JP6409559B2 - 車両の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両駆動源として内燃機関とモータジェネレータとを併用するハイブリッド車両の制御装置に関し、特に、内燃機関の始動制御に関する。
特許文献1や特許文献2にも記載されているように、可変圧縮比機構を具備したハイブリッド車両が従来より提案されている。このようなハイブリッド車両は、内燃機関の停止と始動を繰り返すものであるが、例えば上記の特許文献1,2では、内燃機関の始動後に目標エンジントルクに基づいて機関圧縮比を変更することが記載されている。
特開2010−190095号公報 特開2008−38875号公報
駆動源として内燃機関とモータジェネレータとを併用するハイブリッド車両では、内燃機関の始動モードとして、例えば車両起動の際に内燃機関を始動する場合のように、駆動源と駆動輪との間の駆動輪側クラッチを開放した状態で内燃機関を始動する第1の始動モードと、駆動輪側クラッチを接続してモータジェネレータにより車両の走行を行なうEVモード状態で、モータジェネレータにより内燃機関をクランキングして始動する第2の始動モードと、が想定される。
第1の始動モードでは、低回転でも確実に初爆し、安定して始動を行なうことが要求される。一方、第2の始動モードでは、機関始動のためにモータジェネレータのクランキングトルクを確保しておく必要があり、つまりモータジェネレータの出力トルクがクランキングトルク以下となる前に内燃機関を始動しておく必要があるため、このクランキングトルクが大きくなると、EVモードで走行するEV走行領域が制限・縮小される。また、この第2の始動モードでは、駆動輪側クラッチが接続している状態であるために、機関始動時のクランキングトルクが大きくなると、そのトルクが駆動輪側に伝達されてトルク変動を招くおそれがある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものである。すなわち本発明に係るハイブリッド車両の制御装置は、車両駆動源としての内燃機関及びモータジェネレータと、吸気弁の閉時期を変更可能な可変バルブタイミング機構と、機関圧縮比を変更可能な可変圧縮比機構と、上記モータジェネレータと駆動輪との間に介装された駆動輪側クラッチと、を有している。また、内燃機関を始動する始動モードとして、上記駆動輪側クラッチを開放した状態で内燃機関を始動する第1の始動モードと、上記駆動輪側クラッチを接続して上記モータジェネレータにより車両の走行を行なうEVモード状態で、上記モータジェネレータにより内燃機関を始動する第2の始動モードと、を有している。
そして、上記第1の始動モードでは、上記機関圧縮比を高圧縮比側、吸気弁の閉時期を下死点よりも遅角させる第1の設定とする一方、上記第2の始動モードでは、上記第1の設定に対して、上記機関圧縮比を低くするとともに吸気弁の閉時期を下死点から遠ざけた第2の設定とする。
本発明によれば、駆動輪側クラッチを開放している第1の始動モードでは、機関圧縮比を高圧縮比側としつつ、吸気弁の閉時期を下死点よりも更に遅角させることで、有効圧縮比を高めて、低回転でも確実に初爆を行なうことができ、安定した始動性を得ることができる。
一方、駆動輪側クラッチを接続したEVモードでの第2の始動モードでは、機関圧縮比を低くするとともに吸気弁の閉時期を下死点から遠ざけることで、有効圧縮比を低くし、機関始動時のモータジェネレータによるクランキングトルクを低く抑えることができる。従って、クランキングに必要なモータジェネレータのトルクを抑制し、EVモードで走行するEV走行領域を拡大することができる。
本発明の一実施例に係るハイブリッド車両のパワートレーンを示す構成図。 上記実施例の可変圧縮比機構を示す断面図。 本実施例の機関始動時の制御の流れを示すフローチャート。 機関始動時の制御内容の一例を示すタイミングチャート。 同じく機関始動時の制御内容の他の例を示すタイミングチャート。 同じく機関始動時の制御内容の他の例を示すタイミングチャート。 同じく機関始動時の制御内容の他の例を示すタイミングチャート。 同じく機関始動時の制御内容の他の例を示すタイミングチャート。
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。初めに、本発明が適用されるハイブリッド車両の基本的な構成を説明する。図1は、本発明が適用されるハイブリッド車両の一例として、フロントエンジン・リヤホイールドライブ(FR)式の構成としたハイブリッド車両のパワートレーンを示している。
図1に示すハイブリッド車両のパワートレーンは、後輪が駆動輪2とされた後輪駆動車であり、火花点火式内燃機関(以下、単に「内燃機関」と呼ぶ)1の車両前後方向の後方に自動変速機3が配置されている。また、内燃機関1のクランクシャフト1aからの回転を自動変速機3の入力軸3aへ伝達するシャフト4に、内燃機関1とともに車両駆動源を構成するモータジェネレータ5が一体に設けられている。
モータジェネレータ5は、ロータに永久磁石を用いた同期型モータからなり、モータとして作用(いわゆる「力行」)するとともに、ジェネレータ(発電機)としても作用(いわゆる「回生」)するものであり、上記のように内燃機関1と自動変速機3との間に位置している。このモータジェネレータ5にはバッテリ9が電気的に接続されている。このバッテリ9は、モータジェネレータ5の力行運転時にモータジェネレータ5へ電力を供給し、モータジェネレータ5の回生運転時にモータジェネレータ5から供給される電力を充電する。
そして、このモータジェネレータ5と内燃機関1との間、より詳しくは、シャフト4とクランクシャフト1aとの間に、駆動源側クラッチとしての第1クラッチ6が介挿されており、この第1クラッチ6が内燃機関1とモータジェネレータ5との間を切り離し可能に結合している。
また、モータジェネレータ5(駆動源)と駆動輪2との間、より詳しくは、シャフト4と変速機入力軸3aとの間には、駆動輪側クラッチとしての第2クラッチ7が介挿されており、この第2クラッチ7がモータジェネレータ5と自動変速機3との間を切り離し可能に結合している。
自動変速機3は、入力軸3aから入力された回転を選択変速段に応じたギヤ比で変速して出力軸3bに出力する。この出力回転は、ディファレンシャルギヤ装置8を介して左右の駆動輪(後輪)2へ分配して伝達される。この自動変速機3は、セレクトレバー等を介して運転者により選択されるレンジとして、非走行レンジであるP(パーキング)レンジおよびN(ニュートラル)レンジ、走行レンジであるD(ドライブ)レンジおよびR(リバース)レンジ、を少なくとも備えている。
上記のパワートレーンにおいては、モータジェネレータ5の動力のみを動力源として走行する電気自動車走行モード(EVモード)と、内燃機関1をモータジェネレータ5とともに動力源に含みながら走行するハイブリッド走行モード(HEVモード)と、が可能である。
EVモードでは、内燃機関1からの動力が不要であるからこれを停止させておくとともに第1クラッチ6を解放し、かつ第2クラッチ7を締結させておくととともに自動変速機3を動力伝達状態にする。この状態でモータジェネレータ5のみによって車両の走行がなされる。
HEVモードでは、第1クラッチ6および第2クラッチ7をともに締結し、自動変速機3を動力伝達状態にする。この状態では、内燃機関1からの出力回転およびモータジェネレータ5からの出力回転の双方が変速機入力軸3aに入力されることとなり、双方によるハイブリッド走行がなされる。
HEVモードにおいて、所定のアイドルストップ条件が成立すると、内燃機関1を停止するアイドルストップを実施する。例えば、冷却水温が所定温度以上、ブレーキ油圧が所定圧以上、車速が所定速度以下、アクセル開度が所定開度以下、及び機関回転速度がアイドル回転速度と等しいときにアイドルストップ条件が成立したものとして、アイドルストップを実施する。そして、アイドルストップ中に、所定のアイドルストップ解除条件が成立すると、内燃機関を再始動する。例えば、アクセルON、ブレーキOFF、バッテリの充電量が所定量以下、ブレーキ油圧が所定圧以下、自動変速機3内の油温が所定温度以下、自動変速機3内の油温が所定圧以下、のうちのいずれかの条件がアイドルストップ中に成立すると、アイドルストップ解除条件が成立したものとして、内燃機関1を自動的に再始動する。
モータジェネレータ5は、車両減速運転時に減速エネルギーを回生して回収できるほか、HEVモードでは、内燃機関1の余剰のエネルギを電力として回収することができる。
ここで、EVモードからHEVモードへ遷移するときには、第1クラッチ6を締結し、モータジェネレータ5のトルクを用いて内燃機関1を始動する。また、アイドルストップ中の内燃機関1を再始動する際にも、第1クラッチ6を締結し、モータジェネレータ5のトルクを用いて始動する。
なお、第2クラッチ7は、いわゆる発進クラッチとして機能し、車両発進時に伝達トルク容量を可変制御してスリップ締結させることにより、トルクコンバータを具備しないパワートレーンにあってもトルク変動を吸収し円滑な発進を可能としている。
内燃機関1の排気通路10Aには、排気を浄化するための三元触媒10(以下、単に「触媒」と呼ぶ)が設けられている。
図2は、上記の内燃機関1に設けられる可変圧縮比機構11を示す断面図である。この可変圧縮比機構11は、ピストン1Bとクランクシャフト1aのクランクピン13とを複数のリンク部品で連結した複リンク式ピストン−クランク機構を利用したものであって、基本的な構造は上記の特開2012−67758号公報等にも記載のように公知であるので、ここでは簡単に説明する。
この可変圧縮比機構11は、クランクピン13に回転可能に取り付けられるロアーリンク14と、このロアーリンク14とピストン1Bとを連結するアッパーリンク15と、機関本体としてのシリンダーブロック1Cに回転可能に支持されるコントロールシャフト16と、このコントロールシャフト16とロアーリンク14とを連結するコントロールリンク17と、を有している。
ピストン1Bとアッパーリンク15の上端とはピストンピン18により相対回転可能に連結されており、アッパーリンク15の下端とロアーリンク14とは第1連結ピン19により相対回転可能に連結されており、コントロールリンク17の上端とロアーリンク14とは第2連結ピン20により相対回転可能に連結されており、コントロールリンク17の下端はコントロールシャフト16に偏心して設けられた偏心軸部16Aに相対回転可能に取り付けられている。
また、コントロールシャフト16には、その回転位置を変更可能な可変圧縮比モータ21が接続しており、この可変圧縮比モータ21によりコントロールシャフト16の回転位置を変更することによって、ピストン1Bの上死点位置及び下死点位置を含むピストン1Bのストローク特性を変化させ、ひいては機関圧縮比を変更する。アクチュエータの動作は制御部22によって機関運転状態に応じて制御される。この制御部22は、点火時期制御や燃料噴射制御の他、後述するように機関始動時の制御等を記憶及び実行する機能を有している。
更に、この内燃機関1には、吸気弁のバルブタイミングを変更可能な可変バルブタイミング機構23が設けられている。このような可変バルブタイミング機構23は公知であるために、簡単に説明すると、吸気弁を駆動するカムシャフトとクランクシャフトとの回転位相を変更することにより、吸気弁の開時期と閉時期を同時かつ連続的に遅角もしくは進角するものである。この可変バルブタイミング機構23の動作もまた、制御部22により制御される。
また、この内燃機関1には、吸気通路を開閉する電制のスロットルバルブ24が設けられており、このスロットルバルブ24のスロットル開度も上記の制御部22により制御される。
図3は、本実施例の要部をなす車両減速運転時の制御の流れを示すフローチャートである。本ルーチンは、上記の制御部22により記憶及び実行される。
ステップS11では、内燃機関1の始動要求が検出された否かを判定する。始動要求が無ければ本ルーチンを終了する。機関始動要求が検出された場合、ステップS12へ進み、第1クラッチ6を開放、第2クラッチ7を接続し、モータジェネレータ5のみにより車両を駆動するEVモードでの走行が行なわれている状態であるか否かを判定する。EV走行が行なわれていなければ、ステップS13へ進み、第1の始動モードにより内燃機関1を始動する。例えば、シフトレバーがNレンジ又はPレンジにあり、第2クラッチ7が開放された状態で内燃機関を始動する場合に、この第1の始動モードにより内燃機関1の始動が行なわれる。この第1の始動モードでは、低回転でも確実に初爆が行なわれ、有る程度のエンジントルクが出力されるように、機関圧縮比が高圧縮比側に設定され、かつ、吸気弁の閉時期(IVC)を下死点よりも遅角させたいわゆるデコンプ状態とした第1の設定とする。
なお、この実施例では、簡易的にEV走行モードでなければ第2クラッチ7が開放していると判断しているが、第2クラッチ7が開放しているかの処理を追加し、その判断に応じて始動モードを切り換えるようにしても良い。
一方、EV走行状態であれば、ステップS12からステップS14へ進み、第2の始動モードにより内燃機関1を始動する。この第2の始動モードでは、上述した第1の設定に対して、機関圧縮比を低下させるとともに、吸気弁閉時期(IVC)を下死点から遠ざけた第2の設定とする。このように第2クラッチ7を接続したEVモードでの第2の始動モードでは、機関圧縮比を低くするとともに吸気弁の閉時期を下死点から遠ざけることで、有効圧縮比を低くし、機関始動時のモータジェネレータ5によるクランキングトルクを低く抑えることができる。従って、クランキングに必要なモータジェネレータ5のトルクを抑制し、EVモードで走行するEV走行領域を拡大することができるとともに、第2クラッチ7が接続している状態でのクランキングトルクを抑制して、トルク変動を抑制するとともに、燃費向上を図ることができる。
続くステップS15では、運転者によるアクセル操作やバッテリ9の充電状態(SOC)等に基づいて演算される目標エンジントルクを検出し、この目標エンジントルクが所定値以下であるか否かを判定する。目標エンジントルクが所定値を超えていれば、ステップS15の判定が否定されてステップS16へ進み、ステップS14で設定されたEV走行モードでの機関始動時の基準となる第2の設定に対し、機関圧縮比を低下させるとともに、吸気弁閉時期(IVC)を下死点に近づける。
一方、目標エンジントルクが所定値以下の場合には、ステップS15からステップS17へ進み、最初の燃焼である初爆が発生したか否かを判定する。この初爆の判定は、例えば機関回転数の変動などから推定することができる。初爆が発生していなければステップS15へ戻る。初爆が発生するとステップS18へ進み、ステップS14で設定されたEV走行モードでの機関始動時の基準となる第2の設定に対し、機関圧縮比を高くするとともに、吸気弁閉時期(IVC)を下死点から遠ざける。加えて、ステップS19において、ステップS18での機関圧縮比の高圧縮比化にあわせて、点火時期を遅角する。
ステップS20では、機関圧縮比や吸気弁閉時期(IVC)等に基づいて、内燃機関1が出力するエンジントルクを推定し、このエンジントルクが、車両運転状態に基づいて設定される上記の目標エンジントルクを超えているか否かを判定する。エンジントルクが目標エンジントルクを超えている場合、ステップS21へ進み、第1クラッチ6の容量を下げて、第1クラッチ6を滑らせるか、あるいはエンジントルクが目標エンジントルクを超えている分を吸収・相殺するように、モータジェネレータ5が出力するモータトルクを低下側に補正する。
図4〜図8は、本実施例の制御を適用した場合の機関始動時の制御内容の幾つかの例を示すタイミングチャートである。同図を参照して、本実施例の特徴的な構成及び作用効果について説明する。なお、図4〜図8において、時刻t1は機関始動要求を検出したタイミングであり、時刻t2は初爆の発生を検出したタイミングであり、時刻t3はエンジントルクが目標エンジントルクを超えたタイミングである。
[1]駆動輪側クラッチである第2クラッチ7を開放した状態で内燃機関1を始動する第1の始動モードでは、上記のステップS13において、機関圧縮比を高圧縮比側、吸気弁の閉時期を下死点よりも遅角させる第1の設定としている。これによって、機関回転数が低い場合であっても確実に初爆を行なうことができるとともに、始動後にもある程度のエンジントルクを出力することが可能となり、安定した始動を行なうことができる。この際、第2クラッチ7が開放しているために、エンジントルクが駆動輪2側に伝達されるおそれはない。
一方、第2クラッチ7を接続したEVモード状態で、モータジェネレータ5により内燃機関1を始動する第2の始動モードにおいては、上記のステップS14及び図4に示すように、上記第1の設定に対し、機関圧縮比を低くするとともに吸気弁の閉時期を下死点から遠ざけた第2の設定とする。これにより有効圧縮比を低くし、機関始動時のモータジェネレータ5によるクランキングトルクを低く抑えることができる。従って、クランキングに必要なモータジェネレータ5のトルクを抑制し、EVモードで走行するEV走行領域を拡大することができるとともに、第2クラッチ7が接続している状態でのクランキングトルクを抑制して、トルク変動を抑制するとともに、燃費向上を図ることができる。
[2]また、この第2の始動モードでは、車両運転状態に応じて設定される目標エンジントルクが所定値を超えている場合、上記のステップS16及び図5に示すように、上述した第2の設定に対して、上記機関圧縮比を低くするとともに吸気弁の閉時期を下死点に近づける。このように、目標エンジントルクが大きい場合には、機関圧縮比を下げるととに、吸気弁閉時期(IVC)を下死点に近づけることで、機関始動後の充填効率が高くなり、ノッキングを生じることなくスムーズに機関始動を行なうことができる。
[3]一方、この第2の始動モードにおいて、車両運転状態に応じて設定される目標エンジントルクが所定値以下の場合、ステップS18及び図6に示すように、第2の設定に対して、機関圧縮比を高くするとともに吸気弁の閉時期を下死点から遠ざける。このように目標エンジントルクが小さい場合には、機関圧縮比を高くして、高い膨張比で効率の良い設定を行なうことができるために、燃費性能を向上することができる。但し、このような高圧縮比の設定とした場合、急加速時には空気が直ぐに充填されず、ノッキングも発生し易いものの、本実施例では、吸気弁閉時期を下死点から遠ざけることにより、有効圧縮比を低下させ、ノッキングの発生を抑制しつつ、クランキングトルクを小さくして、消費電力を抑制することができる。
[4]また本実施例では、モータジェネレータ5が出力可能なモータトルクを検出し、この出力可能なモータトルクに応じて、機関圧縮比と吸気弁の閉時期の少なくとも一方を制御している。具体的には、出力可能なモータトルクが小さくなるほど、機関圧縮比を低下させる、あるいは吸気弁閉時期を下死点から遠ざけることで、有効圧縮比を低下させる。これによって、クランキングトルクを小さくし、出力可能なモータトルクが低下してもスムーズに内燃機関の始動を行なうことが可能となる。
[5]図6に示すように、第2の始動モードにおいて機関圧縮比を高くする場合、初爆(時刻t2))後に機関圧縮比を高くしている。このように、初爆前には機関圧縮比を低い状態としてクランキングトルクを小さくし、EV走行領域の拡大や消費電力の抑制を図りつつ、初爆後に高圧縮比化することにより、初爆後にスムーズにエンジントルクを高めることができる。
[6]また、図6に示すように、第2の始動モードにおいて機関圧縮比を高くする場合、初爆後に機関圧縮比を高くすることにあわせて、点火時期を遅角している。このように機関圧縮比を高くすると同時に点火時期を遅角することで、高圧縮比化によるエンジントルクの増加を、応答性に優れた点火時期の遅角によるエンジントルクの低下により相殺・吸収し、急激なエンジントルクの変動を抑制して、駆動輪2側へ伝達するトルク変動を抑制することができる。
[7]図7に示すように、第2の始動モードでは、機関圧縮比と吸気弁の閉時期とに基づいて初爆時のエンジントルクを推定し、このエンジントルクが、車両運転状態に応じて設定される目標エンジントルクを超えている場合(時刻t3)、駆動源側クラッチである第1クラッチ6の容量を低下させて、この第1クラッチ6を滑らせている。このように第1クラッチ6の容量を低下して第1クラッチ6を滑らせることで、目標エンジントルクを超えるエンジントルクが駆動輪2側へ伝達することを低減・抑制して、トルク変動を抑えることができる。
[8]あるいは図8に示すように、第2の始動モードでは、エンジントルクが目標エンジントルクを超えている場合に(時刻t3)、モータジェネレータ5が出力するモータトルクを低下側に補正する。このようにエンジントルクが目標エンジントルクを超える分、モータトルクを低下側に補正することで、エンジントルクの過度な上昇を抑えて、トルク変動を抑制することができる。
以上のように本発明を具体的な実施例に基づいて説明してきたが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、種々の変形・変更を含むものである。
1…火花点火式内燃機関
5…モータジェネレータ
6…第1クラッチ(駆動源側クラッチ)
7…第2クラッチ(駆動輪側クラッチ)
9…バッテリ
10…触媒
11…可変圧縮比機構
22…制御部
23…可変バルブタイミング機構
24…スロットルバルブ

Claims (8)

  1. 車両駆動源としての内燃機関及びモータジェネレータと、
    吸気弁の閉時期を変更可能な可変バルブタイミング機構と、
    機関圧縮比を変更可能な可変圧縮比機構と、
    上記モータジェネレータと駆動輪との間に介装された駆動輪側クラッチと、を有するハイブリッド車両の制御装置において、
    内燃機関を始動する始動モードとして、
    上記駆動輪側クラッチを開放した状態で内燃機関を始動する第1の始動モードと、
    上記駆動輪側クラッチを接続して上記モータジェネレータにより車両の走行を行なうEVモード状態で、上記モータジェネレータにより内燃機関を始動する第2の始動モードと、を有し、
    上記第1の始動モードでは、上記機関圧縮比を高圧縮比側、吸気弁の閉時期を下死点よりも遅角させる第1の設定とし、
    上記第2の始動モードでは、上記第1の設定に対して、上記機関圧縮比を低くするとともに吸気弁の閉時期を下死点から遠ざけた第2の設定とすることを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
  2. 上記第2の始動モードでは、車両運転状態に応じて設定される目標エンジントルクが所定値を超えている場合、上記第2の設定に対して、上記機関圧縮比を低くするとともに吸気弁の閉時期を下死点に近づけることを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車両の制御装置
  3. 上記第2の始動モードでは、車両運転状態に応じて設定される目標エンジントルクが所定値以下の場合、上記第2の設定に対して、上記機関圧縮比を高くするとともに吸気弁の閉時期を下死点から遠ざけることを特徴とする請求項1又は2に記載のハイブリッド車両の制御装置
  4. 上記モータジェネレータが出力可能なモータトルクを検出し、この出力可能なモータトルクに応じて、上記機関圧縮比と吸気弁の閉時期の少なくとも一方を制御することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のハイブリッド車両の制御装置。
  5. 上記第2の始動モードにおいて上記機関圧縮比を高くする場合、初爆後に上記機関圧縮比を高くすることを特徴とする請求項に記載のハイブリッド車両の制御装置。
  6. 上記第2の始動モードにおいて機関圧縮比を高くする場合、初爆後に機関圧縮比を高くするとともに点火時期を遅角することを特徴とする請求項に記載のハイブリッド車両の制御装置。
  7. 上記内燃機関と上記モータジェネレータとの間に介装された駆動源側クラッチを有し、
    上記第2の始動モードでは、上記機関圧縮比と吸気弁の閉時期とに基づいて初爆時のエンジントルクを推定し、このエンジントルクが、車両運転状態に応じて設定される目標エンジントルクを超えている場合、上記駆動源側クラッチを滑らせることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のハイブリッド車両の制御装置。
  8. 上記内燃機関と上記モータジェネレータとの間に介装された駆動源側クラッチを有し、
    上記第2の始動モードでは、上記機関圧縮比と吸気弁の閉時期とに基づいて初爆時のエンジントルクを推定し、このエンジントルク推定値が車両運転状態に応じて設定される目標エンジントルクを超えている場合、上記モータジェネレータが出力するモータトルクを低下側に補正することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のハイブリッド車両の制御装置。
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