JP2701359B2 - 多槽連結型液体貯溜槽の槽間連結装置 - Google Patents

多槽連結型液体貯溜槽の槽間連結装置

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JP2701359B2
JP2701359B2 JP63220247A JP22024788A JP2701359B2 JP 2701359 B2 JP2701359 B2 JP 2701359B2 JP 63220247 A JP63220247 A JP 63220247A JP 22024788 A JP22024788 A JP 22024788A JP 2701359 B2 JP2701359 B2 JP 2701359B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔この発明が解決しようとする課題〕 暖・冷房用の熱媒水の貯留槽、ビル給水用の上水貯留
槽、石油類貯留槽、下水道用の貯留槽、農業用水の貯留
槽、化学プラントの薬液貯留槽などにおいては、隔壁で
仕切った単位貯留槽を複数個連結して1つの大きな貯留
槽を構成する例が少なくない。
この隔壁式多槽連結型液体貯留槽は液体貯留量の変化
に容易に対応可能であるとともに、操業しながら単位貯
留槽を空にすることが可能であるので貯留槽のメンテナ
ンスが容易な装置であり、特に、ビルの暖・冷房用の熱
媒水の蓄熱槽として近年その採用が増加している。
この隔壁式多槽連結型液体貯留槽の単位貯留槽間の連
結手段としては、例えば第10図(a)に示すように、槽
1,1間の隔壁2を貫通し、一端が一方の槽1の上層部に
開口し、他端が隔壁2の下部を貫通し他方の槽1に開口
する連結管3aで連結する連通管方式、(b)が示すよう
に、一端が一方の槽1の液面4に開口し、他端が隔壁2
の下部を貫通し他方の槽1に開口する連結管3aを配管
し、その一端開口部5上に下縁部が液封されたキャップ
6を被せ、キャップ6内の空気圧の加減圧により、液面
4を上下させて槽間の液体の連通・遮断を行うエアロッ
ク方式、(c)に示すように、隔壁2の下部に連通孔7
を穿設し、開閉弁8を設け開閉弁8の開閉により、槽間
の液体の連通・遮断を行う仕切弁方式などが知られてい
る。
これらの方式は何れも液面より下の隔壁を貫通して連
通路を設ける必要があるので、隔壁および防水層の構造
が複雑になるという問題がある。上記仕切弁方式では、
作動する開閉弁が液中にあるので、さらに、開閉弁の耐
用期間が短い、信頼性が十分ではないという問題があ
る。
この発明は上記問題点に着目してなされたものであ
る。その目的は隔壁および防水層の構造を簡素化し、槽
間の液体の連通・遮断を行う作動部品の耐用期間を長く
し信頼性を高めた隔壁式多槽連結型液体貯留槽の槽間連
結装置を提案するにある。
〔課題を解決するための手段〕
この発明は、サイフォンの水平管を隔壁の上部を貫通
させるか、もしくは隔壁の上方を跨がせて、隣接する2
つの槽間に設けたサイフォンの水平管の上方に枝管を接
続し、該枝管に液面感知器、排気弁、外気流通弁を設け
たことを特徴とする隔壁式多槽連結型液体貯留槽の槽間
連結装置、である。
〔実 施 例〕
以下、暖・冷房用の熱媒水の貯留槽である蓄熱槽を例
として、図示する実施例により説明する。
第1図において、隔壁式多槽連結型の熱媒水を貯留す
る蓄熱槽を構成する単位蓄熱槽1,1間にサイフォンが配
管してある。サイフォンは、その水平管3が単位蓄熱槽
1内の熱媒水9の水面4より高い位置で隔壁2を貫通
し、水平管3の両端から垂下した垂下管10,10′がそれ
ぞれ一方の単位蓄熱槽1の上層部および他方の単位蓄熱
槽1の下層部に開口している。
水平管3の一方の端部、垂下管10の上方に立ち上がっ
て枝管11が付設されており、枝管11の上端には液面感知
器12が設けられ、上端部側方から延びて排気配管13とな
り排気ポンプ14に連通している。そして、排気配管13と
枝管11との境界には排気弁15が介在し、排気配管13の側
面には外気流通弁16が取付けられている。
液面感知器12、排気ポンプ14、排気弁15、および外気
流通弁16はそれぞれ制御器17に電気回路で連結されてお
り、排気ポンプ14、排気弁15、外気流通弁16の作動や開
閉は、予め入力した運転条件および感知した液面に応じ
て制御器17により自動的に制御される構成となってい
る。なお、第1図において18は垂下管10の開口端下方に
配した制流板である。
第2図〜第6図を参照しながら、第1図の槽間連結装
置による熱媒水の流通・遮断の操作について説明する。
第2図は第1図の槽間連結装置で直列に連結した3つ
の単位蓄熱槽1に熱媒水9を送り込み所定水位とした状
態であり、排気弁15および外気流通弁16は開いておりサ
イフォンの水平管3には空気が充満している。従って、
この状態ではサイフォンは効かず3つの単位蓄熱槽1間
の熱媒水9の流れは遮断されている。外気流通弁16を閉
じ、排気ポンプ14を作動させて枝管11および水平管3内
を減圧にすると、熱媒水9の水平管3内に吸い上げられ
ていく。吸い上げられた水平管3内の熱媒水9の液面を
感知した液面感知器12の信号に基づいて制御器17が排気
ポンプ14の作動を制御し、水平管3内が熱媒水9で充満
されるまで排気ポンプ14を作動させる。制御器17はサイ
フォンが効くまで十分に熱媒水9の液面が上昇したとの
信号に基づいて、排気弁15を閉じ排気ポンプ14の作動を
停止する。(第3図参照) 第4図はサイフォンが効いていて、外気流通弁16、排
気弁15ともに閉め、排気ポンプ14停止の状態で熱媒水9
が単位蓄熱槽1,1間を定常的に流通している状態であ
る。この定常状態において、水平管3内の熱媒水9の液
面が低下したことが液面感知器12により感知されると、
制御器17は排気弁15を開く命令−排気ポンプ14を起動す
る命令−熱媒水9液面の上昇の確認−排気弁15を閉じる
命令−排気ポンプ14を停止する命令の順に操作して熱媒
水9液面を回復させ、常にサイフォンが効いている状態
を維持して定常運転を続けることを可能にする。即ち、
定常運転中に水平管3内に溜まった空気は排気ポンプ14
の断続運転により常に系外に排出される。
第5図、第6図は単位蓄熱槽1,1間を定常的に流通し
ていた熱媒水の流通を遮断し単位蓄熱槽1を空にして補
修・点検する操作を例を図示するものである。第5図の
ように外気流通弁16、排気弁15をともに開いて水平管3
内に空気を入れ常圧にする。水平管3内の熱媒水9の液
面は低下しサイフォンは効かなくなり、水平管3内の熱
媒水9はそれぞれの単位蓄熱槽1−a,1−b,1−cに流下
して熱媒水の流通は遮断される。遮断後、第6図のよう
に単位蓄熱槽1−b内の熱媒水9を排水ポンプで排水し
て空にして単位蓄熱槽1−b内の補修・点検を行う。
上記第1図〜第6図ではサイフォンの水平管3全体を
単位蓄熱槽1内の熱媒水9の水面4より高い位置に設け
た例を図示したが、蓄熱槽の高さに制限がある場合には
第7図のように水平管3の一部が熱媒水9の水面4より
高くなる位置に設けてもよい。また、蓄熱槽上方の空間
に余裕がある場合にはサイフォンの水平管を蓄熱槽外上
方に張り出してもよい。
第8図、第9図は2つの単位貯留槽1を連結した上水
貯留槽の例である。
第8図の例においては、2つの直方体形の単位貯留槽
1,1間の隔壁2を貫通して逆U字形のサイフォンを配管
してある。サイフォンは、その水平管3が単位貯留槽1
内の上水9の水面4より高い位置で隔壁2を貫通し、水
平管3の両端から垂下した垂下管10,10はそれぞれ一方
の単位貯留槽1の下層部に開口している。
前記蓄熱槽の場合と同様に、水平管3の一方の端部、
垂下管10の上方に立ち上がって枝管11が付設されてお
り、枝管11の上端には液面感知器12が設けられ、上端部
側方から延びて排気配管13となり排気ポンプ14に連通し
ている。そして、排気配管13と枝管11との境界には排気
弁15が介在し、排気配管13の側面には外気流通弁16が取
付けられている。
この上水貯留槽も前記蓄熱槽の場合と同様の操作で水
平管3内を減圧にして単位貯留槽1,1間の上水9を流通
させ、水平管3内を常圧にすることにより上水9の流通
を遮断することができる。
第9図は上水貯留槽上方の空間に余裕があり、水平管
3が隔壁2を貫通することなく隔壁2を跨いで逆U字形
のサイフォンを配管してある例である。
〔作用〕
この発明は以上の構成からなる。この発明の槽間連結
装置は槽間を連結するサイフォンの水平管が貯留液面よ
り高い位置にあり、水平管の隔壁貫通部分には全く液圧
が作用しないか、作用しても低圧である。従って、隔壁
および防水層の構造や取り合わせが簡素化される。槽間
の液体の連通・遮断を行う機械部品が貯留液中ではなく
大気中にあるので、貯留液中にある場合に比較して耐用
期間が長くなり信頼性が向上する。槽間の液体の連通・
遮断は配管されたサイフォンの原理に基づき、サイフォ
ンの水平管内の減圧・常圧によって簡単に行うことがで
きるので、弁の開閉を制御することにより槽間の液体の
連通・遮断を自動的に制御することができる。定常運転
中はサイフォンの水平管内の液面を感知し、液面が低下
したとき排気ポンプを作動させれば速やかに液面は上昇
するので、液面感知と排気ポンプの作動とを連動させる
だけで無人での定常運転が可能となる。
〔発明の効果〕 この発明は以上の通りである。この発明の隔壁式多槽
連結型液体貯留槽の槽間連結装置はサイフォンに若干の
付属設備を付加しただけで構造は簡単である。貯留液の
流通・遮断はサイフォン内の減圧・常圧によって簡単に
行うことができるので、弁の開閉の制御により槽間の液
体の連通・遮断の自動制御が可能となる。また、無人で
の定常運転が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第7図は、それぞれこの発明の槽間連結装置で
単位蓄熱槽を連結した蓄熱槽の縦断面図であり、第1図
はその機構を示す全体図、第2図は蓄熱槽内に熱媒水を
送り込んだ状態、第3図はサイフォンの水平管内に熱媒
水を吸い上げた状態、第4図は単位蓄熱槽間に熱媒水を
流通させて定常運転している状態、第5図は単位蓄熱槽
間の熱媒水の流通を遮断した状態、第6図は1つの単位
蓄熱槽間の熱媒水を排出した状態、第7図はサイフォン
の水平管の一部が熱媒水の水面より高くなる位置に配管
した状態、を示す。 第8図、第9図はこの発明の槽間連結装置で単位貯留槽
を連結した上水貯留槽の縦断面図である。 第10図(a),(b),(c)はそれぞれ従来の槽間連
結装置の縦断面図である。 1……単位貯留槽(単位蓄熱槽)、2……隔壁、3……
サイフォンの水平管、3a……連結管、4……液面(水
面)、5……開口部、6……キャップ、7……連通孔、
8……開閉弁、9……貯留液(熱媒水)、10,10′……
サイフォンの垂下管、11……枝管、12……液面感知器、
13……排気配管、14……排気ポンプ、15……排気弁、16
……外気流通弁、17……制御器、18……制流板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−51078(JP,A) 実開 昭62−161695(JP,U) 実開 昭61−80293(JP,U) 実開 昭62−203900(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】サイフォンの水平管を隔壁の上部を貫通さ
    せるか、もしくは隔壁の上方を跨がせて、隣接する2つ
    の槽間に設けたサイフォンの水平管の上方に枝管を接続
    し、該枝管に液面感知器、排気弁、外気流通弁を設けた
    ことを特徴とする隔壁式多槽連結型液体貯留槽の槽間連
    結装置。
JP63220247A 1988-09-02 1988-09-02 多槽連結型液体貯溜槽の槽間連結装置 Expired - Lifetime JP2701359B2 (ja)

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JPS6180293U (ja) * 1984-10-29 1986-05-28
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