JP2009131542A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】不正行為者により、警告音の音源となるスピーカを保護して、確実に警告音を出力可能とする。
【解決手段】不正行為者には手の届かない、遊技機筐体の外表面を除く位置に不正報知用出音手段を配置して、不正報知用出音手段とは別の出音手段が不正行為者によって壊されたとしても、不正報知用出音手段を用いて遊技機から不正報知音を周囲に向けて確実に出力することができ、信頼性の高い不正防止策を提供することができる。
【選択図】図8

Description

本発明は、遊技機に関し、特に、パチンコ機のように、筐体に遊技球が転動する遊技盤が配設された遊技機に関する。
従来、パチンコ業界では、遊技者による不正行為に対する様々な防御策を講じており、例えば、主制御基板の遊技制御動作が強制的に初期状態に戻された場合、ランプと音声とで報知するパチンコ機などが提案されている(例えば、特許文献1を参照。)。
また、遊技島と呼ばれる島設備に複数台並設されたパチンコ機のいずれかに異常が発生して、遊技島管理装置へ異常情報が送信された場合、表示パネルに表示するとともにブザー音を鳴らして係員に報知するシステムも知られている(例えば、特許文献2を参照。)。
また、遊技者による不正行為の一つとして、遊技機の前面ガラスなどを叩く、通称「どつき」と呼ばれる行為がある。これは、特に、遊技盤に発射された遊技球が、例えば開閉部材によって区画された特定領域に進入すると、遊技者がより大量の賞球を獲得する可能性の高い特別な遊技状態へ移行するチャンスが与えられるような機種に対して多く見られる。
特開2006−122708号公報 特開2006−288456号公報
しかしながら、上記のような「どつき行為」を検出して、上述したブザー音を発するようにしたり、あるいは、遊技機のスピーカから報知音を出力させたりするようにしても、遊技者によっては、スピーカそのものを破壊して、音が出力されないようにするという不正行為をはたらくものが出現し、その対策が課題となっている。
本発明は、上述した課題を解決することができる遊技機を提供することを目的としている。
(1)本発明では、遊技球が転動する遊技領域を有する遊技盤を備えた筐体と、前記遊技球を用いた遊技の実行に伴い、所定の演出音を出力する出音手段と、遊技者による不正行為を検知する不正行為検知手段と、前記出音手段とは別に、前記不正行為検知手段による不正行為の検知に応じて不正報知音を出力する不正報知用出音手段をさらに備える遊技機とした。
(2)本発明は、上記(1)に記載の遊技機において、前記不正報知用出音手段を、前記筐体の背部に配設したことを特徴とする。
(3)本発明は、上記(1)又は(2)に記載の遊技機において、前記不正行為検知手段は、前記筐体に対して所定値以上の衝撃が加えられたことを検知することを特徴とする。

(4)本発明は、上記(1)〜(3)のいずれかに記載の遊技機において、前記不正行為検知手段により不正行為が検定された場合、所定の態様で発光する発光手段を備えることを特徴とする。
本発明によれば、演出音を出力する出音手段とは別に、筐体の外表面を除く位置に配設された不正報知用出音手段を備えているため、前記出音手段がたとえ壊されたとしても、不正報知音を出力することができ、不正行為の有効な防止策となり得る。
本実施形態の遊技機は、遊技球が転動する遊技領域を有する遊技盤を備えた筐体と、前記遊技球を用いた遊技の実行に伴い、所定の演出音を出力する出音手段と、不正行為を検知する不正行為検知手段と、前記筐体の外表面を除く位置に前記出音手段とは別に配設され、前記不正行為検知手段による不正行為の検知に応じて不正報知音を出力する不正報知用出音手段と、を備えるように構成される。
すなわち、不正行為を検出すると、スピーカ装置などの出音手段からアラーム音などが出力される遊技機の存在を知っている不正行為者の中には、何らかの方法で出音手段を予め破壊するものがいる。そこで、上記構成とすることによって、前記出音手段が不正行為者によってたとえ壊されたとしても、遊技機から不正報知音を周囲に向けて出力することができ、不正行為への有効な防止策となり得る。
不正報知用出音手段を備えた遊技機は、遊技球を遊技盤面に発射することで遊技を行うパチンコ機とすることができ、遊技球を発射する発射手段と、発射された遊技球が転動する遊技盤とを備えた筐体と、演出画像など表示領域を有した液晶表示装置などを備えている。
遊技盤には、障害釘や役物などの各種遊技部材が配設され、ガイドレールに囲まれた遊技球の転動する遊技領域を備えている。遊技盤としては、その全部又は一部をアクリル樹脂などの透光性を有する透明樹脂材などの部材で形成することができ、かかる遊技盤の背後に液晶表示装置などを配設して、透明樹脂材からなる遊技盤を通して液晶表示装置を視認可能とすることができる。
出音手段は、遊技機を管理する制御部により制御されて遊技の実行に伴う演出音などを出力するためのスピーカ装置であって、その音波発振部を遊技者に向けて遊技機の前側位置に取り付けられている。このようなスピーカ装置は遊技者側から容易に見通せる位置に取り付けられており、不正行為に対する警告音を発生させることもできるので、不正行為者が不正行為を行う前の準備工作の対象として目を付けられているものである。
不正行為検知手段は、遊技機に対する不正行為により発生する機械的振動や衝撃、外部から発信される異常電磁波、遊技機内で発生する異常電流、異常信号などの有無を判定するためのセンサなどであって、このセンサから受信された検知信号が所定の敷居値以上となって、不正行為のレベルにあるか遊技機の制御部を介して判定することができるようになっている。
不正報知用出音手段は、遊技機に不正行為がなされたことを検知判定して当該遊技機の周囲または遊技ホールの管理者に向けて報知音を発生させるためのスピーカやブザーなどの音源装置であって、遊技者の手の届くことのない筐体の外表面を除く位置に配置される。
本実施形態の遊技機では、前記不正報知用出音手段を、筐体の外表面を除く位置として前記筐体の背部に配設している。これによって、遊技機にたいして不正行為を行おうとする不正行為者が遊技機から発生する警告音を事前に無効にしようとしても、事実上不可能となる。さらに、このような不正報知用出音手段が既存の出音手段とは別に不正行為者には手の届かない位置に付設されていることを一般に知らしめることで、この種の不正行為に対する抑止力を高めることができる。
さらに本実施形態の遊技機では、前記不正行為検知手段は、前記筐体に対して所定値以上の衝撃が加えられたことを検知するように構成されている。かかる構成によって、遊技盤を叩いたりする、通称「どつき行為」の効果的な防止策となり、さらには、ドライバーやスパナやなどの工具類を用いて遊技機を破壊もしくは改造しようする不正行為者に対しても有効な対策とすることができる。また、遊技機の筐体に加速度センサなどを備えた検知ユニットを取り付けるだけで遊技機に付加された衝撃を検知できるので、遊技機における既存の電気系や機械系の構成を大きく手を加えることなく不正報知システムを容易に導入することができる。
本実施形態の遊技機は、前記不正行為検知手段により不正行為が検定された場合、所定の態様で発光する発光手段を備えることもできる。これによって、不正行為が仕掛けられている遊技機を遊技ホール内の多数の遊技機の中から特定することが容易になり、不正報知用出音手段による報知音に加えてその不正防止効果をさらに高めることが可能になる。
発光手段は、例えば当該遊技機の前面や左右側方に向けて人に眩しさを感じさせるフラッシュ光線などを発することによって遊技機に不正行為が仕掛けられていることを周囲に報知するためのものである。このような発光手段には特定方向に光線を射出させる指向性を有した発光ランプやLED発光素子などが含まれ、これら光線の射出角度やそのオン・オフ状態などを制御するための制御部を設けることで、不正行為者に対するアラーム効果の他に演出効果などを付与することも可能である。
以下、本発明に好適な実施形態について図面に基づいてさらに具体的に説明する。なお、本発明に係る遊技機を本実施形態ではパチンコ遊技機としている。
図1は本実施形態におけるパチンコ遊技機の概観を示す斜視図、図2は同パチンコ遊技機における扉体の開放状態を示す斜視図、図3は同パチンコ遊技機の正面図である。
[遊技機の構成]
図1〜図3に示すように、パチンコ遊技機10は、前面に開口12aが形成され、遊技球を遊技盤14に打ち出す発射手段としての発射ハンドル26を備えた筐体12と、筐体12の前方に開閉自在にそれぞれ軸着された扉体11とベースドア11aとから構成されている。
パチンコ遊技機10の筐体12は遊技球が転動する遊技領域15を有し、この遊技領域15の上方となる筐体上部に遊技の実行に伴う演出音や警告音などを出力するためのスピーカ46L、46R(出音手段)が配置されている。また、不正報知音を出力するためのスピーカ47(不正報知用出音手段)が、筐体12の外表面を除く位置となる筐体12背部側に備えられている(図1、図8参照)。
図8はパチンコ遊技機10の配置を示す説明図であり、図示するように、スピーカ47は、遊技盤14をその前部から背部に向けて貫通して形成された通音孔47aの奥に配置され、スピーカ47の前側には、不正行為者からの仕掛けに対してこの音源を保護するためのプロテクト用網47bや格子体などが取り付けられている。
不正報知用出音手段となるスピーカ47は、パチンコ遊技機10を管理する制御基盤10bにより制御される。この制御基盤10bは、筐体12に取り付けられた加速度センサ48(不正行為検知手段)から取得されるセンサ信号に基づいて遊技機に加えられた不正の有無を判定して、スピーカ46L、46R、47に所定の警告音を発生させるのである。加速度センサ48は、不正行為により発生する筐体12自体の振動を検知するためのもので、図1に示すように筐体12背部や遊技盤14背部などの遊技者が通常、手で触れることのできない位置に取り付けられている。
図6にパチンコ遊技機10の遊技ホール410における配置説明図を、図7にパチンコ遊技機10の遊技ホール410内における構成説明図を示す。図7に示すように、制御基盤10bは、パチンコ遊技機10の筐体12内にコネクタ部材などを介して取り付けられている。かかる制御基盤10bは、遊技の進行を制御しつつ抽選処理などを行うための主制御回路60を含むメイン基板や、演出サウンドの出力、液晶表示装置による演出表示を制御するための副制御回路200を含むサブ基板などの他に、遊技球の打ち出しを行うための発射制御基板や、加速度センサ48、遊技球の通過を検知するセンサ、各種電動役物ソレノイドなどの各種電子ユニットを制御するための各種制御基盤が実装されたものである。そして、このような制御基盤10bのメモリに記憶された判定プログラムに基づいて、加速度センサ48からのセンサ信号を常時取得して不正行為の有無を判定して、この判定結果によって出音手段であるスピーカ46L、46Rや、不正報知用出音手段であるスピーカ47を所定のパターンで鳴動させたり、発光手段となる筐体12の左右両側に設けた装飾ランプ133a、133b(図1参照)などをフラッシュ発光または点滅発光させたりすることで不正行為者に対する警告とするのである。なお、制御基盤10bを、コネクタ部材を介して収納する収納体は、パチンコ遊技機10の裏面側などに配設されており、通常は遊技ホールの管理者によって、その扉部分を開くことで遊技プログラムがロードされたメモリなどのデバイス装置の交換や、メンテナンスなどが行われる。
また、図6〜図8に示すように遊技ホール410内の各パチンコ遊技機10は、それぞれの制御基盤10bの入出力インターフェイスを介してその管理室などに置かれたサーバ420にLAN接続されており、パチンコ遊技機10毎の不正行為の発生に伴って、その不正検知信号が当該パチンコ遊技機10の識別コードとともにサーバ420に送信されるようになっている。これにより、サーバ420はそのモニタ端末421上に各パチンコ遊技機10の稼動状況とともにその不正行為に関わる情報をグラフィック表示させたり、当該パチンコ遊技機10のスピーカやランプ類を制御するための制御コードを各制御基盤10bに送信して、出音手段や不正報知用出音手段であるスピーカ類及び不正行為警告用の発光手段としても機能する装飾ランプ133a、133bなどを所定の警告パターンで駆動させたりすることも可能としている。なお、図6において、430は給電用ブースターやスイッチングハブなどを備えた中継器であり、412は遊技ホール410内の遊技台列末端などに配置された遊技球を払い出すための遊技球貸機などである。
図11は本実施形態の変容例におけるパチンコ遊技機の配置構成を示す説明図であり、図12は同パチンコ遊技機の動作説明図である。
図11に示すように変容例におけるパチンコ遊技機10’は、その筐体12の前面側に左右一対のダミースピーカ46a、46bを配設するとともに、このダミースピーカ46a、46bの略背後側となる筐体12に設けた通音孔の奥に不正報知用出音手段となるスピーカ47L、47Rを配置したものである。なお、ここでは、遊技球を用いた遊技の実行に伴って演出音を出力する出音手段としての機能を担うスピーカは、筐体12に内蔵または筐体外表面に配置させたものとしているが、この出音手段を不正報知用出音手段であるスピーカ47L、47Rにより代用させることも可能である。
こうして、遊技者がパチンコ遊技機10を叩いたりする不正行為をはたらくと、この振動が加速度センサ48に検知され、センサ信号が制御基盤10bに送られる。さらに、図11(a)に示すように、不正行為者がその不正行為に先立ってパチンコ遊技機10からの警告音の発生を阻止するために、その音源とみなされるダミースピーカ46a、46bを壊そうとしても、この振動が加速度センサ48に検知され、センサ信号が制御基盤10bに送られる。
そして、制御基盤10bに実装された主制御回路などによりこのセンサ信号の強度が予め設定した不正行為の基準レベル以上となるか否かが判定される。こうして、不正行為と判定されたときに、入出力インターフェイスを介して主制御回路60から副制御回路200を介して制御信号がスピーカ47L、47Rや装飾ランプ133a、133bに送信され、図11(b)に示すように不正行為者に対して効果的な警告音やフラッシュ光などが発信されるのである。
図12は不正行為検知手段により不正行為が検定された場合に所定の態様で発光させる発光手段として機能を有した装飾ランプ133a、133bの動作形態を示す説明図である。図示するように本変容例においては、装飾ランプ133a、133bの発光態様をその遊技モードなどに応じて変化させることもできる。例えば、不正行為の検知されていない通常遊技状態では、装飾ランプ133a、133bは図12(a)に示すように演出モードで動作されるが、一旦、不正行為が検知されると図12(b)に示すようにスピーカ47L、47Rを介して警告音が発振されるとともに、装飾ランプ133a、133bが警告モードで作動されるのである。
なお、発光手段は、例えば回動可能な回動軸を介してパチンコ遊技機の左右両側に数個のフラッシュランプなどを配列して設けることができ、このフラッシュランプの投射角度を所定範囲内で揺らすようにこの回動軸を動作させることでその照射範囲をより広くかつ柔軟に設定することもできる。そして、このような装飾ランプ133a、133bなどのオン・オフ動作や回動状態を制御することによって、そのパチンコ遊技におけるスーパーリーチ状態や大当たり状態などの遊技モードに対応した演出パターンで演出動作させたり、不正行為の検知に伴って警告動作させたりすることも可能となっている。
ここでパチンコ遊技機10における細部構成の説明に戻る。図2において、11は扉体であり、開口12aの内部に配設された遊技盤14や各種電子基板などを前面側から閉鎖可能としている。パチンコ遊技機10では、扉体11の閉鎖状態で遊技が行われ、その開放状態では筐体12に収納された遊技盤の交換などのメンテナンス作業が容易にできるようになっている。
筐体12の開口12a内部には、図示するように、画像を表示する液晶表示装置32と、スペーサー31、遊技盤14等がベースドア11aに配設されている。なお、遊技盤14、スペーサー31、液晶表示装置32以外の各種の部品(図示せず)については、理解を容易にするために説明を省略する。
ベースドア11aは、筐体12に対して固定もしくは開閉できるようにヒンジ連結され、液晶表示装置32が配設される。そして、図2に示すように、ベースドア11aのさらに前面側にはガラスなどの保護板19を有した扉体11が開閉自在に取り付けられている。
遊技盤14はベースドア11a上に配置され、その全部が透光性を有する板形状の樹脂(透光性を有する部材)によって形成されている。この透光性を有する部材としては、例えば、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、メタクリル樹脂など各種の材質が該当する。遊技盤14は、発射ハンドル26の操作により発射された遊技球が転動可能な遊技領域15を有している。この遊技領域15はガイドレール30に囲まれ、遊技球が転動可能な領域である。また、遊技盤14における遊技領域15には複数の障害釘13(図2)が打ちこまれている。
また、遊技盤14における透光性領域の背後に液晶表示装置32を設けることにより、例えば、障害釘の植設領域や役物、装飾部材といった遊技部材を設ける領域を大きくし、レイアウトの自由度も更に大きくすることが可能である。
スペーサー31は、遊技盤14の後方(背面側)に配設されるとともに、液晶表示装置32の前方(前面側)に配設される。つまり、スペーサー31は、遊技盤14と液晶表示装置32によって挟持される。このスペーサー31は、透光性を有した材料で形成されており、中央に大きな貫通穴31aが設けられている。
図4は、扉体11の前面下部に設けられた電飾ユニット53の拡大図である。図4を参照して特別図柄表示器33、普通図柄表示器35、特別図柄保留ランプ34a〜34dおよび普通図柄保留ランプ50a〜50dを説明する。
図4に示すように、表示器ケース37に収容される特別図柄表示器33は、7セグメントLED41で構成されている。この7セグメントLED41は、所定の特別図柄の変動表示開始条件の成立により、点灯・消灯を繰り返す。7セグメントLED41の点灯・消灯によって、"0"から"9"までの10個の数字図柄が、特別図柄として変動表示される。本実施形態では、特別図柄の変動表示から停止表示までを「特別図柄ゲーム」と呼ぶ。
表示器ケース37の左右の両側には、特別図柄保留ランプ34a〜34dが設けられている。この特別図柄保留ランプ34a〜34dは、点灯又は消灯によって保留されている特別図柄の変動表示の実行回数(所謂、「特別図柄の保留球数」)を表示する。
特別図柄表示器33の右側には、普通図柄表示器35が設けられている。普通図柄表示器35は、2つの表示用ランプ(図示せず)で構成されており、これら表示用ランプが交互に点灯・消灯を繰り返すことによって、例えば"○"、"×"等の記号が普通図柄として変動表示される。
表示器ケース37の下側には、普通図柄保留ランプ50a〜50dが設けられている。この普通図柄保留ランプ50a〜50dは、後述するように、点灯又は消灯によって保留されている普通図柄の変動表示の実行回数(所謂、「普通図柄の保留球数」)を表示する。
遊技盤14の透光性領域の外側には、先述したように発光手段として機能する装飾ランプ133a、133bが配設されており、その遊技状態に合わせた所定の発光態様でその表示を行うことができる。
すなわち、この装飾ランプ133a、133bは、筐体12背部に取り付けられた加速度センサ48からのセンサ信号に基づいてパチンコ遊技機10への不正行為が検定された場合に所定の態様で発光させて警告動作を行なわせるための発光手段として機能させることができる。また、先述した変容例では発光手段として装飾ランプ133a、133bを用いたが、この装飾ランプ133a、133bにフラッシュランプとしての機能を付加することもできるし、あるいは、このフラッシュランプを通常の遊技時には演出手段としての装飾ランプとして機能させてもよい。
なお、遊技盤14の後方(背面側)に配設されている液晶表示装置32の表示領域32aでは、特別図柄表示器33において表示される特別図柄と関連する演出画像が表示される。
遊技盤14の前面下部には上皿20及び下皿22が設けられており、遊技球が入賞したときにそれぞれの入賞口の種類に応じて予め設定されている数の賞球(遊技球)が、筐体12の背面上部に設けられたタンク状の遊技球貯留部12bからこれらの上皿20又は下皿22に払い出される。
特別図柄表示器33で表示される特別図柄の変動表示中においては、液晶表示装置32の表示領域32aにおいて、一列の図柄列に数字や記号等からなる装飾図柄(演出用の識別情報でもある。例えば、"0"から"9"までの数字)が変動表示される。また、特別図柄表示器33において変動表示されていた特別図柄が停止表示されるとともに、液晶表示装置32の表示領域32aでも演出用の装飾図柄が停止表示される。
また、特別図柄表示器33において特別図柄として特定の数字図柄が停止表示された場合には、大当たりであることを遊技者に把握させる演出画像が液晶表示装置32の表示領域32aに表示される。具体的には、特別図柄表示器33において特別図柄として特定の数字図柄が停止表示された場合には、液晶表示装置32の表示領域32aにおいて表示される演出用の装飾図柄の組合せが特定の表示態様(例えば、"1"から"9"のいずれかが全て揃った状態で停止表示される態様)となる。
また、装飾ランプ133a,133bにその不正行為を警告する発光手段としての機能に加えて、遊技機周囲からの覗き見を防止するフラッシュ機能や演出機能などを付加した場合、このような特別図柄表示器33などの実行に伴って変化する液晶表示装置32の表示態様に対応させた動作パターンに応じて、装飾ランプ133a,133bを作動させるようにしてもよい。この場合、ランプ制御回路240は発光手段となる装飾ランプ133a,133bの制御回路として機能する。こうして、加速度センサ48により不正行為が検定された場合、所定の態様で装飾ランプ133a,133bを発光させる。そして、遊技モードと動作パターンとをそれぞれ対応付けた対応テーブルに基づいて、装飾ランプ133a、133bを動作させるのである。このような対応テーブルのデータは、予め例えば後述する副制御回路200(図5参照)の記憶部などにロードされている。
次に、遊技盤14に設けられた遊技部材について説明する。図3に示すように、遊技盤14には、外側レール30a及び内側レール30bを含むガイドレール30、障害物55、57、通過ゲート54、始動口25、大入賞口39が設けられている。なお、遊技盤14の上部では、特別図柄表示器33、普通図柄表示器35等の電飾ユニット53(図4参照)が視認可能となっている。遊技盤14の上部には障害物55が設けられ、遊技盤14の略中央には障害物57が設けられている。この障害物57下部には、始動口25が設けられている。
パチンコ遊技機10では、始動口25に遊技球が入球したことを契機に、遊技者にとって有利な遊技へ移行するか否かの抽選が行われ、特別図柄表示器33において識別図柄の変動表示が行われ、液晶表示装置32において演出としての装飾図柄の変動表示、及びこれに伴う演出表示が行われ、前記抽選に当選すると、遊技者に有利な大当たり遊技に移行する遊技である。なお、本実施形態では、装飾図柄の変動表示を含む演出表示を可変表示ゲームと呼ぶ。
すなわち、遊技者による発射ハンドル26の把持操作により発射された遊技球は、複数の障害釘13(図2参照)、遊技盤14上に設けられた障害物55、57等との衝突により、その進行方向を変えながら遊技盤14の下方に向かって流下する。
前記始動口25に遊技球が入賞した場合には、特別図柄表示器33による特別図柄の変動表示、すなわち特別図柄ゲーム及び可変表示ゲームが開始される。また、特別図柄の変動表示中に遊技球が始動口25へ入賞した場合には、変動表示中の特別図柄が停止表示されるまで、始動口25への遊技球の入賞に基づく特別図柄ゲームの実行(開始)が保留される。その後、変動表示していた特別図柄が停止表示された後に、保留されていた特別図柄ゲームが開始される。つまり、前記電飾ユニット53に設けられた、特別図柄保留ランプ34a〜34d(図4参照)は、保留された特別図柄ゲームの実行回数に対応して、左から順番に点灯され、特別図柄ゲームが終了し、次の保留されていた特別図柄ゲームが開始されると、それに対応した特別図柄保留ランプは消灯される。なお、特別図柄ゲームの実行が保留される回数には上限が設定されており、例えば、4回(個)を上限として特別図柄ゲームは保留される。
また、液晶表示装置32の表示領域32aにおいても、前述した始動口25に遊技球が入賞した場合には、前記特別図柄ゲームの開始にあわせて、演出用の装飾図柄の変動表示が開始される。また、特別図柄に関する変動表示中に遊技球が始動口25へ入賞した場合には、変動表示中の演出用の識別情報である装飾図柄が停止表示されるまで、始動口25への遊技球の入賞に基づく装飾図柄の変動表示の実行(開始)が保留される。なお、このとき、その他の演出画像による演出表示は継続されてよい。その後、変動表示していた装飾図柄が停止表示された場合には、保留されていた装飾図柄の変動表示が開始される。
遊技盤14の略中央の左側には通過ゲート54が設けられている。この通過ゲート54には、後述する通過球センサ114(図5参照)が設けられている。通過球センサ114は、遊技球が通過ゲート54を通過したことを検出する。そして、通過球センサ114によって遊技球の通過が検出されたときには、普通図柄表示器35において普通図柄の変動表示が開始され、所定の時間が経過した後、普通図柄の変動表示が停止する。前述したように、この普通図柄は、"○"、"×"等の記号である。
この普通図柄が所定の図柄、例えば"○"として停止表示されたときには、始動口25の左右の両側に設けられている羽根部材(所謂、普通電動役物)23が閉鎖状態から開放状態となり、始動口25に遊技球が入りやすくなる。また、羽根部材23を開放状態とした後、所定の時間が経過したときには、羽根部材23を閉鎖状態として、始動口25に遊技球が入りにくくなるようにする。以上のように、普通図柄が変動表示された後、停止表示され、その結果によって羽根部材23の開放・閉鎖状態が異なってくるゲームを「普通図柄ゲーム」という。
また、特別図柄ゲームと同じように、普通図柄ゲームにおける普通図柄の変動表示中において通過ゲート54を遊技球が通過した場合には、変動表示中の普通図柄が停止表示されるまで、通過ゲート54への遊技球の通過に基づく普通図柄ゲームの実行(開始)が保留される。つまり、前記電飾ユニット53に設けられた、普通図柄保留ランプ50a〜50d(図4参照)は、保留された普通図柄ゲームの実行回数に対応して、左から順番に点灯され、変動が停止表示されると、次の保留されていた普通図柄ゲームが開始され、それに対応した普通図柄保留ランプは消灯される。なお、普通図柄ゲームの実行が保留される回数には上限が設定されており、例えば、4回(個)を上限として保留される。
大入賞口39には、その前面側(前方)に開閉自在なシャッタ40が設けられている。このシャッタ40は、特別図柄表示器33において特別図柄として特定の数字図柄が停止表示され、遊技状態が前記の大当たり遊技状態(つまり、15R確変大当たり、2R確変大当たりおよび15R通常大当たり状態)に移行された場合は、遊技球を受け入れやすい開放状態となるように駆動される。その結果、大入賞口39は、遊技球を受け入れやすい開放状態となる。
一方、シャッタ40の背面側(後方)に設けられた大入賞口39には、カウントセンサ104(図5参照)を有する遊技球通過領域(図示せず)があり、その領域を遊技球が所定個数(例えば10個)通過するか、又は、所定時間(例えば30秒)が経過するまでシャッタ40が開放状態に駆動される。そして、開放状態において大入賞口39への所定数の遊技球の入賞又は所定時間の経過のいずれかの条件が成立すると、シャッタ40は、遊技球を受け入れ難い閉鎖状態になるように駆動される。その結果、大入賞口39は、遊技球を受け入れ難い閉鎖状態となる。
なお、大入賞口39が遊技球を受け入れやすい状態となっている開放状態から大入賞口39が遊技球を受け入れ難い状態となっている閉鎖状態までの遊技をラウンドゲームという。したがって、シャッタ40は、ラウンドゲーム時に開放し、各ラウンドゲーム間では閉鎖することになる。また、ラウンドゲームは、"1"ラウンド、"2"ラウンド等のラウンド数として計数されるため、ラウンドゲームの1回目を第1ラウンド、2回目を第2ラウンドと呼称する場合がある。
開放状態から閉鎖状態に駆動されたシャッタ40は再び開放状態に駆動され、次のラウンドゲームへ継続して進む。こうして、シャッタ40の開放状態と閉鎖状態とが繰返されて、最終のラウンドゲームが終了するまでの遊技を大当たり遊技状態という。すなわち、大当たり遊技状態は遊技者にとって有利な遊技状態である。
また、前述した始動口25、一般入賞口56a〜56d、大入賞口39に遊技球が入賞したときには、それぞれの入賞口の種類に応じて予め設定されている数の遊技球が上皿20又は下皿22に払い出される。
[遊技機の電気的構成]
ここで、本実施形態に係るパチンコ遊技機10の電気的構成について説明する。図5はパチンコ遊技機10の制御回路を示すブロック図である。
パチンコ遊技機10の制御回路は制御基盤10b(図7参照)に実装され、遊技制御手段として主に機能する主制御回路60と、遊技に係る演出制御などを担うための副制御回路200とから構成される。主制御回路60は、発射ハンドル26を介して入力される操作信号に基づいて発射駆動部130を制御する払出・発射制御回路126などを備えて遊技の制御を行うものである。
副制御回路200は、遊技の進行に応じた演出の制御(例えば、装飾ランプ133a、133bの動作を制御して発光手段や演出手段として機能させるランプ制御、音声出音制御、不正行為検知処理等)を行うものである。
主制御回路60は、図5に示すようにメインCPU66、メインROM(読み出し専用メモリ)68、メインRAM(読み書き可能メモリ)70を備えている。この主制御回路60は、遊技盤14上を転動した遊技球の入賞結果に応じて遊技状態を決定する遊技制御手段や、遊技者に有利な特別遊技を実行するか否かを特別遊技の種類に応じた所定の当選確率で抽選する特別遊技抽選手段などとしての機能を備えている。
メインCPU66には、メインROM68、メインRAM70等が接続されており、このメインROM68に記憶されたプログラムに従って、各種の処理を実行する機能を有する。このように、このメインCPU66は、例えば、遊技プログラムによって実行される大当たり遊技実行手段や、不正行為の発生に伴って装飾ランプ133a、133bやスピーカ47、46L、46Rなどを作動させるための不正報知用出音制御の手段などとしても機能させることができる。
メインROM68には、メインCPU66により遊技機の動作を制御するためのプログラムが記憶されており、その他には、乱数抽選によって大当たり判定をする際に参照される大当たり判定テーブル等の各種のテーブルが記憶されている。
このような大当たり抽選テーブルには、「はずれ」、「大当たり」となる確率データがそれぞれ登録されており、これらの確率データに基づいて乱数による抽選処理がなされる。こうして、この抽選テーブルにおける確率データを適宜設定することによって、パチンコ遊技における有利不利の状態が制御できるようにしている。
メインRAM70は、メインCPU66の一時記憶領域として種々のフラグや変数の値を記憶する機能を有する。
また、この主制御回路60は、所定の周波数のクロックパルスを生成するリセット用クロックパルス発生回路62、電源投入時においてリセット信号を生成する初期リセット回路64、後述する副制御回路200に対してコマンドを供給するためのシリアル通信用IC72を備えている。また、これらのリセット用クロックパルス発生回路62、初期リセット回路64、シリアル通信用IC72は、メインCPU66に接続されている。なお、このリセット用クロックパルス発生回路62は、システムタイマ割込処理を実行するために、所定の周期(例えば2ミリ秒)毎にクロックパルスを発生する。なお、このシリアル通信用IC72は、各種のコマンドを副制御回路200(副制御回路200に含まれる各種の手段)へ送信する送信手段に相当する。
主制御回路60には、各種の装置が接続されており、例えば、カウントセンサ104、一般入賞球センサ106、108、110、112、通過球センサ114、始動口入賞球センサ117、普通電動役物ソレノイド118、大入賞口ソレノイド120、不正行為検知手段となる加速度センサ48からそのセンサ信号を取得して不正行為の有無を検知する不正行為検知回路48aなどが接続されている。
カウントセンサ104は、大入賞口39における特定領域とは異なる一般領域に設けられている。このカウントセンサ104は、大入賞口39における一般領域を遊技球が通過した場合に、所定の検知信号を主制御回路60に供給する。
一般入賞球センサ106、108、110、112は、一般入賞口56a〜56dにそれぞれ設けられている。この一般入賞球センサ106、108、110、112は、各一般入賞口56a〜56dへ遊技球が入賞した場合に、所定の検知信号を主制御回路60に供給する。
通過球センサ114は、通過ゲート54に設けられている。この通過球センサ114は、通過ゲート54を遊技球が通過した場合に、所定の検知信号を主制御回路60に供給する。
遊技球を検出するための始動口入賞球センサ117が、始動口25に設けられている。始動口入賞球センサ117は、始動口25に遊技球が入賞したことを検出して、所定の検知信号を主制御回路60に供給する。
普通電動役物ソレノイド118は、リンク部材(図示せず)を介して羽根部材23に接続されており、メインCPU66から供給される駆動信号に応じて、羽根部材23を開放状態または閉鎖状態とする。
大入賞口ソレノイド120は、図3に示すシャッタ40に接続されており、メインCPU66から供給される駆動信号に応じて、シャッタ40を駆動させ、大入賞口39を開放状態又は閉鎖状態とする。
不正行為検知回路48aは、不正行為検知手段となる加速度センサ48からそのセンサ信号を取得して不正行為の有無を判定するための回路である。主制御回路60はこの不正行為検知回路48aからの判定結果に基づいて、後述する副制御回路200の音声制御回路230やランプ制御回路240を制御して、各スピーカ47、46L,46R及び装飾ランプ133a、133bなどを所定のパターンで駆動させるのである。
主制御回路60には、遊技球の発射を制御する機能を有した払出・発射制御回路126が接続されている。この払出・発射制御回路126には、遊技球の払出を行う払出装置128、ソレノイドやモータ、バネなどの弾球機構を有して遊技球の発射を行う発射駆動部130と、遊技者による操作信号を送出する発射ハンドル26と、カードユニット150とが接続されている。
払出・発射制御回路126は、主制御回路60から供給される賞球制御コマンド、カードユニット150から供給される貸し球制御信号を受け取り、払出装置128に対して所定の信号を送信することにより、払出装置128に遊技球を払い出させる。
このような払出・発射制御回路126は発射駆動制御部として機能して、発射ハンドル26から送出される操作信号に基づいて発射駆動部130に対して所定の発射信号を供給することにより、遊技球を発射させる制御を行うようになっている。
さらに、図5に示すように、主制御回路60には、表示器制御回路76が接続されており、この表示器制御回路76は、メインCPU66からの指示に従い、特別図柄保留ランプ34a〜34d、普通図柄保留ランプ50a〜50d、特別図柄表示器33(7セグメントLED41)、普通図柄表示器35(表示用ランプ)等を制御する。
一方、シリアル通信用IC72には、副制御回路200が接続されている。この副制御回路200は、主制御回路60から供給される各種のコマンドに応じて、液晶表示装置32における表示制御、スピーカ46から発生させる音声に関する制御、装飾ランプ133a、133bの制御等を行う。
なお、主制御回路60から副制御回路200に対して所定のコマンドを供給するとともに、副制御回路200から主制御回路60に対して信号を供給できないように構成したが、これに限らず、副制御回路200から主制御回路60に対して信号を送信できるように構成しても問題ない。
副制御回路200は、可変表示制御手段、音発生制御手段としてのサブCPU206、各種設定データの対応テーブルを記憶するためのプログラムROM208、ワークRAM210、液晶表示装置32における表示制御を行うための表示制御回路250、スピーカ46から発生させる音声に関する制御を行う音声制御回路230、装飾ランプ133a、133bの制御を行うランプ制御回路240などから構成されている。副制御回路200は、主制御回路60からの指令に応じて遊技の進行に応じた演出を実行する。
サブCPU206には、プログラムROM208、ワークRAM210等が接続されている。サブCPU206は、このプログラムROM208に記憶されたプログラムに従って、各種の処理を実行する機能を有する。特に、サブCPU206は、主制御回路60から供給される各種のコマンドに従って、副制御回路200の制御を行う。サブCPU206は各種の手段として機能することとなる。
プログラムROM208には、サブCPU206により遊技機の特別図柄の変動表示に関連して実行される液晶表示装置32の画像表示に伴う複数種類の演出画像データや、大当たり遊技中のラウンドゲームに関連して実行される複数種類の演出画像データが記憶されており、その他には、大当たり遊技への移行を演出表示により示唆するためのリーチ演出の表示期間を定めたリーチ時間テーブルや、フラッシュランプ28による覗き見防止のための射光制御等に関わる各種のデータも記憶されている。
ワークRAM210は、サブCPU206の一時記憶領域として種々のフラグや変数の値を記憶する機能を有する。例えば、リーチ演出時間を制御するためのタイマ変数、演出パターンを選択するための演出表示選択用乱数カウンタ等、各種の変数等が位置付けられている。
表示制御回路250は、サブCPU206から供給される、特別図柄の変動表示に関連して実行される演出表示の進行に伴う複数種類の演出パターンや、大当たり遊技中のラウンドゲームに関連して実行される複数種類の演出パターン等の演出画像データ等を、液晶表示装置32に画像を表示させる制御を行うものである。
音声制御回路230は、サブCPU206から供給される音声発生命令に応じて、スピーカ46から音声を発生させるものであり、不正行為検知回路48aによりパチンコ遊技機10への不正行為の発生が検知されたときには、不正報知用出音手段としてのスピーカ47や、出音手段としてのスピーカ46L、46Rを制御して、所定のパターンで駆動させる機能を備えている。
ランプ制御回路240は、サブCPU206から供給されるプログラムROM208に記憶されたプログラムに従って、装飾ランプ133a、133bの発光制御を行うものである。このランプ制御回路240は、通常状態では装飾ランプ133a、133bを演出用として機能するように制御しているが、不正行為検知回路48aによりパチンコ遊技機10への不正行為の発生が検知されると、不正報知用の発光手段として切り替えて、装飾ランプ133a、133bを点滅させたりフラッシュ発光させたりする機能を備えている。
なお、遊技機の制御回路において、遊技全体を管理制御する主制御回路60と、演出制御手段としての副制御回路200を別々に構成しているが、主制御回路60と副制御回路200とを同じ基板で構成してもかまわない。
[遊技機の動作]
本実施形態における遊技状態は、一般遊技状態(大当たりの抽選を行いながら遊技球を消費する、所謂遊技客に不利な状態)と大当たり遊技状態(短時間で大量の遊技球の獲得が期待できる、所謂遊技客にとって有利な状態)とに大別される。さらに一般遊技状態においても、通常モード、確変モード、時短モードなどの遊技状態が設けられている。これらの遊技状態は遊技機における主制御回路60のメインROM68などに記憶された遊技プログラムに従って実行される。
例えば、この遊技プログラムにおけるメイン処理では、遊技機における遊技モードの設定や、遊技球入賞による抽選処理などが処理される。メイン処理は電源の投入によってスタートされ、RAMアクセス許可処理や、バックアップ復帰処理、作業領域の初期化処理等を含む初期設定処理が実行される。こうして、特別図柄ゲームを進行させて、液晶表示装置32、特別図柄表示器33に表示される特別図柄、装飾図柄の制御に関する特別図柄制御処理を実行する。そして、普通図柄ゲームを進行して、普通図柄表示器35に表示される普通図柄に関する普通図柄制御処理を実行する。このように、初期設定処理が終了した後、特別図柄制御処理及び、普通図柄制御処理を繰り返し実行することによって、遊技機における各種の遊技状態が提供されるようになっている。
ここで、不正行為検知手段、不正報知用出音手段を備えるパチンコ遊技機10において、上述の遊技プログラムにおける副制御回路メイン処理及び、この副制御回路メイン処理で実行される不正行為検知実行処理について図9、図10を参照して説明する。この副制御回路メイン処理は遊技機に電源が投入されたときに開始される処理であり、不正行為検知実行処理は、パチンコ遊技機10になされる不正行為を不正行為検知手段となる加速度センサ48により検知して、その検知信号を受けた主制御回路60からコマンドを受けた副制御回路200が、所定の動作パターンにより不正報知用出音手段であるスピーカ47や発光手段としての装飾ランプ133a,133bを作動させるための一連の処理を含むものである。
[副制御回路メイン処理]
副制御回路メイン処理について図9を用いて説明する。副制御回路200は、副制御回路メイン処理を実行することとなる。副制御回路メイン処理は遊技機に電源が投入された以降に開始される一連の処理である。
最初に、ステップS201において、サブCPU206は、RAMアクセス許可、作業領域を初期化等の初期設定処理を実行する。つまり、サブCPU206は、電源が投入されたことに基づいて、遊技を正常に行わせるための所定の初期設定を行うこととなる。なお、ステップS201を実行するサブCPU206は、初期設定手段の一例に相当する。この処理が終了した場合には、ステップS202に処理を移す。
ステップS202において、サブCPU206は、乱数更新処理を実行する。この処理において、サブCPU206は、ワークRAM210の所定領域に位置付けられた各種の乱数値を更新する。この処理が終了した場合には、ステップS203に処理を移す。
ステップS203において、サブCPU206は、コマンド解析処理を実行する。この処理において、サブCPU206は、主制御回路60のメインCPU66から送られてきた各種コマンド(例えば、導出図柄指定コマンド等)を解析し、その解析したコマンドに応じた処理を実行することとなる。この処理が終了した場合には、ステップS204に処理を移す。
ステップS204において、サブCPU206は、表示制御処理を実行する。この処理において、サブCPU206は、前記コマンド解析処理において、主制御回路60のメインCPU66からの導出図柄指定コマンドを受信した場合に、その導出図柄指定コマンドに応じた装飾図柄等の画像表示制御を、液晶表示装置32の表示領域32aにおいて行うこととなる。
そして、サブCPU206は、スピーカ46R,46Lから発生させる音の制御を行う音声制御処理(ステップS205)、各種の装飾ランプ133a,133bの発光制御を行うランプ制御処理を実行する(ステップS206)。この処理が終了すると、後述するステップS207の不正行為検知実行処理に処理が移される。
このように副制御回路メイン処理においては、ステップS201の初期設定処理が終了した後、ステップS202からステップS207の処理を繰り返し実行することとなる。
[不正行為検知実行処理]
副制御回路メイン処理のステップS207における不正行為検知実行処理のルーチンは例えば図10に示すように実行される。
すなわち、この不正行為検知実行処理におけるデータ信号取得処理のステップS301では、筐体12に付設された加速度センサ48から発信されるセンサ信号を取得するとともに、主制御回路60などにより制御される結果であるその時点における大当たり状態やリーチ状態などの遊技モードも判定する。
次のデータ判定のステップS302では、前記取得されたセンサ信号が予め設定した規定値以上であるか否かが判定される。なお、加速度センサ48に加えて、異常な電磁波などを検知するための電磁波センサなど不正行為検知手段として併用することで以降のプロセスをより精密に実行させるようなことも可能である。取得したセンサ信号の強度データが規定値未満の場合には、ステップS304の中断休止処理のステップに移行し、不正行為の条件に合致する場合にはステップS303に移行する。
ステップS303の警告パターン設定実行処理では、ステップS301のデータ信号取得処理で取得された遊技モードなどに基づいて、この遊技モードに対応する警告パターンが設定される。そして、この警告パターンに基づいてスピーカ46R、46L、47、装飾ランプ133a、133bなどを制御する実行処理が、不正行為検知回路48a、音声制御回路230、ランプ制御回路240などを介してなされた後、副制御回路メイン処理にリターンされるようになっている。
そして、前記ステップS302で不正行為が検知されていないときにおけるステップS304の中断休止処理においては、実行中の装飾ランプ133a、133bやスピーカ46R、46L、47などの不正行為検知に関する動作処理を中断休止させた後、副制御回路メイン処理にリターンされるのである。
以上、説明したように本発明の遊技機は、遊技機筐体の外表面を除く不正行為者には手の届かない位置に不正報知用出音手段を配置することを要旨とするものであり、これによって、不正報知用出音手段とは別の出音手段が不正行為者によって壊されたとしても、遊技機から不正報知音を周囲に向けて確実に出力することができ、信頼性に優れた不正防止策を提供することができる。
上述した実施形態から以下の遊技機が実現される。
遊技球が転動する遊技領域15を有する遊技盤14を備えた筐体12と、前記遊技球を用いた遊技の実行に伴い、所定の演出音を出力する出音手段(スピーカ46L,46R)と、不正行為を検知する不正行為検知手段(加速度センサ48)と、前記筐体の外表面を除く位置に前記出音手段とは別に配設され、前記不正行為検知手段による不正行為の検知に応じて不正報知音を出力する不正報知用出音手段(スピーカ47)とを備える遊技機(パチンコ遊技機10)。
前記不正報知用出音手段(スピーカ47)を、前記筐体12の背部に配設した遊技機(パチンコ遊技機10)。
前記不正行為検知手段(加速度センサ48)は、前記筐体12に対して所定値以上の衝撃が加えられたことを検知する遊技機(パチンコ遊技機10)。
前記不正行為検知手段(加速度センサ48)により不正行為が検定された場合、所定の態様で発光する発光手段(装飾ランプ133a、133b)を備える遊技機(パチンコ遊技機10)。
以上、本発明の実施形態を説明したが、ここでは具体例とその効果を例示したに過ぎず、これによって本発明を限定するものではなく、遊技機の具体的構成は適宜設計変更が可能である。例えば、本実施形態では不正行為検知手段として筐体12に付加された衝撃を検知する加速度センサ48を用いたが、電気的異常を検知できる電磁波センサなどと併用してその出精度を確かなものとすることもできる。また、遊技ホールの遊技機を集中管理するサーバに、不正行為検知手段となる加速度センサなどからの各遊技機に関わるデータ情報を送信して、各遊技機に実装された制御部を介することなくそれぞれの出音手段や不正報知用出音手段をサーバ側から直接制御するようにしてもよい。
本発明の一実施形態に係るパチンコ遊技機の概観を示す斜視図である。 同パチンコ遊技機における扉体の開放状態を示す斜視図である。 同パチンコ遊技機の概観を示す正面図である。 同パチンコ遊技機の電飾ユニットを示す正面図である。 同パチンコ遊技機の制御回路を示すブロック図である。 同パチンコ遊技機の遊技ホールにおける配置構成図である。 同パチンコ遊技機の遊技ホールにおける構成説明図である。 同パチンコ遊技機の配置構成における詳細説明図である。 同パチンコ遊技機における副制御回路メイン処理のフローチャートである。 同パチンコ遊技機における不正行為検知実行処理のフローチャートである。 変容例におけるパチンコ遊技機の配置構成を示す説明図である。 変容例におけるパチンコ遊技機の動作説明図である。
符号の説明
10、10’ パチンコ遊技機(遊技機)
14 遊技盤
46L、46R スピーカ(出音手段)
47、47L、47R スピーカ(不正報知用出音手段)
48 加速度センサ(不正検知手段)
133a、133b 装飾ランプ(発光手段)
60 主制御回路

Claims (4)

  1. 遊技球が転動する遊技領域を有する遊技盤を備えた筐体と、
    前記遊技球を用いた遊技の実行に伴い、所定の演出音を出力する出音手段と、
    不正行為を検知する不正行為検知手段と、
    前記筐体の外表面を除く位置に前記出音手段とは別に配設され、前記不正行為検知手段による不正行為の検知に応じて不正報知音を出力する不正報知用出音手段と、
    を備えることを特徴とする遊技機。
  2. 前記不正報知用出音手段を、前記筐体の背部に配設したことを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記不正行為検知手段は、前記筐体に対して所定値以上の衝撃が加えられたことを検知することを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
  4. 前記不正行為検知手段により不正行為が検定された場合、所定の態様で発光する発光手段を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の遊技機。
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