JP2020076817A - ポリゴンミラー、光走査装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 モータのロータからの熱によりポリゴンミラーの反射面の変形が発生するのを抑制する。【解決手段】 樹脂成形によって形成され、光源201から出射されたレーザ光Lを反射するポリゴンミラー308と、ポリゴンミラー308を支持するロータ302を有するポリゴンモータ301と、ポリゴンミラー308をロータ302に対して押圧する抑えバネ309と、を備え、ポリゴンミラー308に放熱用穴310が設けられ、放熱用穴310は、抑えバネ309とポリゴンミラー308とが接している位置とは異なる位置に設けられていることを特徴とする。【選択図】 図4
Description
本発明は、画像形成装置に備えられる光走査装置、及びポリゴンミラーに関するものである。
レーザビームプリンタ等の画像形成装置に用いられる光走査装置は、ポリゴンミラーによりレーザ光等の光ビームを反射させ、ポリゴンミラーの高速回転により光走査する。こうして得られた走査光を回転する感光ドラムの表面上に結像させて静電潜像を形成する。次いで、感光ドラムの表面上の静電潜像を現像装置により現像したトナー像を記録材に転写することで画像形成を行う。
特許文献1〜4には、ポリゴンミラーと、ポリゴンミラーを支持するロータを有するモータとを備えた光走査装置が記載されている。これらはポリゴンミラーの下面をロータに接触させることで、ポリゴンミラーをロータに取り付けた、いわゆる「ポリゴンモータ」として構成している。
上記ポリゴンモータにおけるポリゴンミラーのコストの割合が高い。そこでコストダウンを目的としてポリゴンミラーを樹脂で形成する場合がある。樹脂製のポリゴンミラーでは、モータの熱がロータからポリゴンミラーの下面に伝わると、ポリゴンミラーの下面から反射面に熱が伝達され、ポリゴンミラーの反射面が熱膨張により変形する可能性があった。
ポリゴンミラーの反射面に変形が発生すると、光ビームの主走査方向では、倍率や書き出し位置のずれによる色ずれが発生する。また、光ビームの副走査方向に光ビームがずれた場合、感光ドラムの表面に対して光ビームが斜めに入射しているためピントずれが発生し、光ビームのスポットが肥大することにより画像の劣化を引き起こしてしまう。
本発明は前記課題を解決するものであり、その目的とするところは、モータのロータからの熱によりポリゴンミラーの反射面の変形が発生するのを抑制することができる光走査装置を提供するものである。
前記目的を達成するための本発明に係る光走査装置の代表的な構成は、光源から出射された光を被走査面へ走査する光走査装置であって、樹脂成形によって形成され、前記光源から出射された光を反射するポリゴンミラーと、前記ポリゴンミラーを支持するロータを有するモータと、前記ポリゴンミラーを前記ロータに対して押圧する抑えバネと、を備え、前記ポリゴンミラーに放熱用穴が設けられ、前記放熱用穴は、前記抑えバネと前記ポリゴンミラーとが接している位置とは異なる位置に設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、モータのロータからの熱によりポリゴンミラーの反射面の変形が発生するのを抑制することができる。
図により本発明に係る光走査装置及びこれを備えた画像形成装置の一実施形態を具体的に説明する。
〔第1実施形態〕
先ず、図1〜図4を用いて本発明に係る光走査装置を備えた画像形成装置の第1実施形態の構成について説明する。
先ず、図1〜図4を用いて本発明に係る光走査装置を備えた画像形成装置の第1実施形態の構成について説明する。
<画像形成装置>
図1を用いて画像形成装置100の構成について説明する。図1は、画像形成装置100の構成を示す断面図である。図1に示す画像形成装置100は、紙等の記録材1に現像剤としての複数色のトナーを用いて多色画像を形成する。尚、単色画像を形成する画像形成装置にも適用可能である。
図1を用いて画像形成装置100の構成について説明する。図1は、画像形成装置100の構成を示す断面図である。図1に示す画像形成装置100は、紙等の記録材1に現像剤としての複数色のトナーを用いて多色画像を形成する。尚、単色画像を形成する画像形成装置にも適用可能である。
画像形成装置100は、例えば、印刷装置、プリンタ、複写機、複合機(MFP;MultiFunction Printer/Product/Peripheral)、及びファクシミリ装置のいずれであっても良い。尚、各部材の符号の末尾のY,M,C,Kは、それぞれ、対応する部材が対象とするトナーの色が、イエローY、マゼンタM、シアンC、ブラックKであることを示している。以下の説明では、トナーの色が異なる以外は同様に構成される部材には、末尾のY,M,C,Kを省いた符号を使用する。
画像形成装置100は、イエローY色、マゼンタM色、シアンC色及びブラックK色のトナーをそれぞれ用いてトナー像を形成する4つの画像形成部としての画像形成ステーションを備えている。各色に対応する画像形成部は、像担持体としての各感光ドラム102をそれぞれ備えている。
各感光ドラム102の周りには、帯電手段としての各帯電部103が設けられている。更に、光源201から出射された光としてのレーザ光Lを被走査面としての像担持体である各感光ドラム102の表面へ走査する各光走査装置104が設けられている。更に、現像手段としての各現像部105がそれぞれ配置されている。尚、各感光ドラム102の周りには、更に、クリーニング手段としての図示しないドラムクリーニング部がそれぞれ配置されている。
各感光ドラム102の下方には、中間転写体としての無端ベルトからなる中間転写ベルト107が設けられている。中間転写ベルト107は、駆動ローラ108と、従動ローラ109,110とに掛け渡されている。画像形成中には、駆動ローラ108の回転に伴って、中間転写ベルト107は、図1の時計回り方向に回転する。中間転写ベルト107を介して各感光ドラム102に対向する位置には、一次転写手段としての各一次転写バイアスブレード111が設けられている。
画像形成装置100は、中間転写ベルト107の外周面上に形成されたトナー像を紙等の記録材1上に転写するための二次転写手段としての二次転写バイアスローラ112を有する。更に、記録材1上に転写されたトナー像を当該記録材1に定着させるための定着手段としての定着部113を更に備えている。
<画像形成動作>
次に、図1を用いて画像形成装置100の画像形成動作について説明する。尚、各色に対応する画像形成部のそれぞれで実行される画像形成プロセスは同様である。このため、以下では、イエローY色に対応する画像形成部における画像形成プロセスを例にして説明し、マゼンタM色、シアンC色及びブラックK色に対応する画像形成部における画像形成プロセスについては重複する説明を省略する。
次に、図1を用いて画像形成装置100の画像形成動作について説明する。尚、各色に対応する画像形成部のそれぞれで実行される画像形成プロセスは同様である。このため、以下では、イエローY色に対応する画像形成部における画像形成プロセスを例にして説明し、マゼンタM色、シアンC色及びブラックK色に対応する画像形成部における画像形成プロセスについては重複する説明を省略する。
まず、イエローY色に対応する画像形成部の帯電部103Yが、図1の反時計回り方向に回転駆動される感光ドラム102Yの表面を一様に帯電させる。光走査装置104Yは、複数のレーザ光Lを出射して、一様に帯電した感光ドラム102Yの表面上を当該複数のレーザ光Lで走査することで、感光ドラム102Yの表面を露光する。
これにより回転する感光ドラム102Yの表面上に図2に示す静電潜像210が形成される。感光ドラム102Yの表面上に形成された静電潜像210は、現像部105YによりイエローY色のトナーで現像される。その結果、感光ドラム102Yの表面上にイエローY色のトナー像が形成される。
また、マゼンタM色、シアンC色及びブラックK色に対応する画像形成部では、それぞれ、イエローY色に対応する画像形成部と同様のプロセスで、各感光ドラム102の表面上にマゼンタM色、シアンC色、ブラックK色のそれぞれのトナー像が形成される。
次に、一次転写プロセス以降の画像形成動作について説明する。一次転写プロセスでは、まず、各一次転写バイアスブレード111が中間転写ベルト107に一次転写バイアスをそれぞれ印加する。これにより各感光ドラム102の表面上に形成されたイエローY色、マゼンタM色、シアンC色、ブラックK色の4色のトナー像が中間転写ベルト107の外周面上にそれぞれ重ね合わせて一次転写される。中間転写ベルト107の外周面上へのトナー像の一次転写が終了した後、各感光ドラム102の表面上に残留するトナーは、図示しないドラムクリーニング部により、それぞれ除去される。
中間転写ベルト107の外周面上に重ね合わせて形成された4色のトナーから成るトナー像は、中間転写ベルト107の外周面の移動に伴って、二次転写バイアスローラ112と中間転写ベルト107の外周面との間の二次転写ニップ部14へ搬送される。
一方、給送カセット115内に収容された記録材1が給送ローラ2により繰り出され、図示しない分離手段との協働により1枚ずつ分離給送される。その後、搬送ローラ3〜5により搬送されて停止したレジストローラ6のニップ部に記録材1の先端部が突き当てられて記録材1の斜行が補正される。中間転写ベルト107の外周面上に形成されたトナー像が二次転写ニップ部14に搬送されるタイミングに合わせて、レジストローラ6により記録材1が二次転写ニップ部14に搬送される。
図示しない二次転写電源から二次転写バイアスローラ112に二次転写バイアスが印加されることにより二次転写ニップ部14において中間転写ベルト107の外周面上に担持されているトナー像が記録材1上に二次転写される。二次転写後に中間転写ベルト107の外周面上に残留した残トナーは、クリーニング手段としてのクリーナ7により除去される。
その後、記録材1上に形成されたトナー像は、定着部113に設けられた加熱ローラと加圧ローラとにより挟持搬送される間に加熱及び加圧されて記録材1に定着される。トナー像が定着された記録材1は、排出部116上に排出される。このようにして一連の画像形成プロセスが終了すると、次の記録材1に対する画像形成プロセスが続けて開始される。
記録材1の両面に印刷する場合には、定着部113を通過した記録材1を反転パス8に導いて記録材1の表裏を反転させた後、反転ローラ9により記録材1を両面パス10に導く。両面パス10に設けられた搬送ローラ11,12により搬送された記録材1は、搬送パス13に合流して前述した第1面への印刷と同様にして第2面への印刷が行われた後、記録材1は、排出部116上に排出される。
<光走査装置>
次に、図2を用いて光走査装置104の構成について説明する。図2は、光走査装置104の構成を示す斜視図である。図2に示す光走査装置104は、光源201と、コリメータレンズ202と、ポリゴンモータユニット300とを有する。ポリゴンモータユニット300は、回転多面鏡としてのポリゴンミラー308と、ポリゴンモータ301とを有して構成される。
次に、図2を用いて光走査装置104の構成について説明する。図2は、光走査装置104の構成を示す斜視図である。図2に示す光走査装置104は、光源201と、コリメータレンズ202と、ポリゴンモータユニット300とを有する。ポリゴンモータユニット300は、回転多面鏡としてのポリゴンミラー308と、ポリゴンモータ301とを有して構成される。
光走査装置104は、更に、走査レンズとしてのfθレンズ205を有する。fθレンズ205は、レーザ光Lが角度θで入ってくると、該fθレンズ205の焦点距離fを掛け合わせた大きさ(f×θ)の像を結ぶようなレンズ特性(fθ特性)を有する。光走査装置104は、更に、レーザ光Lを検知するBD(Beam Detect)センサ206等を有して構成される。
ポリゴンモータユニット300は、ポリゴンミラー308と、ポリゴンモータ301とを有する。ポリゴンモータ301は、図3に示すように、ポリゴンミラー308を支持するロータ302を有する。ポリゴンモータ301は、軸305を中心にポリゴンミラー308を回転駆動させる。ポリゴンミラー308は、回転多面鏡であり、軸305に沿って、偏向面としての鏡面である複数の反射面308a〜308dを有する。
ポリゴンミラー308は、樹脂成形によって、複数の反射面を有する多面体で形成される。本実施形態のポリゴンミラー308は、樹脂成形によって6面体で形成され、図2に示すように、正方形の上面308e及び下面308fと、4つの長方形の側面からなる反射面308a〜308dとを有する。光源201から出射された光としてのレーザ光Lを反射面308a〜308dで反射する。ポリゴンミラー308は6面体以外で反射面の数も4個以外であっても良い。
ここで、ポリゴンミラー308の図2の時計回り方向の回転に従って、反射面308aを始点としたときを考慮する。光源201から出射されたレーザ光Lは、反射面308a、反射面308b、反射面308c、反射面308dの順に各反射面308a〜308dに入射して偏向される。即ち、ポリゴンミラー308の反射面308a〜308dは、ポリゴンミラー308の図2の時計回り方向の回転方向において、反射面308aを始点としたとき、反射面308a、反射面308b、反射面308c、反射面308dの順に配列されている。
本実施形態の光源201は、感光体としての感光ドラム102の表面を露光するためにレーザ光Lを出射する光源の一例である。また、ポリゴンミラー308は、レーザ光Lが感光ドラム102の表面上を走査するように回転しながら複数の反射面308a〜308dのうちのいずれかの反射面でレーザ光Lを偏向する回転多面鏡の一例である。
光源201は、図示しないレーザドライバから供給される駆動電流により駆動される。光源201は、図示しないレーザドライバから駆動電流が供給されて発光し、当該駆動電流に応じた光量のレーザ光Lを出射する。光源201は、発光点となる発光素子としてn個(nは自然数)のレーザダイオード(LD;Laser Diode)を備えている。
本実施形態の画像形成装置100では、nが2以上の整数であり、複数のレーザダイオードから出射される複数のレーザ光Lにより感光ドラム102の表面上を走査するマルチビーム方式を採用している。尚、以下では、n=2であり、光源201がLD1及びLD2の2個のレーザダイオードを備える場合について一例として説明する。
コリメータレンズ202は、光源201から出射されたレーザ光Lを平行光に整形する。コリメータレンズ202を通過したレーザ光Lは、ポリゴンミラー308が備える複数の反射面308a〜308dのうちのいずれかの反射面に入射し、入射した反射面で反射する。
ポリゴンミラー308は、図2の時計回り方向に回転するようポリゴンモータ301により回転駆動される。ポリゴンミラー308は、一様に帯電された感光ドラム102の表面上にレーザ光Lを照射して静電潜像210を形成するためにレーザ光Lが感光ドラム102の表面を走査する間に一定速度(等角速度)で回転するように回転駆動される。ポリゴンミラー308は、各反射面308a〜308dに入射したレーザ光Lが連続的な角度で偏向されるように回転しながら各反射面308a〜308dでレーザ光Lを反射させる。
ポリゴンミラー308により偏向されたレーザ光Lは、fθレンズ205に入射する。レーザ光Lは、fθレンズ205を透過することにより、感光ドラム102の表面上で結像してビームスポットを形成し、感光ドラム102の表面上を主走査方向(図2の左から右方向)に等速で走査される。これにより一様に帯電された感光ドラム102の表面に静電潜像210が形成される。ここで、主走査方向とは、感光ドラム102の表面に平行で、かつ、回転する感光ドラム102の表面の移動方向に直交する方向である。また、副走査方向とは、主走査方向に直交する方向であり、回転する感光ドラム102の表面の移動方向である。
光走査装置104は、fθレンズ205を通過したレーザ光Lの走査路における当該レーザ光Lの走査開始側の位置にBDセンサ206を備える。BDセンサ206は、レーザ光Lを検知するための光学センサとして用いられる。レーザ光Lの1走査周期ごとに、当該レーザ光LがBDセンサ206に入射すると、BDセンサ206は、レーザ光Lを検知したことを示す検知信号としてのBD信号を生成して出力する。
BD信号は、主走査方向における画像の書き出しタイミングの基準となる同期信号として用いられる。光源201は、レーザ光Lの1走査周期ごとにBDセンサ206からBD信号を出力させるために、レーザ光LがBDセンサ206に入射し得る一定期間に強制的に発光するように制御される。
<ポリゴンモータユニット>
次に、図3を用いて本実施形態の光走査装置104のポリゴンモータユニット300の構成について説明する。図3は、本実施形態の光走査装置104のポリゴンモータユニット300の構成を示す断面図である。図3に示すポリゴンモータユニット300は、ポリゴンモータ301と、ポリゴンミラー308と、抑えバネ309とを有して構成されている。
次に、図3を用いて本実施形態の光走査装置104のポリゴンモータユニット300の構成について説明する。図3は、本実施形態の光走査装置104のポリゴンモータユニット300の構成を示す断面図である。図3に示すポリゴンモータユニット300は、ポリゴンモータ301と、ポリゴンミラー308と、抑えバネ309とを有して構成されている。
ポリゴンモータ301は、ロータ302と、ロータリーマグネット303と、軸305と、軸受306と、励磁コイル304と、基板307とを有して構成されている。ロータ302とロータリーマグネット303と軸305とは一体化されており、基板307に設けられた軸受306により回転可能に軸支された軸305と一体的に回転する。抑えバネ309は、ポリゴンミラー308をロータ302に対して押圧する。
ロータ302の内側にロータリーマグネット303が固定されている。ロータリーマグネット303は、S極とN極とが交互に着磁されている。軸305は、転がり軸受としてのボールベアリングや、滑り軸受としてのメタルベアリングや、流体軸受としての動圧ベアリング等からなる軸受306に支持されている。
基板307に設けられた励磁コイル304は、ロータリーマグネット303と対向する位置に複数設置されている。軸受306と励磁コイル304は、基板307に支持されている。ポリゴンミラー308は、一部が軸305に係止された抑えバネ309によりロータ302側へ押圧されて位置が規制されている。これにより軸305とロータ302とポリゴンミラー308と抑えバネ309とは、基板307に設けられた軸受306により回転可能に軸支された軸305と一体的に回転する。
<放熱用穴>
次に、図3及び図4を用いて、ポリゴンミラー308を貫通して設けられた放熱用穴310の構成について説明する。図4は、本実施形態の光走査装置104のポリゴンモータユニット300の構成を示す平面図である。図3及び図4に示すように、ポリゴンミラー308には、ポリゴンミラー308を貫通する複数の放熱用穴310が設けられている。複数の放熱用穴310は、軸305を中心とするポリゴンミラー308の回転方向に沿った同一円上に並べて設けられる。放熱用穴310は、抑えバネ309とポリゴンミラー308とが接している当接部309aの位置とは異なる位置に設けられている。
次に、図3及び図4を用いて、ポリゴンミラー308を貫通して設けられた放熱用穴310の構成について説明する。図4は、本実施形態の光走査装置104のポリゴンモータユニット300の構成を示す平面図である。図3及び図4に示すように、ポリゴンミラー308には、ポリゴンミラー308を貫通する複数の放熱用穴310が設けられている。複数の放熱用穴310は、軸305を中心とするポリゴンミラー308の回転方向に沿った同一円上に並べて設けられる。放熱用穴310は、抑えバネ309とポリゴンミラー308とが接している当接部309aの位置とは異なる位置に設けられている。
図4に示す放熱用穴310の位置は、抑えバネ309とポリゴンミラー308との当接部309aの間に配置している。放熱用穴310の位置は、抑えバネ309とポリゴンミラー308とが当接している当接部309a以外の位置であれば他の位置でも良い。また、放熱用穴310の数は、ポリゴンモータユニット300の回転時に回転バランスが保たれるように2個以上が望ましい。
図3は、ポリゴンモータユニット300の断面図において、ポリゴンミラー308に設けられたポリゴンミラー308を貫通する放熱用穴310を示したものである。図3に示す放熱用穴310は、ポリゴンミラー308を貫通する貫通穴の一例を示しているが、ポリゴンミラー308を貫通しない有底穴等でも良い。
ポリゴンミラー308に放熱用穴310を設けることで、ポリゴンミラー308の表面積が増加し、ポリゴンミラー308の放熱効果が高まる。これによりポリゴンモータ301の発熱がロータ302からポリゴンミラー308に伝わることによるポリゴンミラー308の変形を抑制することができる。これによりレーザ光Lの主走査方向の倍率や書き出し位置ずれによる色ずれを抑制することができる。更に、レーザ光Lの副走査方向においてレーザ光Lの感光ドラム102の表面に対するピントがずれてスポット肥大による画質劣化を抑制することができる。
〔第2実施形態〕
次に、図5を用いて本発明に係る光走査装置を備えた画像形成装置の第2実施形態の構成について説明する。尚、前記第1実施形態と同様に構成したものは同一の符号、或いは符号が異なっても同一の部材名を付して説明を省略する。図5は、本実施形態の光走査装置104のポリゴンミラー308の構成を示す斜視図である。
次に、図5を用いて本発明に係る光走査装置を備えた画像形成装置の第2実施形態の構成について説明する。尚、前記第1実施形態と同様に構成したものは同一の符号、或いは符号が異なっても同一の部材名を付して説明を省略する。図5は、本実施形態の光走査装置104のポリゴンミラー308の構成を示す斜視図である。
図5に示すポリゴンミラー308は、正方形の上面308e及び下面308fと、4つの長方形の側面からなる反射面308a〜308dとを有する6面体で構成されている。ポリゴンミラー308を樹脂成形する際には、図5に示すように、金型内に樹脂が流れ込んだ跡である複数のゲート跡311が残る。図5に示すゲート跡311は、ポリゴンミラー308の第1面としての上面308eの回転中心315を通る第1の対角線313上(対角線上)で、且つ回転中心315に対して回転対称となる位置に設けられている。
図5に示す第1の対角線313は、上面308eの回転中心315と、反射面308a,308dと上面308eとの頂点314aと、反射面308b,308cと上面308eとの頂点314cとを通る直線である。ゲート跡311がポリゴンミラー308の上面308eの回転中心315に対して回転対称となる位置に設けられている。これは、特許文献3にも記載されたように、樹脂成型後のポリゴンミラー308の反射面308a〜308dの面精度低下防止を目的としたものである。
また、ポリゴンミラー308の上面308eに突設されたリブ312は、抑えバネ309が接触する箇所である。ここで、ゲート跡311が設けられる第1の対角線313とは別のポリゴンミラー308の上面308eの回転中心315を通る第2の対角線316を考慮する。対角線316上で、且つ、回転中心315に対して回転対称となる位置にポリゴンミラー308を貫通する放熱用穴310が設けられている。放熱用穴310は、抑えバネ309とポリゴンミラー308とが接しているリブ312の位置とは異なる位置に設けられている。
第2の対角線316は、ポリゴンミラー308の上面308eの回転中心315と、反射面308a,308bと上面308eとの頂点314bと、反射面308c,308dと上面308eとの頂点314dとを通る直線である。ポリゴンミラー308に放熱用穴310を設けることで、ポリゴンミラー308の表面積が増加し、ポリゴンミラー308の放熱効果が高まる。これによりポリゴンモータ301の発熱がロータ302からポリゴンミラー308に伝わることによるポリゴンミラー308の変形を抑制することができる。
これによりレーザ光Lの主走査方向の倍率や書き出し位置ずれによる色ずれを抑制することができる。更に、レーザ光Lの副走査方向においてレーザ光Lの感光ドラム102の表面に対するピントがずれてスポット肥大による画質劣化を抑制することができる。他の構成は前記第1実施形態と同様に構成され、同様の効果を得ることが出来る。
〔第3実施形態〕
次に、図6を用いて本発明に係る光走査装置を備えた画像形成装置の第3実施形態の構成について説明する。尚、前記各実施形態と同様に構成したものは同一の符号、或いは符号が異なっても同一の部材名を付して説明を省略する。図6は、本実施形態の光走査装置104のポリゴンミラー308の構成を示す斜視図である。
次に、図6を用いて本発明に係る光走査装置を備えた画像形成装置の第3実施形態の構成について説明する。尚、前記各実施形態と同様に構成したものは同一の符号、或いは符号が異なっても同一の部材名を付して説明を省略する。図6は、本実施形態の光走査装置104のポリゴンミラー308の構成を示す斜視図である。
図6に示すように、ゲート跡311は、ポリゴンミラー308の第1面としての上面308eの回転中心315を通る第1の対角線313上で、且つ、回転中心315に対して回転対称となる位置に設けられている。ポリゴンミラー308を貫通する放熱用穴310は、第1の対角線313上で、且つ、ゲート跡311とは別の位置に設けられている。放熱用穴310は、抑えバネ309とポリゴンミラー308とが接しているリブ312の位置とは異なる位置に設けられている。
ポリゴンミラー308を樹脂形成する際にできるゲート跡311がある構成においてもポリゴンミラー308に放熱用穴310を設けることで、ポリゴンミラー308の表面積が増加し、ポリゴンミラー308の放熱効果が高まる。これによりポリゴンモータ301の発熱がロータ302からポリゴンミラー308に伝わることによるポリゴンミラー308の変形を抑制することができる。また、樹脂成型後のポリゴンミラー308の各反射面308a〜308dの面精度低下を抑制できる。
また、ポリゴンミラー308にゲート跡311がある構成に対し、放熱用穴310を設けてもポリゴンモータユニット300としての回転バランスの影響を極力抑えることができる。これによりレーザ光Lの主走査方向の倍率や書き出し位置ずれによる色ずれを抑制することができる。更に、レーザ光Lの副走査方向においてレーザ光Lの感光ドラム102の表面に対するピントがずれてスポット肥大による画質劣化を抑制することができる。他の構成は前記各実施形態と同様に構成され、同様の効果を得ることが出来る。
L…レーザ光(光)
201…光源
301…ポリゴンモータ(モータ)
302…ロータ
308…ポリゴンミラー
309…抑えバネ
310…放熱用穴
201…光源
301…ポリゴンモータ(モータ)
302…ロータ
308…ポリゴンミラー
309…抑えバネ
310…放熱用穴
Claims (5)
- 光源から出射された光を被走査面へ走査する光走査装置であって、
樹脂成形によって形成され、前記光源から出射された光を反射するポリゴンミラーと、
前記ポリゴンミラーを支持するロータを有するモータと、
前記ポリゴンミラーを前記ロータに対して押圧する抑えバネと、
を備え、
前記ポリゴンミラーに放熱用穴が設けられ、
前記放熱用穴は、前記抑えバネと前記ポリゴンミラーとが接している位置とは異なる位置に設けられていることを特徴とする光走査装置。 - 樹脂成形によって形成されたポリゴンミラーであって、
前記ポリゴンミラーは、複数の反射面を有する多面体で構成され、
前記樹脂成形の際に樹脂が流れ込んだ跡である複数のゲート跡が、前記ポリゴンミラーの第1面の回転中心を通る第1の対角線上で、且つ、前記回転中心に対して回転対称となる位置に設けられ、
前記ポリゴンミラーに放熱用穴が設けられ、
前記放熱用穴は、前記第1の対角線とは別の前記ポリゴンミラーの前記第1面の回転中心を通る第2の対角線上で、且つ、前記回転中心に対して回転対称となる位置に設けられていることを特徴とするポリゴンミラー。 - 樹脂成形によって形成されたポリゴンミラーであって、
前記ポリゴンミラーは、複数の反射面を有する多面体で構成され、
前記樹脂成形の際に樹脂が流れ込んだ跡である複数のゲート跡が、前記ポリゴンミラーの第1面の回転中心を通る第1の対角線上で、且つ、前記回転中心に対して回転対称となる位置に設けられ、
前記ポリゴンミラーに放熱用穴が設けられ、
前記放熱用穴は、前記第1の対角線上で、且つ、前記ゲート跡とは異なる位置に設けられていることを特徴とするポリゴンミラー。 - 光源から出射された光を被走査面へ走査する光走査装置であって、
請求項2または請求項3に記載のポリゴンミラーと、
前記ポリゴンミラーを支持するロータを有するモータと、
前記ポリゴンミラーを前記ロータに対して押圧する抑えバネと、
を有し、
前記ポリゴンミラーは、前記光源から出射された光を反射するポリゴンミラーであって、
前記放熱用穴は、前記抑えバネと前記ポリゴンミラーとが接している位置とは異なる位置に設けられていることを特徴とする光走査装置。 - 記録材に画像を形成する画像形成装置であって、
請求項1または請求項4に記載の光走査装置と、
前記被走査面としての像担持体と、
を有することを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018208561A JP2020076817A (ja) | 2018-11-06 | 2018-11-06 | ポリゴンミラー、光走査装置及び画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018208561A JP2020076817A (ja) | 2018-11-06 | 2018-11-06 | ポリゴンミラー、光走査装置及び画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020076817A true JP2020076817A (ja) | 2020-05-21 |
Family
ID=70723988
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018208561A Pending JP2020076817A (ja) | 2018-11-06 | 2018-11-06 | ポリゴンミラー、光走査装置及び画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2020076817A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20210158165A (ko) * | 2020-06-23 | 2021-12-30 | 한국기계연구원 | 폴리곤 스캐너를 포함하는 레이저 가공 장치 |
-
2018
- 2018-11-06 JP JP2018208561A patent/JP2020076817A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR20210158165A (ko) * | 2020-06-23 | 2021-12-30 | 한국기계연구원 | 폴리곤 스캐너를 포함하는 레이저 가공 장치 |
KR102458878B1 (ko) * | 2020-06-23 | 2022-10-26 | 한국기계연구원 | 폴리곤 스캐너를 포함하는 레이저 가공 장치 |
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