JP2009133155A - 幕板材及び該幕板材を備える外壁 - Google Patents

幕板材及び該幕板材を備える外壁 Download PDF

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Abstract

【課題】建物の外観及び施工性に優れた幕板材、及び該幕板材を備える外壁を提供する。
【解決手段】建物外周に並列される板状の外壁材と同時に使用される板状の幕板材10であって、外壁材よりも厚く形成されるとともに、少なくとも一端面に外壁材と同一の連結形状である係合部13、14を有し、少なくとも一端部の裏面12側に外壁材の厚さよりも大きな深さを具備する切り欠きを形成するよう表面11側に設けられるかぶせ片15を備えるものとする。
【選択図】図2

Description

本発明は、建物外壁に沿って配置される幕板材及び該幕板材を備える外壁に関し、詳しくは施工性、耐久性及び意匠性を向上させることができる幕板材及び該幕板材を備える外壁に関する。
従来において、例えば1階と2階との間に相当する部分、又はその他の部分における建物外壁に幕板材や化粧胴差が外壁材とは別に配置されることがよく知られている。これは、所定の大きさの板材が例えば建物の外壁に沿って水平に並列されて一筋の帯を形成し、これにより建物外観にアクセントを与え、建物の美観を向上させることができるというものである。
これまでの幕板材は建物外周に外壁材を配置した後に室外側からビスや釘により直接留め付けたり、特殊な冶具や取付具によって外壁材の上から固定したりするものであった。また、特許文献1には、上下の外壁材間に配置される化粧胴差が開示されている。
特許第3484476号公報
しかしながら、従来の幕板材では一度外壁材を施工した上に別の部材として該幕板材を取り付けるので、2重構造となり部品点数及び施工工数の増加があった。また、幕板材が重ねられた外壁材の部分には幕板材の取り付けのための孔が開くので雨水の侵入があったり、太くて長いくぎを使用しなければならないことによる耐久性の低下等があった。
また、特許文献1に記載の化粧胴差では、専用の取付具を必要とし、その取付及び施工に手間がかかることについては上記と同様であった。
さらに、幕板を建物に取り付ける位置は、外壁材の配置により影響を受けることがあり、当該幕板の取り付け位置の自由度が低かった。
そこで本発明は、上記問題点に鑑み、建物の外観、耐久性及び施工性に優れた幕板材、及び該幕板材を備える外壁を提供することを課題とする。
以下、本発明について説明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
請求項1に記載の発明は、建物(1)外周に並列される板状の外壁材(6、6、…)と同時に使用される板状の幕板材(10)であって、外壁材よりも厚く形成されるとともに、少なくとも一端面に外壁材と同一の連結形状である係合部(13、14)を有し、さらに少なくとも一端部の裏面(12)側に外壁材の厚さよりも大きな深さを具備する切り欠き(E)を形成するように表面(11)側に設けられる片であるかぶせ片(15)を備える幕板材を提供することにより前記課題を解決する。
ここで、幕板材における「表面」とは、該幕板材が建物に取り付けられた姿勢で室外側に配置される面で装飾が施された面を意味する。一方、幕板材における「裏面」とは、表面に対向する面で、幕板材が建物に取り付けられた姿勢で室内側に面して配置される面である。また、切り欠きにおける「深さ」とは、当該切り欠きにおける幕板材の厚さ方向の大きさを意味し、具体的にはかぶせ片の室内側面と幕板材の裏面との距離である。
また、通常「幕板材」とは、建物に水平に長く帯状に具備される「幕板」のための部材を意味し、建物の垂直方向に長く帯状に配置されるための部材は「付け柱材」と称することが多い。しかし、ここでは、「幕板材」の中に「付け柱材」としての態様も含むものとする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の幕板材(10)における一端面とは反対側の他端面にも外壁材(6、6、…)と同一の連結形状である係合部(13、14)を有していることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の幕板材(10)における係合部(13、14)が端面から突出する突起により形成されることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の幕板材(10)における係合部(13、14)を有しない端面は合じゃくり形状とされていることを特徴とする。
ここで「合じゃくり形状」とは、通常の意味で用いられる合じゃくりを意味し、詳しくは、隣り合う板の端面を二枚とも厚みの略半分だけ削り取った形状とすることにより、該二枚の端部を相互に組み合わせ可能にしたものである。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の幕板材(10)と、幕板材の上下に配置される板状の外壁材(6、6、…)とを備え、幕板材の裏面(12)及び外壁材の裏面(6b、6b、…)が面一となるように並列されるとともに、幕板材の下方に隣り合う外壁材の上端が幕板材の切り欠き部(E)内に包含されるように配置されることを特徴とする外壁を提供することにより前記課題を解決する。
ここで外壁材の「裏面」とは、外壁材が建物に取り付けられた姿勢で室内側に面して配置される面で、外壁材が建物に取り付けられた姿勢で室外側に配置されて意匠面とされる「表面」に対向する面である。
本発明の幕板材及び該幕板材を備える外壁によれば、幕板材が、幕板材に隣接して配置される外装材に、該外装材と同じように連結することができるので、幕板材を外装材と外装材との間に連続して配置することが可能となる。これにより従来のような二重構造とならずに部材の削減をすることができる。また、幕板材の取り付けの際にも幕板材に孔等を開ける必要がなく、雨水の侵入を防止するとともに、耐久性を向上させることも可能となる。また、幕板材は外装材よりも厚く形成されているので、このように配置しても従来の幕板材と同じような外観を得ることができる。
さらに、かぶせ片により該かぶせ片の室内側に存する切り欠き部内に外壁材の端部を隠蔽させることができる。これにより例えば、幕板材を施工したい位置に施工するために下方に隣接する外装材の上部を切断し、切断後の上部を釘止め施工すれば、該切断した外装材の切断端面及び釘等を室外視から隠蔽させることが可能となる。従って、外壁材によらず希望する位置に幕板を施工することができ、外壁材の施工自由度を向上させることができるようになる。また、他にも施工誤差により外壁材の端部にずれが生じてもこれを室外視から見えなくすることも可能となるので、意匠性にも優れたものとなる。また、このように施工誤差に関して施工精度を緩やかに設定することも可能なので、かかる観点から施工性を向上させることもできるといえる。
本発明のこのような作用及び利得は、次に説明する発明を実施するための最良の形態から明らかにされる。
以下、本発明を図面に示す実施形態に基づき説明する。ただし本発明は当該実施形態に限定されるものではない。
図1は第一実施形態に係る本発明の幕板材10、10、…及び該幕板材10、10、…を備える外壁20を具備する建物1を一面側からみた正面図である。建物1は2階建ての建物で1階には窓2や不図示の玄関等が備えられ、2階にはバルコニー3や窓4が具備されている。また、建物1の外周には外壁材6、6、…及び幕板材10、10、…が配設されている。図1からは明確でないが、当該外壁材6、6、…及び幕板材10、10、…は、所定の縦横の大きさを有した板状の部材が建物1の外周に沿って並列されて建物1に取り付けられている。本実施形態では2階建てのいわゆる住宅を例に示したが、本発明の幕板材及び該幕板材を備える外壁を用いることができる建物はこれに限定されるものではなく、外壁材を並列させる形式のあらゆる種類の建物に適用することができる。以下、幕板材10及び該幕板材10を備える外壁20について説明する。
図2は1枚の幕板材10の斜視図で装飾面11側を手前にした図である。また、図3は図2にA−Aで示した線に沿った断面図、図4はB−Bで示した線に沿った断面図である。図2〜図4を参照しつつ幕板材10について説明する。
幕板材10は一方の面を装飾面(表面)11、他方の面を取付面(裏面)12とする板状の部材である。幕板材10の1つの端面には、該端面に沿って設けられた係合部としての突起である係合突起13を有している。係合突起13は、図3に示したように幕板材10の装飾面11側の1つの角が切りかかれた略台形の断面を有して幕板材10の一端面全長に亘って延在する。また、係合突起13のうち取付面12側の面は該取付面12と面一となるように形成され、取付面12の一部となっている。
さらに、幕板材10の上記した係合突起13が備えられる端面と対向する端面にも、該端面に沿って設けられた係合部としての突起である係合突起14を有している。係合突起14は、図3に示したように幕板材10の装飾面11側の1つの角が切りかかれた略台形の断面を有して幕板材10の一端面全長に亘って延在する。また、係合突起14のうち取付面12側の面は該取付面12と面一となるように形成され、取付面12の一部となっている。
当該係合突起13、14により、幕板材10の端部は、該幕板材10の上下に配置される外壁材6、6、…の端面形状と同じ形状に形成されている。これにより外壁材の間に外壁材6、6、…と同様の連結方法により幕板材10を配置することができる。幕板材10が建物に配置された場面については外壁20において後で詳しく説明する。
幕板材10の上記した係合突起14が備えられる端面と同じ端面のうち、係合突起14より装飾面11側には、端面に沿って設けられた突出した片であるかぶせ片15が設けられている。かぶせ片15は、図3に示したように係合突起14の突出方向に長い矩形断面を有しており、係合突起14よりも大きく突出している。かぶせ片15も係合突起14と同様、図3に示した断面を有して幕板材10の一端面全長に亘って延在する。また、かぶせ片15の装飾面11側の面は該装飾面11に面一となるように形成され、装飾面11の一部となっている。
また、図4からわかるように上記係合突起13、14が備えられていない幕板材10の端面は合じゃくり16、17とされている。そして一方の合いじゃくり16にはシール材18が設けられている。当該合じゃくり形状により後述するように隣り合う幕板材10との間で端部の連結が良好なものとなり、別途シーリング材を用いなくてもよくなる。これによりさらに耐久性を向上させることができる。ただし合じゃくり16、17は必ずも備えられる必要はなく、単なる平滑な端面であってもよい。このときには隣り合う幕板材10、10間は目地となり、ここにシーリング剤を充填することで止水構造とすることができる。ここでは、より耐久性が向上される好ましい形態として合じゃくり16、17が備えられる態様を説明した。
以上のような構成を有する幕板材10はさらに次の特徴を有する。すなわち、図3にCで示した幕板材10の厚さは該幕板材10の上下に配置される外壁材6、6、…の厚さよりも厚いものとされる。さらに、図3にDで示したかぶせ片15の取付面12側の面と、取付面12との距離も外壁材6、6、…の厚さよりも大きいものとされる。従ってここに図3にEで示した切り欠き部が形成され、ここに外壁材6の端部を包含させることができる。これにより後述するように、外壁材6の端部を外観から隠蔽することができるので、意匠性に優れる幕板材10とすることができる。幕板材10及び外壁材6、6が建物に配置された場面については外壁20において後で詳しく説明する。
本実施形態の幕板材10では、その内側に材料が満たされ、中実である構成を説明したが、軽量化の目的で、溝や穴を形成することによりこの部分の材料が除去されているような形状であってもよい。これによれば軽量化が図れるため、さらに耐久性を向上させることができる。
ここで、幕板材10の材質は特に限定されるものではなく、通常の幕板材に用いられるものを使用することができる。これには例えば、窯業系の幕板材、薄い金属板と紙との間に断熱材を挟み1枚の板として形成した金属系幕板材、セラミックにより形成したセラミック系、溶岩等無機系の材料、及びこれらを任意に組み合わせた幕板材等を挙げることができる。
次に、上記した幕板材10が備えられる外壁20について説明する。図5は、外壁20及び柱7を含む垂直断面のうち幕板材10が備えられた部位に注目した図である。図6は幕板材10を含む外壁20及び柱7、7の水平断面である。図5において紙面左が室外側、紙面右が室内側であり、紙面上下が建物の上下方向である。図6では紙面下が室外側、紙面上が室内側である。実際の建物では、室外から室内間には図示したものの他に断熱材等の他の部材が配置されることがあるが、見易さのためここでは省略する。以下、図5、図6及び適宜示す図を参照しつつ外壁20について説明する。外壁20は、縦胴縁21、取付具22、22、外壁材6、6、及び幕板材10を備えている。
縦胴縁21は、柱7の室外側面に沿って取り付けられる棒状の部材である。これにより外壁材6、6及び幕板材10、10、…と柱7、7との間に所定の間隙が形成され、通気路、及び排水路を確保することが可能となる。ここで用いられる縦胴縁は通常の外壁に用いられるものでよく、特に限定されない。従って本実施形態では縦胴縁が使用されているが、柱間を渡すように水平に並列される横胴縁であっても本発明の外壁に用いることができる。ここで、柱7、7、…と胴縁21、21、…との間に挟まれるとともに、縦胴縁21、21、…間を渡すように透湿シート24が配置されてもよい。
取付具22、22は、外壁材6、6、…及び幕板材10、10、…を縦胴縁21に固定するための部材であり、固定部材23、23により縦胴縁21の室外側面に固定される。図7は、図5にFで示した部分を拡大して示し、取付具22のみを実線で示した図である。図7からわかるように、その断面において取付具22は縦胴縁21の室外側面に沿って取り付けられる基部22aを有している。さらに基部22aの室外側面からは3つの片22b、22c、22dからなり、室外側に開くような向きのY字状に形成された被係合部22eを有している。そして、基部22aの下端には室外側に折り返すように片22fが設けられている。被係合片22eには後述するように外壁材6、6及び幕板材10の端部が係合して配置される。
外壁材6、6は、外壁を形成する板状の部材でいわゆるサイディングである。外壁材6、6は、室外側に配置される意匠面(表面)6a、及びこれに対向する面で室内側に配置される取付面(裏面)6bを有する。さらにその上下端面には幕板材10において説明した係合突起13、14と同じ形状を有する係合突起6c、6dを備えている。外壁材6、6が建物外周に取り付けられる際には、上端面に備えられる係合突起6cを上述した取付部材22の被係合部22eの下側面から突き上げるように接触させて配置する。さらに下端面に備えられる係合突起6dを被係合部22eの上側面に乗せるように接触させて配置する。これにより係合突起6b、6dの凸である形状と、被係合部22e、22eの凹である形状とが係合して適切に外壁材6、6が建物1の外周に固定される。
外壁材6、6、すなわちサイディングの種類は特に限定されるものではなく、いわゆる金属サイディング、窯業サイディング、セラミックサイディング等を使用することができる。
幕板材10は、装飾面11を室外側に、取付面12を室内側に向け、係合突起13、14を上下とする向きで配置される。そして取り付けの際には係合突起13、14を備える端面は図5に示したように、当該幕板材10の上方、及び下方に隣り合って配置される外壁材6、6の間に取り付けられる。取り付けは、外壁材6、6と同じ方法により取付具22、22にその上下端を係合させて建物外周に固定される。詳しくは、上端面に備えられる係合突起13を上述した取付部材22の被係合部22eの下側面から突き上げるように接触させて配置する。さらに下端面に備えられる係合突起14を被係合部22eの上側面に乗せるように接触させて配置する。これにより係合突起13、14の凸である形状と、被係合部22e、22eの凹である形状とが係合して適切に幕板材10が外壁材6、6に連続して建物1の外周に固定される。
一方、合じゃくりを有する端面では、図6に示したように、隣り合う幕板材10、10と適切に組み合わされる。このとき当該合じゃくり形状により組み合わされているとともに、シール材18、18により適切にシールがされているので、新たにシール材を必要とすることなく連結することができる。
上記したように幕板材10が建物外周に取り付けられると、幕板材10の上記した形状的特徴から幕板材10の装飾面11は外壁材6、6の意匠面6a、6aより室外側に突出して配置される。また、かぶせ片15はその全体が外壁材6より室外側に配置され、外壁材6の端部を室外視から隠蔽することができる。これにより例えば図8にGで示したように外壁材6’に施工誤差が生じた場合であっても外観にはこれが現れないので意匠性が向上される。また、これにより施工誤差による取付精度を緩和することができ施工性を向上させることも可能となる。ただしこの際には外壁材6’の係合突起6c’は取付部材22に係合することができないので、さらなる取付部材22’により固定することが好ましい。その他、取付部材22’を用いない場合には直接固定部材により固定することがもできる。このとき、固定部材も室外視からは隠蔽することができるので固定部材を用いても意匠性を損なうことを回避することが可能である。
さらには、このような取付精度の緩和に留まらず、本発明の幕板材10によれば該幕板材10を施工したい位置に施工させることが可能である。具体的には図9に示したように、幕板材10の下方に隣接する外壁材6’’はその上部が切断され、高さ方向が短くされている。すなわち幕板材10の位置を設定した上で、外壁材6’’の高さを決めることができるので、幕板材10を所望の位置に配置することが可能となる。また、デザイン的にも釘を隠すことが可能となる。これにより例えば図1に示したように幕板材10、10、…の下端をバルコニー3の下端に合わせることができる。この際、外壁材6’’の端面は切断端面とされるとともに取り付けは固定部材23’’によりおこなわれる。しかし、かぶせ片15により当該切断端面及び固定部材23’’は隠蔽されるので、意匠性は維持することができる。かかる意味においても本発明は施工自由度の高い幕板材及び外壁を提供することが可能である。
ここまで、本発明の幕板材及び該幕板材を備える外壁の1つの実施形態として建物外壁の平面部分について説明したが、図10(a)に示したように入隅部に用いられる幕板材30、及び図10(b)に示したように出隅部に用いられる幕板材35も本発明の幕板材とすることができる。当該幕板材30、35は幕板材10が平板状であることに対し、入隅、及び出隅に合わせて所定の角度を有して2枚の幕板材が組み合わされるように形成されている。幕板材30、35における端面形状等については上記した幕板材10と共通なのでここでは説明を省略する。そしてこのような幕板材30、35を建物の入隅及び出隅部に備えることによっても本発明の外壁とすることができる。
図11は変形例にかかる外壁70を具備する建物51を一面側からみた正面図である。建物51及び外壁70では、図1示した建物1及び外壁20に共通する部材は同じ符号を付した。外壁70は幕板材10、及び該幕板材10の上方に横長の外壁材6、6、…(横張り外壁材)を備えている点は上記外壁20と一致する。しかし、外壁70は外壁20と異なり、幕板材10の下方に配置される外壁材56、56、…は縦長の外壁材(縦張り外壁材)である。ただし縦長の外壁材56、56、…であっても縦横比が外壁材6、6、…と異なるのみであり、その端面形状は上記説明と同様である。従って、外壁材56、56、…は幕板材10、10、…と上記した関係を有して構成されるので、かかる場合であっても本発明の外壁とすることができる。
従来においてこのように上階と下階で外壁材の縦横の張り方を変えて施工する場合、その境界にジョイントとして水切りやその他部材を必要としていたが、本発明の幕板材10により外壁70を施工することにより、該幕板材10がジョイントとしても機能することができ、上記水切りやその他部材を使用する必要をなくすことができる。
以上、好ましい実施形態として幕板材及び該幕板材を備える外壁について説明したが、この他にも異なる形態をとることができる。外壁20、70は1階と2階との間部分に一筋の幕板装飾が形成されるように幕板材を配置した例であるが、これが複数の筋の幕板装飾であってもよい。図12には外壁120の垂直断面の一部を示した。外壁120では外壁20と共通する部材について該外壁20と同じ符号を用いた。図12からわかるように外壁120では建物の垂直方向に少なくとも3筋の水平な幕板装飾が形成される。
図13は、第二実施形態に係る本発明の幕板材210の断面で、幕板材10を説明した図3に対応する図である。幕板材210は、装飾面(表面)211、取付面(裏面)212、係合突起213、214、及びかぶせ片215を有する点で幕板材210と同じである。また、かぶせ片215が配置される部位における寸法C、D、及び切り欠きEについても幕板材10と同じである。幕板材210ではこれに加えてかぶせ片215が備えられていない端部の厚さが図13にHで示したように薄くされ、これが外壁材と概ね同じ厚さとなるように形成されている。このような断面形状を有する幕板材210でも本発明の幕板材とされ上記効果を奏するものとなる。
図14は幕板材210が建物に配置されて外壁220とされた場面における外壁220の垂直断面図で外壁20を説明した図5に対応する図である。外壁220では外壁20と共通する部材については外壁20と同じ符号を付した。このように幕板材210も幕板材10と同様の納まりで外壁220を形成することができる。
さらに、幕板材210によれば、該幕板材210の一端は外壁材6、6、…と概ね同じ厚さで形成されているので、図15に示したように当該薄く形成された端部をその上方に隣接する幕板材210のかぶせ片215による切り欠きに包含させることができる。これにより図15に外壁270として示したように幕板材210、210、…を連続して配置することができ、太く見える幕板装飾を形成することも可能である。
以上説明した幕板材において、通常「幕板材」は、水平に長く配置される板状の部材を意味し、実施形態もこのようなものについて説明したが、ここでは縦長に配置されるいわゆる「付け柱材」の態様も幕板材として含まれる。すなわち図16に示した建物301にのように、幕板材310、310が縦長であり、左右において外壁材と連結し、上下方向で幕板材が延在してもよい。このときには、外装材と連結する左右端面に係合部を有し、隣り合う幕板材と連結する上下端面が合じゃくり形状とされる。
以上、現時点においてもっとも実践的であり、かつ好ましいと思われる実施形態に関連して本発明を説明したが、本発明は、本願明細書中に開示された実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う幕板材及び該幕板材を備える外壁もまた本発明の技術的範囲に包含されるものとして理解されなければならない。
本発明の幕板材及び該幕板材を備える外壁を有する建物の一面側を示す正面図である。 幕板材の斜視図である。 幕板材のA−A断面図である。 幕板材のB−B断面図である。 外壁及び柱の垂直断面図のうち幕板材が配置された部分に注目した図である。 外壁及び柱の水平断面図のうち幕板材が配置された部分に注目した図である。 取付具を説明するための図である。 外壁材の他の施工例を説明するための図である。 外壁材の他の施工例を説明するための図である。 入隅(図10(a))及び出隅(図10(b))に用いられる本発明の幕板材を示した斜視図である。 変形例にかかる本発明の外壁を有する建物の一面側を示す正面図である。 外壁の他の態様を説明するための図である。 第二実施形態にかかる本発明の幕板材の断面図である。 図13に示した幕板材を備える外壁の垂直断面図である。 図13に示した幕板材を備える他の外壁の垂直断面図である。 縦張りの幕板が備えられた建物の例を示す図である。
符号の説明
1 建物
2 窓
3 バルコニー
4 窓
6 外壁材
6a 装飾面(表面)
6b 取付面(裏面)
7 柱
10、210 幕板材
11、211 装飾面(表面)
12、212 取付面(裏面)
13、213 係合突起
14、214 係合突起
15、215 かぶせ片
16 合じゃくり
17 合じゃくり
20、220 外壁
21 縦胴縁
22 取付具
22e 被係合部
23 固定手段

Claims (5)

  1. 建物外周に並列される板状の外壁材と同時に使用される板状の幕板材であって、
    前記外壁材よりも厚く形成されるとともに、少なくとも一端面に前記外壁材と同一の連結形状である係合部を有し、さらに少なくとも一端部の裏面側に前記外壁材の厚さよりも大きな深さを具備する切り欠きを形成するように表面側に設けられる片であるかぶせ片を備える幕板材。
  2. 前記一端面とは反対側の他端面にも前記外壁材と同一の連結形状である係合部を有していることを特徴とする請求項1に記載の幕板材。
  3. 前記係合部が端面から突出する突起により形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の幕板材。
  4. 前記係合部を有しない端面は合じゃくり形状とされていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の幕板材。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の幕板材と、
    前記幕板材の上下に配置される板状の前記外壁材とを備え、
    前記幕板材の裏面及び前記外壁材の裏面が面一となるように並列されるとともに、前記幕板材の下方に隣り合う外壁材の上端が前記幕板材の前記切り欠き部内に包含されるように配置されることを特徴とする外壁。
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