JP2009127511A - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】メインマフラ(1)内に配設された触媒ケース(20)の排気下流端に一端が接続されたインレットパイプ(24)を、屈曲させメインマフラの一側エンドプレート(4)に沿って近接するよう上方に屈曲させた形状とし、センサ部(30b)がインレットパイプ内に位置するよう一側エンドプレートにO2センサ(30)を設ける。
【選択図】図2
Description
また、内燃機関の排気浄化装置として、排気管に介装されたマフラ(消音器)内に触媒等を配設した構成がある(特許文献1参照)。
当該構成の排気浄化装置では、マフラの側面にO2センサを設け、当該マフラの拡張室内のO2量を検出している。
本発明はこのような問題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、マフラのレイアウト性等を悪化させることなく、マフラ内に配設されている触媒の機能をより正確に検出することのできる内燃機関の排気浄化装置を提供することにある。
請求項3の内燃機関の排気浄化装置では、請求項1または2において、前記マフラの一側のエンドプレートには、前記排気成分検出手段の前記基部が貫通して固定される取付孔が穿設されており、前記インレットパイプの他端側には、該排気成分検出手段の前記検出部が貫通される貫通孔が穿設されており、前記取付孔及び前記貫通孔とが互いに対向する位置に配置されることを特徴としている。
請求項5の内燃機関の排気浄化装置では、請求項4において、前記排気成分検出手段は、前記基部が前記マフラの一側のエンドプレートに穿設された取付孔に隙間を有しつつ貫通され、支持部材を介して該エンドプレートに固定されることを前記排気成分検出手段は、特徴としている。
これにより、排気浄化手段により浄化された直後であり、マフラ内で拡散する前の排気中の成分を正確に検出することができる。
以上のことから、当該内燃機関の排気浄化装置は、マフラのレイアウト性等を損なうことなく、マフラ内に設けられた排気浄化手段の排気浄化機能を正確に検出することができる。
これにより、マフラ内に溜まった水が当該インレットパイプ内に入ることを防止することができ、当該インレットパイプと連通する触媒ケース内の排気浄化手段の耐久性等を確保することができる。また、排気成分検出手段の検出部を水から保護することができる。
つまり、インレットパイプ内を通過する排気が貫通孔から漏れることを防止することができ、より正確にインレットパイプ内を通過する排気中の成分を検出することができる。
請求項6の内燃機関の排気浄化装置によれば、インレットパイプがマフラの一側のエンドプレートと当接して、当該エンドプレートとともに排気通路を形成するものであり、外気成分検出手段が当該エンドプレートの取付孔に貫通して固定され、検出部がインレットパイプ内に位置する。
したがって、エンドプレートとインレットパイプとの組付誤差等の問題はなく、容易に排気成分検出手段を取り付けることができる。
まず、第1実施例について説明する。
図1及び図2を参照すると、図1には本発明に係る内燃機関の排気浄化装置の斜視図が示されており、図2には本発明に係る内燃機関の排気浄化装置の断面図が示されている。
図1、2に示すメインマフラ1は図示しない内燃機関の排気管2に介装されている。
それぞれ一側エンドプレート4、他側エンドプレート6により閉塞されている。また、図示しないがメインマフラ1は各エンドプレート4、6に連結された支持ブラケットを介して車体に支持されている。
当該メインマフラ1内には、軸方向中央部分に内面に沿って環状をなす補強リング8が設けられており、当該補強リング8より軸方向一側に第1セパレータ10が、軸方向他側に第2セパレータ12が設けられている。
詳しくは、メインマフラ1内は、一側エンドプレート4から第1セパレータ10との間に第1拡張室14、他側エンドプレート6から第2セパレータ12との間に第2拡張室16、第1セパレータ10及び第2セパレータ12との間に第3拡張室18が形成されている。なお、第2セパレータ12には、多数の小孔12aが穿設されており、当該小孔12aを通して第2拡張室16と第3拡張室18とは連通されている。
また、メインマフラ1内には、上記上流排気管2aと連通した触媒ケース20が配設されている。
詳しくは、当該インレットパイプ24は、第1セパレータ10を貫通してメインマフラ1の軸方向一側に延びた直管部24a、第1拡張室14内にて上方に屈曲した屈曲部24b、当該屈曲部24bからメインマフラ1の一側エンドプレート4に沿って近接して上方に延び、上方端が開口された延出部24cから構成されている。
当該リターンパイプ26は第1拡張室14及び第2拡張室16にて開口しており、当該第1拡張室14と第2拡張室とを連通している。
また、メインマフラ1内の下部には、触媒ケース20の下方に位置して、アウトレットパイプ28が配設されている。当該アウトレットパイプ28は、一端が第3拡張室18で開口しており、第2セパレータ12を貫通してメインマフラ1の軸方向に延び、他端が上記下流排気管2bに内嵌して接続されている。
詳しくは、一側エンドプレート4の上部において、インレットパイプ24の延出部24cが近接された位置には取付孔4aが穿設されており、当該取付孔4aと対向するようにインレットパイプ24の延出部24cの一側に貫通孔24dが穿設されている。一側エンドプレート4の取付孔4aには、取付ボス32が溶接されて固定されており、当該取付ボス32にO2センサ30の基部30aが嵌合されることで、O2センサ30がメインマフラ1に取り付けられている。そして、O2センサ30の基部から突出した先端部分のセンサ部30b(検出部)は、インレットパイプ24の貫通孔24dを貫通して当該インレットパイプ24内に位置するよう配置される。なお、当該貫通孔24dはセンサ部30bの径よりも大径に形成されており、当該センサ部30bと接触しないよう若干の隙間を有している。
なお、図示しないが排気管2には当該O2センサ30の他にもO2センサや空燃比センサ等の他のセンサ類も設けられている。
内燃機関から排出される排気は、上流排気管2a内を通り、メインマフラ1内の触媒ケース20内へと流入する。当該排気は触媒22を流通することでCO、HC、NOx等の有害成分が酸化、還元されることで無害なCO2、H2O、N2、O2等に浄化される。
さらに、排気は当該第1拡張室14内からリターンパイプ26を介して第2拡張室16内に流出して拡散し、第2セパレータ12の小孔12aを通って第3拡張室18内へと流出する。第3拡張室18に流出した排気はアウトレットパイプ28を介して下流排気管2bへと流入し、当該下流排気管2bを通って大気へと放出される。
また、メインマフラ1内の下部には、水が溜まることがあるが、インレットパイプ24は屈曲部24bがメインマフラ1の軸方向に対して上方に屈曲しており、延出部24cの端部が上方に開口していることから、たとえメインマフラ1内に水が溜まった場合でも、当該インレットパイプ24に水が入り込むことを防止することができ、当該インレットパイプ24と連通されている触媒ケース20内の触媒22の耐久性を確保することができる。また、インレットパイプ24の延出部24cに配置されるO2センサ30のセンサ部30bを水から保護して故障等を防止することができる。
以上のように、インレットパイプ24を屈曲させ一側エンドプレート4に沿うように延出部24cを形成することで、一側エンドプレート4にO2センサを設けることができ、これにより、レイアウト性等を損なうことなく触媒22の排気浄化機能を正確に検出することができる。
図3を参照すると、本発明の第2実施例に係る内燃機関の排気浄化装置の要部拡大断面図が示されている。なお、第2実施例において、上記第1実施例と同様の構成については同一の符号を付し説明は省略する。
当該第2実施例では、メインマフラ40内のインレットパイプ42は、直管部42a、上方に屈曲した屈曲部42b、延出部42cから構成されている。そして、当該インレットパイプ42には延出部42cの一側に貫通孔42dが穿設されている。
また、当該凹部44aの一側面には取付孔44bの開口縁に沿って溶接された円盤状のブラケット46a(支持部材)が設けられており、当該ブラケット46aの中央部には取付孔44bを貫通する取付ボス46bが設けられている。当該取付ボス46bは取付孔44bと所定の隙間を有して貫通し、インレットパイプ42と当接し且つ当該インレットパイプ42に溶接されて固定されている。
そして、当該取付ボス46bにO2センサを嵌合させる。
続いて、第3実施例について説明する。
当該第3実施例では、メインマフラ50内インレットパイプ52は、直管部52a、延出ケース52bから構成されている。
延出ケース52bは、図5に示すように、断面が略半円形状をなしており、当該メインマフラ1の幅方向両端部分が一側エンドプレート54の内面と当接されている。また、当該延出ケース52bの下部は閉塞されており、上端は開口されている。
また、一側エンドプレート54において、延出ケース52bが位置している部分の上部に取付孔54aが穿設されている。当該取付孔54aには取付ボス56が溶接されて固定されており、当該取付ボス56にO2センサ58の基部58aが嵌合されている。そして、当該O2センサ58のセンサ部58bは延出ケース52b内、即ちインレットパイプ52内に位置している。
したがって、一側エンドプレート54とインレットパイプ52との組付誤差等の問題はなく、容易にO2センサ58を取り付けることができる。
例えば、上記実施形態では、触媒22は三元触媒であるが他の触媒であっても構わない。または、排気中のパティキュレートを捕集するフィルタ等であっても構わない。また、上記実施形態では前段三元触媒22aと後段三元触媒22bの2つを設けているが、当該触媒の数はこれに限られるものではない。
また、上記実施形態ではメインマフラ1、40、50の一側エンドプレート4、44、54にO2センサ30、48、58を設けているが、当該部分に設けるセンサはO2センサに限られるものではなく、例えば空燃比センサ等の他のセンサを設けても構わない。
4 一側エンドプレート
4a、44b、54a 取付孔
20 触媒ケース
22 触媒(排気浄化手段)
24 インレットパイプ
24a、42a、52a 直管部
24b、42b 屈曲部
24c、42c 延出部
24d、42d 貫通孔
30、48、58 O2センサ(排気成分検出手段)
30a、48a、58a 基部
30b、48b、58b センサ部(検出部)
32、46b、56 取付ボス
44a ブラケット(支持部材)
52b 延出ケース
Claims (7)
- 内燃機関の排気管に介装され、軸方向両端がそれぞれエンドプレートにより閉塞された筒形状のマフラと、
前記マフラ内に設けられ、内部に排気ガスを浄化する排気浄化手段を有する排気浄化ケースと、
一端が前記排気浄化ケースの排気下流側と連通されるとともに、他端が前記マフラ内で開口され、前記マフラの一側のエンドプレートの内面に沿って当接または近接するよう延設されたインレットパイプと、
前記マフラの一側のエンドプレートの前記インレットパイプが当接または近接した部分に位置して基部が該マフラ内部に貫通されるとともに、該インレットパイプ内に検出部が位置するよう設けられて、該インレットパイプ内を通過する排気中の成分を検出する排気成分検出手段と、を備えることを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。 - 前記インレットパイプは、その他端側が前記マフラの一側のエンドプレートの内面に沿って当接または近接しつつ上方に延びる形状をなし、前記他端が前記マフラ内で上方に開口していることを特徴とする請求項1記載の内燃機関の排気浄化装置。
- 前記マフラの一側のエンドプレートには、前記排気成分検出手段の前記基部が貫通して固定される取付孔が穿設されており、
前記インレットパイプの他端側には、該排気成分検出手段の前記検出部が貫通される貫通孔が穿設されており、
前記取付孔及び前記貫通孔とが互いに対向する位置に配置されることを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関の排気浄化装置。 - 前記排気成分検出手段は、前記検出部が前記インレットパイプに穿設された貫通孔に所定の隙間を有しつつ貫通されて該インレットパイプ内に位置するよう設けられることを特徴とする請求項3記載の内燃機関の排気浄化装置。
- 前記排気成分検出手段は、前記基部が前記マフラの一側のエンドプレートに穿設された取付孔に隙間を有しつつ貫通され、支持部材を介して該エンドプレートに固定されることを特徴とする請求項4記載の内燃機関の排気浄化装置。
- 前記インレットパイプは、前記マフラの一側のエンドプレートと当接されて該エンドプレートとともに排気通路を形成するものであり、
前記排気成分検出手段は、前記基部が前記マフラの一側のエンドプレートに穿設された取付孔を貫通した状態で固定されて前記検出部がインレットパイプ内に位置されることを特徴とする請求項1または2記載の内燃機関の排気浄化装置。 - 前記排気成分検出手段は、排気中のO2量を検出するO2センサであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか記載の内燃機関の排気浄化装置。
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