検知センサ901の下を通過する。このとき、寄り検知センサ901の出力は、上ベルト201における検知マーク902の有無(マーク部分、非マーク部分)で変化し、図示の読取値(上側の波形)を出力する。寄り検知センサ901の読取値を二値化し(下側の波形)、寄り制御モータ制御系にフィードバックするベルト寄り制御は、上記第1の実施の形態と同様であるため説明を省略する。
尚、寄り検知センサ901としては磁気抵抗素子を用いているが、これに限定されるものではない。磁気抵抗素子以外にも、ホール素子や電磁誘導コイルなどのように磁場を検出することができるものであればよい。寄り検知センサ901を磁気センサから構成することで、高精度のベルト寄り制御を実現することが可能となる。
また、検知マーク902は「くの字」形状に形成しているが、これに限定されるものではない。検知マークとしては、主走査方向に濃度が異なるライン状のマークを使用してもよく、材料としては磁場を発生させるものであればよい。検知マークとして濃度が異なるマークを使用した場合は、検知マークの検知位置により寄り検知センサ901の読取値が変化するため、その読取値を用いて同様にベルト位置を検出することができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、上記第1の実施の形態と同様にベルトの寄り制御量を最小限に抑えた高精度のベルト寄り制御が可能となる。
[第3の実施の形態]
本発明の第3の実施の形態は、上記第1の実施の形態に対して、寄り検知センサをラインセンサとして構成し、図13のベルト寄り制御を行う点において相違する。本実施の形態のその他の要素は、上記第1の実施の形態(図1、図2、図7)の対応するものと同一なので説明を省略する。
図11は、本実施の形態に係る画像形成装置の上ベルトと駆動ローラの基準線を示す斜視図である。
図11において、寄り検知センサ1000(検知手段)は、駆動ローラ205の軸方向端部の上方に配置されており、後述の基準線1001を含む範囲を検知する。寄り検知センサ1000の検知結果は、CPU702による上ベルト201の位置の算出に用いられる。即ち、寄り検知センサ1000は、上ベルト201の幅方向に対応して複数の画素が配列されたCMOSセンサアレイ(128画素)からなるラインセンサであり、200dpiの解像度、8bitの階調、500nsec程度の検出速度を有する。
駆動ローラ205の軸方向端部の外周には、基準線1001が形成されている。光源(白色LED)1002から照射される光(50ルクス程度の光量)は、駆動ローラ205の表面で反射し、レンズ1003を介して寄り検知センサ1000に入射される。光源1002の焦点方向はラインセンサ1000と同方向となっている。
基準線1001は、幅1mm程度の黒色の線であり、光源1002に対して反射性が低いため、寄り検知センサ1000により検知されたときの値は極めて低い。また、駆動ローラ205は、金属から形成された高反射体であるため、寄り検知センサ1000により検知されたときの値は極めて高い。また、上ベルト201は、中間の反射性を持つように構成されており、寄り検知センサ1000により検知されたときの値は基準線1001と駆動ローラ205の場合の中間値となる。また、上ベルト201における検出対象の端部は、非通紙領域となっており、記録紙の搬送による影響を受けない。
基準線1001は、寄り検知センサ1000による検知領域20mmのうち、駆動ローラ205の端面から4mm程度の位置〜5mm程度の位置に形成されている。これは、寄り検知センサ1000及び駆動ローラ205の公差により、寄り検知センサ1000による検知位置が変化しても検知領域内に収まる範囲で上ベルト201の検知領域を最大限に確保するための位置である。上ベルト201の端部は、基準線1001から7.5mmの位置を適正な位置(センター位置)とする。
図12は、寄り検知センサ1000の出力変化を示す図である。
図12において、上側の波形は、寄り検知センサ(ラインセンサ)1000の読取値の変化を示した読取値変化グラフである。また、下側の波形は、読取値の二値化を行った読取値二値化グラフである。寄り検知センサ1000の検知動作に伴い、寄り検知センサ1000の各画素における電圧は、制御ユニット80のA/D変換器701(図7参照。但し図7では寄り検知センサ213が寄り検知センサ1000となる)に入力される。
A/D変換器701に入力された電圧は、10bitのデジタルの読取値に変換され(二値化)、更に下位2bitを切り捨てた8bitのデジタルの読取値として表現される。この場合、16進数において55以下を基準線検知領域、AB以上を駆動ローラ検知領域とし、中間の56〜AAを上ベルト検知領域とする。即ち、寄り検知センサ1000は、基準線1001、駆動ローラ205、上ベルト201を検知する。A/D変換器701により変換された読取値は、CPU702に入力される。
CPU702は、寄り検知センサ1000における基準線検知画素のうち最も右側(ベルト端面側)に位置する画素と、上ベルト検知画素のうち最も左側(基準線側)に位置する画素との間に存在する画素数1004を算出する。更に、CPU702は、画素数1004に画素のピッチを掛け合わせることで、実際の基準線1001から上ベルト201の基準線側端面までの距離を算出する。更に、CPU702は、上ベルト201の変動量に基づき、上ベルト201の基準線側の端面が基準線1001から一定の位置に保持されるように、モータドライバ703を介して寄り制御モータ302の回転(正転/逆転)を制御する。本実施の形態では、1画素あたりのピッチは0.156mmである。
次に、画像形成装置において寄り検知センサ1000の読取値を二値化し、寄り制御モータ制御系にフィードバックするベルト寄り制御について図13を参照しながら説明する。
図13は、寄り制御モータ302の制御の流れを示すフローチャートである。
図13において、まず、制御ユニット80のCPU702は、寄り検知センサ1000の出力に基づき上ベルト201の位置を検出する(ステップS1301)。即ち、寄り検知センサ1000から出力される読取値は、A/D変換器701により二値化されCPU702に入力される。CPU702は、寄り検知センサ1000から出力されA/D変換器701により二値化された読取値に基づき、基準線1001の位置と、基準線1001から上ベルト201の基準線側端面までの距離(ギャップ)を算出する。
CPU702は、基準線1001から上ベルト201の基準線側端面までの距離は逐次算出することが可能であるため、上ベルト201の寄り方向(幅方向)の移動距離を検出することが可能である。即ち、具体例として、CPU702は、10msec間隔での上ベルト201の基準線側端部の位置の変化を時間で割ることにより、上ベルト201の単位時間あたりの寄り方向(幅方向)の移動速度を検出する(ステップS1302)。
上ベルト201が周動方向に直交する方向(寄り方向)へ変動した位置(寄り位置)を補正するための条件として、CPU702は、上ベルト201が所定の補正範囲内にあるかどうかを判断する(ステップS1303)。CPU702は、上ベルト201が所定の補正範囲内にない場合は、エラーと判定し、警告部704により警告を発する。警告を発する条件は以下の場合を含む。寄り検知センサ1000が検知範囲を外れた状態で上ベルト201が周動している場合。上ベルト201が基準線1001を越えて駆動ローラ端部に寄った状態(寄り検知センサ1000が基準線1001を検知できない状態)が一定時間継続した(例えば1sec)場合。
次に、CPU702は、基準線1001から上ベルト201の基準線側端面までの距離(ギャップ)が基準値を上回っているかどうかを判定する(ステップS1304)。基準線1001から上ベルト端部までの距離(ギャップ)が基準値以内(基準線1001に対して7.5mm±5%以内)の場合、CPU702は、以下の処理を行う。上ベルト201が適正な位置(センター位置)に存在すると見なして、ベルト寄り制御を行わず、ステップS1301へ戻る。
他方、寄り検知センサ1000の読取値が基準範囲内(基準線1001を検知できる範囲内)で、且つ基準線1001から上ベルト端部までの距離(ギャップ)が基準値に対し5%以上の差異が見られる場合、CPU702は、以下のベルト寄り制御を行う。
距離(ギャップ)が基準値を上回っている場合、CPU702は、距離(ギャップ)が大きくなる方向に上ベルト201が移動しているかどうかを判定する(ステップS1305)。距離(ギャップ)が大きくなる方向に上ベルト201が移動している場合、CPU702は、寄り制御モータ302を正転方向に加速する(ステップS1307)。更に、CPU702は、上ベルト201の基準線側のμを大きくする制御、換言すると上ベルト201における基準線側端部とは反対側端部の張力を小さくする制御を行う。これにより、上ベルト201は基準線側端部とは反対側(寄り制御側)へ移動する。
他方、距離(ギャップ)が基準値を下回っている場合、CPU702は、距離(ギャップ)が小さくなる方向に上ベルト201が移動しているかどうかを判定する(ステップS1306)。距離(ギャップ)が小さくなる方向に上ベルト201が移動している場合、CPU702は、寄り制御モータ302を逆転方向に加速する(ステップS1308)。以上の制御により、高精度のベルト寄り制御が可能となる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、上記第1の実施の形態と同様にベルトの寄り制御量を最小限に抑えた高精度のベルト寄り制御が可能となる。
[他の実施の形態]
上記第1〜第3の実施の形態では、画像形成装置として電子写真プロセス方式で画像形成を行う複写機を例に挙げたが、これに限定されるものではない。電子写真プロセス方式で画像形成を行うプリンタにも適用可能である。
上記第1〜第3の実施の形態では、上ベルトの寄り方向(幅方向)の移動速度を検出しベルト寄り制御を行ったが、これに限定されるものではない。上ベルトの膨張量を検出しベルト寄り制御を行ってもよい。
本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の概略構成を示す構成図である。 定着ユニットの構成を示す構成図である。 ベルト寄り制御ユニットと駆動ローラの構成を示す構成図である。 ベルト寄り制御時の上ベルトと下ベルトの状態を示す斜視図である。 上ベルトの通紙領域と非通紙領域と検知マークを示す上面図である。 検知マークの形状と寄り検知センサの出力変化を示す図である。 制御ユニットのモータ制御系の構成を示すブロック図である。 寄り制御モータの制御の流れを示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置の上ベルトの通紙領域と非通紙領域と検知マークを示す上面図である。 寄り検知センサの出力変化を示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係る画像形成装置の上ベルトと駆動ローラの基準線を示す斜視図である。 寄り検知センサの出力変化を示す図である。 寄り制御モータの制御の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
213 寄り検知センサ
214 ベルト寄り制御ユニット
301 ベルトテンショナ
302 寄り制御モータ
501 寄り検知マーク
702 CPU
902 磁性インクを用いた検知マーク

Claims (11)

  1. ベルト部材と、前記ベルト部材が掛け渡されるベルト保持機構、を有する画像形成装置において、
    前記ベルト部材における幅方向の端部に対し前記ベルト部材の進行方向に沿って形成された複数のマークを検知するマーク検知手段と、
    前記マーク検知手段からの情報を基に、前記ベルト部材の回転駆動時における幅方向に対する前記ベルト部材の位置の変動量を検出する寄り検出手段と、
    前記ベルト寄り検出手段からの情報を基に、前記ベルト保持機構を構成する複数のローラのうちの少なくとも1個のローラの軸を傾けることで、前記ベルト部材を前記ローラの軸方向にスライドさせるベルト寄り制御手段と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記マークは、第1の斜線と、前記第1の斜線に対し前記ベルト部材の進行方向において線対称の第2の斜線とから構成されると共に、前記ベルト部材の幅方向に対する前記ベルト部材の変動に比例して前記第1の斜線と前記第2の斜線の検知間隔が変化するように構成され、
    前記第1の斜線と前記第2の斜線は、等しい幅を有する平行四辺形により構成されると共に、幅方向に対する前記ベルト部材の変動に関わらず前記マーク検知手段による検知量が一定となるように構成されていることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記寄り検出手段は、前記マーク検知手段により検知された前記マークの検知量と予め定めた基準値との比較に基づき、前記ベルト部材の位置の変動量を検出することを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
  4. 前記寄り検出手段は、前記マーク検知手段による前記第1の斜線と前記第2の斜線の検知間隔に対する補正を行うことを特徴とする請求項2又は3記載の画像形成装置。
  5. 前記マークは、表面性の低い材質、磁性を有する材質のいずれかにより構成され、
    前記マーク検知手段は、前記表面性の低い材質からの反射光を検知する反射型センサ、前記磁性を有する材質を検知する磁気センサのいずれかにより構成されることを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
  6. 前記マーク検知手段が検知範囲を外れた状態で前記ベルト部材が回転駆動している場合、警告を発する警告手段を備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. ベルト部材と、前記ベルト部材が掛け渡されるベルト保持機構、を有する画像形成装置の制御方法において、
    前記ベルト部材における幅方向の端部に対し前記ベルト部材の進行方向に沿って形成された複数のマークを検知するマーク検知ステップと、
    前記マーク検知ステップからの情報を基に、前記ベルト部材の回転駆動時における幅方向に対する前記ベルト部材の位置の変動量を検出する寄り検出ステップと、
    前記ベルト寄り検出ステップからの情報を基に、前記ベルト保持機構を構成する複数のローラのうちの少なくとも1個のローラの軸を傾けることで、前記ベルト部材を前記ローラの軸方向にスライドさせるベルト寄り制御ステップと、を有することを特徴とする制御方法。
  8. ベルト部材と、前記ベルト部材が掛け渡されるベルト保持機構、を有する画像形成装置において、
    前記ベルト保持機構を構成するローラの軸方向端部の外周に形成された基準線を含む範囲を検知する検知手段と、
    前記検知手段からの情報を基に、前記ベルト部材の回転駆動時における幅方向に対する前記ベルト部材の位置の変動量を検出する寄り検出手段と、
    前記寄り検出手段からの情報を基に、前記ベルト部材の基準線側の端面が前記基準線から一定の位置に保持されるように、前記ベルト保持機構を構成する複数のローラのうちの少なくとも1個のローラの軸を傾けることで、前記ベルト部材を前記ローラの軸方向にスライドさせるベルト寄り制御手段と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
  9. 前記検知手段は、前記ベルト部材の幅方向に対応して複数の画素が配列されたラインセンサとして構成され、
    前記寄り検出手段は、前記検知手段により前記基準線を検知したときの基準線検知画素におけるベルト端面側の画素と、前記検知手段により前記ベルト部材を検知したときのベルト検知画素における基準線側の画素との間に存在する画素数を算出し、前記画素数に画素のピッチを掛け合わせることで前記基準線からベルト部材の端面までの距離を算出することで、前記ベルト部材の回転駆動時における幅方向に対する前記ベルト部材の位置の変動量を検出することを特徴とする請求項8記載の画像形成装置。
  10. 前記検知手段が検知範囲を外れた状態で前記ベルト部材が回転駆動している場合あるいは前記検知手段が基準線を検知できない状態が一定時間継続した場合、警告を発する警告手段を備えることを特徴とする請求項8又は9記載の画像形成装置。
  11. ベルト部材と、前記ベルト部材が掛け渡されるベルト保持機構、を有する画像形成装置の制御方法において、
    前記ベルト保持機構を構成するローラの軸方向端部の外周に形成された基準線を含む範囲を検知する検知ステップと、
    前記検知ステップからの情報を基に、前記ベルト部材の回転駆動時における幅方向に対する前記ベルト部材の位置の変動量を検出する寄り検出ステップと、
    前記寄り検出ステップからの情報を基に、前記ベルト部材の基準線側の端面が前記基準線から一定の位置に保持されるように、前記ベルト保持機構を構成する複数のローラのうちの少なくとも1個のローラの軸を傾けることで、前記ベルト部材を前記ローラの軸方向にスライドさせるベルト寄り制御ステップと、を有することを特徴とする制御方法。
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