JP2009138671A - エンジンの加減速制御装置 - Google Patents

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孝伸 杉山
Shinichi Takemura
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Shunichi Aoyama
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Abstract

【課題】車両減速時のポンプ損失を減少させつつエネルギ回生により減速感の変化を防止し、車両減速時の触媒温度低下を抑制することを目的とする。
【解決手段】本発明は、エンジンの加減速制御装置であって、エンジンの運転中に、車両が減速状態か否かを検出する減速状態検出手段(S12,S13)と、車両が減速状態のときに、吸入空気量可変機構によってエンジンの吸入空気量を減少させて触媒温度の低下を抑制する触媒温度低下抑制手段(S16)と、吸気弁開閉時期可変機構によって吸気弁の閉時期を下死点から離して早閉じとすることで、吸入空気量を減少させたことで発生するエンジンのポンプ損失を減少させる第1のポンプ損失減少手段(S16)と、減少させたポンプ損失分のエンジンの運動エネルギを、回生エネルギとして回収するエネルギ回収手段(S15)と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明はエンジンの加減速制御装置に関する。
従来から、車両減速時のエネルギ回生量を増大させるため、スロトッル弁を開状態として吸入空気量を増大させて、エンジンのポンプ損失を減少させる装置がある。(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−093724号公報
しかしながら、前述した従来装置は、車両減速時の燃料カット時においてもスロットル弁が開状態とされているため、多量の未燃焼空気が排気通路を流れていた。そのため、触媒温度が低下するという問題点があった。
本発明はこのような従来の問題点に着目してなされたものであり、車両減速時のポンプ損失を減少させつつエネルギ回生により減速感の変化を防止し、車両減速時の触媒温度低下を抑制することを目的とする。
本発明は、以下のような解決手段によって前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために本発明の第1実施形態に対応する符号を付するが、これに限定されるものではない。
本発明は、吸入空気量を可変とする吸入空気量可変機構(210)と、吸気弁(211)の開閉時期を可変とする吸気弁開閉時期可変機構(240)と、を備えたエンジンの加減速制御装置であって、前記エンジンの運転中に、車両が減速状態か否かを検出する減速状態検出手段(S12,S13)と、前記車両が減速状態のときに、前記吸入空気量可変機構(210)によって前記エンジンの吸入空気量を減少させて触媒温度の低下を抑制する触媒温度低下抑制手段(S16)と、前記車両が減速状態のときに、前記吸気弁開閉時期可変機構(240)によって前記吸気弁(211)の閉時期を下死点から離して早閉じとすることで、吸入空気量を減少させたことで発生する前記エンジンのポンプ損失を減少させる第1のポンプ損失減少手段(S16)と、前記車両が減速状態のときに、減少させたポンプ損失分の前記エンジンの駆動軸の運動エネルギを、回生エネルギとして回収するエネルギ回収手段(11,13、S15)と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、車両の減速時に車両の運動エネルギを回生エネルギとして回収するときに、ポンプ損失を低減させて運動エネルギを効率よく回生エネルギとして回収するとともに回生抵抗によってドライバが要求する減速感を与え、かつ、燃焼しない状態で排気通路に流れる空気量を減らすことで触媒温度の低下を抑制することができる。
以下、図面等を参照して本発明の実施形態について説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態によるエンジンの吸気装置の概略構成図である。
エンジンのシリンダ1に連通する吸気通路10には、上流から順に、スーパーチャージャ11と、インタークーラ12と、アキュムレータ13と、スロットル弁14とが設けられる。
スーパーチャージャ11は、クランクプーリ2とベルト3とを介してクランクシャフト(図示せず)によって駆動される過給機である。スーパーチャージャ11は、運転条件に応じて過給を停止することができるように、ベルトプーリ11aに電磁クラッチを内蔵している。電磁クラッチを締結(ON)すると、スーパーチャージャ11がクランクシャフトによって駆動され、過給を開始する。一方、電磁クラッチの締結を解除(OFF)すると、スーパーチャージャ11はクランクシャフトの回転から切り離され作動を停止する。
なお、過給を停止したときなど、必要に応じてスーパーチャージャ11をバイパスして外気を自然吸気としてシリンダ1に取り入れることができるように、バイパス吸気通路20が設けられる。バイパス吸気通路20には、バイパス吸気通路20を開閉するバイパス弁21が設けられる。バイパス弁21は、スーパーチャージャ11の入口側の吸気通路10aと出口側の吸気通路10bとの圧力比に応じて開閉され、圧力比が大きくなると開く。
インタークーラ12は、吸気通路10を流れる空気を冷却する。
スロットル弁14は、吸気コレクタ15に流入する空気量を調整する。
スロットル弁14の上流の吸気通路10cには、アキュムレータ入口弁13aを介してアキュムレータ13が接続される。アキュムレータ13は、スーパーチャージャ11によって圧縮された空気を蓄える。アキュムレータ13に蓄えられた圧縮空気は、アキュムレータ出口弁13bが開弁されたときに吸気コレクタ15に供給される。アキュムレータ入口弁13aと出口弁13bとは通常閉弁されている。
アキュムレータ13と吸気コレクタ15には、内部の圧力を検出する圧力センサ16a及び16bが設けられる。
図2は、本発明の第1実施形態によるエンジンに適用される吸気弁可変動弁機構200の斜視図である。
吸気弁可変動弁機構200は、吸気弁211のリフト・作動角を変化させるリフト・作動角可変機構210と、吸気弁211の中心角(吸気弁211が最大リフトを迎えるクランク角度位置)の位相を進角又は遅角させる位相可変機構240と、を備える。なお、図2では1つの気筒に対応する一対の吸気弁211及びその関連部品のみを簡略的に図示している。
まず、リフト・作動角可変機構210の構成について説明する。
エンジンの各気筒には、一対の吸気弁211と一対の排気弁(図示せず)が設けられる。吸気弁211の上方には、気筒列方向に延びる中空状の駆動軸213が設けられる。駆動軸213は、一端部に設けられた従動スプロケット242等を介して、図示しないベルトやチェーンでクランクシャフトと連係され、クランクシャフトに連動して軸周りに回転する。
駆動軸213には、気筒ごとに、一対の揺動カム220が駆動軸213に対して回転自在に取り付けられる。その作用については後で詳述するが、この一対の揺動カム220が駆動軸213を中心として所定の回転範囲で揺動(上下動)することによって、その下方に位置する吸気弁211のバルブリフタ219が押圧され、吸気弁211が下方にリフトする。なお、一対の揺動カム220は、互いに円筒等で同位相に固定されている。
駆動軸213の外周には、円筒状の駆動カム215が圧入等によって固定される。駆動カム215は、揺動カム220から軸方向に所定の距離だけ離れた位置に固定される。そして、駆動カム215の外周面には、リンクアーム225の基端が、回転自在に嵌合する。
駆動軸213の斜め上方には、制御軸216が、駆動軸213と平行に気筒列方向へ延びて、回転自在に支持される。
制御軸216の一端部には、制御軸216を所定回転角度範囲内で回転させるリフト量制御アクチュエータ230が設けられる。リフト量制御アクチュエータ230は、エンジンの運転状態を検出するコントローラ300からの制御信号に基づいて、第1油圧装置301によって制御される。
制御軸216の外周面には、制御カム217が圧入等によって固定される。制御カム217には、ロッカアーム218が、制御カム217の外周面に回転自在に嵌合する。ロッカアーム218は、制御カム217の軸心を支点として揺動する。
なお、ロッカアーム218は、制御カム217に支持される中央の基端部218aを中心に、軸方向と垂直に左右方向に伸びた形状をしている。
ロッカアーム218の一端部と、リンクアーム225の突出端225bとは、ロッカアーム218が上方に位置するように、両者を挿通する連結ピンによって連結される。
ロッカアーム218の他端部と、リンク部材226の一端部とは、両者を挿通する連結ピンによって連結される。
リンク部材226の他端部と、揺動カム220とは、両者を挿通する連結ピンによって、ロッカアーム218の下方に揺動カム220が位置するように連結される。
続いてリフト・作動角可変機構210の作用について説明する。
駆動軸213がクランクシャフトに連動して回転すると、駆動カム215及びその外周に回転自在に嵌合しているリンクアーム225を介してロッカアーム218が制御カム217の中心点を中心として揺動(上下動)する。ロッカアーム218の揺動は、リンク部材226を介して揺動カム220へ伝達され、揺動カム220が所定角度範囲を揺動する。この揺動カム220が揺動、すなわち上下動することによって、バルブリフタ219が押圧され、吸気弁211が下方にリフトする。
ここで、リフト量制御アクチュエータ230を介して制御軸216が回転すると、ロッカアーム218の揺動支点となる制御カム217の中心点も回転変位して、エンジン本体に対してロッカアーム218の支持位置が変化し、ひいては揺動カム220の初期揺動位置が変化する。したがって、揺動カム220と、バルブリフタ219との初期接触位置も変化する。これにより、クランクシャフト一回転あたりの揺動カム220の揺動角は常に一定なので、最大リフト量が変化する。
次に、位相可変機構240の構成及び作用について説明する。
位相可変機構240は、位相角制御アクチュエータ241と第2油圧装置302とを備える。
位相角制御アクチュエータ241は、スプロケット242と駆動軸213とを所定の角度範囲内において相対的に回転させる。
第2油圧装置302は、エンジン100の運転状態を検出するコントローラ300からの制御信号に基づいて、位相角制御アクチュエータ241を制御する。
第2油圧装置302による位相角制御アクチュエータ241への油圧制御によって、スプロケット242と駆動軸213とが相対的に回転し、リフト中心角が進角又は遅角する。
図3は、吸気弁可変動弁機構200の作用について説明する図である。
前述した通り、制御カム217の初期位置は連続的に変化させ得るので、これに伴って、吸気弁211のバルブリフト特性は連続的に変化する。つまり、図3の実線に示したように、吸気弁可変動弁機構200は、リフト・作動角可変機構210によって、吸気弁211のリフト量及び作動角を、両者同時に連続的に拡大、縮小させることができる。各部のレイアウトによるが、例えば、吸気弁211のリフト量及び作動角の大小変化に伴い、吸気弁211の開時期と閉時期とがほぼ対称に変化する。
さらに、図3の破線に示したように、吸気弁可変動弁機構200は、位相可変機構240によって、リフト中心角を進角又は遅角させることができる。
このように、リフト・作動角可変機構210と位相可変機構240とを組み合わせることによって、吸気弁可変動弁機構200は、任意のクランク角度位置で吸気弁211を開閉できる。
なお、排気弁側には位相可変機構240のみが備えられており、排気弁の中心角の位相を任意に進角又は遅角させることができるようになっている。これにより、排気弁の開閉時期を任意に設定することができる。
本実施形態によるエンジンは以上のように構成され、車両の減速時にスーパーチャージャ11によって過給された圧縮空気をアキュムレータ13に蓄えることで、車両の運動エネルギを空気圧エネルギ(回生エネルギ)として回収する。
ところで、車両の減速時に車両の運動エネルギを回生エネルギとして回収する場合に、スロットル弁14を全開にすることで、スロットル弁14を閉状態のままとしたときよりもエンジンの吸入空気量を増加させてポンプ損失を低減することができる。これにより、運動エネルギを効率よく回生エネルギとして回収することができる。
しかしながら、車両の減速時は燃料の供給が停止される燃料カット状態となるので、ポンプ損失を低減させるためスロットル弁14を全開にすると、全負荷状態と同量の空気が燃焼しない状態で排気通路に流れることになる。そのため、低温の未燃焼空気が多量に排気通路を流れて触媒温度を低下させることとなり、排気性能を悪化させるという問題があった。
そこで、本実施形態では、車両の減速時に車両の運動エネルギを回生エネルギとして回収するときに、ポンプ損失を低減させて運動エネルギを効率よく回生エネルギとして回収するとともに回生抵抗によってドライバが要求する減速感を与え、かつ、燃焼しない状態で排気通路に流れる空気量を減らすことで触媒温度の低下を抑制し、排気性能を向上させる。以下では、この車両減速時のエネルギ回生制御について説明する。
図4は、コントローラ300で実行される第1実施形態による車両減速時のエネルギ回生制御を示すフローチャートである。コントローラ300は、イグニッションキーがONにされ、エンジンが始動されると、この処理を所定の単位時間毎(例えば10ミリ秒毎)に繰り返し実行する。
ステップS11において、コントローラ300は、各種センサで検出されたエンジン回転速度、アクセル踏込み量、ブレーキ踏込み量、油水温等の信号を読み込む。
ステップS12において、コントローラ300は、アクセルが踏み込まれているか否かを判定する。具体的には、アクセル踏込み量APOが所定量APO1より小さいか否かを判定する。コントローラ300は、アクセル踏込み量APOが所定量APO1より小さければ、アクセルが踏み込まれていないと判定してステップS13に処理を移行する。一方、アクセル踏込み量APOが所定量APO1より大きければ、アクセルが踏み込まれていると判定してステップS17に処理を移行する。
ステップS13において、コントローラ300は、ブレーキが踏み込まれているか否かを判定する。具体的には、ブレーキ踏込み量Vbrkが所定量V1より大きいか否かを判定する。コントローラ300は、ブレーキ踏込み量Vbrkが所定量V1より大きければステップS14に処理を移行する。一方、ブレーキ踏込み量Vbrkが所定量V1より小さければステップS17に処理を移行する。
ステップS14において、コントローラ300は、エンジン回転速度NEが所定回転速度N1より大きいか否かを判定する。コントローラ300は、エンジン回転速度NEが所定回転速度N1より高ければステップS15に処理を移行し、低ければステップS17に処理を移行する。
ステップS15において、コントローラ300は、スーパーチャージャ11の電磁クラッチをON(締結状態)にするとともに、アキュムレータ入口弁13aを開弁する。これにより、エネルギの回生を開始する。
ステップS16において、コントローラ300は、吸気弁211及び排気弁のバルブタイミングをエネルギ回生制御時のバルブタイミングに制御する。具体的には、コントローラ300は、燃焼しない状態で排気通路に流れる空気量を減らすため、吸気弁211のリフト・作動角を低リフト・小作動角に設定し、吸入空気量を絞る。そして、吸入空気量を絞ったことによって発生するポンプ損失を低減させるため、吸気弁211の閉弁時期が下死点に対して早閉じとなるように吸気弁211の中心角を進角させる。一方、さらにポンプ損失を低減させるため、吸気弁211の閉時期が下死点に対して早閉じになったことに併せて、下死点に対して早期に排気弁が開弁するように排気弁の中心角を進角させる。
ステップS17において、コントローラ300は、スーパーチャージャ11の電磁クラッチをOFFにするとともに、アキュムレータ入口弁13aを閉弁する。これにより、エネルギの回生を終了する。
ステップS18において、コントローラ300は、吸気弁211及び排気弁のバルブタイミングを通常制御時のバルブタイミングに制御する。
次に、車両が急加速状態になったときに良好な加速感を得るため、車両の減速時に空気圧エネルギとしてアキュムレータ13に蓄えた圧縮空気を、吸気コレクタ15に供給して充填効率を増大させる回生エネルギ利用制御について説明する。
図5は、コントローラ300で実行される第1実施形態による回生エネルギ利用制御を示すフローチャートである。
ステップS21において、コントローラ300は、各種センサで検出されたエンジン回転速度、アクセル踏込み量、ブレーキ踏込み量、油水温等の信号を読み込む。
ステップS22において、コントローラ300は、アキュムレータ出口弁13bが開弁しているか否かを判定する。コントローラ300は、アキュムレータ出口弁13bが開弁していればステップS26に処理を移行し、閉弁していればステップS23に処理を移行する。
ステップS23において、コントローラ300は、車両が急加速状態か否かを判定する。具体的には、アクセル踏込み量APOが所定量APO2より大きいか否かを判定する。コントローラ300は、アクセル踏込み量APOが所定量APO2より大きければ車両が急加速状態にあると判定してステップS24に処理を移行し、小さければ車両が急加速状態ではないと判定して今回の処理を終了する。
ステップS24において、コントローラ300は、アキュムレータ出口弁13bを開弁する。これにより、圧縮空気が吸気コレクタ15に供給されて充填効率が高まるのでエンジン出力が向上し、良好な加速を得ることができる。
ステップS25において、コントローラ300は、アクセル踏込み量APOに応じて吸気弁211のリフト・作動角を高リフト・大作動角に設定する。また、吸気弁211の閉時期が下死点近傍となるように、吸気弁211の中心角を遅角させる。さらに、吸気弁211の閉時期に下死点近傍へ近づけたことに併せて排気弁の開弁時期も下死点近傍となるように排気弁の中心角を遅角させる。
ステップS26において、コントローラ300は、アキュムレータ内の圧力と吸気コレクタ内の圧力との圧力差Pdiffが所定圧力P1より小さいか否かを判定する。コントローラ300は、圧力差Pdiffが所定圧力P1より小さければステップS29に処理を移行し、所定圧力P1より大きければステップS27に処理を移行する。
ステップS27において、コントローラ300は、アキュムレータ出口弁13bを開弁してからの経過時間Tが所定時間T1に達したか否かを判定する。コントローラ300は、経過時間Tが所定時間T1に達していればステップS28に処理を移行し、所定時間T1に達していなければ今回の処理を終了する。
ステップS28において、コントローラ300は、スーパーチャージャ11の電磁クラッチをONにする。これにより、スーパーチャージャ11による過給が開始され、加速性能が向上する。
ステップS29において、コントローラ300は、アキュムレータ出口弁13bを閉弁する。
ステップS30において、コントローラ300は、吸気弁211のリフト・作動角、中心角の制御と排気弁の中心角の制御とを通常の制御に戻す。
図6は、車両減速時のエネルギ回生制御の動作を示すタイムチャートである。なお、図4のフローチャートとの対応を明確にするため、フローチャートのステップ番号を併記して説明する。
時刻t1で、アクセルが離され(S12でNo)、ブレーキが所定量(V1)以上踏み込まれて車両減速状態になると(図6(A);S13でYes)、エンジン回転速度が所定回転速度(N1)以上であれば(図6(E);S14でYes)、スーパーチャージャ11の電磁クラッチをONにする(図6(C);S15)。これにより、スーパーチャージャ11がクランクシャフトによって駆動される状態となり、スーパーチャージャ11の回転速度が上昇する(図6(D))。
また、アキュムレータ入口弁13aを開弁し(図6(B);S15)、スーパーチャージャ11によって圧縮された空気をアキュムレータ13に蓄える。なお、このときのスロットル弁14は開弁状態であるが、吸気弁211のリフト・作動角が低リフト・小作動角に設定されているため、圧縮空気は基本的にアキュムレータ13に蓄えられる。
さらに、吸気弁211のリフト・作動角を低リフト・小作動角に設定する(図6(F);S16)。これにより、車両減速中の燃料カット時に排気通路に流れる未燃焼空気が減少するため、触媒温度の低下を抑制することができる。そして、吸気弁211の閉弁時期が下死点に対して早閉じとなるように吸気弁211の中心角を進角する(図6(G);S16)。これにより、吸入空気量を絞ったことによって発生するポンプ損失を低減させることができる。一方、吸気弁211の閉時期が下死点に対して早閉じになったことに併せて、下死点に対して早期に排気弁が開弁するように排気弁の中心角を進角する(図6(H);S16)。これにより、さらにポンプ損失を低減させることができる。
時刻t2で、エンジン回転速度が所定回転速度(N1)以下になると(図6(E);S14でNo)、アイドリングの必要があるため、スーパーチャージャ11の電磁クラッチをOFFにして、アキュムレータ入口弁13aを閉じ、運動エネルギの回生を終了する(図6(B)(C);S17)。同時に、吸排気弁のバルブタイミングを通常の制御に戻す(図6(F)(G)(H);S18)。
図7は、急加速時の回生エネルギ利用制御の動作を示すタイムチャートである。なお、図5のフローチャートとの対応を明確にするため、フローチャートのステップ番号を併記して説明する。
時刻t1で、アクセルが所定量(APO2)以上踏み込まれると(図7(A);S23でYes)、アキュムレータ出口弁13bを開弁する(図7(C);S24)。これにより、吸気コレクタ15に圧縮空気が供給されて充填効率が高められるので、エンジン出力が向上し、加速性能が向上する。なお、アキュムレータ出口弁13bを開弁することによって、アキュムレータ13の圧力が減少し、それに応じて吸気コレクタ15の圧力が上昇する(図7(J))。
また、アクセル踏込み量に応じて吸気弁211のリフト・作動角を高リフト・大作動角に設定する(図7(G);S25)。そして、吸気弁211の閉時期が下死点近傍となるように吸気弁211の中心角を遅角する(図7(H);S25)。さらに、吸気弁211の閉時期は下死点近傍へ近づくのに併せて、排気弁の開弁時期も下死点近傍となるように排気弁の中心角を遅角する(図7(I);S25)。
時刻t2で、アキュムレータ出口弁13bが開弁しており(図7(C);S22でYes)、アキュムレータ13の内部圧力と吸気コレクタ15の内部圧力との差が所定圧力(P1)以上あり(図7(J);S26でNo)、時刻t1から時間T1が経過しているので(S27でYes)、スーパーチャージャ11の電磁クラッチをONにする(図7(D);S28)。
このように、アクセルが所定量(APO2)以上踏み込まれ急加速状態となったときに、所定の時間遅れT1をもってスーパーチャージャ11を駆動する。これは、スーパーチャージャ11の駆動初期には駆動損失が発生するため、急加速状態となったと同時にスーパーチャージャ11を駆動すると加速性能が悪化するからである。したがって、加速初期にはアキュムレータ13に蓄えられた圧縮空気のみを吸気コレクタ15に供給することで、加速初期の加速性能を向上させることができる。
時刻t3で、アキュムレータ13の圧力と吸気コレクタ15の圧力とがほぼ同じ圧力になると(図7(J);S26でYes)、アキュムレータの出口弁13bを閉弁する(図7(C);S29)。また、吸排気弁のバルブタイミングの制御を通常の制御に戻す(図7(G)(H)(I);S30)。
以上説明した本実施形態によれば、車両減速中の燃料カット時には、吸気弁211のリフト・作動角を低リフト・小作動角に設定し、吸入空気量を絞る。これにより、多量の未燃焼空気が排気通路に流れることに起因する触媒温度の低下を抑制することができる。
また、吸気弁211の閉弁時期が下死点に対して早閉じとなるように吸気弁211の中心角を進角させる。これにより、吸入空気量を絞ったことによって発生するポンプ損失を低減することができる。
また、吸気弁211の閉時期が下死点に対して早閉じになったことに併せて、下死点に対して早期に排気弁が開弁するように排気弁の中心角を進角させる。これにより、さらにポンプ損失を低減させることができる。
このように、吸気弁211及び排気弁の開弁期間と開閉時期とを制御することで、ポンプ損失を低減させて運動エネルギを効率よく回生エネルギとして回収するとともに回生抵抗によってドライバが要求する減速感を与えることができる。
なお、従来例のように、車両減速時にポンプ損失を低減させて効率よく運動エネルギを回生するために、吸気弁211のリフト・作動角を大に設定している場合は、燃料カット時から燃料カットリカバー時に移行したときに、吸気弁211のリフト・作動角を小さくする必要がある。そうすると、トルクショック等が発生することがあった。これに対して本実施形態では、車両減速時においても吸気弁211のリフト・作動角を小さくするので、燃料カット時から燃料カットリカバー時に移行したときのトルクショックの発生を防止することができる。
さらに、運動エネルギを空気圧エネルギとして回収し、加速要求時に吸気コレクタ内の圧力を高めて充填効率を増大させることとしたので、エンジン出力を増大させることができ、回生エネルギを有効に利用して加速性能の向上が図れる。
(第2実施形態)
次に、図8を参照して本発明の第2実施形態について説明する。図8は、本発明の第2実施形態によるエンジンの吸気装置の概略構成図である。
本発明の第2実施形態は、排気還流(Exhaust Gas Recirculation;以下「EGR」という)装置を備え、吸気中に占める還流ガス(以下「EGRガス」という)の割合(以下「EGR率」という)が高いときにエネルギを回生する点で第1実施形態と相違する。以下、その相違点について説明する。なお、以下に示す各実施形態では前述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号を用いて重複する説明を適宜省略する。
本発明の第2実施形態によるエンジンの吸気装置は、吸気コレクタ15とスロットル弁14との間の吸気通路10にEGR通路30が接続される。EGR通路30にはEGR弁31が設けられる。EGR弁31は、EGRガスの流量を調節することでEGR率を調節する。
このようなEGR装置を備える車両においては、減速状態にいたる前の運転状態によっては、減速時に高いEGR率が設定されている場合がある。高いEGR率が設定されているということは、吸気コレクタ15の酸素濃度が低いということなので、減速状態から再加速状態に移行したときの加速性能が悪化する。そのため、加速性能を満足させるためには、再加速時に吸気コレクタ15の酸素濃度を高める必要がある。
そこで、本実施形態では、減速状態にいたる前の運転状態から、減速時の吸気コレクタ15の酸素濃度を推定し、酸素濃度が低いと判定したときには、車両減速時にスーパーチャージャ11を駆動して予めアキュムレータ13に圧縮空気を蓄える。そして、再加速時には、吸気コレクタ内に圧縮空気を供給して酸素濃度を上昇させることで、再加速時の加速性能の悪化を防止できる。
図9は、コントローラ300で実行される第2実施形態による車両減速時のエネルギ回生制御を示すフローチャートである。
ステップS201において、コントローラ300は、EGR率が所定率EGR1より高いか否かを判定する。コントローラ300は、EGR率が所定率EGR1よりも高ければステップS15に処理を移行し、低ければステップS202に処理を移行する。なお、EGR率は、エンジン回転速度やアクセル踏込み量、暖気状態から算出してもよいし、EGR弁31のデューティ比履歴から算出してもよい。
ステップS202において、コントローラ300は、コントローラ300は、スーパーチャージャ11の電磁クラッチをOFFにするとともに、アキュムレータ入口弁13aを閉弁する。
このように、EGR率が所定率EGR1よりも高いときには、減速後の加速性能を向上させるため、車両減速時にスーパーチャージャ11を駆動して予めアキュムレータ13に圧縮空気を蓄える。一方で、EGR率が所定率EGR1よりも低いときには、運動エネルギの回生は行わず、吸排気弁を回生制御時のバルブタイミングに制御して触媒温度の低下を抑える。
以上説明した本実施形態によれば、減速状態にいたる前の運転状態から、減速時の吸気コレクタ内の酸素濃度を推定し、酸素濃度が低いと判定したときには、車両減速時にスーパーチャージャを駆動して予めアキュムレータに圧縮空気を蓄える。そして、再加速時には、吸気コレクタ内に圧縮空気を供給して酸素濃度を上昇させることで、減速後の加速性能の悪化を防止できる。
(第3実施形態)
次に、図10を参照して本発明の第3実施形態について説明する。図10は、本発明の第3実施形態によるエンジンの吸気装置の概略構成図である。
本発明の第3実施形態は、エンジンのクランクシャフトに連動して駆動される遠心型のコンプレッサ54を吸気通路10に設け、そのコンプレッサ54の回転を補助する油圧モータ53を、同じくエンジンのクランクシャフトに連動して駆動される油圧ポンプ42によってアキュムレータ43に蓄えられた油圧エネルギによって駆動する点で第1実施形態と相違する。以下、その相違点について説明する。
回生装置40は、油圧ポンプ駆動用プーリ41と、油圧ポンプ42と、アキュムレータ43と、を備える。
油圧ポンプ駆動用プーリ41は、油圧ポンプ42のポンプ軸42aに連結される。油圧ポンプ駆動用プーリ41は、図示しないクランクプーリとベルトとを介してクランクシャフトによって駆動される。油圧ポンプ駆動用プーリ41は、運転条件に応じて油圧ポンプ42の駆動を停止できるように電磁クラッチを内蔵している。
油圧ポンプ42は、油圧ポンプ駆動用プーリ41の電磁クラッチがONにされるとクランクシャフトによって駆動され、高圧の油を吐出する。油圧ポンプ42から吐出された高圧油は、三方弁44を介してアキュムレータ43に蓄えられる。
このように、本実施形態では、車両の減速時に油圧ポンプ駆動用プーリ41の電磁クラッチをONにして油圧ポンプ42を駆動し、油圧ポンプ42から吐出された高圧油をアキュムレータ43に蓄えることで、車両の減速時の運動エネルギを油圧エネルギ(回生エネルギ)として回収する。
過給装置50は、コンプレッサ駆動用プーリ51と、遊星歯車52と、油圧モータ53と、コンプレッサ54とから構成される。
コンプレッサ駆動用プーリ51は、図示しないクランクプーリとベルトとを介してクランクシャフトによって駆動される。コンプレッサ駆動用プーリ51は、運転条件に応じてコンプレッサ54の駆動を停止できるように電磁クラッチを内蔵している。
コンプレッサ54は、コンプレッサ駆動用プーリ51の電磁クラッチがONにされると駆動され、圧縮空気をシリンダ1へ供給する。
遊星歯車52は、外歯歯車であるサンギヤ55が中央に配置され、サンギヤ55の周囲に内歯歯車であるリングギヤ56が配置される。サンギヤ55とリングギヤ56との間には外歯歯車であるピニオンギヤ57が数個配置され、各ピニオンギヤ57はサンギヤ55とリングギヤ56とに噛み合っている。また各ピニオンギヤ57はピニオンギヤキャリア58によってまとめられている。ピニオンギヤ57は、個々に回転(自転)すると同時に、サンギヤ55の周囲を回転(公転)することもできる。
コンプレッサ駆動用プーリ51は、遊星歯車52のリングギヤ回転軸56aに連結される。リングギヤ回転軸56aは、電磁クラッチがONにされるとクランクシャフトによって回転駆動される。リングギヤ回転軸56aの回転速度はクランクシャフトの回転速度に対して所定のプーリ比で増速される。リングギヤ回転軸56aが回転してリングギヤ56が回ると、ピニオンギヤ57を介して所定のギヤ比で増速されたサンギヤ55が回る。サンギヤ55が回ると、サンギヤ回転軸55aに連結されたコンプレッサ54が駆動し、圧縮空気がシリンダ1へ供給される。
油圧モータ53は、ギヤを介してピニオンギヤキャリア回転軸58aに連結される。油圧モータ53は、車両加速時にアキュムレータ43に蓄えられた圧油によって駆動されてピニオンギヤキャリア58を回転させ、コンプレッサ54の駆動を補助する。なお、油圧モータ53は、切り替え弁59によってピニオンギヤキャリア58を正逆の両方向に回転させることができるとともに、ピニオンギヤキャリア58を固定させることもできる。
このように、本実施形態では、回生装置40によって、車両の減速時の運動エネルギを油圧エネルギ(回生エネルギ)として回収する。そして、車両の加速時にドライバの要求する出力に応じて、回生エネルギを使用して過給装置50の駆動を補助する。以下、車両加速時の過給装置50の動作について説明する。
図11は、通常加速時(アクセル踏込み量が所定量以下のとき)の過給装置50の動作と、そのときのリングギヤR、ピニオンギヤキャリアC、サンギヤSのそれぞれの回転速度を表した遊星歯車52の速度線図を示す図である。
通常加速時は、コンプレッサ駆動用プーリ51の電磁クラッチがONにされ、クランクシャフトの回転が、リングギヤ56及びピニオンギヤ57を介して増速されてサンギヤ55に伝達され、コンプレッサ54が駆動する。このとき、切り替え弁59によって油圧モータ53は回転できない状態となっており、これにより、ピニオンギヤキャリア58が固定された状態となっている。
図12は、急加速時(アクセル踏込み量が所定量以上のとき)の過給装置50の動作と、そのときの遊星歯車52の速度線図とを示した図である。
急加速時は、ピニオンギヤキャリア58が油圧モータ53によってサンギヤ55の回転を補助する方向(以下「正方向」という)に回転するように切り替え弁59を切り換える。これにより、クランクシャフトの回転にピニオンギヤキャリア58の回転が加えられ、サンギヤ55の回転速度を素早く上昇させることができる。なお、油圧モータ53は、三方弁を介してアキュムレータから供給された高圧油によって駆動される。
図13は、急加速時であって、コンプレッサ54の回転速度が許容回転速度に近い所定の回転速度に達したときの過給装置50の動作と、そのときの遊星歯車52の速度線図を示した図である。
コンプレッサ54の回転速度が許容回転速度に近い所定の回転速度に達した場合には、ピニオンギヤキャリア58が油圧モータ53によってサンギヤ55の回転を抑制する方向(以下「逆方向」)に回転するように切り替え弁59を切り換える。これにより、クランクシャフトの回転がピニオンギヤキャリア58の回転により抑えられ、サンギヤ55の回転速度を下げることができる。
このように、コンプレッサ54の過回転を防止させることで、コンプレッサ駆動用プーリ51とクランクプーリとのプーリ比を高く設定して発進加速時の加速性能を向上させることができる。
以上説明した本実施形態によれば、第1実施形態の効果に加えて、運動エネルギを油圧エネルギとして回収することとしたので、回生エネルギの貯蔵スペースを空気圧エネルギとして回収と比較して抑えることができる。
また、コンプレッサ54の過回転を防止させることで、コンプレッサ駆動用プーリ51とクランクプーリとのプーリ比を高く設定することができるので、発進加速時の加速性能を向上させることができる。
(第4実施形態)
次に、図14を参照して本発明の第4実施形態について説明する。図14は、本発明の第2実施形態によるエンジンの吸気装置の概略構成図である。
本発明の第4実施形態は、電動モータ61によって車両の運動エネルギを電気エネルギとして回収して、コンプレッサ54の回転を補助する点で第3実施形態と相違する。以下、その相違点について説明する。
電動モータ61は、ギヤを介してピニオンギヤキャリア回転軸58aに連結される。電動モータ61は、ピニオンギヤキャリア回転軸58aの回転を補助・抑制する電動機として機能するとともに、ピニオンギヤキャリア回転軸58aによって駆動されたときは発電機として機能する。そのため、電動モータ61は、交流・直流変換機能等を有して電動モータ61を制御するインバータ/コンバータ62を介して、電気エネルギの授受を行うバッテリ63に接続される。
本実施形態でも第3実施形態と同様に、通常加速時には、ピニオンギヤキャリア58を固定された状態とする。そして急加速時には、バッテリ63に蓄えられた電気エネルギを使用して電動モータ61を駆動し、コンプレッサ54の回転上昇を補助するとともに、コンプレッサ54が過回転となったときは、コンプレッサ54の回転上昇を抑制する。
なお、本実施形態では、バッテリ63の蓄電量と吸気弁211のリフト・作動角とに応じて車両の減速時に運動エネルギを電気エネルギに回生するかを決定する。
図15は、バッテリ63の蓄電量と吸気弁211のリフト・作動角とに応じて発電するかしないかを示した図である。
図15に示すように、バッテリ63の蓄電量が大のときは蓄電する必要はないので発電しない。また、車両減速中の燃料カット時に発電するため、吸気弁211のリフト・作動角が大のときは発電しない。
以上説明した本実施形態によれば、運動エネルギを電気エネルギとして回収するので、エンジンを停止した後、長時間経過したとしても回生したエネルギのロスが少ないため、回生したエネルギを使用することができる。
(第5実施形態)
次に、図16を参照して本発明の第5実施形態について説明する。図16は、ピストン行程を変化させて機関圧縮比を変更する圧縮比可変機構を備えたエンジン(以下「圧縮比可変エンジン」という)100を示す図である。
本発明の第5実施形態は、エンジンとして、圧縮比可変機構を備えたエンジンを適用し、車両の急加速時に、目標圧縮比と実圧縮比との偏差に応じてコンプレッサ54の作動を行うか否かを決定する点で第3実施形態と相違する。以下、その相違点について説明する。
圧縮比可変エンジン100は、ピストン122とクランクシャフト121とを2つのリンク(アッパリンク(第1リンク)111、ロアリンク(第2リンク)112)で連結するとともに、コントロールリンク(第3リンク)113でロアリンク112を制御して圧縮比を変更する。
アッパリンク111は、上端をピストンピン124を介してピストン122に連結し、下端を連結ピン125を介してロアリンク112の一端に連結する。ピストン122は、シリンダブロック123に嵌着させたシリンダライナ129に摺動自在に嵌合しており、燃焼圧力を受け、シリンダ120内を往復動する。
ロアリンク112は、一端を連結ピン125を介してアッパリンク111に連結し、他端を連結ピン126を介してコントロールリンク113に連結する。また、ロアリンク112は、ほぼ中央の連結孔に、クランクシャフト121のクランクピン121bを挿入し、クランクピン121bを中心軸として揺動する。ロアリンク112は左右の2部材に分割可能である。クランクシャフト121は、複数のジャーナル121aとクランクピン121bとを備える。ジャーナル121aは、シリンダブロック123及びラダーフレーム128によって回転自在に支持される。クランクピン121bは、ジャーナル121aから所定量偏心しており、ここにロアリンク112が揺動自在に連結する。
コントロールリンク113は、連結ピン126を介してロアリンク112に連結する。またコントロールリンク113は、他端を連結ピン127を介してコントロールシャフト114に連結する。コントロールリンク113は、この連結ピン127を中心として揺動する。またコントロールシャフト114にはギアが形成されており、そのギアが圧縮比制御アクチュエータ131の回転軸133に設けられたピニオン132に噛合する。圧縮比制御アクチュエータ131によってコントロールシャフト114が回転させられ、連結ピン127が移動する。
図17は圧縮比可変エンジン100による圧縮比変更方法を説明する図である。
圧縮比可変エンジン100は、後述するコントローラ300が圧縮比制御アクチュエータ131を制御することでコントロールシャフト114を回転させて連結ピン127の位置を変更させて、圧縮比を変更する。例えば図17(A)、図17(C)に示すように連結ピン127を位置Pにすれば、上死点位置(TDC)が高くなり高圧縮比になる。
そして図17(B)、図17(C)に示すように、連結ピン127を位置Qにすれば、コントロールリンク113が上方へ押し上げられ、連結ピン126の位置が上がる。これによりロアリンク112はクランクピン121bを中心として反時計方向に回転し、連結ピン125が下がり、ピストン上死点におけるピストン122の位置が下降する。したがって圧縮比が低圧縮比になる。
圧縮比可変エンジン100は、アクセル踏込み量に応じて圧縮比を変更する。そうすると、アクセルが急に踏み込まれ、目標圧縮比と実圧縮比とが大きくずれることがある。そのとき、コンプレッサ54を駆動して出力を向上させると、ノッキングを引き起こすことがある。
そこで、本実施形態では、車両の急加速時に、目標圧縮比と実圧縮比との偏差に応じてコンプレッサ54の作動を行うか否かを決定する。以下では、その制御について説明する。
図18は、コントローラ300で実行される第5実施形態による急加速時の回生エネルギ利用制御を示すフローチャートである。
ステップS501において、コントローラ300は、各種センサで検出されたエンジン回転速度、アクセル踏込み量、ブレーキ踏込み量、油水温等の信号を読み込む。
ステップS502において、コントローラ300は、車両が急加速状態か否かを判定する。具体的には、アクセル踏込み量APOが所定量APO2より大きいか否かを判定する。コントローラ300は、アクセル踏込み量APOが所定量APO2より大きければ車両が急加速状態にあると判定してステップS503に処理を移行し、小さければ車両が急加速状態ではないと判定してステップS504に処理を移行する。
ステップS503において、コントローラ300は、アクセル踏込み量APOに応じて設定される目標圧縮比と実圧縮比との偏差εdが第1所定量ε1より小さいか否かを判定する。コントローラ300は、偏差εdが第1所定量ε1より小さければ、ステップS505に処理を移行し、大きければステップS504に処理を移行する。
ステップS504において、コントローラ300は、コンプレッサ駆動用プーリ51の電磁クラッチをOFFにする。これにより、コンプレッサ54の駆動を停止する。
ステップS505において、コントローラ300は、油圧モータ53の駆動を停止する。
ステップS506において、コントローラ300は、コンプレッサ駆動用プーリ51の電磁クラッチをONにする。これにより、コンプレッサ54の駆動を開始する。
ステップS507において、コントローラ300は、偏差εdが第2所定量ε2(<ε1)より小さいか否かを判定する。コントローラ300は、偏差εdが第2所定量ε2より小さければステップS508に処理を移行し、大きければ今回の処理を終了する。
ステップS508において、コントローラ300は、吸気コレクタ内の実圧力と目標圧力との圧力差Pdiff2が所定圧力P2より小さいか否かを判定する。コントローラ300は、圧力差Pdiff2が所定圧力P2より小さければステップS509に処理を移行し、所定圧力P2より大きければステップS510に処理を移行する。
ステップS509において、コントローラ300は、油圧モータ53を駆動する。これにより、コンプレッサ54の回転を補助する。
ステップS510において、コントローラ300は、油圧モータ53の駆動を停止する。
図19は、第5実施形態による急加速時の回生エネルギ利用制御の動作を示すタイムチャートである。
時刻t1で、アクセル踏込み量が所定量(APO2)以上と判定し、急加速状態と判定する(図19(A);S502でYes)。また、アクセル踏込み量に応じて目標圧縮比を変更する(図19(H))。このとき、圧縮比可変機構の作動には遅れが生じるため、実圧縮比はすぐには変更しない(図19(H))。したがって、この状態で過給を始めると、ノッキング等が生じ運転性能が悪化する場合がある。そこで、運転性能が悪化しないように、目標圧縮比と実圧縮比との偏差が所定量まで下がったところ(時刻t2)でコンプレッサ駆動用プーリ51の電磁クラッチをONしてコンプレッサを駆動する。
時刻t2で、目標圧縮比と実圧縮比との偏差が第1所定量(ε1)まで下がると(図19(B);S503でYes)、コンプレッサ駆動用プーリ51の電磁クラッチをONにする(図19(D);S506)。これにより、コンプレッサ54が駆動される状態となり、コンプレッサ54の回転速度が上昇する(図19(F))。
時刻t3で、目標圧縮比と実圧縮比との偏差が第2所定量(ε2)まで下がると(図19(B);S507でYes)、吸気コレクタ内の実圧力と目標圧力との圧力差に応じて(図19(C);S508)、油圧モータ53によるコンプレッサ54の駆動補助を開始する(図19(E);S509)。偏差が第2所定量(ε2)以下になってから補助を開始するのは、前述した理由と同様で、目標圧縮比と実圧縮比との偏差が大きいときにコンプレッサ54の駆動補助を開始すると、ノッキング等が生じる可能性があるためである。なお、油圧モータ53によるコンプレッサ54の駆動補助によって、加速中の吸気コレクタ内の圧力上昇を早めるとともに(図19(C))、コンプレッサ54の駆動損失による加速感の悪化を抑制することができる。
時刻t4で、吸気コレクタ内の圧力が目標圧力に達すると、油圧モータ53によるコンプレッサ54の駆動補助を停止する(図19(B)(E);S508でNo、S510)。
なお、アクセル踏込み量に応じて、吸排気弁のバルブタイミングが変更されるが、その制御内容は前述した第1実施形態の加速制御時と同じなのでここでは説明を省略する。
以上説明した本実施形態によれば、エンジンとして圧縮比可変エンジン100を適用した場合において、目標圧縮比と実圧縮比の偏差に応じてコンプレッサ54の作動を制限することとした。そのため、圧縮比可変機構の応答遅れや、定常的に実圧縮が目標値とずれているときでも過給圧を調整してノッキングを回避することができる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなしうることは明白である。
例えば、第1実施形態では、容積式の過給機を適用したが、遠心式の過給機であってもよい。この場合は、容積式の過給機を適用した場合と比べて吸気装置の小型化が図れるとともに、高回転時の過給機の断熱効率が優れるため高出力化が図れる。
また、吸入空気量をリフト・作動角可変機構210によって調整したが、スロットル弁14で調整してもよいし、その両方で調整してもよい。
また、第3実施形態において、アキュムレータ43に蓄えた油圧エネルギを冷却水冷却ファンの駆動に使用してもよい。冷却水冷却ファンは、冷却水温度が高くなる渋滞時などの車両低速走行時に使用される。一方、過給機が使用されるのは加速要求時であり、冷却水冷却ファンが使用される運転シーンとは異なる。そのため、油圧ポンプを共用化しても油圧エネルギの使い分けが可能となる。
本発明の第1実施形態によるエンジンの吸気装置の概略構成図である。 本発明の第1実施形態によるエンジンに適用される吸気弁可変動弁機構の斜視図である。 吸気弁可変動弁機構の作用について説明する図である。 第1実施形態による車両減速時のエネルギ回生制御を示すフローチャートである。 第1実施形態による回生エネルギ利用制御を示すフローチャートである。 車両減速時のエネルギ回生制御の動作を示すタイムチャートである。 急加速時の回生エネルギ利用制御の動作を示すタイムチャートである。 第2実施形態によるエンジンの吸気装置の概略構成図である。 第2実施形態による車両減速時のエネルギ回生制御を示すフローチャートである。 第3実施形態によるエンジンの吸気装置の概略構成図である。 通常加速時の過給装置の動作及び遊星歯車の速度線図を示す図である。 急加速時の過給装置の動作及び遊星歯車の速度線図を示した図である。 急加速時かつコンプレッサ過回転時の過給装置の動作及び遊星歯車の速度線図を示した図である。 第4実施形態によるエンジンの吸気装置の概略構成図である。 バッテリの蓄電量と吸気弁のリフト・作動角とに応じて発電するかしないかを示した図である。 圧縮比可変エンジンを示す図である。 圧縮比可変エンジンによる圧縮比変更方法を説明する図である。 第5実施形態による急加速時の回生エネルギ利用制御を示すフローチャートである。 第5実施形態による急加速時の回生エネルギ利用制御の動作を示すタイムチャートである。
符号の説明
11 スーパーチャージャ(機械式圧縮機)
13 アキュムレータ(蓄圧装置)
42 油圧ポンプ
43 アキュムレータ(蓄圧装置)
52 遊星歯車(遊星歯車機構)
53 油圧モータ
54 コンプレッサ(過給機)
55 サンギヤ
56 リングギヤ
57 ピニオンギヤ
58 ピニオンギヤキャリア
58 ピニオンギヤキャリア回転軸
61 電動モータ
63 バッテリ(蓄電装置)
210 リフト・作動角可変機構(吸入空気量可変機構)
240 位相可変機構(開閉時期可変機構)
S13 減速状態検出手段
S14 減速状態検出手段
S17 エネルギ回収手段
S18 触媒温度低下抑制手段
S18 第1のポンプ損失低減手段
S18 第2のポンプ損失低減手段
S33 加速状態検出手段
S34 充填効率増大手段

Claims (11)

  1. 吸入空気量を可変とする吸入空気量可変機構と、
    吸気弁の開閉時期を可変とする吸気弁開閉時期可変機構と、
    を備えたエンジンの加減速制御装置であって、
    前記エンジンの運転中に、車両が減速状態か否かを検出する減速状態検出手段と、
    前記車両が減速状態のときに、前記吸入空気量可変機構によって前記エンジンの吸入空気量を減少させて触媒温度の低下を抑制する触媒温度低下抑制手段と、
    前記車両が減速状態のときに、前記吸気弁開閉時期可変機構によって前記吸気弁の閉時期を下死点から離して早閉じとすることで、前記エンジンのポンプ損失を減少させる第1のポンプ損失減少手段と、
    前記車両が減速状態のときに、減少させたポンプ損失分の前記エンジンの運動エネルギを、回生エネルギとして回収するエネルギ回収手段と、
    を備えたことを特徴とするエンジンの加減速制御装置。
  2. 排気弁の開閉時期を可変とする排気弁開閉時期可変機構を備え、
    前記吸気弁の閉時期を早閉じとしたことに併せて、前記排気弁開閉時期可変機構により前記排気弁の開時期を下死点から離して早開きとすることで前記エンジンのポンプ損失を減少させる第2のポンプ損失減少手段を備える
    ことを特徴とする請求項1に記載のエンジンの加減速制御装置。
  3. 前記エンジンの運転中に、前記車両が減速後の加速状態か否かを検出する加速状態検出手段と、
    前記車両が加速状態のときに、前記エネルギ回収手段によって回収した回生エネルギを、吸気の充填量増大に用いて充填効率を増大させる充填効率増大手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載のエンジンの加減速制御装置。
  4. 前記エネルギ回収手段は、
    前記エンジンによって駆動され、吸気を圧縮する機械式過給機と、
    前記機械式過給機によって圧縮された圧縮空気を蓄える蓄圧装置と、を含み、
    前記機械式過給機によって圧縮された圧縮空気を前記蓄圧装置に蓄えることで、減少させたポンプ損失分の運動エネルギを回収する
    ことを特徴とする請求項1から3までのいずれか1つに記載のエンジンの加減速制御装置。
  5. 前記エネルギ回収手段は、
    前記エンジンによって駆動され、作動油を吐出する油圧ポンプと、
    前記油圧ポンプから吐出された作動油を蓄える蓄圧装置と、を含み、
    前記油圧ポンプから吐出された作動油を前記蓄圧装置に蓄えることで、減少させたポンプ損失分の運動エネルギを回収する
    ことを特徴とする請求項1から3までのいずれか1つに記載のエンジンの加減速制御装置。
  6. 前記エネルギ回収手段は、
    前記駆動軸の運動エネルギを電気エネルギに変換する電動モータと、
    前記電動モータによって変換された電気エネルギを蓄電する蓄電装置と、を含み、
    前記電動モータによって変換された電気エネルギを蓄電することで、減少させたポンプ損失分の運動エネルギを回収する
    ことを特徴とする請求項1から3までのいずれか1つに記載のエンジンの加減速制御装置。
  7. 前記エネルギ回収手段は、
    前記エンジンによって駆動され、吸気を圧縮する機械式過給機と、
    前記機械式過給機によって圧縮された圧縮空気を蓄える蓄圧装置と、を含み
    前記機械式過給機によって圧縮された圧縮空気を前記蓄圧装置に蓄えることで、減少させたポンプ損失分の運動エネルギを回収し、
    前記充填効率増大手段は、前記蓄圧装置に蓄えた圧縮空気で、前記エンジンのシリンダ又はコレクタ内の吸気圧力を高めて充填効率を増大させる
    ことを特徴とする請求項3に記載のエンジンの加減速制御装置。
  8. 前記エネルギ回収手段は、
    前記エンジンによって駆動され、作動油を吐出する油圧ポンプと、
    前記油圧ポンプから吐出された作動油を蓄える蓄圧装置と、を含み、
    前記油圧ポンプから吐出された作動油を前記蓄圧装置に蓄えることで、減少させたポンプ損失分の運動エネルギを回収し、
    前記充填効率増大手段は、
    前記エンジンの駆動軸に対して所定のプーリ比で増速されて回転するリングギヤと、前記リングギヤの内周に噛み合う複数のピニオンギヤを介して、所定のギヤ比で増速されて回転するサンギヤと、から構成される遊星歯車機構と、
    前記サンギヤの回転軸に連結され、前記エンジンに圧縮空気を供給する過給機と、
    前記複数のピニオンギヤをまとめるピニオンギヤキャリアの回転軸に連結され、前記蓄圧装置に蓄えられた作動油によって駆動されるモータと、を含み、
    前記蓄圧装置に蓄えた作動油で前記モータを駆動して前記ピニオンギヤキャリアを回転させて、前記サンギヤの回転速度を上昇させることで、前記エンジンのシリンダ又はコレクタ内の吸気圧力を高めて充填効率を増大させる
    ことを特徴とする請求項3に記載のエンジンの加減速制御装置。
  9. 前記エネルギ回収手段は、
    前記複数のピニオンギヤをまとめるピニオンギヤキャリアの回転軸に連結され、前記駆動軸の運動エネルギを電気エネルギに変換するモータと、
    前記モータによって変換された電気エネルギを蓄電する蓄電装置と、を含み、
    前記モータによって変換された電気エネルギを蓄電することで減少させたポンプ損失分の運動エネルギを回収し、
    前記充填効率増大手段は、
    前記モータと、
    前記エンジンの駆動軸に対して所定のプーリ比で増速されて回転するリングギヤと、前記リングギヤの内周に噛み合う複数のピニオンギヤを介して、所定のギヤ比で増速されて回転するサンギヤと、から構成される遊星歯車機構と、
    前記サンギヤの回転軸に連結され、前記エンジンに圧縮空気を供給する過給機と、を含み、
    前記蓄電装置に蓄えた電気エネルギで前記モータを駆動し、前記ピニオンギヤキャリアを回転させて、前記サンギヤの回転速度を上昇させることで、前記エンジンのシリンダ又はコレクタ内の吸気圧力を高めて充填効率を増大させる
    ことを特徴とする請求項3に記載のエンジンの加減速制御装置。
  10. 前記充填効率増大手段は、前記過給機の回転速度が所定回転速度に達したときは、前記モータによって、前記サンギヤの回転速度を減少させる方向に前記ピニオンギヤキャリアを回転させる過給機過回転防止手段を含む
    ことを特徴とする請求項8又は9に記載のエンジンの加減速制御装置。
  11. 前記エンジンの機関圧縮比を可変とする圧縮比可変機構を備え、
    アクセル踏込み量によって定まる目標圧縮比と、実圧縮比との偏差に応じて前記モータの駆動を制限する
    ことを特徴とする請求項7から10までのいずれか1つに記載のエンジンの加減速制御装置。
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