JP2009127915A - 凝縮器及び冷却装置 - Google Patents

凝縮器及び冷却装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009127915A
JP2009127915A JP2007302098A JP2007302098A JP2009127915A JP 2009127915 A JP2009127915 A JP 2009127915A JP 2007302098 A JP2007302098 A JP 2007302098A JP 2007302098 A JP2007302098 A JP 2007302098A JP 2009127915 A JP2009127915 A JP 2009127915A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chamber
deaeration
deaeration chamber
bypass
condenser
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007302098A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5210605B2 (ja
Inventor
Akira Fujisawa
亮 藤澤
Kazuto Okada
和人 岡田
Masatake Toshima
正剛 戸島
Yoshihiro Nakayama
善裕 仲山
Koichiro Iizuka
晃一朗 飯塚
Satoshi Ide
聡 井出
Kunihiko Sudo
邦彦 須藤
Kazutaka Kurashige
一隆 倉茂
Ichiro Sakuraba
一郎 櫻場
Daisuke Hayashi
大介 林
Shinji Shato
真二 社頭
Masaki Ikeuchi
正毅 池内
Hans Madsboll
マッズボール ハンス
Christian Svarregaard-Jensen
スバレガード−ジェンセン クリスチャン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Danish Technological Institute
Johnson Controls Denmark ApS
Kansai Electric Power Co Inc
Chubu Electric Power Co Inc
Kobe Steel Ltd
Tokyo Electric Power Company Holdings Inc
Original Assignee
Danish Technological Institute
Johnson Controls Denmark ApS
Kansai Electric Power Co Inc
Tokyo Electric Power Co Inc
Chubu Electric Power Co Inc
Kobe Steel Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP2007302098A priority Critical patent/JP5210605B2/ja
Application filed by Danish Technological Institute, Johnson Controls Denmark ApS, Kansai Electric Power Co Inc, Tokyo Electric Power Co Inc, Chubu Electric Power Co Inc, Kobe Steel Ltd filed Critical Danish Technological Institute
Priority to CN2008801172629A priority patent/CN101868685B/zh
Priority to DK08851133T priority patent/DK2226601T3/da
Priority to US12/734,753 priority patent/US8333086B2/en
Priority to ES08851133T priority patent/ES2742690T3/es
Priority to PCT/JP2008/071149 priority patent/WO2009066738A1/ja
Priority to EP08851133.2A priority patent/EP2226601B8/en
Priority to PT88511332T priority patent/PT2226601T/pt
Publication of JP2009127915A publication Critical patent/JP2009127915A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5210605B2 publication Critical patent/JP5210605B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28BSTEAM OR VAPOUR CONDENSERS
    • F28B3/00Condensers in which the steam or vapour comes into direct contact with the cooling medium
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B39/00Evaporators; Condensers
    • F25B39/04Condensers
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28BSTEAM OR VAPOUR CONDENSERS
    • F28B9/00Auxiliary systems, arrangements, or devices
    • F28B9/04Auxiliary systems, arrangements, or devices for feeding, collecting, and storing cooling water or other cooling liquid
    • F28B9/06Auxiliary systems, arrangements, or devices for feeding, collecting, and storing cooling water or other cooling liquid with provision for re-cooling the cooling water or other cooling liquid
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28BSTEAM OR VAPOUR CONDENSERS
    • F28B9/00Auxiliary systems, arrangements, or devices
    • F28B9/10Auxiliary systems, arrangements, or devices for extracting, cooling, and removing non-condensable gases
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2339/00Details of evaporators; Details of condensers
    • F25B2339/04Details of condensers
    • F25B2339/047Water-cooled condensers

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Compressor (AREA)
  • Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)
  • Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)

Abstract

【課題】冷却水によって隔てられた2つの脱気室を備えた凝縮器において、両脱気室の圧力差が増大する場合でも両脱気室が連通するのを防ぐ。
【解決手段】凝縮器18は、第2脱気室S2から第1脱気室S1へ冷却水を流す流通部26を備えている。そして、第1脱気室S1と第2脱気室S2とは流通部26内の冷却水によって隔てられるとともに、その流通部26は、第1脱気室S1と第2脱気室S2との間の圧力差の変化を吸収するような特定体積の冷却水を収容する圧力ヘッド室を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、凝縮器及び冷却装置に関するものである。
従来、冷水や氷を生成する各種冷却装置に用いられる凝縮器が知られている。例えば、下記の特許文献1にそのような凝縮器の一例が示されている。この特許文献1の凝縮器には、圧縮機の吐出部が接続されているとともに、その圧縮機の吸入部に蒸発器が接続されており、蒸発器で冷水が冷却される際にできた蒸気が圧縮機によって凝縮器へ送られ、その蒸気が凝縮器で凝縮されるようになっている。この凝縮器は、その筐体内に上部から冷却水をシャワー状に降らせ、下部で霧状になった冷却水に前記蒸気を付着させることによって凝縮させるように構成されている。そして、この凝縮器には、蒸気の凝縮効率を向上させるために脱気機構が設けられている。
すなわち、前記筐体内に降らせる冷却水中に空気が多く含まれている場合には、その空気が冷却水に付着する蒸気の凝縮を阻害するため、脱気機構により筐体内の空気を脱気することによって冷却水中の空気の含有量を減少させるようにしている。具体的には、前記筐体内にふるい板によって上下に仕切られた複数の脱気室が設けられている。筐体内に上部から降る冷却水は、上段の脱気室内で前記ふるい板上に溜まって水膜を形成し、上下の脱気室間を隔てるとともに、前記ふるい板の微細な孔を通って下段の脱気室にシャワー状となって降る。そして、下段の脱気室から脱気した空気を上段の脱気室へ吐出する第1脱気装置と、上段の脱気室から脱気した空気を外部へ排出する第2脱気装置とが設けられている。第1脱気装置は、下段の脱気室から脱気した空気中の水分を除去することにより空気を濃縮して上段の脱気室に吐出し、第2脱気装置は、上段の脱気室から脱気した空気中の水分を除去することによりさらに空気を濃縮して外部へ排出する。このように第1脱気装置と第2脱気装置により2段階で空気を濃縮して脱気することにより、各脱気装置に掛かる負荷を低減している。
特表2003−534519号公報
上記特許文献1に示された凝縮器では、圧縮機の運転状態等の各種要因により下段の脱気室の温度が低下すると、下段の脱気室の圧力が低下し、下段の脱気室に対する上段の脱気室の相対的な圧力差が増大する。この場合には、上段の脱気室においてふるい板上に溜まる冷却水の水位が低下し、ひいては上下の脱気室間を隔てる冷却水の水膜がなくなり、上下の脱気室が連通する虞がある。そして、このように上下の脱気室が連通すると、下段の脱気室から上段の脱気室へ空気を濃縮して吐出する第1脱気装置が機能しなくなる。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、冷却液によって隔てられた2つの脱気室を備えた凝縮器において、両脱気室の圧力差が増大する場合でも両脱気室が連通するのを防ぐことである。
上記目的を達成するために、本発明による凝縮器は、圧縮機の吐出部に接続可能な蒸気流入口を有するとともに、前記蒸気流入口に連通する第1脱気室と、その第1脱気室上に仕切部を挟んで配置された第2脱気室とを内部に有する筐体と、前記第1脱気室から脱気した空気を濃縮して前記第2脱気室へ吐出する第1脱気装置と、前記第2脱気室から脱気した空気を濃縮して外部へ排気する第2脱気装置とを備え、前記筐体内において前記第2脱気室を経由して前記第1脱気室に冷却液を降らせるとともに、その冷却液に前記蒸気流入口を通じて前記第1脱気室に流入した蒸気を付着させて凝縮させる凝縮器であって、前記第2脱気室から前記第1脱気室へ冷却液を流す流通部を備え、前記第1脱気室と前記第2脱気室とは前記流通部内の冷却液によって隔てられるとともに、前記流通部は、前記第1脱気室と前記第2脱気室との間の圧力差の変化を吸収するような特定体積の冷却液を収容する圧力ヘッド室を有する。
この凝縮器では、第1脱気室S1と第2脱気室S2とが流通部内の冷却液によって隔てられるとともに、流通部が第1脱気室と第2脱気室の間の圧力差の変化を吸収するような特定体積の冷却液を収容する圧力ヘッド室を有するので、第1脱気室と第2脱気室の圧力差が増大する場合でも、その圧力差の増大は流通部の圧力ヘッド室に収容された冷却液によって吸収され、第1脱気室と第2脱気室との間を隔てる冷却液がなくなるのを抑制することができる。従って、この凝縮器では、冷却液によって隔てられた第1脱気室と第2脱気室の間の圧力差が増大する場合でも、これら両脱気室が連通するのを防ぐことができる。
上記凝縮器の具体的な構成として、前記流通部は、前記第2脱気室から当該流通部へ冷却液を流入させる流通部流入口と、当該流通部から前記第1脱気室へ冷却液を流出させる流通部流出口と、前記流通部流入口から前記流通部流出口よりも低い所定位置を経由してその流通部流出口へ冷却液を流す流路とを有するのが好ましい。
上記凝縮器において、前記流通部から前記第1脱気室内に流出した冷却液を分散させて降らせるための分散板を備えるのが好ましい。
このように構成すれば、流通部から第1脱気室内に流出した冷却液を流通部の流出口近傍の範囲のみに降らせることなく、第1脱気室内の広範囲に分散して降らせることができるので、蒸気の凝縮の効率化を図ることができる。
上記凝縮器において、前記筐体には、前記第1脱気装置から吐出された空気を前記第2脱気室へ流入させる空気流入口が設けられ、前記第2脱気室内において前記空気流入口よりも低い位置から前記第1脱気室へ冷却液を流すバイパス部を備えるのが好ましい。
このように構成すれば、第1脱気室と第2脱気室の圧力差が減少し、第2脱気室における冷却液の液面が上昇する場合でも、その冷却液の液面が空気流入口に達する前にバイパス部を通じて冷却液を第1脱気室へ逃がすことができる。このため、両脱気室の圧力差が減少した場合でも、空気流入口から第1脱気装置へ冷却液が逆流するのを防ぐことができる。
この場合において、前記第1脱気室と前記第2脱気室とは前記バイパス部内の冷却液によって隔てられるとともに、前記バイパス部は、前記第1脱気室と前記第2脱気室との間の圧力差の変化を吸収するような特定体積の冷却液を収容する圧力ヘッド室を有する。
このように構成すれば、第1脱気室と第2脱気室の圧力差が増大した場合でも、その圧力差の増大はバイパス部の圧力ヘッド室に収容された冷却液によって吸収され、バイパス部内に第1脱気室と第2脱気室との間を隔てる冷却液を保持することができる。このため、第1脱気室と第2脱気室の圧力差が増大した場合でも、バイパス部を通じて両脱気室が連通するのを防ぐことができる。
前記冷却液の圧力ヘッドを形成する具体的な構成として、バイパス部は、前記第2脱気室から当該バイパス部へ冷却液を流入させるバイパス部流入口と、当該バイパス部から前記第1脱気室へ冷却液を流出させるバイパス部流出口と、前記バイパス部流入口から前記バイパス部流出口よりも低い所定位置を経由してそのバイパス部流出口へ冷却液を流すバイパス部流路とを有するのが好ましい。
本発明による冷却装置は、上記いずれかの蒸発器を備えた冷却装置であって、作動液の少なくとも一部を蒸発させる蒸発器と、前記蒸発器と接続される吸入部と、前記凝縮器の蒸気流入口と接続される吐出部とを有し、前記蒸発器で生成された蒸気を圧縮して前記凝縮器に吐出する圧縮機とを備え、前記作動液の少なくとも一部が蒸発する際の蒸発熱を利用して冷却を行うものである。
この冷却装置では、上記いずれかの蒸発器を備えているので、冷却液によって隔てられた第1脱気室と第2脱気室の圧力差が増大する場合でも、両脱気室が連通するのを抑制することができるという上記蒸発器と同様の効果を得ることができる。
以上説明したように、本発明によれば、冷却液によって隔てられた第1脱気室と第2脱気室を備えた凝縮器において、両脱気室の圧力差が増大する場合でも両脱気室が連通するのを防ぐことができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態による冷却装置の流体回路図である。まず、図1を参照して、本実施形態による冷却装置の全体構成について説明する。
本実施形態による冷却装置は、空調機に接続して使用されるものであり、その空調機での熱交換により昇温した冷水を冷却して再び空調機に供給するものである。この冷却装置は、第1冷水ヘッダ2と、第2冷水ヘッダ4と、冷却装置本体6と、冷却塔8と、第1ポンプ10と、第2ポンプ12とを備えている。
前記第1冷水ヘッダ2は、図略の他の冷却装置から送られる冷水と前記冷却装置本体6から送られる冷水とを受けて、その冷水を図略の各空調機へ供給する。なお、この冷水は、本発明の作動液の概念に含まれるものである。
前記第2冷水ヘッダ4は、図略の各空調機から戻ってくる冷水を受けて、その冷水を図略の他の冷却装置と前記冷却装置本体6とに供給する。
前記冷却装置本体6は、前記各空調機から戻ってきた冷水を冷却して再び前記各空調機へ供給する機能を有する。この冷却装置本体6は、蒸発器14と、圧縮機16と、凝縮器18とを有している。
前記蒸発器14には、前記第2冷水ヘッダ4から送られる冷水が導入される。この蒸発器14は、冷水の一部を蒸発させてその蒸発熱により冷水を冷却する。そして、蒸発器14には、前記第1ポンプ10が接続されており、この第1ポンプ10の駆動によって冷却後の冷水が蒸発器14から前記第1冷水ヘッダ2に供給される。
前記圧縮機16は、前記蒸発器14と前記凝縮器18との間に接続されている。具体的には、圧縮機16の吸入部に蒸発器14が接続されている一方、圧縮機16の吐出部に凝縮器18が接続されている。この圧縮機16は、冷水の冷却時に生成された水蒸気をその蒸発器14から吸引するとともに圧縮し、その圧縮した水蒸気を前記凝縮器18へ吐出する。
前記凝縮器18は、前記圧縮機16から送られた水蒸気を冷却水で冷却することによって凝縮させる。なお、この冷却水は、本発明の冷却液の概念に含まれるものである。この凝縮器18は、直接熱交換式の熱交換器であり、後述するように前記圧縮機16から送られた水蒸気を冷却水に付着させて凝縮させるようになっている。そして、この凝縮器18と、前記第2ポンプ12と、前記冷却塔8との間で冷却水が循環する循環経路が構成されている。すなわち、凝縮器18において前記水蒸気を凝縮させることによって昇温した冷却水が第2ポンプ12の駆動により凝縮器18から冷却塔8に送られる。冷却塔8は、送られてきた冷却水を冷却して低温に戻し、凝縮器18へ供給する。そして、凝縮器18は、冷却塔8から戻ってきた冷却水により前記水蒸気を凝縮させる。これらの一連の過程が凝縮器18、第2ポンプ12及び冷却塔8の間で繰り返し行われる。
図2は、図1に示した冷却装置に適用する凝縮器18の構造を示した図である。図3は、第1脱気室S1と第2脱気室S2の圧力差が増大した状態の凝縮器18を示した図2に対応する図であり、図4は、第1脱気室S1と第2脱気室S2の圧力差が減少した状態の凝縮器18を示した図2に対応する図である。次に、図2〜図4を参照して、本実施形態による凝縮器18の詳細な構成について説明する。
本実施形態による凝縮器18は、図2に示すように、凝縮器本体19と、第1脱気装置20と、第2脱気装置21とを有する。
前記凝縮器本体19は、前記圧縮機16(図1参照)から吐出された水蒸気を凝縮させる部分である。この凝縮器本体19は、筐体22と、仕切部24と、複数の流通部26と、分散板28と、バイパス部30と、第1多孔板32と、第2多孔板34と、第3多孔板36と、網目材38とを有する。
前記筐体22は、鉛直方向に延びる軸心を有する円筒状の側壁部22aと、側壁部22aの上端の開口を塞ぐ天壁部22bと、側壁部22aの下端の開口を塞ぐ底壁部22cとによって構成されている。
前記側壁部22aの後述する第1脱気室S1に対応する部分には、蒸気流入口22dが設けられている。この蒸気流入口22dは、前記圧縮機16の吐出部に接続される。そして、この蒸気流入口22dを通じて圧縮機16の吐出部から吐出された水蒸気が筐体22内に流入する。また、側壁部22aの後述する第1脱気室S1の第2多孔板34と第3多孔板36の間の空間に対応する部分には、前記第1脱気装置20の吸入部に繋がる第1空気流出口22eが設けられている。さらに、側壁部22aの後述する第2脱気室S2に対応する部分には、前記第1脱気装置20の吐出部に繋がる空気流入口22fと、前記第2脱気装置21の吸入部に繋がる第2空気流出口22gとが設けられている。この第2空気流出口22gは、空気流入口22fの上方に配設されている。
前記天壁部22bには、冷却水用の導入口22hが設けられている。この導入口22hは、前記冷却塔8(図1参照)と繋がっており、冷却塔8からの冷却水がこの導入口22hを通じて筐体22内に導入される。
前記底壁部22cには、排出口22iが設けられている。この排出口22iは、前記第2ポンプ12(図1参照)に繋がっている。これにより、排出口22iから冷却水と前記水蒸気が凝縮してできた水とが一緒になって排出され、これらの水が第2ポンプ12により前記冷却塔8へ送られる。
前記仕切部24は、筐体22内の空間を第1脱気室S1と第2脱気室S2に仕切るものであり、この仕切部24は、筐体22内の上部に略水平に設けられている。そして、仕切部24の下側の空間が前記第1脱気室S1となっている一方、仕切部24の上側の空間が前記第2脱気室S2となっている。すなわち、第2脱気室S2が仕切部24を挟んで第1脱気室S1上に配置されている。第1脱気室S1は、前記蒸気流入口22dと連通しており、前記圧縮機16から吐出された水蒸気は、この第1脱気室S1に導入される。一方、第2脱気室S2は、前記導入口22hと連通しており、その導入口22hから導入された冷却水が第2脱気室S2を経由して第1脱気室S1へ流れるようになっている。
また、仕切部24には、前記複数の流通部26の後述する内管26aが結合される複数の流通部結合孔24aと、前記バイパス部30の後述する内管30aが結合されるバイパス部結合孔24bとが設けられている。
前記複数の流通部26は、第2脱気室S2から第1脱気室S1へ冷却水を流すものであり、筐体22内において当該筐体22の軸心を中心とした円周上に所定間隔で配設されている。第1脱気室S1と第2脱気室S2とは流通部26内の冷却水によって隔てられている。そして、各流通部26は、第1脱気室S1と第2脱気室S2との間の圧力差の変化を吸収するような特定体積の冷却水を収容する圧力ヘッド室をそれぞれ有する。
具体的には、各流通部26は、内管26aと、外管26bとによって構成されている。
前記内管26aは、鉛直方向に延びる円管からなり、その上端部が前記仕切部24の対応する流通部結合孔24aに結合されている。これにより、第2脱気室S2内に導入された冷却水がこの内管26aの上端部の開口から内管26a内に流入するようになっている。すなわち、この内管26aの上端部の開口が、第2脱気室S2から流通部26内へ冷却水を流入させる流通部流入口26cとなっている。
前記外管26bは、鉛直方向に延びる有底の円管からなり、前記内管26aに外挿されている。この外管26bは、前記内管26aの外径よりも大きい内径を有しており、前記内管26aの外面と当該外管26bの内面との間に隙間を有した状態で配置されている。外管26bの上端部は、第1脱気室S1内において前記仕切部24の下面に近接した位置に配置されている。この外管26bの上端部と内管26aの外面との間の開口が、流通部26から第1脱気室S1へ冷却水を流出させる流通部流出口26dとなっている。
そして、外管26bの底部と前記内管26aの下端との間には所定の間隔が設けられている。この外管26bと前記内管26aの内部に冷却水の流路26fが形成されている。この流路26fは、前記流通部流入口26cから前記内管26a内を通って、前記流通部流出口26dよりも低い位置にある内管26aの下端と外管26bの底部との間の隙間を経由し、さらに内管26aの外面と外管26bの内面との間の隙間を通って前記流通部流出口26dへ冷却水を流すように構成されている。
そして、この流路26f内を流通する冷却水によって第1脱気室S1と第2脱気室S2とが隔てられ、この流路26f内に前記圧力ヘッド室が形成される。この圧力ヘッド室は、第1脱気室S1と第2脱気室S2との間の圧力差の変化を吸収するような特定体積の冷却水を収容する。第1脱気室S1と第2脱気室S2の圧力差が増大した場合でも、その圧力差の増大は、前記圧力ヘッド室に収容された冷却水によって吸収され、第1脱気室S1と第2脱気室S2の間を隔てる流路26f内の冷却水がなくなるのが抑制される。
すなわち、前記圧縮機16の運転状態等により第1脱気室S1内の温度が低下すると、第1脱気室S1内の圧力が低下し、第1脱気室S1と第2脱気室S2の圧力差が増大する。この場合には、図3に示すように、第2脱気室S2内の冷却水の水位が低下して仕切部24上に溜まる冷却水がなくなり、前記内管26a内の冷却水の水面が押し下げられる。この場合でも、内管26a内の冷却水の水面と流通部流出口26dとの高さの差に応じた流路26f内の冷却水の圧力ヘッドにより、冷却水の水面が内管26aの下端以下に押し下げられるまでは第1脱気室S1と第2脱気室S2の圧力差の増大が許容され、流路26f内に第1脱気室S1と第2脱気室S2とを隔てる冷却水が保持される。
前記分散板28は、第2脱気室S2から流通部26の流路26fを通り、前記流通部流出口26dから第1脱気室S1内に流出した冷却水を第1脱気室S1内の広範囲に分散して降らせるために設けられている。この分散板28は、第1脱気室S1において前記仕切部24の下面に近接した位置に水平に設けられている。そして、分散板28には、前記各流通部26と前記バイパス部30に対応する位置に貫通孔がそれぞれ設けられている。この各貫通孔に対応する流通部26の外管26b及びバイパス部30の後述する内管30aがそれぞれ挿嵌されている。
前記バイパス部30は、第2脱気室S2内において前記空気流入口22fよりも低い位置から第1脱気室S1へ冷却水を流すものであり、筐体22内において当該筐体22の軸心に対応する位置に設けられている。このバイパス部30は、図4に示すように、第1脱気室S1と第2脱気室S2の圧力差が減少することにより第2脱気室S2において仕切部24上に溜まる冷却水の水面が上昇した場合に、その冷却水の水面が前記空気流入口22fに達する前に冷却水を第1脱気室S1へ逃がし、空気流入口22fから第1脱気装置20へ冷却水が逆流するのを防ぐ。
具体的には、バイパス部30は、内管30aと、外管30bとによって構成されている。
前記内管30aは、鉛直方向に延びる円管からなる。この内管30aは、前記仕切部24のバイパス部結合孔24bに挿嵌されているとともに、その上端部が前記仕切部24の上面から上方に突出した状態で配設されている。この内管30aの上端部の開口が第2脱気室S2からバイパス部30へ冷却水を流入させるバイパス部流入口30cとなっている。このバイパス部流入口30cは、前記空気流入口22fよりも低い位置に配置されているとともに、冷却装置の通常の運転状態において仕切部24上に溜まる冷却水の水面よりも高い位置に配置されている。
前記外管30bは、鉛直方向に延びる有底の円管からなり、前記内管30aに外挿されている。この外管30bは、前記内管30aの外径よりも大きい内径を有しており、前記内管30aの外面と当該外管30bの内面との間に隙間を有した状態で配置されている。外管30bの上端部は、第1脱気室S1内において前記第3多孔板36の後述する貫通孔に結合している。この外管30bの上端部と内管30aの外面との間の開口が、バイパス部30から第1脱気室S1へ冷却水を流出させるバイパス部流出口30dとなっている。
そして、外管30bの底部と前記内管30aの下端との間には所定の間隔が設けられている。この外管30bと前記内管30aの内部にバイパス部流路30fが形成されている。このバイパス部流路30fは、前記バイパス部流入口30cから前記内管30a内を通って、前記バイパス部流出口30dよりも低い位置にある内管30aの下端と外管30bの底部との間の隙間を経由し、さらに内管30aの外面と外管30bの内面との間の隙間を通って前記バイパス部流出口30dへ冷却水を流すように構成されている。
そして、このバイパス部流路30f内を流通する冷却水によって第1脱気室S1と第2脱気室S2とが隔てられ、このバイパス部流路30f内に圧力ヘッド室が形成される。この圧力ヘッド室は、第1脱気室S1と第2脱気室S2との間の圧力差の変化を吸収するような特定体積の冷却水を収容する。第1脱気室S1と第2脱気室S2の圧力差が増大した場合でも、その圧力差の増大は、このバイパス部流路30fの圧力ヘッド室に収容された冷却水によって吸収され、第1脱気室S1と第2脱気室S2の間を隔てるバイパス部流路30f内の冷却水がなくなるのが抑制される。この原理は、前記流通部26の場合と同様であり、内管30a内の冷却水の水面とバイパス部流出口30dとの高さの差に応じたバイパス部流路30f内の冷却水の圧力ヘッドにより、冷却水の水面が内管30aの下端以下に押し下げられるまでは第1脱気室S1と第2脱気室S2の圧力差の増大が許容され、バイパス部流路30f内に第1脱気室S1と第2脱気室S2とを隔てる冷却水が保持される。
前記第1多孔板32は、第2脱気室S2内において前記仕切部24の上方に所定の間隙を隔てて水平に設けられている。前記導入口22hを通じて第2脱気室S2内に導入された冷却水は、この第1多孔板32上に溜まるとともに、当該第1多孔板32に設けられた多数の微細な孔を通じてシャワー状となって仕切部24上に降り注ぐ。
前記第2多孔板34は、第1脱気室S1内において前記分散板28の下面に近接した位置に水平に設けられている。前記分散板28を透過した冷却水は、この第2多孔板34上に溜まるとともに、当該第2多孔板34に設けられた多数の微細な孔を通ってシャワー状に降り注ぐ。そして、この第2多孔板34には、前記各流通部26と前記バイパス部30に対応する位置に貫通孔がそれぞれ設けられている。この各貫通孔に対応する流通部26の外管26bまたはバイパス部30の内管30aがそれぞれ挿嵌されている。
前記第3多孔板36は、第1脱気室S1内において前記第2多孔板34の下方に間隔をあけて水平に設けられている。前記第2多孔板34を透過した冷却水は、この第3多孔板36上に溜まるとともに、当該第3多孔板36に設けられた多数の微細な孔を通じてさらに細かいシャワー状となって降り注ぐ。そして、この第3多孔板36には、前記各流通部26と前記バイパス部30に対応する位置に貫通孔がそれぞれ設けられている。この各貫通孔に対応する流通部26の外管26bが挿嵌される一方、バイパス部30の外管30bの上端部が結合している。
また、第3多孔板36には、当該第3多孔板36上に溜まる冷却水が前記第1脱気装置20の吸入部に流入するのを防ぐための水位規制部36aが設けられている。この水位規制部36aは、鉛直方向に延びる筒体からなり、その下端部が第3多孔板36に設けられた貫通孔に結合している。すなわち、第3多孔板36の上下の空間が水位規制部36aの内部を通って連通している。そして、水位規制部36aの上端部は、前記第1空気流出口22eよりも低い位置に配置されている。これにより、水位規制部36aの上端部を越えた分の冷却水は、水位規制部36a内を通って第3多孔板36の下方の空間に逃がされるようになっている。このため、第3多孔板36上に溜まる冷却水の水位が上昇したとしても、水位規制部36aの上端部以上には上昇せず、第1空気流出口22eを通じて第1脱気装置20の吸入部に冷却水が流入するのが防止される。
前記網目材38は、第1脱気室S1内において前記第3多孔板36の下方に間隔をあけて水平に配設されている。前記第3多孔板36を透過した冷却水は、この網目材38の網目を通じてさらに細かい滴状または霧状となって落下する。そして、この網目材38を透過して落下する滴状または霧状の冷却水に前記蒸気流入口22dを通じて第1脱気室S1内に流入した前記圧縮機16からの水蒸気が付着して凝縮するようになっている。
前記第1脱気装置20は、第1脱気室S1から脱気した空気を濃縮して第2脱気室S2へ吐出するものである。具体的には、この第1脱気装置20は、ルーツブロワ20aと、第1脱気塔20bとを有する。ルーツブロワ20aの吸入部は、第1脱気塔20bを介して前記筐体22の第1空気流出口22eに繋がっている一方、ルーツブロワ20aの吐出部は、前記筐体22の空気流入口22fに繋がっている。このルーツブロワ20aの吸引作用により前記第1空気流出口22eを通じて前記第1脱気室S1内の空気が脱気され、その空気が第1脱気塔20b内に送られる。第1脱気塔20b内では、冷却水が上部から噴霧されており、この冷却水に前記第1脱気室S1からの空気中に含まれる水分が付着して除去される。このため、前記第1脱気室S1から脱気された空気の分圧が第1脱気塔20b内で上昇する。そして、ルーツブロワ20aは、第1脱気塔20b内から空気を吸引するとともに圧縮し、その空気を前記筐体22の空気流出口を通じて前記第2脱気室S2に吐出する。このようにして、第1脱気装置20により第1脱気室S1から脱気された空気が濃縮されて第2脱気室S2に吐出されるようになっている。
前記第2脱気装置21は、第2脱気室S2から脱気した空気を濃縮して外部へ排気するものである。具体的には、この第2脱気装置21は、真空ポンプ21aと、第2脱気塔21bとを有する。真空ポンプ21aの吸入部は、第2脱気塔21bを介して前記筐体22の第2空気流出口22gに繋がっている一方、真空ポンプ21aの吐出部は、外部への排気経路に繋がっている。この真空ポンプ21aの吸引作用により前記第2空気流出口22gを通じて前記第2脱気室S2内の空気が脱気され、その空気が第2脱気塔21b内に送られる。第2脱気塔21b内では、冷却水が上部から噴霧されており、この冷却水に前記第2脱気室S2からの空気中に含まれる水分が付着して除去される。このため、前記第2脱気室S2から脱気された空気の分圧が第2脱気塔21b内で上昇する。そして、真空ポンプ21aは、第2脱気塔21b内から空気を吸引するとともに圧縮し、その空気を排気経路を通じて外部へ排出する。このようにして、第2脱気装置21により第2脱気室S2から脱気された空気が濃縮されて外部へ排気されるようになっている。
次に、本実施形態の凝縮器18において、圧縮機16から送られる水蒸気を凝縮する際の動作について説明する。
圧縮機16から送られる水蒸気は、蒸気流入口22dを通じて凝縮器18の筐体22内の第1脱気室S1に流入する。
そして、凝縮器18の筐体22内には導入口22hを通じて冷却水が導入され、この冷却水は、第2脱気室S2において第1多孔板32上に溜まるとともに、第1多孔板32を透過して仕切部24上にシャワー状に降り注ぐ。そして、仕切部24上の冷却水は、流通部流入口26cから各流通部26内に流れ込み、その各流通部26の流路26fを通って流通部流出口26dから第1脱気室S1の分散板28上に流出する。分散板28上に流出した冷却水は、その分散板28により第1脱気室S1内の水平方向全体に分散されるとともに分散板28を透過して下方に流れる。その後、冷却水は、第2多孔板34と第3多孔板36をそれぞれ透過してシャワー状に降り、網目材38を透過してさらに細かい滴状または霧状となって落下する。この滴状または霧状の冷却水に前記第1脱気室S1に流入した水蒸気が付着して凝縮される。そして、冷却水と前記水蒸気が凝縮されてできた水とが一緒になって落下し、排出口22iを通じて筐体22内から排出される。
そして、第1脱気装置20では、第1脱気室S1内の空気を脱気するとともに、第1脱気塔20bにおいてその脱気した空気から水分を除去した後、ルーツブロワ20aで空気を圧縮し、第2脱気室S2に濃縮された空気を吐出する。これにより、第1脱気室S1内に降る冷却水中に含まれる空気が減少する。冷却水中に含まれる空気は、冷却水に水蒸気が付着して凝縮する際、その凝縮を妨げる要因となるが、このように冷却水中に含まれる空気が減少することによって前記水蒸気の凝縮が阻害されるのが抑制される。
そして、第2脱気装置21では、第2脱気室S2内の空気を脱気するとともに、第2脱気塔21bにおいてその脱気した空気から水分を除去した後、真空ポンプ21aで空気を圧縮し、排出経路を通じて外部へ濃縮された空気を排出する。これにより、第2脱気室S2において第1多孔板32を透過して降る冷却水中に含まれる空気が減少する。
そして、圧縮機16の運転状態等により圧縮機16から凝縮器18の筐体22内に吐出される水蒸気の温度は変動し、それに応じて第1脱気室S1内の温度が変動する。例えば、第1脱気室S1内の温度が低下した場合には、第1脱気室S1内の圧力が低下し、それに伴って第1脱気室S1と第2脱気室S2の圧力差が増大する。この場合には、図3に示すように、第2脱気室S2内において仕切部24上に溜まる冷却水の水位が低下し、流通部26の内管26a内において冷却水の水面が押し下げられる。この際、第1脱気室S1と第2脱気室S2の圧力差の増大は、流通部26の流路26fの圧力ヘッド室内に収容されている冷却水によって吸収され、当該流路26f内に第1脱気室S1と第2脱気室S2の間を隔てる冷却水が保持される。
一方、第1脱気室S1内の温度が上昇した場合には、第1脱気室S1内の圧力が上昇し、それに伴って第1脱気室S1と第2脱気室S2の圧力差が減少する。この場合には、図4に示すように、第2脱気室S2内において仕切部24上に溜まる冷却水の水位が上昇する。そして、仕切部24上に溜まる冷却水がバイパス部30のバイパス部流入口30cを越えると、その越えた分の冷却水がバイパス部30内に流れ込みバイパス部流路30fを通ってバイパス部流出口30dから第1脱気室S1の第3多孔板36上に流出する。これにより、第2脱気室S2において空気流入口22fを通じて第1脱気装置20に冷却水が逆流するのが抑制される。また、上記のように第1脱気室S1と第2脱気室S2の圧力差が増大したときでも、その圧力差の増大はバイパス部流路30fの圧力ヘッド室に収容された冷却水によって吸収され、バイパス部流路30f内に第1脱気室S1と第2脱気室S2の間を隔てる冷却水が保持される。
以上説明したように、本実施形態では、第1脱気室S1と第2脱気室S2とが流通部26内の冷却水によって隔てられるとともに、各流通部26が第1脱気室S1と第2脱気室S2との間の圧力差の変化を吸収するような特定体積の冷却水を収容する圧力ヘッド室をそれぞれ有する。このため、第1脱気室S1と第2脱気室S2の圧力差が増大する場合でも、その圧力差の増大を流通部26の圧力ヘッド室内に収容された冷却水で吸収して、第1脱気室S1と第2脱気室S2との間を隔てる冷却水がなくなるのを抑制することができる。従って、本実施形態では、冷却水によって隔てられた第1脱気室S1と第2脱気室S2の間の圧力差が増大する場合でも、これら第1脱気室S1と第2脱気室S2が連通するのを防ぐことができる。
また、本実施形態では、流通部26の流通部流出口26dから第1脱気室S1内に流出した冷却水を分散させて降らせるための分散板28が設けられているので、流通部26から第1脱気室S1内に流出した冷却水を流通部流出口26d近傍の範囲のみに降らせることなく、第1脱気室S1内の広範囲に分散して降らせることができる。このため、圧縮機16から凝縮器18に送られる水蒸気の凝縮の効率化を図ることができる。
また、本実施形態では、第2脱気室S2内において、第1脱気装置20の吐出部に繋がる空気流入口22fよりも低い位置から第1脱気室S1へ冷却水を流すバイパス部30が設けられている。このため、第1脱気室S1と第2脱気室S2の圧力差が減少し、第2脱気室S2における冷却水の水面が上昇する場合でも、その冷却水の水面が前記空気流入口22fに達する前にバイパス部30を通じて冷却水を第1脱気室S1へ逃がすことができる。このため、第1脱気室S1と第2脱気室S2の圧力差が減少した場合でも、空気流入口22fから第1脱気装置20へ冷却水が逆流するのを防ぐことができる。
また、本実施形態では、第1脱気室S1と第2脱気室S2とがバイパス部30内の冷却水によって隔てられるとともに、バイパス部30が第1脱気室S1と第2脱気室S2の間の圧力差の変化を吸収するような特定体積の冷却水を収容する圧力ヘッド室を有する。このため、第1脱気室S1と第2脱気室S2の圧力差が増大した場合でも、その圧力差の増大はバイパス部30の圧力ヘッド室内に収容された冷却水によって吸収され、バイパス部30内に第1脱気室S1と第2脱気室S2との間を隔てる冷却水を保持することができる。このため、第1脱気室S1と第2脱気室S2の圧力差が増大した場合でも、バイパス部流路30fを通じて第1脱気室S1と第2脱気室S2が連通するのを防ぐことができる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれる。
例えば、上記実施形態では、第2脱気室S2から第1脱気室S1へ冷却水を流す流通部26を筐体22の内部に設けるとともに、内管26a及び外管26bからなる二重管によって構成したが、本発明はこれに限らず、流通部を筐体22の外部に設けるとともに、U字管によって構成してもよい。
また、上記実施形態では、バイパス部30を筐体22の内部に設けるとともに、内管30a及び外管30bからなる二重管によって構成したが、本発明はこれに限らず、バイパス部を筐体22の外部に設けるとともに、U字管によって構成してもよい。
また、凝縮器18を適用する装置としては、上記実施形態で説明したような冷却装置に限られない。
本発明の一実施形態による冷却装置の流体回路図である。 図1に示した冷却装置に適用する凝縮器の構造を示した図である。 第1脱気室と第2脱気室の圧力差が増大した状態の凝縮器を示した図2に対応する図である。 第1脱気室と第2脱気室の圧力差が減少した状態の凝縮器を示した図2に対応する図である。
符号の説明
14 蒸発器
16 圧縮機
18 凝縮器
20 第1脱気装置
21 第2脱気装置
22 筐体
22d 蒸気流入口
22f 空気流入口
24 仕切部
26 流通部
26c 流通部流入口
26d 流通部流出口
26f 流路
28 分散板
30 バイパス部
30c バイパス部流入口
30d バイパス部流出口
30f バイパス部流路
S1 第1脱気室
S2 第2脱気室

Claims (7)

  1. 圧縮機の吐出部に接続可能な蒸気流入口を有するとともに、前記蒸気流入口に連通する第1脱気室と、その第1脱気室上に仕切部を挟んで配置された第2脱気室とを内部に有する筐体と、前記第1脱気室から脱気した空気を濃縮して前記第2脱気室へ吐出する第1脱気装置と、前記第2脱気室から脱気した空気を濃縮して外部へ排気する第2脱気装置とを備え、前記筐体内において前記第2脱気室を経由して前記第1脱気室に冷却液を降らせるとともに、その冷却液に前記蒸気流入口を通じて前記第1脱気室に流入した蒸気を付着させて凝縮させる凝縮器であって、
    前記第2脱気室から前記第1脱気室へ冷却液を流す流通部を備え、
    前記第1脱気室と前記第2脱気室とは前記流通部内の冷却液によって隔てられるとともに、前記流通部は、前記第1脱気室と前記第2脱気室との間の圧力差の変化を吸収するような特定体積の冷却液を収容する圧力ヘッド室を有する、凝縮器。
  2. 前記流通部は、前記第2脱気室から当該流通部へ冷却液を流入させる流通部流入口と、当該流通部から前記第1脱気室へ冷却液を流出させる流通部流出口と、前記流通部流入口から前記流通部流出口よりも低い所定位置を経由してその流通部流出口へ冷却液を流す流路とを有する、請求項1に記載の凝縮器。
  3. 前記流通部から前記第1脱気室内に流出した冷却液を分散させて降らせるための分散板を備える、請求項1または2に記載の凝縮器。
  4. 前記筐体には、前記第1脱気装置から吐出された空気を前記第2脱気室へ流入させる空気流入口が設けられ、
    前記第2脱気室内において前記空気流入口よりも低い位置から前記第1脱気室へ冷却液を流すバイパス部を備える、請求項1〜3のいずれか1項に記載の凝縮器。
  5. 前記第1脱気室と前記第2脱気室とは前記バイパス部内の冷却液によって隔てられるとともに、前記バイパス部は、前記第1脱気室と前記第2脱気室との間の圧力差の変化を吸収するような特定体積の冷却液を収容する圧力ヘッド室を有する、請求項4に記載の凝縮器。
  6. 前記バイパス部は、前記第2脱気室から当該バイパス部へ冷却液を流入させるバイパス部流入口と、当該バイパス部から前記第1脱気室へ冷却液を流出させるバイパス部流出口と、前記バイパス部流入口から前記バイパス部流出口よりも低い所定位置を経由してそのバイパス部流出口へ冷却液を流すバイパス部流路とを有する、請求項5に記載の凝縮器。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の凝縮器を備えた冷却装置であって、
    作動液の少なくとも一部を蒸発させる蒸発器と、
    前記蒸発器と接続される吸入部と、前記凝縮器の蒸気流入口と接続される吐出部とを有し、前記蒸発器で生成された蒸気を圧縮して前記凝縮器に吐出する圧縮機とを備え、
    前記作動液の少なくとも一部が蒸発する際の蒸発熱を利用して冷却を行う、冷却装置。
JP2007302098A 2007-11-21 2007-11-21 凝縮器及び冷却装置 Expired - Fee Related JP5210605B2 (ja)

Priority Applications (8)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007302098A JP5210605B2 (ja) 2007-11-21 2007-11-21 凝縮器及び冷却装置
DK08851133T DK2226601T3 (da) 2007-11-21 2008-11-20 Fortætnings- og kølingsapparat
US12/734,753 US8333086B2 (en) 2007-11-21 2008-11-20 Condenser and cooling device
ES08851133T ES2742690T3 (es) 2007-11-21 2008-11-20 Condensador y dispositivo de enfriamiento
CN2008801172629A CN101868685B (zh) 2007-11-21 2008-11-20 冷凝器及冷却装置
PCT/JP2008/071149 WO2009066738A1 (ja) 2007-11-21 2008-11-20 凝縮器及び冷却装置
EP08851133.2A EP2226601B8 (en) 2007-11-21 2008-11-20 Condenser and cooling device
PT88511332T PT2226601T (pt) 2007-11-21 2008-11-20 Condensador e dispositivo de arrefecimento

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007302098A JP5210605B2 (ja) 2007-11-21 2007-11-21 凝縮器及び冷却装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009127915A true JP2009127915A (ja) 2009-06-11
JP5210605B2 JP5210605B2 (ja) 2013-06-12

Family

ID=40667560

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007302098A Expired - Fee Related JP5210605B2 (ja) 2007-11-21 2007-11-21 凝縮器及び冷却装置

Country Status (8)

Country Link
US (1) US8333086B2 (ja)
EP (1) EP2226601B8 (ja)
JP (1) JP5210605B2 (ja)
CN (1) CN101868685B (ja)
DK (1) DK2226601T3 (ja)
ES (1) ES2742690T3 (ja)
PT (1) PT2226601T (ja)
WO (1) WO2009066738A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108267043A (zh) * 2018-03-06 2018-07-10 中大空调集团有限公司 一种中央空调管壳式换热器管程出水侧放水装置

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101252963B1 (ko) * 2011-03-08 2013-04-15 로베르트 보쉬 게엠베하 방열 특성이 향상된 배터리 팩
WO2019229533A2 (en) * 2018-05-31 2019-12-05 Palma Maria Yzabell Angel V Airdisc technology: centrifugal compression and decompression for cooling
EP3628941A1 (en) * 2018-09-28 2020-04-01 V-Chiller KFT Cooling system using vacuum evaporation
CN110686339B (zh) * 2019-09-10 2021-09-21 刘岁 一种集成喷雾功能的冷水机组

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
BE790662A (fr) * 1971-10-27 1973-04-27 Dow Chemical Co Procede de recuperation d'hydroxyde de sodium a partir d'une solution aqueuse de chlorure de sodium
US4122688A (en) * 1976-07-30 1978-10-31 Hitachi, Ltd. Refrigerating system
JPS60165777A (ja) 1984-02-08 1985-08-28 Nec Corp 光双安定集積素子
US4953361A (en) * 1984-02-17 1990-09-04 Knoche Karl F Process for the operation of a generator absorption heat pump heating installation for space heating, water heating, etc. and generator absorption heat pump heating installation
JPS60165777U (ja) * 1984-04-09 1985-11-02 矢崎総業株式会社 吸収冷凍機
JPS63225764A (ja) * 1987-03-12 1988-09-20 Mitsubishi Paper Mills Ltd U字型シ−ル方法
CN2407236Y (zh) * 2000-03-03 2000-11-22 顾洪华 高温凝结水密闭回收装置
ATE322659T1 (de) * 2000-05-26 2006-04-15 Teknologisk Inst Integrierter entlüfter und kondensator
JP2002267094A (ja) * 2001-03-08 2002-09-18 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 水シール配管
CN2557512Y (zh) * 2002-07-01 2003-06-25 淄博华周制药设备有限公司 用于蒸发器的汽水分离装置
CN2611745Y (zh) * 2003-03-05 2004-04-14 刘烈善 水封式冷凝水汽化汽水分离器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108267043A (zh) * 2018-03-06 2018-07-10 中大空调集团有限公司 一种中央空调管壳式换热器管程出水侧放水装置
CN108267043B (zh) * 2018-03-06 2023-09-19 中大空调集团有限公司 一种中央空调管壳式换热器管程出水侧放水装置

Also Published As

Publication number Publication date
PT2226601T (pt) 2019-10-15
WO2009066738A1 (ja) 2009-05-28
US20100293992A1 (en) 2010-11-25
JP5210605B2 (ja) 2013-06-12
DK2226601T3 (da) 2019-11-11
CN101868685B (zh) 2012-06-20
EP2226601A4 (en) 2018-04-18
ES2742690T3 (es) 2020-02-17
CN101868685A (zh) 2010-10-20
EP2226601B8 (en) 2019-09-25
EP2226601A1 (en) 2010-09-08
US8333086B2 (en) 2012-12-18
EP2226601B1 (en) 2019-08-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6701372B2 (ja) 熱交換器
CN104303000B (zh) 热交换器
JP7364930B2 (ja) 熱交換器
JP5210605B2 (ja) 凝縮器及び冷却装置
JP2020521103A (ja) 熱交換器
JP6716227B2 (ja) 蒸発器、これを備えたターボ冷凍装置
EP3899398B1 (en) Heat exchanger
JP2007309604A (ja) 冷凍装置の蒸発器及び冷凍装置
JP7446286B2 (ja) 改良された液滴分離能を有する蒸発器
JP4746812B2 (ja) 冷却設備
CA2666392C (en) Apparatus and method for separating droplets from vaporized refrigerant
JP5891523B2 (ja) 圧縮空気除湿装置
CN113195997B (zh) 热交换器
WO2021060433A1 (ja) 液冷媒散布装置及び流下液膜式蒸発器
JP5210604B2 (ja) 蒸発器及び冷却装置
JP2017127801A (ja) 圧縮空気除湿装置
JP6753577B2 (ja) 吸収ヒートポンプ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101028

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120626

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120919

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130129

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130225

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160301

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5210605

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees