JP2009132500A - 記録媒体搬送装置、及び、これを含む記録装置 - Google Patents

記録媒体搬送装置、及び、これを含む記録装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009132500A
JP2009132500A JP2007309894A JP2007309894A JP2009132500A JP 2009132500 A JP2009132500 A JP 2009132500A JP 2007309894 A JP2007309894 A JP 2007309894A JP 2007309894 A JP2007309894 A JP 2007309894A JP 2009132500 A JP2009132500 A JP 2009132500A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cleaning
recording medium
reading
transport
belt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007309894A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideki Yamamoto
英樹 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2007309894A priority Critical patent/JP2009132500A/ja
Priority to US12/324,395 priority patent/US8052246B2/en
Priority to CN2008101797152A priority patent/CN101444996B/zh
Publication of JP2009132500A publication Critical patent/JP2009132500A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/165Prevention or detection of nozzle clogging, e.g. cleaning, capping or moistening for nozzles
    • B41J2/16585Prevention or detection of nozzle clogging, e.g. cleaning, capping or moistening for nozzles for paper-width or non-reciprocating print heads

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Feeding Of Articles By Means Other Than Belts Or Rollers (AREA)
  • Handling Of Sheets (AREA)
  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)

Abstract

【課題】読取部材を移動させる機構を不要とし、装置構成を簡略化可能とする。
【解決手段】搬送ベルト8を挟んで画像センサ41と対向する位置に清掃ローラ50が配置されている。搬送ベルト8には貫通穴8xが形成されており、画像センサ清掃モードにおいて、画像センサ41を移動させることなく固定した状態で、清掃ローラ50を貫通穴8xに挿入し画像センサ41に接触させる。
【選択図】図4

Description

本発明は、記録媒体を搬送する搬送部材を含む記録媒体搬送装置、及び、これを含む記録装置に関する。
記録媒体としての用紙を搬送し、当該用紙上に多数のノズルからインクを吐出して画像を記録するインクジェット記録装置において、記録品質を確保するため、ノズルからのインク吐出の確認を行う技術が知られている。例えば特許文献1においては、搬送ベルト上にチャートを印字し、当該チャートを、ヘッドに隣接配置された読み取り部(読取部材)で読み取って、各ノズルからのインク吐出の不良を検出する。ここで、読取部材は、装置内に浮遊するインクミストや紙粉等の異物の付着を防止するために密閉されており、さらに、上記異物の付着によって誤検出が行われないよう、清掃が行われる。
特開2006−187979号公報
上記文献1によると、読取部材を清掃するにあたって、先ず、読取部材を上方に、即ち搬送ベルトから離隔する方向に移動させる。そして、読取部材の下方へと清掃ブレードを移動させ、当該清掃ブレードを読取部材のガラス面に摺動させることで、読取部材を清掃する。しかしながら、この場合、読取部材を移動させる機構が必要となるため、装置構成が複雑化してしまう。
本発明の目的は、読取部材を移動させる機構が不要であり、装置構成を簡略化可能な記録媒体搬送装置、及び、これを含む記録装置を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点によると、表面と前記表面とは反対側の裏面とに亘って貫通する貫通穴を有すると共に、前記表面上において記録媒体を搬送する搬送部材と、前記搬送部材の前記表面に対向配置され、前記表面及び前記表面上の記録媒体のいずれかの画像を読み取る読取部材と、前記搬送部材の前記裏面に対向配置され、前記搬送部材を挟んで前記読取部材と対向する位置に配置された、前記読取部材を清掃する清掃部材と、前記貫通穴が前記清掃部材と前記読取部材との間に配置された清掃位置を前記搬送部材が取るように、前記搬送部材の駆動を制御する搬送制御手段と、前記搬送部材が前記清掃位置にあるときに前記清掃部材が前記読取部材を清掃するように、前記清掃部材の駆動を制御する清掃制御手段と、を備えていることを特徴とする記録媒体搬送装置が提供される。
上記第1の観点によると、貫通穴を利用することで、読取部材を移動させることなく読取部材を清掃することができる。したがって、読取部材を移動させる機構が不要であり、装置構成を簡略化可能である。
前記貫通穴が、前記清掃部材が挿入可能な大きさを有し、前記清掃制御手段が、前記清掃部材が前記貫通穴に挿入されて前記読取部材に接触するように、前記清掃部材の駆動を制御することが好ましい。この場合、清掃部材を読取部材に接触させることで、読取部材の清掃をより効果的に行うことができる。
前記清掃部材がローラであり、前記清掃制御手段が、前記清掃部材が前記読取部材に接触しつつ回転するように、前記清掃部材の駆動を制御することが好ましい。この場合、清掃部材を回転させつつ読取部材に接触させることで、読取部材の清掃をより一層効果的に行うことができる。
前記清掃部材が、前記搬送部材の前記裏面に平行で且つ前記搬送部材による前記記録媒体の搬送方向と直交する方向に軸を有すると共に、その軸方向の長さが前記読取部材の当該方向の長さ以上であり、前記清掃制御手段が、前記清掃部材が前記読取部材の前記軸方向の長さ方向に亘って前記読取部材に接触しつつ回転するように、前記清掃部材の駆動を制御することが好ましい。この場合、読取部材の上記軸方向全体を効率よく清掃することができる。
前記清掃部材における前記読取部材と接触する部分が弾性を有し、前記清掃制御手段が、前記清掃部材が押圧により変形しつつ前記読取部材に接触するように、前記清掃部材の駆動を制御することが好ましい。この場合、押圧によって、読取部材の清掃をより効果的に行うことができる。
前記清掃部材における前記読取部材と接触する部分が多孔質材料からなることが好ましい。この場合、上記部分に洗浄液等を含ませることで、或いは、洗浄液等を含ませなくとも表面に微小な凹凸が形成されることで、読取部材の清掃をより効果的に行うことができる。
記録媒体搬送装置は、前記清掃部材の前記部分に洗浄液を供給する洗浄液供給部と、前記清掃部材が前記読取部材を清掃する前に、前記洗浄液供給部を駆動する洗浄液供給制御手段と、をさらに備えていることが好ましい。この場合、洗浄液を含有した清掃部材によって読取部材の清掃をより効果的に行うことができる。
記録媒体搬送装置は、前記清掃部材の清掃力を回復する回復部をさらに備えていることが好ましい。清掃部材の清掃力は時間の経過や清掃回数に応じて低下する可能性があるが、上記構成によると、回復部によって清掃部材の清掃力を定期的に回復させることで、清掃力を良好に維持し、読取部材の清掃をより効果的に行うことができる。
前記搬送制御手段が、前記読取部材による前記貫通穴の検出に応じて、前記搬送部材が停止するように前記搬送部材の駆動を制御することが好ましい。この場合、貫通穴検出用の部材をさらに備える必要がないので、装置構成がさらに簡略化される。
記録媒体搬送装置は、前記清掃部材が前記搬送部材の前記裏面に接触するように前記清掃部材の駆動を制御する裏面清掃制御手段をさらに備えていることが好ましい。貫通穴を有するため搬送部材の裏面に異物が付着しやすくなるが、この場合、清掃部材により裏面から異物を除去することができる。
前記裏面清掃制御手段は、前記搬送部材が駆動しているときに、前記清掃部材が前記搬送部材の前記裏面に接触するように前記清掃部材の駆動を制御することが好ましい。この場合、清掃部材自体を回転させなくても、搬送部材の駆動に伴って清掃部材が回転するので、裏面清掃を効率よく行うことができる。
前記搬送部材が、前記表面と前記裏面とに亘って貫通する複数の吸引孔を有し、記録媒体搬送装置が、前記記録媒体が前記搬送部材の前記表面に吸着されるよう、前記吸引孔を介して空気を吸引する吸引部をさらに備えていることが好ましい。このように搬送部材が貫通穴に加えて吸引孔を有する場合、搬送部材の裏面に異物がさらに付着しやすくなるが、裏面清掃によりこの問題が軽減される。
前記搬送部材が、2以上の支持体に架け渡されるように巻回され、前記支持体の駆動により走行するエンドレスベルトであって、記録媒体搬送装置が、前記清掃部材が前記支持体に接触するように前記清掃部材の駆動を制御する支持体清掃制御手段をさらに備えていることが好ましい。貫通穴を有するためエンドレスベルトの裏面側に異物が混入して支持体にも異物が付着しやすく、ベルトのスリップ等の不具合が生じやすくなるが、上記構成によると、清掃部材により支持体から異物を除去することで、上記不具合を抑制することができる。
前記支持体清掃制御手段は、前記支持体が駆動しているときに、前記清掃部材が前記支持体に接触するように前記清掃部材の駆動を制御することが好ましい。この場合、清掃部材自体を回転させなくても、支持体の駆動に伴って清掃部材が回転するので、支持体の清掃を効率よく行うことができる。
前記搬送部材における前記貫通穴の周縁に補強が施されていることが好ましい。これにより、搬送部材の耐久性を確保することができる。
本発明の第2の観点によると、上記第1の観点に係る記録媒体搬送装置と、液体を吐出する吐出面が前記搬送部材の前記表面に対向配置された記録ヘッドと、前記貫通穴が前記吐出面と対向したときに前記吐出面から液体を吐出させる回復制御手段と、を備えている記録装置が提供される。
上記第2の観点によると、記録ヘッドを移動させることなく、貫通穴を利用して、インク吐出性能を回復させる動作である所謂フラッシングを行うことができる。したがって、フラッシング時のヘッド移動機構が不要となり、装置構成の簡略化が実現される。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
先ず、図1を参照し、本発明における記録媒体搬送装置の一実施形態に係る用紙搬送装置1を含むインクジェットプリンタ100の全体構成について説明する。インクジェットプリンタ100は、マゼンタ、シアン、イエロー、ブラックのインクをそれぞれ吐出する4つのインクジェットヘッド2を有するカラーインクジェットプリンタである。
4つのインクジェットヘッド2は、それぞれ主走査方向(図1の紙面に直交する方向)に沿って延在し、副走査方向(主走査方向に直交する方向であって、搬送方向Bに沿った方向)に並設されており、フレーム(図示せず)を介してプリンタ本体に支持されている。つまり、インクジェットプリンタ100は、主走査方向に延びた吐出領域が形成されたライン式プリンタである。
インクジェットヘッド2は、下端に配置されたヘッド本体3、及び、ヘッド本体3の上面に固定されたリザーバユニット10を有する。ヘッド本体3は、圧力室を含む個別インク流路が多数形成された流路ユニットと、圧力室内のインクに選択的に圧力を与えるアクチュエータとが貼り合わされたものであり、主走査方向に細長な直方体形状を有する。ヘッド本体3の下面、即ち吐出面3aには、インクを吐出するノズルが多数形成されている。リザーバユニット10は、インクを一時的に貯溜すると共に、ヘッド本体3へインクを供給するものである。
インクジェットプリンタ100の内部には、給紙機構11から排紙部12に向かって記録媒体である用紙が搬送される用紙搬送経路が形成されている。給紙機構11には、ピックアップローラ22が設けられている。ピックアップローラ22は、ピックアップモータ132(図3参照)の駆動により回転すると、用紙トレイ21内の最も上方にある用紙を繰り出し、図1中左方から右方に送る。
用紙搬送経路の中間部には、用紙搬送装置1が配置されている。用紙搬送装置1は、2つのベルトローラ6,7と、両ローラ6,7間に架け渡されるように巻回されたエンドレスの搬送ベルト8とを有している。ベルトローラ6は、搬送モータ133(図3参照)から駆動力が与えられ、図1中時計回り(矢印A方向)に回転する。ベルトローラ7は、ベルトローラ6の駆動により搬送ベルト8が走行するのに伴って、時計回りに回転する。
搬送ベルト8には、図2に示すように、全体に亘って、外周面と内周面とに亘って貫通する微小径の吸引孔8yが多数形成されている。搬送ベルト8によって囲まれた領域内、即ちベルトループ内に配置された吸引ファン30(図1参照)の駆動により、用紙搬送経路において搬送ベルト8の外周面から内周面へと吸引孔8yを介して空気が吸引されることで、搬送ベルト8上に載置された用紙が搬送ベルト8の外周面に吸着される。
給紙機構11に対して用紙搬送方向のすぐ下流側には、搬送ベルト8と対向するように押さえローラ5が配置されている。押さえローラ5は、給紙機構11から送り出された用紙を搬送ベルト8の外周面に押さえ付ける。搬送ベルト8の外周面に押さえ付けられた用紙は、吸着力により当該外周面上に保持されつつ、搬送方向Bに沿って搬送される。
用紙搬送経路に沿って搬送ベルト8のすぐ下流側には、剥離プレート13が設けられている。剥離プレート13は、搬送ベルト8の外周面に保持されている用紙を外周面から剥離し、右方の排紙部12へ向けて送る。
搬送ベルト8のループ内には、4つのインクジェットヘッド2と対向するように、ほぼ直方体形状のプラテン9が配置されている。プラテン9の上面は、搬送ベルト8の上側ループの内周面と接触しており、搬送ベルト8の内周側からこれを支持している。これにより、搬送ベルト8の上側ループの外周面とインクジェットヘッド2の下面、即ち吐出面3aとが対向しつつ平行になり、且つ、吐出面3aと搬送ベルト8の外周面との間に僅かな隙間が形成されている。当該隙間は、用紙搬送経路の一部を構成している。搬送ベルト8の外周面上に保持されつつ搬送されてきた用紙が4つのヘッド本体3のすぐ下方を順に通過する際に、用紙の上面に向けて各色のインクが吐出されることで、用紙上に所望のカラー画像が形成される。
プラテン9の上面における各インクジェットヘッド2の吐出面3aと対向する領域には、開口(図示せず)が形成されている。プラテン9の内部には、4つのインクジェットヘッド2の吐出面3a全体をカバーするように、4つの吐出面3aに対向する矩形状の底面を有する受け皿35が配置されている。また、搬送ベルト8には、図2に示すように、外周面と内周面とに亘って貫通し、1のインクジェットヘッド2の吐出面3aと同じ大きさを有する矩形状の貫通穴8xが形成されている。インクジェットヘッド2毎に、インク吐出性能を回復させるために吐出面3aから強制的にインクを吐出させる所謂フラッシングを行う際、搬送ベルト8は、貫通穴8xが吐出面3aと対向する位置にて停止される。フラッシング時に吐出面3aから吐出されたインクは、搬送ベルト8の貫通穴8x及びプラテン9の開口を通って、受け皿35に受容される。
貫通穴8xの周縁8zは、例えば搬送ベルト8の他の部分よりも高強度な材料が用いられたり、補強材が付加されたりすることにより、補強が施されている。
用紙搬送方向最も下流にあるインクジェットヘッド2の下流側側面には、画像センサ41が取り付けられている。画像センサ41は、例えばCIS、CCD、CMOS等からなる撮像素子を含むと共に、主走査方向に延びた撮像範囲を有するライン型センサであって、搬送ベルト8の外周面に形成された画像、又は、当該外周面上の用紙に形成された画像を読み取る。インクジェットプリンタ100が後述の吐出不良検査モードにあるとき、画像センサ41は搬送ベルト8の外周面上に形成されたテストチャートの画像を読み取る。インクジェットプリンタ100が後述の搬送不良検査モードにあるとき、画像センサ41は搬送ベルト8によって搬送されている用紙の画像を読み取る。
画像センサ41の下面、即ち読取面は、インクジェットヘッド2の下面、即ち吐出面3aと平行で同じ高さにあり、搬送ベルト8の上側ループの外周面と平行に対向するように配置されている。搬送ベルト8の上側ループの外周面から読取面までの距離、及び、外周面に載置された用紙の上面から読取面までの距離はそれぞれ、外周面上に形成された画像、及び、用紙上に形成された画像を画像センサ41が読み取り可能に、即ち、画像センサ41による当該画像の撮像時に得られる画像データが合焦画像を示すよう、予め決められている。
画像センサ41の撮像範囲の主走査方向に関する長さは、インクジェットヘッド2の印刷可能範囲の当該長さと同一である。これに対し、搬送ベルト8により搬送される用紙の幅(インクジェットヘッド2の主走査方向に沿った長さ)は、インクジェットヘッド2の印刷可能範囲より幾分か狭くなっている。したがって、用紙がその幅方向に若干シフトして搬送されたとしても、画像センサ41は用紙をその全幅にわたって撮像することができる。
搬送ベルト8のループ内において搬送ベルト8を挟んで画像センサ41と対向する位置に、清掃ローラ50及び粘着ローラ60が配置されている。清掃ローラ50は画像センサ41の読取面を清掃するのに用いられ、粘着ローラ60は清掃ローラ50の表面に付着したインクや紙粉等の異物を除去して清掃ローラ50の清掃力を回復させるのに用いられる。
清掃ローラ50及び粘着ローラ60はそれぞれ、主走査方向(図1の紙面に直交する方向)に沿った軸50x,60xを介してプリンタ本体に支持されており、図1中時計回り及び反時計回りに回転可能である。清掃ローラ50は、画像センサ41、搬送ベルト8、及びベルトローラ6のいずれにも接触しない位置(図4(a)(b)(c)において点線で示す位置)をホームポジションとして、移動機構70(図3参照)の駆動により軸50xを介して上下及び左右方向に移動可能となっている。清掃ローラ50及び粘着ローラ60の軸方向長さは、画像センサ41の読取面の当該方向の長さと同一である。清掃ローラ50はスポンジ状の弾性を有する多孔質材料からなり、粘着ローラ60は硬質材料からなると共にその表面には粘着性を有するよう処理が施されている。
図2及び図4(a)に示すように、搬送ベルト8の貫通穴8xは、清掃ローラ50が挿入可能な大きさを有している。
次いで、図3を参照しつつ、インクジェットプリンタ100の電気的構成について説明する。インクジェットプリンタ100は、プリンタの動作を制御する制御部101を有する。制御部101は、演算処理装置であるCPU(Central Processing Unit)と、CPUが実行する制御プログラム及び制御プログラムに使用されるデータが記憶されているROM(Read Only Memory)と、プログラム実行時にデータを一時記憶するためのRAM(Random Access Memory)とを有している。これらは、印刷制御部141、搬送制御部142、画像センサ清掃制御部143、ベルト裏面清掃制御部144、ベルトローラ清掃制御部145、洗浄液供給制御部146、清掃力回復制御部147、及びフラッシング制御部148として機能する。
インクジェットプリンタ100は、通常印刷モード、吐出不良検査モード、搬送不良検査モード、画像センサ清掃モード、ベルト裏面清掃モード、ベルトローラ清掃モード、洗浄液供給モード、清掃力回復モード、及びフラッシングモードのいずれかを取る。通常印刷モードは、操作者の所望する画像を用紙に印刷するモードである。吐出不良検査モードは、各インクジェットヘッド2からのインク吐出により搬送ベルト8の外周面にテストチャートを形成し、テストチャートの画像を画像センサ41で読み取り、読み取った画像に基づいて吐出不良を検査するモードである。搬送不良検査モードは、搬送ベルト8によって搬送されている用紙の画像を画像センサ41で読み取り、読み取った画像に基づいて、基準位置からの用紙の主走査方向に関するシフト量、搬送方向に対する用紙の傾斜角度等を算出し、搬送不良を検査するモードである。画像センサ清掃モード、ベルト裏面清掃モード、及びベルトローラ清掃モードはそれぞれ清掃ローラ40を用いて画像センサ41の読取面、搬送ベルト8の裏面、即ち内周面、及びベルトローラ6の周面を清掃するモードである。洗浄液供給モードは、洗浄液供給ポンプ80の駆動により清掃ローラ50に洗浄液を供給するモードである。清掃力回復モードは、清掃ローラ50の清掃力を粘着ローラ60により回復させるモードである。フラッシングモードは、4つのインクジェットヘッド2に対して順次、上述のフラッシングを行うモードである。
制御部101は、所定の条件の成立に基づいてインクジェットプリンタ100がいずれのモードを取るかを決定すると共に、当該モードに応じてプリンタ各部の動作を制御する。インクジェットプリンタ100は、例えば印刷枚数が所定数に達したとき、通常印刷モードで所定枚数以上の印刷を行う前等に、吐出不良検査モード及び搬送不良検査モードを順次取る。インクジェットプリンタ100はまた、例えば吐出不良検査又は搬送不良検査を行う前、適宜の方法により画像センサ41の読取面の異物付着率を確認して当該付着率が所定の値以上の場合等に、画像センサ清掃モードを取り、例えば印刷枚数が所定数に達したとき等に、ベルト裏面清掃モード及びベルトローラ清掃モードを順次取る。さらにインクジェットプリンタ100は、清掃ローラ50が所定回数清掃を行った後に次の清掃を行う前、清掃力回復モードにおいて清掃ローラ50に付着した異物が粘着ローラ60により除去された後に次の清掃を行う前、1の清掃が終了する毎等に、洗浄液供給モードを取り、例えば所定回数清掃を行った場合等に、清掃力回復モードを取る。ここで清掃とは、後に詳述するように、画像センサ41、搬送ベルト8の裏面、又はローラ6に所定時間清掃ローラ50を接触させて異物を除去する動作を意味する。インクジェットプリンタ100はまた、例えば所定期間印刷が行われなかった後に印刷を行う前、吐出不良検査モードにおける検査の結果吐出不良と判断された場合等に、フラッシングモードを取る。制御部101は、上記のような条件成立時以外にも、操作者の操作によりPC(パーソナルコンピュータ)200から送信されたコマンドに基づいて、インクジェットプリンタ100がいずれのモードを取るかを決定してよい。
印刷制御部141は、インクジェットプリンタ100が通常印刷モードにあるとき、PC200から受信した印刷データに基づいて、対応するインクジェットヘッド2からインクが吐出されるように、ヘッド駆動回路121を制御する。
搬送制御部142は、インクジェットプリンタ100が通常印刷モードにあるとき、ピックアップモータ132の駆動によりピックアップローラ22が回転して用紙トレイ21内の最も上にある用紙が搬送ベルト8上に送り出されるようにモータドライバ122を制御すると共に、吸引ファン30を駆動させつつ、搬送モータ133の駆動によりベルトローラ6が回転して用紙が搬送ベルト8の外周面上に保持されつつ搬送されるようにモータドライバ123を制御する。さらに、搬送制御部142は、搬送ベルト8上の用紙が排紙部12に到達した後、搬送モータ133の駆動停止によりベルトローラ6の回転が停止するようにモータドライバ123を制御し、且つ、吸引ファン30の駆動も停止させる。搬送制御部142は、インクジェットプリンタ1が吐出不良検査モード又は搬送不良検査モードにあるときにも、通常記録モード時と同じような制御を行う。
搬送制御部142は、インクジェットプリンタ100が画像センサ清掃モードにあるとき、図4(a)に示すように、搬送モータ133の駆動によりベルトローラ6が回転し、貫通穴8xが点線で示すホームポジションにある清掃ローラ50と画像センサ41との間に配置された清掃位置に到達するまで搬送ベルト8が走行するように、且つ、当該清掃位置にて搬送ベルト8が停止するように、モータドライバ123を制御する。ここで、搬送制御部142は、画像センサ41による貫通穴8xの検出に応じて搬送ベルト8が清掃位置に到達したと判断し、上記のような制御を行う。
画像センサ清掃制御部143は、インクジェットプリンタ100が画像センサ清掃モードにあるとき、上述のような搬送制御部142の制御によって搬送ベルト8が清掃位置で停止された状態で、図4(a)に示すように、清掃ローラ50が点線で示すホームポジションから上昇し、貫通穴8xに挿入され且つ押圧により変形しつつ画像センサ41の読取面に接触する位置に到達するように、移動機構70を制御する。その後、画像センサ清掃制御部143は、清掃ローラ50が押圧により変形しつつ画像センサ41の読取面に接触した状態で、図4(a)中時計回りに回転するように、移動機構70を制御する。このとき清掃ローラ50は、主走査方向(図4(a)の紙面に直交する方向)に関して画像センサ41の全長に亘って接触しつつ、所定数回転する。このような清掃ローラ50の動作により、画像センサ41の読取面が清掃され、即ち、読取面に付着した異物が除去される。
ベルト裏面清掃制御部144は、インクジェットプリンタ100がベルト裏面清掃モードにあるとき、図4(b)に示すように、清掃ローラ50が点線で示すホームポジションから上昇し、押圧により変形しつつ搬送ベルト8の裏面に接触する位置に到達するように、移動機構70を制御する。このとき搬送ベルト8は、貫通穴8xにおける搬送方向上流側端部が清掃ローラ50より若干下流側にある位置で、停止されている。その後、清掃ローラ50が搬送ベルト8の裏面に接触した状態で、搬送モータ133の駆動によりベルトローラ6が回転して搬送ベルト8が走行するように、搬送制御部142がモータドライバ123を制御する。すると、清掃ローラ50は、搬送ベルト8の走行に伴って図4(b)中時計回りに回転する。これにより、搬送ベルト8の裏面が清掃ローラ50によって清掃され、即ち、裏面に付着した異物が清掃ローラ50によって除去される。当該清掃動作において、搬送ベルト8は、貫通穴8xにおける搬送方向下流側端部が清掃ローラ50より若干上流側にある位置に到達するまで、即ち略一周走行することで、搬送ベルト8の裏面の略全体が清掃される。
ベルトローラ清掃制御部145は、インクジェットプリンタ100がベルトローラ清掃モードにあるとき、図4(c)に示すように、清掃ローラ50が点線で示すホームポジションから図4(c)の右方に移動し、押圧により変形しつつベルトローラ6に接触する位置に到達するように、移動機構70を制御する。このとき搬送ベルト8は停止されている。その後、清掃ローラ50がベルトローラ6に接触した状態で、搬送モータ133の駆動によりベルトローラ6が回転するように、搬送制御部142がモータドライバ123を制御する。すると、清掃ローラ50は、ベルトローラ6の回転に伴って図4(c)中反時計回りに回転する。これにより、ベルトローラ6の周面が清掃ローラ50によって清掃され、即ち、周面に付着した異物が清掃ローラ50によって除去される。当該清掃動作において、ベルトローラ6は1回転以上回転し、ベルトローラ6の周面の略全体が清掃される。
洗浄液供給制御部146は、インクジェットプリンタ100が洗浄液供給モードにあるとき、清掃ローラ50に洗浄液が供給されるように、洗浄液供給ポンプ80の駆動を制御する。
清掃力回復制御部147は、インクジェットプリンタ100が清掃力回復モードにあるとき、図5に示すように、清掃ローラ50が点線で示すホームポジションから下降し、押圧により変形しつつ粘着ローラ60に接触する位置に到達するように、移動機構70を制御する。その後、清掃力回復制御部147は、清掃ローラ50が押圧により変形しつつ粘着ローラ60に接触した状態で、図5中時計回りに回転するように、移動機構70を制御する。このとき清掃ローラ50は、主走査方向(図5の紙面に直交する方向)の全長に亘って粘着ローラ60と接触しつつ、所定数回転する。これにより、清掃ローラ50の表面に付着した異物が粘着ローラ60に移転し、清掃ローラ50の清掃力が回復する。
フラッシング制御部148は、インクジェットプリンタ100がフラッシングモードにあるとき、搬送モータ133の駆動によりベルトローラ6が回転し、貫通穴8xが用紙搬送方向最も上流側のインクジェットヘッド2の吐出面3aに対向する位置に到達するまで搬送ベルト8が走行するように、且つ、当該位置にて搬送ベルト8が停止するように、モータドライバ123を制御する。そしてフラッシング制御部148は、最も上流側のインクジェットヘッド2から強制的にインクが吐出されるように、ヘッド駆動回路121を制御する。最も上流側のインクジェットヘッド2においてフラッシングが行われた後、フラッシング制御部148は、当該ヘッド2の下流側に隣接配置されたインクジェットヘッド2の吐出面3aに貫通穴8xが対向する位置に到達するまで搬送ベルト8が走行するように、且つ、当該位置にて搬送ベルト8が停止するように、モータドライバ123を制御する。このようにして、上流側のインックジェットヘッド2から順次個別にフラッシングが行われる。
以上に述べたように、本実施形態に係る用紙搬送装置1によると、画像センサ清掃モードにおいて、貫通穴8xを利用することで、画像センサ41を移動させることなく画像センサ41を清掃することができる。したがって、画像センサ41を移動させる機構が不要であり、装置構成を簡略化可能である。
貫通穴8xが、清掃ローラ50が挿入可能な大きさを有しており、画像センサ清掃制御部143の制御により、清掃ローラ50を貫通穴8xに挿入し且つ画像センサ41に接触させることで、画像センサ41の清掃をより効果的に行うことができる。
画像センサ41を清掃する部材がローラ50であり、画像センサ清掃制御部143の制御により、清掃ローラ50を画像センサ41に接触させつつ回転させることで、画像センサ41の清掃をより一層効果的に行うことができる。
清掃ローラ50の軸方向の長さが画像センサ41の読取面の当該方向の長さと同じであり、画像センサ清掃制御部143の制御により、清掃ローラ50を画像センサ41の上記軸方向の長さ方向に亘って画像センサ41の読取面に接触させつつ回転させることで、画像センサ41の読取面の上記軸方向全体を効率よく清掃することができる。
画像センサ清掃制御部143の制御により、図4(a)に示すように清掃ローラ50を押圧により変形させつつ画像センサ41に接触させることで、画像センサ41の清掃をより効果的に行うことができる。
清掃ローラ50による清掃を行う前に、洗浄液供給ポンプ80を駆動させて清掃ローラ50に洗浄液を供給することで、洗浄液を含有した清掃ローラ50によって画像センサ41の清掃をより効果的に行うことができる。
清掃ローラ50の清掃力は時間の経過や清掃回数に応じて低下する可能性があるが、粘着ローラ60によって清掃ローラ50の清掃力を定期的に回復させることで、清掃力を良好に維持し、画像センサ41の清掃をより効果的に行うことができる。
搬送制御部142は、画像センサ41による貫通穴8xの検出に応じて、搬送ベルト8が停止するように搬送ベルト8の駆動を制御する。したがって、貫通穴8x検出用の部材をさらに備える必要がないので、装置構成がさらに簡略化される。
貫通穴8xを有するため搬送ベルト8の裏面に異物が付着しやすくなるが、図4(b)に示すように清掃ローラ50を搬送ベルト8の裏面に接触させることで、搬送ベルト8の裏面から異物を除去することができる。
ベルト裏面清掃モードでは、清掃ローラ50が搬送ベルト8の裏面に接触した状態で搬送ベルト8を走行させる。これにより、清掃ローラ50自体を回転させなくても、搬送ベルト6の走行に伴って清掃ローラ50が回転するので、ベルト裏面清掃を効率よく行うことができる。
本実施形態の搬送ベルト8は多数の吸引孔8yを有しているため、搬送ベルト8の裏面に異物が付着しやすくなるが、ベルト裏面清掃を行うことでこの問題が軽減される。
貫通穴8xを有するため搬送ベルト8の裏面側、即ちベルトループ内に異物が混入し、ベルトローラ6に異物が付着しやすく、搬送ベルト8のスリップ等の不具合が生じやすくなるが、図4(c)に示すように清掃ローラ50をベルトローラ6に接触させることで、ベルトローラ6から異物を除去することができ、上記不具合を抑制することができる。
ベルトローラ清掃モードでは、清掃ローラ50がベルトローラ6に接触した状態でベルトローラ6を回転させる。これにより、清掃ローラ50自体を回転させなくても、ベルトローラ6の回転に伴って清掃ローラ50が回転するので、ベルトローラ6の清掃を効率よく行うことができる。
搬送ベルト8における貫通穴8xの周縁8zに補強が施されているため、搬送ベルト8の耐久性を確保することができる。
フラッシングモードでは、貫通穴8xを利用することで、インクジェットヘッド2を、例えば搬送ベルト8とは対向しないフラッシング用受け皿が設けられた専用のスペース(図1の紙面手前又は奥側等)に移動させることなく、通常印刷時の位置、即ち図1に示すように搬送ベルト8に対向する位置に固定したまま、フラッシングを行うことができる。したがって、フラッシング時のヘッド移動機構が不要となり、装置構成の簡略化が実現される。
なお、画像センサ清掃モードでは、清掃ローラ40が画像センサ41の読取面における副走査方向(図4(a)左右方向)の略中央領域に接触し、当該方向の端部に接触していないが、画像センサ41による検出は当該中央領域において行われることから、当該領域に付着した異物を除去することで、画像センサ41による誤検出を防止することができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な設計変更が可能なものである。
例えば、画像センサ41を清掃する部材は、上述の実施形態の清掃ローラ50ように軸50x方向に細長な円筒状のものに限定されず、例えば板状のもの、球体、さらには送風機等を適用してよい。送風機を清掃部材として適用する場合、当該清掃部材は、貫通穴8xに挿入されず、搬送ベルト8のループ内の定位置において駆動されてよい。これにより、送風機からの送風によって、画像センサ41の読取面に付着した異物が除去される。
上述の実施形態では清掃ローラ50全体が多孔質材料からなるが、これに限定されず、清掃ローラ50における少なくとも画像センサ41と接触する部分が多孔質材料からなれば、当該部分に洗浄液を含ませて清掃を行うことができる。また、清掃ローラ50全体が弾性を有することに限定されず、清掃ローラ50における少なくとも画像センサ41と接触する部分が弾性を有していれば、清掃ローラ50を押圧により変形させつつ画像センサ41の読取面に接触させることができる。清掃ローラ50の材料は、弾性を有する多孔質材料に限定されず、その他様々な材料であってよい。
上述の実施形態では清掃ローラ50に洗浄液を含ませて清掃を行うが、洗浄液等を含ませなくとも、清掃ローラ50が多孔質材料からなる場合はその表面に微小な凹凸が形成されていることから、表面が平坦である場合に比べて画像センサ41の清掃を効果的に行うことができる。
清掃ローラ50の軸方向長さは、画像センサ41の読取面の当該方向の長さと同一であることに限定されず、読取面の当該方向の長さを超えていれば、上述のような画像センサ41の読取面の上記軸方向全体を効率よく清掃することができるという効果を得ることができる。また、清掃ローラ50の軸方向長さは、読取面の当該方向の長さ未満であってもよい。
上述の実施形態において、貫通穴8xは、フラッシングにおいて利用するためにインクジェットヘッド2の吐出面3aと同じ大きさを有するが、図2に示す清掃ローラ50の平面形状と略同じような細長な形状であってよい。また、貫通穴8xは、清掃ローラ50が挿入可能な大きさであることに限定されない。例えば上記のように送風機を清掃部材として適用する場合、画像センサ41の読取面における副走査方向(図4(a)左右方向)の略中央領域に対応するよう細長な貫通穴8xを形成してよい。これにより、送風機からの送風によって、画像センサ41の読取面において特に検出に用いられる領域が清掃される。
貫通穴8xの周縁8zに補強が施されていなくてよい。
上述の実施形態では清掃ローラ50の清掃力を回復する回復部として粘着ローラ60を設けているが、清掃ローラ50の清掃力を回復する機能を有するものであれば、その他様々な部材又は手段を適用可能である。また、回復部を省略してもよい。
搬送制御部142は、画像センサ41による貫通穴8xの検出に応じて搬送ベルト8が清掃位置に到達したと判断するが、これに限定されず、画像センサ41以外のセンサを用いて上記検出を行ってよい。
図4(b)に示すベルト裏面清掃モード及び図4(c)に示すベルトローラ清掃モードでは、それぞれ、清掃ローラ50を搬送ベルト8の裏面及びベルトローラ6の周面に接触させた後、搬送ベルト8の走行及びベルトローラ6の回転を開始させるが、これに限定されない。つまり、清掃ローラ50が搬送ベルト8の裏面に接触した状態、又は、清掃ローラ50がベルトローラ6に接触した状態において、搬送ベルト8の走行又はベルトローラ6の回転が行われれば、それに伴って清掃ローラ50が回転するので、接触と走行又は回転とのいずれが先に行われてもよい。しかしながら、ベルト裏面清掃モード及びベルトローラ清掃モードにおいて、それぞれ搬送ベルト8の走行及びベルトローラ6の回転に伴って清掃ローラ50を回転させるのではなく、移動機構70により清掃ローラ50自体を回転させてもよい。
上述の実施形態では清掃ローラ50を用いて画像センサ41以外に搬送ベルト8の裏面及びベルトローラ6を清掃するが、搬送ベルト8の裏面及びベルトローラ6の清掃は行わなくてよい。
搬送ベルト8は3以上のローラに支持されてよい。また、搬送ベルト8は吸着式のものに限定されず、例えば、外周面にシリコーン処理が施され、粘着力により用紙を外周面上に保持する粘着式のものであってよい。さらに、搬送部材として、搬送ベルト8のようなエンドレスベルト以外に、記録媒体を外周面に保持しつつ周方向に回転することによって記録媒体を搬送するドラムを採用してもよい。
上述の実施形態では、吐出不良検査モードにおいて、テストチャートを搬送ベルト8の外周面上に形成するとしているが、用紙上に形成してもよく、この場合、画像センサ41は当該用紙上に形成されたテストチャートの画像を読み取る。
本発明に係る記録装置は、インクジェット式に限定されず、サーマル式にも適用可能であり、また、ライン式に限定されず、ヘッドが往復移動するシリアル式にも適用可能である。また、プリンタに限定されず、ファクシミリやコピー機等にも適用可能である。本発明に係る記録媒体搬送装置は、上記のような様々な記録装置内に設置されてよい。
本発明における記録媒体搬送装置の一実施形態に係る用紙搬送装置を含むインクジェットプリンタの全体構成を示す概略側面図である。 搬送ベルトの平面図である。 インクジェットプリンタの電気的構成を示すブロック図である。 (a)(b)(c)はそれぞれ画像センサ清掃モード、ベルト裏面清掃モード、及びベルトローラ清掃モード時における清掃ローラの動作を示す、図1の一点鎖線で囲まれた領域IVの拡大図である。 清掃力回復モード時における清掃ローラの動作を示す、図1の一点鎖線で囲まれた領域IVの拡大図である。
符号の説明
1 用紙搬送装置(記録媒体搬送装置)
2 インクジェットヘッド
6,7 ベルトローラ(支持体)
8 搬送ベルト(搬送部材)
8x 貫通穴
8y 吸引孔
30 吸引ファン(吸引部)
41 画像センサ(読取部材)
50 清掃ローラ(清掃部材)
60 粘着ローラ(回復部)
80 洗浄液供給ポンプ(洗浄液供給部)
100 インクジェットプリンタ(記録装置)
142 搬送制御部(搬送制御手段)
143 画像センサ清掃制御部(清掃制御手段)
144 ベルト裏面清掃制御部(裏面清掃制御手段)
145 ベルトローラ清掃制御部(支持体清掃制御手段)
146 洗浄液供給制御部(洗浄液供給制御手段)
148 フラッシング制御部(回復制御手段)

Claims (16)

  1. 表面と前記表面とは反対側の裏面とに亘って貫通する貫通穴を有すると共に、前記表面上において記録媒体を搬送する搬送部材と、
    前記搬送部材の前記表面に対向配置され、前記表面及び前記表面上の記録媒体のいずれかの画像を読み取る読取部材と、
    前記搬送部材の前記裏面に対向配置され、前記搬送部材を挟んで前記読取部材と対向する位置に配置された、前記読取部材を清掃する清掃部材と、
    前記貫通穴が前記清掃部材と前記読取部材との間に配置された清掃位置を前記搬送部材が取るように、前記搬送部材の駆動を制御する搬送制御手段と、
    前記搬送部材が前記清掃位置にあるときに前記清掃部材が前記読取部材を清掃するように、前記清掃部材の駆動を制御する清掃制御手段と、
    を備えていることを特徴とする記録媒体搬送装置。
  2. 前記貫通穴が、前記清掃部材が挿入可能な大きさを有し、
    前記清掃制御手段が、前記清掃部材が前記貫通穴に挿入されて前記読取部材に接触するように、前記清掃部材の駆動を制御することを特徴とする請求項1に記載の記録媒体搬送装置。
  3. 前記清掃部材がローラであり、
    前記清掃制御手段が、前記清掃部材が前記読取部材に接触しつつ回転するように、前記清掃部材の駆動を制御することを特徴とする請求項2に記載の記録媒体搬送装置。
  4. 前記清掃部材が、前記搬送部材の前記裏面に平行で且つ前記搬送部材による前記記録媒体の搬送方向と直交する方向に軸を有すると共に、その軸方向の長さが前記読取部材の当該方向の長さ以上であり、
    前記清掃制御手段が、前記清掃部材が前記読取部材の前記軸方向の長さ方向に亘って前記読取部材に接触しつつ回転するように、前記清掃部材の駆動を制御することを特徴とする請求項3に記載の記録媒体搬送装置。
  5. 前記清掃部材における前記読取部材と接触する部分が弾性を有し、
    前記清掃制御手段が、前記清掃部材が押圧により変形しつつ前記読取部材に接触するように、前記清掃部材の駆動を制御することを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項に記載の記録媒体搬送装置。
  6. 前記清掃部材における前記読取部材と接触する部分が多孔質材料からなることを特徴とする請求項2〜5のいずれか一項に記載の記録媒体搬送装置。
  7. 前記清掃部材の前記部分に洗浄液を供給する洗浄液供給部と、
    前記清掃部材が前記読取部材を清掃する前に、前記洗浄液供給部を駆動する洗浄液供給制御手段と、
    をさらに備えていることを特徴とする請求項6に記載の記録媒体搬送装置。
  8. 前記清掃部材の清掃力を回復する回復部をさらに備えていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の記録媒体搬送装置。
  9. 前記搬送制御手段が、前記読取部材による前記貫通穴の検出に応じて、前記搬送部材が停止するように前記搬送部材の駆動を制御することを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の記録媒体搬送装置。
  10. 前記清掃部材が前記搬送部材の前記裏面に接触するように前記清掃部材の駆動を制御する裏面清掃制御手段をさらに備えていることを特徴とする請求項2〜9のいずれか一項に記載の記録媒体搬送装置。
  11. 前記裏面清掃制御手段は、前記搬送部材が駆動しているときに、前記清掃部材が前記搬送部材の前記裏面に接触するように前記清掃部材の駆動を制御することを特徴とする請求項10に記載の記録媒体搬送装置。
  12. 前記搬送部材が、前記表面と前記裏面とに亘って貫通する複数の吸引孔を有し、
    前記記録媒体が前記搬送部材の前記表面に吸着されるよう、前記吸引孔を介して空気を吸引する吸引部をさらに備えていることを特徴とする請求項10又は11に記載の記録媒体搬送装置。
  13. 前記搬送部材が、2以上の支持体に架け渡されるように巻回され、前記支持体の駆動により走行するエンドレスベルトであって、
    前記清掃部材が前記支持体に接触するように前記清掃部材の駆動を制御する支持体清掃制御手段をさらに備えていることを特徴とする請求項2〜12のいずれか一項に記載の記録媒体搬送装置。
  14. 前記支持体清掃制御手段は、前記支持体が駆動しているときに、前記清掃部材が前記支持体に接触するように前記清掃部材の駆動を制御することを特徴とする請求項13に記載の記録媒体搬送装置。
  15. 前記搬送部材における前記貫通穴の周縁に補強が施されていることを特徴とする請求項1〜14のいずれか一項に記載の記録媒体搬送装置。
  16. 請求項1〜15のいずれか一項に記載の記録媒体搬送装置と、
    液体を吐出する吐出面が前記搬送部材の前記表面に対向配置された記録ヘッドと、
    前記貫通穴が前記吐出面と対向したときに前記吐出面から液体を吐出させる回復制御手段と、
    を備えている記録装置。
JP2007309894A 2007-11-30 2007-11-30 記録媒体搬送装置、及び、これを含む記録装置 Pending JP2009132500A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007309894A JP2009132500A (ja) 2007-11-30 2007-11-30 記録媒体搬送装置、及び、これを含む記録装置
US12/324,395 US8052246B2 (en) 2007-11-30 2008-11-26 Recording device and recording medium conveying method
CN2008101797152A CN101444996B (zh) 2007-11-30 2008-11-28 记录介质输送设备和具有记录介质输送设备的记录设备

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007309894A JP2009132500A (ja) 2007-11-30 2007-11-30 記録媒体搬送装置、及び、これを含む記録装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009132500A true JP2009132500A (ja) 2009-06-18

Family

ID=40675263

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007309894A Pending JP2009132500A (ja) 2007-11-30 2007-11-30 記録媒体搬送装置、及び、これを含む記録装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US8052246B2 (ja)
JP (1) JP2009132500A (ja)
CN (1) CN101444996B (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010073693A1 (ja) 2008-12-26 2010-07-01 シャープ株式会社 液晶表示装置

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5460382B2 (ja) * 2010-02-26 2014-04-02 キヤノン株式会社 シート搬送装置及び画像形成装置
EP2371551B1 (en) 2010-03-29 2018-10-17 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Liquid ejection apparatus
DE102015204215A1 (de) * 2015-03-10 2016-09-15 Heidelberger Druckmaschinen Ag Druckmaschine mit Transportsystem
EP4041559A4 (en) * 2019-10-07 2023-06-14 Hewlett-Packard Development Company, L.P. PRINTING DEVICE
CN114536993A (zh) * 2020-11-25 2022-05-27 尼德克株式会社 带染料基体制造装置及染色系统
CN113431123A (zh) * 2021-06-29 2021-09-24 倪宏禹 一种水利工程用河底杂质清理装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5834475A (ja) * 1981-08-25 1983-02-28 Ricoh Co Ltd ベルト状部材の駆動装置
JP2001287377A (ja) * 2000-04-07 2001-10-16 Seiko Instruments Inc インクジェット記録装置
JP2005104143A (ja) * 2003-09-10 2005-04-21 Fuji Photo Film Co Ltd インクジェット記録装置及びインク吐出面清掃方法並びに清掃装置
JP2006095881A (ja) * 2004-09-29 2006-04-13 Fuji Photo Film Co Ltd 液体吐出装置及び画像形成装置
JP2007031004A (ja) * 2005-07-22 2007-02-08 Konica Minolta Holdings Inc インクジェット記録装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006187979A (ja) 2005-01-07 2006-07-20 Canon Inc インクジェット記録装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5834475A (ja) * 1981-08-25 1983-02-28 Ricoh Co Ltd ベルト状部材の駆動装置
JP2001287377A (ja) * 2000-04-07 2001-10-16 Seiko Instruments Inc インクジェット記録装置
JP2005104143A (ja) * 2003-09-10 2005-04-21 Fuji Photo Film Co Ltd インクジェット記録装置及びインク吐出面清掃方法並びに清掃装置
JP2006095881A (ja) * 2004-09-29 2006-04-13 Fuji Photo Film Co Ltd 液体吐出装置及び画像形成装置
JP2007031004A (ja) * 2005-07-22 2007-02-08 Konica Minolta Holdings Inc インクジェット記録装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010073693A1 (ja) 2008-12-26 2010-07-01 シャープ株式会社 液晶表示装置

Also Published As

Publication number Publication date
US8052246B2 (en) 2011-11-08
US20090141070A1 (en) 2009-06-04
CN101444996B (zh) 2011-10-05
CN101444996A (zh) 2009-06-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5176570B2 (ja) 記録装置および制御方法
JP2009132500A (ja) 記録媒体搬送装置、及び、これを含む記録装置
JP4100198B2 (ja) インクジェットプリンタ
JP4321515B2 (ja) インクジェット記録装置
JP4968357B2 (ja) 記録装置、制御装置、及び、プログラム
JP2009096099A (ja) 画像記録装置
JP5012650B2 (ja) 記録装置
JP4678010B2 (ja) ベルト搬送装置及びこれを備えた液体吐出装置
JP4964812B2 (ja) ヘッド洗浄機構および画像記録装置
JP5262365B2 (ja) 液体吐出記録装置及びインクジェット記録装置
JP5567374B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2004291482A (ja) 画像形成装置及びそのキャップ装置
JP5454428B2 (ja) 画像形成装置
JP5918716B2 (ja) ベルトクリーニング装置及び画像形成装置
JP2011161638A (ja) インクジェット記録装置
JP2009132057A (ja) 記録装置
JP2009172952A (ja) 記録装置
JP2010099851A (ja) 液体噴射装置
JP2009172827A (ja) インクジェット記録装置
JP5744279B2 (ja) インクジェット記録装置、インクジェット記録装置における記録媒体離脱方法
JP2009155023A (ja) 記録媒体搬送装置及び記録装置
JP5701192B2 (ja) インクジェット記録装置、インクジェット記録装置における記録媒体離脱方法
JP2009184122A (ja) 記録装置および制御方法
JP2023068786A (ja) インクジェット記録装置
JP2009196341A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100129

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111031

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111108

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120110

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120207