JP2016079951A - 水位維持装置とポンプ設備および水位維持方法並びにポンプの運転方法 - Google Patents

水位維持装置とポンプ設備および水位維持方法並びにポンプの運転方法 Download PDF

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靖洋 村山
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Abstract

【課題】水位維持装置を小型軽量化して、ポンプ設備の高さや重量を低減する。【解決手段】水位維持装置4は、水位検出装置18と、ポンプケーシング6内に水Wを導入する導入装置19とを有し、水位検出装置18はポンプケーシング6内の水位がポンプケーシング6の最上部よりも低い第1所定水位WL1に達したこととポンプケーシング6の最上部以上の第2所定水位WL2に達したこととを検知可能であり、水位検出装置4が第1所定水位WL1以下の水位を検出すると、導入装置19が起動してポンプケーシング6内に水Wを導入し、水位検出装置18が第2所定水位WL2に達した水位を検出すると、導入装置19が停止してポンプケーシング6内の水位を維持する。【選択図】図2

Description

本発明は、例えば横軸ポンプ等を起動するためポンプ内の水位を維持する水位維持装置とポンプ設備および水位維持方法並びにポンプの運転方法に関する。
従来、この種のポンプ設備としては、例えば図6に示すように、水槽内の水を揚水する横軸ポンプ102(主ポンプ)に水位維持装置103を設けたものがある。横軸ポンプ102は、ポンプケーシング104と、ポンプケーシング104内に収納された羽根車とを有している。ポンプケーシング104の下端には、下向きの吸込口106が形成され、ポンプケーシング104の上部には、横向きの吐出口が形成されている。
水位維持装置103は、横軸ポンプ102内を満水にする装置であって、満水用タンク108と真空ポンプ109とを有している。満水用タンク108はポンプケーシング104の上方に設置されており、満水用タンク108内の下部とポンプケーシング104内の最上部とが接続管110を介して連通している。
真空ポンプ109は満水用タンク108内の空気を排出して満水用タンク108内を減圧するものであり、真空ポンプ109と満水用タンク108内の上部とが吸気管111を介して連通している。満水用タンク108には、真空ポンプ109の起動および停止を切り換える上部の液面スイッチ112と下部の液面スイッチ113とが設けられている。
これによると、羽根車を停止した状態で、真空ポンプ109を起動することにより、満水用タンク108内およびポンプケーシング104内が減圧され、水槽内の水が、吸込口106からポンプケーシング104内に吸い上げられ、接続管110を通って満水用タンク108内に流入する。満水用タンク108内の水位が下部の液面スイッチ113に達すると、下部の液面スイッチ113がオンに切り換わり、さらに水位が上昇して上部の液面スイッチ112に達すると、上部の液面スイッチ112がオンに切り換わり、真空ポンプ109が停止する。
これにより、ポンプケーシング104内が満水状態となり、この状態で、水槽内の水位が上昇して揚水開始水位WL4に達すると、羽根車が回転して、揚水運転が開始される。
また、水槽内の水位が揚水開始水位WL4よりも低い場合、羽根車105を停止し、ポンプケーシング104内を満水にした状態で、揚水運転開始まで長時間待機することがある。この際、空気が横軸ポンプ102の軸封部等からポンプケーシング104内へ少しずつ侵入することがあり、これによって、満水用タンク108内の水位が、上部の液面スイッチ112よりも低下して、上部の液面スイッチ112がオフに切り換わり、さらに、下部の液面スイッチ113よりも低下して、下部の液面スイッチ113がオフに切り換わると、真空ポンプ109が起動する。
これにより、満水用タンク108内が減圧され、満水用タンク108内の水位が上昇して下部の液面スイッチ113に達すると、下部の液面スイッチ113がオンに切り換わり、さらに水位が上昇して上部の液面スイッチ112に達すると、上部の液面スイッチ112がオンに切り換わり、真空ポンプ109が停止する。
このような運転方法により、ポンプケーシング104内を満水にした状態で、揚水運転開始まで長時間待機し、必要な時に直ちに横軸ポンプ102を運転することができる。
尚、上記のような真空ポンプ109とポンプケーシング104の上方に設置された満水用タンク108とを備えた横軸ポンプ102については、例えば下記特許文献1に記載されている。
特開平8−270596
しかしながら上記の従来形式では、満水用タンク108の容量が小さいと、満水用タンク108内の水位が、短時間で、上部の液面スイッチ112から下部の液面スイッチ113に低下したり或いは下部の液面スイッチ113から上部の液面スイッチ112に上昇し、真空ポンプ109の起動および停止が頻繁に切り換えられるといった問題がある。
このような問題の対策として、容量の大きな満水用タンク108をポンプケーシング104の上方に設置することが考えられる。しかしながら、大容量の満水用タンク108を高い位置に設置するため、満水用タンク108の据付作業や点検等の維持管理に手間がかかるといった問題がある。また、ポンプ設備115の高さや重量が増大するといった問題もある。
本発明は、水位維持装置を小型軽量化して、ポンプ設備の高さや重量を低減することを目的とする。
上記目的を達成するために、本第1発明は、ポンプの下部に水槽が設けられ、
水槽に連通する吸込部を有するポンプ内の水位を維持する水位維持装置であって、
水位検出装置と、ポンプケーシング内に水を導入する導入装置とを有し、
水位検出装置は、ポンプケーシング内の最上部近傍とポンプケーシング内の側面又は底面とに連通し、ポンプケーシング内の水位がポンプケーシングの最上部よりも低い第1所定水位に達したことと第1所定水位よりも高い第2所定水位に達したこととを検知可能であり、
水位検出装置が第1所定水位以下の水位を検出すると、導入装置が起動してポンプケーシング内に水を導入し、
水位検出装置が第2所定水位に達した水位を検出すると、導入装置が停止してポンプケーシング内の水位を維持するものである。
これによると、発明者は、ポンプケーシング内が完全に満水にならず上部に空気溜り部が形成されていても、空気溜り部がある程度小さければ、ポンプにおける通常の揚水運転が支障無く開始できることを利用し、この空気溜り部を従来設けていた満水用タンクの代りに利用することを考え出した。
すなわち、水位維持装置をポンプケーシングに取付け、導入装置を作動してポンプケーシング内に水を導入してポンプケーシング内の水位を上昇させ、ポンプケーシング内の水位が第1所定水位を超えて第2所定水位に達したことを水位検出装置が検出すると、導入装置を停止させる。これにより、ポンプケーシング内の水位はポンプの起動が可能な水位に保たれる。尚、ポンプの起動が可能な水位とは、ポンプケーシング内の上部に空気溜り部が形成されていても、ポンプを始動したときに空気溜り部の空気をポンプケーシングの吐出口から排出することができる水位である。
この状態で待機している際、空気がポンプの軸封部等からポンプケーシング内へ少しずつ侵入することがあり、これによって、ポンプケーシング内の水位が第2所定水位から第1所定水位まで低下して水位検出装置で検出されると、導入装置を作動させる。
これにより、ポンプケーシング内に水が導入され、ポンプケーシング内の水位が第1所定水位から第2所定水位まで上昇して水位検出装置で検出されると、導入装置を停止させる。これにより、ポンプケーシング内の水位を第1所定水位以上で且つ第2所定水位以下に維持することができる。
この状態で、水槽内の水位が上昇して揚水開始水位に達すると、ポンプの運転を開始することで揚水運転が開始される。この際、ポンプケーシング内に発生する空気溜り部の容量がある程度小さくなるように第1所定水位を設定しておくことで、ポンプが始動したときに空気溜り部の空気がポンプケーシングの吐出口から排出可能となるため、揚水運転が支障無く行える。
さらに、ポンプケーシング内の第1所定水位から第2所定水位までの間に発生する空気溜り部の容量を従来の満水用タンクの容量と同じ又はほぼ同じにすることで、ポンプケーシング内の空気溜り部が従来の満水用タンクと同じ役割を果たすため、満水用タンクが不要になる。これにより、水位維持装置を小型軽量化して、ポンプ設備の高さや重量を低減することができる。
本第2発明における水位維持装置は、第2所定水位はポンプケーシングの最上部以上の高さであるものである。
これによると、導入装置を作動してポンプケーシング内に水を導入してポンプケーシング内の水位を上昇させ、ポンプケーシング内の水位が第1所定水位を超えて第2所定水位に達したことを水位検出装置が検出すると、導入装置を停止させる。これにより、ポンプケーシング内が満水状態(ポンプの起動が可能な水位の一例)に保たれる。
本第3発明における水位維持装置は、第2所定水位はポンプケーシングの最上部未満の高さであるものである。
本第4発明における水位維持装置は、水位検出装置は、ポンプケーシングの外部に配置される水位検出部と、ポンプケーシング内と水位検出部内とに連通する連通管および排出管と、水位検出部内の水位が第1および第2所定水位に達したことを検知する検知器とを有し、
連通管は水位検出部内とポンプケーシング内の第1所定水位より下部とに連通し、
排出管は水位検出部内とポンプケーシング内の最上部近傍とに連通しているものである。
これによると、ポンプケーシング内を満水にした状態で待機している際、ポンプケーシング内の水位が第2所定水位から第1所定水位に低下した場合、ポンプケーシング内の水位と共にポンプケーシングの外部の水位検出部内の水位も第2所定水位から第1所定水位まで低下して検知器で検知される。
また、ポンプケーシング内の水位が第1所定水位から第2所定水位まで上昇した場合、ポンプケーシング内の水位と共にポンプケーシングの外部の水位検出部内の水位も第1所定水位から第2所定水位まで上昇して検知器で検知される。
本第5発明における水位維持装置は、ポンプケーシングの羽根車を収納する収納部の底部から頂部までの30%に相当する高さを所定高さとすると、
第1所定水位はポンプケーシング内の最上部から所定高さだけ下位に設定されているものである。
これによると、第1所定水位をポンプケーシング内の最上部から所定高さだけ下位に設定することにより、ポンプが始動した際に吐出口から排出可能な量の空気を溜める空気溜り部を、ポンプケーシング内の上部に形成することができる。
本第6発明における水位維持装置は、導入装置は真空ポンプであり、
真空ポンプは、ポンプケーシング内の空気を排出することで、水槽の水をポンプの吸込部からポンプケーシング内に導入するものである。
これによると、真空ポンプを作動させてポンプケーシング内の空気を排出することにより、ポンプケーシング内に水が導入される。ポンプケーシング内の水位が上昇して第2所定水位に達したことを水位検出装置が検出すると、真空ポンプを停止させる。これにより、ポンプケーシング内の水位はポンプの起動が可能な水位(例えば満水状態)に保たれる。
その後、ポンプケーシング内の水位が第2所定水位から第1所定水位まで低下して水位検出装置で検出されると、真空ポンプを作動させてポンプケーシング内の空気を排出する。これにより、ポンプケーシング内に水が導入され、ポンプケーシング内の水位が第2所定水位まで上昇して水位検出装置で検出されると、真空ポンプを停止させる。これにより、ポンプケーシング内の水位を第1所定水位以上で且つ第2所定水位以下に維持することができる。
本第7発明は、上記第1発明から第6発明のいずれか1項に記載の水位維持装置の水位検出装置がポンプケーシングに設けられていることを特徴とするポンプ設備である。
本第8発明は、ポンプケーシング内に水を導入する導入装置を用いてポンプ内の水位を維持する水位維持方法であって、
ポンプケーシング内の水位がポンプケーシングの最上部よりも低い第1所定水位以下に低下すると、導入装置を起動してポンプケーシング内に水を導入し、
ポンプケーシング内の水位が第1所定水位よりも高い第2所定水位に上昇すると、導入装置を停止してポンプケーシング内の水位を維持するものである。
これによると、ポンプケーシング内の水位を第1所定水位以上で且つ第2所定水位以下に維持することができる。この状態で、水槽内の水位が上昇して揚水開始水位に達すると、ポンプの運転を開始することで揚水運転が開始される。この際、ポンプケーシング内に発生する空気溜り部の容量がある程度小さくなるように第1所定水位を設定しておくことで、ポンプが始動したときに空気溜り部の空気がポンプケーシングの吐出口から排出可能となるため、揚水運転が支障無く行える。
さらに、ポンプケーシング内の第1所定水位から第2所定水位までの間に発生する空気溜り部の容量を従来の満水用タンクの容量と同じ又はほぼ同じにすることで、ポンプケーシング内の空気溜り部が従来の満水用タンクと同じ役割を果たすため、満水用タンクが不要になる。これにより、水位維持装置を小型軽量化して、ポンプ設備の高さや重量を低減することができる。
本第9発明における水位維持方法は、導入装置に真空ポンプを用いるものである。
本第10発明は、上記第8発明又は第9発明に記載の水位維持方法によってポンプケーシング内の水位を維持するポンプの運転方法であって、
第1所定水位はポンプの起動が可能な水位に設定されており、
ポンプケーシング内の水位が第1所定水位よりも上昇した状態で、ポンプに運転指令が発せられると、ポンプの運転を開始するものである。
これによると、ポンプケーシング内の水位が第1所定水位よりも上昇した状態で、ポンプの運転が開始されるため、ポンプが起動したときに空気溜り部の空気がポンプケーシングの吐出口から十分に排出され、通常の揚水運転が支障無く行える。
さらに、ポンプケーシング内の空気溜り部の容量を従来の満水用タンクの容量と同じ又はほぼ同じにすることで、ポンプケーシング内の空気溜り部が従来の満水用タンクと同じ役割を果たすため、大型の満水用タンクが不要になる。これにより、水位維持装置を小型軽量化して、ポンプ設備の高さや重量を低減することができる。
以上のように本発明によると、水位維持装置を小型軽量化して、ポンプ設備の高さや重量を低減することができる。
本発明の第1の実施の形態におけるポンプ設備の図である。 同、ポンプ設備のポンプケーシングと水位維持装置との断面図である。 本発明の第2の実施の形態におけるポンプケーシングと水位維持装置との断面図である。 本発明の第3の実施の形態におけるポンプケーシングと水位維持装置との断面図である。 本発明の第4の実施の形態におけるポンプケーシングと水位維持装置との断面図である。 従来のポンプケーシングと水位維持装置との断面図である。
以下、本発明における実施の形態を、図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態では、図1,図2に示すように、1はポンプ設備であり、排水機場の水槽2内の水を揚水するものである。ポンプ設備1は、横軸ポンプ3と、横軸ポンプ3内の水位を維持する水位維持装置4とを有している。横軸ポンプ3は、ポンプケーシング6と、ポンプケーシング6内に収納された羽根車7と、羽根車7を回転させる主軸8とを有している。
ポンプケーシング6は吸込管9(吸込部の一例)と吸込エルボ10とケーシング本体11とを有している。吸込管9の下端には吸込口14が形成され、ケーシング本体11の下流側には吐出口15が形成され、吐出弁17が設けられている。尚、ケーシング本体11は、羽根車7を収納する収納部16を有している。
水位維持装置4は、ケーシング本体11の外側方に設けられており、水位検出装置18と、ポンプケーシング6内の空気を排出してポンプケーシング6内に水を導入する真空ポンプ19(導入装置の一例)とを有している。水位検出装置18は、ケーシング本体11の外側方に配置される水位検出部21と、ケーシング本体11内の水Wを水位検出部21内に導入する連通管22と、水位検出部21内の水位を検知する検知器23と、第1および第2排出管26,27とを有している。
水位検出部21は、上下に長い円筒状の容器であり、取付部材24を介してポンプケーシング6に取り付けられている。連通管22の一端がケーシング本体11の側面であって第1所定水位WL1よりも下位の水面下に連通し、他端が水位検出部21内の底部に連通している。尚、連通管22がケーシング本体11に連通している箇所は、横軸ポンプ3による揚水が可能な水位(後述する第1所定水位WL1に相当)よりも下位に設定されている。
また、検知器23は、電極式の液面検知器であり、第1所定水位WL1と第2所定水位WL2とを検知するものである。
尚、第1所定水位WL1は、横軸ポンプ3が起動すると揚水が可能な水位であり、満水水位WL3よりも低く、羽根車7を収容したケーシング本体11内の最上部(頂部)から所定高さHだけ下位に設定されている。本実施例では、ケーシング本体11の収納部16の底部から頂部までの長さ、つまり内径Aの30%に相当する高さを所定高さHとしている。
ケーシング本体11内の水位が第1所定水位WL1の場合、ケーシング本体11内の水面とケーシング本体11内の最上部との間に、空気溜り部25が形成される。ここで、第1所定水位WL1を設定するための基準となるケーシング本体11内の最上部とは、一般的に横軸ポンプ3による揚水が可能となる羽根車7が没水する水位以上を意味している。
真空ポンプ19は、ポンプケーシング6内の空気を排出してケーシング本体11内を減圧するものであり、第1および第2排出管26,27を介して、水位検出部21内とケーシング本体11内の最上部とに連通している。すなわち、第1排出管26の一端がケーシング本体11内の最上部に連通し、他端が水位検出部21内の上部に連通している。
尚、第2所定水位WL2は、満水水位WL3よりも上位に設定されており、本実施例では第1排出管26の立ち上がり部26aに設定されている。
第2排出管27の一端が水位検出部21内の上端部に連通し、他端が真空ポンプ19に接続されている。連通管22と第2排出管27とにはそれぞれ、バルブ31,32が設けられている。また、検知器23による水位の検知に基づいて真空ポンプ19および横軸ポンプ3を制御する制御部33が水位維持装置4に備えられている。
以下、上記構成における作用を説明する。
発明者は、ポンプケーシング6内の上部に空気溜り部25が形成されても、空気溜り部25の高さが羽根車7の収納部16の内径Aの30%に相当する所定高さH以下であれば、横軸ポンプ3における通常の揚水運転が支障無く行えることを見出し、この空気溜り部25を従来設けていた満水用タンクの代りに利用することを考え出した。
すなわち、両バルブ31,32を開いた状態で、真空ポンプ19を作動してポンプケーシング6内の空気を排出することにより、ポンプケーシング6内が減圧され、水槽2内の水Wが吸込口14からポンプケーシング6内に吸い上げられ、ポンプケーシング6内の水位が上昇して第2所定水位WL2に達すると、これに連動して図2の仮想線で示すように水位検出部21内の水位も第2所定水位WL2に達し、検知器23によって第2所定水位WL2が検知される。
尚、上記のようにポンプケーシング6内の水位とポンプケーシング6の外部の水位検出部21内の水位とが時間遅れや水位差を生じずに連動するためには、空気溜り部25の圧力と水位検出部21内の水面上の内部空間の圧力とが等しい必要があり、本実施の形態では、第1排出管26を介して空気溜り部25と水位検出部21内の水面上の内部空間とが連通していることで、達成されている。
上記のように検知器23によって第2所定水位WL2が検知されると、制御部33が真空ポンプ19を停止し、ポンプケーシング6内は、横軸ポンプ3の起動が可能な水位(満水状態)になる。
この状態で待機している際、空気が横軸ポンプ3の軸封部等からポンプケーシング6内へ少しずつ侵入することがあり、これによって、ポンプケーシング6内の水位が水位検出部21内の水位と共に第2所定水位WL2から徐々に低下し、ケーシング本体11内の頂部に空気溜り部25が形成され、さらに、図2の実線で示すように、ポンプケーシング6内の水位が水位検出部21内の水位と共に第1所定水位WL1まで低下して検知器23で検出されると、制御部33が真空ポンプ19を作動させる。
これにより、空気溜り部25の空気が排出されて、水槽2内の水Wが吸込口14からポンプケーシング6内に吸い上げられる。そして、ポンプケーシング6内の水位が水位検出部21内の水位と共に第1所定水位WL1から第2所定水位WL2(図2の仮想線参照)まで上昇して検知器23により検知されると、制御部33が真空ポンプ19を停止させる。これにより、ポンプケーシング6内が満水状態になる。このような真空ポンプ19の運転を行うことで、ポンプケーシング6内の水位を第1所定水位WL1以上で且つ第2所定水位WL2以下に維持することができる。
このようにポンプケーシング6内の水位が第1所定水位WL1以上で且つ第2所定水位WL2以下に維持されている状態で、水槽2内の水位が上昇して揚水開始水位WL4(図1参照)に達すると、運転指令が横軸ポンプ3の制御部33に発せられ、運転指令に基づいて制御部33が横軸ポンプ3を起動させ、横軸ポンプ3の揚水運転が開始される。これにより、大雨等で緊急に揚水が必要な時に、上記のように運転指令を発することにより、直ちに横軸ポンプ3を起動して揚水を開始することができる。
この際、空気溜り部25の高さが羽根車7の収納部16の内径Aの30%に相当する所定高さH以下になるように第1所定水位WL1を設定しておくことで、横軸ポンプ3が始動したときに空気溜り部25の空気はポンプケーシング6内から吐出弁17に排出されるため、揚水運転が開始され、通常の揚水運転が支障無く行える。
また、空気溜り部25の容量を従来の満水用タンク108(図5参照)の容量と同じ又はほぼ同じにすることで、空気溜り部25が従来の満水用タンクと同じ役割を果たすため、大型の満水用タンクを不要に又は小型化することができる。これにより、水位維持装置4を小型軽量化して、ポンプ設備1の高さや重量を低減することができ、さらに、ポンプ設備1をメンテナンスする時、満水用タンクを一時的に撤去する必要も無く、ポンプ設備1のメンテナンスが容易に行える。
尚、上記第1の実施の形態では、図2に示すように、水位検出部21は円筒状の容器であり、水位検出部21の外径および内径は連通管22の外径および内径よりも大きい。尚、水位検出部21の内径を大きくすると、水位検出部21自身が水槽の役目も果たし、水位の低下に要する時間を長くすることができ、真空ポンプ19の起動停止の頻度を減らすことができる。これにより、機器の損耗を軽減し、ランニングコストも含めてコストダウンを図ることもできる。さらに、別途の水槽を設けても良く、この場合も従来のように水槽をポンプの上部に置く必要が無く、高さ方向の寸法を小さくすることができる。
また、上記第1の実施の形態では、1つの制御部33で水位維持装置4と横軸ポンプ3とを制御しているが、水位維持装置4と横軸ポンプ3とをそれぞれ個別の制御部で制御してもよい。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態では、図3に示すように、水位検出部21と連通管22とにそれぞれ太径の管を用い、水位検出部21の口径を連通管22の口径と同じにしてもよい。
これによると、水位検出部21の太さが第1の実施の形態の円筒状容器と比べて細くなりスリム化されるため、軽量化が図られ、取付部材24が簡素化される。また、連通管22の口径を大きくすることで、ごみ等が連通管22に詰まるのを防止できる。
上記第2の実施の形態では、連通管22の口径をケーシング本体11から水位検出部21まで同一にしているが、連通管22の途中に拡大管を設けて連通管22の口径を変えてもよい。
(第3の実施の形態)
上記第1および第2の実施の形態では、第1排出管26の他端が水位検出部21内の上部に連通しているが、第3の実施の形態として、図4に示すように、第1排出管26の他端が第2排出管27に連通していてもよい。
(第4の実施の形態)
第4の実施の形態では、図5に示すように、水位維持装置4は、水位検出装置18と、ポンプケーシング6内の空気を排出してポンプケーシング6内に水を導入する真空ポンプ19(導入装置の一例)とを有している。水位検出装置18は、ケーシング本体11の外部に配置される第1および第2水位検出部61,62と、ケーシング本体11内の水Wを第1水位検出部61内に導入する第1連通管63と、ケーシング本体11内の水Wを第2水位検出部62内に導入する第2連通管64と、第1水位検出部61内の水位を検知する第1検知器65と、第2水位検出部62内の水位を検知する第2検知器66と、排出管67とを有している。
ここで、第1検知器65は第1所定水位WL1を検知するものであり、第2検知器66は第2所定水位WL2を検知するものである。排出管67は第1排出管67aと第2排出管67bとに分岐しており、第1排出管67aは第1水位検出部61に連通し、第2排出管67bは第2水位検出部62に連通している。また、排出管67にはバルブ68が設けられている。
以下、上記構成における作用を説明する。
バルブ68を開いた状態で、真空ポンプ19を作動してポンプケーシング6内の空気を排出することにより、ポンプケーシング6内が減圧され、水槽2内の水Wが吸込口14からポンプケーシング6内に吸い上げられ、ポンプケーシング6内の水位が上昇して第2所定水位WL2に達すると、これに連動して図5の仮想線で示すように第1および第2水位検出部61,62内の水位も第2所定水位WL2に達し、第2検知器66によって第2所定水位WL2が検知される。これにより、制御部33が真空ポンプ19を停止し、ポンプケーシング6内は、横軸ポンプ3の起動が可能な水位(満水状態)になる。
この状態で待機している際、空気が横軸ポンプ3の軸封部等からポンプケーシング6内へ少しずつ侵入することがあり、これによって、ポンプケーシング6内の水位が第1および第2水位検出部61,62内の水位と共に第2所定水位WL2から徐々に低下し、ケーシング本体11内の頂部に空気溜り部25が形成される。さらに、図5の実線で示すように、ポンプケーシング6内の水位が第1および第2水位検出部61,62内の水位と共に第1所定水位WL1まで低下して第1検知器65で検出されると、制御部33が真空ポンプ19を作動させる。
これにより、空気溜り部25の空気が排出されて、水槽2内の水Wが吸込口14からポンプケーシング6内に吸い上げられる。そして、ポンプケーシング6内の水位が第1および第2水位検出部61,62内の水位と共に第1所定水位WL1から第2所定水位WL2(図5の仮想線参照)まで上昇して第2検知器66により検知されると、制御部33が真空ポンプ19を停止させる。これにより、ポンプケーシング6内が満水状態になる。このような運転を行うことで、ポンプケーシング6内の水位を第1所定水位WL1以上で且つ第2所定水位WL2以下に維持することができ、横軸ポンプ3をいつでも運転可能な状態に維持しておくことができる。
上記各実施の形態では、図2に示すように、ケーシング本体11の収納部16の内径Aの30%に相当する高さを所定高さHとし、ケーシング本体11内の最上部から所定高さHだけ下位に第1所定水位WL1を設定しているが、横軸ポンプ3の吸込口径又は吐出口径のほぼ30%に相当する高さを所定高さHとしてもよい。
上記各実施の形態では、第2所定水位WL2を、満水水位WL3よりも上位に設定したが、満水水位WL3と同じ水位に設定してもよい。
上記各実施の形態では、連通管22の一端を、ケーシング本体11の側面部に接続しているが、ケーシング本体11の底面部に接続してもよい。
上記各実施の形態では、検知器23に、電極式の液面検知器を使用しているが、フロート式、静電容量式等のどのような種類の液面検知器を使用してもよい。
上記各実施の形態では、横軸ポンプ3の形式は、斜流、軸流、渦巻のいずれでもよい。
上記各実施の形態では、水槽2内の水質が悪い場合、第2排出管27の途中に真空槽や気液分離装置を設け、揚水が真空ポンプ19に流入するのを防止してもよい。
上記の各実施の形態では、導入装置として、ポンプケーシング6内の空気を排出してポンプケーシング6内を減圧することにより水を導入する真空ポンプ19を用いたが、空気を排出する代わりに水を空気溜り部25に供給して、空気溜り部25から空気を排出しながらポンプケーシング6内を満水にする給水装置を用いてもよく、或いは、ポンプケーシング6内を満水にすることができるのであればどのような構成でも良い。
上記の各実施の形態では、1台の横軸ポンプ3に対して1台の真空ポンプ19を用いているが、複数台の横軸ポンプ3に対して1台の真空ポンプ19を共用しても良い。
上記の各実施の形態では、第1排出管26の一端をケーシング本体11内の最上部に連通させているが、最上部近傍に連通させてもよい。
上記の各実施の形態では、図2〜図5に示すように、第2所定水位WL2を満水水位WL3よりも上位に設定したが、水位を維持するために十分な容積が第1所定水位WL1から第2所定水位WL2の間で確保でき、さらに水面の変動により第1所定水位WL1と第2所定水位WL2とを同時に交互に検知するハンチングを起こさない程度に両水位WL1,WL2間が離れていれば、第2所定水位WL2を第1所定水位WL1よりも高く且つ満水水位WL3よりも低い水位(ポンプケーシングの最上部未満の高さに相当)に設定してもよい。この場合、第2所定水位WL2がケーシング本体11内の最上部より下がるため、ポンプ設備1をさらに低くすることができる。
上記の各実施の形態では、水位検出部21をポンプケーシング6の外部に設けたが、ポンプケーシング6内の水位を直接計測するように構成してもよい。
上記の各実施の形態では、図2に示すように、水位維持装置4の水位検出装置18をポンプケーシング6に設けているが、水位検出装置18をポンプケーシング6の横に別体で設置してもよい。また、真空ポンプ19については、水位検出装置18と同様に、取付部材等を介してポンプケーシング6に一体に設けてもよいし、或いは、ポンプケーシング6の横に別体で設置してもよい。
1 ポンプ設備
2 水槽
3 横軸ポンプ
4 水位維持装置
6 ポンプケーシング
7 羽根車
9 吸込管(吸込部)
16 収納部
18 水位検出装置
19 真空ポンプ(導入装置)
21 水位検出部
22 連通管
23 検知器
26,27 第1および第2排出管
61,62 第1および第2水位検出部
63,64 第1および第2連通管
65,66 第1および第2検知器
67 排出管
H 所定高さ
WL1 第1所定水位
WL2 第2所定水位

Claims (10)

  1. ポンプの下部に水槽が設けられ、
    水槽に連通する吸込部を有するポンプ内の水位を維持する水位維持装置であって、
    水位検出装置と、ポンプケーシング内に水を導入する導入装置とを有し、
    水位検出装置は、ポンプケーシング内の最上部近傍とポンプケーシング内の側面又は底面とに連通し、ポンプケーシング内の水位がポンプケーシングの最上部よりも低い第1所定水位に達したことと第1所定水位よりも高い第2所定水位に達したこととを検知可能であり、
    水位検出装置が第1所定水位以下の水位を検出すると、導入装置が起動してポンプケーシング内に水を導入し、
    水位検出装置が第2所定水位に達した水位を検出すると、導入装置が停止してポンプケーシング内の水位を維持することを特徴とする水位維持装置。
  2. 第2所定水位はポンプケーシングの最上部以上の高さであることを特徴とする請求項1記載の水位維持装置。
  3. 第2所定水位はポンプケーシングの最上部未満の高さであることを特徴とする請求項1記載の水位維持装置。
  4. 水位検出装置は、ポンプケーシングの外部に配置される水位検出部と、ポンプケーシング内と水位検出部内とに連通する連通管および排出管と、水位検出部内の水位が第1および第2所定水位に達したことを検知する検知器とを有し、
    連通管は水位検出部内とポンプケーシング内の第1所定水位より下部とに連通し、
    排出管は水位検出部内とポンプケーシング内の最上部近傍とに連通していることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の水位維持装置。
  5. ポンプケーシングの羽根車を収納する収納部の底部から頂部までの30%に相当する高さを所定高さとすると、
    第1所定水位はポンプケーシング内の最上部から所定高さだけ下位に設定されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の水位維持装置。
  6. 導入装置は真空ポンプであり、
    真空ポンプは、ポンプケーシング内の空気を排出することで、水槽の水をポンプの吸込部からポンプケーシング内に導入することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の水位維持装置。
  7. 上記請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の水位維持装置の水位検出装置がポンプケーシングに設けられていることを特徴とするポンプ設備。
  8. ポンプケーシング内に水を導入する導入装置を用いてポンプ内の水位を維持する水位維持方法であって、
    ポンプケーシング内の水位がポンプケーシングの最上部よりも低い第1所定水位以下に低下すると、導入装置を起動してポンプケーシング内に水を導入し、
    ポンプケーシング内の水位が第1所定水位よりも高い第2所定水位に上昇すると、導入装置を停止してポンプケーシング内の水位を維持することを特徴とする水位維持方法。
  9. 導入装置に真空ポンプを用いることを特徴とする請求項8記載の水位維持方法。
  10. 上記請求項8又は請求項9に記載の水位維持方法によってポンプケーシング内の水位を維持するポンプの運転方法であって、
    第1所定水位はポンプの起動が可能な水位に設定されており、
    ポンプケーシング内の水位が第1所定水位よりも上昇した状態で、ポンプに運転指令が発せられると、ポンプの運転を開始することを特徴とするポンプの運転方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110975363A (zh) * 2019-12-20 2020-04-10 淮南市阶梯电子科技有限公司 一种矿用多级离心泵启动装置及其工作方法

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