JP2019203351A - 地下水処理システム - Google Patents
地下水処理システム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2019203351A JP2019203351A JP2018100476A JP2018100476A JP2019203351A JP 2019203351 A JP2019203351 A JP 2019203351A JP 2018100476 A JP2018100476 A JP 2018100476A JP 2018100476 A JP2018100476 A JP 2018100476A JP 2019203351 A JP2019203351 A JP 2019203351A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- argon gas
- groundwater
- well
- tank
- gas supply
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Treatment Of Water By Oxidation Or Reduction (AREA)
Abstract
Description
ところで、地下水には二価鉄等の鉄分が含まれており、井戸に入り込んで空気に触れた時に酸化される。この酸化鉄は不溶性であり、井戸内のポンプや揚水管及びタンクに付着するため、ポンプや揚水管及びタンクを頻繁に清掃する必要がある。
上記構成によれば、アルゴンガスにより、地下水汲み上げ部の井戸に溜まった地下水のみならず、地下水処理部の処理槽内の地下水が空気に触れるのを防止でき、地下水中の鉄分の酸化を防止できるので、地下水汲み上げ部および地下水処理部の設備への酸化鉄の付着を防止でき、これら設備の更新や清掃の負担を軽減することができる。
上記構成によれば、第1酸素濃度センサからの酸素濃度情報により井戸内でのアルゴンガスの充填状況を把握できる。
上記構成によれば、井戸に自動的にアルゴンガスの補充を行なうことができる。
上記構成によれば、第1酸素濃度センサの情報のみならずガス圧センサの情報を用いることにより、密閉された井戸全体にアルゴンガスが充満するように、確実かつ自動的にアルゴンガスを補充することができる。
上記構成によれば、バッファタンクを用いることにより処理槽の上部空間全体をアルゴンガスで満たすことができ、処理槽内の地下水が空気に触れるのをより一層確実に防止することができる。
上記構成によれば、バッファタンクへ自動的にアルゴンガスを補充することができる。
上記構成によれば、地下水貯留部でもタンク内の地下水が空気に触れるのを防止でき、地下水中の鉄分の酸化を防止できるので、地下水貯留部の設備への酸化鉄の付着を防止でき、この設備の更新や清掃の負担を軽減することができる。
上記構成によれば、タンクへ自動的にアルゴンガスを補充することができる。
揚水管20の上端はハウジング17内において流量計22を介して導出管23に接続されている。導出管23はハウジング17を貫通して外部に導出されている。導出管23には電磁弁からなる水弁24が設けられている。
上記井戸10の下部管13内には、井戸10内の水位を検出する水位センサ25が配置されている。
処理槽50において、仕切り51に仕切られた上流部には、地下水汲み上げ部1の導出管23に接続された管54から地下水が流入する。仕切り51は、砂等の重い物質の移動を遮り、水や流体をその上端から通過させる。
仕切り52は、仕切51,53の上端より低い位置に流通部52aを有し、この流通部52aから地下水だけを通過させ、油等の水より軽い流体の通過を遮る。
仕切り53は,さらに水より重い細かい粒子の移動を遮り、地下水を通過させる。
後述するように、コントローラ67は、酸素濃度センサ66の情報に基づきガス弁65を制御するとともに、処理槽50内の水位センサ(図示しない)の情報に基づき送出ポンプ55を制御する。
タンク70には地下水処理部5の導出管56に接続された管71を介して地下水が送られてくる。タンク70の天板にはベント部が設けられており、内部は大気圧状態にある。
地下水汲み上げ部1において、コントローラ35は、井戸10内に設置された水位センサ21を監視し、井戸10の水位が所定レベルまで上昇した時に汲上ポンプ21を駆動する。これにより井戸10内の地下水は揚水管20を通って汲み上げられ、導出管23および管54を経て、地下水処理部5の処理槽50へと送られる。この汲上ポンプ21の駆動により水位が他の所定レベルまで下がった時に汲上ポンプ21を停止する。このようにして井戸10の水位は、汲上ポンプ21より高い所定範囲内に維持される。
なお、汲上ポンプ21を駆動しているにも拘わらず流量計22が所定以上の流量を計測しなかった場合には、コントローラ35は揚水管20等に詰まりが生じていると判断して水弁24を閉じるとともに汲上ポンプ21を停止する。
地下水汲み上げ部1では、コントローラ35が井戸10内に配置された酸素濃度センサ34の酸素濃度情報を監視しており、酸素濃度がゼロに近い閾値に達した時には、ガス弁33を開いてアルゴンガスボンベ31からのアルゴンガスを井戸10内に供給する。
アルゴンガスは空気より重いので、酸素濃度センサ34で酸素を検出した時には、アルゴンガスの量が酸素濃度センサ34より若干下のレベルまで低下している。そこで、アルゴンガスを酸素濃度センサ34より上方のレベルになるまで補充するのである。
その結果、汲み上げポンプ21、揚水管20、導出管23等の設備に酸化鉄が付着してその機能が損なわれるのを防止することができ、これら設備の更新、清掃の負担を軽減できる。
その結果、処理槽50、送出ポンプ55、導出管56等の設備に酸化鉄が付着してその機能が損なわれるのを防止することができ、これら設備の更新、清掃の負担を軽減できる。
第2実施形態では、地下水汲み上げ部1の井戸10が密閉されている。詳述すると、台座15とベース板16との間にはシール用の環状パッキン41が介在されている。また、揚水管20の上端部には閉塞板26が固定されており、この閉塞板26とベース板16との間にもシール用の環状パッキン42が介在されており、これによりベース板16において揚水管20を通すための中央の穴を塞いでいる。ガス供給管32の垂直管部はベース板16を気密に貫通し、酸素濃度センサ34の信号線もベース板16を気密に貫通し、水位センサ25もベース板16又は閉塞板26を気密に貫通している。
第2実施形態では、密閉された井戸10全体にアルゴンガスが満たされるようになっている。
例えば、地下水汲み上げ部1において、作業者が酸素濃度センサ34の酸素濃度を見てガス弁24を手動操作してもよい。同様に、地下水処理部5のガス弁65や地下水貯留部7のガス弁83を手動操作してもよい。
個別のアルゴンガスボンベ31、63,81を用いる代わりに、共通のアルゴンガス源を用いてもよい。個別のコントローラ35,67,85を用いる代わりに共通のコントローラを用いてもよい。
地下水処理部5や地下水貯留部7は、地下に設置してもよい。
水位センサには水圧式の他、超音波式、フロート式のセンサを用いてもよい。
5 地下水処理部
7 地下水貯留部
10 井戸
21 汲上ポンプ
30 アルゴンガス供給手段(第1アルゴンガス供給手段)
31 アルゴンガスボンベ(アルゴンガス源)
32 ガス供給管(第1ガス供給管)
33 ガス弁(第1ガス弁)
34 酸素濃度センサ(第1酸素濃度センサ)
35 コントローラ(第1制御手段)
50 処理槽
55 送出ポンプ
60 アルゴンガス供給手段(第2アルゴンガス供給手段)
61 バッファタンク
63 アルゴンガスボンベ(アルゴンガス源)
64 ガス供給管(第2ガス供給管)
65 ガス弁(第2ガス弁)
66 酸素濃度センサ(第2酸素濃度センサ)
67 コントローラ67(第2制御手段)
70 タンク
80 アルゴンガス供給手段(第3アルゴンガス供給手段)
81 アルゴンガスボンベ(アルゴンガス源)
82 ガス供給管(第3ガス供給管)
83 ガス弁(第3ガス弁)
84 酸素濃度センサ(第3酸素濃度センサ)
85 コントローラ(第3制御手段)
Claims (9)
- 地下水汲み上げ部と、上記地下水汲み上げ部で吸い上げられた地下水を処理する地下水処理部とを備えた地下水処理システムにおいて、
上記地下水汲み上げ部は、井戸と、井戸に溜まった地下水を汲み上げる汲上ポンプと、上記井戸にアルゴンガスを供給する第1アルゴンガス供給手段と、を有し、
上記地下水処理部は、上記地下水汲み上げ部から送られてくる地下水から不純物を除去する処理槽と、上記処理槽の水を送り出す送出ポンプと、上記処理槽にアルゴンガスを供給する第2アルゴンガス供給手段と、を有することを特徴とする地下水処理システム。 - 上記井戸は密閉されており、上記井戸全体にアルゴンガスが封入されていることを特徴とする請求項1に記載の地下水処理システム。
- 上記第1アルゴンガス供給手段は、アルゴンガス源と、上記アルゴンガス源からのアルゴンガスを上記井戸に供給する第1ガス供給管と、上記第1ガス供給管に設けられた第1ガス弁と、上記井戸において上記井戸に蓄えられている地下水の水面より上方に配置された第1酸素濃度センサと、を有することを特徴とする請求項1に記載の地下水処理システム。
- 上記第1アルゴンガス供給手段は、さらに第1制御手段を有し、この第1制御手段は、上記第1酸素濃度センサで閾値以上の酸素を検出した時に、上記第1ガス弁を開いて上記井戸にアルゴンガスを補充することを特徴とする請求項3に記載の地下処理システム。
- 上記井戸は密閉されており、上記第1アルゴンガス供給手段は、さらに上記第1ガス供給管または上記井戸内に配置されたガス圧センサを有し、上記第1制御手段は、上記ガス圧センサの圧力が所定圧力を下回った時に、上記第1ガス弁を開いて上記井戸にアルゴンガスを補充することを特徴とする請求項4に記載の地下処理システム。
- 上記地下水処理部の上記処理槽は密閉されており、
上記第2アルゴンガス供給手段は、上記処理槽の上部空間に連なるとともに上記処理槽の上方に配置されたバッファタンクを有し、このバッファタンク内にアルゴンガスを供給することにより、上記処理槽の上記上部空間の全体がアルゴンガスにより満たされていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の地下水処理システム。 - 上記第2アルゴンガス供給手段はさらに、アルゴンガス源と、上記アルゴンガス源からのアルゴンガスを上記バッファタンクに供給する第2ガス供給管と、上記第2ガス供給管に設けられた第2ガス弁と、上記バッファタンク内において所定高さに配置された第2酸素濃度センサと、第2制御手段と、を有し、この第2制御手段は、上記第2酸素濃度センサで閾値以上の酸素を検出した時に、上記第2ガス弁を開いて上記バッファタンクにアルゴンガスを補充することを特徴とする請求項6に記載の地下処理システム。
- さらに、上記地下水処理部からの地下水を蓄える地下水貯留部を備え、上記地下水貯留部は、タンクと、上記タンクにアルゴンガスを供給する第3アルゴンガス供給手段と、を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の地下水処理システム。
- 上記第3アルゴンガス供給手段は、アルゴンガス源と、上記アルゴンガス源からのアルゴンガスを上記タンクに供給する第3ガス供給管と、上記第3ガス供給管に設けられた第3ガス弁と、上記タンク内において所定高さに配置された第3酸素濃度センサと、第3制御手段と、を有しており、
上記第3制御手段は、上記第3酸素濃度センサで閾値以上の酸素を検出した時に、上記第3ガス弁を開いて上記タンクにアルゴンガスを補充することを特徴とする請求項8に記載の地下水処理システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018100476A JP7129216B2 (ja) | 2018-05-25 | 2018-05-25 | 地下水処理システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018100476A JP7129216B2 (ja) | 2018-05-25 | 2018-05-25 | 地下水処理システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019203351A true JP2019203351A (ja) | 2019-11-28 |
JP7129216B2 JP7129216B2 (ja) | 2022-09-01 |
Family
ID=68726376
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018100476A Active JP7129216B2 (ja) | 2018-05-25 | 2018-05-25 | 地下水処理システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7129216B2 (ja) |
Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6432100A (en) * | 1987-07-27 | 1989-02-02 | Taisei Corp | Pumping method utilizing inert gas, or such, and device therefor |
US5190108A (en) * | 1991-08-19 | 1993-03-02 | Layne-Western Company, Inc. | Method and apparatus for inhibiting biological fouling of water wells |
JP2006104714A (ja) * | 2004-10-01 | 2006-04-20 | Kajima Corp | 地下水揚水設備の閉塞防止方法及び装置並びに閉塞防止型地下水揚水設備 |
JP2009121062A (ja) * | 2007-11-12 | 2009-06-04 | Ohbayashi Corp | 井戸及び井戸内の地下水の酸化を防止する方法、並びに非常用井戸の構築方法及びその方法で構築された非常用井戸 |
JP2010189881A (ja) * | 2009-02-17 | 2010-09-02 | Seiko Epson Corp | 地下水酸化防止装置及び地下水酸化防止方法 |
JP2012122189A (ja) * | 2010-12-05 | 2012-06-28 | Yukio Nakajima | 不活性ガス充てん密閉式貯水タンク |
JP2016102336A (ja) * | 2014-11-28 | 2016-06-02 | 株式会社ウェルシィ | 地下水の溶存酸素量の増加防止方法 |
JP2017186772A (ja) * | 2016-04-04 | 2017-10-12 | 清水建設株式会社 | 地下水リチャージシステム |
-
2018
- 2018-05-25 JP JP2018100476A patent/JP7129216B2/ja active Active
Patent Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6432100A (en) * | 1987-07-27 | 1989-02-02 | Taisei Corp | Pumping method utilizing inert gas, or such, and device therefor |
US5190108A (en) * | 1991-08-19 | 1993-03-02 | Layne-Western Company, Inc. | Method and apparatus for inhibiting biological fouling of water wells |
JP2006104714A (ja) * | 2004-10-01 | 2006-04-20 | Kajima Corp | 地下水揚水設備の閉塞防止方法及び装置並びに閉塞防止型地下水揚水設備 |
JP2009121062A (ja) * | 2007-11-12 | 2009-06-04 | Ohbayashi Corp | 井戸及び井戸内の地下水の酸化を防止する方法、並びに非常用井戸の構築方法及びその方法で構築された非常用井戸 |
JP2010189881A (ja) * | 2009-02-17 | 2010-09-02 | Seiko Epson Corp | 地下水酸化防止装置及び地下水酸化防止方法 |
JP2012122189A (ja) * | 2010-12-05 | 2012-06-28 | Yukio Nakajima | 不活性ガス充てん密閉式貯水タンク |
JP2016102336A (ja) * | 2014-11-28 | 2016-06-02 | 株式会社ウェルシィ | 地下水の溶存酸素量の増加防止方法 |
JP2017186772A (ja) * | 2016-04-04 | 2017-10-12 | 清水建設株式会社 | 地下水リチャージシステム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP7129216B2 (ja) | 2022-09-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6048175A (en) | Multi-well computerized control of fluid pumping | |
US5873410A (en) | Method and installation for pumping an oil-well effluent | |
US4761225A (en) | Apparatus for controlling the removal of liquid hydrocarbons from groundwater | |
JP2001192893A (ja) | 二倍圧力ベッセル化学物質ディスペンサーユニット | |
US11306742B2 (en) | Submersible pneumatic pump with air-exclusion valve | |
US2767802A (en) | Underwater oil precipitator | |
US4948010A (en) | Waste liquid collection and disposal apparatus | |
EP2129861A1 (en) | An apparatus for venting an annular space between a liner and a pipeline of a subsea riser | |
JP6367447B1 (ja) | 油タンク水切りシステム | |
US20170321724A1 (en) | Submersible pneumatic pump with air exclusion valve | |
JP2019203351A (ja) | 地下水処理システム | |
KR970065419A (ko) | 정수 공급 장치 | |
CN205077606U (zh) | 一种液体输送装置 | |
JP2018179515A (ja) | 油圧機器の作動油中の不純物検出装置 | |
US6413053B1 (en) | Apparatus and method for moving fluid | |
KR101122271B1 (ko) | 선박용 식수공급장치 | |
SE505727C2 (sv) | Anordning för åstadkommande av ett vattenlås i ett skyddsrör, som tillhör en i en gastank nedsänkt pump | |
JP4977330B2 (ja) | サイホン式取水装置 | |
JPS6236160B2 (ja) | ||
JP5002540B2 (ja) | 気化性液体のポンプ圧送システム | |
JPH11151403A (ja) | 脱気装置 | |
JP7427528B2 (ja) | 油層回収装置 | |
WO2017192541A1 (en) | Submersible pneumatic pump with air discharge prevention | |
JP2005270797A (ja) | 廃液処理装置 | |
US253648A (en) | waterhoitse |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210402 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220131 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220301 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220404 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220802 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220822 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7129216 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |