JP2009126844A - 発毛活性ペプチド - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の目的は、従来の育毛、養毛効果を有するペプチドに対し、毛周期にかかわらず発毛誘導能を発揮し、養育毛剤の有効成分となり得る新規ペプチドを提供することにある。
【解決手段】本発明は、配列表の配列番号1〜3のいずれかに記載のアミノ酸配列を有するペプチドまたはその修飾物、前記ペプチド又はその修飾物を含有することを特徴とする養育毛剤、および前記養育毛剤を配合してなることを特徴とする養育毛用組成物を提供する。
【選択図】なし

Description

本発明は、発毛活性ペプチドに関するものであり、詳しくは、顕著な発毛効果を示す発毛活性ペプチド、該ペプチドを含有する養育毛剤、前記養育毛剤を配合してなる毛髪化粧料及び医薬組成物などの養育毛用組成物に関するものである。
これまでに提供された育毛養毛剤には各種の化合物、生薬等の抽出物が適用されているが、実際には顕著な効果を示すものがほとんどなかった。
一方、育毛、養毛効果を有する各種のペプチドが開発されている(特許文献1(特開2002−293720号公報)、特許文献2(国際公開第00/29425号パンフレット)、特許文献3(特開2003−171398号公報)、特許文献4(特開2005−151849号公報)、特許文献5(特開2007−137811号公報)、特許文献6(特開2006−83082号公報))。
特開2002−293720号公報 国際公開第00/29425号パンフレット 特開2003−171398号公報 特開2005−151849号公報 特開2007−137811号公報 特開2006−83082号公報
しかし前記特許文献1〜5記載の従来のペプチドは、毛周期のうち成長期にある毛に対する成長の促進(加速)効果を有するものであった。すなわち、休止期の毛に対し脱毛処理などの刺激を与えて休止期から成長期を誘導した後に、この成長期の毛に対して対象ペプチドを投与して、その生え揃うまでの期間が短縮する、いわば毛成長の促進(加速)効果を有するものであった。また、特許文献6では、FGF−18タンパク質の全長が休止期の毛に対する毛髪成長促進効果を有する旨報告されているが、このような高分子では、経皮吸収性、安定性の面から、そのまま外用で使用するのは困難であると考えられる。よって、従来は、休止期の毛に対する発毛効果を発揮する短いペプチドは知られていなかった。
本発明の目的は、上記のような従来技術に対し、毛周期にかかわらず発毛誘導能を発揮し、養育毛剤の有効成分となり得る新規ペプチドを提供することにある。
本発明は以下の〔1〕〜〔4〕を提供するものである。
〔1〕 配列表の配列番号1〜3のいずれかに記載のアミノ酸配列を有するペプチドまたはその修飾物。
〔2〕 配列番号4または5に記載のアミノ酸配列を有する〔1〕記載のペプチドまたはその修飾物。
〔3〕 〔1〕または〔2〕のいずれか一項に記載のペプチドまたはその修飾物を含有することを特徴とする養育毛剤。
〔4〕 〔3〕に記載の養育毛剤を配合してなることを特徴とする養育毛用組成物。
本発明のペプチドは、毛周期にかかわらず発毛誘導能を発揮するので、養育毛剤の有効成分として有用であり、係る養育毛剤は、養育毛用組成物として広く医薬品、化粧品等に利用することができる。
本発明のペプチド及びその修飾物は、配列表の配列番号1〜3のいずれかに記載されるアミノ酸配列を有することを特徴とするペプチドまたはその修飾物である。
配列番号1記載のアミノ酸配列中のXaa1は、親水性アミノ酸を意味する。親水性アミノ酸とは、側鎖に極性を持つ官能基を有し水に対する親和性が高いアミノ酸を意味する。親水性アミノ酸の具体例としては、セリン、スレオニン、システイン、アスパラギン酸、アスパラギン、グルタミン酸、グルタミン、リジン、アルギニン、ヒスチジン、チロシンが挙げられる。このうち、セリン、アスパラギン、グルタミン酸、グルタミン、アルギニン、ヒスチジンが好ましい。特に、アルギニンまたはセリンであることが好ましい。
また、配列番号1記載のアミノ酸配列中のXaa2、Xaa3は、疎水性アミノ酸を意味する。疎水性アミノ酸とは、水に対する親和性が低いアミノ酸を意味する。疎水性アミノ酸の具体例としては、グリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、メチオニン、フェニルアラニン、トリプトファンが挙げられる。このうち、プロリン、アラニン、メチオニン、イソロイシン、が好ましい。Xaa2としてはプロリン又はアラニンが好ましく、Xaa3としてはメチオニン又はイソロイシンが好ましい。
また、配列番号1記載のアミノ酸配列中Xaa4は中性アミノ酸を意味する。中性アミノ酸とは、側鎖に電荷を持たないアミノ酸を意味する。中性アミノ酸の具体例としてはアラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、メチオニン、フェニルアラニン、トリプトファン、グリシン、セリン、スレオニン、システイン、チロシン、アスパラギン、グルタミンが挙げられる。特に、チロシン、ロイシンであることが好ましい。
配列番号1に記載のアミノ酸配列を有するペプチドとしては、配列番号4または5に記載のアミノ酸配列を有するペプチドが最も好ましい。配列番号4または5に記載のアミノ酸配列を有するペプチドについては、後述の実施例に示すように、実際に発毛効果を有することが証明されている。
本発明のペプチドは、上記配列表の配列番号1〜3のいずれかに記載されるアミノ酸配列を含んでいれば良く、ペプチド本来の発毛効果を発揮するのであれば、前後にアミノ酸配列を付加したものであっても良い。付加され得るアミノ酸配列の数は、アミノ酸残基の種類等の条件により異なり、一般化することは困難であるが、通常は1〜10残基、好ましくは1〜5残基、特に好ましくは1〜3残基である。
尚、本発明のペプチドは、発毛効果を発揮することを条件に、上記配列表の配列番号1〜3のいずれかに記載されるアミノ酸配列の一部に欠失、付加、置換、挿入、逆位等の改変を加えたものであっても良い。
本発明のペプチドの製造方法は特に限定されず、ペプチド合成機等を用いて合成することができる他、動物、植物、微生物等の天然物から抽出し精製して得ることもできる。
本発明のペプチドは、該ペプチドに何らかの修飾を施してなる修飾物としても利用することができる。修飾とは、ペプチドを構成するアミノ酸又はアミノ酸の間の結合様式等ペプチドの修飾全般を意味し、その目的や具体的な方法は、修飾物がペプチド本来の発毛効果を発揮するのであれば特に限定されず、例えばペプチドの安定化を目的とした各種の修飾を施すことができる。修飾の方法としては、例えば、アルキル化、エステル化、ハロゲン化、アミノ化などの官能基導入、酸化、還元、付加、脱離などの官能基置換、糖化合物(糖の数は単糖から多糖のいずれでもよい)または脂質化合物などの導入、リン酸化、或いはビオチン化などが挙げられる。また、各種架橋剤、具体的にはビスマレイミド化合物などを用いたペプチドの二量体以上の多量体化や、環状化などの修飾も、本発明における修飾方法に含まれる。
本発明のペプチド又はその修飾物は、発毛効果を有する。本発明において発毛とは、毛髪を作り出す能力を持つ細胞又は細胞塊、あるいは毛(休止期毛を含む)に対し何らかの刺激を与え、毛髪形成が開始した状態またはその毛髪を意味する。この意味で、人工皮膚や無毛部からの毛髪形成(新生発毛)と区別して「再生発毛」とも称される。すなわち、本発明のペプチドは、従来の育毛成分では効果が望めないと考えられる休止期の毛に対しても発毛効果を発揮する。
本発明のペプチド又はその修飾物は、その薬理学的に許容される塩として存在していてもよい。かかる薬理学的に許容される塩としては、酸(無機酸および有機酸)付加塩としては、例えば、塩酸、リン酸、臭化水素酸、硫酸又は硝酸などの無機酸との塩、あるいは酢酸、ギ酸、プロピオン酸、フマル酸、マレイン酸、コハク酸、酒石酸、クエン酸、リンゴ酸、蓚酸、安息香酸、メタンスルホン酸、トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、アスパラギン酸又はグルタミン酸などの有機酸との塩が挙げられる。塩基(無機塩基および有機塩基)付加塩としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化アンモニウム又は水酸化マグネシウムなどの無機塩基との塩、あるいはカフェイン、ピペリジン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、ピリジン又はリジンなどの有機塩基との塩が挙げられる。
本発明のペプチド及びその修飾物は、発毛効果を利用して各種用途にて使用することができる。特にヒト(性別、年齢を問わない)のほか、マウス、ウサギ、モルモット等の実験動物、ペット等の動物(哺乳類)の脱毛症、中でもヒト、特に男性型脱毛症の改善を目的として用いることができ、養育毛剤の有効成分として好ましく使用される。
本発明の養育毛剤は、上述した本発明のペプチド又はその修飾物を含有することを特徴とする。
ここで、本明細書における「養育毛」とは、本発明のペプチドの発毛効果を含むものであり、休止期に入った毛を成長期に誘導すること、又は、毛周期を正常化して脱毛を最小限に防ぐことなどにより脱毛症を改善することを意味する。
本発明の養育毛剤は、上述のペプチド又はその修飾物を、少なくとも1種類含有するものであれば良く、ペプチド及びその修飾物の片方、或いは両方を含有させることもできるし、2種類以上を組み合わせて含有させることもできる。また、上述のペプチド又はその修飾物自体を含有させることもできるが、該ペプチド等を含む天然由来成分、例えば動物、藻類、菌類由来タンパク質の分解物、植物抽出物等を添加することもできる。
本発明の養育毛剤におけるペプチド又はその修飾物の含有量は、発毛効果が発揮される範囲で適宜定めることができる。通常は、ペプチド又はその修飾物そのものの含有量で0.01〜20質量%(以下、質量%を単に%という)とすることができ、0.05〜10%とすることが好ましく、0.1〜5%とすることが好ましい。尚、この配合割合は、ペプチド又はその修飾物に必要に応じて配合する添加剤などを含めた溶液(懸濁液、乳化物)の配合割合であってもよい。
このような本発明の養育毛剤は、哺乳類の脱毛症、特に男性型脱毛症を改善するとともに、長期にわたる使用に充分耐え得る安全性を備えるものであることから、所望により他の成分を配合して、養育毛用組成物として用いることもできる。
本発明の養育毛用組成物は、前記養育毛剤、すなわち、ペプチド又はその修飾物、又はそれを有効成分として含有する養育毛剤を配合してなることを特徴とする。
本発明の養育毛用組成物は、上記本発明の養育毛剤のほかに、さらに、既存の養育毛成分を組み合わせて有効成分として含有するものであってもよい。既存の養育毛成分としては、具体的には、コレウスエキス(特開平09−157136号公報)、ゲンチアナエキス、マツカサエキス、ローヤルゼリーエキス、クマザサエキス(以上、特開平10−45539号公報)などの化学物質及びエキス類を挙げることができる。
また、本発明の養育毛用組成物には、使用目的に応じて、上記有効成分以外の任意の成分を配合することができる。そのような任意の成分としては、例えば、精製水、エタノール、非イオン性界面活性剤、糖質系界面活性剤およびその他の界面活性剤、セルロース類、油脂類、エステル油、高分子樹脂、色剤、香料、紫外線吸収剤やビタミン類、ホルモン類、血管拡張剤、アミノ酸類、抗炎症剤、皮膚機能亢進剤、角質溶解剤等の薬効成分などを挙げることができる。
前記セルロース類としては、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース及びヒドロキシプロピルメチルセルロースが例示される。前記界面活性剤としては、ソルビタン脂肪酸エステル類(ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノオレート等)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油モノまたはイソステアレート、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル(モノミリスチン酸デカグリセリン、モノミリスチン酸ペンタグリセリン)等が例示される。
前記油脂類としては、多価アルコール脂肪酸エステル(トリ−2エチルヘキサン酸グリセリン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン酸等)、サフラワー油、月見草油、ホホバ油等が例示される。前記エステル油としては、不飽和脂肪酸アルキルエステル(オレイン酸エチル、リノール酸イソプロピル等)ミリスチン酸メチル、ミリスチン酸イソプロピルが例示される。前記アミノ酸類としては、メチオニン、セリン、グリシン、シスチン等が例示される。
前記角質溶解剤としては、サリチル酸、レゾルシン等が例示される。前記高分子樹脂としては、両性、カチオン性、アニオン性及びノニオン性ポリマーが例示される。前記紫外線吸収剤としては、メトキシケイ皮酸オクチル(ネオヘリオパンAV)、オキシベンゾン、ウロカニン酸等が例示される。
本発明の養育毛用組成物におけるペプチド又はその修飾物、又は養育毛剤の配合量は、発毛効果が発揮される範囲の任意の量とすることができる。養育毛用組成物におけるペプチド又はその修飾物の濃度は0.01〜3%、好ましくは0.1〜1%であるが、特にこれに限定するものではない。
本発明の養育毛用組成物の剤型は、各種製品の使用用途に応じて定めることができる。例えば、いわゆる外用製剤類として提供する場合には、カプセル状、粉末状、顆粒状、固形状、液状、ゲル状、軟膏状、気泡状等に成型することができる。
本発明の養育毛用組成物は、発毛効果を発揮するものである。発毛効果は性別、年齢を問わず広く発揮され、ヒトのみならず実験動物、ペット、家畜等の動物にも発毛効果を発揮する。特に、男性型脱毛症を対象とする点で有用である。
本発明の養育毛用組成物は、各種医薬品や毛髪化粧料として、各種外用製剤類(動物用に使用する製剤も含む)全般において利用することができる。具体的には例えば、1)医薬品類、2)医薬部外品類、3)局所又は全身用の皮膚化粧品類、4)頭皮・頭髪に適用する薬用及び/又は化粧用の製剤類(例えば、シャンプー剤、リンス剤、トリートメント剤、パーマネント液、染毛料、整髪料、ヘアートニック剤、育毛・養毛料など)の形で提供することができる。
また、前記養育毛用医薬品組成物には、本発明の効果を損なわない範囲において、既知の薬効成分を必要に応じて適宜配合することができる。例えば抗菌剤、抗炎症剤、保湿剤等を配合することができる。
さらに、前記養育毛用医薬品組成物は、常法に従って均一溶液、ローション、ジェルなどの形態で外用として使用することができる。また、養育毛用毛髪化粧料は、エアゾールの形態をとることができ、その場合には、上記成分以外に、n−プロピルアルコールまたはイソプロピルアルコールなどの低級アルコール:ブタン、プロパン、イソブタン、液化石油ガス、ジメチルエーテル等の可燃性ガス:窒素ガス、酸素ガス、炭酸ガス、亜酸化窒素ガス等の圧縮ガスを含有することができる。
以下、本発明を実施例により説明する。
(ペプチド)
表1及び表2に示す9種類のペプチドを用いた。これらのペプチドは、シグマアルドリッチジャパン株式会社への受託合成により得た。
(動物評価)
日本エスエルシー株式会社より7週齢オスのC57BL/6マウスを購入し、3日間の馴化後に実験を開始した。麻酔したマウスの背部をバリカンで刺激を与えずに毛を刈り、実験に供した。
<養育毛剤>
実施例1〜4、比較例1〜5
表1に示す各アミノ酸配列からなるペプチドを、濃度0.1mg/mlとなるように、基剤(5% DMSOおよび95%アセトン)に溶解した。この試験溶液をマウスの背部の首側と腰側の2箇所にスポット状に塗布することで投与した。その後経過を観察し、40日目に効果の判定を実施した。効果は、投与箇所数に対する発毛箇所数の割合が5割以上のものを◎、5割未満のものを○、発毛が観察されなかったものを×として判定し、表1に示した。
比較例6
表1に示すminoxidilを、濃度1%となるように、基剤である50% EtOHに溶解した。この試験溶液を用いた他は、実施例1と同様に投与、効果の判定を行い、表1に示した。
比較例7
表1に示すadenosineを、濃度0.5%となるように、基剤である50% EtOHに溶解した。この試験溶液を用いた他は、実施例1と同様に投与、効果の判定を行い、表1に示した。
Figure 2009126844
表1から明らかなように、実施例1〜4については発毛が観察された。一方、比較例1〜5のペプチドには発毛効果が観察されなかったほか、また、育毛成分として公知の成分であるminoxidilやadenosineを用いた比較例6や7にも発毛効果が観察されなかった。
実施例5〜8、比較例9〜16<養育毛用組成物>
養育毛用組成物は、実施例1〜4において発毛効果のあったペプチド(Ile−His−Glu−Pro−Lys−Gly−Tyr−Asn、Gln−Asn−Ile−Ile−Lys−Lys−Asp−Ile、Arg−Pro−Met−Ser−Met−Leu−Tyr−Tyr,Ser−Ala−Ile−Ser−Met−Leu−Tyr−Leu)のそれぞれを配合した組成物(実施例5〜8)、比較例1において発毛効果が観察されなかったペプチド(Glu−Pro−Leu−Thr−Ile−Leu−Tyr−Tyr、Ile−Ile−Ala−Pro−Ser−Gly−Tyr−His、Lys−Thr−Pro−Lys−Ile−Glu−Gln−Leu、Glu−Lys−Val−Val−Leu−Lys−Asn−Tyr、Ile−Val−Ala−Pro−Pro−Gly−Tyr−His)のそれぞれを配合した組成物(比較例9〜13)、minoxidilを配合した組成物(比較例14)、adenosineを配合した組成物(比較例15)、それらを配合しない組成物(比較例16)を使用した。配合比は、表2に示すとおりである。
各組成物の投与は、マウス背部の首側と腰側の2箇所に25μlずつスポット状に塗布することで行った。その後経過を観察し、40日目に効果の判定を実施した。投与箇所数に対する発毛箇所数の割合が5割以上のものを◎、5割未満のものを○、発毛が観察されなかったものを×として、結果を表2に示した。
Figure 2009126844
その結果、表2に示されるように、比較例10〜16では発毛効果が観察されなかったが、実施例5〜8で発毛が確認された。特に実施例6では優れた発毛効果が観察された。
本実施例の結果から、本発明のペプチド(Ile−His−Glu−Pro−Lys−Gly−Tyr−Asn,Gln−Asn−Ile−Ile−Lys−Lys−Asp−Ile,Arg−Pro−Met−Ser−Met−Leu−Tyr−Tyr,Ser−Ala−Ile−Ser−Met−Leu−Tyr−Leu)は、休止期の毛に対しても発毛効果を有し、医薬品、医薬部外品、化粧品等に有用な優れた発毛促進素材であることが分かった。

Claims (4)

  1. 配列表の配列番号1〜3のいずれかに記載のアミノ酸配列を有するペプチドまたはその修飾物。
  2. 配列番号4または5に記載のアミノ酸配列を有する請求項1記載のペプチドまたはその修飾物。
  3. 請求項1または2に記載のペプチドまたはその修飾物を含有することを特徴とする養育毛剤。
  4. 請求項3に記載の養育毛剤を配合してなることを特徴とする養育毛用組成物。
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