JP7129216B2 - 地下水処理システム - Google Patents

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Description

本発明は、地下水を汲み上げて処理するシステムに関し、特に地下水に含まれる鉄分の酸化の防止に関する。
原子力発電施設では、建屋周囲の地下水位を制御し建屋内に地下水が流入しないよう何重にも井戸を設置し、常時井戸から地下水を汲み上げ、この汲み上げた地下水をタンクに一時的に貯留し、他の施設に送出している。
ところで、地下水には二価鉄等の鉄分が含まれており、井戸に入り込んで空気に触れた時に酸化される。この酸化鉄は不溶性であり、井戸内のポンプや揚水管及びタンクに付着するため、ポンプや揚水管及びタンクを頻繁に清掃する必要がある。
後記の特許文献1は、井戸に空気より重いアルゴンガスを供給し、このアルゴンガスが井戸に溜まった地下水の水面を覆うことにより、地下水が空気と触れるのを回避し、これにより井戸での地下水の鉄分の酸化を防止している。
特許5338064号公報
特許文献1は、井戸での地下水中の鉄分の酸化を防止することを提案しているが、原子力発電施設や化学プラント施設のように地下水を処理するシステムにおいて、地下水を処理する工程での地下水中の鉄分の酸化防止を提案していない。そのため、この地下水処理部における設備への酸化鉄の付着を防止する技術の開発が求められている。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、地下水汲み上げ部と、上記地下水汲み上げ部で吸い上げられた地下水を処理する地下水処理部とを備えた地下水処理システムにおいて、上記地下水汲み上げ部は、井戸と、井戸に溜まった地下水を汲み上げる汲上ポンプと、上記井戸にアルゴンガスを供給する第1アルゴンガス供給手段と、を有し、上記地下水処理部は、上記地下水汲み上げ部から送られてくる地下水から不純物を除去する処理槽と、上記処理槽の水を送り出す送出ポンプと、上記処理槽にアルゴンガスを供給する第2アルゴンガス供給手段と、を有することを特徴とする。
上記構成によれば、アルゴンガスにより、地下水汲み上げ部の井戸に溜まった地下水のみならず、地下水処理部の処理槽内の地下水が空気に触れるのを防止でき、地下水中の鉄分の酸化を防止できるので、地下水汲み上げ部および地下水処理部の設備への酸化鉄の付着を防止でき、これら設備の更新や清掃の負担を軽減することができる。
上記井戸は大気圧にしてもよいし、上記井戸を密閉して上記井戸全体にアルゴンガスが封入されるようにしてもよい。井戸全体にアルゴンガスを封入すれば、井戸の地下水が空気に触れるのをより一層確実に防止でき、鉄分の酸化を防止できる。
好ましくは、上記第1アルゴンガス供給手段は、アルゴンガス源と、上記アルゴンガス源からのアルゴンガスを上記井戸に供給する第1ガス供給管と、上記第1ガス供給管に設けられた第1ガス弁と、上記井戸において上記井戸に蓄えられている地下水の水面より上方に配置された第1酸素濃度センサと、を有する。
上記構成によれば、第1酸素濃度センサからの酸素濃度情報により井戸内でのアルゴンガスの充填状況を把握できる。
好ましくは、上記第1アルゴンガス供給手段は、さらに第1制御手段を有し、この第1制御手段は、上記第1酸素濃度センサで閾値以上の酸素を検出した時に、上記第1ガス弁を開いて上記井戸にアルゴンガスを補充する。
上記構成によれば、井戸に自動的にアルゴンガスの補充を行なうことができる。
好ましくは、上記井戸は密閉されており、上記第1アルゴンガス供給手段は、さらに上記第1ガス供給管または上記井戸内に配置されたガス圧センサを有し、上記第1制御手段は、上記ガス圧センサの圧力が所定圧力を下回った時に、上記第1ガス弁を開いて上記井戸にアルゴンガスを補充する。
上記構成によれば、第1酸素濃度センサの情報のみならずガス圧センサの情報を用いることにより、密閉された井戸全体にアルゴンガスが充満するように、確実かつ自動的にアルゴンガスを補充することができる。
好ましくは、上記地下水処理部の上記処理槽は密閉されており、上記第2アルゴンガス供給手段は、上記処理槽の上部空間に連なるとともに上記処理槽の上方に配置されたバッファタンクを有し、このバッファタンク内にアルゴンガスを供給することにより、上記処理槽の上記上部空間の全体がアルゴンガスにより満たされている。
上記構成によれば、バッファタンクを用いることにより処理槽の上部空間全体をアルゴンガスで満たすことができ、処理槽内の地下水が空気に触れるのをより一層確実に防止することができる。
好ましくは、上記第2アルゴンガス供給手段はさらに、アルゴンガス源と、上記アルゴンガス源からのアルゴンガスを上記バッファタンクに供給する第2ガス供給管と、上記第2ガス供給管に設けられた第2ガス弁と、上記バッファタンク内において所定高さに配置された第2酸素濃度センサと、第2制御手段と、を有し、この第2制御手段は、上記第2酸素濃度センサで閾値以上の酸素を検出した時に、上記第2ガス弁を開いて上記バッファタンクにアルゴンガスを補充する。
上記構成によれば、バッファタンクへ自動的にアルゴンガスを補充することができる。
好ましくは、さらに、上記地下水処理部からの地下水を蓄える地下水貯留部を備え、上記地下水貯留部は、タンクと、上記タンクにアルゴンガスを供給する第3アルゴンガス供給手段と、を有する。
上記構成によれば、地下水貯留部でもタンク内の地下水が空気に触れるのを防止でき、地下水中の鉄分の酸化を防止できるので、地下水貯留部の設備への酸化鉄の付着を防止でき、この設備の更新や清掃の負担を軽減することができる。
好ましくは、上記第3アルゴンガス供給手段は、アルゴンガス源と、上記アルゴンガス源からのアルゴンガスを上記タンクに供給する第3ガス供給管と、上記第3ガス供給管に設けられた第3ガス弁と、上記タンク内において所定高さに配置された第3酸素濃度センサと、第3制御手段と、を有しており、上記第3制御手段は、上記第3酸素濃度センサで閾値以上の酸素を検出した時に、上記第3ガス弁を開いて上記タンクにアルゴンガスを補充する。
上記構成によれば、タンクへ自動的にアルゴンガスを補充することができる。
本発明によれば、地下水汲み上げ部および地下水処理部の設備への酸化鉄の付着を防止でき、これら設備の更新や清掃の負担を軽減することができる。
本発明の第1実施形態をなす地下水処理システムの概略図である。 同システムにおける地下水汲み上げ部の構造を示す概略断面図である。 本発明の第2実施形態をなす地下水汲み上げ部の構造を示す概略断面図である。
以下、本発明の第1実施形態に係る地下水処理システムについて図1、図2を参照しながら説明する。本システムは、例えば原子力発電施設の周囲に配置された地下水汲み上げ部1と、地下水汲み上げ部1に連なる地下水処理部5と、地下水処理部5に連なる地下水貯留部7とを備えている。図1において、地下水汲み上げ部1と地下水処理部5と地下水貯留部7は1つずつ連なるように示しているが、実際には、共通の地下貯留部7に対して複数の地下水処理部5が連なり、各地下水処理部5には複数の地下水汲み上げ部1が連なっている。
図2に示すように、地下水汲み上げ部1は、井戸10を備えている。本実施形態の井戸10は、鋼製の管を地中に形成された縦穴に埋設することにより構成されている。この管は、底板部とこの底板部の周縁に連なる管部により構成された下部管11と、地上近傍に配置された上部管12と、下部管11と上部管12とを連ねるメッシュ管からなる透水管13(ストレーナ部)により構成されている。上記透水管13から地下水が井戸10内に入り込むようになっている。
地上には台座15が設置され、この台座15の開口に上記井戸10の上部管12の上端部が挿入されている。台座15には後述する汲上ポンプ21を支持するためのベース板16が載置されている。このベース板16の上面にはハウジング17が固定されている。
上記井戸10には揚水管20が挿入されている。揚水管20の下端には汲上ポンプ21が連結されている。汲上ポンプ21は下部管13内に配置されており、ワイヤ(図示しない)を介してベース板16に固定されている。
揚水管20の上端はハウジング17内において流量計22を介して導出管23に接続されている。導出管23はハウジング17を貫通して外部に導出されている。導出管23には電磁弁からなる水弁24が設けられている。
上記井戸10の下部管13内には、井戸10内の水位を検出する水位センサ25が配置されている。
地下水汲み上げ部1はさらに、アルゴンガス供給手段30(第1アルゴンガス供給手段)を有している。アルゴンガス供給手段30は、上記井戸10の近傍に配置されたアルゴンガスボンベ31(アルゴンガス源)と、このアルゴンガスボンベ31のアルゴンガスを井戸10内に供給するガス供給管32(第1ガス供給管)とを有している。
ガス供給管32はハウジング17を貫通する水平管部と井戸10内に挿入される垂直管部を有している。この垂直管部の下端の位置は特に制約はないが、井戸10に溜まった地下水の水面より上方に位置しており、本実施形態では、上部管12内に位置している。ガス供給管32には電磁弁からなるガス弁33(第1ガス弁)が設けられている。
アルゴンガス供給手段30はさらに、井戸10に配置された酸素濃度センサ34(第1酸素濃度センサ)と、コントローラ35(第1制御手段)とを有している。酸素濃度センサ34の位置は、井戸10に溜まった地下水の水面より十分に高い位置にあり、本実施形態では上部管12内に位置している。
後述するように、コントローラ35は、酸素濃度センサ34の情報に基づきガス弁33を制御する。さらにコントローラ35は、水位センサ25、流量計22の情報に基づいて汲上ポンプ21および水弁24を制御する。
次に、図1を参照しながら地下水処理部5について説明する。地下水処理部5は、密閉された処理槽50とアルゴンガス供給手段60(第2アルゴンガス供給手段)を有している。
処理槽50は、地下水から不純物を除去するためのものであり、3つの仕切り51,52,53により仕切られている。
処理槽50において、仕切り51に仕切られた上流部には、地下水汲み上げ部1の導出管23に接続された管54から地下水が流入する。仕切り51は、砂等の重い物質の移動を遮り、水や流体をその上端から通過させる。
仕切り52は、仕切51,53の上端より低い位置に流通部52aを有し、この流通部52aから地下水だけを通過させ、油等の水より軽い流体の通過を遮る。
仕切り53は,さらに水より重い細かい粒子の移動を遮り、地下水を通過させる。
処理槽50において、仕切り53で仕切られた下流部には、送出ポンプ55が配置されており、水処理槽50の水がこの送出ポンプ55から導出管56を経て後述の地下水貯留部7へ送られるようになっている。なお、送出ポンプ55は、導出部56の中途部に設けられて処理槽50の外に配置されていてもよい。
アルゴンガス供給手段60は、処理槽50の密閉された上部空間50aに連通管62を介して連なり処理槽50の上方に配置されたバッファタンク61と、アルゴンガスボンベ63(アルゴンガス源)と、アルゴンガスボンベ63のアルゴンガスをバッファタンク61に供給するガス供給管64(第2ガス供給管)と、ガス供給管64に設けられた電磁弁からなるガス弁65(第2ガス弁)と、バッファタンク61内において所定高さに配置された酸素濃度センサ66(第2酸素濃度センサ)と、コントローラ67(第2制御手段)と、を有している。
バッファタンク61の上端は完全に密閉されておらず、内部は大気圧状態にある。
後述するように、コントローラ67は、酸素濃度センサ66の情報に基づきガス弁65を制御するとともに、処理槽50内の水位センサ(図示しない)の情報に基づき送出ポンプ55を制御する。
地下水貯留部7は、タンク70と、アルゴンガス供給手段80(第3アルゴンガス供給手段)とを備えている。
タンク70には地下水処理部5の導出管56に接続された管71を介して地下水が送られてくる。タンク70の天板にはベント部が設けられており、内部は大気圧状態にある。
アルゴンガス供給手段80は、アルゴンガスボンベ81(アルゴンガス源)と、アルゴンガスボンベ81のアルゴンガスをタンク70に供給するガス供給管82(第3ガス供給管)と、ガス供給管82に設けられた電磁弁からなるガス弁83(第3ガス弁)と、タンク70内において所定高さに配置された酸素濃度センサ84(第3酸素濃度センサ)と、コントローラ85(第3制御手段)と、を有している。
上記構成をなす地下水処理システムの作用を詳述する。
地下水汲み上げ部1において、コントローラ35は、井戸10内に設置された水位センサ21を監視し、井戸10の水位が所定レベルまで上昇した時に汲上ポンプ21を駆動する。これにより井戸10内の地下水は揚水管20を通って汲み上げられ、導出管23および管54を経て、地下水処理部5の処理槽50へと送られる。この汲上ポンプ21の駆動により水位が他の所定レベルまで下がった時に汲上ポンプ21を停止する。このようにして井戸10の水位は、汲上ポンプ21より高い所定範囲内に維持される。
なお、汲上ポンプ21を駆動しているにも拘わらず流量計22が所定以上の流量を計測しなかった場合には、コントローラ35は揚水管20等に詰まりが生じていると判断して水弁24を閉じるとともに汲上ポンプ21を停止する。
処理槽50で前述したように不純物を除去された地下水は、処理槽50の水位が所定レベルまで上昇した時に、コントローラ67は送出ポンプ50を駆動する。これにより、処理槽50内の地下水は、導出管56および管71を経てタンク70に蓄えられる。
次に、地下水汲み上げ部1、地下水処理部5、地下水貯留部7でのアルゴンガス供給について詳述する。
地下水汲み上げ部1では、コントローラ35が井戸10内に配置された酸素濃度センサ34の酸素濃度情報を監視しており、酸素濃度がゼロに近い閾値に達した時には、ガス弁33を開いてアルゴンガスボンベ31からのアルゴンガスを井戸10内に供給する。
アルゴンガスは空気より重いので、酸素濃度センサ34で酸素を検出した時には、アルゴンガスの量が酸素濃度センサ34より若干下のレベルまで低下している。そこで、アルゴンガスを酸素濃度センサ34より上方のレベルになるまで補充するのである。
上記のようにして、アルゴンガスは水面から少なくとも酸素濃度センサ34のレベルまで充満した状態を維持でき、地下水の鉄分が大気中の酸素と接触して酸化されるのを確実に防止することができる。
その結果、汲み上げポンプ21、揚水管20、導出管23等の設備に酸化鉄が付着してその機能が損なわれるのを防止することができ、これら設備の更新、清掃の負担を軽減できる。
地下水処理部5では、コントローラ67は、バッファタンク61内の酸素濃度センサ66を監視し、酸素濃度センサ66がゼロに近い閾値の酸素を検出した時には、ガス弁65を開き、アルゴンガスボンベ63のアルゴンガスをバッファタンク61に供給する。その結果、アルゴンガスは、処理槽50の上部空間50a全体に充満し、バッファタンク61において少なくとも酸素濃度センサ66のレベルまで充満した状態を維持できる。
送出ポンプ55の駆動により処理槽50の水位が下がった時には、処理槽50の上部空間50aにバッファタンク61からアルゴンガスが補充され、水位が上昇した時には上部空間50aのアルゴンガスがバッファタンク61に逃げる。このようにして、密閉された上部空間50aには常時アルゴンガスが充満しており、処理槽50の地下水が大気と接触して酸化されるのを確実に防止することができる。
その結果、処理槽50、送出ポンプ55、導出管56等の設備に酸化鉄が付着してその機能が損なわれるのを防止することができ、これら設備の更新、清掃の負担を軽減できる。
なお、処理槽50の上部空間50aは仕切り52により上流側空間部と下流側空間部に区分けされるが、両空間部は仕切り52の上端近傍に形成された穴または処理槽50の天板に接続されたバイパス管(いずれも図示せず)により連通状態にあり、アルゴンガスの供給に支障はない。連通管62を二股にして処理槽50の両空間部に接続することにより、両空間部とバッファタンク61を連通させてもよい。
地下水貯留部7でも、コントローラ85が酸素濃度センサ84を監視し、酸素濃度センサ84がゼロに近い閾値の酸素濃度を検出した時には、ガス弁83を開いてアルゴンガスボンベ81からアルゴンガスをタンク70に補充する。これにより、タンク70に貯留された地下水が大気に触れることはなく地下水中の鉄分が酸化するのを確実に防止することができる。その結果、タンク70やドレン管(図示しない)等の設備に酸化鉄が付着してその機能が損なわれるのを防止することができる。
タンク70の貯留水が酸素濃度センサ84に近いレベルに達した時には、満杯と判断してタンク70の貯留を停止する。この場合、ドレン管を介して貯留水を排出するか、地下水処理部5を他の新たなタンクに接続し直す。
次に、本発明の第2実施形態について図3を参照しながら説明する。この実施形態において第1実施形態に対応する構成部には同番号を付してその詳細な説明を省略する。
第2実施形態では、地下水汲み上げ部1の井戸10が密閉されている。詳述すると、台座15とベース板16との間にはシール用の環状パッキン41が介在されている。また、揚水管20の上端部には閉塞板26が固定されており、この閉塞板26とベース板16との間にもシール用の環状パッキン42が介在されており、これによりベース板16において揚水管20を通すための中央の穴を塞いでいる。ガス供給管32の垂直管部はベース板16を気密に貫通し、酸素濃度センサ34の信号線もベース板16を気密に貫通し、水位センサ25もベース板16又は閉塞板26を気密に貫通している。
ガス供給管32の垂直管部には分岐管36が接続されており、この分岐管36には手動の常開弁37とガス圧センサ38が先端に向かって順に設けられている。
第2実施形態では、密閉された井戸10全体にアルゴンガスが満たされるようになっている。
コントローラ35は第1実施形態と同様の制御の他に、次の制御を実行する。すなわち、ガス圧センサ38で検出される井戸10内の気圧が所定レベルを下回った時には、ガス弁33を開いて井戸10内にアルゴンガスを補充する。これにより、井戸10内は大気圧より高い圧力でアルゴンガスが充満した状態を維持できる。その結果、より一層確実に井戸10内の地下水を空気から遮断することができる。
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の改変をなすことができる。
例えば、地下水汲み上げ部1において、作業者が酸素濃度センサ34の酸素濃度を見てガス弁24を手動操作してもよい。同様に、地下水処理部5のガス弁65や地下水貯留部7のガス弁83を手動操作してもよい。
個別のアルゴンガスボンベ31、63,81を用いる代わりに、共通のアルゴンガス源を用いてもよい。個別のコントローラ35,67,85を用いる代わりに共通のコントローラを用いてもよい。
地下水処理部5や地下水貯留部7は、地下に設置してもよい。
地下水中の鉄分の量が多い場合には、井戸10の地下水の水面をフロートカバー(シートや発泡スチロール等)で覆ったり、薬剤で水面を被覆することにより、地下水をより確実に空気から遮断してもよい。
水位センサには水圧式の他、超音波式、フロート式のセンサを用いてもよい。
本発明は、地下水処理システムに適用することができる。
1 地下水汲み上げ部
5 地下水処理部
7 地下水貯留部
10 井戸
21 汲上ポンプ
30 アルゴンガス供給手段(第1アルゴンガス供給手段)
31 アルゴンガスボンベ(アルゴンガス源)
32 ガス供給管(第1ガス供給管)
33 ガス弁(第1ガス弁)
34 酸素濃度センサ(第1酸素濃度センサ)
35 コントローラ(第1制御手段)
50 処理槽
55 送出ポンプ
60 アルゴンガス供給手段(第2アルゴンガス供給手段)
61 バッファタンク
63 アルゴンガスボンベ(アルゴンガス源)
64 ガス供給管(第2ガス供給管)
65 ガス弁(第2ガス弁)
66 酸素濃度センサ(第2酸素濃度センサ)
67 コントローラ67(第2制御手段)
70 タンク
80 アルゴンガス供給手段(第3アルゴンガス供給手段)
81 アルゴンガスボンベ(アルゴンガス源)
82 ガス供給管(第3ガス供給管)
83 ガス弁(第3ガス弁)
84 酸素濃度センサ(第3酸素濃度センサ)
85 コントローラ(第3制御手段)

Claims (4)

  1. 地下水汲み上げ部と、上記地下水汲み上げ部で吸い上げられた地下水を処理する地下水処理部とを備えた地下水処理システムにおいて、
    上記地下水汲み上げ部は、井戸と、井戸に溜まった地下水を汲み上げる汲上ポンプと、上記井戸にアルゴンガスを供給する第1アルゴンガス供給手段と、を有し、
    上記地下水処理部は、上記地下水汲み上げ部から送られてくる地下水から不純物を除去する処理槽と、上記処理槽の水を送り出す送出ポンプと、上記処理槽にアルゴンガスを供給する第2アルゴンガス供給手段と、を有し、
    上記地下水処理部の上記処理槽は密閉されており、
    上記第2アルゴンガス供給手段は、上記処理槽の上部空間に連なるとともに上記処理槽の上方に配置されたバッファタンクを有し、このバッファタンク内にアルゴンガスを供給することにより、上記処理槽の上記上部空間の全体がアルゴンガスにより満たされていることを特徴とする地下水処理システム。
  2. 上記第2アルゴンガス供給手段はさらに、アルゴンガス源と、上記アルゴンガス源からのアルゴンガスを上記バッファタンクに供給する第2ガス供給管と、上記第2ガス供給管に設けられた第2ガス弁と、上記バッファタンク内において所定高さに配置された第2酸素濃度センサと、第2制御手段と、を有し、この第2制御手段は、上記第2酸素濃度センサで閾値以上の酸素を検出した時に、上記第2ガス弁を開いて上記バッファタンクにアルゴンガスを補充することを特徴とする請求項に記載の地下処理システム。
  3. 共通の地下水貯留部と、上記地下水貯留部に連なる複数の地下水処理部と、上記複数の地下水処理部の各々に連なる複数の地下水汲み上げ部と、を備え
    上記地下水汲み上げ部の各々は、密閉された井戸と、井戸に溜まった地下水を汲み上げる汲上ポンプと、上記井戸にアルゴンガスを供給する第1アルゴンガス供給手段と、を有し、
    上記地下水処理部の各々は、上記複数の地下水汲み上げ部から送られてくる地下水から不純物を除去する密閉された処理槽と、上記処理槽の水を送り出す送出ポンプと、上記処理槽にアルゴンガスを供給する第2アルゴンガス供給手段と、を有し、
    上記地下水貯留部は、上記複数の地下水処理部からの地下水を蓄えるタンクと、上記タンクにアルゴンガスを供給する第3アルゴンガス供給手段と、を有することを特徴とする地下水処理システム。
  4. 上記第1アルゴンガス供給手段は、アルゴンガス源と、上記アルゴンガス源からのアルゴンガスを上記井戸に供給する第1ガス供給管と、上記第1ガス供給管に設けられた第1ガス弁と、上記井戸において上記井戸に蓄えられている地下水の水面より上方に配置された第1酸素濃度センサと、上記第1ガス供給管または上記井戸内に配置されたガス圧センサと、第1制御手段を有し、
    上記第1制御手段は、上記第1酸素濃度センサで閾値以上の酸素を検出した時に、上記第1ガス弁を開いて上記井戸にアルゴンガスを補充し、上記ガス圧センサの圧力が所定圧力を下回った時に、上記第1ガス弁を開いて上記井戸にアルゴンガスを補充し、
    上記第3アルゴンガス供給手段は、アルゴンガス源と、上記アルゴンガス源からのアルゴンガスを上記タンクに供給する第3ガス供給管と、上記第3ガス供給管に設けられた第3ガス弁と、上記タンク内において所定高さに配置された第3酸素濃度センサと、第3制御手段と、を有しており、
    上記第3制御手段は、上記第3酸素濃度センサで閾値以上の酸素を検出した時に、上記第3ガス弁を開いて上記タンクにアルゴンガスを補充することを特徴とする請求項3に記載の地下水処理システム。
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