JP2008237802A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技中であっても遊技機の遊技制御部に不正行為が施されているか否かのチェックを簡単に行うことのできる遊技機を提供する。
【解決手段】遊技の実行を制御する遊技制御部を収納した収納体に、遊技制御部を外部へ取り出すことを禁ずる取出禁止具を取り付け、この取出禁止具を遊技盤の透光性領域の背後に視認可能に設けるように遊技機を構成した。
【選択図】図11

Description

本発明は、遊技球を用いる遊技機に関する。
この種の遊技機の代表的なものとして、遊技者による発射手段の操作で遊技球を遊技盤の遊技領域に発射させ、遊技領域に植設された多数の遊技釘との衝突を繰り返しながら遊技球を転動流下させつつ、当該遊技領域に設けられた入賞口に遊技球を入賞させることで賞球を獲得するようにしたパチンコ遊技機が知られている。
かかるパチンコ遊技機は、通常、所謂「島」と呼ばれる遊技設備台に複数台列状に組み込まれて遊技場に設置されており、遊技者は、好みの遊技台を選択して自己の利益となる賞球獲得を目的としながら遊技に興じている。なお、遊技機は、本体枠と、この本体枠に形成した開口の内部に配設される各種の部品と、本体枠の前方に開閉自在に軸着され、通常は前記開口を閉塞する扉とから構成され、この扉に遊技盤が一体的に取り付けられている。
他方、かかるパチンコ遊技機は、例えば、中央処理装置であるCPU、必要なプログラムやデータなどを記憶したROM、RAMなどの記憶手段から構成された制御基盤を有する制御部を備えており、かかる制御部により、通常遊技、大当たり遊技などの遊技状態に応じて遊技の進行がなされている。
制御部は基板上に搭載されて遊技盤の背後に取り付けられているが、不正に利益を得ようとして、例えば上記ROMを他のROMに取り替えたり、あるいは何らかの細工を施したりする不正行為の対象となる場合がある。したがって、遊技盤のメーカー側や遊技場側において、何らかの不正防止策を施すことが多い。例えば、ゲーム用電子回路基板を収納した基板ケースを、上蓋をホルダ金具に付設されたシリンダ錠によってケース本体に取付けるといった構成にすることが提案されている(例えば、特許文献1を参照。)。
特開2001−62114号公報
しかし、様々な不正防止策をとったとしても、不正がなされているか否かを確認するには、遊技機の内部をチェックしなければならないため、前記扉を開放し、遊技盤の背後のケースをさらに開放して基板を覗きこまなければならない。
そのため、例えば、遊技場の営業時間内外を問わずに、所定の遊技機の制御部に不正行為(例えば、正規ROMを不正ROMに交換する等)がなされ、所定の遊技機の大当たりの当選確率が異常に高確率であるとか、当該遊技機の遊技球の賞球(遊技者が獲得した遊技球の数)が異常に多い等の遊技データの異常を発見し、不正行為がなされた可能性があるとみなされた場合でも、遊技者による当該遊技機の遊技中は、遊技者に遊技を中断させることになるため、制御部に対する不正行為がなされていないか等の確認作業を行うことが困難であった。そして、結局は当該遊技者が遊技を終了するか又は営業時間が終了するまで不正が行われ続けることになりかねず、また、無理に当該遊技者に遊技を中断させて制御部に対する確認作業を行うと、遊技者とのトラブルに繋がる可能性もあった。
そこで、市場からは、遊技中であっても、簡単に制御部の確認ができ、不正行為が施されているか否かのチェックが行える遊技機の提供が望まれている。
本発明は、上記課題を解決するためになされもので、遊技中でも遊技機の制御部に不正行為が施されているか否かのチェックを簡単に行うことのできる遊技機を提供することを目的としている。
(1)本発明では、遊技球が転動する遊技領域を有し、背後を視認可能な透光性領域を有する遊技盤と、遊技の実行を制御する遊技制御部と、この遊技制御部を収納した収納体と、この収納体から前記遊技制御部を外部へ取り出すことを禁ずる取出禁止具とを備え、前記取出禁止具を、前記遊技盤の透光性領域の背後に視認可能に設けた遊技機とした。
(2)上記(1)において、遊技状態に応じた演出表示を行う表示装置を前記遊技盤の背後に設け、この表示装置を前記取出禁止具の視認範囲外となる対応領域に配設したことを特徴とする。
(3)上記(1)又は(2)において、前記取出禁止具を照射する照射部を備えたことを特徴とする。
(4)上記(1)〜(3)のいずれかにおいて、前記取出禁止具を拡大表示するレンズ体を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、遊技中であっても外部から制御部の状態を確認でき、制御部に対して不正行為が施されているか否かのチェックを簡便に行うことが可能となる。
本実施形態の遊技機は、遊技球が転動する遊技領域を有し、背後を視認可能な透光性領域を有する遊技盤と、遊技の実行を制御する遊技制御部と、この遊技制御部を収納した収納体と、この収納体から前記遊技制御部を外部へ取り出すことを禁ずる取出禁止具と、を備え、前記取出禁止具を前記遊技盤の透光性領域の背後に視認可能に設けて構成される。これによって、遊技中であっても外部から制御部の状態を確認でき、制御部に対して不正行為が施されているか否かのチェックを簡便に行うことが可能となる。
すなわち、従来の遊技機では、遊技機本体の筺体を開けないと、その裏側に取り付けられている遊技制御部を収納した収納体の装着状態をチェックできない。このため、遊技者が遊技を行っている状態では、例えば、前記収納体の遊技制御部に対して不正行為(例えば、正規ROMから不正ROMへの差し替え)が行われていても判らなかった。
そこで、前記収納体から前記遊技制御部を外部へ取り出すことを禁ずる取出禁止具を設けて、さらに、透明パネルなどで形成された遊技盤を透して、前面側から前記取出禁止具の部分を見えるようにすることで、遊技機本体の筐体を開けることなく遊技中でも直接観察することができる。これにより、遊技場における前記遊技制御部の制御基板等への不正行為の防止を図ることができる。
遊技機は、遊技球が転動し、かつその背後を視認可能な透光性領域からなる遊技領域を有する遊技盤を備えたパチンコ遊技機であり、この遊技盤の背後には演出画像など表示領域を有した液晶表示装置が配設されている。
遊技盤は、その全部又は一部をアクリル樹脂などの透光性を有する透明樹脂材などの部材で形成するとよく、この透明樹脂材などを通してその背後に配置された液晶示装置などを視認可能とする。
遊技制御部は、通常遊技や大当たり遊技の実行などを制御する制御基板等から構成され、前記収納体は、この遊技制御部である遊技の進行を制御する制御基板(所謂、メイン基盤)を収納するためのボックス状の容器である。
また、本実施形態における遊技機には、前記遊技制御部が収納された収納体以外にも、演出サウンドの出力や液晶表示ユニットによる演出表示を制御するためのサブ基板などの他に、遊技球の打ち出しを行うための発射制御基板や、遊技球の通過を検知するセンサや各種電動役物ソレノイドなどの各種電子ユニットを制御するための各種制御基盤が収納された複数の収納体が、前記遊技機の裏側に付設されている。
そして、このような遊技制御部を含む複数の制御基盤により、例えば、前記発射制御基板により、遊技者が発射ハンドルを操作することで遊技盤への遊技球の発射が実行され、発射された遊技球が特定の入賞口へ入賞したことを契機として、前記遊技制御部により、通常遊技から遊技者にとって有利な大当たり遊技に移行するか否かの抽選が行なわれ、抽選結果が当選の場合に大当たり遊技が実行される。
また、前記遊技制御部により実行される遊技機の遊技状態に応じて、前記サブ基板により、演出サウンドの出力や液晶表示ユニットによる演出表示が実行されることとなる。
取出禁止具は、前記収納体から遊技制御部が、不正に外部へ取り出されたり、遊技制御部に実装されたプログラムROMが交換されたりすることを防止するとともに、これを認識させるための封止シールと、締結バンド、ループなどで構成された部材である。前述したように、本実施形態では、前記透光性領域を有する遊技盤の前面側からこの取出禁止具の装着状態が視認可能となるように取出禁止具が設けられている。
本実施の形態の遊技機は、遊技状態に応じた演出表示を行う表示装置を前記遊技盤の背後に設け、この表示装置を前記取出禁止具の視認範囲外となる対応領域に配設することができる。
すなわち、遊技機の裏面が遊技盤の前面から透視することが可能な部位には、表示装置は設置しないものとするのであるが、前記取出禁止具の視認範囲があまりに広く、なおかつ遊技盤の中央部分を占有すると、遊技者は、否が応でも取出禁止具を見ながら遊技を行うことになり、しかも、演出表示が見難くなるために、遊技機本来の楽しみが薄れてしまう。
そこで、遊技機の背面に設置される前記遊技制御部を収納した収納体の設置位置を、遊技者による前記表示装置のスペースを確保できる位置(例えば、遊技盤の上端、下端、右端、左端)に設けることが望ましい。
これによって遊技盤上に取出禁止具が視認される領域を確保するとともに、表示装置による遊技の演出や表示などを効果的に行うことができる。
また、表示装置は、遊技に関する演出画像などを表示するための液晶パネルを備えた液晶表示装置などであって、遊技に関する画像の表示を可能とする表示領域を有している。そして、この表示領域は、遊技状態に応じた演出画像を表示する演出画像表示領域を有し、所定の演出画像などを表示するとともに、識別情報となる装飾図柄等、各種の画像を表示することができる。
また、上述してきた遊技機は、前記取出禁止具を照射する照射部を備えた構成とすることができる。これによって、取出禁止具が装着された視認領域の部分を効果的に照らし出して、遊技ホールのスタッフや管理者、あるいは遊技者が、その装着状態を遊技機の前面側から常時確認することができる。
照射部は遊技盤を切欠き又は貫通する区画内における前記取出禁止具の装着部近傍に設けられ、例えば、電球や蛍光灯、発光ダイオードなどを光源とする小型のものが適用できる。なお、照射部は、常時オン状態とするのではなく、例えば、前記扉に設けた開閉錠にキーを差し込むとスイッチがオンするように連動させておくこともできる。このように、取出禁止具の状態を確認するときだけオンとなるようにすれば省電可能となる。
また、照射部の異なる用途として、前記取出禁止具を照射するのではなく、例えば、リード線などの伝導性材料で前記取出禁止具を形成しておき、これを用いて遊技制御部を遊技機にループ状などに巻きつけて回路を形成するように固定する。このリード線の破断により照射部のランプを点灯させたり、消灯させたりするように検知回路を設けることによって、遊技制御部に対する不正交換の有無を遊技機の前側から検知することもできる。
さらに、上述してきた遊技機は、前記取出禁止具を拡大表示するレンズ体を備えた構成とすることもできる。これによって、収納体が不正に取り外され、取出禁止具などが巧妙に復元されていても、取出禁止具がレンズ体によって拡大表示されているため、わずかな不審な点でもホールスタッフなどが見逃すことなく発見可能となる。
さらに、拡大表示されるために遊技制御部の視認領域の面積を必要最小限に狭めても視認性を低下させることがなく、表示装置による演出領域を広く確保することができる。
なお、レンズ体としては、ガラスやプラスチックを素材とした丸型や平板型に形成された凸レンズやフレネルレンズなどを適用できる。
また、近年では、前記遊技制御部を収納した収納体を、ケース本体とカバー部とから構成し、これらを複数のかしめ部を介して一体化することにより、開封できないようにした基盤ケースが広く用いられている。すなわち、取出禁止具をかしめ部としたものであり、このような基盤ケースにおいては、かしめ部そのものを切断しないと、基盤ケースは開放できない。
そこで、前記基盤ケースを用いる場合は、前記視認領域に、前記複数のかしめ部を視認できるようにするとよい。
つまり、前記突設された複数のかしめ部の欠損を監視することで、前記基盤ケースの開封を確認できるからである。
もちろん、かかるかしめ部を有する基盤ケースに、封止シール、締結バンド、ループなどで構成された前記取出禁止具をさらに適用しても構わない。
以下、本発明に好適な実施形態について、図面に基づいてより具体的に説明する。なお、本実施形態では遊技機をパチンコ遊技機としている。
[遊技機の構成]
図1は本実施形態におけるパチンコ遊技機10の概観を示す斜視図である。また、図2は同パチンコ遊技機10の概観を示す分解斜視図であり、図3は同パチンコ遊技機の正面図である。以下、本実施例の遊技機について図面を参照して説明する。
図1〜図3に示すように、パチンコ遊技機10は、前面に開口12aが形成された基枠12と、基枠12の前方に開閉自在にそれぞれ軸着された扉11及びベースドア11aとから構成されている。なお、基枠12の前面側には、上皿20、下皿22、発射ハンドル26等が配設されている。
ベースドア11aの前面側に設けられた扉11は、開口12aの内部に配設される各種の部品を前面から閉鎖するためのものであり、透明ガラスなどからなる保護板19を備え、通常閉鎖した状態で遊技が行われる。
この扉11には、図1及び図3に示すように、当該扉11及びベースドア11aをオープンするための鍵穴11bが設けられている。この鍵穴11bには扉11の開閉ロック機構の他に、鍵穴11bに差し込まれるキーの回動角度に対応した電気接点部が設けられている。このような電気接点部を介して、例えば、キーの回動角度に対応して警告ランプを点灯させたり、ブザー音を発生させたりするなどの所定の動作を行なわせることも可能としている。
図2に示すように、基枠12はその全体が矩形箱型状に開口して形成され、ベースドア11aに装着される液晶表示装置32や、後述する制御基板27、これらを内蔵する収納体27a、27a’、27a”・・などの他、遊技機の機能増設などのためのサブ基板や各種電子機器を収容するためのスペースが設けられている。なお、遊技盤14、スペーサー31、液晶表示装置32、制御基板27、これらを内蔵する収納体27a、27a’、27a”以外の各種の部品(図示せず)については、理解を容易にするために説明を省略する。
ベースドア11a上に配置される遊技盤14は、その全部が透光性を有する板形状の樹脂(透光性を有する部材)によって形成されている。この透光性を有する樹脂としては、例えば、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、メタクリル樹脂など各種の材質が該当する。また、遊技盤14は、その前面側に、発射された遊技球が転動可能な遊技領域15を有している。この遊技領域15は、ガイドレール30に囲まれ、遊技球が転動可能な領域である。また、遊技盤14における遊技領域15には複数の遊技釘13が打ちこまれている。
スペーサー31は、遊技盤14の後方(背面側)に配設されるとともに、液晶表示装置32の前方(前面側)に配設される。つまり、スペーサー31は、遊技盤14と液晶表示装置32によって挟持される。このスペーサー31は、透光性を有した材料で形成されており、中央に大きな貫通穴31aが設けられている。
遊技に関する演出画像を表示する液晶表示装置32は、スペーサー31を挟んで遊技盤14の背後に設けられてベースドア11aに取り付けられている。すなわち、液晶表示装置32は、遊技盤14の透光性を有する部材の背後に配置されている。
液晶表示装置32は、遊技に関する画像の表示を可能とする表示領域32aを有している。この表示領域32aは、遊技盤14の全部又は一部に、スペーサー31を挟んで、背面側から重なるように配設される。具体的には、液晶表示装置32は、その表示領域32aが遊技領域15の全部又は一部と、遊技領域外域16の全部又は一部とに重なるように遊技盤14の後方に配設される。この液晶表示装置32における表示領域32aには、演出用の演出画像、装飾用の装飾画像等、各種の画像が表示される。
なお、遊技盤14における透光性領域の背後に液晶表示装置32を設けることにより、例えば、遊技釘13の植設領域や役物、装飾部材といった遊技部材を設ける領域を大きくし、レイアウトの自由度も更に大きくすることが可能である。
また、本実施形態においては、図2及び図3に示すように、液晶表示装置32の上部中央領域が切欠された液晶切欠部32b(図9参照)を有する形状としており、この液晶切欠部32bを介して、液晶表示装置32の背後に配設された制御部、すなわち制御基板27を内蔵した収納体27aが視認可能となっている。すなわち、収納体27aが、パチンコ遊技機10の外側から、遊技盤14、液晶表示装置32を通して視認可能となっている。
上述たように、本実施形態では、制御基板27を内蔵した収納体27aをパチンコ遊技機10の前方から視認することができる構成としているが、かかる構成において、収納体27aには、当該収納体27aから制御基板27が外部へ取り出されることを禁ずる取出禁止具28が装着されており、この取出禁止具28を遊技盤14の正面から視認可能とした点に大きな特徴を有する。
以下、制御基板27を内蔵した収納体27a及び取出禁止具28について詳述する。図8は同パチンコ遊技機のベースドアの開放状態を示す斜視図、図9はベースドアの表裏面にそれぞれ配置される液晶表示装置及び遊技制御部の説明図、図10は取出禁止具の分解斜視図、図11は遊技制御部周りの側断面図である。
図8に示すように、ベースドア11aについても、扉11と同様に、基枠12に対して開閉できるようにヒンジ連結されている。そして、ベースドア11aに配設された液晶表示装置32の裏面側に、遊技制御部となる制御基板27などを含む各種の基板類がそれぞれの収納体を介して装着されるパッケージ台11cが配置されている。
パッケージ台11cには、プラスチック材や金属材により蓋付きの箱型状に形成された収納体27a、27a’、27a”などが複数配設され、この収納体27a、27a’、27a”などには制御基板27(図10参照)を始めとする基板類がそれぞれ内蔵されている。つまり、本実施形態においては、遊技制御部となる制御基板27は、パチンコ遊技機10上部の収納体27aに内蔵され、さらに、収納体27aには取出禁止具28が付設されている。なお、制御基板27は、当該制御基板27に設けられた図示しないコネクタに接続されたリード線27bを介して、所定の電子機器や他の各制御基板などに連結されるようになっている。
図10に示すように取出禁止具28は、収納体27aの周囲をループ状に結束する封印テープ部28aと、この封印テープ部28aに添付されたシール部28bとを有している。シール部28bは、図9に示すように、遊技盤14の透光性領域の背後に設けられ、パチンコ遊技機10の前方側から、ガラス製の保護板19→透明樹脂材からなる遊技盤14→液晶表示装置32の一部を切欠いた液晶切欠部32bを通して視認可能となっている。
シール部28bは、例えば、封印テープ部28aに張力が付与されることで破断する易破断部や、容易に変形する易変形部を備えており、外部から封印テープ部28aに手を加えたことを示す履歴情報がこのシール部28bによる封止状態に反映されるようにしたものである。なお、封印テープ部28aは、導電性プラスチックフィルムや金属帯材で構成することができ、遊技制御部の交換時において発生する破断状況を導電性のチェックにより容易に検出することもできる。あるいは、封印テープ部28aを、所謂インシュロックなどの市販の締結バンドで構成してもよい。
また、本実施形態では、図11に示すように、収納体27aのシール部28bの前側に位置する液晶切欠部32b内に、シャッタユニット29を設けている。
このシャッタユニット29は略箱型状であって、パッケージ台11cに形成した開口部11dと遊技盤14との間で、前記液晶切欠部32b内に挿嵌されており、その内部にその下端部が上下移動し又はブラインド状に各フィンが傾動して視界を遮るシャッタ29aと、電動モータなどからなるシャッタ29aのシャッタ駆動部29bと、シャッタユニット29背後に配置された前記シール部28bを照らしだすための照射部29cとが組み込まれている。
そして、シャッタ駆動部29bや照射部29cは、パチンコ遊技機10の前面側方に配置された鍵穴11bに差し込まれて回動するキーに連動させてオン・オフするようにしている。
図12に鍵穴11bに挿入されるキー操作に連動してシャッタ駆動部29bと照射部29cをオン・オフさせる形態の説明図を示す。
図12(a)に示すように、通常の遊技状態ではシャッタ29aが降りていて、収納体27aに収納された制御基板27を封印するシール部28bが視認できない状態に維持されている。したがって、通常時はシール部28bの状況を視認することはできない。
ここで、例えばホールスタッフが、鍵穴11bにキーを挿入して回動させると、鍵穴11bを含む錠前機構の電気接点を介して電源が供給されてシャッタ駆動部29bが作動して、図12(b)に示すように、シャッタ29aが引き上げられるとともに、照射部29cが点灯することとなる。
なお、キーの回動角度に対応する電気接点を複数設けることで、照射部29cの点灯がシャッタ29aの駆動と連動しないようにして、個別に選択操作できるように制御してもよい。あるいは、例えば開閉操作ボタンをパチンコ遊技機10に設け、このボタン操作によってシャッタ29aを開閉させたりするようにしてもよい。
以下、本実施形態に係るパチンコ遊技機10の他の構成について説明する。
図1に示すように、扉11の前面下部には、電飾ユニット53が設けられている。図4に電飾ユニット53の拡大図を示す。
図4に示すように、表示器ケース37に収容される特別図柄表示器33は、7セグメントLED41で構成されている。この7セグメントLED41は、所定の特別図柄の変動表示開始条件の成立により、点灯・消灯を繰り返す。7セグメントLED41の点灯・消灯によって、“0”から“9”までの10個の数字図柄が、特別図柄として変動表示される。
表示器ケース37の左右の両側には、特別図柄保留ランプ34a〜34dが設けられている。この特別図柄保留ランプ34a〜34dは、点灯又は消灯によって保留されている特別図柄の変動表示の実行回数(所謂、「特別図柄の保留球数」)を表示する。
特別図柄表示器33の右側には、普通図柄表示器35が設けられている。普通図柄表示器35は、2つの表示用ランプ(図示せず)で構成されており、これら表示用ランプが交互に点灯・消灯を繰り返すことによって、例えば“○”、“×”等の記号が普通図柄として変動表示される。
表示器ケース37の下側には、普通図柄保留ランプ50a〜50dが設けられている。この普通図柄保留ランプ50a〜50dは、後述するように、点灯又は消灯によって保留されている普通図柄の変動表示の実行回数(所謂、「普通図柄の保留球数」)を表示する。
図1及び図3に示すように、遊技盤14の透光性領域の外側には、装飾ランプ133a、133bが配設されており、遊技状態に合わせた所定の発光態様の表示を行う。扉11には、透光性を有する保護板19が配設され、扉11の閉鎖状態で遊技盤14の前面に対面するようになっている。
また、遊技盤14の後方(背面側)に配設されている液晶表示装置32の表示領域32aでは、特別図柄表示器33において表示される特別図柄と関連する演出画像が表示される。
特別図柄表示器33で表示される特別図柄の変動表示中においては、液晶表示装置32の表示領域32aにおいて、一列の図柄列に数字や記号等からなる装飾図柄(演出用の識別情報でもある。例えば、“0”から“9”までの数字)が変動表示される。また、特別図柄表示器33において変動表示されていた特別図柄が停止表示されるとともに、液晶表示装置32の表示領域32aでも演出用の装飾図柄が停止表示される。
また、特別図柄表示器33において特別図柄として特定の数字図柄が停止表示された場合には、大当たりであることを遊技者に把握させる演出画像が液晶表示装置32の表示領域32aにおいて表示される。具体的には、特別図柄表示器33において特別図柄として特定の数字図柄が停止表示された場合には、液晶表示装置32の表示領域32aにおいて表示される演出用の装飾図柄の組合せが特定の表示態様(例えば、“0”から“9”のいずれかの装飾図柄が三つ揃いで停止表示される表示態様)となる。
次に、パチンコ遊技機10の遊技盤14に設けられた各種遊技部材について説明する。図3に示すように、遊技盤14には、2つのガイドレール30(30a及び30b)、障害物55、57、通過ゲート54、始動口25、大入賞口39、が設けられている。遊技盤14の上部には障害物55が設けられ、遊技盤14の略中央には障害物57が設けられている。この障害物57下部には、始動口25が設けられている。
遊技盤14の左側に設けられている2つのガイドレール30は、遊技領域15を区画(画定)する外レール30aと、その外レール30aの内側に配設された内レール30bとから構成される。発射された遊技球は、遊技盤14上に設けられたガイドレール30に案内されて、遊技盤14の上部に移動し、電飾ユニット53上を通過して、前述した複数の遊技釘13(図2参照)、遊技盤14上に設けられた障害物55、57等との衝突により、その進行方向を変えながら遊技盤14の下方に向かって流下する。
始動口25に遊技球が入賞した場合には、前述した特別図柄表示器33による特別図柄の変動表示が開始される。
本実施形態における遊技は、前記始動口25に遊技球が入球したことを契機に、遊技者にとって有利な遊技へ移行するか否かの抽選が行われ、特別図柄表示器33において識別図柄の変動表示が行われ、液晶表示装置32においては演出としての装飾図柄の変動表示、及びこれに伴う演出表示が行われる遊技であり、前記抽選の結果が当選であれば、特別図柄及び装飾図柄が所定の組合態様で停止表示されるとともに、多数の賞球獲得の可能性がある大当たり遊技状態に移行する。本実施形態では、前記特別図柄の変動表示から停止表示までを「特別図柄ゲーム」と呼ぶ。
特別図柄ゲーム実行中、すなわち特別図柄の変動表示中に遊技球が始動口25へ入賞した場合には、変動表示中の特別図柄が停止表示されるまで、始動口25への遊技球の入賞に基づく特別図柄の変動表示の実行(開始)が保留される。その後、変動表示していた特別図柄が停止表示された後に、保留されていた特別図柄の変動表示が開始される。つまり、前記電飾ユニット53に設けられた、特別図柄保留ランプ34a〜34d(図4参照)は、保留された特別図柄の変動表示の実行回数に対応して、左から順番に点灯され、特別図柄の変動表示が一旦停止表示され、次の保留されていた特別図柄の変動表示が開始されると、それに対応した特別図柄保留ランプは消灯される。なお、特別図柄の変動表示の実行が保留される回数には上限が設定されており、例えば、4回(個)を上限として特別図柄の変動表示は保留される。
また、液晶表示装置32の表示領域32aにおいても、前述した始動口25に遊技球が入賞した場合には、前記特別図柄の変動表示の開始にあわせて、演出用の装飾図柄の変動表示が開始される。また、特別図柄に関する変動表示中に遊技球が始動口25へ入賞した場合には、変動表示中の演出用の識別情報が停止表示されるまで、始動口25への遊技球の入賞に基づく演出用の装飾図柄の変動表示の実行(開始)が保留される。その後、変動表示していた演出用の装飾図柄が停止表示された場合には、保留されていた演出用の装飾図柄の変動表示が開始される。
また、図3に示すように、遊技盤14の略中央の左側には通過ゲート54が設けられている。この通過ゲート54には、後述する通過球センサ114(図5参照)が設けられている。通過球センサ114は、遊技球が通過ゲート54を通過したことを検出する。そして、通過球センサ114によって遊技球の通過が検出されたときには、普通図柄表示器35において普通図柄の変動表示が開始され、所定の時間が経過した後、普通図柄の変動表示が停止する。前述したように、この普通図柄は、“○”、“×”等の記号である。
この普通図柄が所定の図柄、例えば“○”として停止表示されたときには、始動口25の左右の両側に設けられている羽根部材(所謂、普通電動役物)23が閉鎖状態から開放状態となり、始動口25に遊技球が入りやすくなる。また、羽根部材23を開放状態とした後、所定の時間が経過したときには、羽根部材23を閉鎖状態として、始動口25に遊技球が入りにくくなるようにする。以上のように、普通図柄が変動表示された後、停止表示され、その結果によって羽根部材23の開放・閉鎖状態が異なってくるゲームを「普通図柄ゲーム」という。
また、特別図柄の変動表示と同じように、普通図柄の変動表示中において通過ゲート54を遊技球が通過した場合には、変動表示中の普通図柄が停止表示されるまで、通過ゲート54への遊技球の通過に基づく普通図柄の変動表示の実行(開始)が保留される。つまり、前記電飾ユニット53に設けられた、普通図柄保留ランプ50a〜50d(図4参照)は、保留された普通図柄の変動表示の実行回数に対応して、左から順番に点灯され、変動が停止表示されると、次の保留されていた普通図柄の変動表示が開始され、それに対応した普通図柄保留ランプは消灯される。なお、普通図柄の変動表示の実行が保留される回数には上限が設定されており、例えば、4回(個)を上限として保留される。
大入賞口39には、その前面側(前方)に開閉自在な入賞シャッタ40が設けられている。この入賞シャッタ40は、特別図柄表示器33において特別図柄として特定の数字図柄が停止表示され、遊技状態が大当たり遊技状態に移行された場合は、遊技球を受け入れやすい開放状態となるように駆動される。その結果、大入賞口39は、遊技球を受け入れやすい開放状態となる。
一方、入賞シャッタ40の背面側(後方)に設けられた大入賞口39の内部には、カウントセンサ104(図5参照)が設けられており、大入賞口39へ遊技球が所定個数(例えば10個)入賞するか、又は、所定時間(例えば30秒)が経過するまで入賞シャッタ40が開放状態に駆動される。そして、開放状態において大入賞口39への所定数の遊技球の入賞又は所定時間の経過のいずれかの条件が成立すると、入賞シャッタ40は、遊技球を受け入れ難い閉鎖状態になるように駆動される。その結果、大入賞口39は、遊技球を受け入れ難い閉鎖状態となる。
なお、大入賞口39が遊技球を受け入れやすい状態となっている開放状態から大入賞口39が遊技球を受け入れ難い状態となっている閉鎖状態までの遊技をラウンドゲームという。したがって、入賞シャッタ40は、ラウンドゲーム時に開放し、各ラウンドゲーム間では閉鎖することになる。また、ラウンドゲームは、“1”ラウンド、“2”ラウンド等のラウンド数として計数されるため、ラウンドゲームの1回目を第1ラウンド、2回目を第2ラウンドと呼称する場合がある。
続いて、開放状態から閉鎖状態に駆動された入賞シャッタ40は、最終のラウンドゲームが終了するまで、所定時間(例えば、1秒)経過後に再度開放状態に駆動される。つまり、次のラウンドゲームへ継続して進むことができる。なお、第1ラウンドのラウンドゲームから、次のラウンドゲームに継続して進むことができない(最終の)ラウンドゲームが終了するまでの遊技を大当たり遊技状態という。すなわち、大当たり遊技状態は遊技者にとって有利な遊技状態である。
また、前述した始動口25、一般入賞口56a〜56d、大入賞口39に遊技球が入賞したときには、それぞれの入賞口の種類に応じて予め設定されている数の遊技球が上皿20又は下皿22に払い出される。
[遊技機の電気的構成]
本実施形態におけるパチンコ遊技機10の制御回路について図5を用いて説明する。図5は、本実施形態におけるパチンコ遊技機10の制御回路を示すブロック図である。
パチンコ遊技機10の制御回路は、主に、遊技制御手段としての主制御回路60と、演出制御手段としての副制御回路200とから構成される。主制御回路60は、遊技の制御を行うものであり、前述した制御基板27に形成されている。また、副制御回路200も同様に他の制御基板上に形成されており、遊技の進行に応じた演出の制御(例えば、画像表示制御、音声出音制御、装飾ランプ制御等)を行うものである。
主制御回路60は、図5に示すように、制御手段であるメインCPU66、メインROM(読み出し専用メモリ)68、メインRAM(読み書き可能メモリ)70を備えている。この主制御回路60は、遊技の進行を制御する。
メインCPU66には、メインROM68、メインRAM70等が接続されており、このメインROM68に記憶されたプログラムに従って、各種の処理を実行する機能を有する。このように、このメインCPU66は、例えば、遊技プログラムによって実行される特別遊技実行手段や抽選手段などとして機能することとなる。
メインROM68には、メインCPU66によりパチンコ遊技機10の動作を制御するためのプログラムが記憶されており、その他には、乱数抽選によって大当たり判定をする際に参照される大当たり判定テーブル等の各種のテーブルが記憶されている。
このような大当たり抽選テーブルには例えば、通常モード、確変モード、時短モードの各遊技状態に応じて「はずれ」、「大当たり」となる確率データがそれぞれ登録されており、これらの確率データに基づいて乱数による抽選処理がなされる。こうして、この抽選テーブルにおける確率データを適宜設定することによって、パチンコ遊技における有利不利の状態が制御できるようにしている。
メインRAM70は、メインCPU66の一時記憶領域として種々のフラグや変数の値を記憶する機能を有する。
また、この主制御回路60は、所定の周波数のクロックパルスを生成するリセット用クロックパルス発生回路62、電源投入時においてリセット信号を生成する初期リセット回路64、後述する副制御回路200に対してコマンドを供給するためのシリアル通信用IC72を備えている。また、これらのリセット用クロックパルス発生回路62、初期リセット回路64、シリアル通信用IC72は、メインCPU66に接続されている。なお、このリセット用クロックパルス発生回路62は、システムタイマ割込処理を実行するために、所定の周期(例えば2ミリ秒)毎にクロックパルスを発生する。なお、このシリアル通信用IC72は、各種のコマンドを副制御回路200(副制御回路200に含まれる各種の手段)へ送信する送信手段に相当する。
主制御回路60には各種の装置が接続されており、例えば、図5に示すように、カウントセンサ104、一般入賞球センサ106、108、110、112、通過球センサ114、始動入賞球センサ116、普通電動役物ソレノイド118、大入賞口ソレノイド120、バックアップクリアスイッチ124が接続されている。
カウントセンサ104は、大入賞口39の内部に設けられている。このカウントセンサ104は、大入賞口39に遊技球が入賞した場合に、所定の検知信号を主制御回路60に供給する。
一般入賞球センサ106、108、110、112は、一般入賞口56a〜56dにそれぞれ設けられている。この一般入賞球センサ106、108、110、112は、各一般入賞口56a〜56dへ遊技球が入賞した場合に、所定の検知信号を主制御回路60に供給する。
通過球センサ114は、通過ゲート54に設けられている。この通過球センサ114は、通過ゲート54を遊技球が通過した場合に、所定の検知信号を主制御回路60に供給する。
遊技球検出手段である始動入賞球センサ116は、始動口25に設けられている。始動入賞球センサ116は、始動口25に遊技球が入賞したことを検出して、所定の検知信号を主制御回路60に供給する。
普通電動役物ソレノイド118は、リンク部材(図示せず)を介して羽根部材23に接続されており、メインCPU66から供給される駆動信号に応じて、羽根部材23を開放状態または閉鎖状態とする。
大入賞口ソレノイド120は、図3に示した入賞シャッタ40に接続されており、メインCPU66から供給される駆動信号に応じて、入賞シャッタ40を駆動させ、大入賞口39を開放状態又は閉鎖状態とする。
バックアップクリアスイッチ124は、パチンコ遊技機10に内蔵されており、電断時等におけるバックアップデータを遊技場の管理者の操作に応じてクリアする機能を有する。
主制御回路60には、遊技球の発射などを制御する払出・発射制御回路126が接続されている。この払出・発射制御回路126には、遊技球の払出を行う払出装置128、遊技球の発射を行う発射装置130、カードユニット150が接続されている。
払出・発射制御回路126は、主制御回路60から供給される賞球制御コマンド、カードユニット150から供給される貸し球制御信号を受け取り、払出装置128に対して所定の信号を送信することにより、払出装置128に遊技球を払い出させる。
さらに、主制御回路60には、表示器制御回路76が接続されており、この表示器制御回路76は、メインCPU66からの指示に従い、電飾ユニット53に設けられた特別図柄保留ランプ34a〜34d、普通図柄保留ランプ50a〜50d、特別図柄表示器33(7セグメントLED41)、普通図柄表示器35(表示用ランプ)等を制御する。
一方、シリアル通信用IC72には、副制御回路200が接続されている。この副制御回路200は、主制御回路60から供給される各種のコマンドに応じて、液晶表示装置32における表示制御、スピーカ46R,46Lから発生させる音声に関する制御、装飾ランプ133a、133bの制御等を行う。
なお、主制御回路60から副制御回路200に対して所定のコマンドを供給するとともに、副制御回路200から主制御回路60に対して信号を供給できないように構成したが、これに限らず、副制御回路200から主制御回路60に対して信号を送信できるように構成しても問題ない。
副制御回路200は、可変表示制御手段、音発生制御手段としてのサブCPU206、記憶手段としてのプログラムROM208、ワークRAM210、液晶表示装置32における表示制御を行うための表示制御回路250、スピーカ46R,46Lから発生させる音声に関する制御を行う音声制御回路230、装飾ランプなどのランプ133a、133bの制御を行うランプ制御回路240から構成されている。副制御回路200は主制御回路60からの指令に応じて遊技の進行に応じた演出を実行する。
サブCPU206には、プログラムROM208、ワークRAM210等が接続されている。サブCPU206は、このプログラムROM208に記憶されたプログラムに従って、各種の処理を実行する機能を有する。特に、サブCPU206は、主制御回路60から供給される各種のコマンドに従って、副制御回路200の制御を行う。サブCPU206は各種の手段として機能することとなる。
プログラムROM208には、サブCPU206によりパチンコ遊技機10の特別図柄の変動表示に関連して実行される液晶表示装置32の画像表示に伴う複数種類の演出画像データや、大当たり遊技中のラウンドゲームに関連して実行される複数種類の演出画像データが記憶されており、その他には、リーチ演出の表示期間を定めたリーチ時間テーブル等各種のテーブルも記憶されている。
ワークRAM210は、サブCPU206の一時記憶領域として種々のフラグや変数の値を記憶する機能を有する。例えば、リーチ演出時間を制御するためのタイマ変数、演出パターンを選択するための演出表示選択用乱数カウンタ等、各種の変数等が位置付けられている。
表示制御回路250は、サブCPU206から供給される、特別図柄の変動表示に関連して実行される演出表示の進行に伴う複数種類の演出パターンや、大当たり遊技中のラウンドゲームに関連して実行される複数種類の演出パターン等の演出画像データ等を、液晶表示装置32に画像を表示させる制御を行うものである。
音声制御回路230は、サブCPU206から供給される音声発生命令に応じて、スピーカ46R,46Lから音声を発生させるものである。
ランプ制御回路240は、サブCPU206から供給されるプログラムROM208に記憶されたプログラムに従って、装飾ランプ133a、133bの発光制御を行うものである。
なお、本実施形態では、遊技制御手段としての主制御回路60と、演出制御手段としての副制御回路200を別々の基板に搭載した構成としているが、主制御回路60と副制御回路200とを同じ基板で構成してもかまわない。
[遊技機の動作]
本実施形態における遊技状態は、一般遊技状態(大当たりの抽選を行いながら遊技球を消費する、所謂遊技客に不利な状態)と大当たり遊技状態(短時間で大量の遊技球の獲得が期待できる、所謂遊技客にとって有利な状態)とに大別される。さらに一般遊技状態においても、通常モード、確変モード、時短モードなどの遊技状態が設けられている。以下に、これらの遊技状態を実現するためのパチンコ遊技機10におけるメイン処理及びシステムタイマ割込み処理のルーチンについて、図6及び図7を参照して簡単に説明する。
メイン処理は、パチンコ遊技機10における遊技モードの設定や、遊技球入賞による抽選処理などを担う主要ルーチンであり、電源の投入によってスタートされる。
図6に示すようにメイン処理における最初のステップS11では、RAMアクセス許可処理や、バックアップ復帰処理、作業領域の初期化処理等を含む初期設定処理が実行される。
次のステップS12では、特別図柄ゲームを進行させて、液晶表示装置32、特別図柄表示器33に表示される特別図柄、装飾図柄の制御に関する特別図柄制御処理を実行する。
そして、普通図柄ゲームの進行、普通図柄表示器35に表示される普通図柄に関する普通図柄制御処理を実行する(ステップS13)。
このように、メイン処理においては、ステップS11の初期設定処理が終了した後、ステップS12の特別図柄制御処理及び、ステップS13の普通図柄制御処理を繰り返し実行することによって、パチンコ遊技機10における各種の遊技状態が提供されるようになっている。
なお、メイン処理における特別図柄制御処理、及び普通図柄制御処理などルーチンは、パチンコ遊技機10に要求されるそのゲーム形態や遊技環境などに応じて設定された各種のプログラムにより実行できるようになっている。
システムタイマ割込処理は、タイマによるシステムコールを契機として、前記メイン処理の実行を中断して、優先して実行される処理である。つまり、メインCPU66は、メイン処理を実行している状態であっても、前記タイマによる所定の周期(例えば2ミリ秒)でのシステムコールが発生すると、メイン処理を一旦中断して、システムタイマ割込処理を優先して実行する。
なお、ここで一旦中断したメイン処理は、前記システムタイマ割込処理が終了すると、中断した所定の処理から継続して実行再開されるものである。
本実施形態においては、例えば、リセット用クロックパルス発生回路62から所定の周期(例えば2ミリ秒)毎に発生されるクロックパルスに応じて、以下のシステムタイマ割込処理が実行される。以下、図7を用いてシステムタイマ割込処理を説明する。
図7に示すように、メインCPU66は、大当たり抽選用乱数値等の各抽選値を更新する乱数更新処理を実行する(ステップS21)。そして、メインCPU66は、始動口25等への遊技球の入賞を検知する入力検出処理を実行する(ステップS22)。この処理においては、メインCPU66は、各種の入賞口に遊技球が入賞したことを条件として、遊技球を払出す(賞球する)旨のデータをメインRAM70の所定領域に記憶することとなる。そして、主制御回路60と副制御回路200との同期をとるための待ち時間タイマ、大当たりが発生した際に開放する大入賞口39の開放時間を計測するための大入賞口開放タイマ等、各種のタイマの更新処理を実行する(ステップS23)。そして、各種の変数に基づいて駆動制御するための信号をソレノイド、モータ等に供給するために、出力処理を実行する(ステップS24)。この処理が終了した場合には、ステップS25に処理を移す。
ステップS25においては、コマンド出力処理を実行する。この処理において、メインCPU66は、各種のコマンドを副制御回路200に供給する。これらの各種のコマンドには、デモ表示コマンドや、導出表示される特別図柄の種類を示す導出図柄指定コマンド等が含まれる。この処理が終了した場合には、ステップS26に処理を移す。
そして、ステップS26の処理において、メインCPU66は、払出装置128に賞球を行わせるための賞球制御コマンドを払出・発射制御回路126へ送信する等の払出処理が実行される。具体的には、メインCPU66は、各種の入賞口に遊技球が入賞することで予め設定された所定数の賞球払出を行うための賞球制御コマンドを払出・発射制御回路126へ供給する。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了し、割込発生前のアドレスへ復帰することで前記メイン処理のルーチンに戻るようになっている。
以上説明してきたように、本実施形態に係るパチンコ遊技機10は、遊技制御部としての主制御回路60を搭載した制御基板27を収納体27a内に収納し、この収納体27aからから制御基板27を外部へ取り出すことを禁ずる取出禁止具28を遊技盤の透光性領域の背後に視認可能に設けている。
かかる構成とすることによって、ホールスタッフなどが、遊技者により遊技がなされているパチンコ遊技機10であっても制御基板27に対する不正行為のチェックを簡便に行えるようにしている。
したがって、従来のパチンコ遊技機のように、遊技機本体の筺体をあけてその裏側を見ることなく、制御基板の装着状態を、パチンコ遊技機の外から直接観察してチェックでき、メインROM68などの改変やすり替えなどの不正行為を防止することができる。
また、パチンコ遊技機10の他の実施形態として、以下の構成とすることもできる。他の実施形態の一例としては、収納体27aの取出禁止具28をパチンコ遊技機10の前方側から視認可能とした構成において、前記取出禁止具28を拡大表示するレンズ体29dを備える構成とするものである。
図13(a)は収納体27aに取り付けた取出禁止具28の前方に、シール部28bの視認性を向上させるためのレンズ体29dを設けた場合を示す説明図である。
図示するように、この実施形態に係るパチンコ遊技機10では、収納体27aの中央部分、すなわち取出禁止具28のシール部28bを見通す前方位置にレンズ体29dを配置した構成としている。これによって、シール部28bがレンズ体29dを介して拡大されるため、遊技者が遊技中のパチンコ遊技機10であっても、レンズ体29dにより拡大されたシール部28bの状態(つまり、シール部28bの切断、ゆがみ、添付位置の変化等が正常であるか)を視認でき、ホールスタッフ等によって、収納体27aに収納された制御基板27が正常であるか否かの確認作業を確実かつ容易に行なえる。
なお、この例では、シャッタユニット29の前方側にレンズ体29dを配置しているが、シャッタユニット29の後方側、例えば、パッケージ台11cに形成した開口部11dに配設してもよい。
さらなる他の実施形態を、図13(b)に示す。この実施形態では、シール部28bを視認するための液晶表示装置32の液晶切欠部32b及びパッケージ台11cの開口部11dを、遊技盤14の下部に配置するとともに、シール部28bのみを視認できるようにしている。そのために、ここでは、遊技盤14上におけるその視認領域を、液晶切欠部32b’を円形とすることで狭めている。これによって、液晶表示装置32の表示面を、より広く有効に活用できる。
ここで、さらなる他の実施形態として、収納体27aの取出禁止具28をかしめ具により形成した例について、図14及び図15を用いて説明する。図14は、収納体27aに突設された複数のかしめ部の構成の説明図である。図15は、遊技盤14上の視認領域(つまり、液晶表示装置32の液晶切欠部32c)に収納体27aに突設された複数のかしめ部を視認できる構成を示す図である。
図14(a)に示すように、他の実施形態における収納体27aは、互いに付き合わせて一体化される収納体27a,27aに、それぞれ3個の封印ボス部24を突設し、各封印ボス部24は、封印ビス挿入部24A(封印ビス挿入部24a、24b、24c)と、封印ビスかしめ部24B(封印ビスかしめ部24d、24e、24f)とを封印ビス21を用いてかしめて形成される。
図14(b)は、封印ビス挿入部24aと封印ビスかしめ部24dとを、封印ビス21によりかしめて、開封不能とした状態を示している。
封印ビス21は、例えば、一方向ビス等が用いられ、収納体27aを封印することはできるが、封印ビスかしめ部24B(封印ビスかしめ部24d、24e、24f)は一旦かしめられると、通常のビスを用いた接合とは異なり、開封できない特殊な構造としている。
つまり、一旦封印された収納体27aを再度開封するためには、封印ビス21でかしめられた封印ボス部24自体を切断しなければ開封できない。そのため、収納体27aを開封すると、収納体27aに突設した3個の封印ボス部24の数が少なくなることになる。
上述した収納体27aに突設した封印ボス部24の構造により、正常な収納体27aは、図15(a)に示すように、液晶表示装置32の液晶切欠部32c、つまり、遊技盤14上における視認領域に、3個の封印ボス部24を視認することができる。
一方、図15(b)に示すように、遊技盤14上の視認領域である液晶切欠部32cに、2個の封印ボス部24しか視認できなかった場合は、当該パチンコ遊技機10の収納体27aは何らかの理由で開封されたことになる。
一般に、遊技場においては、設置されたパチンコ遊技機10の収納体27aを開封して、制御基板27を確認することはまずありえない。つまり、収納体27aが開封された形跡を発見した場合は、内蔵された制御基板27に実装されているROM、RAM等の電子部品を交換する不正行為が行われた可能性が高いのである。
そこで、上述したように、制御基板27を内蔵した収納体27aをパチンコ遊技機10の前方から視認することができる構成を用いて、収納体27aに突設した封印ボス部24の数を監視するだけで、容易に不正行為を発見することが可能である。
上述した実施形態から以下の遊技機が実現される。
遊技球が転動する遊技領域(例えば、遊技領域15)を有し、背後を視認可能な透光性領域を有する遊技盤(例えば、遊技盤14)と、遊技の実行を制御する遊技制御部(例えば、制御基板27)と、この遊技制御部を収納した収納体(例えば、収納体27a)と、この収納体から前記遊技制御部を外部へ取り出すことを禁ずる取出禁止具(例えば、取出禁止具28)と、を備え、前記取出禁止具を、前記遊技盤の透光性領域の背後に視認可能(例えば、液晶表示装置32の液晶切欠部32c)に設けた遊技機(例えば、パチンコ遊技機10)。
前記遊技盤(例えば、遊技盤14)の背後に設けられ、遊技状態に応じた演出表示を行う表示装置(例えば、液晶表示装置32)を備え、この表示装置を、前記遊技盤と前記取出禁止具との間を除く領域(例えば、液晶表示装置32の液晶切欠部32cを前記取出禁止具28の視認範囲外となる対応領域)に配設した遊技機(例えば、パチンコ遊技機10)。
前記取出禁止具(例えば、取出禁止具28)を照射する照射部(例えば、照射部29c)を備えた遊技機(パチンコ遊技機10)。
前記取出禁止具(例えば、取出禁止具28)を拡大表示するレンズ体(例えば、レンズ体29d)を備えた遊技機(パチンコ遊技機10)。
以上、本発明の実施形態を説明したが、具体例とその効果を例示したに過ぎず、これによって本発明を限定するものではない。すなわち、遊技機のデザインなどの具体的構成は、適宜設計変更可能である。例えば、シャッタユニット29におけるシャッタ部分を機械的構成によらず、電気的に光線を遮蔽する液晶パネルとし、通常は所定の演出用のアニメーションなどを表示してもよい。
本発明の一実施形態に係るパチンコ遊技機の概観を示す斜視図である。 同パチンコ遊技機の概観を示す分解斜視図である。 同パチンコ遊技機の概観を示す正面図である。 同パチンコ遊技機の電飾ユニットを示す正面図である。 同パチンコ遊技機の主制御回路及び副制御回路を示すブロック図である。 同パチンコ遊技機におけるメイン処理のフローチャートである。 同パチンコ遊技機のシステムタイマ割込処理のフローチャートである。 同パチンコ遊技機のベースドアの開放状態を示す斜視図である。 同パチンコ遊技機における遊技制御部の取り付け状態の説明図である。 同パチンコ遊技機における取出禁止具の分解斜視図である。 同パチンコ遊技機における遊技制御部周りの側断面図である。 同パチンコ遊技機の扉開閉キー操作に連動するシャッタ駆動部と照射部の説明図である。 他の実施形態のパチンコ遊技機の説明図である。 他の実施形態のパチンコ遊技機におけるかしめ部の分解斜視図である。 他の実施形態のパチンコ遊技機におけるかしめ部の観察図である。
符号の説明
10 パチンコ遊技機(遊技機)
11b 鍵穴
11c パッケージ台
14 遊技盤
24 封印ボス部
27 制御基板(遊技制御部)
27a、27a’、27a” 収納体
28 取出禁止具
28a 封印テープ部
28b シール部
29 シャッタユニット
29a シャッタ
29b シャッタ駆動部
29c 照射部
29d レンズ体
32 液晶表示装置(表示装置)

Claims (4)

  1. 遊技球が転動する遊技領域を有し、背後を視認可能な透光性領域を有する遊技盤と、
    遊技の実行を制御する遊技制御部と、
    この遊技制御部を収納した収納体と、
    この収納体から前記遊技制御部を外部へ取り出すことを禁ずる取出禁止具と、
    を備え、
    前記取出禁止具を、前記遊技盤の透光性領域の背後に視認可能に設けたことを特徴とする遊技機。
  2. 遊技状態に応じた演出表示を行う表示装置を前記遊技盤の背後に設け、この表示装置を前記取出禁止具の視認範囲外となる対応領域に配設したことを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記取出禁止具を照射する照射部を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
  4. 前記取出禁止具を拡大表示するレンズ体を備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の遊技機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010119835A (ja) * 2008-10-23 2010-06-03 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2011103934A (ja) * 2009-11-12 2011-06-02 Kyoraku Sangyo Kk パチンコ遊技機

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