JP3315381B2 - 貯水槽 - Google Patents

貯水槽

Info

Publication number
JP3315381B2
JP3315381B2 JP23721499A JP23721499A JP3315381B2 JP 3315381 B2 JP3315381 B2 JP 3315381B2 JP 23721499 A JP23721499 A JP 23721499A JP 23721499 A JP23721499 A JP 23721499A JP 3315381 B2 JP3315381 B2 JP 3315381B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
pipe
main body
tank main
water tank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP23721499A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001065999A (ja
Inventor
久佳 竹内
Original Assignee
株式会社金正陶器
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社金正陶器 filed Critical 株式会社金正陶器
Priority to JP23721499A priority Critical patent/JP3315381B2/ja
Publication of JP2001065999A publication Critical patent/JP2001065999A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3315381B2 publication Critical patent/JP3315381B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/10Geothermal energy

Landscapes

  • Multiple-Way Valves (AREA)
  • Domestic Plumbing Installations (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水を収容してから
供給する貯水槽に関し、特に貯水槽内部の水と貯水槽の
周囲との間で熱交換を行わせることで、内部の水の温度
を変化させて使用する貯水槽に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、地中に埋設して使用する貯水
槽が知られている。この貯水槽の目的は、地中に埋設す
ることで貯水槽内の水と周囲の土との間で熱交換を行
い、水道水として供給される水の温度を季節にあった適
切な温度に変えて供給することである。上水道として供
給される水道水は、外気温等に左右され温度の変化が激
しいものである。したがって、通常は冬であれば冷たい
水、夏であれば暖かい水が上水道から供給される。これ
に対して、地中は一年を通じて温度の変化が少ないとい
う特徴を有しているので、地中の温度を利用して一年を
通じて快適な温度の水を得ようとしたものが上記の貯水
槽である。
【0003】上記のような貯水槽としては実開昭58−
16852号公報に開示されているものが公知となって
いる。この貯水槽は、本体内に単に水を貯めて使用する
ものであり、埋設される本体は密閉式ではなく、本体内
上部の水は空気と接触する構造のものであった。また、
この本体内に一定量の水を常に収容しておくために、フ
ロート式の水位保持装置が設けられており、また水の吸
上げ用のポンプ装置が設けられていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の貯水槽は、
一定量の水を常に収容しておくためのフロート式水位保
持装置と、水の吸上げ用のポンプ装置が設けられていた
ため、構造が複雑で安価に製造することができないとい
う問題点があった。また、本体内上部の水は、空気と接
触しているので、水質が変化する可能性があり、特に水
の使用量の少ない場合には水の循環が悪いので、長時間
空気に接触し、水質が悪化するという問題点もあった。
【0005】本願発明は、上記問題点に鑑み案出したも
のであって、水位保持装置、ポンプ装置等の複雑な機械
的装置を必要とすることなく水を取り出すことができ、
しかも水と空気との接触を無くして水質の悪化を防止す
ることができ、さらに水の取り出し位置を変えてその季
節にあった水温の水を供給することができる貯水槽を提
供することを第1の目的とする。さらに、貯水槽本体内
の不純物をポンプ装置等の複雑な機械的装置を必要とす
ることなく取り除くことができる貯水槽を提供すること
を第2の目的とする。さらにまた、より一層熱交換を容
易にした貯水槽を提供することを第3の目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の貯水槽
は、上記第1の目的を達成するため、下記の手段を有す
る。 (イ)密閉状態で水を収容する貯水槽本体と、貯水槽本
体の外部から内部に連通する第1の導水管および第2の
導水管と、貯水槽本体の外側において第1の導水管と第
2の導水管を接続する第1の補助管と第2の補助管とを
有していること。 (ロ)第1の導水管は、一端開口が貯水槽本体内部の上
部側に位置しており、他端開口が上水道の取水側又は給
水側に接続されていること。 (ハ)第2の導水管は、一端開口が貯水槽本体内部の下
部側に位置しており、他端開口が上水道の給水側又は取
水側に接続されていること。 (ニ)第1の補助管の一端は、第1の接続部を介して第
1の導水管に接続され、他端は第2の接続部を介して第
2の導水管に接続されていること。 (ホ)第2の補助管の一端は、第1の接続部よりも貯水
槽本体側の第1の導水管に第3の接続部を介して接続さ
れ、他端は第2の接続部よりも給水側の第2の導水管に
第4の接続部を介して接続されていること。 (へ)第1の接続部又は第3の接続部と、第2の接続部
又は第4の接続部には、方向切換バルブが設けられてい
ること。
【0007】請求項2記載の貯水槽は、上記第1の目的
を達成するため、方向切換バルブに代えて、水の流れを
制御する開閉バルブを、第1の補助管と、第2の補助管
と、第1の接続部と第3の接続部間の第1の導水管と、
第2の接続部と第4の接続部間の第2の導水管に設けて
いる。
【0008】請求項3記載の貯水槽は、上記第2の目的
を達成するため、上記手段に加え、下記の手段を有す
る。 (イ)貯水槽本体は、上部排出管と下部排出管を有して
いること。 (ロ)上部排出管は、一端開口が貯水槽本体内部の上端
付近に位置しており、他端開口が貯水槽本体外部に導出
されていること。 (ハ)下部排出管は、一端開口が貯水槽本体内部の下端
付近に位置しており、他端開口が貯水槽本体外部に導出
されていること。 (ニ)上部排出管及び下部排出管には、貯水槽本体の外
側において、水の流れを制御する開閉バルブが設けられ
ていること。
【0009】請求項4記載の貯水槽は、上記第3の目的
を達成するため、上記手段に加え、貯水槽本体の外周
に、貯水槽本体内に収容された水と貯水槽本体周囲との
間で熱交換を行うためのフィンが設けられている。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
を図面を用いて説明する。図面について簡単に説明する
と、図1は本発明の基本的な機能を説明するための貯水
槽の断面図である。図2は、図1の断面図に対する平面
図であり、貯水槽への配管等を説明するための図であ
る。
【0011】貯水槽1は、密閉状態で水を収容する貯水
槽本体1aと、貯水槽本体1aの外部から内部に連通す
る第1の導水管2および第2の導水管3と、貯水槽本体
1aの外側において第1の導水管2と第2の導水管3を
接続する第1の補助管6と第2の補助管7とを有してい
る。貯水槽本体1aは、図1に示すように、完全密封に
形成されており、加圧状態で水を収容可能となってい
る。本実施の形態では、貯水槽本体1aは、上下方向に
長いカプセル状に形成されている。
【0012】貯水槽本体1aには、それぞれ貯水槽本体
1aの外部から内部に連通する第1の導水管2および第
2の導水管3が設けられている。第1の導水管2および
第2の導水管3は、上水道から供給される水の貯水槽本
体1aへの供給あるいは取水を行うためのものであり、
第1、第2の補助管6,7および後述するバルブによっ
て貯水槽本体1aに対する給水、取水を切り替えられる
ように構成されている。
【0013】第1の導水管2は、一端開口2aが貯水槽
本体1a内部の上部側に位置しており、他端開口2bが
貯水槽本体1aの外側の接続部4において上水道の取水
側(又は給水側)24に接続されている。第2の導水管
3は、一端開口3aが貯水槽本体1a内部の下部側に位
置しており、他端開口3bが貯水槽本体1aの外側の接
続部5において上水道の給水側(又は取水側)25に接
続されている。ここで、取水側とは一般家庭に供給され
ている上水道の供給側であり、給水側とは上水道で供給
された水を使用する側のことを示している。
【0014】第1の導水管2と第2の導水管3は、貯水
槽本体1aの外側において、それぞれ第1の補助管6お
よび第2の補助管7によって接続されている。即ち、図
2に示すように、第1の補助管6の一端6aは、第1の
接続部Aを介して第1の導水管2に接続され、他端6b
は第2の接続部Dを介して第2の導水管3に接続されて
いる。又、第2の補助管7の一端7aは、第1の接続部
Aよりも貯水槽本体1a側の第1の導水管2に第3の接
続部Bを介して接続され、他端7bは第2の接続部Dよ
りも給水側25の第2の導水管3に第4の接続部Cを介
して接続されている。
【0015】貯水槽1は、水の流れを制御する第3の開
閉バルブ16が第1の補助管6に設けられ、水の流れを
制御する第4の開閉バルブ17が第2の補助管7に設け
られている。さらに水の流れを制御する第1の開閉バル
ブ14が、第1の接続部Aと第3の接続部B間の第1の
導水管2に設けられ、水の流れを制御する第2の開閉バ
ルブ15が、第2の接続部Dと第4の接続部C間の第2
の導水管3に設けられている。
【0016】さらに、貯水槽本体1aは、貯水槽本体1
aの外部から内部に連通する上部排出管8と下部排出管
9を有している。上部排出管8は、一端開口8aが貯水
槽本体1a内部の上端付近に位置しており、他端開口8
bが貯水槽本体1a外部に導出されている。下部排出管
9は、一端開口9aが貯水槽本体1a内部の下端付近に
位置しており、他端開口9bが貯水槽本体1a外部に導
出されている。上部排出管8及び下部排出管9には、貯
水槽本体1aの外側において、水の流れを制御する第
5、第6の開閉バルブ18,19が設けられている。第
1〜第6の開閉バルブ14〜19は、閉じると水の流れ
を止め、開くと水を流すようになっている。
【0017】次に、以上説明した第1の実施の形態に係
る貯水槽の使用方法について説明する。本発明に係る貯
水槽1は、貯水槽本体1aから導出された各種配管以外
は地中に埋設して使用するものである。また、貯水槽本
体1aの外側に設けられている各種配管について説明す
ると、まず、第1の導水管2は接続部4において上水道
の取水側24に接続され、上水道の水圧によって水を貯
水槽本体1aに取り入れるようになっている。
【0018】また、第2の導水管3は接続部5において
上水道の給水側25に接続され、この第2の導水管3か
ら必要な水を貯水槽本体1aから取り出して、例えば家
庭用の給水として使用するものである。この時、貯水槽
本体1a内は、全て水で充満された状態で使用し、上部
等に空気が残らないようにして使用する。
【0019】給水として取り出す水は、貯水槽本体1a
内に設けられた第1の導水管2の一端開口2aあるいは
第2の導水管3の一端開口3aを介して取り出されるよ
うになっている。ここで、各第1〜第4の開閉バルブ1
4〜17の操作によって、第1の導水管2の一端開口2
aから水を取り出すか第2の導水管3の一端開口3aか
ら水を取り出すかを選択することができる。この点につ
いて更に詳しく説明すると次のようになる。
【0020】まず、第2の導水管3の一端開口3aから
水を取り出す場合について説明する。この場合の各第1
〜第4の開閉バルブ14〜17の状態は、第1の開閉バ
ルブ14と第2の開閉バルブ15が開いた状態で、第3
の開閉バルブ16と第4の開閉バルブ17が閉じた状態
となっている。
【0021】この状態によって、上水道から加圧された
状態で供給される水は、接続部4を介して第1の導水管
2内に入り、開いている第1の開閉バルブ14を通過
し、一端開口2aから貯水槽本体1a内に入る。この
際、第1の補助管6および第2の補助管7に設けられた
第3の開閉バルブ16および第4の開閉バルブ17は閉
じた状態となっているので、供給された水は第1の補助
管6及び第2の補助管7には直接流れないようになって
いる。
【0022】上記の状態で、給水側25に接続された家
庭用水道の蛇口(図示せず)を開けると、上水道の圧力
によって第2の導水管3の一端開口3aを介して水を取
り出すことができる。
【0023】また、第1の導水管2の一端開口2aから
水を取り出す場合について説明する。この場合の各第1
〜第4の開閉バルブ14〜17の状態は、第1の開閉バ
ルブ14と第2の開閉バルブ15が閉じた状態で、第3
の開閉バルブ16と第4の開閉バルブ17が開いた状態
となっている。
【0024】この状態によって、上水道から加圧された
状態で供給される水は、接続部4を介して第1の導水管
2に入るが、第1の開閉バルブ14が閉じているので一
端開口2aに水は流れず、第3の開閉バルブ16が開い
ている第1の補助管6を通過し、第2の導水管3に入
る。ここで水は、第2の導水管3の第2の開閉バルブ1
5が閉じているので接続部5側には流れず、一端開口3
aから貯水槽本体1a内に供給される。
【0025】そして、前記のように、給水側25に接続
された家庭用水道の蛇口(図示せず)を開けると、上水
道の圧力によって、貯水槽本体1a内に供給された水
が、第1の導水管2の一端開口2aを介して第1の導水
管2に入り、第4の開閉バルブ17が開いている第2の
補助管7を通過して、第2の開閉バルブ15よりも下流
の第4の接続部Cにおいて再び第2の導水管3に入り、
水を取り出すことができる。
【0026】次に、上部排出管8および下部排出管9に
ついて説明する。前述のように、上部排出管8は、貯水
槽本体1a内の上部に一端開口8aを有するとともに他
端開口8bが貯水槽本体1aの外部に位置する構造であ
り、第5の開閉バルブ18によって水の流れを制御する
ようになっている。すなわち、第5の開閉バルブ18を
開くことによって、貯水槽本体1a上部に位置する一端
開口8aから加圧された水が上部排出管8に流れ、他端
開口8bから排出されるようになっている。この場合、
貯水槽本体1a内の上部に空気等のガスがある場合は一
緒に取り出される。
【0027】また、下部排出管9は、貯水槽本体1a内
の下部に一端開口9aを有するとともに他端開口9bが
貯水槽本体1aの外部に位置する構造であり、第6の開
閉バルブ19によって水の流れを制御するようになって
いる。すなわち、第6の開閉バルブ19を開くことによ
って、貯水槽本体1a下部に位置する一端開口9aから
加圧された水が下部排出管9に流れ、他端開口9bから
排出されるようになっている。
【0028】次に、以上説明した本発明の貯水槽の作用
等について説明する。本発明の貯水槽1は、貯水槽本体
1a内に貯めた水の温度を周囲の土等によって、冷却あ
るいは暖めることによって変化させることにより、夏は
通常の水道水よりも温度が低く冬は通常の水道水よりも
暖かい状態にして使用しようとするものである。
【0029】さらにこの仕組みを説明すると、貯水槽本
体1a内に貯められた水は、周囲の土との熱交換によっ
て水温が変化する。土中は保温性が高く、一年を通じて
水道水の温度変化に比べて温度変化が少なく比較的一定
の温度である。土中に貯水槽本体1aを埋設すると、夏
は土との熱交換によって水が冷却され、冬は水が暖めら
れるといった効果が得られる。
【0030】また、貯水槽本体1a内部においても、上
層部は下層部と比較して水温が高くなり、下層部は上層
部よりも水温が低くなる。この現象を利用することによ
り、夏期に冷たい水道水を使用したい場合は貯水槽本体
1aの下層部付近の水を使用し、冬季に暖かい水道水を
使用したい場合は貯水槽本体1aの上層部付近の水を使
用することができる。
【0031】そのため、冷たい水を使用したい場合は、
第1の開閉バルブ14および第2の開閉バルブ15を開
き、第3の開閉バルブ16および第4の開閉バルブ17
を閉じた状態とし、上水道の給水側25に接続された家
庭用水道の蛇口(図示せず)等を開くと、貯水槽本体1
a内部の下層部の冷たい水を蛇口から取り出すことがで
きる。
【0032】また、暖かい水を使用したい場合は、第1
の開閉バルブ14および第2の開閉バルブ15を閉じ、
第3の開閉バルブ16および第4の開閉バルブ17を開
いた状態とし、上水道の給水側25に接続された家庭用
水道の蛇口(図示せず)等を開くと、貯水槽本体1a内
部の上層部の暖かい水を蛇口から取り出すことができ
る。
【0033】なお、本実施の形態では図示していない
が、適時貯水槽本体1aの外側面に熱交換用のフィンが
設けられることもある。このフィンを取り付けることに
より、周囲との熱交換の効率を一層高めることができる
ようになっている。
【0034】本願発明の貯水槽には、さらに、上部排出
管8および下部排出管9が設けられている。前述のよう
に、上部排出管8および下部排出管9は、それぞれに設
けられた第5の開閉バルブ18及び第6の開閉バルブ1
9の開閉によって水を止めたり排出したりするようにな
っている。この上部排出管8および下部排出管9を取り
付けている目的は、次の理由による。
【0035】長期間の使用を続けていると、貯水槽本体
1a内に水以外の不純物が貯まる場合がある。貯水槽1
を使用しない通常の上水道では、水道管内の速い水流に
よって水道管内に不純物が蓄積する場合は少ないが、貯
水槽本体1a内では第1の導水管2及び第2の導水管3
の一端開口2a,3a付近以外では流速が遅くなるた
め、水よりも比重の軽い不純物は貯水槽本体1a内の上
層部に浮遊し、水よりも比重の重い不純物は貯水槽本体
1a内の下層部に蓄積される。
【0036】つまり、水道水の中に含まれる空気等のガ
ス類は上層部へ貯まり、水道管自体のサビ等は下層部へ
蓄積される。これらの不純物を貯水槽本体1a内に長期
間放置すると、貯水中の水道水を汚染する場合があるの
で、定期的に不純物を除去する必要がある。この不純物
の除去のために設けられたのが、上部排出管8および下
部排出管9であって、貯水槽本体1a内の上層部の不純
物は一端開口8aを介して排出し、貯水槽本体1a内の
下層部の不純物は一端開口9aを介して排出する。
【0037】以上説明した貯水槽本体1aは、貯水槽本
体1a内に水道水を充満させた状態で蓄積することで、
上水道の水圧を利用して貯水槽本体1a内への水の取り
入れ、取り出しを行うものであり、必要に応じて水道水
よりも冷たい水や暖かい水を任意に得ることができるよ
うに構成されたものである。また、蓄積した不純物を開
閉バルブの操作だけで排出することができるので、不純
物の影響による貯水槽本体1a内での水質変化や汚染を
防止することができるようになっている。
【0038】なお、上記実施の形態では、第1の導水管
2に第1の開閉バルブ14を設け、第2の導水管3に第
2の開閉バルブ15を設け、第1の補助管6に第3の開
閉バルブ16を設け、第2の補助管7に第4の開閉バル
ブ17を設けた。しかし、図3に示すように、上記開閉
バルブに換えて、第1の接続部Aに第1の方向切換バル
ブA1を設け、第4の接続部Cに第4の方向切換バルブ
C1を設けても良い。
【0039】第1の方向切換バルブA1を調節して、図
3(a)に示すように、第1の補助管6に水が流れず、
第1の導水管2に水が流れるようにし、さらに第4の方
向切換バルブC1を調節して、第2の補助管7からの水
を遮断し、第2の導水管3に水が流れるようにする。
【0040】この状態によって、上水道から加圧された
状態で供給される水は、接続部4を介して第1の導水管
2内に入り、開いている第1の方向切換バルブA1を通
過し、一端開口2aから貯水槽本体1a内に入る。この
際、第3の接続部Bから第2の補助管7に流れる水は、
第4の方向切換バルブC1によって止められている。上
記の状態で、給水側25に接続された家庭用水道の蛇口
(図示せず)を開けると、上水道の圧力によって一端開
口3a、第2の導水管3、開いている第4の方向切換バ
ルブC1を通過し、蛇口から水を取り出すことができ
る。
【0041】第1の方向切換バルブA1を調節して、図
3(b)に示すように、第1の導水管2の水の流れを遮
断し、第1の補助管6に水が流れるようにし、さらに第
4の方向切換バルブC1を調節して、第2の導水管3の
水の流れを遮断し、第2の補助管7からの水を流れるよ
うにする。
【0042】この状態によって、上水道から加圧された
状態で供給される水は、接続部4を介して第1の導水管
2に入るが、第1の方向切換バルブA1によって、一端
開口2aに水は流れず、第1の補助管6を通過し、第2
の接続部Dを介して第2の導水管3に入る。ここで水
は、第2の導水管3を第4の方向切換バルブC1が遮断
しているので接続部5側には流れず、一端開口3aから
貯水槽本体1a内に供給される。
【0043】そして、前記のように、給水側25に接続
された家庭用水道の蛇口(図示せず)を開けると、上水
道の圧力によって、貯水槽本体1a内に供給された水
が、第1の導水管2の一端開口2aを介して第1の導水
管2に入り、第1の導水管2を第1の方向切換バルブA
1が遮断しているので接続部4側には流れず、第3の接
続部Bを介して第2の補助管7を通過して、第4の方向
切換バルブC1において再び第2の導水管3に入り、蛇
口から水を取り出すことができる。
【0044】また、図4に示すように、第3の接続部B
に第3の方向切換バルブB1を設け、第2の接続部Dに
第2の方向切換バルブD1を設けても良い。第3の方向
切換バルブB1を調節して、図4(a)に示すように、
第2の補助管7に水が流れず、第1の導水管2に水が流
れるようにし、さらに第2の方向切換バルブD1を調節
して、第1の補助管6からの水を遮断し、第2の導水管
3に水が流れるようにする。
【0045】この状態によって、上水道から加圧された
状態で供給される水は、接続部4を介して第1の導水管
2内に入り、開いている第3の方向切換バルブB1を通
過し、一端開口2aから貯水槽本1a体内に入る。この
際、第1の接続部Aから第1の補助管6に流れる水は、
第2の方向切換バルブD1によって止められている。上
記の状態で、給水側25に接続された家庭用水道の蛇口
(図示せず)を開けると、上水道の圧力によって一端開
口3a、第2の導水管3、開いている第2の方向切換バ
ルブD1を通過し、蛇口から水を取り出すことができ
る。
【0046】第3の方向切換バルブB1を調節して、図
4(b)に示すように、第1の導水管2の水の流れを遮
断し、第2の補助管7に水が流れるようにし、さらに第
2の方向切換バルブD1を調節して、第2の導水管3の
水の流れを遮断し、第1の補助管6からの水を流れるよ
うにする。
【0047】この状態によって、上水道から加圧された
状態で供給される水は、接続部4を介して第1の導水管
2に入るが、第3の方向切換バルブB1によって、一端
開口2aに水は流れず、第1の接続部A、第1の補助管
6を通過し、第2の方向切換バルブD1を介して第2の
導水管3に入る。ここで水は、第2の導水管3を第2の
方向切換バルブD1が遮断しているので接続部5側には
流れず、一端開口3aから貯水槽本体1a内に供給され
る。
【0048】そして、前記のように、給水側25に接続
された家庭用水道の蛇口(図示せず)を開けると、上水
道の圧力によって、貯水槽本体1a内に供給された水
が、第1の導水管2の一端開口2aを介して第1の導水
管2に入り、第1の導水管2を第3の方向切換バルブB
1が遮断しているので接続部4側には流れずに第2の補
助管7を通過して、第4の接続部Cにおいて再び第2の
導水管3に入り、蛇口から水を取り出すことができる。
【0049】図5は第4の実施の形態を示すものであっ
て、基本的な構成は前記第1の実施の形態と同様のもの
であるので、共通事項の大部分については説明を省略す
る。貯水槽21は貯水槽本体21aを有し、貯水槽本体
21aは完全密閉状態に形成されている。この貯水槽本
体21aの上部には開閉バルブ38を備えた上部排出管
28および、貯水槽本体21a内の底部の沈殿物等を排
出するための開閉バルブ39を備えた下部排出管29が
設けられている。
【0050】また、貯水槽本体21aには、貯水槽本体
21a内の上部に一端開口32を設けた第1の導水管2
2と、下部に一端開口33を設けた第2の導水管23が
設けられており、第1の導水管22は貯水槽本体21a
の外部において上水道の取水側24に接続されるととも
に、第2の導水管23は上水道の給水側25に接続され
ている。以下、詳細な説明を省略するが、本第4実施の
形態の貯水槽も、開閉バルブ(図示せず)の操作によっ
て、欲する水温の水を得ることができるものである。
【0051】上記貯水槽本体21aは地中への埋設に際
して、まず先端部42が尖った打込みパイプ41が地中
に打ち込まれる。この打込みパイプ41の内側に貯水槽
本体21aが埋め込まれる。打込みパイプ41には、パ
イプ41内に貯まる水の排出や、地熱通過を補助するた
めの複数の開口43が形成されている。打込みパイプ4
1と貯水槽本体21aの隙間には貯水槽本体21aを挿
入した後に、固定と放熱を補助するための砂46が充填
される。また、この熱交換の効率を高めるために貯水槽
本体21aの外側面下部にはフィン44が設けられてい
る。
【0052】図6は第5の実施の形態を示すものであっ
て、基本的な構成は前記第1の実施の形態と同様のもの
であるので、共通事項の大部分については説明を省略す
る。貯水槽51は、貯水槽本体51aを有し、貯水槽本
体51aは、完全密閉状態で形成されている。この貯水
槽本体51aは地中に埋設して使用されるものである。
本実施の形態における貯水槽51は、地中深くに埋設す
るためのものであり、そのために貯水槽本体51aに取
り付けられている各種配管は、地上部分と貯水槽本体5
1aとをつなぐために長くなっている。
【0053】その他の構造を簡単に説明すると、この貯
水槽本体51aの上部には開閉バルブ68を具えた上部
排出管58および、下部には貯水槽本体51a内の底部
の沈殿物等を排出するためのバルブ69を備えた下部排
出管59が設けられている。また、貯水槽本体51aに
は、貯水槽本体51a内の上部に一端開口62を有する
第1の導水管52と、下部に一端開口63を有する第2
の導水管53が設けられている。貯水槽本体51aの外
周には、貯水槽本体51a内に収容された水と貯水槽本
体51a周囲との間で熱交換を行うためのフィン70が
設けられている。
【0054】
【発明の効果】以上説明してきたように、本願請求項
1,2記載の貯水槽は、貯水槽本体を完全密閉状態で形
成し、貯水槽本体内部に水を充満させて使用する構造と
なっているので、貯水槽本体内部の水が空気等のガスと
接触することがなく、空気に接触することによる水質の
変化等を防止することができるという効果を有してい
る。又、貯水槽からの水の取り出しは、上水道の水圧を
そのまま利用することにより行うことができるので、水
位保持装置、ポンプ装置等の複雑な機械的装置を必要と
することがなく、構造が簡単で安価に製造することがで
きるという効果を有している。さらに又、貯水槽本体の
水の取り出し位置を変えることができるので、その季節
等の周囲の状況に合わせて、適した水温の水を得ること
ができるという効果がある。
【0055】請求項3記載の貯水槽は、上記の効果に加
えて、貯水槽本体内の上部に浮遊する不純物や、貯水槽
本体内の下部に沈殿する比重の重い鉄サビ等の不純物を
特にポンプ等の複雑な機械的装置を必要とすることがな
く排出が可能であるという効果を有している。
【0056】請求項4記載の貯水槽は、上記の効果に加
えて、貯水槽の外側面に熱交換用のフィンを設けたの
で、地中に埋設した場合に周囲の土との接触面積を増加
させるとができ、貯水槽本体と周囲との熱交換の効率を
高めることができるという効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す貯水槽の要部
切欠側面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の貯水槽の要部平面
図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態の貯水槽の要部平面
図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態の貯水槽の要部平面
図である。
【図5】本発明の第4の実施の形態の貯水槽の要部切欠
側面図である。
【図6】本発明の第5の実施の形態の貯水槽の要部切欠
側面図である。
【符号の説明】
A 第1の接続部 B 第3の接続部 C 第4の接続部 D 第2の接続部 A1 第1の方向切換バルブ B1 第3の方向切換バルブ C1 第4の方向切換バルブ D1 第2の方向切換バルブ 1 貯水槽 1a 貯水槽本体 2 第1の導水管 2a 一端開口 2b 他端開口 3 第2の導水管 3a 一端開口 3b 他端開口 4 接続部 5 接続部 6 第1の補助管 6a 一端 6b 他端 7 第2の補助管 7a 一端 7b 他端 8 上部排出管 8a 一端開口 8b 他端開口 9 下部排出管 9a 一端開口 9b 他端開口 14 第1の開閉バルブ 15 第2の開閉バルブ 16 第3の開閉バルブ 17 第4の開閉バルブ 18 第5の開閉バルブ 19 第6の開閉バルブ 21 貯水槽 21a 貯水槽本体 23 第2の導水管 24 取水側 25 給水側 28 上部排出管 29 下部排出管 32 一端開口 33 一端開口 38 開閉バルブ 39 開閉バルブ 41 打込みパイプ 42 先端部 43 開口 44 フィン 46 砂 51a 貯水槽本体 52 第1の導水管 53 第2の導水管 58 上部排出管 59 下部排出管 62 一端開口 63 一端開口 68 開閉バルブ 69 バルブ 70 フィン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E03B 11/00 F24J 3/08 C02F 1/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の要件を備えたことを特徴とする貯
    水槽。 (イ)密閉状態で水を収容する貯水槽本体と、貯水槽本
    体の外部から内部に連通する第1の導水管および第2の
    導水管と、貯水槽本体の外側において第1の導水管と第
    2の導水管を接続する第1の補助管と第2の補助管とを
    有していること。 (ロ)第1の導水管は、一端開口が貯水槽本体内部の上
    部側に位置しており、他端開口が上水道の取水側又は給
    水側に接続されていること。 (ハ)第2の導水管は、一端開口が貯水槽本体内部の下
    部側に位置しており、他端開口が上水道の給水側又は取
    水側に接続されていること。 (ニ)第1の補助管の一端は、第1の接続部を介して第
    1の導水管に接続され、他端は第2の接続部を介して第
    2の導水管に接続されていること。 (ホ)第2の補助管の一端は、第1の接続部よりも貯水
    槽本体側の第1の導水管に第3の接続部を介して接続さ
    れ、他端は第2の接続部よりも給水側の第2の導水管に
    第4の接続部を介して接続されていること。 (へ)第1の接続部又は第3の接続部と、第2の接続部
    又は第4の接続部には、方向切換バルブが設けられてい
    ること。
  2. 【請求項2】 方向切換バルブに代えて、水の流れを制
    御する開閉バルブを、第1の補助管と、第2の補助管
    と、第1の接続部と第3の接続部間の第1の導水管と、
    第2の接続部と第4の接続部間の第2の導水管に設けた
    ことを特徴とする請求項1記載の貯水槽。
  3. 【請求項3】 下記の要件を備えたことを特徴とする請
    求項1又は2記載の貯水槽。 (イ)貯水槽本体は、上部排出管と下部排出管を有して
    いること。 (ロ)上部排出管は、一端開口が貯水槽本体内部の上端
    付近に位置しており、他端開口が貯水槽本体外部に導出
    されていること。 (ハ)下部排出管は、一端開口が貯水槽本体内部の下端
    付近に位置しており、他端開口が貯水槽本体外部に導出
    されていること。 (ニ)上部排出管及び下部排出管には、貯水槽本体の外
    側において、水の流れを制御する開閉バルブが設けられ
    ていること。
  4. 【請求項4】 貯水槽本体の外周には、貯水槽本体内に
    収容された水と貯水槽本体周囲との間で熱交換を行うた
    めのフィンが設けられていることを特徴とする請求項
    1、2又は3記載の貯水槽
JP23721499A 1999-08-24 1999-08-24 貯水槽 Expired - Fee Related JP3315381B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23721499A JP3315381B2 (ja) 1999-08-24 1999-08-24 貯水槽

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23721499A JP3315381B2 (ja) 1999-08-24 1999-08-24 貯水槽

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001065999A JP2001065999A (ja) 2001-03-16
JP3315381B2 true JP3315381B2 (ja) 2002-08-19

Family

ID=17012082

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23721499A Expired - Fee Related JP3315381B2 (ja) 1999-08-24 1999-08-24 貯水槽

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3315381B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20080028761A1 (en) * 2006-05-30 2008-02-07 Tai-Her Yang Temperature equilibrating methodology & installation with water supply system

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001065999A (ja) 2001-03-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4257239A (en) Earth coil heating and cooling system
US7451611B2 (en) Solar air conditioning system
JP4859560B2 (ja) 井戸を利用したヒートポンプ装置
US20090032760A1 (en) Rotational multi vane positive displacement valve for use with a solar air conditioning system
US20120090597A1 (en) Pump drained solar water heating system
TWI686572B (zh) 熱交換裝置之控制方法及熱交換裝置暨水冷式熱泵裝置
JP3839811B2 (ja) 蓄地熱空調システム
JP3315381B2 (ja) 貯水槽
JP2007255803A (ja) 廃熱の蓄熱と利用方法
JP4300115B2 (ja) 建築物の温度調節用のプラント
KR20170052119A (ko) 지열을 이용한 냉온수 공급장치
KR102093777B1 (ko) 냉난방 피크부하 처리를 위한 열원 확장형 지열히트펌프 장치
WO2008069730A1 (en) A system for snow cold with a basin like snow store
WO2018225753A1 (ja) 熱交換装置の制御方法及び熱交換装置並びに水冷式ヒートポンプ装置
JP2006152670A (ja) 外断熱システム
JP2008075291A (ja) 融雪槽
JPS6320913Y2 (ja)
JP2684968B2 (ja) 人工滞水層蓄熱システム
CN214728432U (zh) 一种厢式冷藏车用的排水型底板
JP2701359B2 (ja) 多槽連結型液体貯溜槽の槽間連結装置
JPH0343566Y2 (ja)
KR101590708B1 (ko) 에어컨 응축수를 이용한 중수 재활용 시스템 장치
JP2006170456A (ja) 自然熱利用システム
JPS5831256A (ja) 貯湯槽の容量切替装置
JPH0239172Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20020507

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees