JP2009131411A - 遊技機、及び、遊技システム - Google Patents

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Abstract

【課題】新味のある演出で遊技の興趣を向上させるとともに、遊技者に優越感を与えることが可能な遊技機を提供する。
【解決手段】遊技が実行される際に形成される遊技に関連する遊技情報から、遊技者が体感可能な限界周波数帯域の限界周波数音信号を形成する。形成された限界周波数音信号を、限界周波数帯域の周波数で外部に出力するスピーカ21L・21R・21Bと、出力された限界周波数音信号を検出し遊技者に遊技情報を報知する所定の携帯可能な携帯報知機100とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、パチスロ遊技装置、パチンコ遊技装置等の遊技機に関する。
従来、この種の遊技機には、遊技者の興趣を向上させるために、遊技機が有する液晶表示装置、スピーカ、及び、ランプ等を用いて遊技に関する情報を報知するものが開示されている。
例えば、特許文献1の遊技機は、当籤役に対応した当籤役データをコード化したコード情報が、外部から撮像手段により撮像可能な態様で表示されるようになっている。これにより、例えば、携帯電話機が備えるカメラ等の撮像手段でコード情報を撮像し、得られた画像データをサーバ等に送信することにより、当籤役を報知するためのデータを外部から携帯電話機に送信する場合、遊技者は、当籤役を把握することができるというサービスを提供することを可能にしている。その結果、当籤役の情報を所望する遊技者のみが情報を取得できるようになっている。
特開2006−075522公報
しかしながら、特許文献1に係る発明は、特定の遊技者に情報を提供できる遊技機であるものの情報の取得に制限がないため、情報を取得した遊技者に優位性を感じさせることができない可能性があるという問題点があった。また、表示コードを撮像することによって情報を取得するサービスは一般的であり、遊技者にとって新味に欠けるものであるという問題点があった。
そこで、本発明の目的は、新味のある演出で遊技の興趣を向上させるとともに、遊技者に優越感を与えることが可能な遊技機を提供することである。
課題を解決するための手段及び効果
上記目的を達成するために、本発明の遊技機は、遊技者の所定の入力により実行された抽籤に当籤した結果に応じて、複数種類の遊技状態の下で遊技を実行し、遊技の実行結果に応じて遊技価値を付与する遊技実行手段と、前記遊技が実行される際に前記遊技実行手段によって形成された前記遊技に関連する遊技情報から、前記遊技者が体感可能な限界周波数帯域の遊技情報信号を形成する信号形成手段と、前記信号形成手段により形成された前記遊技情報信号を、前記限界周波数帯域の周波数で外部に出力する出力手段と、前記出力手段から出力される前記遊技情報信号を検出し前記遊技者に前記遊技情報を報知する所定の携帯可能な報知手段とを備えることを特徴とする。
上記の構成によれば、遊技に関連する遊技情報から、信号形成手段によって遊技者が体感可能な限界周波数帯域の遊技情報信号が形成された後、限界周波数帯域の周波数で出力手段から外部に出力される。外部に出力された遊技情報は、遊技者が体感できる限界の周波数帯域の周波数からなっているため、遊技を行うすべての遊技者にとって、出力された周波数を体感し遊技情報を認識することが困難である。しかしながら、遊技者が所定の報知手段を所持している場合、報知手段は出力された遊技情報信号を検出し、遊技情報を遊技者に報知する。つまり、所定の報知手段を所持する遊技者は、出力手段から出力される認識困難な周波数から遊技情報を認識しなくても、報知手段から遊技情報が報知される。これにより、遊技情報を分かり易く提供する演出形態とは違った新たな演出形態を遊技機において実現させるとともに、所定の報知手段を持った遊技者に優越感を抱かせることが可能になる。
また、本発明の遊技機の前記遊技情報は、前記当選の確率である設定値を含んでいることを特徴とする。
上記の構成によれば、遊技情報は、当籤の確率である設定値を含んでいる。設定値は、遊技価値の付与に影響し、遊技者が遊技機を選択する際の大きな要素となっているため、報知手段を所持する遊技者の優越感をさらに向上させることができる場合がある。
また、本発明の遊技機の前記遊技情報は、前記抽籤の当選結果である内部当籤役を含んでいることを特徴とする。
上記の構成によれば、遊技情報は、抽籤の当選結果である内部当籤役を含んでいる。内部当籤役は、遊技を行った結果としての遊技価値の付与に大きく影響するため、報知手段を所持する遊技者の優越感をさらに向上させることができる場合がある。
また、本発明の遊技機は、前記遊技者によって遊技が行われた期間を示す期間情報を取得する期間情報取得手段をさらに備え、前記信号形成手段は、前記期間情報に基づいて前記遊技情報信号を形成し、前記報知手段は、検出した前記遊技情報信号に含まれる前記期間情報に応じた報知態様で、前記遊技情報を前記遊技者に報知することを特徴とする。
上記の構成によれば、遊技情報信号は、遊技者によって遊技が行われた期間を示す期間情報に基づいており、報知手段は期間情報に応じた報知態様で遊技情報を遊技者に報知する。これにより、遊技者は、遊技者が望む報知態様となるまで遊技を継続する意欲を持つことができる場合がある。例えば、遊技期間が長くなるに従って、報知手段が報知する遊技情報が正確なものになる場合、遊技者により長く遊技を継続させることができる。
(本実施の形態)
本発明の実施の形態を図1乃至図14に基づいて以下に説明する。
本実施の形態にかかる遊技機は、所謂『パチスロ機』であり、複数の図柄の変動表示を停止して表示される図柄に基づいて特定の入賞態様が成立するように、遊技者の操作により変動表示を停止可能に構成されている。なお、遊技機は、コインやメダル、遊技球、トークン等の他、遊技者に付与された、もしくは付与される遊技価値の情報を記憶したカード等の遊技媒体を用いて遊技するものであるが、以下の説明においては、遊技媒体及び遊技価値をメダルとして説明する。
(遊技機1の機械的構成)
図1に示すように、遊技機1の全体を形成しているキャビネット2の正面には、液晶表示装置5が設置されている。液晶表示装置5は、後述する3個のリール3L・3C・3Rと同期する疑似リール4L・4C・4R(図2参照)や、キャラクタ等による演出画像等を表示することが可能となっている。尚、液晶表示装置5については後に詳述する。
液晶表示装置5の下方には、斜め上方に開口したリール表示窓2aが形成されている。そして、リール表示窓2aの奥には、3個のリール3L・3C・3Rが設けられている。3個のリール3L・3C・3Rは、それぞれその外周面に複数の図柄からなる図柄列が記されている。図柄列は、「00」〜「20」のコードナンバーが付された複数種類の図柄からなっている。具体的には、「赤7」、「青7」、「ベル」、「スイカ」、「Replay」及び「チェリー」の図柄からなっている。各リールは、定速回転(例えば80回転/分)で回転する。上記の図柄列中における「赤7」、「青7」は、特定の入賞態様を構成するものとして設定されている。ここで、特定の入賞態様とは、後述のBB(ビッグボーナス)やRB(レギュラーボーナス)のボーナスが成立する入賞態様を意味する。
リール3L・3C・3R及び疑似リール4L・4C・4Rの各図柄は、キャビネット2の正面から縦方向に3つずつ、合計9つの図柄が視認できるようになっている。疑似リール4L・4C・4Rは、リール3L・3C・3Rと同じ図柄を表示しながら同期して回転及び停止するように液晶表示装置5に表示される。即ち、疑似リール4L・4C・4Rは、スタートレバー6が操作されると、各リール3L・3C・3Rと共に回転を開始する。従って、遊技者が疑似リール4L・4C・4Rを視認しながらリールの停止操作を行った場合であっても、リール3L・3C・3Rを視認しながらリールの停止操作を行った場合と同じ遊技結果を得ることができる。
また、図2に示すように、視認可能な9つの図柄の停止位置に対応して、5本の入賞ラインが設定されている(図2では疑似リール4L・4C・4Rの例を示す)。即ち、上下方向に3つ並ぶ図柄を水平に横切るトップライン8b、センターライン8c及びボトムライン8d、斜め方向に横切るクロスダウンライン8a、クロスアップライン8eが設けられている。これら各入賞ラインは、遊技者に視認可能に表示してもよいし、表示しなくてもよい。
これらの入賞ラインは、後述の1−BETボタン11、最大BETボタン12を操作すること、或いはメダル投入口22にメダルを投入することにより、1枚賭け時は1本(センターライン8cのみ)、2枚賭け時(1−BETボタン11を2回操作(押圧)又は、メダルを2枚投入)は3本(センターライン8cに加え、トップライン8b、ボトムライン8d)、最大枚数(本実施例では3枚)賭け時は5本(2枚賭け時の3本に加え、クロスダウンライン8a、クロスアップライン8e)が有効化される。入賞ライン8a〜8eは、役の入賞の成否に関わる。具体的には、所定の役に対応する図柄組み合せを構成する図柄が何れかの有効化された入賞ラインに対応する所定の位置に並んで停止表示されることにより、所定の役の入賞が成立することとなる。以下の説明において、有効化された入賞ラインを有効ラインと言う場合がある。
図1に戻って、リール表示窓2aの左側には、払出枚数及びクレジット数を表示する表示部17が設けられている。表示部17は、7セグメント表示器からなり、最大4桁の数値が表示される。そして、左側2桁部分には、貯留されているメダルの枚数(クレジット数)が表示され、右側2桁部分には、入賞成立時のメダルの払出枚数を表示される。
表示部17の右側には、メダル投入ランプ18、1−BETランプ9a、2−BETランプ9b及び最大BETランプ9cが設けられている。メダル投入ランプ18は、メダルの投入が受け付け可能であるときに点滅する。1−BETランプ9a、2−BETランプ9b及び最大BETランプ9cは、一のゲーム(単位遊技)を行うために賭けられたメダルの数(以下、BET数ともいう)に応じて点灯する。尚、一のゲームは、全てのリールが停止したとき、又は、メダルの払い出しが行われる場合には、メダルが払い出されたときに終了する。
また、表示部17の左側には、遊技開始表示ランプ19及びリプレイランプ20が設けられている。遊技開始表示ランプ19は、入賞ライン8a〜8eの少なくとも1本が有効化されたときに点灯する。リプレイランプ20は、後述の「リプレイ」に入賞したときに点灯する。即ち、リプレイランプ20が点灯している場合は、メダルを投入することなく、ゲームを開始できる。
リール表示窓2a及び表示部17の下方には、水平面を有する台座部10が形成されている。台座部10の左側には、1−BETボタン11及び最大BETボタン12が設けられている。1−BETボタン11は、1回の押し操作により、クレジットされているメダルのうちの1枚をゲームへの賭け枚数とし、2回の押し操作により、クレジットされているメダルのうちの2枚をゲームへの賭け枚数とする。最大BETボタン12は、1回のゲームに賭けることが可能な最大枚数(本実施例では、3枚)をゲームへの賭け枚数とする。このBETボタン11・12を操作することで、上述の入賞ライン8a〜8eが有効化されるようになっている。
また、台座部10の前面部の左寄りには、遊技者が遊技で獲得したメダルのクレジット/払い出しを押し操作により切り替える貯留メダル精算ボタン14(以下、C/Pボタン14と言う)が設けられている。このC/Pボタン14の切り替えにより「払い出し」が選択された場合には、正面下部のメダル払出口15からメダルが払い出され、払い出されたメダルはメダル受部16に溜められる。一方、「クレジット」が選択された場合には、遊技機1が備えるメモリ(例えば、後述するRAM33等)にメダル数がクレジットとして記憶される。
メダル受部16の内側の右端部前面側には、上方が解放された収納部16aが設けられている。収納部16aは、後述の限界周波数音を検出可能な携帯報知機100を係合して収納することが可能となっている。携帯報知機100を収納部16aに収納した場合、携帯報知機100の下部が収納部16aに係合して収納され、上部は外部から視認可能な状態となっている。収納部16aは、図1に示すように、スピーカ21Bの出力方向である前方側に設けられている。これにより、収納部16aに収納された携帯報知機100は、スピーカ21Bから出力される『限界周波数音』を検出し易くなっている。
C/Pボタン14の右側には、遊技者の操作によりリール3L・3C・3Rを回転させるためのスタートレバー6が所定の角度範囲で回動自在に取り付けられている。台座部10の前面部中央には、3個のリール3L・3C・3Rの回転をそれぞれ停止させるための3個の停止ボタン7L・7C・7Rが設けられている。
台座部10の右側には、メダル投入口22が設けられている。さらに、キャビネット2の上方の左右には、スピーカ21L・21Rが設けられている。さらに、正面下部のメダル払出口15の右側にもスピーカ21Bが設けられている。また、スピーカ21L・21Rの間にはLEDランプ29が設けられており、遊技状態に応じた演出に伴い、点滅等するようになっている。
(液晶表示装置5)
ここで、液晶表示装置5の構造について説明する。液晶表示装置5は、図3に示すように、保護ガラス52と表示板53とからなる正面パネル51、透明液晶パネル54、導光板55、反射フィルム56、所謂白色光源である蛍光ランプ57a・57b、ランプホルダ59a〜59d、及び、透明液晶パネル駆動用のICを搭載したテーブルキャリアパッケージ(TCP)からなり、TCPは、透明液晶パネル54の端子部に接続したフレキシブル基板(図示せず)等により構成される。
保護ガラス52及び表示板53は、透明な部材で構成されている。表示板53の裏面側には、各種ランプ及び各種表示部を動作させる電気回路等配置される(図示せず)。
透明液晶パネル54は、薄膜トランジスタ層が形成されたガラス板等の透明な基板と、これに対向する透明な基板との間隙部に液晶が封入されて形成されている。この透明液晶パネル54の表示モードは、ノーマリーホワイトに設定されている。ノーマリーホワイトとは、液晶を駆動していない状態で白表示(表示面側に透過した光が外部より視認可能である)となる構成である。
導光板55は、蛍光ランプ57a・57bからの光を透明液晶パネル54へ導き出す(透明液晶パネル54を照明する)ためのものであり、透明液晶パネル54の裏側に設けられ、例えば、2cm程度の厚さを有するアクリル系樹脂等の透明部材(導光機能を有する)で構成されている。
反射フィルム56は、例えば、白色のポリエステルフィルムやアルミ薄膜に銀蒸着膜を形成したものが用いられ、導光板55に導入された光を導光板55の正面側へ向けて反射させる。
蛍光ランプ57a・57bは、導光板55の上端部及び下端部に沿って配置され、両端はランプホルダ59により支持されている。この蛍光ランプ57a・57bから照射される光は、反射フィルム56で反射して透明液晶パネル54を照明する。
遊技機1では、液晶表示装置5の表示画面の全領域が、非透明の領域であるが、本発明の遊技機において、液晶表示装置の表示画面は、その一部の領域のみが透明/非透明の状態に切り替わる領域であってもよいし、全領域が透明/非透明の状態に切り替わる領域であってもよい。この場合、遊技機1において、液晶表示装置5の透過状態又は非透過状態に切り替わる領域を非反射領域とするか、反射フィルム56を省略すればよい。
(スピーカ21L・21R・21B)
上述のスピーカ21L・21R・21Bは、BGMデータ等の各種の音データを演出音に変換して出力すると共に、遊技に関連する遊技情報を遊技者が体感可能な限界周波数帯域の周波数を有する限界周波数音として外部に出力する出力手段として機能するようになっている。
一般的に、通常の人間の聴覚は、約20Hzから約20kHzまでが可聴域とされている。本実施の形態においては、17kHz〜20kHzの周波数帯域を『限界周波数帯域』とする。遊技に関連する遊技情報は、『限界周波数帯域』の周波数を有する『限界周波数音』として、スピーカ21L・21R・21Bから出力されるようになっている。
具体的に、遊技に関連する遊技情報は、『設定値』及び『内部当籤役』が、スピーカ21L・21R・21Bから『設定値』及び『内部当籤役』に応じた『限界周波数音』として出力されるようになっている。遊技者は、認識困難な限界周波数帯域の限界周波数音を聞きとることで、遊技情報である『設定値』及び『内部当籤役』を理解するようになっている。スピーカ21L・21R・21Bは、遊技者によって遊技が行われていないときに、『設定値』に応じた『限界周波数音』を出力し、遊技者による遊技中の所定のタイミングに『内部当籤役』に応じた『限界周波数音』を出力するようになっている。
ここで、『内部当籤役』とは、「赤7」、「青7」、「ベル」、「スイカ」、「Replay」及び「チェリー」等の各入賞役の成立に必要な内部抽籤結果のことである。内部当籤役は入賞役に対応して設定されている。遊技者は、内部抽籤の結果で得られた内部当籤役に対応した入賞役成立を許容される。
また、『設定値』とは、各内部当籤役の当籤確率を設定する値であり、通常、遊技機管理者等によって、営業時間外に変更される。設定値は、1から6までの6段階あり、1から6へ設定値が上がるに従って、ボーナス遊技状態に移行する確率が高くなる。尚、本実施の形態において、ボーナス遊技状態とは、後述の『BB遊技状態』又は『RB遊技状態』を示し、特定の入賞態様が成立することにより、メダルが払い出される確率を示す出玉率が通常よりも高い状態である。また、設定値を調整するスイッチは、図示しないがキャビネット2内部に設けられている。
スピーカ21L・21R・21Bは、『設定値』を17kHzの限界周波数音として出力する。スピーカ21L・21R・21Bは、所定の長さ(本実施の形態では2秒程度)のヘッダ限界周波数音を出力した後、ヘッダ限界周波数音と異なる長さ(本実施の形態では0.5秒程度)のデータ限界周波数音を、設定値の値の回数出力するようになっている。
スピーカ21L・21R・21Bは、『内部当籤役』を18、19、及び20kHzの限界周波数音として出力する。スピーカ21L・21R・21Bは、内部当籤役として、「赤7」が当籤した場合、所定の長さ(本実施の形態では1秒程度)の18kHzのデータ限界周波数音を出力するようになっている。また、スピーカ21L・21R・21Bは、内部当籤役として、「スイカ」が当籤した場合、所定の長さ(本実施の形態では1秒程度)の19kHzのデータ限界周波数音を出力するようになっている。また、スピーカ21L・21R・21Bは、内部当籤役として、「チェリー」が当籤した場合、所定の長さ(本実施の形態では1秒程度)の20kHzのデータ限界周波数音を出力するようになっている。
尚、本実施の形態において、限界周波数帯域を上記のように設定したが、数値等はこれに限定されることはない。例えば、限界周波数帯域を、例えば、限界周波数帯域を20〜30Hz等の低周波数とし、高周波による他機器への影響を考慮したものとしてもよい。
また、一般的に、高周波になるに従って可聴可能な年齢が低下すると共に、可聴できる人間にとって不快な音になるといわれているため、『限界周波数音』を遊技場への入場が禁止されるような低年齢の人間が不快に感じるものとすることとしてもよい。これにより、低年齢の人間による遊技を抑える効果を呈するものであってもよい。
(携帯報知機100)
本実施の形態において、携帯報知機100は、遊技機1が設置される遊技場の会員になった場合に付与されるものである。携帯報知機100は、スピーカ21L・21R・21Bからの限界周波数音として出力される遊技情報を検出し、遊技者にその遊技情報を報知する報知手段としての機能を有している。また、携帯報知機100は、遊技情報を、遊技者によって遊技が行われた期間に応じた報知態様で、遊技者に報知する機能を有している。
図1に示すように、携帯報知機100は、6つの設定値報知ランプ101a・101b・101c・101d・101e・101fと、3つの内部当籤役報知ランプ102a・102b・102cとを有している。携帯報知機100は、3つの内部当籤役報知ランプ102a・102b・102cが外部から視認可能に、収納部15aに収納されるようになっている。設定値報知ランプ101a・101b・101c・101d・101e・101f、及び、内部当籤役報知ランプ102a・102b・102cは、LED(Light Emitting Diode)ランプであり、遊技に関連する情報に応じて点灯態様が変化されるようになっている。
携帯報知機100は、設定値報知ランプ101a・101b・101c・101d・101e・101fの報知態様を変化させて、遊技機1の設定値を遊技者に報知する。具体的には、スピーカ21L・21R・21Bから出力される『設定値』を示す17kHzの限界周波数音を検出し、図4(設定値2〜6は設定値1と同様の符合であるので、符号を省略)に示すように、取得した設定値の回数に応じた設定値報知ランプ101a・101b・101c・101d・101e・101fの点灯数で報知する。例えば、設定値が4である場合、設定値報知ランプ101a・101b・101c・101dが点灯し、設定値報知ランプ101e・101fは消灯される。
また、携帯報知機100は、内部当籤役報知ランプ102a・102b・102cの報知態様を変化させて、遊技機1の内部当籤役を遊技者に報知する。具体的には、図5(a)に示すように、スピーカ21L・21R・21Bから出力される『内部当籤役』を示す18〜20kHzの限界周波数音を検出し、図5に示すように、取得した内部当籤役に応じた内部当籤役報知ランプ102a・102b・102cの点灯態様で報知する。
例えば、内部当籤役として「赤7」が当籤した場合、内部当籤役報知ランプ102aのみが点灯する。また、内部当籤役として「スイカ」が当籤した場合、内部当籤役報知ランプ102bのみが点灯する。また、内部当籤役として「チェリー」が当籤した場合、内部当籤役報知ランプ102cのみが点灯する。
また、内部当籤役報知ランプ102a・102b・102cは、図5(b)に示すように、遊技者によって遊技が行われた期間に応じた報知態様となる。本実施の形態において、遊技者の遊技時間が30分をまでの場合、内部当籤役として「赤7」が当籤したときのみの報知となる。また、遊技者の遊技時間が60分まで場合、内部当籤役として「赤7」及び「スイカ」が当籤したときのみの報知となる。また、遊技者の遊技時間が60分以上の場合、内部当籤役として「赤7」、「スイカ」及び「チェリー」が当籤したときの報知となる。
このように、遊技に関連する遊技情報に基づいて、限界周波数帯域の周波数でスピーカ21L・21R・21Bから外部に出力される。外部に出力された遊技情報は、遊技者が体感できる限界の周波数帯域の周波数からなっているため、遊技を行うすべての遊技者にとって、出力された周波数を体感し遊技情報を認識することが困難である。しかしながら、遊技者が所定の携帯報知機100を所持している場合、携帯報知機100は出力された限界周波数音を検出し、遊技情報を遊技者に報知する。つまり、所定の携帯報知機100を所持する遊技者は、出力手段から出力される認識困難な周波数から遊技情報を認識しなくても、携帯報知機100から遊技情報が報知される。これにより、遊技情報を分かり易く提供する演出形態とは違った新たな演出形態を遊技機において実現させるとともに、携帯報知機100を持った遊技者に優越感を抱かせることが可能になる。
また、本実施の形態の限界周波数音として出力される遊技情報は、内部当籤役の確率である設定値を含んでいる。設定値は、メダルの付与に影響し、遊技者が遊技機1を選択する際の大きな要素となっているため、携帯報知機100を所持する遊技者の優越感をさらに向上させることができる場合がある。
また、本実施の形態の限界周波数音として出力される遊技情報は、内部抽籤の当籤結果である内部当籤役を含んでいる。内部当籤役は、遊技を行った結果としてのメダルの付与に大きく影響するため、携帯報知機100を所持する遊技者の優越感をさらに向上させることができる場合がある。
限界周波数音信号は、遊技者によって遊技が行われた期間を示す遊技時間に基づいており、携帯報知機100は遊技時間に応じた報知態様で遊技情報を遊技者に報知する。これにより、遊技者は、遊技者が望む報知態様となるまで遊技を継続する意欲を持つことができる場合がある。本実施の形態において、遊技時間が長くなるに従って、携帯報知機100が報知する内部当籤役が増加するため、遊技者により長く遊技を継続させることができる意欲を持たせることができる。
(遊技機1の電気的構成:主制御回路)
上記の遊技機1は、図6に示すように、主基板に設けられた主制御回路71と、副基板に設けられた副制御回路72とで動作が制御されている。主制御回路71は、回路基板上に配置されたマイクロコンピュータ30を主たる構成要素とし、これに乱数サンプリングのための回路を加えて構成されている。マイクロコンピュータ30は、予め設定されたプログラムに従って制御動作を行うCPU31と、主基板側記憶手段であるROM32及びRAM33を有している。
上記のCPU31には、基準クロックパルスを発生するクロックパルス発生回路34及び分周器35と、サンプリングされる乱数を発生する乱数発生器36及びサンプリング回路37とが接続されている。乱数発生器36は、一定の数値範囲に属する乱数を発生する。サンプリング回路37は、スタートレバー6が操作された後の適宜のタイミングで1個の乱数をサンプリングする。そして、CPU31は、これらの乱数発生器36及びサンプリング回路37でサンプリングされた乱数及びROM32内に格納されている確率抽籤テーブルに基づいて、内部当籤役を決定するようになっている。
尚、乱数サンプリングのための手段として、マイクロコンピュータ30内で、即ち、CPU31の動作プログラム上で乱数サンプリングを実行するように構成してもよい。その場合、乱数発生器36及びサンプリング回路37は省略可能であり、或いは、乱数サンプリング動作のバックアップ用として残しておくことも可能である。
上記のマイクロコンピュータ30からの制御信号により動作が制御される主要なアクチュエータとしては、各種ランプ(1−BETランプ9a、2−BETランプ9b、最大BETランプ9c、メダル投入ランプ18、遊技開始表示ランプ19、リプレイランプ20)と、払出枚数及びクレジット数を表示する表示部17と、メダルを収納し、ホッパー駆動回路41の命令により所定枚数のメダルを払出す上述のホッパー(払出しのための駆動部を含む)40と、リール3L・3C・3Rを回転駆動するステッピングモータ49L・49C・49Rとがある。
さらに、ステッピングモータ49L・49C・49Rを駆動制御するモータ駆動回路39、ホッパー40を駆動制御するホッパー駆動回路41、各種ランプを駆動制御するランプ駆動回路45、及び表示部17を駆動制御する表示部駆動回路48がI/Oポート38を介してCPU31の出力部に接続されている。これらの駆動回路は、それぞれCPU31から出力される駆動指令等の制御信号を受けて、各アクチュエータの動作を制御する。
また、主制御回路71は、制御指令を発生するために必要な入力信号を発生する入力信号発生手段に接続されている。主な入力信号発生手段としては、スタートスイッチ6S、1−BETスイッチ11S、最大BETスイッチ12S、C/Pスイッチ14S、投入メダルセンサ22S、リール停止信号回路46、リール位置検出回路47、払出完了信号回路44がある。これらもI/Oポート38を介してCPU31に接続されている。
スタートスイッチ6Sは、スタートレバー6の操作を検出する。リール停止信号回路46は、各停止ボタン7L・7C・7Rの操作に応じて停止信号を発生する。払出完了信号回路44は、メダル検出部40Sの計数値(ホッパー40から払出されたメダルの枚数)が指定された枚数データに達した時、メダル払出完了を検知するための信号を発生する。
リール位置検出回路47は、リール回転センサからのパルス信号を受けて各リール3L・3C・3Rの位置を検出するためのリール位置検出信号をCPU31へ供給する。CPU31は、受信したリール位置検出信号に基づいて現在のリールの位置を把握するとともに、副制御回路72にリール位置検出信号を送信する。
また、主制御回路71のRAM33には、種々の情報が一時的に格納される。例えば、実行中の遊技状態や、投入されたメダルの枚数等が格納される。一方、主制御回路71のROM32には、スタートレバー6を操作(スタート操作)する毎に行われる乱数サンプリングの判定に用いられる確率抽籤テーブル、停止ボタンの操作に応じてリールの停止態様を決定するための停止テーブル群等の各種のデータテーブルや、副制御回路72へ送信するための各種制御指令(コマンド)等が格納されている。
(遊技機1の電気的構成:副制御回路72)
上記の主制御回路71は、副制御回路72にコマンドや情報等を一方向に出力可能に接続されている。副制御回路72は、図7に示すように、主制御回路71からの制御指令(コマンド)に基づいて液晶表示装置5の表示制御、スピーカ21L・21R・21Bからの音の出力制御、及び、LEDランプ29からの光の出力制御を行う。
副制御回路72は、主制御回路71を構成する主基板とは別の副基板上に構成され、マイクロコンピュータ(以下『サブマイクロコンピュータ』という)73を主たる構成要素とし、液晶表示装置5の表示を制御する画像制御回路81、スピーカ21L・21R・21Bから出力させる音声を制御する音源IC78、及び増幅器としてのパワーアンプ79、LEDランプ29を駆動するLED駆動回路77を備えている。
サブマイクロコンピュータ73は、主制御回路71から送信された制御指令に従って制御動作を行うサブCPU74と、副基板側記憶手段としてのプログラムROM75と、ワークRAM76とを含む。尚、副制御回路72は、クロックパルス発生回路、分周器、乱数発生器及びサンプリング回路を備えていないが、サブCPU74の動作プログラム上で乱数サンプリングを実行するように構成されている。
プログラムROM75は、サブCPU74で実行する後述の図12、及び、13に示す各種ルーチン等の制御プログラム、及び、各種テーブル等を格納している。また、ワークRAM76は、上記制御プログラムをサブCPU74で実行するときの一時記憶手段として構成される。また、ワークRAM76には、主制御回路71から受け取った内部当籤役や、内部当籤役に対応する停止テーブルの種類等の各種のデータが記憶される。
画像制御回路81は、画像制御IC82、画像制御ワークRAM83、画像ROM86、及びビデオRAM87で構成される。画像制御IC82は、サブマイクロコンピュータ73で設定されたパラメータに基づき、画像制御プログラムに従って液晶表示装置5での表示内容を決定する。
画像制御ワークRAM83は、画像制御プログラムを画像制御IC82で実行するときの一時記憶手段(バッファ)として構成される。画像ROM86は、画像を形成するためのドットデータを格納する。ビデオRAM87は、画像制御IC82で画像を形成するときの一時記憶手段として構成される。
LED駆動回路77は、サブCPU74からの制御指令に基づいて、LEDランプ29を制御する。音源IC78は、パワーアンプ79を制御し、スピーカ21L・21R・21Bの音量を調節することができる。
また、副制御回路72は、遊技が実行される際に主制御回路71によって形成された遊技に関連する遊技情報から、遊技者が体感可能な限界周波数帯域の遊技情報信号を形成する信号形成手段として機能する。具体的には、副制御回路72は、後述の図8に示す設定値データテーブル又は後述の図9に示す内部当籤役データテーブルに基づき、プログラムROM75に格納されたプログラムにより、スピーカ21L・21R・21Bから限界周波数音を出力するための、限界周波数音信号を形成する。
さらに、副制御回路72は、計時装置84を備えている。計時装置84は、サブマイクロコンピュータ73からの要求により、サブマイクロコンピュータ73へ現在時刻を出力する。取得した現在時刻は、ワークRAM76に格納されるようになっている。即ち、副制御回路72は、開始時刻と終了時刻とをワークRAM76に格納し、その開始時刻と終了時刻とから、計時したい時間を取得することができる期間方法取得手段としての機能を備える。
(設定値データテーブル)
次に、図8を参照して、設定値データテーブルについて説明する。設定値データテーブルは、上述のプログラムROM75に格納されており、スピーカ21L・21R・21Bから設定値を示す限界周波数音を出力するための、限界周波数音信号を形成する際に参照される。
設定値データテーブルは、設定値欄と、データ限界周波数音回数欄と、周波数欄とを有している。設定値欄には、設定可能な6段階の設定値が格納される。データ限界周波数音回数欄には、データ限界周波数音として、スピーカ21L・21R・21Bから出力される回数が、設定値に対応して格納される。周波数欄には、スピーカ21L・21R・21Bから出力される設定値を示す限界周波数音(ヘッダ限界周波数音、及び、データ限界周波数音)の周波数が格納される。
例えば、設定値が4である場合、2秒間出力され、17kHzの周波数であるヘッダ限界周波数音と、0.5秒間の出力が4回行われ、17kHzの周波数であるデータ限界周波数音とを示す限界周波数音信号が形成される。
(内部当籤役データテーブル)
次に、図9を参照して、内部当籤役データテーブルについて説明する。内部当籤役データテーブルは、上述のプログラムROM75に格納されており、スピーカ21L・21R・21Bから内部当籤役を示す限界周波数音を出力するための、限界周波数音信号を形成する際に参照される。
内部当籤役データテーブルは、内部当籤役欄と、周波数欄とを有している。内部当籤役欄には、内部当籤役としての「赤7」、「スイカ」、又は、「チェリー」が格納される。周波数欄は、スピーカ21L・21R・21Bから出力される内部当籤役に対応した限界周波数音の周波数が格納される。
例えば、内部当籤役が「赤7」である場合、1秒間出力され、18kHzの周波数であることを示す限界周波数音信号が形成される。
尚、設定値データテーブル及び内部当籤役データテーブルは、プログラムROM75のような書き換え不可の記憶媒体へ格納されることに限定されることはない。例えば、内蔵されるハードディスク等に格納されるものであってもよいし、挿抜可能な外部メモリに格納されるものであってもよい。これにより、スピーカ21L・21R・21Bから出力される限界周波数音の変更を容易にすることができる。
(遊技機1の電気的構成:携帯報知機100)
携帯報知機100は、図10に示すように、マイクロコンピュータ111、メモリ112、音声回路113、マイク103、LED駆動回路114、設定値ランプ101(101a〜101f)、及び、内部当籤役ランプ102(102a〜102c)を有している。マイクロコンピュータ111は、メモリ112に格納される予め設定されたプログラムに基づき、遊技者への報知処理を行う。
マイク103は、スピーカ21L・21R・21Bから出力される限界周波数音を検出する。音声回路113は、検出した限界周波数音を限界周波数音信号に変換しマイクロコンピュータ111へ送信する。LED駆動回路114は、マイクロコンピュータ111からの制御信号に基づき、設定値ランプ101、及び、内部当籤役ランプ102の点灯態様を、図4及び図5に示すように変化させる。
具体的には、検出可能な限界周波数音と、設定値ランプ101、及び、内部当籤役ランプ102の点灯態様とが対応付けられてメモリ112に格納されている。マイクロコンピュータ111は、変換した限界周波数音信号に対応する点灯態様をメモリ112から取得し、取得した点灯態様を含む制御信号をLED駆動回路114へ送信するようになっている。
(遊技状態)
以上のように構成された遊技機1は、『一般遊技状態』、『RT遊技状態』、『RB遊技状態』及び『BB遊技状態』からなる4種類の遊技状態の下で遊技を実行する。これら「4種類」の各遊技状態は、基本的に、内部当籤する可能性のある役の種類、再遊技に内部当籤する確率及び入賞成立を実現することが可能なボーナスの種別、内部当籤と入賞成立との関係により区別される。
『一般遊技状態』は、所謂「出球率」(遊技に賭けられた単位遊技価値に対して遊技者に付与される遊技価値)の期待値が「1」よりも小さい遊技状態であり、他の遊技状態と比べて遊技者にとって最も不利な遊技状態である。
『一般遊技状態』においてBB又はRBに内部当籤し、BB又はRBに入賞していない場合には、一又は複数のゲームにわたり、BB又はRBに対応する図柄組み合わせが入賞ライン上に沿って並ぶことが許容される。つまり、『一般遊技状態』においてBB又はRBに内部当籤すると、その内部当籤役が持越役としてセットされ、以降のゲームに持ち越されるようになる。ここで、内部当籤役の持ち越しとは、次以降のゲームにおいてBB、RBに内部当籤しなくても、BB、RBに入賞できるようにすることである。本実施の形態において、BB、RBが持ち越されている状態で、BB、RBに内部当籤することはなく、『なし(ハズレ)』に内部当籤した場合にBB、RBの入賞が成立するようになっている。
『BB遊技状態』は、『一般遊技状態』又は『リプレイタイム(RT)遊技状態』において、BBに内部当籤し、BBに入賞した場合に発生する。BBの入賞は、『一般遊技状態』において「赤7−赤7−赤7」又は「青7−青7−青7」が有効ラインに沿って並ぶことにより成立する。『BB遊技状態』は、所定枚数のメダルの払い出しが完了すれば終了する。また、本実施の形態において、「赤7−赤7−赤7」、及び、「青7−青7−青7」の内部当籤役はそれぞれ別であり、同時に内部当籤する可能性がある。
『RB遊技状態』は、『一般遊技状態』よりも出玉率の期待値が高く、他の遊技状態と比べて遊技者にとって最も有利な遊技状態である。本実施の形態において、『RB遊技状態』は、『一般遊技状態』又は『RT遊技状態』においてRB(レギュラーボーナス)に入賞した場合に発生する。すわなち、RBの入賞は、『一般遊技状態』又は『RT遊技状態』において「赤7−赤7−青7」が有効ラインに沿って並ぶことにより成立する。なお、各遊技状態間の移行は、ボーナス図柄の組み合せが入賞ライン上に表示されたとき等により移行する。
本実施の形態において、『RT遊技状態』は、『BB遊技状態』又は『RB遊技状態』の後に発生する遊技状態である。『RT遊技状態』は、メダルを投入しなくても次ゲームが行える再遊技に入賞する確率が『一般遊技状態』よりも高くなっている。即ち、『RT遊技状態』では、『一般遊技状態』よりもメダルを減らすことなく遊技が行える可能性が高くなっているため、少しずつメダルを増やしていくことが可能となる。また、『RT遊技状態』は、「チェリーの小役」に入賞すると終了し、『一般遊技状態』に移行する。
なお、『RT遊技状態』では、遊技者に、「チェリーの小役」に入賞しないようにナビゲートする報知演出が実行されてもよい。また、RT遊技状態の開始条件は、『BB遊技状態』又は『RB遊技状態』の後に限定されず、BB又はRBに内部当籤したとき、BB又はRBの図柄が揃ったとき、『一般遊技状態』において特定の図柄が揃ったとき、『BB遊技状態』又は『RB遊技状態』が終了したときから若しくは『一般遊技状態』において特定の図柄が揃ったときから所定の遊技数が経過したとき、としてもよい。
(図柄組み合わせと払い出し枚数)
次に、遊技状態と入賞成立を示す図柄組み合わせとメダルの払い出し枚数との関係を説明する。一般遊技状態においては、『BB』、『RB』と『再遊技(リプレイ)』と『スイカの小役』と『ベルの小役』と『チェリーの小役』とに入賞する可能性がある。『BB』は、「青7−青7−青7」及び「赤7−赤7−赤7」が有効ラインに沿って並ぶことにより成立する。BB又はRBが成立したときのメダルの払い出し枚数は「0枚」である。また、『再遊技(リプレイ)』は、「Replay−Replay−Replay」が並ぶことにより成立する。再遊技の入賞が成立すると、投入したメダルの枚数と同数のメダルが自動投入されるので、遊技者はメダルを消費することなく次回のゲームを行うことができる。また、スイカの小役、ベルの小役、チェリーの小役の場合、それぞれ6枚、10枚、6枚のメダルが払い出される。
BB遊技状態では、再遊技(リプレイ)、スイカの小役、ベルの小役、チェリーの小役に入賞する可能性がある。、本実施の形態において、BB遊技状態では、BB及びRBに入賞する場合はない。
RB遊技状態においては、再遊技(リプレイ)、スイカの小役、ベルの小役、チェリーの小役に入賞する可能性がある。スイカの小役、ベルの小役、チェリーの小役の場合、それぞれ6枚、10枚、6枚のメダルが払い出される。なお、本実施の形態において、RB遊技状態においては、『BB』及び『RB』に入賞する場合はない。
(主制御回路71の動作)
上記の構成において、遊技機1の動作について説明する。
先ず、電源が投入されると、遊技機1は、主制御回路71において図11のメインルーチン等を実行することにより遊技を行うと共に、副制御回路72においてミニゲームルーチンや図示しないリセットルーチン等をそれぞれ独立して実行することにより液晶表示装置5の演出画像の表示等を実施可能な状態になる。
(メインルーチン)
具体的には、図11に示すように、主制御回路71によりメインルーチン等が実行されると、ゲーム開始時の初期化が行われた後(S1)、ゲーム終了時のRAM33の所定の記憶内容が消去される(S2)。
次に、投入メダルセンサ22SやBETボタン11・12からの入力があるまで待機状態となる。そして、入力があると、メダル投入信号を副制御回路72に送信する(S3)。この後、スタートレバー6の操作によりスタートスイッチ6Sがオンされたか否かを判定する(S4)。スタートスイッチ6Sがオンされなければ(S4:NO)、S4を再実行し、スタートレバー6が操作されるまで待機する。一方、スタートスイッチ6Sがオンされると(S4:YES)、リール回転処理に実行を移行し(S5)、続いて抽籤用の乱数を抽出する(S6)。そして、遊技状態監視処理を実行することによって、今回のゲームにおけるBB遊技状態・RB遊技状態等のボーナス遊技状態、一般遊技状態及びリプレイタイム(RT)遊技状態等の遊技状態を確認しセットする(S7)。即ち、今回のゲームの遊技状態をBB遊技状態・RB遊技状態等のボーナス遊技状態、一般遊技状態及びリプレイタイム(RT)遊技状態の何れかにセットする。
今回のゲームの遊技状態が確認されると(S7)、図示しない確率抽籤テーブルに基づく確率抽籤処理において遊技状態に対応した内部当籤役が抽籤され(S8)、選択された内部当籤役の情報が副制御回路72に格納される。尚、本実施形態においては、小役、ボーナスの同時抽籤が可能であり、RT遊技状態においては、リプレイ役の当籤確率が増大した値に設定される。
内部当籤役を決定すると、停止テーブル群選択処理が実行される(S9)。そして、リール回転停止処理が実行され、何れかの停止ボタン7L・7C・7Rが操作されたタイミングで滑りコマ数が決定された後、滑りコマ数分、リールが回転されてから停止される(S10)。
この後、入賞判定(入賞検索)によりリール3L・3C・3Rの図柄の停止態様に基づいて入賞役(入賞が成立した役)が識別される(S11)。尚、本実施形態においては、ボーナスフラグの繰り越しはあるが、小役フラグの繰り越し及びボーナスフラグのストックは無いものとする。
そして、遊技状態に応じてメダルのクレジット又は払出しが行われる(S12)。尚、ボーナス入賞時に払い出しは無く、小役入賞時だけ払い出しが行われる。
次に、現在の遊技状態がBB遊技状態又はRB遊技状態等のボーナス遊技状態であるか否かが判定される(S13)。遊技状態がBB遊技状態又はRB遊技状態等のボーナス遊技状態でない場合には(S13:NO)、『赤7-赤7-赤7』、『青7-青7-青7』等のボーナスに入賞したか否かが判定される(S14)。ボーナスに入賞していれば(S14:YES)、ボーナス開始信号が副制御回路72に出力され(S15)、S2が再実行される。なお、再実行された場合、次ゲーム時の遊技状態監視処理の実行時においてボーナス遊技状態にセットされることになる(S7参照)。
一方、ボーナスに入賞していなければ(S14:NO)、RT回数が『0』になる又はチェリーに入賞する等してRTが終了したか否かが判定される(S16)。RTが終了していなければ(S16:NO)、RAM33に記憶されているRT回数が減算されてS2が再実行される。一方、RTが終了していれば(S16:YES)、RT終了信号が副制御回路72に出力され(S17)、S2が再実行される。なお、再実行された場合、次ゲーム時の遊技状態監視処理の実行時において一般遊技状態にセットされることになる(S7参照)。
一方、S13において、遊技状態がBB遊技状態又はRB遊技状態等のボーナス遊技状態であると判定された場合には(S13:YES)、ボーナスの『払出枚数のチェック処理』が行われる(S18)。尚、ボーナスの『払出枚数のチェック処理』で所定の払出枚数に達するとボーナス遊技状態は終了となる。
この後、ボーナスの終了時であるか否かが判定され(S19)、ボーナスの終了時でないと判定された場合には(S19:NO)、S2が再実行される。一方、ボーナスの終了時であると判定された場合には(S19:YES)、RTが開始されたか否かが判定される(S20)。RTが開始されていない場合は(S20:NO)、ボーナス終了信号が副制御回路72に出力され(S22)、S2が再実行される。なお、再実行された場合、次ゲーム時の遊技状態監視処理の実行時において一般遊技状態にセットされることになる(S7参照)。一方、RTが開始された場合は(S20:YES)、RT開始信号が副制御回路72に出力され(S21)、S2が再実行される。尚、ボーナスの種類に応じて所定のRT回数が設定されることになる。また、S2が再実行された場合、次ゲーム時の遊技状態監視処理の実行時においてRT遊技状態にセットされることになる(S7参照)。
また、図示しないが、キャビネット2内部に設けられたスイッチにより、設定値が変更された場合、副制御回路72へ送信され、ワークRAM76内に記憶されるようになっている。
(遊技機1の動作:副制御回路72)
上記の主制御回路71におけるメインルーチンにより各種の処理が実行されると、処理に応じた結果や内容がコマンドやデータとして副制御回路72に入力される。副制御回路72においては、後述の図12に示す各種ルーチンや図示しない演出処理ルーチン等をそれぞれ独立して実行している。そして、演出処理ルーチンの実行により、疑似リール4L・4C・4R、コマンドに基づいた演出画像等を液晶表示装置5に表示させる。例えば、メダル投入を示すコマンドが入力された場合には、スタートレバー6の操作を促す演出画像等を液晶表示装置5に表示させる。また、液晶表示装置5からの演出にともなって、或いは独立して、LEDランプ29からの光の出力による演出、スピーカ21L・21R・21Bからの音の出力による演出を行う。
(副制御回路72の動作:設定値限界周波数音出力処理ルーチン)
次に、図12に示す設定値限界周波数音出力処理ルーチンのフローチャートを参照して、上記の副制御回路72のサブCPU74の制御動作について説明する。尚、図示しないが、設定値限界周波数音出力処理ルーチンは所定の間隔で定期的に実行される。
初めに、サブCPU74は、遊技者によって遊技が行われているか否かを判定する(S100)。本実施の形態において、ワークRAM76に格納されている「前回の単位遊技が終了した時刻」が、現在時刻と比較して10分以前である場合、「遊技が行われていない」と判定する。遊技者によって遊技が行われている場合(S100:YES)、本ルーチンを終了する。
一方、遊技が行われていない場合(S100:NO)、設定値を示す限界周波数音信号を形成する(S102)。具体的には、図8に示す設定値データテーブルを参照して、設定されている設定値に対応したデータ限界周波数音回数、及び、周波数を取得し、これらに基づいて限界周波数音信号を形成する。その後、形成した限界周波数音信号に基づいて限界周波数音を出力し(S104)、本ルーチンを終了する。
(副制御回路72の動作:内部当籤役限界周波数音出力処理ルーチン)
次に、図13に示す設定値限界周波数音出力処理ルーチンのフローチャートを参照して、上記の副制御回路72のサブCPU74の制御動作について説明する。
初めに、サブCPU74は、主制御回路71からの内部当籤役信号を受信したか否かを判定する(S200)。内部当籤役信号を受信しない場合(S200:NO)、本ルーチンを終了する。内部当籤役信号を受信した場合(S200:YES)、内部当籤役が所定のものであるか否かを判定する(S202)。本実施の形態においては、内部当籤役が「赤7」「スイカ」「チェリー」であるか否かを判定する。所定の内部当籤役でない場合(S202:NO)、本ルーチンを終了する。
一方、所定の内部当籤役である場合(S202:YES)、遊技者の遊技時間を計時する(S204)。具体的には、単位遊技が10分以上行われていない場合にリセットされる遊技開始時刻がワークRAM76に格納されており、現在時刻との差分から遊技者が遊技している時間を計時する。
次に、計時した遊技時間が所定の時間以上であるか否かを判定する(S206)。具体的には、内部当籤役が「スイカ」の場合、遊技時間が30分以上であるか否かを、内部当籤役が「チェリー」の場合、遊技時間が60分以上であるか否かを、判定する。遊技時間が所定時間以上でない場合(S206:NO)、本ルーチンを終了する。遊技時間が所定時間以上である場合(S206;YES)、内部当籤役を示す限界周波数音信号を形成する(S208)。具体的には、図9に示す内部当籤役データテーブルを参照して、当籤した内部当籤役に対応した周波数を取得し、これに基づいて限界周波数音信号を形成する。その後、形成した限界周波数音信号に基づいて限界周波数音を出力し(S210)、本ルーチンを終了する。
(携帯報知機100の動作:報知処理ルーチン)
次に、図14に示す報知処理ルーチンのフローチャートを参照して、上記の携帯報知機100のマイクロコンピュータ111の制御動作について説明する。
初めに、マイクロコンピュータ111は、限界周波数音を検出したか否かを判定する(S300)。限界周波数音を検出しない場合(S300:NO)、限界周波数音を検出した場合(S300:YES)、検出した限界周波数音を限界周波数音信号に変換する(S302)。次に、報知処理を行う(S304)。具体的には、変換した限界周波数音信号に対応する点灯態様をメモリ112から取得する。そして、取得した点灯態様を含む制御信号をLED駆動回路114へ送信し、LED駆動回路114に設定値ランプ101、又は、内部当籤役ランプ102が取得した点灯態様となるように制御させる。その後、本ルーチンを終了する。
このように、遊技に関連する遊技情報に基づいて、副制御回路72によって遊技者が体感可能な限界周波数帯域の限界周波数音信号が形成された後、限界周波数帯域の周波数でスピーカ21L・21R・21Bから外部に出力される。外部に出力された遊技情報は、遊技者が体感できる限界の周波数帯域の周波数からなっているため、遊技を行うすべての遊技者にとって、出力された周波数を体感し遊技情報を認識することが困難である。しかしながら、遊技者が所定の携帯報知機100を所持している場合、携帯報知機100は出力された限界周波数音を検出し、遊技情報を遊技者に報知する。つまり、所定の携帯報知機100を所持する遊技者は、出力手段から出力される認識困難な周波数から遊技情報を認識しなくても、携帯報知機100から遊技情報が報知される。これにより、遊技情報を分かり易く提供する演出形態とは違った新たな演出形態を遊技機において実現させるとともに、携帯報知機100を持った遊技者に優越感を抱かせることが可能になる。
また、本実施の形態の限界周波数音として出力される遊技情報は、内部当籤役の確率である設定値を含んでいる。設定値は、メダルの付与に影響し、遊技者が遊技機1を選択する際の大きな要素となっているため、携帯報知機100を所持する遊技者の優越感をさらに向上させることができる場合がある。
また、本実施の形態の限界周波数音として出力される遊技情報は、内部抽籤の当籤結果である内部当籤役を含んでいる。内部当籤役は、遊技を行った結果としてのメダルの付与に大きく影響するため、携帯報知機100を所持する遊技者の優越感をさらに向上させることができる場合がある。
限界周波数音信号は、遊技者によって遊技が行われた期間を示す遊技時間に基づいており、携帯報知機100は遊技時間に応じた報知態様で遊技情報を遊技者に報知する。これにより、遊技者は、遊技者が望む報知態様となるまで遊技を継続する意欲を持つことができる場合がある。本実施の形態において、遊技時間が長くなるに従って、携帯報知機100が報知する内部当籤役が増加するため、遊技者により長く遊技を継続させることができる意欲を持たせることができる。
(本実施の形態の概要)
以上のように、本実施の形態の遊技機1は、遊技者の所定の入力により実行された抽籤に当籤した結果に応じて、複数種類の遊技状態の下で遊技を実行し、遊技の実行結果に応じて遊技価値を付与する遊技実行手段(主制御回路71等)と、遊技が実行される際に遊技実行手段によって形成された遊技に関連する遊技情報から、遊技者が体感可能な限界周波数帯域の遊技情報信号を形成する信号形成手段(副制御回路72等)と、信号形成手段により形成された遊技情報信号(限界周波数音信号)を、限界周波数帯域の周波数で外部に出力する出力手段(副制御回路72、スピーカ21L・21R・21B等)と、出力手段から出力される遊技情報信号を検出し遊技者に遊技情報を報知する所定の携帯可能な報知手段(携帯報知機100)とを備える構成にされている。
上記の構成によれば、遊技に関連する遊技情報から、信号形成手段によって遊技者が体感可能な限界周波数帯域の遊技情報信号が形成された後、限界周波数帯域の周波数で出力手段から外部に出力される。外部に出力された遊技情報は、遊技者が体感できる限界の周波数帯域の周波数からなっているため、遊技を行うすべての遊技者にとって、出力された周波数を体感し遊技情報を認識することが困難である。しかしながら、遊技者が所定の報知手段を所持している場合、報知手段は出力された遊技情報信号を検出し、遊技情報を遊技者に報知する。つまり、所定の報知手段を所持する遊技者は、出力手段から出力される認識困難な周波数から遊技情報を認識しなくても、報知手段から遊技情報が報知される。これにより、遊技情報を分かり易く提供する演出形態とは違った新たな演出形態を遊技機において実現させるとともに、所定の報知手段を持った遊技者に優越感を抱かせることが可能になる。
また、本実施の形態の遊技機1の遊技情報は、当選の確率である設定値を含んでいる構成にされている。
上記の構成によれば、遊技情報は、当籤の確率である設定値を含んでいる。設定値は、遊技価値の付与に影響し、遊技者が遊技機を選択する際の大きな要素となっているため、報知手段を所持する遊技者の優越感をさらに向上させることができる場合がある。
また、本実施の形態の遊技機1の遊技情報は、遊技情報は、抽籤の当選結果である内部当籤役を含んでいる構成にされている。
上記の構成によれば、遊技情報は、抽籤の当選結果である内部当籤役を含んでいる。内部当籤役は、遊技を行った結果としての遊技価値の付与に大きく影響するため、報知手段を所持する遊技者の優越感をさらに向上させることができる場合がある。
また、本実施の形態の遊技機1は、遊技者によって遊技が行われた期間を示す期間情報を取得する期間情報取得手段(副制御回路72、計時装置84等)をさらに備え、信号形成手段は、期間情報に基づいて遊技情報信号を形成し、報知手段は、検出した遊技情報信号に含まれる期間情報に応じた報知態様で、遊技情報を遊技者に報知する構成にされている。
上記の構成によれば、遊技情報信号は、遊技者によって遊技が行われた期間を示す期間情報に基づいており、報知手段は期間情報に応じた報知態様で遊技情報を遊技者に報知する。これにより、遊技者は、遊技者が望む報知態様となるまで遊技を継続する意欲を持つことができる場合がある。例えば、遊技期間が長くなるに従って、報知手段が報知する遊技情報が正確なものになる場合、遊技者により長く遊技を継続させることができる。
(本実施の形態の変形例)
以上、本発明の実施例を説明したが、具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではなく、具体的構成などは、適宜設計変更可能である。また、発明の実施の形態に記載された、作用及び効果は、本発明から生じる最も好適な作用及び効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用及び効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
また、本実施の形態の遊技機は、以下の構成を上述の実施の形態における構成に加えて、或いは重複して備えていても良い。
例えば、本実施の形態において、設定値の限界周波数音信号は、期間情報としての遊技時間に基づいたものではなかったが、これに限定されるものではない。例えば、遊技時間が長くなるに従って、限界周波数音信号に含まれる設定値の情報が正確なものになるといったものでもよい。これにより、遊技者の遊技継続意欲をより向上させることができる。
また、本実施の形態において、遊技情報は設定値、及び、内部当籤役のみであったが、これに限定されるものではない。例えば、遊技を有利に行う上での攻略情報であったり、遊技機1がモチーフとするキャラクタやストーリーに関する情報であってもよい。また、遊技情報は設定値、及び、内部当籤役の何れか一方であってもよい。これによっても、実施例と同様の効果を呈することができる。
また、本実施の形態において、限界周波数音信号の出力を、スピーカ21L・21R・21Bからの限界周波数音としたが、これに限定されることはない。例えば、ランプによる光の出力であってもよいし、振動装置による振動の出力であってもよい。これにより、より興趣を向上させることができる。
また、本実施の形態において、携帯報知機100にランプによる報知態様で遊技情報を報知していたが、これに限定されることはない。例えば、音声による案内であってもよいし、振動装置による振動の出力による報知であってもよいし、液晶表示装置を備えさせ、文字、画像等によって報知するものであってもよい。これにより、より興趣を向上させることができる。
本実施の形態において、限界周波数帯域を高周波に設定したが、数値等はこれに限定されることはない。例えば、限界周波数帯域を、例えば、限界周波数帯域を20〜30Hz等の低周波数とし、高周波による他機器への影響を考慮したものとしてもよい。
また、一般的に、高周波になるに従って可聴可能な年齢が低下すると共に、可聴できる人間にとって不快な音になるといわれているため、『限界周波数音』を遊技場への入場が禁止されるような低年齢の人間が不快に感じるものとすることとしてもよい。これにより、低年齢の人間による遊技を抑える効果を呈するものであってもよい。
また、遊技機は、所定の遊技結果が表示された場合に遊技者に遊技価値を付与する遊技価値付与手段と、遊技開始指令信号に基づいて所定の役を内部当籤役として決定する内部当籤役決定手段と、内部当籤役に基づいて変動表示手段に入賞態様を表示させる停止制御手段と、演出表示手段に遊技に関連した演出態様を表示させる演出表示制御手段と、遊技結果表示手段に特定の遊技結果が表示される以前に、特定の遊技結果が表示される可能性があることを予告表示手段に予告態様を表示させる予告表示制御手段と、遊技結果表示手段に特定の遊技結果が表示される以前に、特定の遊技結果が表示されることを告知表示手段に告知態様を表示させる予告表示制御手段と、遊技結果表示手段の表示制御を行う表示制御手段と、遊技結果表示手段又は変動表示手段の一部又は全部の可変表示を停止させる停止指令信号を出力する遊技者による操作が可能な位置に設けられた表示停止指令手段と、所定の単位遊技で内部当籤役決定手段が内部当籤役として決定した特定の役を次回の単位遊技にも内部当籤役として持ち越す内部当籤役持越手段と、内部当籤役決定手段が内部当籤役として決定した特定の役を蓄積して記憶する特定役蓄積手段と、特定役蓄積手段が蓄積して記憶している特定の役を内部当籤役とする蓄積特定役当籤手段とを少なくとも1つ以上備えていてもよい。
ここで、上記の『遊技結果表示手段』は、まとめると変動表示手段、演出表示手段、告知表示手段等を含んで構成されている。それらが、別体の表示装置であってもよいし、単一の表示装置に設けられた所定の表示部(スプライト、深度の異なる3Dオブジェクト)でもよい。また、重なって表示されてもよい。さらには、1又は複数の音、1又は複数の光、1又は複数の色、1又は複数の画像、1又は複数の臭い等、1又は複数の感触(振動、圧力)のうちの何れかの、複数又は全部により遊技者に報知を行うようになっていてもよい。
『遊技価値付与手段』は、遊技価値(コイン)を付与(払出)するプログラム等、有利状態発生手段を含み、賞媒体の払出、磁気カードへの記録、ゲームの得点加算も含む。
『表示制御手段』は、まとめると停止制御手段、演出表示制御手段、告知表示制御手段等を含んで構成されている。単一の基板に設けられていても、別体の複数の基板に設けられてもよいし、停止制御手段は内部当籤役決定手段と同一の基板に設けられてもよい。(別体でもよい。)さらには、演出表示制御手段及び告知表示制御手段は、内部当籤役決定手段と別体の基板に設けられてもよい。(別体でもよい。)
『変動表示手段』は、静止画像・動画像等を表示するものであり、リールやディスクによる移動表示、複数種類の図柄を可変表示または停止表示する1又は複数の図柄表示部から構成されている。例えばパチスロ機やビデオスロットの図柄、パチンコの特図、音図、判定図柄等を表示する。また、遊技結果として、特定の入賞態様を表示すれば何でもよい。
『表示停止指令手段』は、演出表示手段、変動表示手段、告知表示手段等のうちの1つ、複数、全ての可変表示を停止させる信号を出力してもよいし、1つ又は複数の表示部に対応して1つ設けられていてもよい(表示部は、図柄表示部等)。或いは、1つの表示部に対応して複数設けられていてもよい(表示部は、図柄表示部等)。
『有利状態発生手段』は、複数の遊技単位の間、継続して遊技者に有利な状態が続くものであれば何でもよい。例えば発生判定、継続判定、途中終了判定、発生、継続、終了等を行うプログラム等である。また、『内部当籤役決定手段』は、内部当籤役抽籤手段、内部当籤役持越手段、特定役蓄積手段、蓄積特定役当籤手段等から構成されている。
なお、本実施の形態において、『遊技機』は、パチンコ、パチスロ機、ビデオスロット等を含む。『遊技結果』は、入賞態様、外れ態様、演出態様、告知態様等を含む。『特定の入賞態様』は、特定の図柄の表示(『3』、『7』等)や特定の図柄の組み合わせの表示(『777』『776』等)、複数の図柄うちに特定の図柄が含まれている(単チェリー、2連チェリー等)等を含む。
『外れ態様』は、変動表示手段に表示される入賞態様以外の態様、演出態様、告知態様等を含む。『所定の遊技結果』は、入賞態様等を含む。『演出態様』は、客待ち中、遊技中、遊技間、入賞(前、中、後)、有利状態(前、中、後)等を盛り上げる態様、または、それらの遊技情報(遊技案内)の報知態様、その他の態様等を含み、『大当り』、『ボーナス』、『外れ』、有利状態の継続数等の文字も含む。
『予告態様』は、所定の内部当籤役または特定の内部当籤役が決定されている可能性があることを遊技者に対して予告する態様や外れを予告する態様、また、その演出態様を含む。『外れ?』、『ベル?』、『大当り当籤?』、『ボーナス当籤?』、『遊技手順ナビゲート機能当籤?』等の文字も含む。『告知態様』は、所定の内部当籤役または特定の内部当籤役が決定されていることを遊技者に対して告知する態様や、所定の内部当籤役または特定の内部当籤役が決定されていないことを遊技者に対して告知する態様、また、その演出態様を含む。『大当り確定』、『ボーナス確定』、『外れ確定』、『ベル確定』、『遊技手順ナビゲート機能当籤?』等の文字も含む。
『態様』は、1又は複数の図柄(動/静止)画像、1又は複数のキャラクタ(動/静止)画像、1又は複数の背景(動/静止)画像、1又は複数の吹出し(動/静止)画像、1又は複数の文字、1図形、1又は複数の可動物の所定の動作等、1又は複数のランプの点灯、点滅等、1又は複数のスピーカの音等を含む。『遊技情報』は、遊技コンセプト(背景)、遊技のルール、操作説明、リーチ目、チャンス目、役・リプレイの説明、有利状態(BB、RB等)の説明、有利状態(BB、RB等)、確率、所定時点(ボーナス、BB、RB、所定操作等)からの経過ゲーム数等を含む。
『遊技開始指令手段』は、スタートレバー、スピンボタン等のスイッチ、遊技媒体投入、図柄始動口(ゲート)等を含む。『表示停止指令手段』は、ボタン、レバー、プログラム(計時手段)等を含む。『図柄表示手段』は、CRT、LCD、プラズマディスプレイ、7セグメント表示器、ドットマトリックス、ランプ、LED、蛍光灯、EL、電子ペーパ、フレキシブルLED、フレキシブル液晶、液晶プロジェクタ、リール、ディスク、可動物等を含む。それらが複数設けられたもの、それらが組み合わせられたもの等を含む。
『内部当籤役』は、複数の役から内部当籤役決定手段により内部当籤役として決定された1または複数の役を含む。『入賞役』は、内部当籤役に対応する入賞態様が表示された役を含む。『遊技価値』は、賞媒体(コイン、メダル、遊技球)の払出し、遊技結果記憶媒体(磁気カード等への所定の書き込み、リプレイ、得点の加算、有利状態の発生等を含む。『遊技媒体(賞媒体)』は、コイン、メダル、遊技球、貨幣、紙幣、磁気カード等を含む。
また、パチスロ等における役は、次のうちの1または複数を適用してもよい。外れ、所定枚数の賞媒体を払出す小役、内部当籤役決定手段が小役を内部当籤役と決定する確率を1単位遊技(1ゲーム)の間だけ高確率とするシングルボーナス、内部当籤役決定手段が小役を内部当籤役と決定する確率を複数単位遊技の間だけ高確率とするレギュラーボーナス、内部当籤役決定手段がレギュラーボーナスを内部当籤役に決定する確率を複数単位遊技の間だけ高確率とするビッグボーナス、内部当籤役決定手段が決定した内部当籤役に関する情報を遊技者による表示停止指令手段の操作より以前に報知する内部当籤役ナビゲート機能。停止パターン選択手段が選択した停止パターンに関する情報を遊技者による表示停止指令手段の操作より以前に報知する押順ナビゲート機能。遊技者にとって有利となる遊技手順を報知する遊技手順ナビゲート機能。
例えば、上述の内部当籤役ナビゲート機能は、左リール、中リール、右リールに対応する左、中、右リール停止ボタンを停止操作する以前に報知されるリール停止パターン(例えば、最初に左リールを停止し、次に中リールを停止、最後に右リールを停止するパターン、同様に左リール停止→右リール停止→中リール停止のパターン、中リール停止→右リール停止→左リール停止のパターン、中リール停止→左リール停止→右リール停止のパターン、右リール停止→左リール停止→中リール停止のパターン、右リール停止→中リール停止→左リール停止のパターンの6種類等)にしたがって、左、中、右リール停止ボタンを停止操作することで変動表示手段に所定の入賞態様が得られるリール停止ナビゲート機能等を含む。リール停止ナビゲート機能は全てのリール(リール以外で図柄を可変表示する画像表示手段も含まれる)の停止順序をナビゲートしなくても、所定回目(例えば、最初、2番目、3番目等)に停止させるリールを遊技者に報知するようなナビゲート機能も含む。また、所定回目に停止させるリールに所定の図柄が表示されている状態でリールを停止させた場合に変動表示手段に所定の入賞態様が得られるものも含む。遊技者による表示停止指令手段からの停止指令信号の出力から最小移動(又は略最小変動)で図柄を停止させる機能や、遊技媒体の投入無しで1単位遊技の遊技を開始できるリプレイも含む。
また、1回の単位遊技は、例えば次のようなもののうち何れかを適用してもよい。遊技開始指令手段からの遊技開始指令信号の出力から遊技結果の表示まで。スタートレバーの操作から変動表示手段(所定の表示手段)に遊技結果が表示されるまで。スタートレバーの操作から所定の表示手段に特定の表示(例えば、特定の文字情報、特定のキャラクタ、特定の画像)が表示されるまで。ベットボタンが遊技者により操作されたこと、または遊技メダルが遊技者により投入されたこと、等により遊技開始指令信号を出力するように構成し、ベットボタンの操作または遊技メダルの投入から変動表示手段に遊技結果が表示されるまで。ベットボタンが遊技者により操作されたこと、または遊技メダルが遊技者により投入されたこと、等により遊技開始指令信号を出力するように構成し、ベットボタンの操作または遊技メダルの投入から所定の表示手段に特定の表示が表示されるまで。遊技開始指令信号を出力する図柄始動手段が遊技媒体(例えば遊技球)の入賞または通過を検出してから変動表示手段(所定の表示手段)に遊技結果が表示されるまで。遊技開始指令信号を出力する図柄始動手段が遊技媒体の入賞または通過を検出してから所定の表示手段に特定の表示(例えば、特定の文字情報、特定のキャラクタ、特定の画像)が表示されるまで。また、複数単位遊技は、連続的または間欠的な複数回の単位遊技を適用してもよい。
本実施の形態の遊技機の斜視図。 液晶表示装置の正面図。 液晶表示装置の概略構成を示す斜視図。 携帯報知機の設定値の報知態様を示す説明図。 携帯報知機の内部当籤役の報知態様を示す説明図であり、(a)は、携帯報知機のランプの報知態様を示し、(b)は、遊技時間に対応した報知態様を示す図。 主制御回路の構成を示すブロック図。 副制御回路の構成を示すブロック図。 設定値データテーブルテーブルを示す図。 内部当籤役データテーブルを示す図。 携帯報知機の構成を示すブロック図。 メインルーチンのフローチャートを示す図。 設定値限界周波数音出力処理ルーチンのフローチャートを示す図。 内部当籤役限界周波数音出力処理ルーチンのフローチャートを示す図。 報知処理ルーチンのフローチャートを示す図。
符号の説明
1 遊技機
2 キャビネット
3L・3C・3R リール
4L・4C・4R 疑似リール
5 液晶表示装置
6 スタートレバー
6S スタートスイッチ
7L・7C・7R 停止ボタン
11 1−BETボタン
11S 1−BETスイッチ
12 最大BETボタン
12S 最大BETスイッチ
16 メダル受部
16a 収納部
21L・21R・21B スピーカ
71 主制御回路
72 副制御回路
84 計時装置
100 携帯報知機
101a・101b・101c・101d・101e・101f 設定値報知ランプ
102a・102b・102c 内部当籤役報知ランプ
103 マイク

Claims (4)

  1. 遊技者の所定の入力により実行された抽籤に当籤した結果に応じて、複数種類の遊技状態の下で遊技を実行し、遊技の実行結果に応じて遊技価値を付与する遊技実行手段と、
    前記遊技が実行される際に前記遊技実行手段によって形成された前記遊技に関連する遊技情報から、前記遊技者が体感可能な限界周波数帯域の遊技情報信号を形成する信号形成手段と、
    前記信号形成手段により形成された前記遊技情報信号を、前記限界周波数帯域の周波数で外部に出力する出力手段と、
    前記出力手段から出力される前記遊技情報信号を検出し前記遊技者に前記遊技情報を報知する所定の携帯可能な報知手段と
    を備えることを特徴とする遊技機。
  2. 前記遊技情報は、前記当選の確率である設定値を含んでいることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記遊技情報は、前記抽籤の当選結果である内部当籤役を含んでいることを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
  4. 前記遊技者によって遊技が行われた期間を示す期間情報を取得する期間情報取得手段をさらに備え、
    前記信号形成手段は、前記期間情報に基づいて前記遊技情報信号を形成し、
    前記報知手段は、検出した前記遊技情報信号に含まれる前記期間情報に応じた報知態様で、前記遊技情報を前記遊技者に報知することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1つに記載の遊技機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012034742A (ja) * 2010-08-04 2012-02-23 Daikoku Denki Co Ltd 遊技場管理システム
JP2014097233A (ja) * 2012-11-15 2014-05-29 Kyoraku Sangyo Co Ltd 遊技システム
JP2020081026A (ja) * 2018-11-16 2020-06-04 株式会社ニューギン 遊技機

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