JP2009251322A - 画像形成装置 - Google Patents

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研司 瀧
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Abstract


【課題】中間転写ベルトと二次転写ベルトとの圧接中にこれらのベルトの片寄り補正を適切に行う画像形成装置を提供する。
【解決手段】感光体31の表面に形成された各色トナー像が転写される中間転写ベルト21と、中間転写ベルト21に圧接され、該中間転写ベルト21との間に記録紙を押圧しながら通過させてトナー像を記録紙に転写させる二次転写ベルト24との圧接中は、いずれか一方のベルトに対してのみ片寄りの補正制御を行なう。たとえば、両ベルトのうち片寄りの大きい方のベルトの片寄り度合いが基準値以上の場合は片寄りの大きい方のベルトに対してのみ補正制御を行い、基準値未満の場合は一定期間ずつ交互に片寄り補正制御を行なう。
【選択図】図1

Description

本発明は、感光体の表面に形成されたトナー像が転写される第1転写ベルトと、第1転写ベルトとの間に記録紙を押圧しながら通過させて第1転写ベルト上のトナー像をその記録紙に転写させる第2転写ベルトとを備えた画像形成装置に係り、特に、転写ベルトの片寄り補正を行う画像形成装置に関する。
電子写真プロセスを用いたタンデム型のカラー複写機などの画像形成装置は、感光体ドラム、帯電装置、走査光学装置、現像装置等からなる像形成部をイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の色毎に備え、これらを無端の中間転写ベルトに沿って配置し、周回する中間転写ベルト上に各色Y、M、C、Kのトナー像を順次重ね合わせてカラー画像を形成した後、このカラー画像を中間転写ベルトから記録紙に転写し、定着させて印刷出力するように構成されている。
また、中間転写ベルトに対向配置されて圧接される無端の周回する二次転写ベルトを設け、互いに逆向きに周回する中間転写ベルトと二次転写ベルトとの間に記録紙を押圧しながら通過させてトナー像を中間転写ベルトから記録紙に転写させる構成の画像形成装置がある(たとえば、特許文献1参照。)。
中間転写ベルトや二次転写ベルトの走行に蛇行や片寄りが発生すると色ずれなどが生じて画質が劣化する。そこで、ベルトの片寄りをセンサで検知して補正する制御が一般に行われる(特許文献1参照)。片寄り補正は、たとえば、特許文献1では、ベルトが架け渡された複数のローラの軸間距離を保ちながらローラを揺動させることで行われる(特許文献1参照)。また、中間転写ベルトと二次転写ベルトを備える画像形成装置では、中間転写ベルトと二次転写ベルトのそれぞれに対して片寄り補正が行なわれる。
特開2007−11107号公報
中間転写ベルトと二次転写ベルトは圧接状態と離隔状態とに切り替え可能に構成されており、たとえば、画像形成中の必要期間のみ圧接される。離隔中は各ベルトは独立に走行するが、圧接中は、他方のベルトの走行状態や他方のベルトに対する片寄り補正の影響を受けてしまい、制御が難しいという問題があった。
本発明は、上記の問題を解決しようとするものであり、第1転写ベルトと第2転写ベルトとの圧接中にこれらの片寄り補正を適切に行うことのできる画像形成装置を提供することを目的としている。
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1]周回経路を成すように架け渡されると共に、感光体の表面に形成されたトナー像が転写される第1転写ベルトと、
前記第1転写ベルトを周回させる第1駆動部と、
前記第1転写ベルトの幅方向の位置を検出する第1検出部と、
前記第1転写ベルトを幅方向に移動させる第1移動部と、
周回経路を成すように架け渡されると共に前記第1転写ベルトに圧接され、前記第1転写ベルトとの間に記録紙を押圧しながら通過させて前記第1転写ベルト上のトナー像を前記記録紙に転写させる第2転写ベルトと、
前記第2転写ベルトを周回させる第2駆動部と、
前記第2転写ベルトの幅方向の位置を検出する第2検出部と、
前記第2転写ベルトを幅方向に移動させる第2移動部と、
前記第1検出部の検出結果に応じて前記第1移動部の動作を制御して前記第1転写ベルトの片寄りを補正する補正制御と、前記第2検出部の検出結果に応じて前記第2移動部の動作を制御して前記第2転写ベルトの片寄りを補正する補正制御とを行う制御部と、
を有し、
前記制御部は、前記第1転写ベルトと前記第2転写ベルトとが圧接状態にあるときは、前記第1転写ベルトに対する補正制御と前記第2転写ベルトに対する補正制御のうちのいずれか一方のみを実行する
ことを特徴とする画像形成装置。
上記発明では、第1転写ベルトと第2転写ベルトの圧接中に両転写ベルトに対する片寄り補正制御を同時に実行すると、互いに他方の転写ベルトの補正制御の影響を受けてしまい、適切な片寄り補正が難しくなる。そこで、圧接中は一方の転写ベルトに対してのみ補正制御を実行し、他方に対する補正制御は禁止する。
[2]前記制御部は、前記第1転写ベルトと前記第2転写ベルトのうち片寄りの大きい方の転写ベルトに対する補正制御を実行し他方の転写ベルトに対する補正制御を停止させる
ことを特徴とする[1]に記載の画像形成装置。
上記発明では、圧接中は、片寄りの大きい方の転写ベルトに対する補正制御のみを実行し、他方の転写ベルトに対する補正制御は停止させる。片寄りの大きい方のベルトに対して集中的に片寄り補正制御を行なうことで、その片寄りを短時間に補正することができる。
[3]前記制御部は、前記第1転写ベルトに対する補正制御と前記第2転写ベルトに対する補正制御とを周期的に切り替えて実行する
ことを特徴とする[1]に記載の画像形成装置。
上記発明では、圧接中は、片寄り補正制御の対象となる転写ベルトを交互に切り替えるので、一方の転写ベルトに対する制御停止期間が長く続いてその転写ベルトが大きく片寄ったり、外れたりすることが防止される。
[4]前記制御部は、前記第1転写ベルトと前記第2転写ベルトのうち片寄りの大きい方の転写ベルトの片寄り度合いが基準範囲内の場合は、前記第1転写ベルトに対する補正制御と前記第2転写ベルトに対する補正制御とを周期的に切り替えて実行し、前記基準範囲外の場合は、前記片寄りの大きい方の転写ベルトに対する補正制御を実行し他方の転写ベルトに対する補正制御を停止させる
ことを特徴とする[1]に記載の画像形成装置。
上記発明では、片寄り度合いが小さい場合は制御対象の転写ベルトを交互に切り替えるので、一方の転写ベルトに対する制御停止期間が長く続いてその転写ベルトが大きく片寄ったり、外れたりすることが防止されると共に、片寄り度合いが大きくなった場合は、片寄り度合いが小さくなるまでその片寄りの大きい転写ベルトに対してのみ継続して片寄り補正制御を行なうので、大きくなった片寄りを短時間で補正することができる。
[5]前記第1転写ベルトと前記第2転写ベルトとを圧接させた状態と離隔させた状態とに切り替える圧接切替部をさらに備え、
前記制御部は、前記第1転写ベルトと前記第2転写ベルトとを離隔させた状態で前記第1転写ベルトの片寄り度合いが第1規定範囲内にありかつ前記第2転写ベルトの片寄り度合いが第2規定範囲内にある場合にのみ、前記第1転写ベルトと前記第2転写ベルトとの圧接を許可する
ことを特徴とする[1]乃至[4]のいずれか1つに記載の画像形成装置。
上記発明では、離隔状態で片寄り度合いを少なくしてから圧接するので、圧接時点での片寄り度合いが少なく、圧接状態へ移行後の制御が容易になる。また、他方の影響を受けずに補正制御が可能な離隔状態において両転写ベルトの片寄り度合いを小さくするので、短時間のうちに片寄りを小さくすることができる。
[6]前記第1転写ベルトと前記第2転写ベルトとを圧接させた状態と離隔させた状態とに切り替える圧接切替部をさらに備え、
前記制御部は、圧接状態において前記第1転写ベルトと前記第2転写ベルトのうち片寄りの大きい方の転写ベルトの片寄り度合いが所定の許容範囲外となった場合は、前記第1転写ベルトと前記第2転写ベルトとを離隔させる
ことを特徴とする[1]乃至[5]のいずれか1つに記載の画像形成装置。
上記発明では、圧接中に、補正制御が困難なほど片寄りが大きくなった場合は、一旦、離隔させるので、他方の影響を受けることなくそれぞれの転写ベルトで片寄りを修正することができる。
本発明に係る画像形成装置によれば、圧接中はいずれか一方の転写ベルトに対してのみ片寄りの補正制御を行なうので、圧接中の片寄り補正を適切かつ容易に行うことができる。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置10の断面構成を示している。画像形成装置10は、カラーデジタル複写機と称される装置であり、自動原稿送り装置11を備えた読取部12と、表示操作部13と、プリンタ部20と、基盤ユニット40とを備えている。
自動原稿送り装置11は(図1参照)、原稿載置トレイ11aに積載された原稿2を1枚ずつ読取部12の読取箇所に送り込み、読み取りが済んだ原稿を排紙トレイ11bに排出する機能を果たす。
読取部12は、原稿をカラーで読み取る機能を有する。読取部12は、光源とミラーとから成る露光走査部15と、原稿からの反射光を受光しその光強度に応じた電気信号を色別に出力するカラーのラインイメージセンサ16と、原稿からの反射光をラインイメージセンサ16へ導く各種のミラー17や集光レンズ18などを備えている。
プリンタ部20は、タンデム型の画像形成装置であり、転写紙より幅広で無端の平たいベルトである中間転写ベルト21と、中間転写ベルト21上にそれぞれ単一色の画像を形成する複数の像形成部30Y、30M、30C、30Kと、転写紙(記録紙)を給紙する給紙部22と、給紙された転写紙を搬送する搬送部23と、中間転写ベルト21に対して離隔/圧接され、圧接状態において中間転写ベルト21との間に転写紙を押圧しながら通過させて中間転写ベルト21上のトナー像を転写紙に転写させる無端でかつ中間転写ベルト21とほぼ等しい幅の二次転写ベルト24と、分離部25と、定着装置26と、ベルトクリーニング装置27とを備えている。
像形成部30Yはイエロー(Y)色の画像を中間転写ベルト21上に形成し、像形成部30Mはマゼンタ(M)色の画像を中間転写ベルト21上に形成し、像形成部30Cはシアン(C)色の画像を中間転写ベルト21上に形成し、像形成部30Kはブラック(K)色の画像を中間転写ベルト21上に形成するものである。
像形成部30Yは、表面に静電潜像が形成される円筒状の静電潜像担持体としての感光体31Yと、その周囲に配置された帯電装置32Yと、現像装置33Yと、クリーニング装置34Yなどを有する。また画像データに応じてオン/オフされるレーザーダイオードと、ポリゴンミラーと、各種レンズおよびミラー等で構成された書き込みユニット35Yを備えている。
感光体31Yは、図示省略の駆動部に駆動されて一定方向(図中の矢印A方向)に回転し、帯電装置32Yは、感光体31Yを正極性に一様に帯電させる。書き込みユニット35Yは、レーザーダイオードが射出するレーザー光を回転するポリゴンミラーで反射することによって円筒状の感光体31Yの表面をその軸方向(主走査方向)にレーザー光で繰り返し走査する機能を果たす。一様に帯電された感光体31Yの表面をイエロー色の画像データに応じてオン/オフされるレーザー光で走査することにより、感光体31Y上に静電潜像が形成される。
現像装置33Yは、感光体31Y上の静電潜像をイエロー色のトナーによって顕像化する。詳細には、図示省略の電源により現像装置33Y内で正極性に帯電された2成分トナーが正極性現像バイアスの印加により感光体31Yの表面の静電潜像部に付着し、感光体31Y上にトナー像が形成される。該トナー像は、中間転写ベルト21と圧接された箇所で中間転写ベルト21に転写される。クリーニング装置34Yは、転写後に感光体31Yの表面に残留するトナーをブレード等で擦って清掃除去して回収する機能を果たす。
像形成部30M、像形成部30C、像形成部30Kはトナーの色が相違することと、それぞれの色に対応する画像データでレーザー光がオン/オフされる点を除いて像形成部30Yと同一の構成であり、それらの説明は省略する。なお、図中、色違いであるが同じ構成の要素には、数字が同一であって添え字をYに代えてM、C、Kとした符号を付してある。
中間転写ベルト21は周回経路を成すように複数のローラに張架されており、画像形成中は図中の矢印B方向に周回する。周回する過程で、(Y)、(M)、(C)、(K)の順に各色の画像(トナー像)が像形成部30Y、30M、30C、30Kによって中間転写ベルト21上に重ねるように形成されてカラー画像が合成される。このカラー画像(トナー像)は、中間転写ベルト21に二次転写ベルト24が圧接された箇所(転写ニップ部D)で、図示しない電源により印加されるトナーと逆極性のバイアス電圧により発生する静電気力の作用により、中間転写ベルト21から転写紙へ転写される。トナー像を担持した転写紙は、除電針からなる分離部25により除電されて中間転写ベルト21から分離される。ベルトクリーニング装置27は転写後に中間転写ベルト21上に残留しているトナーを除去する。
給紙部22は、印刷に供される転写紙を収納する複数の給紙カセット22aを有し、選択された給紙カセット22aから転写紙を1枚ずつ搬送部23に向けて送り出す機能を果たす。搬送部23は、給紙カセット22aから繰り出された転写紙を転写ニップ部Dおよび定着装置26を通過させて機外の排紙トレイに排出する通常経路23aのほか、定着装置26を通った転写紙の表裏を反転させた後、転写ニップ部Dの上流で再び通常経路23aへ合流させる反転経路23bを備えており、両面印刷に対応している。なお、搬送部23は転写紙を一対のレジストローラ23cのある位置まで進ませて該位置で転写紙の先端を整列された後、中間転写ベルト21上のトナー像(合成されたカラー画像)と画像位置が一致するタイミングで転写ニップ部Dへ転写紙を送り出すようになっている。
プリンタ部20は、画像データに応じて感光体31Y、31M、31C、31K上に作像した各色の画像をそれぞれ中間転写ベルト21に一次転写し、中間転写ベルト21上に重ねて形成された画像を、転写ニップ部Dで転写紙に二次転写し、該転写紙を加圧ローラ26aおよび加熱ローラ26bのローラ対からなる定着装置26へ導入してトナー像を転写紙に定着させた後に排出するといった流れで印刷を行うようになっている。
図2は、中間転写ベルト21に対して二次転写ベルト24が圧接した状態(同図(a))および離隔した状態(同図(b))を示している。二次転写ベルト24は、二次転写ユニット28に設けられた駆動ローラ28aと二次転写ローラ28bとステアリングローラ28cに張り架け渡されて周回経路を成している。二次転写ユニット28には、図2では図示省略するが、駆動ローラ28aを駆動する第2駆動モータ55、二次転写ベルト24の幅方向の位置を検出する第2センサユニット56、ステアリングローラ28cの軸の角度を変化させるための第2ステッピングモータ57などが組み込まれている。
二次転写ベルト24は、中間転写ベルト21にベルトの幅方向を同一にして対向配置されており、図中の矢印E方向(中間転写ベルト21の周回方向Bと逆方向)へ周回駆動される。また、二次転写ユニット28は、支点28dを中心に回動するように軸支されており、二次転写ユニット28の側部に当接されるカム29により、二次転写ベルト24が中間転写ベルト21に圧接された圧接位置(同図(a))と二次転写ベルト24が中間転写ベルト21から離隔した離隔位置(同図(b))とに支点28dを中心に二次転写ユニット28全体が回動するようにされている。カム29はカム駆動モータ59に駆動されて回動する。このカム29およびカム駆動モータ59により、中間転写ベルト21と二次転写ベルト24とを圧接状態と離隔状態とに切り替える圧接切替部が構成される。
図3は、画像形成装置10の電気的概略構成を示すブロック図である。基盤ユニット40は、制御部41と、この制御部41に接続された画像処理部42と、画像情報蓄積部43と、ネットワークI/F部44と、不揮発メモリ45とを備えている。制御部41は、画像形成装置10の動作全体を制御する機能を果たし、CPU(Central Processing Unit)とCPUが実行するプログラムや各種の固定データが記憶されたROM(Read Only Memory)、CPUがプログラムを実行する際のワークエリアや画像となるRAM(Random Access Memory)などを主要部として構成されている。
制御部41にはさらに、読取部12、表示操作部13、プリンタ部20が接続されている。表示操作部13は、ユーザから各種の操作や設定を受け付ける機能およびユーザに対して各種の操作画面や設定画面、案内画面などを表示する機能を果たす。表示操作部13は、たとえば、押下位置を検出するタッチパネルを表面に備えた液晶ディスプレイやその他のスイッチ類で構成される。
画像処理部42は、読取部12のラインイメージセンサ16から入力される各色の画像データに対して各種の画像処理を施し、圧縮して一時記憶した後、これを伸張して得た(Y)、(M)、(C)、(K)各色の画像データをプリンタ部20の各像形成部30Y、30M、30C、30Kに出力する機能などを果たす。また、画像処理部42は、ネットワークI/F部44を通じて外部のホストコンピュータから受信した印刷データに基づいてラスタイメージ展開する機能を果たす。
画像情報蓄積部43は、画像処理部42が圧縮あるいはラスタイメージ展開により生成した画像データを蓄積する機能を果たす。不揮発メモリ45は、電源がオフされても記憶内容を保持するメモリであり、片寄り補正用の制御データや各種の設定値などが記憶される。
制御部41にはさらに、中間転写ベルト21を周回させる駆動部としての第1駆動モータ51、中間転写ベルト21の幅方向の位置を検出する検出部としての第1センサユニット52、中間転写ベルト21を幅方向に移動させる移動部の動力源となる第1ステッピングモータ53を備える。さらに、二次転写ベルト24を周回させる駆動部としての第2駆動モータ55、二次転写ベルト24の幅方向の位置を検出する検出部としての第2センサユニット56、二次転写ベルト24を幅方向に移動させる移動部の動力源となる第2ステッピングモータ57、カム29を回転させるカム駆動モータ59などが制御部41に接続されている。
制御部41は、第1、第2センサユニット52、56の検出結果に応じて第1、第2ステッピングモータ53、57の動作を制御して、中間転写ベルト21および二次転写ベルト24の片寄りを補正する補正制御を行う。また、第1、第2駆動モータ51、55による中間転写ベルト21および二次転写ベルト24の周回開始・停止および周回速度の制御、カム駆動モータ59による中間転写ベルト21と二次転写ベルト24との圧接/離隔の切り替え制御なども行なう。このほか制御部41には、給紙部22や搬送部23、定着装置26などに係るセンサや駆動モータなどが接続されており、制御部41により制御される。
図4は、中間転写ベルト21の駆動機構を模擬的に示している。中間転写ベルト21は、円筒状を成した複数のローラに架け渡されて周回経路を成している(図1参照)。中間転写ベルト21を幅方向に移動させる第1移動部はステアリングローラ62および可動軸受け部63で構成される。ステアリングローラ62は、その一端62aを中心にして軸の傾きを変更可能に取り付けられており、ステアリングローラ62の他端62bはギアおよび第1ステッピングモータ53などで構成された可動軸受け部63に軸支されている。第1ステッピングモータ53を正転(CW)または逆転(CCW)させることでステアリングローラ62の軸の角度を、駆動ローラ61や他のローラの軸と平行な状態に対して±所定角度範囲で調整可能になっている。
また、中間転写ベルト21の幅方向の一端部には、当該中間転写ベルト21の幅方向の位置(片寄り状態)を検出する第1センサユニット52が設けられている。
図5は、第1センサユニット52の構成および動きを示している。第1センサユニット52は、台座52aと、扇型を成しかつその扇の中心部Sが台座52aに軸支されて回動可能な遮光板52bと、遮光板52bの回転角によって当該遮光板52bで遮光された状態または遮光されずに入光する状態が形成されるように台座52aに取り付けられた第1光センサPS1および第2光センサPS2を備えている。
第2光センサPS2は第1光センサPS1に対して中心部Sを中心に所定角度離した位置に設けられている。また遮光板52bは、その中心部Sを挟んで扇型部分の反対側へ延びた当接腕52cを備えており、この当接腕52cは中間転写ベルト21の幅方向の一方の端部に当接される。該端部に向けて当接腕52cを当接させる方向(図中の矢印Sの方向)に遮光板52bを回転させるように付勢する図示省略のバネが設けられている。
図5(a)は、中間転写ベルト21が左側へ大きく片寄った状態(状態0;かなり左)であり、第1光センサPS1は遮光、第2光センサPS2は入光となる。図5(b)は、中間転写ベルト21が左側へやや片寄った状態(状態1;少し左)であり、第1光センサPS1、第2光センサPS2は共に遮光となる。図5(c)は、中間転写ベルト21が右側へやや片寄った状態(状態2;少し右)であり、第1光センサPS1は入光、第2光センサPS2は遮光となる。図5(d)は、中間転写ベルト21が右側へ大きく片寄った状態(状態3;かなり右)であり、第1光センサPS1、第2光センサPS2は共に入光となる。
二次転写ベルト24の幅方向の位置を検出する第2センサユニット56も第1センサユニット52と同様の構成であり、その説明は省略する。
図6は、中間転写ベルト21の幅方向の位置(片寄り状態)を検出して補正する補正制御(以後、ステアリング制御とも呼ぶ。)の具体例を示している。中間転写ベルト21に対するステアリング制御は、第1ステッピングモータ53によって駆動ローラ61や他のローラの軸に対するステアリングローラ62の軸の平行度(傾き)を変化させることで、中間転写ベルト21の幅方向の片寄りを補正して中央位置へ戻す制御である。二次転写ベルト24に対するステアリング制御は、第2ステッピングモータ57によって駆動ローラ28aおよび二次転写ローラ28bの軸に対するステアリングローラ28cの軸の平行度(傾き)を変化させることで、二次転写ベルト24の幅方向の片寄りを補正して中央位置へ戻す制御である。
図6の例では、中間転写ベルト21が片寄り方向Jにずれたとき、これと反対方向のベルト移動方向Kに中間転写ベルト21が移動するようにステアリングローラ62の平行度(傾き)を変化させる制御が行われる。駆動ローラ61と平行な状態に対するステアリングローラ62の傾きの変化量をステアリング量Qとする。このようにステアリングローラ62の傾き(平行度)を変化させることで中間転写ベルト21に図中のP方向の力が加わり、中間転写ベルト21が幅方向に移動する。
図7の検知テーブル70、図8の第1制御テーブル75、図9の第2制御テーブル80には、制御部41がステアリング制御において参照する各種の制御データが登録されている。図7の検知テーブル70には、ベルトの位置と、第1光センサPS1および第2光センサPS2の検知状態と、ベルトの状態(状態0〜状態3)と、検知周期との関係を示す制御情報が登録されている。この検知テーブル70によると、中間転写ベルト21と二次転写ベルト24とが離隔状態にあるとき(離隔中)は、0.2秒周期でベルトの位置を検知してステアリング制御を行ない、中間転写ベルト21と二次転写ベルト24とが圧接状態にあるとき(圧接中)は、0.5秒周期でベルトの位置を検知してステアリング制御を行なう。
すなわち、圧接中と離隔中とでステアリング制御の制御周期(検知周期)を異ならせるようになっている。離隔中に圧接中よりも制御周期を短くするのは、離隔中の方がベルトの片寄り速度(幅方向に移動する速度)が速くなるためである。
図8の第1制御テーブル75には、ベルト位置が状態1または状態2から他の状態へ遷移する場合の各状態遷移と、第1、第2ステッピングモータ53、57の駆動方向と、駆動ステップ数との関係を示す制御情報が登録されている。図中のCWはベルトを右側へ移動するように平行度を変化させる場合のステッピングモータ53、57の駆動方向であり、CCWはベルトを左側へ移動するように平行度を変化させる際の駆動方向である。
この第1制御テーブル75によると、ベルト位置が状態1または状態2にある状態から他の状態へ遷移した場合に、第1ステッピングモータ53または第2ステッピングモータ57が駆動される。また中間転写ベルト21と二次転写ベルト24とが離隔状態にあるとき(離隔中)は、1回のステアリング制御において第1ステッピングモータ53または第2ステッピングモータ57を25ステップ駆動し、中間転写ベルト21と二次転写ベルト24とが圧接状態にあるとき(圧接中)は、30ステップ駆動する。
すなわち、圧接中と離隔中とでステアリング制御での制御量を異ならせるようになっている。圧接中よりも離隔中の方が駆動ステップ数(制御量)を少なくしているのは、離隔中の方が小さい変位量(ステアリングローラ62、28cの軸の角度の変位量)で大きくベルトが移動することによる。
図9の第2制御テーブル80には、状態0と状態3における第1、第2ステッピングモータ53、57の駆動方向と、駆動ステップ数と、駆動周期との関係を示す制御情報が登録されている。ベルトがかなり左(状態0)またはかなり右(状態3)に片寄っているときは、状態が遷移したときだけでなく、一定周期毎に所定ステップ数の駆動を繰り返すことで、中央部へのベルトの戻りを早めるようにしている。
第2制御テーブル80には以下の制御内容が登録されている。
(1)状態0(かなり左)にあり、かつ中間転写ベルト21と二次転写ベルト24とが圧接状態にあるときは、第1ステッピングモータ53または第2ステッピングモータ57をCW方向(右へ移動させる方向)へ4ステップ駆動する動作を1秒毎に繰り返し行う。
(2)状態0にあり、かつ中間転写ベルト21と二次転写ベルト24とが離隔状態にあるときは、第1ステッピングモータ53または第2ステッピングモータ57をCW方向へ10ステップ駆動する動作を2秒毎に繰り返し行う。
(3)状態3(かなり右)にあり、かつ中間転写ベルト21と二次転写ベルト24とが圧接状態にあるときは、第1ステッピングモータ53または第2ステッピングモータ57をCCW方向(左へ移動させる方向)へ4ステップ駆動する動作を1秒毎に繰り返し行う。
(4)状態3にあり、かつ中間転写ベルト21と二次転写ベルト24とが離隔状態にあるときは、第1ステッピングモータ53または第2ステッピングモータ57をCCW方向へ10ステップ駆動する動作を2秒毎に繰り返し行う。
なお、第2制御テーブル80においても圧接中と離隔中とで駆動ステップ数や駆動周期)が異なるのは、離隔中の方が小さい変位量(制御量)で大きくベルトが移動すること、および離隔中の方が圧接中より素早くベルトが移動することによる。
制御部41は、前回検出したベルト位置(状態0〜3)と今回検出したベルト位置(状態0〜3)とを比較して、今回のステアリング制御で行うべき制御内容を検知テーブル70、第1制御テーブル75、第2制御テーブル80に従って決定するようになっている。なお、別途のセンサをさらに設けてあり、制御部41は、状態0よりさらに左にベルトが片寄ったことが該センサで検知された場合は、そのベルトの片寄りを補正するステッピングモータ53、57をCW方向へ駆動することを禁止し、状態3よりさらに右にベルトが片寄ったこが検知された場合に、そのベルトの片寄りを補正するステッピングモータ53、57をCCW方向へ駆動することを禁止するようになっている。
以後、ステアリング制御の詳細な流れを図10、図11、図12に基づいて説明する。なお、中間転写ベルト21に対するステアリング制御と二次転写ベルト24に対するステアリング制御の流れは同一なので、ここでは、中間転写ベルト21を制御対象とする場合を例に説明する。
ウォームアップ開始時あるいはプリンタ部20で印刷動作を開始するなどの条件が成立すると、制御部41は中間転写ベルト21の回転(周回)を開始させる(ステップS101)。次に、中間転写ベルト21の位置(状態0〜3)を第1センサユニット52によって検知し、該検知結果に対応する状態0〜3を検知テーブル70から求め、その状態をベルト状態フラグにセットする(ステップS102)。
次に、中間転写ベルト21の位置を再度検知して状態を求め(ステップS103)、状態0(左端)または状態3(右端)の場合は、今回検知された中間転写ベルト21の状態(現在状態)をベルト状態フラグにセットした後(ステップS104)、第2制御テーブル80に従ってステアリング制御を行なう。
すなわち、中間転写ベルト21と二次転写ベルト24とが圧接状態か離隔状態かを判断し、圧接状態であれば(ステップS105;圧接)、現在位置の反対方向に中間転写ベルト21が移動する方向(現在状態が状態3であればCCW方向、状態0であればCW方向)へ第1ステッピングモータ53を10ステップ駆動し(ステップS106)、2秒待った(ステップS107)後、ステップS103に戻る。中間転写ベルト21と二次転写ベルト24とが離隔状態であれば(ステップS105;離隔)、現在位置の反対方向に中間転写ベルト21が移動する方向(現在状態が状態3であればCCW方向、状態0であればCW方向)へ第1ステッピングモータ53を4ステップ駆動し(ステップS108)、1秒待った(ステップS109)後、ステップS103に戻る。したがって、状態3にある間は2秒間隔または1秒間隔で繰り返し補正が行われる。
ステップS103で検知した中間転写ベルト21の位置(状態)がやや右(状態2)の場合は(ステップS103;2:やや右)、図11のステップS110へ移行してベルト状態フラグ(前回のベルト位置)を調べる。ベルト状態フラグが状態3の場合は(ステップS110;3:右端)、ベルト状態フラグを現在状態である状態2に更新した(ステップS111)後、圧接状態か離隔状態かを判断し(ステップS112)、圧接状態の場合は左方向(CCW)に第1ステッピングモータ53を30ステップ駆動して(ステップS113)、ステップS130へ移行する。離隔状態の場合は左方向に第1ステッピングモータ53を25ステップ駆動して(ステップS114)、ステップS130へ移行する。すなわち、右から左へ状態が遷移したとき、もう1回だけ左側へ移動するようにステアリング制御を行なうようにしている。
ベルト状態フラグが状態1または状態0の場合は(ステップS110;0:左端、1:やや左)、ベルト状態フラグを現在状態である状態2に更新した(ステップS115)後、圧接状態か離隔状態かを判断し(ステップS116)、圧接状態の場合は右方向(CW)に第1ステッピングモータ53を30ステップ駆動して(ステップS117)、ステップS130へ移行する。離隔状態の場合は右方向に第1ステッピングモータ53を25ステップ駆動して(ステップS118)、ステップS130へ移行する。すなわち、左から右へ状態が遷移したとき、もう1回だけ右側へ移動するようにステアリング制御を行なうようにしている。
ベルト状態フラグが状態2の場合は(ステップS110;状態2)、状態変化がないので、第1ステッピングモータ53は駆動せず、平行度を変化させないで、ステップS130へ移行する。
ステップS103で検知した中間転写ベルト21の位置(状態)がやや左(状態1)の場合は(ステップS103;1:やや左)、図12のステップS120へ移行してベルト状態フラグ(前回の位置)を調べる。ベルト状態フラグが状態2または状態3の場合は(ステップS120;2:やや右、3:右端)、ベルト状態フラグを現在状態である状態1に更新した(ステップS121)後、圧接状態か離隔状態かを判断し(ステップS122)、圧接状態の場合は左方向に第1ステッピングモータ53を30ステップ駆動(ステップS123)してステップS130へ移行する。離隔状態の場合は左方向に第1ステッピングモータ53を25ステップ駆動して(ステップS124)、ステップS130へ移行する。
ベルト状態フラグが状態0の場合は(ステップS120;0:左端)、ベルト状態フラグを現在状態である状態1に更新した(ステップS125)後、圧接状態か離隔状態かを判断し(ステップS126)、圧接状態の場合は右方向に第1ステッピングモータ53を30ステップ駆動して(ステップS127)、ステップS130へ移行する。離隔状態の場合は右方向に第1ステッピングモータ53を25ステップ駆動して(ステップS128)、ステップS130へ移行する。
ベルト状態フラグが状態1の場合は(ステップS120;状態1)、状態変化がないので、第1ステッピングモータ53は駆動せず、平行度を変化させないでステップS130へ移行する。
ステップS130では、中間転写ベルト21と二次転写ベルト24とが圧接状態か離隔状態かを判断し、離隔の場合は(ステップS130;離隔)、離隔中の制御周期である0.2秒待ってから(ステップS132)、図10のステップS103へ戻る。圧接の場合は(ステップS130;圧接)、圧接中の制御周期である0.5秒待ってから(ステップS131)、図10のステップS103へ戻る。
なお、制御部41は、圧接中に比べて離隔中は、中間転写ベルト21および二次転写ベルト24の周回速度を低速にしている。たとえば、圧接中の半分の速度に制御している。これは、離隔中の方がベルトの片寄り速度が速くなる傾向にあり、ステアリング制御が間に合わなくなる場合が生じ得るので、離隔中はベルトの周回速度を下げることで、片寄り速度を低下させるようにしている。
図13は、中間転写ベルト21と二次転写ベルト24の片寄り補正に係る制御全体の流れを示している。制御部41は、当該画像形成装置10が電源オン時のウォームアップ開始又はプリント開始の状態になると(ステップS201;Y)、中間転写ベルト21と二次転写ベルト24とを離隔させた状態にして、両ベルトの回転(周回)を低速回転モードで開始させる(ステップS202)。また、両ベルトのそれぞれについて図10〜図12に示した流れによるステアリング制御を開始し(ステップS203)、両ベルト21、24の片寄り度合いが規定範囲内に収まるまで、離隔状態で回転およびステアリング制御を続行する(ステップS204;N)。なお、規定範囲は、中間転写ベルト21と二次転写ベルト24に対して個別に設定されてもよい。すなわち、中間転写ベルト21が第1規定範囲内に収まり、二次転写ベルト24が第2規定範囲内に収まった場合に、圧接を許可するように構成されてもよい。
両ベルト21、24の片寄り度合いが規定範囲内に収まると(ステップS204;Y)、二次転写ベルト24を中間転写ベルト21に圧接との圧接を許可し、圧接させる(ステップS205)。圧接後は、中間転写ベルト21および二次転写ベルト24の周回速度を低速回転モードより回転速度が速い通常回転モードに変更する。
圧接中においては、中間転写ベルト21と二次転写ベルト24のうち、片寄り度合いの大きい方のベルトの片寄り度合いに注目し、該注目したベルトの片寄り度合いがかなり大きい(第2基準値より大きい)か、大きい(第2基準値より小さいが第1基準値以上)か、小さい(第1基準値未満)かを判断する(ステップS206)。
第1基準値より片寄り度合いが小さい場合は(ステップS206;小さい)、中間転写ベルト21と二次転写ベルト24に対するステアリング制御を一定時間ずつ交互に行うようにする。すなわち、ステアリング制御を行うベルトを切り替え(ステップS207)、制御対象に切り替えた方のベルトについてのみステアリング制御を一定時間続行した後(ステップS208)、ステップS206へ戻る。この一定時間は、たとえば、ベルトの走行距離を基準に設定されてもよい(つまり、周回速度に応じて時間は変わる)。
片寄り度合いの大きい方のベルトの片寄り度合いが第2基準値よりは小さいが第1基準値以上の場合は(ステップS206、大きい)、片寄り度合いが小さい方のベルトに対するステアリング制御だけを停止させ、片寄り度合いが大きい方のベルトのステアリング制御を継続させて(ステップS209)、ステップS206へ戻る。
片寄り度合いの大きい方のベルトの片寄り度合いが第2基準値以上の場合は(ステップS206、かなり大きい)、ステアリング制御不能と判断してプリント動作中断またはウォームアップ延長を行い(ステップS210)、ステップS202へ戻って、一旦、ベルト同士を離隔させる。
圧接中に中間転写ベルト21に対するステアリング制御と二次転写ベルト24に対するステアリング制御の両者を同時に実行すると、互いに他方のベルトのステアリング制御の影響を受けてしまい、適切な片寄り補正が難しくなる。また、圧接中に一方のベルトのみを終始ステアリング制御する場合には、他方のベルトの片寄り状態をまったく制御できず、大きく片寄ったり、ローラから外れたりする可能性がある。
本実施の形態では、圧接中は中間転写ベルト21と二次転写ベルト24に対するステアリング制御を同時に行うことを禁止し、片寄り度合いが小さい場合は一定時間ずつ交互に行い、片寄り度合いがある程度以上の場合は、そのベルトに対して片寄り度合いが小さくなるまで集中してステアリング制御を行なうようにしている。
これにより、ステアリング制御中のベルトは他方のベルトに対するステアリング制御の影響を受けない。また、片寄り度合いが小さい場合は制御対象のベルトを交互に切り替えるので、非制御状態が長く続いてベルトが大きく片寄ったり、外れたりすることが防止される。さらに片寄り度合いがある程度大きい場合は、片寄り度合いが小さくなるまでそのベルトに対してのみ継続してステアリング制御を行なうので、大きくなった片寄りを短時間で補正することができる。また、ステアリング制御困難なほど片寄りが大きくなった場合には、一旦、離隔させるので、他方の影響を受けることなくそれぞれのベルトで片寄りを修正することができる。
また、両ベルト21、24の片寄り度合いが規定範囲内に収まらない間は両ベルト21、24の圧接を禁止し、両ベルト21、24の片寄り度合いが規定範囲内に収まった場合に圧接を許可するので、圧接した時点での片寄り度合いが少なく、圧接状態での制御が容易になる。また、他方の影響を受けずに補正制御が可能な離隔状態において両転写ベルト21、24の片寄り度合いを小さくするので、短時間のうちに片寄りを小さくすることができる。
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成はこれら実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
実施の形態では、片寄り度合いを4段階(状態0〜3)に検知してステアリング制御を行なったが、より多段階に検知してより細かくステアリング制御を行なうようにされてもよい。また、片寄り具合の検知方法は実施の形態で例示したものに限定されるものではない。
また、実施の形態で示した、検知周期、駆動ステップ数などは一例であり、適宜に変更されもよい。たとえば、検知周期は状態に係らず圧接中は0.5秒、離隔中は0.2秒としたが、圧接中または離隔中の検知周期をそれぞれベルトの状態に応じて変更して、細かく設定するようにしてもよい。駆動ステップ数についても同様である。
ベルトの片寄りを補正する機構は、実施の形態で例示したものに限定されず、同様の機能を果たす構成であれば任意のものでよい。
また、検知周期、駆動ステップ数などは、表示操作部13などから設定変更可能に構成されてもよい。
実施の形態では制御部41がすべての制御を行うようにしたが、複数の制御部で分散制御してもかまわない。また、画像形成装置10は、複合機に限らず、プリンタやファクシミリなど、中間転写ベルト21およびこれに圧接される二次転写ベルト24を使用して転写紙に画像を形成する画像形成装置であればよい。
本発明の実施の形態に係る画像形成装置の断面構成を示す説明図である。 中間転写ベルトに対して二次転写ベルトが圧接した状態と離隔した状態とを示す説明図である。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置の電気的概略構成を示すブロック図である。 中間転写ベルトの駆動機構を模擬的に示す説明図である。 第1センサユニットの構成および動きを示す説明図である。 片寄り補正の補正例を示す説明図である。 検知テーブルの一例を示す説明図である。 第1制御テーブルの一例を示す説明図である。 第2制御テーブルの一例を示す説明図である。 ステアリング制御の流れを示す流れ図である。 図10の続きを示す流れ図である。 図10の続きを示す流れ図である。 中間転写ベルトと二次転写ベルトの片寄り補正に係る制御の全体を示す流れ図である。
符号の説明
2…原稿
10…画像形成装置
11…自動原稿送り装置
11a…原稿載置トレイ
11b…排紙トレイ
12…読取部
13…表示操作部
15…露光走査部
16…ラインイメージセンサ
17…ミラー
18…集光レンズ
20…プリンタ部
21…中間転写ベルト
22…給紙部
22a…給紙カセット
23…搬送部
23a…通常経路
23b…反転経路
23c…レジストローラ
24…二次転写ベルト
25…分離部
26…定着装置
26a…加圧ローラ
26b…加熱ローラ
27…ベルトクリーニング装置
28…二次転写ユニット
28a…駆動ローラ
28b…二次転写ローラ
28c…ステアリングローラ
28d…支点
29…カム
30Y、30M、30C、30K…像形成部
31Y、31M、31C、31K…感光体
32Y、32M、32C、32K…帯電装置
33Y、33M、33C、33K…現像装置
34Y、34M、34C、34K…クリーニング装置
35Y、35M、35C、35K…書き込みユニット
40…基盤ユニット
41…制御部
42…画像処理部
43…画像情報蓄積部
44…ネットワークI/F部
45…不揮発メモリ
51…第1駆動モータ
52…第1センサユニット
52a…台座
52b…遮光板
52c…当接腕
53…第1ステッピングモータ
55…第2駆動モータ
56…第2センサユニット
57…第2ステッピングモータ
59…カム駆動モータ
61…駆動ローラ
62…ステアリングローラ
63…可動軸受け部
70…検知テーブル
75…第1制御テーブル
80…第2制御テーブル
A…感光体の回転方向
B…中間転写ベルトの周回方向(搬送方向)
D…転写ニップ部
G…ずれ量
J…片寄り方向
K…ベルト移動方向
P…ステアリングローラの傾き変更によってベルトに加わる力
PS1…第1光センサ
PS2…第2光センサ
Q…ステアリング制御の補正量
S…扇の中心部

Claims (6)

  1. 周回経路を成すように架け渡されると共に、感光体の表面に形成されたトナー像が転写される第1転写ベルトと、
    前記第1転写ベルトを周回させる第1駆動部と、
    前記第1転写ベルトの幅方向の位置を検出する第1検出部と、
    前記第1転写ベルトを幅方向に移動させる第1移動部と、
    周回経路を成すように架け渡されると共に前記第1転写ベルトに圧接され、前記第1転写ベルトとの間に記録紙を押圧しながら通過させて前記第1転写ベルト上のトナー像を前記記録紙に転写させる第2転写ベルトと、
    前記第2転写ベルトを周回させる第2駆動部と、
    前記第2転写ベルトの幅方向の位置を検出する第2検出部と、
    前記第2転写ベルトを幅方向に移動させる第2移動部と、
    前記第1検出部の検出結果に応じて前記第1移動部の動作を制御して前記第1転写ベルトの片寄りを補正する補正制御と、前記第2検出部の検出結果に応じて前記第2移動部の動作を制御して前記第2転写ベルトの片寄りを補正する補正制御とを行う制御部と、
    を有し、
    前記制御部は、前記第1転写ベルトと前記第2転写ベルトとが圧接状態にあるときは、前記第1転写ベルトに対する補正制御と前記第2転写ベルトに対する補正制御のうちのいずれか一方のみを実行する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御部は、前記第1転写ベルトと前記第2転写ベルトのうち片寄りの大きい方の転写ベルトに対する補正制御を実行し他方の転写ベルトに対する補正制御を停止させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、前記第1転写ベルトに対する補正制御と前記第2転写ベルトに対する補正制御とを周期的に切り替えて実行する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は、前記第1転写ベルトと前記第2転写ベルトのうち片寄りの大きい方の転写ベルトの片寄り度合いが基準範囲内の場合は、前記第1転写ベルトに対する補正制御と前記第2転写ベルトに対する補正制御とを周期的に切り替えて実行し、前記基準範囲外の場合は、前記片寄りの大きい方の転写ベルトに対する補正制御を実行し他方の転写ベルトに対する補正制御を停止させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記第1転写ベルトと前記第2転写ベルトとを圧接させた状態と離隔させた状態とに切り替える圧接切替部をさらに備え、
    前記制御部は、前記第1転写ベルトと前記第2転写ベルトとを離隔させた状態で前記第1転写ベルトの片寄り度合いが第1規定範囲内にありかつ前記第2転写ベルトの片寄り度合いが第2規定範囲内にある場合にのみ、前記第1転写ベルトと前記第2転写ベルトとの圧接を許可する
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載の画像形成装置。
  6. 前記第1転写ベルトと前記第2転写ベルトとを圧接させた状態と離隔させた状態とに切り替える圧接切替部をさらに備え、
    前記制御部は、圧接状態において前記第1転写ベルトと前記第2転写ベルトのうち片寄りの大きい方の転写ベルトの片寄り度合いが所定の許容範囲外となった場合は、前記第1転写ベルトと前記第2転写ベルトとを離隔させる
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1つに記載の画像形成装置。
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