JP2009139602A - 画像形成装置、メンテナンス方法およびメンテナンスプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 中間転写ベルトの交換時期を正確に管理すること。
【解決手段】 MFPは、着脱可能な中間転写ベルトに画像を形成し、中間転写ベルトに形成された画像を用紙に転写する画像形成部と、累積時間を記憶するEEPROMと、中間転写ベルトに形成されたマークを読み取るマーク検出部(S21)と、読み取られたマークに基づき定まる駆動時間と累積時間とを比較し、中間転写ベルトが交換されたか否かを判断する判断部(S25)と、中間転写ベルトが交換されたと判断される場合(S25でNO)、駆動時間で記憶された累積時間を書き換える設定部(S31)と、中間転写ベルトが使用される使用時間を計測する計測部と、使用時間に基づいて、累積時間を更新する更新部と、累積時間に基づいて、中間転写ベルト自体にマークを形成するパンチ機構と、を備える。
【選択図】 図8
【解決手段】 MFPは、着脱可能な中間転写ベルトに画像を形成し、中間転写ベルトに形成された画像を用紙に転写する画像形成部と、累積時間を記憶するEEPROMと、中間転写ベルトに形成されたマークを読み取るマーク検出部(S21)と、読み取られたマークに基づき定まる駆動時間と累積時間とを比較し、中間転写ベルトが交換されたか否かを判断する判断部(S25)と、中間転写ベルトが交換されたと判断される場合(S25でNO)、駆動時間で記憶された累積時間を書き換える設定部(S31)と、中間転写ベルトが使用される使用時間を計測する計測部と、使用時間に基づいて、累積時間を更新する更新部と、累積時間に基づいて、中間転写ベルト自体にマークを形成するパンチ機構と、を備える。
【選択図】 図8
Description
この発明は、画像形成装置、メンテナンス方法およびメンテナンスプログラムに関し、特に、現像ユニットから中間転写ベルトを介して記録媒体に画像を形成する画像形成装置、その画像形成装置で実行されるメンテナンス方法およびメンテナンスプログラムに関する。
近年、複合機(以下「MFP」という)等の画像形成装置は、現像ユニットでトナー像を中間転写ベルトに形成し、その中間転写ベルトに形成されたトナー像を用紙等に転写することにより、用紙に画像を形成する。この中間転写ベルトは画像を形成する際に重要な役割を果たすため、その性能を維持するために予め定められた時間使用された場合は、交換することが要求される。このため、中間転写ベルトの使用時間を計測し、記憶しておくことが必要となる。
中間転写ベルトの使用時間ではないが、特開平6−324536号公報には、中間転写ベルト30上に形成された複数のマークの大きさ及び間隔及び個数の一つ又は二つ以上の項目の組み合わせを変えて画像形成ユニット毎の固有パターンを形成し、固有パターンの検出を行い、この検出された固有パターンと以前に検出し記憶装置に保持している固有パターンとを比較して画像形成ユニットが交換されたか否かを判定する画像形成装置が記載されている。
しかしながら、従来の画像形成装置は、新たに装着された画像形成ユニットが使用途中のものである場合、装着された画像形成ユニットの使用量を検出することができない。このため、装着された画像形成ユニットが使用途中であるにも拘らず、新品として認識されてしまうため、画像形成ユニットの交換時期を正確に管理することができないといった問題がある。
特開平6−324536号公報
この発明は上述した問題点を解決するためになされたもので、この発明の目的の1つは、使用途中の中間転写ベルトに交換される場合であっても中間転写ベルトの交換時期を正確に管理することが可能な画像形成装置を提供することである。
この発明の他の目的は、使用途中の中間転写ベルトに交換される場合であっても中間転写ベルトの交換時期を正確に管理することが可能なメンテナンス方法を提供することである。
この発明の他の目的は、使用途中の中間転写ベルトに交換される場合であっても中間転写ベルトの交換時期を正確に管理することが可能なメンテナンスプログラムを提供することである。
上述した目的を達成するためにこの発明のある局面によれば、画像形成装置は、着脱可能な中間転写ベルトに画像を形成し、中間転写ベルトに形成された画像を記録媒体に転写する画像形成手段と、累積時間を記憶する記憶手段と、中間転写ベルトに形成されたマークを読み取る読取手段と、読み取られたマークに基づき定まる駆動時間と、記憶された累積時間とを比較し、中間転写ベルトが交換されたか否かを判断する判断手段と、中間転写ベルトが交換されたと判断される場合、読み取られたマークに基づき定まる駆動時間で記憶された累積時間を書き換える設定手段と、中間転写ベルトが使用される使用時間を計測する計測手段と、計測された使用時間に基づいて、記憶された累積時間を更新する更新手段と、記憶された累積時間に基づいて、中間転写ベルト自体にマークを形成するマーク形成手段と、を備える。
この局面に従えば、中間転写ベルトが使用される使用時間に基づいて、累積時間が更新され、累積時間に基づいて、中間転写ベルト自体にマークが形成される。さらに、中間転写ベルトに形成されたマークに基づき定まる駆動時間と、累積時間とが比較され、中間転写ベルトが交換されたか否かが判断され、中間転写ベルトが交換されたと判断されると、駆動時間で累積時間が書き換えられる。このため、使用途中の中間転写ベルトに交換される場合であっても、交換後の中間転写ベルトの累積時間を正確に記憶することができる。その結果、使用途中の中間転写ベルトに交換される場合であっても中間転写ベルトの交換時期を正確に管理することができる。
好ましくは、中間転写ベルトが交換されたと判断される場合、画像形成手段が画像を形成する際に用いるパラメータを更新する安定化手段を、さらに備える。
この局面に従えば、中間転写ベルトが交換されると、画像を形成するために用いられるパラメータが更新されるので、画質が劣化するのを防止することができる。
好ましくは、マーク付与手段は、中間転写ベルトを物理的に変形させる。
好ましくは、マーク付与手段は、累積時間が所定の時間増加するごとに中間転写ベルトに1つの穴をあける。
好ましくは、マーク付与手段は、読み取られたマークに基づき定まる時間が0ならば中間転写ベルトに1つの穴を開ける。
この発明の他の局面によれば、メンテナンス方法は、着脱可能な中間転写ベルトに画像を形成し、中間転写ベルトに形成された画像を記録媒体に転写する画像形成手段を備えた画像形成装置で実行されるメンテナンス方法であって、累積時間を記憶するステップと、中間転写ベルトに形成されたマークを読み取るステップと、読み取られたマークに基づき定まる駆動時間と、記憶された累積時間とを比較し、中間転写ベルトが交換されたか否かを判断するステップと、中間転写ベルトが交換されたと判断される場合、読み取られたマークに基づき定まる駆動時間で記憶された累積時間を書き換えるステップと、中間転写ベルトが使用される使用時間を計測するステップと、計測された使用時間に基づいて、記憶された累積時間を更新するステップと、記憶された累積時間に基づいて、中間転写ベルト自体にマークを形成するステップと、を含む。
この局面に従えば、使用途中の中間転写ベルトに交換される場合であっても中間転写ベルトの交換時期を正確に管理することが可能なメンテナンス方法を提供することができる。
この発明のさらに他の局面に従えば、メンテナンスプログラムは、着脱可能な中間転写ベルトに画像を形成し、中間転写ベルトに形成された画像を記録媒体に転写する画像形成手段を備えた画像形成装置を制御するコンピュータで実行されるメンテナンスプログラムであって、累積時間を記憶するステップと、中間転写ベルトに形成されたマークを読み取るステップと、読み取られたマークに基づき定まる駆動時間と、記憶された累積時間とを比較し、中間転写ベルトが交換されたか否かを判断するステップと、中間転写ベルトが交換されたと判断される場合、読み取られたマークに基づき定まる駆動時間で記憶された累積時間を書き換えるステップと、中間転写ベルトが使用される使用時間を計測するステップと、計測された使用時間に基づいて、記憶された累積時間を更新するステップと、記憶された累積時間に基づいて、中間転写ベルト自体にマークを形成するステップと、をコンピュータに実行させる。
この局面に従えば、使用途中の中間転写ベルトに交換される場合であっても中間転写ベルトの交換時期を正確に管理することが可能なメンテナンスプログラムを提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。以下の説明では同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
図1は、本発明の実施の形態の1つにおけるMFPの外観を示す斜視図である。図2は、MFPの内部構成を示す模式的断面図である。図1および図2を参照して、MFP100は、原稿を読み取るための原稿読取部130と、原稿を原稿読取部130に搬送するための自動原稿搬送装置120と、原稿読取部130が原稿を読み取って出力する画像を用紙等に形成するための画像形成部140と、画像形成部140に用紙を供給するための給紙部150と、ユーザインターフェースとしての操作パネル160と、メイン回路110と、を含む。前カバー141は、開閉自在であり、前カバーが開いた状態で画像形成部140の内部が前部に露出する。
自動原稿搬送装置120は、原稿台に載置された1以上の原稿をさばいて、1枚ずつ原稿読取部130に搬送する。原稿読取部130は、自動原稿搬送装置120により原稿ガラス11上にセットされた原稿の画像を、その下方を移動するスライダ12に取付けられた露光ランプ13で露光する。原稿からの反射光は、ミラー14と2枚の反射ミラー15,15Aによりレンズ16に導かれ、CCD(Charge Coupled Devices)センサ18に結像する。露光ランプ13とミラー14とは、スライダ12に取付けられており、スライダ12は、スキャナモータ17により、図中に示す矢印方向(副走査方向)へ複写倍率に応じた速度Vで移動する。これにより、原稿ガラス11上にセットされた原稿を全面にわたって走査する。また、露光ランプ13とミラー14の移動に伴い、2枚の反射ミラー15,15Aは、速度V/2で図中矢印方向へ移動する。これにより、露光ランプ13で原稿に照射された光が、原稿で反射してからCCDセンサ18に結像するまでの光路長が常に一定となる。
CCDセンサ18に結像した反射光は、CCDセンサ18内で電気信号としての画像データに変換され、メイン回路110に送られる。メイン回路110では、受取ったアナログの画像データにA/D(アナログ/デジタル)変換処理、デジタル画像処理等を行なった後、画像形成部140に出力する。メイン回路110は、画像データを、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の印字用データに変換し、画像形成部140へ出力する。
画像形成部140は、現像器24Y,24M,24C,24Kにそれぞれ対応して、着脱自在なTC41Y,41M,41C,41Kと、カートリッジモータ43Y,43M.43C,43Kとを有する。TC41Y,41M,41C,41Kは、イエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックのトナーをそれぞれ収納する。また、カートリッジモータ43Y,43M.43C,43Kは、TC41Y,41M,41C,41Kに収納されているトナーを、現像器24Y,24M,24C,24Kにそれぞれ供給する。カートリッジモータ43Y,43M.43C,43Kの回転量と、トナーの供給量とは比例するので、カートリッジモータ43Y,43M.43C,43Kの回転量からTC41Y,41M,41C,41Kから供給されたトナーの量を推定することができる。
画像形成部140は、イエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックそれぞれの画像形成ユニット20Y,20M,20C,20Kを備える。画像形成ユニット20Y,20M,20C,20Kの少なくとも1つが駆動して、画像が形成される。画像形成ユニット20Y,20M,20C,20Kのすべてが駆動すると、フルカラーの画像を形成する。画像形成ユニット20Y,20M,20C,20Kには、イエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックの印字用データがそれぞれ入力される。画像形成ユニット20Y,20M,20C,20Kは、取扱うトナーの色彩が異なるのみなので、ここでは、イエローの画像を形成するための画像形成ユニット20Yについて説明する。なお、画像形成ユニット20Y,20M,20C,20Kは、それぞれ一体的に構成され、前カバー141を開いた状態で、MFP100に着脱可能となっている。
画像形成ユニット20Yは、イエローの印字用データが入力される露光ヘッド21Yと、感光体ドラム23Yと、帯電チャージャ22Yと、現像機24Yと、転写チャージャ25Yとを備える。露光ヘッド21Yは、受取った印字用データ(電気信号)に応じてレーザ光を照射する。照射されたレーザ光は露光ヘッド21Yが備えるポリゴンミラーにより1次元走査され、感光体ドラム23Yを露光する。感光体ドラムを1次元走査する方向は、主走査方向である。
感光体ドラム23Yは、帯電チャージャ22Yによって帯電された後、露光ヘッド21Yが発光するレーザ光が照射される。これにより、感光体ドラム23Yに静電潜像が形成される。続いて、現像機24Yにより、静電潜像上にトナーが載せられてトナー像が形成される。感光体ドラム23Y上に形成されたトナー像は、中間転写ベルト30上に、転写チャージャ25Yにより転写される。
一方、中間転写ベルト30は、駆動ローラ33Cとローラ33A,33Cとにより弛まないように懸架されている。駆動ローラ33Cが図中で反時計回りに回転すると、中間転写ベルト30が所定の速度で図中反時計回りに回転する。中間転写ベルト30の回転に伴って、各ローラ33A,33Cが、反時計回りに回転する。
これにより、画像形成ユニット20Y、20M,20C,20Kが、順に中間転写ベルト30上にトナー像を転写する。これにより、イエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックのトナー像が中間転写ベルト30上に重畳される。
トナーカートリッジ41Y,41M,41C,41Kおよび中間転写ベルト30は、前カバー141を開いた状態で着脱可能である。
給紙カセット35,35A,35Bには、それぞれサイズの異なる用紙がセットされている。所望のサイズの用紙が、給紙カセット35,35A,35Bに取付けられている給紙ローラ36,36A,36Bにより、搬送路へ供給される。搬送路へ供給された用紙は、搬送ローラ対37によりタイミングローラ31へ送られる。
タイミングローラ31は、用紙を所定のタイミングで中間転写ベルト30に供給する。用紙は、転写ローラ26により中間転写ベルト30に押し当てられ、中間転写ベルト30上に重畳して形成されたイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナー像が用紙に転写される。
トナー像が転写された用紙は、定着ローラ対32に搬送され、定着ローラ対32により加熱される。これにより、トナーが溶かされて用紙に定着する。その後、用紙は排紙トレイ39に排出される。なお、ここでは、用紙に4色のトナーそれぞれを形成する画像形成ユニット20Y、20M,20C,20Kを備えたタンデム方式のMFP100について説明するが、1つの感光体ドラムで4色のトナーを順に用紙に転写する4サイクル方式のMFPであってもよい。
測色センサ45が、転写ローラ26が用紙を中間転写ベルト30に押圧する位置よりも表面移動方向において上流側に中間転写ベルト30に臨んで配置される。測色センサ45は、中間転写ベルト30上に形成されたパターン画像を光学的に読み取り、測色データをメイン回路110に出力する。中間転写ベルト30の表面移動方向において、測色センサ45の下流側にクリーナ28が配置されており、クリーナ28は、中間転写ベルト30上に残ったトナーを除去する。
パンチ機構51は、中間転写ベルト30の端部に対応する位置に配置される。パンチ機構51は、メイン回路110が備えるCPU111(図5参照)により制御され、中間転写ベルト30に穴を開ける。
マーク検出部47は、メイン回路110が備えるCPU111により制御され、回転中の中間転写ベルト30に形成された穴を検出する。マーク検出部47は、LEDと、中間転写ベルト30を挟んでLEDと対抗する位置に配置される受光センサとを含む。受光センサは、中間転写ベルト30の穴が開けられていない部分ではLEDが発光する光を受光しないが、穴の部分でLEDが発光する光を受光する。マーク検出部47は、LEDが発光する光を受光している間はON信号をCPU111に出力し、LEDが発光する光を受光していない間はOFF信号をCPU111に出力する。
図3(A)〜図3(C)は、パンチ機能の構成を示す図である。図3(A)は、第1ホームポジション時におけるパンチ機構51の側面図を示し、図3(B)は、穴あけポジションにおけるパンチ機構51の側面図を示し、図3(C)は、第2ホームポジションにおけるパンチ機構の側面図を示す。図3(A)を参照して、パンチ機構51は、ポジションセンサ52と、パンチ軸53と、偏芯カム54と、リンク55と、リンク55に接続されたパンチ刃56と、第1ダイス57と、第2ダイス58を含む。パンチ機構51は、1つの穴を開ける際、偏芯カム54が第1ホームポジションまたは第2ホームポジションから穴あけポジションになり、その後、第2ホームポジションまたは第1ホームポジションに戻る。ここでは、偏芯カム54が第1ホームポジションから穴あけポジションになり、その後、第2ホームポジションに戻る場合を例に説明する。
ポジションセンサ52は、偏芯カム54の位置を検出する。図3(A)〜図3(C)を参照して、第1ホームポジションにおいて、偏芯カム54の中心は、パンチ軸53の中心の左側に位置する。このとき、ポジションセンサ52は、偏芯カム54の位置からパンチ機構51が第1ホームポジションであることを検出する。
リンク55は、偏芯カム54を摺動自在に包み、パンチ刃56の上端部分と、パンチ刃56が回転自在となるように接続される。パンチ刃56は、第1ダイス57に沿って移動可能なように第1ダイス57により支持される。第1ダイス57の中間転写ベルト30を挟んで対抗する位置に第2ダイス58が配置されている。偏芯カム54が第1ホームポジションに位置する場合、パンチ刃56は偏芯カム54により持ち上げられ、最上部に位置する。このとき、パンチ刃56は、中間転写ベルト30より上側に位置する。パンチ軸53がモータによって図中反時計周りに回転させられると、パンチ軸53と接続された偏芯カム54がパンチ軸の回転に伴って反時計周りに回転する。パンチ刃56は、第1ダイスに導かれて移動可能なので、偏芯カム54の回転運動がパンチ刃56の直線運動に変換され、パンチ刃56は下方に移動する。偏芯カム54の回転に伴って、パンチ刃56は第1ダイス57により中間転写ベルト30に導かれ、中間転写ベルト30を突き破って、下方に移動する。そして、第2ダイス58に導かれてさらに下方に移動する。偏芯カム54が反時計回りに90度回転し、穴あけポジションに位置すると、パンチ刃56は最下部に位置する(図3(B)参照)。
さらに、偏芯カム54が反時計回りに回転すると、パンチ刃56は上方に移動する。偏芯カム54が反時計回りにさらに90度回転し、第2ポジションに位置すると、パンチ刃56は最上部に位置する(図3(C)参照)。
なお、偏芯カム54が第2ホームポジションから穴あけポジションになり、その後、第1ホームポジションに戻る場合は、偏芯カム54の回転する方向が逆になる。
図4は、中間転写ベルトを画像読取部側から見た図である。図4を参照して、中間転写ベルト30に6個のパンチ穴30Aが開けられている例を示している。パンチ穴30Aは、中間転写ベルト30の端部に、その移動方向と平行に所定の間隔で開けられる。
図5は、MFPのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図5を参照して、MFP100が有するメイン回路110は、CPU111と、通信インターフェース(I/F)部112と、ROM(Read Only Memory)113と、RAM(Random Access Memory)114と、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable ROM)115と、大容量記憶装置としてのハードディスクドライブ(HDD)116と、ファクシミリ部117と、フラッシュメモリ118Aが装着されるカードインターフェース(I/F)118と、を含む。また、CPU111は、自動原稿搬送装置120と、原稿読取部130と、画像形成部140と、給紙部150と、操作パネル160と、パンチ機構51と、測色センサ45と、マーク検出部47とそれぞれ接続され、MFP100の全体を制御する。
ROM113は、CPU111が実行するプログラム、またはそのプログラムを実行するために必要なデータを記憶する。RAM114は、CPU111がプログラムを実行する際の作業領域として用いられる。
通信I/F部112は、MFP100をネットワークに接続するためのインターフェースである。また、通信I/F部112は、ネットワークを介してインターネットに接続されたコンピュータと通信が可能である。CPU111は、通信I/F部112を介してネットワークに接続されたコンピュータとの間で通信し、データを送受信する。
ファクシミリ部117は、公衆交換電話網(PSTN)に接続され、PSTNにファクシミリデータを送信する、またはPSTNからファクシミリデータを受信する。ファクシミリ部117は、受信したファクシミリデータを、HDD116に記憶する、または画像形成部140に出力する。画像形成部140は、ファクシミリ部117により受信されたファクシミリデータを用紙に印刷する。また、ファクシミリ部117は、HDD116に記憶されたデータをファクシミリデータに変換して、PSTNに接続されたファクシミリ装置に送信する。
カードI/F118は、フラッシュメモリ118Aが装着される。CPU111は、カードI/F118を介してフラッシュメモリ118Aにアクセス可能である。CPU111は、カードI/F118に装着されたフラッシュメモリ118Aに記録されたプログラムをRAM114にロードして実行する。なお、CPU111が実行するプログラムは、フラッシュメモリ118Aに記録されたプログラムに限られず、HDD116に記憶されたプログラムをRAM114にロードして実行するようにしてもよい。この場合、ネットワークに接続された他のコンピュータが、MFP100のHDD116に記憶されたプログラムを書換える、または、新たなプログラムを追加して書き込むようにしてもよい。さらに、MFP100が、ネットワークに接続された他のコンピュータからプログラムをダウンロードして、そのプログラムをHDD116に記憶するようにしてもよい。ここでいうプログラムは、CPU111が直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
操作パネル160は、MFP100の上面に設けられ、表示部160Aと操作部160Bとを含む。表示部160Aは、液晶表示装置(LCD)、有機ELD(Electroluminescence Display)等の表示装置であり、ユーザに対する指示メニューや取得した画像データに関する情報等を表示する。操作部160Bは、複数のキーを備え、キーに対応するユーザの操作による各種の指示、文字、数字などのデータの入力を受付ける。操作部160Bは、表示部160A上に設けられたタッチパネルをさらに含む。
図6は、MFPが備えるCPUが有する機能の一例をEEPROM115に記憶するデータとともに示す機能ブロック図である。図6を参照して、EEPROM115は、MFP100に装着されている中間転写ベルト30を使用した累積時間251と、画像形成部140が画像を形成するために用いるパラメータ253とが記憶される。
MFP100が備えるCPU111は、中間転写ベルトに形成された穴の数を検出するためのマーク数検出部201と、中間転写ベルト30が交換されたか否かを判断する判断部203と、累積時間を設定するための設定部207と、画像を形成するためのパラメータを決定する安定化部205と、中間転写ベルト30の使用時間を計測する計測部209と、使用時間に基づいて累積時間251を更新する更新部211と、累積時間251が所定の時間増加するごとに中間転写ベルト30にマークを形成するマーク形成制御部213と、累積時間251に基づいて中間転写ベルト30の交換時期を管理する交換時期管理部215と、を含む。
マーク数検出部201は、中間転写ベルト30に形成されたマークの数を検出する。ここでは、マークを穴としている。マーク数検出部201がマークの数を検出するときは、中間転写ベルト30が交換された可能性のある場合である。したがって、マーク数検出部201は、MFP100の電源がONになった時、または本体の前カバー141が開いた状態から閉められた時に、マーク数を検出する。MFP100の電源がOFFの状態で中間転写ベルト30が交換される場合があり、また、中間転写ベルト30を交換するためには、本体の前面カバー141を開く必要があるからである。マーク数検出201は、具体的には、中間転写ベルト30を回転させ、中間転写ベルト30が1回転する間に、マーク検出部47から入力されるOFF信号がON信号に変化する回数をカウントする。マーク検出部47は、検出した穴の数を判断部203に出力する。
新品の中間転写ベルト30は、穴が形成されていない。本実施の形態においては、中間転写ベルト30にマークを形成する方法として、穴が形成されていない新品の中間転写ベルト30が装着された時点で、穴を1つ開け、その後中間転写ベルト30を使用した時間が50分経過するごとに1つの穴を開ける。したがって、中間転写ベルト30に穴が形成されていなければ、新品の中間転写ベルト30が装着されたことが分かり、中間転写ベルト30に形成された穴の数が1つならば、中間転写ベルト30が使用された時間が0分から50分の時間帯に含まれることが分かり、穴の数が2つならば、中間転写ベルト30が使用された時間が51分から100分の時間帯に含まれることが分かり、穴の数がn(nは正の整数)ならば、中間転写ベルト30が使用された時間が50×(n−1)分から50×n分の時間帯に含まれることが分かる。なお、ここでは、50分経過するごとに1つの穴を開けるようにしたが、穴を開ける間隔は、50分に限定されることなく、任意の時間にすることができる。
判断部203は、中間転写ベルト30が交換されたか否かを判断する。マーク数検出部201から入力されるマーク数が「0」の場合、新品の中間転写ベルト30に交換されたと判断する。判断部203は、新品の中間転写ベルト30に交換されたと判断する場合、設定部207に設定指示を出力し、安定化部205に安定化指示を出力し、マーク形成制御部213にマーク形成指示を出力する。
判断部203は、マーク数検出部201から入力されるマーク数が1以上の場合、EEPROM115に記憶された累積時間251が、マーク数から算出される中間転写ベルト30が使用された時間帯に含まれるか否かを判断する。判断部203は、累積時間251が中間転写ベルト30の使用された時間帯に含まれるならば、中間転写ベルト30が交換されていないと判断し、累積時間251が中間転写ベルト30の使用された時間帯に含まれないならば、中間転写ベルト30が交換されたと判断する。判断部203は、中間転写ベルト30が交換されたと判断する場合、設定部207に設定指示を出力するとともに、安定化部205に安定化指示を出力する。判断部203は、中間転写ベルト30が交換されていないと判断する場合、マーク形成指示部213、設定部207および安定化部205に何も出力しない。
設定部207は、判断部203より設定指示が入力されると、設定指示に含まれるマーク数から駆動時間を算出し、駆動時間でEEPROM115に記憶されている累積時間251を書き換える。駆動時間は、マーク数から算出される中間転写ベルト30が使用された時間帯の最も短い時間である。マーク数が「0」ならば駆動時間は「0」であり、マーク数がn(n:は、1以上の整数)ならば駆動時間は、50×(n−1)分となる。なお、駆動時間をマーク数から算出される中間転写ベルト30が使用された時間帯の最も長い時間としてもよい。累積時間251が駆動時間で更新されるので、中間転写ベルト30が交換された場合に、交換後の中間転写ベルト30がそれまでに使用された時間に、累積時間251を合わせることができる。このため、使用途中の中間転写ベルト30が装着される場合でも、交換時期を正確に管理することができる。
安定化部205は、安定化指示が入力されると、画像を形成するためのパラメータを決定する画像安定化処理を実行する。具体的には、画像形成ユニット20Y、20M,20C,20Kに、テスト用のパターン画像のトナー像を中間転写ベルト30上に形成させ、測色センサ45が出力する測色データに基づいて、パラメータを決定する。パラメータは、例えば、感光体ドラム23Y,23M,23C,23Kの帯電電圧を決定する帯電チャージャ22Y,22M,22C,22Kそれぞれのバイアス電圧、転写チャージャ25Y,25M,25C,25Kそれぞれのバイアス電圧、および露光ヘッド21Y,21M,21C,21Kそれぞれが照射するレーザ光の光量等である。中間転写ベルト30ごとに特性が異なるため、交換後の中間転写ベルト30の特性に適したパラメータに変更することにより、画質が劣化するのを防止することができる。安定化部205は、決定したパラメータをEEPROM115に記憶する。これにより、EEPROM115にパラメータ253が記憶される。EEPROM115に記憶されたパラメータ253は、画像形成部140により読み出され、画像形成部140は、読み出されたパラメータ253に従って画像を形成する。
計測部209は、中間転写ベルト30の使用時間を計測し、計測した使用時間を更新部211に出力する。画像形成部140が画像を形成するごとに中間転写ベルト30が回転するので、計測部209は中間転写ベルト30が回転する時間を使用時間として計測する。
更新部211は、計測部209から入力される使用時間に基づいて、EEPROM115に記憶されている累積時間251を更新する。EEPROM115に記憶されている累積時間251を、それに使用時間を加算した値で書き換える。これにより、MFP100に装着された中間転写ベルト30が使用された累積時間を正確に記憶することができる。
マーク形成制御部213は、判断部203からマーク形成指示が入力される場合、または、累積時間251が所定の時間、ここでは50分増加するごとに、パンチ機構51を制御して、中間転写ベルト30に穴を1つ開ける。判断部203からマーク形成指示が入力される場合は、新品の中間転写ベルト30が装着された場合である。したがって、中間転写ベルト30は、新品の状態でMFP100に装着されると1つの穴が形成され、50分使用されるごとに1つ穴が追加される。
具体的には、マーク形成制御部213は、中間転写ベルト30を所定の位置まで回転させ、パンチ機構51が有するパンチモータを制御して、偏芯カム54を回転させる。これにより、マーク形成制御部213は、パンチ刃56を移動させ、中間転写ベルト30に穴を空けさせる。なお、マーク形成制御部213は、パンチ機構51が有するポジションセンサ52から偏芯カム54の位置が入力され、偏芯カム54の位置が第1ホームポジションおよび第2ホームポジションのいずれであるかを判断し、パンチモータの回転方向を決定する。
交換時期管理部215は、EEPROM115に記憶された累積時間251が予め定められた交換時間を超えるか否かを判断し、累積時間251が交換時間を超えたことを通知する。例えば中間転写ベルト30の交換を促すメッセージを表示部160Aに表示する。なお、累積時間251が交換時間を超える前に、交換時期を予告するようにしてもよい。
図7は、メンテナンス処理の流れの一例を示すフローチャートである。メンテナンス処理は、CPU111がメンテナンスプログラムを実行することにより、CPU111により実行される処理である。メンテナンス処理は、MFP100の電源がONになった時、または本体の前カバー141が閉められた時に実行される。
図7を参照して、CPU111は、初期設定処理を実行する(ステップS01)。初期設定処理は、MFP100の電源がONになった直後、または本体の前カバー141が閉められた直後に、実行される処理であり、その詳細は後述する。
ステップS02においては、タイマのタイマ値を「0」に設定する。タイマは、中間転写ベルト30が使用される時間を計測する。ステップS03においては、中間転写ベルト30が駆動されたか否かを判断する。中間転写ベルト30が駆動されるまで待機状態となり(ステップS03でNO)、中間転写ベルト30が駆動され、回転するならば(ステップS03でYES)、処理をステップS04に進める。ステップS04においては、タイマによる計測を開始する。
次のステップS05においては、タイマ値が10(秒)になったか否かを判断し、タイマ値が10(秒)になったならば処理をステップS06に進め、そうでなければ処理をステップS11に進める。ステップS06においては、EEPROM115に記憶されている累積時間251を、それに10(秒)を加算した値に変更する。そして、累積時間251に10秒を加算した後の時間で、EEPROM115に記憶されている累積時間251を書き換える(ステップS07)。次のステップS08においては、タイマ値を「0」にリセットし、処理をステップS09に進める。
ステップS09においては、EEPROM115に記憶されている累積時間251と駆動時間との差が50分以上か否かを判断する。マーク数は、ステップS01において初期設定処理が実行されることにより取得される。駆動時間は、(マーク数−1)×50分である。すなわち、ステップS09においては、中間転写ベルト30に前に穴を形成してから中間転写ベルト30が50分以上駆動されたか否かを判断する。中間転写ベルト30に前に穴を形成してから中間転写ベルト30が50分以上駆動されたならば処理をステップS10に進めるが、そうでなければステップS10をスキップして処理をステップS11に進める。
ステップS10においては、マーク形成フラグをEEPROM115に書き込み、処理をステップS11に進める。マーク形成フラグをEEPROM115に書き込むようにしたのは、ステップS12以降の処理が実行される前に、MFP100の電源がOFFになる等した場合でも、次にMFP100の電源がONになったときに、中間転写ベルト30に穴を開けてマークを形成することができるようにするためである。これにより、中間転写ベルト30が交換されていないにも拘らず、後述するステップS01において実行される初期設定処理において、中間転写ベルト30が交換されたものと誤って判断されるのを防止することができる。
ステップS11においては、中間転写ベルト30の駆動が停止したか否かを判断する。中間転写ベルト30の駆動が停止したならば処理をステップS12に進めるが、そうでなければ処理をステップS05に進める。
ステップS12においては、EEPROM115にマーク形成フラグが記憶されているか否かを判断する。マーク形成フラグが記憶されているならば処理をステップS13に進めるが、そうでなければ処理をステップS02に戻す。ステップS13においては、中間転写ベルトを回転させ、所定の位置に移動させる。所定の位置は、次に穴を開ける位置である。
次のステップS14においては、中間転写ベルト30にマークを形成し、処理をステップS15に進める。具体的には、パンチ機構51が有するパンチモータを制御して、偏芯カム54を回転させる。これにより、マーク形成制御部213は、パンチ刃56を移動させ、中間転写ベルト30に穴を空けさせる。ステップS15においては、マーク形成フラグをEEPROM115から消去し、処理をステップS02に戻す。
図8は、初期設定処理の流れの一例を示すフローチャートである。初期設定処理は、図7のステップS01において実行される処理である。図8を参照して、中間転写ベルト30に形成されたマークの数を検出する(ステップS21)。具体的には、中間転写ベルト30を回転させ、中間転写ベルト30が1回転する間に、マーク検出部47から入力されるOFF信号がON信号に変化する回数をカウントし、カウントした回数をマーク数として検出する。
次に、検出されたマーク数が0か否かを判断する(ステップS22)。マーク数が「0」ならば新品の中間転写ベルト30に交換されたと判断し、処理をステップS34に進めるが、そうでなければ処理をステップS23に進める。
ステップS23においては、駆動時間を計算する。駆動時間は、(マーク数−1)に50分を乗算した値である。そして、EEPROM115から累積時間251を読み出す(ステップS24)。次に累積時間251と駆動時間の差が50分以上100分未満か否かを判断する(ステップS25)。累積時間251と駆動時間の差が50分以上100分未満でなければ処理をステップS26に進め、累積時間251と駆動時間の差が50分以上100分未満ならば処理をステップS37に進める。
処理をステップS26に進める場合、中間転写ベルト30が交換された可能性がある。ステップS26においては、マーク形成フラグがONに設定されているか否かを判断する。具体的には、EEPROM115にマーク形成フラグが記憶されているか否かを判断する。マーク形成フラグが記憶されていれば処理をステップS27に進め、そうでなければ中間転写ベルトが交換されたと判断し、処理をステップS31に進める。
ステップS27においては、累積時間251と駆動時間の差が100分以上150分未満か否かを判断する。累積時間251と駆動時間の差が100分以上150分未満ならば処理をステップS28に進め、そうでなければ処理をステップS31に進める。マーク形成フラグがONに設定されており、かつ、累積時間251と駆動時間の差が100分以上150分未満でない場合は、中間転写ベルト30が交換されたと判断する。
ステップS28〜ステップS30の処理は、図7のステップS13〜ステップS15の処理とそれぞれ同じなのでここでは説明を繰り返さない。ステップS30を実行した後、処理をステップS32に進める。ステップS32においては、安定化処理を実行する。具体的には、画像形成ユニット20Y、20M,20C,20Kに、テスト用のパターン画像のトナー像を中間転写ベルト30上に形成させ、測色センサ45が出力する測色データに基づいて、帯電チャージャ22Y,22M,22C,22Kそれぞれのバイアス電圧、転写チャージャ25Y,25M,25C,25Kそれぞれのバイアス電圧、露光ヘッド21Y,21M,21C,21Kそれぞれが照射するレーザ光の光量のパラメータを決定する。
処理がステップS31に進むのは、中間転写ベルト30が交換されたと判断する場合である。ステップS31においては、EEPROM115に記憶されている累積時間251をステップS23において算出された駆動時間で書き換え、安定化処理を実行するために処理をステップS32に進める。中間転写ベルト30が交換された時に、安定化処理を実行するので、交換後の中間転写ベルト30の特性に適したパラメータに変更され、画質が劣化するのを防止することができる。
一方、処理がステップS34に進むのは、新品の中間転写ベルト30が装着されたと判断する場合である。ステップS34においては、中間転写ベルトを回転させ、穴を開ける位置に移動させる。そして、中間転写ベルト30にマークを形成し(ステップS35)、処理をステップS36に進める。
ステップS36においては、EEPROM115に記憶されている累積時間251を「0」に書き換え、安定化処理を実行するために処理をステップS32に進める。新品の中間転写ベルト30に交換された時に、安定化処理を実行するので、新品の中間転写ベルト30の特性に適したパラメータに変更され、画質が劣化するのを防止することができる。
なお、本実施の形態においては、中間転写ベルト30自体に形成するマークを、穴としたが、中間転写ベルト30を物理的に変形させることによりマークを形成することができれば、他のマークを形成するようにしてもよい。例えば、シールを貼付する、または、塗料を塗布する等して、中間転写ベルト30にマークを形成するようにしてもよい。中間転写ベルト30にシールの貼付または塗料の塗布等で形成されたマークは、中間転写ベルト30面と反射率が異なるようにすれば、反射型のセンサでマークの有無を検出することができる。
ステップS32において安定化処理が実行された後、次のステップS33においては、決定されたパラメータをEEPROM115に記憶し、処理をメンテナンス処理に戻す。
一方、ステップS25において、累積時間251と駆動時間の差が50分以上100分未満ならば処理をステップS37に進めるが、ステップS37においては、EEPROM115に記憶されたパラメータ253を読み出し、処理をメンテナンス処理に戻す。過去に初期設定処理のステップS32の処理が実行され、EEPROM115に記憶されたパラメータが読み出される。累積時間251と駆動時間の差が50分以上100分未満ならば、中間転写ベルト30が交換されていない可能性が高く、交換されていなければ、過去に安定化処理が実行され、EEPROM115に記憶されたパラメータは、MFP100に装着されている中間転写ベルト30の特性に適したパラメータである。このため、中間転写ベルト30が交換されていない場合は安定化処理を実行することなく画像を形成することができる。
なお、上述した実施の形態においては、画像形成装置の一例としてMFP100を例に説明したが、図7および図8に示した処理を実行するためのメンテナンス方法、または、そのメンテナンス方法をコンピュータに実行させるためのメンテナンスプログラムとして発明を捉えることができるのは言うまでもない。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
<付記>
(1) 前記使用時間は、前記画像形成手段により画像が形成される時間である、請求項1に記載の画像形成装置。
(2) 前記マーク付与手段は、前記中間転写ベルトを変形させる、請求項3に記載の画像形成装置。
(3) 前記マーク付与手段は、前記中間転写ベルトに穴をあける、(2)に記載の画像形成装置。
(4) 前記マーク付与手段は、前記中間転写ベルトにシールを貼付する、請求項3に記載の画像形成装置。
(5) 前記マーク付与手段は、前記中間転写ベルトに塗料を付着させる、請求項3に記載の画像形成装置。
(6) 前記累積時間に基づいて、装着されている前記中間転写ベルトの交換時期を管理する管理手段を、さらに備えた請求項1に記載の画像形成装置。
(1) 前記使用時間は、前記画像形成手段により画像が形成される時間である、請求項1に記載の画像形成装置。
(2) 前記マーク付与手段は、前記中間転写ベルトを変形させる、請求項3に記載の画像形成装置。
(3) 前記マーク付与手段は、前記中間転写ベルトに穴をあける、(2)に記載の画像形成装置。
(4) 前記マーク付与手段は、前記中間転写ベルトにシールを貼付する、請求項3に記載の画像形成装置。
(5) 前記マーク付与手段は、前記中間転写ベルトに塗料を付着させる、請求項3に記載の画像形成装置。
(6) 前記累積時間に基づいて、装着されている前記中間転写ベルトの交換時期を管理する管理手段を、さらに備えた請求項1に記載の画像形成装置。
20Y,20M,20C,20K 画像形成ユニット、22Y,22M,22C,22K 帯電チャージャ、23Y,23M,23C,23K 感光体ドラム、24Y,24M,24C,24K 現像器、25Y,25M,25C,25K 転写チャージャ、30 中間転写ベルト、32 定着ローラ対、41Y,41M,41C,41K TC、45 測色センサ、47 マーク検出部、51 パンチ機構、52 ポジションセンサ、53 パンチ軸、54 偏芯カム、55 リンク、56 パンチ刃、57 第1ダイス、58 第2ダイス、110 メイン回路、111 CPU、112 通信I/F部、113 ROM、114 RAM、115 EEPROM、116 HDD、117 ファクシミリ部、118 カードI/F、118A フラッシュメモリ、120 自動原稿搬送装置、130 原稿読取部、140 画像形成部、141 前カバー、150 給紙部、160 操作パネル、160A 表示部、160B 操作部、201 マーク数検出部、203 判断部、205 安定化部、207 設定部、209 計測部、211 更新部、213 マーク形成制御部、215 交換時期管理部。
Claims (7)
- 着脱可能な中間転写ベルトに画像を形成し、前記中間転写ベルトに形成された画像を記録媒体に転写する画像形成手段と、
累積時間を記憶する記憶手段と、
前記中間転写ベルトに形成されたマークを読み取る読取手段と、
前記読み取られたマークに基づき定まる駆動時間と、前記記憶された累積時間とを比較し、前記中間転写ベルトが交換されたか否かを判断する判断手段と、
前記中間転写ベルトが交換されたと判断される場合、前記読み取られたマークに基づき定まる駆動時間で前記記憶された累積時間を書き換える設定手段と、
前記中間転写ベルトが使用される使用時間を計測する計測手段と、
前記計測された使用時間に基づいて、前記記憶された累積時間を更新する更新手段と、
前記記憶された累積時間に基づいて、前記中間転写ベルト自体にマークを形成するマーク形成手段と、を備えた画像形成装置。 - 前記中間転写ベルトが交換されたと判断される場合、前記画像形成手段が画像を形成する際に用いるパラメータを更新する安定化手段を、さらに備えた請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記マーク付与手段は、前記中間転写ベルトを物理的に変形させる、請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記マーク付与手段は、前記累積時間が所定の時間増加するごとに前記中間転写ベルトに1つの穴を開ける、請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記マーク付与手段は、前記読み取られたマークに基づき定まる時間が0ならば前記中間転写ベルトに1つの穴をあける、請求項1に記載の画像形成装置。
- 着脱可能な中間転写ベルトに画像を形成し、前記中間転写ベルトに形成された画像を記録媒体に転写する画像形成手段を備えた画像形成装置で実行されるメンテナンス方法であって、
累積時間を記憶するステップと、
前記中間転写ベルトに形成されたマークを読み取るステップと、
前記読み取られたマークに基づき定まる駆動時間と、前記記憶された累積時間とを比較し、前記中間転写ベルトが交換されたか否かを判断するステップと、
前記中間転写ベルトが交換されたと判断される場合、前記読み取られたマークに基づき定まる駆動時間で前記記憶された累積時間を書き換えるステップと、
前記中間転写ベルトが使用される使用時間を計測するステップと、
前記計測された使用時間に基づいて、前記記憶された累積時間を更新するステップと、
前記記憶された累積時間に基づいて、前記中間転写ベルト自体にマークを形成するステップと、を含むメンテナンス方法。 - 着脱可能な中間転写ベルトに画像を形成し、前記中間転写ベルトに形成された画像を記録媒体に転写する画像形成手段を備えた画像形成装置を制御するコンピュータで実行されるメンテナンスプログラムであって、
累積時間を記憶するステップと、
前記中間転写ベルトに形成されたマークを読み取るステップと、
前記読み取られたマークに基づき定まる駆動時間と、前記記憶された累積時間とを比較し、前記中間転写ベルトが交換されたか否かを判断するステップと、
前記中間転写ベルトが交換されたと判断される場合、前記読み取られたマークに基づき定まる駆動時間で前記記憶された累積時間を書き換えるステップと、
前記中間転写ベルトが使用される使用時間を計測するステップと、
前記計測された使用時間に基づいて、前記記憶された累積時間を更新するステップと、
前記記憶された累積時間に基づいて、前記中間転写ベルト自体にマークを形成するステップと、を前記コンピュータに実行させるメンテナンスプログラム。
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JP2021117280A (ja) * | 2020-01-23 | 2021-08-10 | コニカミノルタ株式会社 | 画像形成装置 |
-
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