JP2002267094A - 水シール配管 - Google Patents

水シール配管

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JP2002267094A
JP2002267094A JP2001064934A JP2001064934A JP2002267094A JP 2002267094 A JP2002267094 A JP 2002267094A JP 2001064934 A JP2001064934 A JP 2001064934A JP 2001064934 A JP2001064934 A JP 2001064934A JP 2002267094 A JP2002267094 A JP 2002267094A
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drain
water
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water seal
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JP2001064934A
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Naotaka Fukuyado
尚貴 福宿
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な構成で省スペース化及びメンテナンス
の容易化を図り、剛性を高めるとともに、水の逆流を阻
止して的確にシールし得る水シール配管を提供する。 【解決手段】 排気ファンCの下側に連結され、排気フ
ァンCで発生したドレンを排水するとともに、ドレンを
内部に貯留して排気ファンCをシールする、水シール配
管としてのドレン排水管1Aの構成を、上端部側で排気
ファンCと連通し下端部側に開口部12を有する内側管
部10と、内側管部10を開口部12を含めて覆い、ド
レンを底部側の貯留部に貯留する外側管部20と、少な
くとも開口部12よりも上部側において外側管部20と
連通してドレンを排水する排水管部30と、を備えるよ
うにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばグランド蒸
気復水器の排気ファン等といった排水手段において用い
られる、水シール配管に関する。
【0002】
【従来の技術】排水を行う際に、上流側と下流側の圧力
差を維持するため、あるいは下流側からの臭気等が上流
側に逆流しないために、配管途中を水によってシールし
ながら排水できる水シール配管は、一般的に広く用いら
れている。
【0003】例えばグランド蒸気復水器は、蒸気タービ
ンから排出される蒸気を冷却・凝縮させて水(ドレン)
に戻すための機器であり、火力発電所やガスタービン発
電所等といった、蒸気を循環させて用いるシステムには
必須の構成要素である。通常は、こうしたグランド蒸気
復水器の内部を大気圧よりも低圧として、蒸気タービン
からの蒸気を十分に膨張させて凝縮し易いようにしてい
る。グランド蒸気復水器の排気ファンにおいて蒸気が凝
縮されて発生したドレンは、ドレン排水管を通って復水
器から排水され、給水ポンプ等を経て再びボイラーに送
られる。
【0004】こうしたグランド蒸気復水器の排気ファン
において用いられる、水シール配管としてのドレン排水
管は、配管形状が略J字型あるいは略U字型をなすよう
に構成されている。このようなドレン用排水管の一例
を、図6(a)及び図6(b)に示す。この図に示すド
レン排水管100は、排気ファンCの下側に連結され、
その管路途中に2箇所の略U字状をなす曲折部101
a、101bが形成されている。このドレン排水管10
0においては、排気ファンCからのドレンを曲折部10
1aに貯留し、この貯留ドレンdによって排気ファンC
をシールする、すなわち排気ファンC内の負圧を維持す
ることができるようになっている。すなわち、ドレン排
水管100は、液体の流通は許容するが、気体の流通は
阻止できるようになっている。そして、曲折部101a
に順次ドレンが滞留していき、貯留ドレンdの排水側の
水位が図中lで示すレベルを越えようとすると、曲折部
101bによって、lを越えた分だけ量の貯留ドレンd
が排水される。
【0005】排気ファンCの停止時は、排気ファンC内
と排水側との間に圧力差は殆どないため、図6(a)に
示すように、貯留ドレンdの排気ファンC側の液面と排
水側の液面とは等しくlと同一のレベルとなっている。
一方、排気ファンCの運転時は、排気ファンC内が排水
側よりも負圧となっているため、図6(b)に示すよう
に、滞留ドレンdが排気ファンC側に吸い上げられるこ
ととなり、排気ファンC側の液面は上昇し、排水側の液
面は下降することとなる。しかし、貯留ドレンdに重力
が働いていることから、排気ファンC内までは吸い上げ
られないようになっている。
【0006】こうしたドレン排水管100においては、
簡易な構成で、排気ファンCで発生したドレンを排水す
るとともに、貯留ドレンdによって排気ファンCをシー
ルすることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
ドレン排水管100においては、曲折部を2箇所設けな
ければならないことから、排気ファンCの下側における
占有容積が大きなものとなっていた。そのため、排気フ
ァンCの下側に他の周辺機器等を設置するにも、スペー
ス的に一定の制約があり、こうした周辺機器の配設を良
好に行い得なかった。また、1本の配管を曲折させて用
いるため、管路の全長は長いものとなり、そのため復水
器等から発生する振動の影響を受け易くなっていた。こ
うした振動が原因で疲労・破損等が生じると、結果とし
てドレン排水管の寿命が短くなり、復水器の運転に支障
をきたすおそれがあった。
【0008】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、簡易な構成で省スペース化及びメンテナンスの容易
化を図り、剛性を高めるとともに、水の逆流を阻止して
的確にシールし得る水シール配管を提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、排水手段の下側に連結され、該排水手段からの水を
排水するとともに、該水を内部に貯留して前記排水手段
をシールする水シール配管であって、上端部側で前記復
水器と連通し下端部側に開口部を有する第1の管部と、
該第1の管部を前記開口部を含めて覆い、前記水を底部
側の貯留部に貯留する、有底筒状をなす第2の管部と、
少なくとも前記開口部よりも上部側において前記第2の
管部と連通し、前記水を排水する第3の管部と、を備え
たことを特徴とする。
【0010】このように、水シール配管をいわゆる二重
構造とし、第2の管部の底部側に水を貯留させて第1の
管部の開口部を塞ぎ、排水手段をシールするようにして
いるので、これまでのような曲折部を排することができ
る。また、二重構造としていることから、水シール配管
そのものの剛性を高めることができる。
【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の水シール配管であって、外部から前記第2の管部内に
水を注入可能とする水張用栓が設けられていることを特
徴とする。また、請求項3に記載の発明は、請求項1又
は請求項2に記載の水シール配管であって、前記第2の
管部内の水を外部に排出可能とする水抜用栓が設けられ
ていることを特徴とする。
【0012】このように、水張用栓あるいは水抜用栓を
設けるようにすれば、第2の管部内への水張あるいは第
2の管部内の水抜を、自在に行うことができる。
【0013】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の
いずれかに記載の水シール配管であって、前記第2の管
部に、前記水の液面を表示する液面計が設けられている
ことを特徴とする。
【0014】このように液面計を設けることによって、
貯留されている水の液面を常時チェックできる。水の液
面が第1の管部の開口部よりも下側にくると、排水手段
のシールができなくなることとなるが、このように水の
液面を常時チェックできることによって、こうした事態
を未然に阻止して排水手段のシールを維持することがで
きる。
【0015】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の
いずれかに記載の水シール配管であって、前記第1の管
部内もしくは前記第2の管部内に、前記水の逆流を阻止
する逆止弁が設けられていることを特徴とする。
【0016】このように逆止弁を設けることによって、
万が一排水手段側に異常等が発生して圧力が急激に低下
するような事態になったとしても、水が吸い上げられて
復水器のシールができなくなる事態を阻止することがで
きる。
【0017】請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の
いずれかに記載の水シール配管であって、前記第3の管
部に、該第3の管部から排水された水の逆流を阻止する
水トラップが設けられていることを特徴とする。また、
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の水シール配
管であって、前記第3の管部のうちの前記第2の管部と
前記水トラップとの間に、該第3の管部を閉塞可能な開
閉弁が設けられていることを特徴とする。
【0018】このように水トラップを設けることによっ
て、水シール配管のメンテナンスを行う際に、排水され
た水が逆流してくるのを阻止することができる。また、
水トラップとともに開閉弁を設けるようにすれば、第3
の管部をほぼ完全に閉塞でき、水トラップのみの場合と
比較して、更に確実に逆流を阻止することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る水シール配管
の実施の形態について、図1乃至図5を用いて説明す
る。なお、本実施形態においては、水シール配管が連結
される排水手段として、グランド蒸気復水器の排気ファ
ンを例にとって説明する。
【0020】図1に示すドレン排水管(水シール配管)
1Aは、グランド蒸気復水器の排気ファン(排水手段)
Cの下側に連結されており、内側管部(第1の管部)1
0と、この内側管部10を外側から覆う外側管部(第2
の管部)20と、外側管部20に連結される排水管部
(第3の管部)30と、を備えている。
【0021】内側管部10は、筒状をなす配管であり、
その上端部側が復水器連結部11において排気ファンC
と連結されており、その下端部側には開口部12が形成
されている。この内側管部10は、排気ファンCで発生
したドレン(水)を、復水器連結部11から開口部12
を経て外側管部20の底部側まで流すものである。
【0022】外側管部20は、有底筒状をなす配管であ
り、開口部12を含めて内側管部10を外側から覆うよ
うに設けられている。この外側管部20には、内側管部
10の外側に位置する外側管部20の上端部側(頂部
側)の蓋をする、上蓋21が一体に設けられている。そ
して、外側管部20の下端部側(底部側)には、底蓋2
2が、開口部12と所定距離離間するようにして一体に
設けられている。このように、上蓋21及び底蓋22に
よって外側管部20内部の気密が保持された状態で、内
側管部10のうちの少なくとも開口部12近傍は、外側
管部20によって覆われることとなり、内側管部10と
外側管部20とによって、いわゆる二重管が構成される
こととなる。
【0023】この外側管部20の底部側には、流れてく
るドレンを貯留しておく貯留部Sが形成され、貯留され
たドレンの液面が開口部よりも上側に位置するようにす
ることで、液体つまりドレンの流通は許容するが、気体
の流通は阻止するようになっている。すなわち、排気フ
ァンCをシールして、排気ファンC内の負圧を維持する
ことができるようになっている。なお、以下において
は、貯留部Sに貯留されているドレンを「貯留ドレン」
と称し、従来例と同様に符号dで示すこととする。ま
た、貯留ドレンdのうち、内側管部10の内側の液面を
「内側液面」と称して符号l1で示し、内側管部10と
外側管部20との間の液面を「外側液面」と称して符号
l2で示すこととする。
【0024】排水管部30は、貯留ドレンdを排水する
ための筒状をなす配管であり、その一端部側が、配管連
結部30aにおいて外側管部20の外側部と連結されて
いる。この配管連結部30aの下端部のレベル(符号L
で示す)は、少なくとも開口部12よりも上部側に位置
している。すなわち、貯留ドレンdのうち外側液面l2
がレベルLを越えたら、その越えた分だけの量の貯留ド
レンdが排水されることとなる。
【0025】外側管部20には、水張用栓23と、水抜
用栓24とが設けられている。水張用栓23は、外側管
部20の上蓋21近傍に設けられており、ドレン排水管
1Aの外部から外側管部20内に水を注入可能とするも
のである。また、水抜用栓24は、底蓋22に設けられ
ており、貯留ドレンdをドレン排水管1A外に排出可能
とするものである。これら水張用栓23及び水抜用栓2
4を設けていることで、外側管部20内への水張、ある
いは外側管部20内の水抜を自在にできるようになって
いる。そのため、貯留ドレンdの量が不足した場合にお
ける水の補充、あるいは排気ファンCの休転時等におけ
るドレン排水管1Aのメンテナンスを、容易に行うこと
ができる。
【0026】排気ファンCの停止時は、排気ファンC内
と排水側との間に圧力差は殆どないため、図1(a)に
示すように、内側液面l1と外側液面l2は等しくレベ
ルLと同一の高さとなり、l1=l2=Lとなってい
る。一方、排気ファンCの運転時は、排気ファンC内が
排水側よりも負圧となっているため、図1(b)に示す
ように、内側管部10内の滞留ドレンdが復水器連結部
11側に吸い上げられることとなり、内側液面l1は上
昇し外側液面l2は下降することとなる。しかし、貯留
ドレンdに働いている重力によって、排気ファンC内ま
では吸い上げられないようになっている。このように、
貯留ドレンdが排気ファンC内まで吸い上げられない範
囲で排気ファンC内をシールできるようにするために、
排気ファンC内と排水側との圧力差、貯留ドレンdの水
量あるいはドレン排水管の各寸法といった各種のパラメ
ーターを、適宜設定しておく必要がある。例えば、ヘッ
ド高さ、すなわち底蓋22内面からLまでの高さは、約
1mであることが好ましい。
【0027】排気ファンCの運転時等に、貯留ドレンd
の量が不足した場合には、所定の水位を維持するよう
に、水張用栓23から外側管部20内へ水を注入し補充
する。また、排気ファンCの休転時等にドレン排水管1
Aのメンテナンスを行う場合に、ドレン排水管1A内の
貯留ドレンdを抜く必要がある場合には、水抜用栓24
からドレン抜を行う。
【0028】このようなドレン排水管1Aにおいては、
内側管部10と外側管部20とでいわゆる二重構造の管
を構成し、外側管部20の底部の貯留部Sにドレンを貯
留させて内側管部10の開口部12を塞ぎ、排気ファン
Cをシールするようにしている。そのため、従来のよう
な曲折部を排することができ、省スペース化を図ること
ができるので、排気ファンCの下側に広いスペースを確
保して、有効利用できる空間を増やすことができる。ま
た、二重構造としていることから、水シール配管そのも
のの剛性を高め、振動に対する耐久性を高めることがで
きるので、振動に起因する疲労・破損等の発生を抑制
し、ドレン排水管の長寿命化、排気ファンCの運転安定
化を図ることができる。
【0029】更に、水張用栓23及び水抜用栓24を設
けるようにしているので、外側管部20内への水張、及
び外側管部20内の水抜を、自在に行うことができる。
そのため、排気ファンCの運転時等に貯留ドレンdの量
が不足した場合における水の注入・補充、及び排気ファ
ンCの休転時等におけるドレン排水管1Aからのドレン
抜を、容易に行うことができ、排気ファンCに異常が発
生した場合の対応の迅速化や、メンテナンス作業の迅速
化を図ることができる。
【0030】なお、このドレン排水管1Aは、様々な形
態に変形させることができる。以下において、ドレン排
水管1Aの第1乃至第3の変形例を示す。
【0031】第1の変形例として、液面計を設けた例
を、図2に示す。このドレン排水管1Bにおいては、液
面計25以外の構成要素は、上記のドレン排水管1Aに
おけると同様である。この液面計25は、外側管部20
の外側部に設けられており、貯留ドレンdのうちの外側
液面l2を表示するようになっている。
【0032】このように液面計25を設けることによっ
て、貯留ドレンdの液面を常時チェックできる。貯留ド
レンdの外側液面l2が内側管部10の開口部12より
も下側にくると、排気ファンCのシールができなくなる
こととなるが、このようにドレンの液面を常時チェック
できることによって、こうした事態を未然に阻止して排
気ファンCのシールを維持することができ、排気ファン
Cの運転を容易化させるとともに、排気ファンCに異常
が発生した場合の対応を、更に迅速化させることができ
る。なお、このように表示部分を設ける形態の液面計に
限らず、この他にも、例えばフロートを用いた液面計等
が用いられてもよい。
【0033】次に、第2の変形例として、逆止弁を設け
た例を、図3(a)及び(b)に示す。図3(a)に示
すドレン排水管1Cにおいては、逆止弁27a、27b
以外の構成要素は、上記のドレン排水管1Aにおけると
同様である。また、図3(b)に示すドレン排水管1D
においては、逆止弁14以外の構成要素は、上記のドレ
ン排水管1Aにおけると同様である。
【0034】ドレン排水管1Cの逆止弁27a、27b
は、図4(a)に示すように、外側管部20と内側管部
10との間に設けられており、貯留用ドレンdの上側へ
の流れは許容するが下側への流れは阻止するようになっ
ている。すなわち、貯留用ドレンdが排気ファンC内へ
吸い込まれるのを阻止できるようになっている。また、
ドレン排水管1Dの逆止弁14は、図4(b)に示すよ
うに、内側管部10の内側に設けられており、貯留用ド
レンdの下側への流れは許容するが上側への流れは阻止
するようになっている。すなわち、貯留用ドレンdが排
気ファンC内へ吸い込まれるのを阻止できるようになっ
ている。
【0035】このように、逆止弁27a、27bあるい
は逆止弁14を設けることによって、排気ファンCに運
転異常等が発生して、万が一圧力が急激に低下するよう
な事態になったとしても、貯留ドレンdが吸い上げられ
て排気ファンCのシールができなくなるような事態を阻
止することができる。そのため、更なるフェイルセーフ
化を図ることができる。
【0036】なお、ドレン排水管1Cと1Dとは、逆止
弁の設けられている位置が異なるのみであり、貯留ドレ
ンdの逆流を阻止するという趣旨からは何れの構成を採
用してもよく、設計的あるいは施工的な見地から、任意
に選択可能である。
【0037】更に、第3の変形例として、排水管部30
に、ドレントラップあるいは開閉弁を設けた例を、図4
及び図5に各々示す。図4に示すドレン排水管1Eにお
いては、ドレントラップ(水トラップ)31以外の構成
要素は、上記のドレン排水管1Aにおけると同様であ
る。また、図5に示すドレン排水管1Fにおいては、ド
レントラップ31及び開閉弁32以外の構成要素は、上
記のドレン排水管1Aにおけると同様である。
【0038】ドレントラップ31は、排水管部30の管
路途中に設けられており、その内部にフロート(図示省
略)を備えている。このフロートは、ドレンの流入がな
い状態であれば、ドレントラップ31の取水口(図示省
略)に密着し栓をするようになっている。この取水口
は、ドレントラップ31内のドレンを、外部に取り出す
ためのものである。ドレントラップ31内にドレンが流
入すると、このフロートは浮上して取水口を開口させ、
ドレンは外部に取り出される。このようにドレントラッ
プ31は、一方側からドレンが流入してきても、そのド
レンが他方側へ流出するのを阻止するように動作する。
ここでは、排水側からドレンが逆流してきても、そのド
レンが外側管部20へと流出するのを阻止できるように
なっている。
【0039】開閉弁32は、排水管部30のうちの外側
管部20とドレントラップ31との間に設けられてお
り、排水管部30を閉塞可能とするものである。全閉に
した際には、ドレンの流れはほぼ完全に遮断される。
【0040】このように、ドレン排水管1Eにはドレン
トラップ31を設けることによって、メンテナンスを行
う際等に、排水されたドレンが逆流してきるのを阻止す
ることができ、メンテナンス作業の安定化及び迅速化を
図ることができる。また、ドレン排水管1Fには、ドレ
ントラップ31とともに開閉弁32を設けるようにして
いるので、排水管部30をほぼ完全に閉塞でき、ドレン
トラップのみの場合と比較して、更に確実に逆流を阻止
することができ、メンテナンス作業の更なる安定化及び
迅速化を図ることができる。
【0041】なお上記実施形態においては、グランド蒸
気復水器の排気ファンに連結されたドレン配水管を、水
シール配管の一例として説明したが、これに限定される
ものではなく、他の排水手段に適用させても差し支えな
いことは勿論である。例えば、臭気の逆流を防止する用
途として、下水道用の配管に適用させることも考えられ
る。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る水シ
ール配管においては、上記の如き構成を採用したことに
より、簡易な構成で省スペース化及びメンテナンスの容
易化を図り、剛性を高めるとともに、水の逆流を阻止し
て的確にシールし得る水シール配管を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る水シール配管の一実施形態と
してのドレン配水管を示す概略構成図であって、(a)
は排気ファンの停止時を、(b)は排気ファンの運転時
を、各々示している。
【図2】 図1において示したドレン配水管の第1の
変形例を示す概略構成図である。
【図3】 図1において示したドレン配水管の第2の
変形例を示す概略構成図であって(a)は外側管部内に
逆止弁を設けている状態を、(b)は内側管部内に逆止
弁を設けている状態を、各々示している。
【図4】 図1において示したドレン配水管の第3の
変形例を示す概略構成図である。
【図5】 同じく図1において示したドレン配水管の
第3の変形例を示す概略構成図である。
【図6】 従来のドレン配水管の一例を示す概略構成
図であって、(a)は復水器の停止時を、(b)は復水
器の運転時を、各々示している。
【符号の説明】
1A,1B,1C,1D,1E,1F ドレン排水管
(水シール配管) 10 内側管部(第1の管部) 12 開口部 14 逆止弁 20 外側管部(第2の管部) 21 上蓋 22 底蓋 23 水張用栓 24 水抜用栓 25 液面計 27a,27b 逆止弁 30 排水管部(第3の管部) 31 ドレントラップ(水トラップ) 32 開閉弁 C 排気ファン(排水手段) d 貯留ドレン(ドレン、水) S 貯留部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排水手段の下側に連結され、該排水手
    段からの水を流すとともに、該水を内部に貯留して前記
    排水手段をシールする水シール配管であって、 上端部側で前記排水手段と連通し下端部側に開口部を有
    する第1の管部と、 該第1の管部を前記開口部を含めて覆い、前記水を底部
    側の貯留部に貯留する、有底筒状をなす第2の管部と、 少なくとも前記開口部よりも上部側において前記第2の
    管部と連通し、前記水を排出する第3の管部と、 を備えたことを特徴とする水シール配管。
  2. 【請求項2】 外部から前記第2の管部内に水を注入
    可能とする水張用栓が設けられていることを特徴とする
    請求項1に記載の水シール配管。
  3. 【請求項3】 前記第2の管部内の水を外部に排出可
    能とする水抜用栓が設けられていることを特徴とする請
    求項1又は請求項2に記載の水シール配管。
  4. 【請求項4】 前記第2の管部に、前記水の液面を表
    示する液面計が設けられていることを特徴とする請求項
    1〜3のいずれかに記載の水シール配管。
  5. 【請求項5】 前記第1の管部内もしくは前記第2の
    管部内に、前記水の逆流を阻止する逆止弁が設けられて
    いることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の
    水シール配管。
  6. 【請求項6】 前記第3の管部に、該第3の管部から
    排水された水の逆流を阻止する水トラップが設けられて
    いることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の
    水シール配管。
  7. 【請求項7】 前記第3の管部のうちの前記第2の管
    部と前記水トラップとの間に、該第3の管部を閉塞可能
    な開閉弁が設けられていることを特徴とする請求項6に
    記載の水シール配管。
JP2001064934A 2001-03-08 2001-03-08 水シール配管 Withdrawn JP2002267094A (ja)

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