JP2009131283A - 移植機 - Google Patents
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Abstract
【課題】乗用型田植機(移植機)に折畳み式の予備苗載せ台を装着するにあたり、移植機をトラック等で運搬する際や倉庫に格納する際に、運搬作業や格納作業を支障なく行なうようにする。
【解決手段】予備苗載せ台15の前部に位置する可動苗台15bを機体前端から前方に突出する展開姿勢状態から、上方に回動させて折畳んだ格納姿勢状態に姿勢変更可能に構成すると共に、予備苗載せ台15全体を回動させて植付作業機27の最大幅以内に収納可能にした。
【選択図】図2
【解決手段】予備苗載せ台15の前部に位置する可動苗台15bを機体前端から前方に突出する展開姿勢状態から、上方に回動させて折畳んだ格納姿勢状態に姿勢変更可能に構成すると共に、予備苗載せ台15全体を回動させて植付作業機27の最大幅以内に収納可能にした。
【選択図】図2
Description
本発明は、走行機体の側部に畦際から予備苗を連続的に補給するための予備苗載せ台を備えた乗用型田植機等の移植機に関する。
従来、乗用型田植機等の移植機においては、畦際から当該移植機に予備苗を補給する際は、畦際の補助作業者が移植機のオペレータに予備苗を一枚ずつ手渡ししていたが、作業性が極めて悪いことから、その改善策として、畦際から予備苗を連続的に補給することができる折畳み式の予備苗載せ台を機体の側部に配設したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
ところが、上述した従来の折畳み式の予備苗載せ台は、移植機をトラック等で運搬する際や倉庫に格納する際に、移植機の最大幅部分となる植付作業機から予備苗載せ台が突出する場合があり、当該運搬作業や格納作業に支障が生じるといった不具合を有していた。
本発明は、上記課題を解決することを目的としたものであって、走行機体(14)の後部に植付作業機(27)を連結し、走行機体(14)の側部に、畦際から予備苗を補給する予備苗載せ台(15)を備えた移植機において、前記予備苗載せ台(15)の前部に位置する可動苗台(15b)を機体前端から前方に突出する展開姿勢状態から、上方に回動させて折畳んだ格納姿勢状態に姿勢変更可能に構成すると共に、前記予備苗載せ台(15)全体を回動させて植付作業機(27)の最大幅以内に収納可能に構成したことを特徴としている。
請求項1の発明によれば、予備苗載せ台を植付作業機の最大幅以内に収納可能に構成したことによって、省スペース化が図れると共に、移植機をトラック等で運搬する際や倉庫に格納する際に、移植機の最大幅部分となる植付作業機から予備苗載せ台が突出することがないので、当該運搬作業や格納作業を支障なく行なうことができる。
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1及び図2は、移植機である4条植えの乗用型田植機11の側面図と平面図であって、この乗用型田植機11は、左右一対の前輪12及び後輪13に支持された走行機体14を有し、その左右一側(本実施例では右側)に詳細は後述する折畳み式の予備苗載せ台15を配設すると共に、他側(左側)には、上下2段の予備苗台を備える予備苗載せ台16を設けている。
そして、走行機体14の前側には、ボンネット17で覆われた図示しないエンジンを搭載すると共に、ボンネット17の後方には、ステアリングホイール18、図示しない主変速レバー、及び運転操作パネル19等を備えた操縦部21と、該操縦部21の床面を形成するステップ22、座席23を支持する機体カバー24を設けている。尚、機体カバー24の後部には、走行機体14に支持した平坦な苗補給用ステップ25を設けている。
また、走行機体14の後方には、昇降リンク機構26を介して植付作業機27を昇降自在に連結している。植付作業機27は、前高後低状に傾斜して設けた苗載せ台28と、該苗載せ台28から苗を掻取って植え付ける複数の植付杆29を備えた移植装置31と、この移植装置31の下方には、植付け田面を整地するフロート32等を設けているが、これらの基本的な構成は何れも従来通りであり詳細な説明を省略する。
そして、ボンネット17の左右両側に形成されているフロントステップ33の右側下方には、走行機体14から外側方に延出させて立ち上げた2本の支柱34f,34rを備えるブラケット34が設けてあり、このブラケット34に、圃場からの段差が大きい畦際の道路や畦から予備苗(マット苗)を連続的に補給することができる折畳み式の予備苗載せ台15を装着している。尚、フロントステップ33の左側下方には、図2及び図6に示すように、走行機体14から外側方に延出させて立ち上げた一本の支柱56を有し、この支柱56に、苗載せ姿勢から上方に折り畳んだ図示しない格納姿勢に姿勢変更可能な上下2段の予備苗台57,57を装着している。
更に詳しくは、上述したブラケット34を構成する2本の支柱34f,34rの上部には、前高後低状の支持パイプ35が固設してあり、この支持パイプ35の前後両端部に嵌装する側面視でコ字状の断面形状を有するホルダ36,36に、図3及び図4に示す如く折畳み式の予備苗載せ台15を構成する固定苗台15aを螺設すると共に、詳細は後述する姿勢保持手段Kを介して、当該固定苗台15aを図4に示すように走行機体14の中心側に内側下がり傾斜で保持している。
そして、固定苗台15aの前端部の支点P1に可動苗台15bを回動可能に支持してあり、この可動苗台15bは、図1に実線で示すように、固定苗台15a前方のボンネット17より高い位置に展開して走行機体14の前端から大きく突出する展開姿勢状態と、二点鎖線で示すように固定苗台15aの上方に折畳んだ格納姿勢状態に姿勢変更することができる。
尚、可動苗台15bが展開姿勢状態または格納姿勢状態にある時は、該可動苗台15bと固定苗台15aは、上述した支持パイプ35と同様な前高後低の傾斜姿勢に保持されるようになっている。また、可動苗台15bを固定苗台15aの上方に折畳んだ格納姿勢状態において、両苗台15a,15bの夫々に予備苗を載置できるように両苗台15a,15bの上下間隔を設定している。この時可動苗台15bはステアリングホイール18の上方に位置すると共に、当該可動苗台15bの後端部は、座席23の前端とステアリングホイール18の後端との間に収まっている。
そして、座席23前側の左右側方には、ステップ22が回り込んで形成されており、このステップ22が回り込んで形成された部分に臨んで、当該ステップ22よりも一段低い
位置に補助ステップSが設けてあることから、該補助ステップSを利用して乗用型田植機11のオペレータがステップ22へ乗降しようとする際、可動苗台15bと固定苗台15aが邪魔になることがないのでスムーズな乗降が可能である。
位置に補助ステップSが設けてあることから、該補助ステップSを利用して乗用型田植機11のオペレータがステップ22へ乗降しようとする際、可動苗台15bと固定苗台15aが邪魔になることがないのでスムーズな乗降が可能である。
尚、固定苗台15aと可動苗台15bは、軽量部材であるアルミ合金製の左右の外枠、またはポリアミド(ナイロン)等の熱可塑性樹脂を用いて射出成形した左右の外枠間に、所定の前後間隔で複数の転動ローラ41を取り付けたローラコンベアの形態を採用している。
そして、圃場面からの段差が大きい畦際の道路や畦等から予備苗載せ台15に予備苗を補給する際は、先ず走行機体14の前端から大きく突出する可動苗台15bを、例えば畦際に進入させ、しかる後に予備苗が育苗されている方形状の苗箱、あるいは苗箱に育苗されている予備苗を図示しない苗スクレーパで掬い取った状態で、予備苗載せ台15の複数の転動ローラ41上を走行機体14の後方に向けて滑らせることによって、当該予備苗を畦際から連続的に予備苗載せ台15上に補給することができる。
また、可動苗台15bを固定苗台15aの上方に折畳んだ格納姿勢状態において、上述した係止孔H1に対するロックピン45の係止を解除することにより、両苗台15a,15bを支持パイプ35を支点として一体に回動させ、次いでロックピン45の先端をプレート35aに穿設した係止孔H2に係止することによって、両苗台15a,15bを図2、図5、及び図6に示すように折畳むことができるように構成している。
そして、図示するように可動苗台15bと固定苗台15aを一体に折畳んだ状態では、両苗台15a,15bを折畳む前の横幅よりも折畳んだ後の横幅のほうが狭くなるので、詳細は後述する植付作業機27の最大幅以内に両苗台15a,15bを収納することができる。
詳しくは、図3及び図4に示すように、支持パイプ35の後端部に嵌装して固定苗台15aの後部を支持する側面視でコ字状の断面形状を有するホルダ36には、このホルダ36の一側に固設したボス36aに貫通すると共に、支持パイプ35側に固設した固定苗台15aの前後の位置決め手段を兼ねるプレート35aに係止するL字状のロックピン45を設けている。
そして、このロックピン45は、その先端部がプレート35aに穿設した係止孔H1,H2のうち、何れか一方の孔に常時は係止させることができるように圧縮スプリング46を介して付勢している。即ち、前記ロックピン45、圧縮スプリング46、及び係止孔H1,H2によって固定苗台15aの姿勢保持手段Kを構成しており、図3及び図4に示すように、ロックピン45の先端をプレート35aに穿設した係止孔H1に係止させた固定苗台15aの姿勢保持状態で、可動苗台15bを展開姿勢状態と格納姿勢状態とに姿勢変更することができる。
尚、上述したように可動苗台15bを固定苗台15aの上方に折畳んだ格納姿勢状態から、両苗台15a,15bを一体に下方に折畳む時は、固定苗台15aの前端部の支点P1に回動可能に支持されている可動苗台15bが、当該支点P1を中心として外側に開くことがないように、図示しない固定フックやゴムバンド等を用いた適切な開き防止手段を設けることが好ましい。
以上説明したように、可動苗台15bと固定苗台15aを一体に折畳み可能に構成したことにより、植付作業機27の最大幅以内、即ち左右一対のエプロンガード51,51よりも内側に両苗台15a,15bを収納できると共に、両苗台15a,15bの先端が走
行機体14の前端から突出することがないので省スペース化が図れる。したがって、乗用型田植機11をトラック等で運搬する際や倉庫に格納する際に、乗用型田植機11の最大幅部分となる植付作業機27から両苗台15a,15bが突出することがないので作業性が向上する。
行機体14の前端から突出することがないので省スペース化が図れる。したがって、乗用型田植機11をトラック等で運搬する際や倉庫に格納する際に、乗用型田植機11の最大幅部分となる植付作業機27から両苗台15a,15bが突出することがないので作業性が向上する。
また、両苗台15a,15bを一体に下方に折畳むことにより、乗用型田植機(移植機)11を比較的高速で路上走行させる際や、乗用型田植機11を凹凸の大きい圃場へ出入りさせる場合には、当該予備苗載せ台15を下方移動させておけば走行機体14の重心位置を下げることができるので、乗用型田植機11の安全且つ安定した走行が可能になる。そして、本実施例の如く植付条数の少ない4条植えの乗用型田植機11のように、前後輪12,13の輪距が狭い走行機体14を有する小型の移植機であっても、その転倒角が低下することを回避可能であり、特に走行機体14の左右一側にのみに折畳み式の予備苗載せ台15を設ける場合には極めて有効である。
そして、可動苗台15bと固定苗台15aを下方に折畳んだ状態の時も、乗用型田植機11のオペレータは、ステップ22よりも一段低い位置に設けられた補助ステップSを利用して、支障なく当該ステップ22へ乗降することができる。尚、可動苗台15bと固定苗台15aを一体に折畳むことなく下方移動させるには、折畳み式の予備苗載せ台15を装着する2本の支柱34f,34rを上下に伸縮自在に構成することによっても可能である。
ところで、固定苗台15aの姿勢保持手段Kを構成する係止孔H1,H2を穿設したプレート35aに、ロックピン45が係止可能な図示しない更なる係止孔を穿設することによって、固定苗台15aの保持姿勢を図4に示す状態よりも、更に走行機体14の中心側に内側下がり傾斜で保持できるように構成すれば、乗用型田植機11のオペレータが予備苗載せ台15から予備苗を取り出して後方の苗載せ台28に供給する際、この予備苗を手で持ち易くなり、また当該固定苗台15aの保持姿勢の変更もロックピン45のプレート35aに対するワンタッチ係脱により簡単に行えるので作業性が向上する。
尚、折畳み式の予備苗載せ台15を装着するブラケット34の走行機体14側、即ちフロントステップ33側には、図示しない苗箱に育苗されている予備苗を掬い取る苗スクレーパを収容可能な籠状の収納具55取り付けている。
14 走行機体
15 (折畳み式の)予備苗載せ台
27 植付作業機
15 (折畳み式の)予備苗載せ台
27 植付作業機
Claims (1)
- 走行機体(14)の後部に植付作業機(27)を連結し、走行機体(14)の側部に、機体前端から前方に突出して畦際から予備苗を補給する予備苗載せ台(15)を備えた移植機において、前記予備苗載せ台(15)の前部に位置する可動苗台(15b)を機体前端から前方に突出する展開姿勢状態から、上方に回動させて折畳んだ格納姿勢状態に姿勢変更可能に構成すると共に、前記予備苗載せ台(15)全体を回動させて植付作業機(27)の最大幅以内に収納可能に構成した移植機。
Priority Applications (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN102823366A (zh) * | 2011-06-15 | 2012-12-19 | 井关农机株式会社 | 苗移植机 |
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2009
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