JP2009134522A - 電子機器冷却システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】コンピュータルーム2に電子機器3を収納した複数のキャビネット11を配置し、これらキャビネット11同士を二重床の床下空間2Cで接続し、この床下空間2Cに、冷凍サイクルを構成する蒸発器21と送風ファン22とを有した電子機器冷却ユニット20に接続し、この電子機器冷却ユニット20で冷却した空気をコンピュータルーム2に再び戻す構成とした。
【選択図】図1
Description
そこで、本発明の目的は、簡単な構成で電子機器を冷却できる電子機器冷却システムを提供することにある。
この構成によれば、キャビネット同士を排気ダクトで接続し、この排気ダクトを冷却器と送風ファンとを有した冷却ユニットに接続するため、各キャビネットの電子機器から排出される排熱を含む空気は排気ダクトを流れ、冷却ユニットの冷却器で冷却され、コンピュータルームに再び戻される。このため、従来のように、各キャビネットにそれぞれ空気−水熱交換器を配置するとともに、これら空気−水熱交換器と冷却水ユニットとをそれぞれ冷却水配管で接続する必要がなく、システム構成の簡素化を図ることができる。
図1は本発明の一実施形態に係る電子機器冷却システムの概要を示す図である。
電子機器冷却システム1は、コンピュータルーム2に配設される複数のサーバラック10を備えており、これらサーバラック10内に収納されたサーバ等の複数の電子機器3を冷却するシステムである。このコンピュータルーム2は、上床2Aと下床2Bとを備える二重床に構成され、この二重床の上にサーバラック10が床置きされる。また、上床2Aと下床2Bとの間には、床下空間(空間)2Cが形成され、この床下空間2C内に電子機器3に接続されるケーブル(不図示)が引き回されている。
サーバラック10は、前面及び後面が開口したキャビネット11を備え、このキャビネット11内に複数の電子機器3がその背面をキャビネット11の後面に向けて上下に段積み配置される。また、このキャビネット11の後面には、後面開口65を密閉自在に開閉する片開きのリアドア12が設けられる。このリアドア12を開けることによって、キャビネット11内の電子機器3へのアクセスが容易になる。
本実施形態では、キャビネット11は、このキャビネット11の底部と上記床下空間2Cとを連結管14を介して接続可能に構成されている。この連結管14は、電子機器3とリアドア12との間に接続される。このため、電子機器3をその背面をキャビネット11の後面に向けて配置することで、図1に冷却風の流れを破線矢印で示すように、電子機器3に付設したファン4により室内空気がキャビネット11の前面開口64から吸い込まれ、電子機器3を冷却した空気は連結管14を通じて床下空間2Cに流れる。このように、各キャビネット11は、それぞれ床下空間2Cと接続され、この床下空間2Cに電子機器3の排熱を含んだ空気が流入するため、本実施形態では床下空間2Cが排気ダクトとして機能する。
電子機器冷却ユニット20は、上床2Aに形成された開口2Dを通じて、排気ダクトとしての床下空間2Cに接続されており、この床下空間2Cの空気を送風ファン22で蒸発器21に送り、この蒸発器21で冷却してコンピュータルーム2に戻している。これによれば、ファン4で送風される空気を、床下空間2Cを通じて電子機器冷却ユニット20に集め、この電子機器冷却ユニット20の蒸発器21で冷却して室内に戻すため、電子機器3が発する熱によって室温が過剰に上昇することや、室内に温度分布が発生することが防止される。
本実施形態では、熱源機30と電子機器冷却ユニット20とは、できるだけ近い位置に配置され、メイン冷媒配管の配管長を短くするように構成されている。これによれば、メイン配管を流れる際の圧力損失や熱損失を低減することができ、熱源機30の運転効率の向上を図ることができる。
図2は、リアドアを開いた状態を示すサーバラックの斜視図である。サーバラック10は、電子機器3(図1参照)を収納するためのキャビネット11と、このキャビネット11の後面開口65を密閉自在に開閉するリアドア12とを備える。
このリアドア12は、金属(例えば、アルミニウム)板を折り曲げて形成されており、このリアドア12の一端側はヒンジ66を介してキャビネット11に連結され、他端側に当該リアドア12を開閉する際に操作されるハンドル(不図示)が形成されている。また、リアドア12の周囲には、ドアパッキン(不図示)が配置されており、リアドア12を閉めてハンドルをロックすることにより、ドアパッキンがキャビネット11の後面側端部に当接し、当該リアドア12が密閉される。
また、キャビネット11は、天板11Aと底板11Bとの間に、これら天板11A及び底板11Bと略平行に配置された仕切り板(棚部)11Eを備える。この仕切り板11Eは、キャビネット11内を区分けするものであり、仕切り板11E上に電子機器3が配置される。この仕切り板11Eは、両側板11C、11Dに形成された支持部(不図示)によって支持されており、この支持部は上下方向に所定間隔ごとに複数設けられている。これによって、仕切り板11Eを所望の位置の支持部に配置したり、複数の当該仕切り板11Eをキャビネット11内に配置することができる。
また、キャビネットの底板11Bには、このキャビネット11と上記床下空間2Cとを連通させるための下面開口41が形成されている。キャビネット11の前面開口64からキャビネット11内に流入した空気は下面開口41を通じて床下空間2Cに排出される。
床側ダクト14Aは、図2及び図3に示すように、上床2Aに埋設される角型のダクト本体14A1と、このダクト本体14A1の上端部に設けられたフランジ部14A2とを備える。ダクト本体14A1は、上床2Aの厚みに相当する深さで埋設されており、フランジ部14A2が上床から所定の高さH1に位置するように設けられている。
本実施形態では、キャビネット側ダクト14Bは、フランジ部14B2が上床から上記所定の高さH1あけて配置され、床側ダクト14A及びキャビネット側ダクト14Bは、これらの合計の高さがキャスタ13の高さと略同じに設けられている。このため、キャビネット11を所定の位置に移動させると、床側ダクト14Aのフランジ部14A2と、キャビネット側ダクト14Bのフランジ部14B2とが合わさるため、これら両ダクト14A、14Bを簡単に接続することができる。
キャビネット11内に収納された電子機器3が作動すると、この電子機器3内の温度が上昇するため、ファン4を駆動される。これにより、コンピュータルーム2の室内空気は、キャビネット11の前面開口64から吸い込まれて電子機器3を冷却する。この電子機器3を冷却することにより、当該電子機器3の排熱を含んだ空気はキャビネット11の底板11Bに接続された連結管14を通じて床下空間2Cに流れる。
この床下空間2Cに流れた空気は、電子機器冷却ユニット20の送風ファン22によって、この電子機器冷却ユニット20に吸い込まれ、当該電子機器冷却ユニット20の蒸発器21によって冷却されて、再びコンピュータルームに排出される。これによれば、電子機器3が発する熱によって室温が過剰に上昇することや、室内に温度分布が発生することが防止される。
この構成では、排気ダクト50は、主排気ダクト51と、この主排気ダクト51から分岐する分岐ダクト52とを備え、この分岐ダクト52の先端部にキャビネット11の天板11Aに形成された天面開口42に接続されるフランジ部(不図示)が形成される。
この構成によれば、例えば、既存のコンピュータルームや、二重床で構成されていないコンピュータルームであっても、簡単に電子機器冷却システムを導入することができるといった効果を奏することができる。
2 コンピュータルーム
2A 上床
2B 下床
2C 床下空間
2D 開口
3 電子機器
4 ファン
10 サーバラック
11 キャビネット
11A 天板
11B 底板
11C 側板
11E 仕切り板
12 リアドア
13 キャスタ
14 連結管
14A 床側ダクト
14A1 ダクト本体
14A2 フランジ部
14B キャビネット側ダクト
14B1 ダクト本体
14B2 フランジ部
15 フランジパッキン
16 ボルト
17 ナット
20 電子機器冷却ユニット
21 蒸発器
22 送風ファン
30 熱源機
41 下面開口
42 天面開口
50 排気ダクト
51 主排気ダクト
52 分岐ダクト
64 前面開口
65 後面開口
66 ヒンジ
Claims (4)
- コンピュータルームに電子機器を収納した複数のキャビネットを配置し、これらキャビネット同士を排気ダクトで接続し、該排気ダクトを、冷却器と送風ファンとを有した冷却ユニットに接続し、該冷却ユニットで冷却した空気をコンピュータルームに再び戻す構成としたことを特徴とする電子機器冷却システム。
- 前記キャビネットは、下床の上に空間を設けて配置される上床を備える二重床の上に設置され、前記空間が前記排気ダクトとして形成されることを特徴とする請求項1に記載の電子機器冷却システム。
- 電子機器は冷却用のファンを備え、このファンの排気口側で前記排気ダクトを前記キャビネットに接続したことを特徴とする請求項1または2に記載の電子機器冷却システム。
- 前記冷却器は、冷凍サイクルを構成する蒸発器であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の電子機器冷却システム。
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JP2007310200A JP2009134522A (ja) | 2007-11-30 | 2007-11-30 | 電子機器冷却システム |
Applications Claiming Priority (1)
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- 2007-11-30 JP JP2007310200A patent/JP2009134522A/ja active Pending
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