JP2009127995A - 熱交換器用チューブ及びこれと外部フィンとを結合した熱交換器 - Google Patents

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Abstract

【課題】耐食性に優れた熱交換器用チューブ、ならびに、チューブ自体及び外部フィン自体が高い耐食性を有しつつ、これらの接合部においても優れた耐食性を有する熱交換器を提供する。
【解決手段】Cu含有量が0.1mass%未満のAl材からなる外部フィンと結合する熱交換器用チューブであって、Cu含有量が0.15〜1.0mass%であり融点が600℃以上のAl材からなる心材と、Cu含有量が0.1mass%未満のAl材からなりチューブの内面側の心材上に設けられたろう材と、融点が600℃以上のAl材からなりチューブの外面側の心材上に設けられた犠牲防食材とを備え、ろう付け時において心材に含有されるCuがろう材の溶融ろう中に拡散して当該溶融ろうとともにチューブ外面に滲み出る間隙を有することを特徴とする熱交換器用チューブ。
【選択図】図1

Description

本発明は熱交換器用チューブ及びこれと外部フィンとを結合した熱交換器に関し、詳細には耐久性に優れた熱交換器用チューブ、ならびに、これを用いた熱交換器であってチューブとフィンとの接合部の腐食にすぐれた熱交換器に関し、特に、カーエアコン用コンデンサ、エバポレータ、オイルクーラー、ラジエータなどの自動車用途において有用な熱交換器用チューブ及びこれを用いた熱交換器に関する。
アルミニウム合金は軽量で熱伝導性に優れていること、適切な処理により高耐食性が実現できること、ならびに、ブレージングシートを利用したろう付けによって効率的な接合が可能であることから、自動車用などの熱交換器用材料として重用されてきた。しかし、近年、自動車の高性能化或いは環境対応として、より軽量で高耐久性を有するように熱交換器の性能向上が求められており、これに対応できるアルミニウム合金材料技術が要求されている。
例えば、カーエアコンのコンデンサやエバポレータに代表される熱交換器において、チューブ、外部フィンなどの薄肉化による軽量化がさらに進められ、また、防食効果の高いクロメートタイプの化成表面処理が環境面の規制により排除される傾向にある。さらに、融雪剤の大量使用や大気汚染・酸性雨など腐食を促進する要因も高まっている。
例えばこのような自動車用熱交換器の一形態として、ろう材、心材、犠牲防食層をクラッドした3層ブレージングシートを成形加工したチューブと、単層の外部フィン材をコルゲート成形した外部フィンとを組み合わせ、ろう付け接合したものが現用されている。このチューブは冷媒などの流体を流通させる目的のものであるから、孔食によるリークが生じると熱交換器として使用するには致命傷となる。チューブの孔食を抑制する有力な防食手法としては、クラッド圧延等の方法でチューブ表面にAl−Zn層を形成することによって、Al−Zn層による犠牲防食効果による心材の防食方法が一般に採用されている。また、外部フィンに若干の犠牲効果を持たせるために、Zn等を外部フィン材に添加することもチューブの耐食性確保の目的で実施されている。
この他に、外部フィン自体やチューブとの接合部の腐食による外部フィンの剥がれや欠落も、熱交換機能を低下させるため問題となる。外部フィンとチューブの接合部の耐食性を向上させるための手法が下記特許文献に示されている。
特許文献1に記載の熱交換器は、チューブ表面部、チューブ心部、外部フィン及び外部フィンとチューブ接合部のフィレットの電位を各々A、B、C、DとしてA≦C≦D<Bの関係に規定することによって、フィレットの優先腐食を抑制して外部フィン剥がれを防止するものである。チューブとしては、選定された組成のAl−Mn−Cu系合金であって表面に2〜8g/mのZnが溶射されたものが用いられ、外部フィンの皮材としては、Cu:0.1〜0.3mass%及びMn:0.1〜0.3mass%を含有するろう材が用いられている。
:特開2004−170061号公報
特許文献2に記載の熱交換器は、Mn:0.5〜1.8mass%及びZn:0.5〜3.0mass%を含有するアルミニウム合金の心材と、前記心材の両面に設けられSi:6.5〜13.0mass%及びCu:0.15〜0.6mass%を含有するAl−Si系合金のろう材とによって構成される3層クラッド材から成る外部フィン材と、Zn濃縮表面を有するアルミニウム合金チューブとをろう付けしたもので、ろう付け後の外部フィンの長手断面における前記心材の再結晶粒の平均長さが100〜1000μmであり、かつ、前記長手断面の厚さ方向における前記心材の再結晶粒の平均個数が4個以下であることを特徴としている。
:特開2006−234374号公報
これら2つの文献では、チューブ表面からフィレットに拡散してくるZnによりフィレットの電位が卑になり過ぎるのを、電位を貴にするCuの作用によって防止している。しかしながら、この手法ではろう付加熱時に外部フィン材にCuが拡散するために、外部フィンの耐食性及びチューブに対する犠牲防食効果が劣る。
また、外面にAl−Si−Zn合金を配置したブレージングシートをチューブとし、外部フィンとしてベア外部フィンを用い、熱交換器を作製する組み合わせに係る熱交換器もある。チューブの心材から外面ろう材にCuが拡散してくるため、フィレットにCuが含有されるが、チューブ表面にもCuが含有されるためにチューブの耐食性が劣る。
本発明の解決課題は、外面に犠牲防食層を有するチューブと外部フィンとの組合せによってろう付される熱交換器について、外部フィン自体及びチューブ自体が高い耐食性を有しつつ、チューブと外部フィンの接合部の優れた耐食性も確保することにある。
本発明者らは、外部フィン自体及びチューブ自体が高い耐食性を有しつつ、チューブと外部フィンの接合部の優れた耐食性も確保するために、チューブの形状について詳細に検討し本発明を完成するに至った。具体的には、チューブ内面側のろうを外部フィンとチューブの接合部のみに流れさせることで、Cuを含有したろうによって接合させることができる。これにより、定法では電位が卑になり過ぎて優先腐食する接合部の電位を貴にし、接合部の優先腐食を抑制できる。さらに、チューブ及び外部フィン単独での耐食性を低下させるCuは、チューブ外面犠牲材及び外部フィンには少量しか含有されないために外部フィン自体及びチューブ自体は高い耐食性を維持している。
また、外部フィン材として両面にろう材がクラッドされたブレージングシートを用いることにより、外部フィンのろうとチューブ内面側のろうとによって接合部が大きくなり、外部フィン剥離までの寿命を延ばすことができる。
すなわち、本発明は請求項1において、Cu含有量が0.1mass%未満のAl材からなる外部フィンと結合する熱交換器用チューブであって、Cu含有量が0.15〜1.0mass%であり融点が600℃以上のAl材からなる心材と、Cu含有量が0.1mass%未満のAl材からなりチューブの内面側の心材上に設けられたろう材と、融点が600℃以上のAl材からなりチューブの外面側の心材上に設けられた犠牲防食材とを備え、ろう付け時において心材に含有されるCuがろう材の溶融ろう中に拡散して当該溶融ろうとともにチューブ外面に滲み出る間隙を有することを特徴とする熱交換器用チューブとした。
本発明は請求項2において、Cu含有量が0.1mass%未満のAl材からなる外部フィンと結合する熱交換器用チューブであって、Cu含有量が0.1〜0.6mass%であり融点が600℃以上のAl材からなる心材と、Cu含有量が0.1〜0.6mass%のAl材からなりチューブの内面側の心材上に設けられたろう材と、融点が600℃以上のAl材からなりチューブの外面側の心材上に設けられた犠牲防食材とを備え、ろう付け時においてろう材の溶融ろうがチューブ外面に滲み出る間隙を有することを特徴とする熱交換器用チューブとした。
本発明は請求項3において、チューブと、Cu含有量が0.1mass%未満のAl材からなる外部フィンとを結合した熱交換器であって、前記チューブが、Cu含有量が0.15〜1.0mass%であり融点が600℃以上のAl材からなる心材と、Cu含有量が0.1mass%未満のAl材からなりチューブの内面側の心材上に設けられたろう材と、融点が600℃以上のAl材からなりチューブの外面側の心材上に設けられた犠牲防食材とを備え、ろう付け時において心材に含有されるCuがろう材の溶融ろう中に拡散して当該溶融ろうとともにチューブ外面に滲み出る間隙を有し、ろう付け時において、前記拡散したCuを含有しチューブ外面に滲み出た溶融ろうがチューブ外面と外部フィンとの接触部に溜まり冷却時において凝固して形成されるチューブと外部フィンとの接合部を備えることを特徴とする熱交換器とした。
本発明は請求項4において、チューブと、Cu含有量が0.1mass%未満のAl材からなる外部フィンとを結合した熱交換器であって、前記チューブが、Cu含有量が0.1〜0.6mass%であり融点が600℃以上のAl材からなる心材と、Cu含有量が0.1〜0.6mass%のAl材からなりチューブの内面側の心材上に設けられたろう材と、融点が600℃以上のAl材からなりチューブの外面側の心材上に設けられた犠牲防食材とを備え、ろう付け時においてろう材の溶融ろうがチューブ外面に滲み出る間隙を有し、ろう付け時において、前記チューブ外面に滲み出た溶融ろうがチューブ外面と外部フィンとの接触部に溜まり冷却時において凝固して形成されるチューブと外部フィンとの接合部を備えることを特徴とする熱交換器とした。
本発明は請求項5、6において、外部フィンを、心材と、その両側に形成されたろう材とを備えるブレージングシートとした。
A.チューブ
本発明に係るチューブは、心材と、チューブの内面側の心材上に設けられたろう材と、チューブの外面側の心材上に設けられた犠牲防食材とから成る。そして、ろう付加熱時において、Cuを含有する溶融ろうがチューブ外面に滲み出るための間隙も備える。なお、チューブの心材、ろう材及び犠牲防食材はいずれもAl材からなる。ここで、Al材とは、アルミニウム合金又は純アルミニウムをいうものとする。
ろう付加熱時においてCuが溶融ろうとともにチューブ外面に滲み出るには、(1)ろう材中に含有されるCu含有量が0.1mass%未満と少量又は含有されていない場合には、心材中に含有されるCu含有量を0.15〜1.0mass%と多く含有させる必要があり、(2)ろう材中に含有されるCu含有量が0.1〜0.6mass%と多量の場合には、心材中に含有されるCu含有量を0.1〜0.6mass%と少量とすることができる。(1)の場合には、ろう付加熱時において、心材に含有されるCuがろう材が溶融したろう中に拡散し、多量のCuを含有するろうが間隙を介してチューブ外面に滲み出る。(2)の場合には、ろう付加熱時において、Cuを多量に含有するろう材の溶融ろうが間隙を介してチューブ外面に滲み出る。
上記(1)の場合における心材及びろう材中のCu、ならびに、(2)の場合のろう材中のCuは、ろう付加熱時においてチューブ外面に滲み出し、チューブと外部フィンの接触部に溜まる。次いで、冷却過程において凝固してチューブと外部フィンとの接合部を形成する。これによって、接合部のCu濃度が高められ、電位を貴にすることにより接合部の耐食性を向上させる効果が得られる。
A−1.心材
上述の接触部の耐食性を向上させる効果を十分に発揮するためには、上記(1)の場合における心材のCu含有量を0.15mass%以上、上記(2)の場合には、0.1mass%以上とする必要がある。一方、多量にCuを含有し過ぎると、接合部のCu濃度が高くなり過ぎて、その近傍のフィン及びチューブの腐食が促進されてしまう。この弊害を回避するために、上記(1)の場合における心材のCu含有量は1.0mass%以下、上記(2)の場合における場合には、0.6mass%以下とする必要がある。
本発明においてチューブ心材のSi含有量は、0.1〜2.0mass%の成分範囲が好ましい。Siは、マトリックスに固溶したり、Al−Mn−Si系金属間化合物を生成することによって、ろう付後の強度を向上させる効果を発揮する元素である。さらに、Siの添加は、心材の電位を貴にして心材と犠牲陽極材の電位差を大きくする働きがあり、これにより外部耐食性が向上する。これらのSi添加の効果を得るためには、0.1mass%以上のSiの含有が好ましい。一方、過剰にSiが含有されると、単独で晶出したSiにより耐食性を低下させるおそれがあると共に、合金の融点を低下させてろう付時に材料の溶融を招いてしまう。これら過剰なSiの含有による悪影響を回避するためには、Si量の上限は2.0mass%とするのが好ましい。
本発明においてチューブの心材のFe含有量は、0.6mass%以下とするのが好ましい。Feは鋳造中にFe系金属間化合物として晶出し、耐食性を低下させるおそれがあるため、0.6mass%以下とするのが好ましい。
本発明においてチューブの心材のMn含有量は、0.1〜2.0mass%の成分範囲が好ましい。MnはAl−Mn系金属間化合物として晶出又は析出して、ろう付加熱後の強度の向上に寄与し、強度を向上させる効果を果たす元素である。また、Al−Mn系金属間化合物はFeを取り込むために、Feによる耐食性阻害効果を抑制する効果も有する。これらの効果を得るためには、0.1mass%以上のMnを添加することが好ましい。但し、Mn含有量が2.0mass%を超えると巨大な金属間化合物が晶出し、製造性を阻害するおそれがある。したがって、Mn含有量の上限は2.0mass%とするのが好ましい。
本発明においてチューブ心材のTi含有量は、0.05〜0.2mass%の成分範囲が好ましい。Tiは、耐食性、特に耐孔食性の向上に寄与する。すなわち、アルミニウム合金中に添加されたTiは、その濃度の高い領域と濃度の低い領域とに分かれ、それらが板厚方向に交互に積層状に分布する。そして、Ti濃度の低い領域がTi濃度の高い領域よりも優先的に腐食することにより腐食形態が層状となり、その結果、板厚方向への腐食の進行が妨げられ耐孔食性が向上する。このような耐孔食性向上の効果を十分に得るためには、Ti含有量が0.05mass%以上であることが好ましい。一方、Ti含有量が0.2mass%を超えれると鋳造時に粗大な化合物が生成されて製造性を阻害するおそれがある。したがって、Ti含有量の上限は0.2mass%とするのが好ましい。
A−2.ろう材
本発明においてチューブのろう材のCu含有量は、上記(1)の場合には0.1mass%以下とする。結合部のCu源として、心材中のCuを利用できるので腐食促進の原因となるCu含有量を低く抑えるためである。一方、上記(2)の場合には0.1〜0.6mass%とする。下限値を0.1mass%としたのは、接合部のCu濃度を高めて電位を貴にすることにより接触部の耐食性を向上させる効果を得るためである。上限値を0.6mass%としたのは、接合部のCu濃度が高くなり過ぎて、その近傍のフィン及びチューブの腐食が促進されるのを防止するためである。
本発明においてチューブのろう材のSi含有量は、6.5〜13.0mass%の成分範囲が好ましい。ろう材に含有されるSiはろう材の融点を低下させる作用を有し、良好なろう流れに寄与しフィンとチューブの接合に有利に作用する。十分な融点低下を得るためには、6.5mass%以上のSiを含有させることが好ましい、一方、Si含有量が13.0mass%を越えると加工性の低下を招くため、Si含有量の上限は13.0mass%とするのが好ましい。
A−3.犠牲防食材
本発明においてチューブの犠牲防食材のCu含有量は、0.1mass%以下であるのが好ましい。Cuは、材料製造時の熱履歴及びろう付加熱によって、Al合金中にCu系金属間化合物として析出する。このCu系金属間化合物はマトリックスをアノードとした際のカソード反応を促進させるため、犠牲防食材の腐食速度が増大する。また、Cu添加はAl合金の自然電位を貴にする働きもあり、犠牲材によるチューブ心材の防食効果を減ずる。以上の理由から、チューブの犠牲防食材のCu含有量は0.1mass%以下に制限するのが好ましい。
本発明においてチューブの犠牲防食材のMn含有量は、1.6mass%まで含有されていても良い。MnはAl−Mn系金属間化合物として晶出又は析出して、ろう付加熱後の強度の向上に寄与して強度を向上させる効果を発揮する元素である。また、Al−Mn系金属間化合物はFeを取り込むためにFeによる耐食性阻害効果を抑制する働きがあり、この効果のために犠牲防食材にMnを添加している。Mn含有量が1.6mass%を超えれば、巨大な金属間化合物が晶出して製造性を阻害するおそれがある。したがって、Mn含有量の上限は1.6mass%とするのが好ましい。
本発明においてチューブの犠牲防食材にはZnを3.0mass%まで含有させても良い。犠牲防食材のZnは、犠牲防食効果を向上させる働きがある。Zn含有量が3.0mass%を越えると、犠牲防食材の消費が促進されて寿命が短くなる。したがって、Zn含有量の上限は3.0mass%とするのが好ましい。
本発明においてチューブの心材には、強度及び耐食性を満たすためにMg、Cr、V、In、Sn等を更に添加しても良く、犠牲防食材にはこれら元素に加えてTiを添加しても良い。また、本発明において心材及び犠牲防食材はろう付加熱時に溶融しないことが必要であり、これらの融点は600℃以上であることが必要であり、610℃以上であることが好ましい。
A−4.チューブの形状
本発明に係るろう付け前のチューブTと外部フィンOFを組み合わせた構造例の正面断面図を図1に、部分側面図を図2に示す。この構造例では、チューブTは二つのL字状の板材T1、T2を互いの長辺と短辺が平行となるように組み合わされ、これら板材T1、T2によって囲まれた空間部分が流体の流路となる。二つの板材T1、T2の端面が接する境界部位G1、G2においては、少なくとも一点で両者が接しつつ、不可避的に狭い間隙(不図示)が形成される。このような間隙の両板材間における幅は1mm以下とするのが好ましい。
図1において、チューブTの内面側の心材C上にはろう材Wが設けられ、チューブTの外面側の心材C上には犠牲防食材Sが設けられている。境界部位G1における不可避的な間隙はチューブTの内面と外部フィンOFに接するチューブ外面OS1との間に介在する。境界部位G2における不可避的な間隙はチューブTの内面と外部フィンOFに接するチューブ外面OS2との間に介在する。
図2に示すように、チューブTの外面OS1、OS2上に外部フィンOFが配置される。ここで、チューブTと外部フィンOFとの境界部位においても、間隙を残しつつ少なくとも一点で接するように外面OS1、OS2上に外部フィンOFが配置される。チューブTの外面OS1(OS2)と外部フィンOFとの間における間隙の幅は1mm以下とするのが好ましい。
ろう付け前のチューブTと外部フィンOFを組み合わせた他の構造例の正面断面図を図3に示す。部分側面図は図2と同様なので省略する。この構造例では、チューブTは二つのコ字状の板材T1、T2を端面同士が向き合うように組み合わされ、これら板材T1、T2によって囲まれた空間部分が流体の流路となる。この構造例においても、二つの板材T1、T2の端面が接する境界部位G1とG2において、少なくとも一点で両者が接しつつ、不可避的に狭い隙間(不図示)が形成される。境界部位G1、G2の不可避的な間隙は、チューブTの内面とチューブ外面OS1、OS2との間にそれぞれ介在する。この構造例においても、両板材間の間隙幅を1mm以下とするのが好ましい。
図1及び3に示すように、ろう付加熱時においてCuが溶融ろうとともにチューブ外面に滲み出る間隙は、外部フィンと接合するチューブにおける両方の外面(図ではOS1とOS2の両方)とチューブ内面との間に形成されるようにするのが好ましい。
なお、チューブ形状やその内部構造は、ろう付加熱時においてCu含有溶融ろうがチューブ外面に滲み出ることができれば、図1〜3に示すものに限定されるものではない。
B.外部フィン
本発明に係る外部フィンには、心材の両面にろう材がクラッドされた3層ブレージングシートを用いるのが好ましい。しかしながら、心材のいずれか一方の面にのみろう材がクラッドされた2層ブレージングシートでも、心材のみでろう材がクラッドされていない単層のものも用いられる。心材のチューブ側にろう材がクラッドされていれば、チューブのろう材と一緒に大きな結合部を形成できる。また、心材のチューブ側とは反対側にろう材がクラッドされていても、溶融ろうがチューブ側に流出するので、これまたチューブ内面側のろう材と一緒に大きな結合部を形成できる。一方、ろう材がクラッドされていない単層の場合であっても、チューブ内面側の溶融ろうのみでも外部フィンとチューブを接合できる。以下、外部フィンにおいて「ブレージングシート」と記す際には、3層ブレージングシート及び2層ブレージングシートの両方を意味するものとする。
なお、外部フィンの心材及びろう材はいずれもAl材からなる。ここで、Al材とは、アルミニウム合金又は純アルミニウムをいうものとする。
B−1.心材
本発明において、外部フィンとしてブレージングシートを用いた際における心材のCu含有量、ならびに、単層を用いた際における心材のCu含有量は、いずれも0.1mass%以下とする。Cuは、材料製造時の熱履歴及びろう付加熱によって、Al合金中にCu系金属間化合物として析出する。このCu系金属間化合物はマトリックスをアノードとした際のカソード反応を促進させるため、フィンの腐食速度が増大する。また、Cu添加はAl合金の自然電位を貴にする働きもあり、フィンによるチューブの防食効果を減ずる。以上の理由から、ブレージングシートの場合における心材のCu含有量、ならびに、単層の場合におけるCu含有量はともに、0.1mass%以下に制限される。
本発明において、外部フィンとしてブレージングシートを用いた際における心材のSi含有量、ならびに、単層を用いた際における心材のSi含有量は、いずれも0.1〜2.0mass%の成分範囲とするのが好ましい。Siは、マトリックスに固溶したり、Al−Mn−Si系金属間化合物を生成することによって、ろう付後の強度を向上させる元素である。さらに、Siの添加は、心材の電位を貴にして心材と犠牲陽極層材の電位差を大きくする働きがあり、これにより外部耐食性が向上する。これらのSi添加の効果を得るためには、0.1mass%以上のSi含有量とするのが好ましい。一方、過剰にSiが含有されれば、単独で晶出したSiにより耐食性を低下させるおそれがあると共に、合金の融点を低下させてろう付時に材料の溶融を招いてしまう。これら過剰なSiの含有による悪影響を回避するためには、Si量の上限は2.0mass%とするのが好ましい。
本発明において、外部フィンとしてブレージングシートを用いた際における心材のFe含有量、ならびに、単層を用いた際における心材のFe含有量は、いずれも0.6mass%以下の成分範囲とするのが好ましい。Feは鋳造中にFe系金属間化合物として晶出し、耐食性を低下させるおそれがあるため、0.6mass%以下とするのが好ましい。
本発明において、外部フィンとしてブレージングシートを用いた際における心材のMn含有量、ならびに、単層を用いた際における心材のMn含有量は、いずれも0.1〜2.0mass%の成分範囲とするのが好ましい。MnはAl−Mn系金属間化合物として晶出又は析出して、ろう付加熱後の強度の向上に寄与し、強度を向上させる効果を有する元素である。また、Al−Mn系金属間化合物はFeを取り込むために、Feによる耐食性阻害効果を抑制する働きがある。これらの効果を得るためには、0.1mass%以上のMnを添加するのが好ましい。但し、Mn量が2.0mass%を超えると巨大な金属間化合物が晶出し、製造性を阻害するおそれがある。したがって、Mn量の上限は2.0mass%とするのが好ましい。
本発明において、外部フィンとしてブレージングシートを用いた際における心材のZn含有量、ならびに、単層を用いた際における心材のZn含有量は、いずれも0.5〜3.0mass%の成分範囲とするのが好ましい。フィンに含有されるZnは、フィンの自然電位を卑にすることによって、フィンによるチューブの犠牲防食効果を向上させる働きを有する。このような働きによる効果を確実に得るためには、0.5mass%以上のZnを添加するのが好ましい。一方、Znが3.0mass%を越えると、フィンの消費が促進されて寿命が短くなる。したがって、Zn含有量の上限は3.0mass%とするのが好ましい。
本発明において、外部フィンとしてブレージングシートを用いた際における心材、ならびに、単層を用いた際における心材には、強度及び耐食性を満たすために、Mg、Cr、Ti、V、In、Sn等を添加しても良い。
B−2.ろう材
本発明において、外部フィンとしてブレージングシートを用いた際におけるろう材のSi含有量、ならびに、単層を用いた際におけるろう材のSi含有量は、いずれも6.5〜13.0mass%の成分範囲とするのが好ましい。ろう材に含有されるSiは融点を低下させる作用を有し、良好なろう流れに寄与する。融点低下の十分な効果を得るためには、6.5mass%以上のSiを添加するのが好ましい。一方、Si含有量が13.0mass%を越えると加工性の低下を招くため、Si量の上限は13.0mass%とするのが好ましい。
本発明において、外部フィンとしてブレージングシートを用いた際におけるろう材のCu含有量、ならびに、単層を用いた際におけるろう材のCu含有量は、いずれも0.1mass%以下とするのが好ましい。外部フィンの心材におけるCu含有量と同じ理由からである。
C.熱交換器
本発明に係る熱交換器は、上記チューブ及び外部フィンを必須の構成要素とし、他の部材が適宜組み合わされこれらをろう付けして製造される。ろう付加熱方法、ろう付加熱条件は特に限定しないが、ろう付け方法としては、フラックスを用いるノコロックブレージング法が好適に用いられる。ろう付け操作における、400℃からろう付け温度に達してろう凝固が終了するに至るまでのろう付加熱工程に要する時間と、その後の冷却工程に要する時間とは特に限定されるものではないが、7〜60分が好適に用いられる。また、チューブ内面側のろう材が溶融してチューブ外面に溶融ろうが滲み出るのに要する時間として、580℃以上に保持される時間は3〜20分が好適に用いられる。
このようなろう付け工程によって、図1〜3に示すチューブと外部フィンにおいては、まずチューブ内面側の心材C上のろう材Wが溶融する。溶融ろうは、いわゆる毛管現象によって境界部位G1、G2の不可避的な間隙を伝ってチューブ外面OS1、OS2にそれぞれ滲み出る。このような毛管現象の発生は、境界部位G1、G2のチューブ材の濡れ性、溶融ろうの表面張力、不可避的間隙の幅や長さに依存する。本発明におけるチューブ材やろう材を用いた場合には、境界部位G1、G2における両板材間の間隙を1mm以下とすることにより十分な毛管現象が発生する。
上記毛管現象によってチューブ外面OS1、OS2に滲み出た溶融ろうは、チューブTと外部フィンOFとの境界部位の不可避的な間隙を埋めつつチューブと外部フィンとの間に溜まり、その後の冷却工程で凝固してフィレット状の接合部Jを形成する(図4、5)。なお、チューブTの外面OS1(OS2)と外部フィンOFとの不可避的間隙幅を1mm以下とすることにより、この間隙における溶融ろうの流動性が良好となる。その結果、この間隙が溶融ろうで容易に埋められ良好なフィレットの形成が可能となる。
以下、実施例と比較例に基づいて本発明の好適な実施の形態を具体的に説明する。
実施例1〜5及び比較例1〜5
(1)外部フィンの作成
外部フィン材は通常の半連続鋳造を行い、鋳塊の両面を10mmずつ面削し、ブレージングシートの場合は重ね合わせを行い、総厚さが550mmとなるようにした。次いで、500℃で6時間の予備加熱を行い、熱間圧延で5mmまで圧延し、0.25mmまで冷間圧延を行い、400℃で3時間の中間焼鈍を行い、最終冷間圧延により厚さ0.1mmのシートを得た。Al−0.2mass%Si−0.4mass%Fe−1.0mass%Mn−2.0mass%Znに表1に示すCuを添加したAl合金を心材の素材として用い、Al−10mass%Si−0.4mass%Fe−0.05mass%CuのAl合金をろう材の素材として用いた。心材の両面にクラッド率10%のろう材を設けて、全体板厚0.1mmのブレージングシートを作製した(表1のイ、ロ)。また、同様の工程によりろう材を備えていない心材のみのAl合金シートも作製した(表1のハ、ニ)。次いで、このブレージングシート及びAl合金シートにコルゲート加工を施して外部フィンを作製した。
Figure 2009127995
(2)チューブの作製
Al−0.2mass%Si−0.4mass%Fe−1.0mass%Mn−0.10mass%Tiに表2に示す量のCuを添加したAl合金を心材の素材として、Al−10mass%Si−0.4mass%Feに表2に示す量のCuを添加したAl合金をろう材の素材として、表2に示す組成のAl合金を犠牲防食材の素材として用いた。これらの素材板を、通常の半連続鋳造を行い、鋳塊の両面を10mmずつ面削し、3層重ね合わせ総厚さが550mmとなるようにした。次いで、500℃で6時間の予備加熱を行い、熱間圧延により板厚5mmまで圧延し、更に板厚0.3mmまで冷間圧延を行い、350度で3時間の最終焼鈍を行なって、厚さ0.3mmの板状チューブ材を作製した。次いで、この板状チューブ材を折り曲げ加工によって所定のチューブ形状とした。これら実施例及び比較例では図1に示す形状Aのチューブを用いた。
Figure 2009127995
(3)熱交換器の作製
上記のようにして作製したチューブと外部フィンを組合せ、チューブの内面及び外面に非腐食性フラックスを10g/m塗布し、窒素雰囲気中で400℃で30分間加熱処理を施し、次いで600℃まで40℃/minの速度で昇温し、580℃〜600℃の温度範囲に5分間保持しろう付を行った。次いで、これを室温で冷却して熱交換器コアを作製した。なお、表2に示すように、各実施例及び比較例において外部フィンとしては表1に示す外部フィン用シートを用いた。
このようにして作製した熱交換器コアについて、EPMAによってフィレットのCu濃度を測定した。測定例を図6(実施例1に対応)及び図7(比較例1に対応)に示す。図8、9において、OFはフィレットの外部フィンの部分、Jはフィレットの接合部の部分、Tはフィレットのチューブの部分をそれぞれ示す。縦軸は各部分におけるCu濃度(mass%)を、横軸は外部フィンの所定の基準点からの距離(μm)である。接合部における最も高いCu濃度を接合部ピークCu濃度とした。接合部ピークCu濃度は、0.40mass%以上を合格とした。
更に、熱交換器コアについて、SWATT(ASTM G85−02)の300サイクル(600時間)試験を行なった。SWATT後の全接合部に対する健全な接合部の割合、ならびに、SWATT後におけるチューブの最大孔食深さを測定した。全接合部に対する健全な接合部の割合は90%以上を、チューブの最大孔食深さは0.10μm以下をそれぞれ合格とした。
接合部ピークCu濃度、全接合部に対する健全な接合部の割合及びチューブの最大孔食深さの結果を表3に示す。
Figure 2009127995
表3に示す通り、実施例1〜5では、接合ピークCu濃度が高濃度で、全接合部に対する健全な接合部の割合が高く、かつ、最大孔食深さが浅く、優れた耐食性を示した。
比較例1では、チューブのろう材及び心材にCuが含有されていないために接合部のCu濃度が低かった。その結果、接合部が優先的に腐食するために全接合部に対する健全な接合部の割合が低くなり、耐食性を満足できなかった。
比較例2では、チューブのろう材のCu含有量が多いために、接合部のCu濃度が高かった。そのため、接合部近傍のチューブ及びフィンの腐食が促進されたため、最大孔食深さが深くなり耐食性を満足できなかった。
比較例3では、チューブの犠牲防食材が10mass%のSiを含有しているので融点が600℃未満となりろう付加熱時に溶解した。その結果、チューブ心材のCuが犠牲防食材中に拡散してしまい、最大孔食深さが深くなり耐食性を満足できなかった。
比較例4、5では、フィンのCu含有量が多いために、接合部のCu濃度が高かった。そのため、接合部近傍のチューブ及びフィンの腐食が促進されたため、最大孔食深さが深くなり耐食性を満足できなかった。
本発明により、耐食性に優れら熱交換器用チューブ、ならびに、チューブ自体及び外部フィン自体が高い耐食性を有しつつ、これらの接合部においても優れた耐食性を有する熱交換器を提供できる。
形状Aのチューブと外部フィンとのろう付け前の状態を示す正面断面図。 形状Aのチューブと外部フィンとのろう付け前の状態を示す側面図。 形状Aの変更例のチューブと外部フィンとのろう付け前の状態を示す正面断面図。 図1のろう付け後の状態を示す正面断面図。 図3のろう付け後の状態を示す正面断面図。 フィレット部分におけるCu濃度分布を示すグラフ。 フィレット部分におけるCu濃度分布を示すグラフ。
符号の説明
C‥‥‥チューブの心材
G1、G2‥‥‥不可避的な間隙
J‥‥‥接合部
OF‥‥‥外部フィン
OS1、OS2‥‥‥外部フィン側のチューブ外面
S‥‥‥チューブの犠牲防食材
T‥‥‥チューブ
T1、T2‥‥‥チューブの板材
W‥‥‥チューブのろう材

Claims (6)

  1. Cu含有量が0.1mass%未満のAl材からなる外部フィンと結合する熱交換器用チューブであって、Cu含有量が0.15〜1.0mass%であり融点が600℃以上のAl材からなる心材と、Cu含有量が0.1mass%未満のAl材からなりチューブの内面側の心材上に設けられたろう材と、融点が600℃以上のAl材からなりチューブの外面側の心材上に設けられた犠牲防食材とを備え、ろう付け時において心材に含有されるCuがろう材の溶融ろう中に拡散して当該溶融ろうとともにチューブ外面に滲み出る間隙を有することを特徴とする熱交換器用チューブ。
  2. Cu含有量が0.1mass%未満のAl材からなる外部フィンと結合する熱交換器用チューブであって、Cu含有量が0.1〜0.6mass%であり融点が600℃以上のAl材からなる心材と、Cu含有量が0.1〜0.6mass%のAl材からなりチューブの内面側の心材上に設けられたろう材と、融点が600℃以上のAl材からなりチューブの外面側の心材上に設けられた犠牲防食材とを備え、ろう付け時においてろう材の溶融ろうがチューブ外面に滲み出る間隙を有することを特徴とする熱交換器用チューブ。
  3. チューブと、Cu含有量が0.1mass%未満のAl材からなる外部フィンとを結合した熱交換器であって、
    前記チューブが、Cu含有量が0.15〜1.0mass%であり融点が600℃以上のAl材からなる心材と、Cu含有量が0.1mass%未満のAl材からなりチューブの内面側の心材上に設けられたろう材と、融点が600℃以上のAl材からなりチューブの外面側の心材上に設けられた犠牲防食材とを備え、ろう付け時において心材に含有されるCuがろう材の溶融ろう中に拡散して当該溶融ろうとともにチューブ外面に滲み出る間隙を有し、
    ろう付け時において、前記拡散したCuを含有しチューブ外面に滲み出た溶融ろうがチューブ外面と外部フィンとの接触部に溜まり冷却時において凝固して形成されるチューブと外部フィンとの接合部を備えることを特徴とする熱交換器。
  4. チューブと、Cu含有量が0.1mass%未満のAl材からなる外部フィンとを結合した熱交換器であって、
    前記チューブが、Cu含有量が0.1〜0.6mass%であり融点が600℃以上のAl材からなる心材と、Cu含有量が0.1〜0.6mass%のAl材からなりチューブの内面側の心材上に設けられたろう材と、融点が600℃以上のAl材からなりチューブの外面側の心材上に設けられた犠牲防食材とを備え、ろう付け時においてろう材の溶融ろうがチューブ外面に滲み出る間隙を有し、
    ろう付け時において、前記チューブ外面に滲み出た溶融ろうがチューブ外面と外部フィンとの接触部に溜まり冷却時において凝固して形成されるチューブと外部フィンとの接合部を備えることを特徴とする熱交換器。
  5. 前記外部フィンが、心材と、その両側に形成されたろう材とを備えるブレージングシートである、請求項1又は2に記載の熱交換器用チューブ。
  6. 前記外部フィンが、心材と、その両側に形成されたろう材とを備えるブレージングシートである、請求項3又は4に記載の熱交換器。
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