JP2009132054A - キャリブレーションシステム、キャリブレーションプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ネットワークに接続されている複数のプリンタを、所定の条件(環境)に基いてグループ化する。グループごとに濃度補正パラメータを取得するパラメータを決定し、決定されたプリンタで濃度補正パラメータを取得する。上記グループ化されたプリンタは、上記取得した濃度補正パラメータを用いて印刷データを作成するため、プリンタごとにキャリブレーションを行わなくてもよい。
【選択図】図8
Description
図2のフローチャートに示される処理が、所定間隔で繰り返し(例えば、20ms)実行される。
一方、プリンタリスト作成処理の開始指示がないと判断した場合は(S1:NO)、S3に移行する。
一方、濃度補正パラメータリスト更新処理の開始指示がないと判断した場合は(S3:NO)、S5に移行する。
一方、印刷処理の開始指示がないと判断した場合は(S5:NO)、基本処理を終了する。
次に、プリンタリスト作成処理(図2のS2)の詳細について説明する。
図3は、プリンタリスト作成処理における、コンピュータ1とプリンタ2との間で送受信される情報について示したものである。なお、図3に示す例においては、コンピュータ1に、プリンタA及びプリンタBの2台が接続されているものとする。
図5は、プリンタグルーピングデータのデータ構造の一例である。図5に示すように、それぞれのプリンタ2から受信したグルーピング用データをリスト形式で記憶する。なお、図5に示す内容は単なる一例であり、プリンタ毎に、種々の情報を記憶するように構成してもよい。
まず、S11において、コンピュータ1に接続されているプリンタ2を認識する。なお、図6に示すフローチャートにおいては、プリンタリスト作成処理の開始時に、接続されるプリンタ2を認識するように構成されているが、コンピュータ1の起動時に認識したり、また、常に接続されているプリンタ2を監視するように構成してもよい。また、所定の記憶手段に接続しているプリンタ2をリスト形式で記憶しておき、プリンタリスト作成処理開始時に、該リストを参照するように構成してもよい。
S14において、受信したグルーピング用データに基いてプリンタグルーピングデータを更新する(図5参照)。例えば、プリンタAからグルーピング用データを受信した場合は、プリンタグルーピングデータ中の、プリンタAに対応する温度及び湿度のデータを更新する。
対象となる全てのプリンタにグルーピング用データを要求していないと判断した場合は(S15:NO)、グルーピング用データを要求するプリンタを決定した後、S12に戻る。
一方、対象となる全てのプリンタにグルーピング用データを要求したと判断した場合は(S15:YES)、S16に移行する。
また、プリンタC、プリンタD、プリンタEが同じ環境に設置されていると判断され、同じ環境ID「B」が付されている。
さらに、それぞれのプリンタ2に対し、環境内プリンタ番号が付されている。
ここで、トナーの使用状況及びメカ的要因については、印刷濃度の変動に関する定式化が可能であるが、環境要因(温度、湿度等)については、定式化が困難である。そのため、濃度補正のためのキャリブレーションが必要となる。
本実施形態においては、環境要因のパラメータ(温度、湿度)をグループ化の基準とするため、グループ化したプリンタ同士で濃度補正パラメータを共有化することができる。
次に、濃度補正パラメータリスト作成処理(図2のS4)の第1の方法の詳細について説明する。
図8は、濃度補正パラメータリスト作成処理における、コンピュータ1とプリンタ2との間で送受信される情報について示したものである。なお、図3に示す例においては、コンピュータ1に、プリンタA及びプリンタBが接続されているものとする。
また、プリンタA及びプリンタBそれぞれが備える所定の入力手段を直接操作することによってキャリブレーションの実行を指示してもよい。
プリンタA及びプリンタBは、上記要求信号を受信すると、自機に記憶されている濃度補正パラメータを、コンピュータ1に送信する(図8の(6)及び(9))。このとき、該濃度補正パラメータの作成日時についても送信される。
まず、S21において、濃度パッチを作成する。濃度パッチは適宜選択可能であり、例えば、一様の濃度の矩形パターンを用いることができる。濃度パッチは、感光体(または、中間転写体、搬送ベルト)上に形成される。
図11は、濃度パッチの一例を示したものである。図11に示す濃度パッチは、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色の濃度を20%刻みで変化させたものである。
図12は、搬送ベルト上に形成された濃度パッチを濃度センサによって計測する様子を示したものである。
図13は、入力濃度と濃度値との関係を示したグラフである。図13のグラフでは、中心より右側に、実測値における入力濃度と濃度値との関係を示している。また、中心より左側に、目標値における入力濃度と濃度値との関係を示している。
そして、同一の入力濃度における目標値と実測値を比較し、比較結果に基いて、ルックテーブルを作成する。このとき作成されるルックアップテーブルが、濃度補正パラメータとなる。また、ルックアップテーブルは、トナーの各色に対して作成される。
なお、入力濃度を0〜255の数値で表現した場合も同様に定義することができる。また、刻み幅は適宜設定可能である。また、ルックアップテーブルに定義されていない入力濃度の変換後の濃度については、補間処理によって算出される。
同じ環境IDであると判断した場合は(S33:YES)、S34に移行する。一方、同じ環境IDではないと判断した場合は(S33:NO)、S39に移行する。
S36において、受信した濃度補正パラメータの作成日時と、コンピュータ1が記憶している濃度補正パラメータリスト中の作成日時とを比較する。
図16は、濃度補正パラメータリストのデータ構造の一例である。図16に示すように、環境IDごとに、濃度補正パラメータの送信元であるプリンタ名、その濃度補正パラメータの作成日時、濃度補正パラメータデータを記憶している。また、送信元であるプリンタの環境内プリンタ番号についても記憶している。
全てのプリンタが処理対象になったと判断した場合は(S39:YES)、S40に移行する。一方、全てのプリンタは処理対象になっていないと判断した場合は(S39:NO)、次の処理対象のプリンタを決定した後に、S33に戻る。
全ての環境を処理対象としたと判断した場合は(S40:YES)、濃度補正パラメータリスト更新処理を終了する。一方、全ての環境を処理対象としていないと判断した場合は(S40:NO)、S31に戻る。
これにより、自機でキャリブレーションを行わない場合であっても、同じ環境にある他のプリンタの濃度補正パラメータを用いることによって、画質を向上させることができる。
上述した第1の方法においては、コンピュータ1からプリンタ2に対し新たなキャリブレーションの実行を指示するための指示信号を出力するものではない。以下に説明する濃度補正パラメータリスト更新処理は、コンピュータ1から所定のプリンタ2に対し、新たなキャリブレーション実行の指示を出力するものである。
コンピュータ1は、プリンタAに対し、キャリブレーションの実行を指示するための指示信号を送信する(図17の(2))。該指示信号を受信したプリンタAは、キャリブレーションを実行する(図17の(3))。
コンピュータ1は、上記通知信号を受信すると、プリンタAに対し、濃度補正パラメータを要求するための要求信号を送信する(図17の(5))。
上記要求信号を受信したプリンタAは、濃度補正パラメータをコンピュータ1に対し送信する(図17の(6))。このとき、該濃度補正パラメータの作成日時についても送信される。
なお、図17に示す例においては、プリンタAは、キャリブレーションの終了を通知するための通知信号送信した後に、要求信号に応じて濃度補正パラメータを送信するが、キャリブレーションの終了を通知するための通知信号と共に濃度補正パラメータを送信するよう構成してもよい。また、上記通知信号を送信することなく、濃度補正パラメータのみを送信するよう構成してもよい。この点は、後述する濃度補正パラメータ更新リスト処理のフローチャートにおいても同様である。
図18は、ラウンドロビン方式によってキャリブレーションを実行するプリンタを決定する濃度補正パラメータリスト作成処理のフローチャートである。
S42において、S41で特定した環境(グループ)において、前回キャリブレーションを行ったプリンタを特定する。プリンタの特定は、濃度補正パラメータリストの環境内プリンタ番号を参照することによって、実現することができる。
この指示信号を受信したプリンタ2は、キャリブレーションを実行する。
ここで、キャリブレーションが終了したか否かの判断は、キャリブレーションを実行しているプリンタ2からキャリブレーションが終了したことを通知するための通知信号をしたか否かに基いて行われる。また、プリンタ2は、キャリブレーションが終了すると、その旨を示す通知信号を送信するとともに、キャリブレーションによって算出した濃度補正パラメータを、自機の所定の記憶手段(例えば、RAM)に記憶する。
S49において、すべての環境に対して濃度補正パラメータリストの更新のため処理を実行したか否かを判断する。すべての環境について処理を実行したと判断した場合は(S49:YES)、濃度補正パラメータリスト更新処理を終了する。一方、すべての環境に対しては処理を実行していないと判断した場合は(S49:NO)、次の処理対象となる環境を設定し、S42に戻る。
図19は、設置年月日に基いてキャリブレーション対象のプリンタを決定する濃度補正パラメータリスト作成処理のフローチャートである。
S52において、S51で特定した環境(グループ)において、処理対象のプリンタを特定する。このとき、例えば、濃度補正パラメータリスト(図7参照)の環境内プリンタ番号を利用することができる。以下の説明においては、処理の対象となるプリンタの環境内プリンタ番号を「a」とする。なお、環境内プリンタ番号が「1」のプリンタを、処理対象のプリンタとすることができる。
対象環境内のすべてのプリンタに対し処理を実行したと判断した場合は(S57:YES)、S58に移行する。一方、対象環境内のすべてのプリンタに対し処理を実行していないと判断した場合は(S57:NO)、次に処理の対象となるプリンタを特定した後、S53に戻る。例えば、現在処理の対象となっているプリンタの環境内プリンタ番号「a」を1加算することにより、次に処理の対象となるプリンタを特定することができる。
ここで、キャリブレーションが終了したか否かの判断は、キャリブレーションを実行しているプリンタからキャリブレーションが終了したことを通知するための通知信号をしたか否かに基いて行われる。また、プリンタ2は、キャリブレーションが終了すると、その旨を示す通知信号を送信するとともに、キャリブレーションによって算出した濃度補正パラメータを、自機の所定の記憶手段(例えば、RAM)に記憶する。
S63において、全ての環境に対して濃度補正パラメータリストの更新のため処理を実行したか否かを判断する。全ての環境について処理を実行したと判断した場合は(S63:YES)、濃度補正パラメータリスト更新処理を終了する。一方、全ての環境に対しては処理を実行していないと判断した場合は(S63:NO)、次の処理対象となる環境を設定し、S52に戻る。
図20は、印刷処理における、コンピュータ1とプリンタ2との間で送受信される情報について示したものである。なお、図20に示す例においては、コンピュータ1に、プリンタA及びプリンタBが接続されているものとする。また、プリンタAにて印刷を行うものとする。
図21は、トナーデータのデータ構造の一例である。図21に示すとおり、トナーデータは、トナーごとの印刷枚数が記憶されている。また、トナーデータは、プリンタ2の所定の記憶手段(例えば、RAM)に記憶されている。また、トナーデータは、印刷処理が実行されるたびに更新される。
図22は、メカ特性データのデータ構造の一例である。図22に示すとおり、プリンタ2を構成する要素(トナー、感光体、定着器)ごとのバージョンが記憶されている。メカ特性データは、各プリンタの所定の記憶手段(例えば、RAM)に記憶されている。また、図22に示したプリンタ2を構成する要素は単なる一例であり、その他の構成要素のバージョンについて記憶してもよい。また、バージョンの代わりに、型番、品番等についても記憶してもよい。
プリンタAは、受信した二値化データに基いて印刷を実行する(図20の(9))。
S71において、印刷を指示するプリンタ2に対し、トナーデータを要求するための要求信号を送信する。該要求信号を受信したプリンタ2は、トナーデータをコンピュータ1に対し送信する。
S72において、上記プリンタ2より送信されたトナーデータを受信する。受信したトナーデータは、所定の記憶手段に記憶される。
S74において、上記プリンタより送信されたメカ特性データを受信する。受信したメカ特性データは、所定の記憶手段に記憶される。
印刷枚数が「x」のときの印刷濃度D’が、以下の式で定式化できるものと仮定する。
D’=D+(ax+b) ただし、Dは所望の印刷濃度
上記印刷濃度の変動を補償して所望の印刷濃度に変換するために、以下の式に基いて、S75で算出した印刷データを補正する。
Dh=D’−(ax+b)
なお、上述した変換式は単なる一例である。
メカ特性に基く印刷濃度の変動と印刷枚数に基く印刷濃度の変動とは、互い独立したものとする。
印刷濃度が、メカ特性データに基く関数「f」によって、以下の式で定式化できるものと仮定する。
D’= f(D) ただし、Dは所望の印刷濃度
上記印刷濃度の変動を補償して所望の印刷濃度に変換するために、以下の式に基いて、S76で補正した印刷データを事前補正する。
Dh=f−1(D)
なお、上述した変換式は単なる一例である。
S76及びS77の補正処理によって、例えば、CMYK=(0,220,133,0)の画素値は、CMYK=(0,230,140,0)の画素値に補正される。
S79において、S78で特定した濃度補正パラメータに基いて、S77で補正した印刷データを補正する。S79における補正処理は、主に環境要因に基く印刷濃度の変動を補償(補正)するためのものである。また、S79で用いられる濃度補正パラメータは、上述したとおり、トナーの使用状況に基く印刷濃度の変動及びメカ特性に基く印刷濃度は事前に補償(補正)されている。
図24は、濃度値と二値化データとの関係を示した図である。図24では、(A)→(B)→(C)の順に濃度値が低い。このとき、ドットの密度は、(A)→(B)→(C)の順に小さくなっている。
2 プリンタ
Claims (10)
- ネットワークで接続されている複数のプリンタを、所定の条件に基いてグループ化するグループ化手段と、
グループ毎に、該グループに属するプリンタの中からパラメータを取得するためのプリンタを決定するプリンタ決定手段と、
グループ毎に取得したパラメータを記憶するパラメータ記憶手段と、
印刷を行なうプリンタが属するグループを特定し、該特定したグループに対応する前記パラメータ記憶手段のパラメータを用いて印刷データを生成する印刷データ生成手段と、
を備えるキャリブレーションシステム。 - 前記所定の条件は、前記プリンタが設置される環境であり、
前記プリンタ決定手段は、該環境に基いてグループ化する、
ことを特徴とする請求項1記載のキャリブレーションシステム。 - 前記プリンタ決定手段は、ラウンドロビン方式でパラメータを取得するためのプリンタを決定する、
ことを特徴とする請求項1または2記載のキャリブレーションシステム。 - 前記プリンタ決定手段は、該プリンタの設置日時が最も新しいプリンタを、前記パラメータを取得するためのプリンタとして決定する、
ことを特徴とする請求項1または2記載のキャリブレーションシステム。 - コンピュータと複数のプリンタから構成されるキャリブレーションシステムにおいて、
前記プリンタは、
濃度補正パラメータを生成するキャリブレーション手段と、
トナーの使用状況に関する情報、該プリンタの構成要素に関する情報、環境に関する情報、前記キャリブレーションによって生成される濃度補正パラメータを記憶する記憶手段と、
前記コンピュータとの間でデータを送受信するデータ送受信手段と、
印刷データに基いて印刷を行う手段と、
を備え、
前記コンピュータは、
前記プリンタとの間でデータを送受信するデータ送受信手段と、
前記プリンタの環境に関する情報に基いてプリンタをグループ化するグループ化手段と、
グループ毎に、該グループに属するプリンタの中から濃度補正パラメータを取得するためのプリンタを決定するプリンタ決定手段と
印刷を指示するプリンタのトナーの使用状況に関する情報、メカ的要因に関する情報、該プリンタに対応する濃度補正パラメータに基いて、印刷データを作成する印刷データ作成手段と、
前記作成された印刷データを、印刷を指示するプリンタに送信する印刷指示手段と、
を備えることを特徴とする。 - 前記プリンタは、さらに、
前記トナーの使用状況に関する情報に基いて印刷濃度を補正するトナー使用状況補正手段と、
前記プリンタの構成要素に関する情報に基いて印刷濃度を補正するメカ的要因補正手段と、
を有し、
前記キャリブレーション手段は、前記トナー使用状況補正手段及び前記メカ的要因補正手段によって補正された印刷濃度に基いて、前記濃度補正パラメータを生成する、
ことを特徴とする請求項5記載のキャリブレーションシステム。 - コンピュータに、
ネットワークで接続されている複数のプリンタを、所定の条件に基いてグループ化するグループ化ステップと、
グループ毎に、該グループに属するプリンタの中からパラメータを取得するためのプリンタを決定するプリンタ決定ステップと、
グループ毎に、取得したパラメータを記憶手段に記憶するパラメータ記憶ステップと、
印刷を行なうプリンタが属するグループを特定し、該特定したグループに対応する前記記憶手段上のパラメータを用いて印刷データを生成する印刷データ生成ステップと、
を実行させるためのキャリブレーションプログラム。 - 前記所定の条件は、前記プリンタが設置される環境であり、
前記プリンタ決定ステップは、該環境に基いてグループ化する、
ことを特徴とする請求項7記載のキャリブレーションプログラム。 - 前記プリンタ決定ステップは、ラウンドロビン方式でパラメータを取得するためのプリンタを決定する、
ことを特徴とする請求項7または8記載のキャリブレーションプログラム。 - 前記プリンタ決定ステップは、設置日時が最も新しいプリンタを、前記パラメータを取得するためのプリンタとして決定する、
ことを特徴とする請求項7または8記載のキャリブレーションプログラム。
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